CDDNFF ゴルフRの性能と維持費 4WD/7AT 5人 640万円 2022年式

このページでは、フォルクスワーゲンの5ドア・5人乗りハッチバック、8代目の3BA-CDDNFF型ゴルフR R【2022/10モデル・320PS/42.8kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

CDDNFF ゴルフR
販売期間:2021/07 - 現行車

画像はフォルクスワーゲンより引用
http://www.volkswagen.co.jp/
投稿:2023/05/01|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4295mm×全幅1790mm×全高1460mm、排気量は1984ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4295mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


CDDNFF型 ゴルフR [1984cc/320PS 4WD/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

8代目ゴルフRの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/10
CDDNFV型
[TSI 4motion]
2.0L-TB | 4WD/7AT
| 652.5万円
320PS
42.8kgm
12.2km/L
2022/08
CDDTT型
[TDI Active Basic]
2.0L-TB | FF/7AT
| 359.9万円
136PS
36.7kgm
20.1km/L
2022/01
CDDNP型
[GTI]
2.0L-TB | FF/7AT
| 466.0万円
245PS
37.7kgm
12.8km/L
8代目ゴルフRの車両型式・グレード一覧【全8車種】
ゴルフRの旧型モデル
7代目 AUDJHF型ゴルフR
AUDJHF型ゴルフRは2014/02に登場した7代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4275mm、全幅1800mm、全高1465mmの車体に、310PS/40.8kgmを発生するDJH型1984ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー VOLKSWAGEN
車名&
グレード
ゴルフR
R
その他 4.166(1-4-5-B)/3.125(2-3-6-7)
お値段 6398000円
車両型式 3BA-CDDNFF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4295×幅1790×高1460mm
軸距&
輪距
2620mm
前1540mm/後1515mm
最小半径 5.1m
タイヤ 前輪:225/40R18
後輪:225/40R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1540kg
エンジン諸元
原動機型式 DNF
気筒配列 直列4気筒
排気量1984cc
圧縮比9.3
吸気方式 ターボ
最高出力 320PS[235kW]/5350-6500rpm
最大トルク 42.8kgm[420Nm]/2100-5350rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 12.3km/L(28.9mpg)
100km燃費 8.1L/100km
DNF型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税36000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ゴルフRの新車を735.8万円(諸費用として96万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 36000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷12.3km/L×180円/L
7000km÷12.3km/L×180円/L
5000km÷12.3km/L×180円/L
3000km÷12.3km/L×180円/L
146340円
(102440円)
(73170円)
(43900円)
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 299000円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額122630円×12ヶ月 1471560円
ローン返済中の年間維持費 1770600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 36000円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
146340円
(102440円)
(73170円)
(43900円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 299000円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1471560円
ローン返済中の年間維持費 1770600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から2年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は36000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。ゴルフR【R】の場合、維持費の月額は25000円(ローン完済前は147600円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費12.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
105710円
[-40630円]
-25円
155円/L
126040円
[-20300円]
-10円
170円/L
138230円
[-8110円]
180円/L146340円
[0円]
+10円
190円/L
154490円
[+8150円]
+25円
205円/L
166690円
[+20350円]
+50円
230円/L
187020円
[+40680円]

燃費12.3km/LのCDDNFF型 ゴルフRで10000km走行するのに必要な燃料は813.1L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は146340円になります。

参考までに、ゴルフRの燃料タンクは56リットルですので、813.1Lの給油回数は15回、1回あたりの燃料代は約9760円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては8150円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると20350円、50円も違ってくると40680円にもなります。

これをCDDNFF型 ゴルフRの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を299000円としたとき、130円/Lに値下がりすれば258370円(86.4%)に、230円/Lに値上がりすれば339680円(113.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(36000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 21%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 43900円 25%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 6%
任意保険料 80% 52800円 31%
合計
[1万kmとの差額]
173100円
-125900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 18%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 73170円 36%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 85% 56160円 26%
合計
[1万kmとの差額]
205700円
-93300円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 15%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 102440円 43%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 90% 59400円 24%
合計
[1万kmとの差額]
240400円
-58600円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて125900円安い173100円に、5000km走行では93300円安い205700円に、7000km走行では58600円安い240400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 9%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 219510円 55%
オイル交換 年3回 33000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 5%
任意保険料 100% 66000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
401400円
+102400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 7%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 292680円 59%
オイル交換 年4回 44000円 9%
タイヤ交換 2年毎 28800円 6%
任意保険料 100% 66000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
492800円
+193800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(8.7km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(12.5km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(14.7km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(12.3km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代146340円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル180円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地8.7km/L → 9.0km/L
郊外12.5km/L → 12.9km/L
高速道路14.7km/L → 15.1km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km186210円
[180000円]
郊外500km7200円
[6980円]
高速道路500km6120円
[5960円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
199530円
+53190円
9.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
192940円
-6590円
9.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が8.7km/Lではガソリン1034.5Lを消費して、ガソリン代は186210円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が12.5km/Lではガソリン40.0Lを消費して、ガソリン代は7200円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.7km/Lではガソリン34.0Lを消費して、ガソリン代は6120円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1108.5L、かかったガソリン代が199530円となり、平均燃費は9.0km/L(-3.3km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+53190円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は192940円となり、6590円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で32950円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km103450円
[100010円]
郊外5000km72000円
[69770円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
175450円
+29110円
10.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
169780円
-5670円
10.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が8.7km/Lでは574.7Lを消費して、ガソリン代は103450円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が12.5km/Lでは400.0Lを消費して、ガソリン代は72000円になります。

このパターンでは使用した燃料量が974.7L、かかったガソリン代が175450円となり、平均燃費は10.3km/L(-2.0km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+29110円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が169780円となり、1年間で5670円、5年間で28350円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km68900円
[66600円]
郊外3340km48100円
[46600円]
高速道路3330km40770円
[39690円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
157770円
+11430円
11.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
152890円
-4880円
11.8km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が8.7km/Lでは382.8Lを消費して、ガソリン代は68900円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が12.5km/Lでは267.2Lを消費して、ガソリン代は48100円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が14.7km/Lでは226.5Lを消費して、ガソリン代は40770円になります。

このパターンでは使用した燃料量が876.5L、かかったガソリン代が157770円となり、平均燃費は11.4km/L(-0.9km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+11430円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が152890円となり、1年間で4880円、5年間で24400円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km10350円
[10010円]
郊外9000km129600円
[125590円]
高速道路500km6120円
[5960円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
146070円
-270円
12.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
141560円
-4510円
12.7km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が8.7km/Lでは57.5Lを消費して、ガソリン代は10350円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が12.5km/Lでは720.0Lを消費して、ガソリン代は129600円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.7km/Lでは34.0Lを消費して、ガソリン代は6120円になります。

このパターンでは使用した燃料量が811.5L、かかったガソリン代が146070円となり、平均燃費は12.3km/L(0.0km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-270円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が141560円となり、1年間で4510円、5年間で22550円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(9.0km/L・10.3km/L・11.4km/L・12.3km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(199530円・175450円・157770円・146070円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
12.3km/L
688.8km
市街地燃費
8.7km/L
487.2km
[-201.6km]
郊外燃費
12.5km/L
700.0km
[+11.2km]
高速道路燃費
14.7km/L
823.2km
[+134.4km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を56Lとしたとき、市街地モード燃費8.7km/Lでの航続距離は487.2km(-201.6km)、郊外モード燃費12.5km/Lでの航続距離は700.0km(+11.2km)、高速道路モード燃費14.7km/Lでの航続距離は823.2km(+134.4km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ゴルフRの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 12.3km/L
燃料タンク容量 56L
航続距離(カタログ燃費) 688.8km
航続距離(80%燃費) 548.8km
満タンプライス 10080円
1km走行コスト 14.63円
1万円でどこまで行ける? 683.3km
車両価格/航続距離 9289円/km

WLTCモード燃費が12.3km/L、燃料タンク容量56リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は688.8kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.1km/L)とすると621.6km、80%(9.8km/L)だと548.8km、70%(8.6km/L)では481.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で56リットルの給油をすると10080円、上で計算した航続距離を踏まえると688.8km(80%燃費時548.8km)を走行するのに10080円かかる計算です。

燃費を12.3km/Lとしたときの1km走行コストは14.63円、10万km走行したときの燃料代は146.3万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら14.6万円/年、7年10万kmなら20.9万円/年、5年10万kmなら29.3万円/年、3年10万kmなら48.8万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば683.3km(往復なら片道341.7km)、カタログ値の80%なら546.7km(片道273.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で688.8kmの距離を移動できるCDDNFF型 ゴルフR [R]という乗り物を、639.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「9289円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

DNF型エンジン簡易性能曲線図
DNF型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2100回転時の馬力 126PS
5350回転時の馬力 320PS
5350回転時の馬力 320PS
6500回転時の馬力 320PS
各回転域でのトルク
2100回転時のトルク 42.8kgm
5350回転時のトルク 42.8kgm
5350回転時のトルク 42.8kgm
6500回転時のトルク 35.3kgm
DNF型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているDNF型1984cc、直列4気筒のターボエンジンは5350-6500回転時に最高出力320馬力を、2100-5350回転時に最大トルク42.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2100rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の4400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は67.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.812kg/PS(1540kg/320PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.812kg/PS
車体+1人4.984kg/PS
車体+5人5.672kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.000kg/PS
車体+70kg5.031kg/PS
車体+80kg5.062kg/PS
車体+90kg5.094kg/PS
車体+100kg5.125kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.984kg/PS(1595kg/320PS)となり、数値としては0.172kg、比率にすると3.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.672kg/PS(1815kg/320PS)となり、数値としては0.860kg、比率にすると17.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


CDDNFF ゴルフRのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2022/10

-
ゴルフR
4.984kg/PS
1595kg/320PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:4.812]
2014/08

車種詳細
WRX STI
4.984kg/PS
1535kg/308PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.805
2002/01

車種詳細
シルビア
5.180kg/PS
1295kg/250PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.960
2010/01

車種詳細
インプレッサ R205
4.766kg/PS
1525kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.594
2000/10

車種詳細
RX-7
4.768kg/PS
1335kg/280PS|1.4L-TT
車体のみPWR:4.571
2020/09

車種詳細
GRヤリス
4.798kg/PS
1305kg/272PS|1.7L-TB
車体のみPWR:4.596

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.984kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.735kg/PSから5.233kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りセダン「VAB型 WRX STI」、日産の4人乗りクーペ「S15型 シルビア」、スバルの5人乗りハッチバック「GRB型 インプレッサ R205」、マツダの4人乗りクーペ「FD3S型 RX-7」、トヨタの4人乗りハッチバック「GXPA16型 GRヤリス」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CDDNFF型 ゴルフR [R]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.984kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は207.8PS/tとなっています。


ゴルフRがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ゼファーX|399cc
4.962kg/PS
263kg/53.0PS/3.60kgm
[車体のみPWR:3.925]
1速ギヤ速度:62.9km/h
最小TWR:0.839
2022/10

-
ゴルフR|1984cc
4.984kg/PS
1595kg/320PS/42.8kgm
[車体のみPWR:4.812]
1速ギヤ速度:54.7km/h
最小TWR:0.804

車種詳細
CB400 FOUR|399cc
5.000kg/PS
265kg/53.0PS/4.10kgm
[車体のみPWR:3.962]
1速ギヤ速度:58.9km/h
最小TWR:0.800

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではゴルフRとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

ZR400C ゼファーXと競争してみる

まずゴルフRより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのゼファーXが挙げられます。PWRの4.962kg/PSは車両重量208kgにライダーの体重55kgを加えた263kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はゼファーXに8.2km/h劣り、1速TWRは0.035kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NC36 CB400 FOURと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB400 FOURが挙げられます。PWRの5.000kg/PSは車両重量210kg+55kgの265kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は4.2km/h劣り、1速TWRは0.004kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.715
平均ピストンスピード 20.11m/s
トルクウェイトレシオ 35.98kg/kgm
1馬力あたりのお値段 19994円
排気量1Lあたり馬力 161.30PS/L
排気量1Lあたりトルク 21.57kgm/L
1気筒あたりの馬力 80.0PS
1気筒あたりのトルク 10.7kgm
パワーバンド比率 67.7%
燃費×馬力 3936.0pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは35.98kg/kgm(1540kg/42.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6398000円、最高出力が320馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は19994円、逆に1万円あたりでは0.50馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は149486円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は161.30PS/L、トルクは21.57kgm/L、1気筒あたりの馬力は80.0馬力、トルクは10.7kgmとなり、このエンジンが320馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.11m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるDNF型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.715になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が12.3km/L、最高出力が320PSであるこの車の獲得ポイントは3936.0ptになります。
戯れに車両重量1540kgを100kg単位にした15.4で割ってみたところ、その数値は255.58ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



ゴルフRでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.50m
期待される荷室の幅 1.39m
対角線の長さ 2.05m
期待される荷室の面積 2.08m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.50m(対角線では2.05m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5350-6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 225/40R18|タイヤ直径 63.7cm|円周長 200.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.190 14.26 -
-
59km/h 11880rpm 1916.2kgm
2速 2.033 9.09 0.637 1-2/
4460rpm
92km/h 7570rpm 1221.2kgm
3速 1.401 6.26 0.689 2-3/
4820rpm
134km/h 5220rpm 841.6kgm
4速 1.040 4.65 0.742 3-4/
5190rpm
181km/h 3870rpm 624.7kgm
5速 0.793 3.54 0.762 4-5/
5330rpm
237km/h 2950rpm 476.3kgm
6速 0.636 2.84 0.802 5-6/
5610rpm
296km/h 2370rpm 382.0kgm
7速 0.489 2.19 0.769 6-7/
5380rpm
384km/h 1820rpm 293.7kgm
Final 4.470 レシオカバレッジ(変速比幅)6.524

ギヤの繋がりイメージ
CDDNFF型ゴルフR7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2100-5350rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.470)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(42.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.470)÷タイヤの有効半径(0.3185m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの384km(6500rpmでは357.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ55km/h-
2速ギヤ86km/h4140rpm
3速ギヤ125km/h4480rpm
4速ギヤ168km/h4820rpm
5速ギヤ220km/h4950rpm
6速ギヤ275km/h5210rpm
7速ギヤ357km/h5000rpm

CDDNFF型ゴルフRに搭載されたDNF型1984ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると55km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから4140rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は86km/h(+31km/h)になります。

3速ギヤでは4480rpmまで落ちて6500rpmで125km/h(+39km/h)に、4速ギヤでは4820rpmまで落ちて6500rpmで168km/h(+43km/h)に、5速ギヤでは4950rpmまで落ちて6500rpmで220km/h(+52km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5210rpmまで落ちて6500rpmで275km/h(+55km/h)に、7速ギヤでは5000rpmまで落ちて6500rpmで357km/h(+82km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2100-5350回転で最大トルク42.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば35.98kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.812kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1916.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1540kg)を1速ギヤの最大駆動力(1916.2kgm)で割ってみると0.804kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(35.3kgm)からTWRを算出すると0.97kg/kgmとなり、2100-6500回転の回転域では0.804-0.97kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4750 7130 9500 11880 14250 16630 21380
2速 3030 4540 6060 7570 9080 10600 13620
3速 2090 3130 4170 5220 6260 7300 9390
4速 1550 2320 3100 3870 4650 5420 6970
5速 1180 1770 2360 2950 3540 4130 5310
6速 950 1420 1890 2370 2840 3320 4260
7速 730 1090 1460 1820 2180 2550 3280
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.489)を選択して時速100kmにて走行すると1820回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1090回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1270回転、一般的な高速道路の80km/hでは1460回転、100km/hでは1820回転、制限速度が120km/hになると2180回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3280回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 17 25 34 42 51 59 67
2速 13 26 40 53 66 79 92 106
3速 19 38 58 77 96 115 134 153
4速 26 52 77 103 129 155 181 207
5速 34 68 102 135 169 203 237 271
6速 42 84 127 169 211 253 296 338
7速 55 110 165 220 275 330 384 439

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの225/40R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/40R18 | 直径 637mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
35
扁平
205/35R18
37.7km/h
直径601mm
径差-36mm
215/35R18
38.2km/h
直径608mm
径差-29mm
225/35R18
38.6km/h
直径615mm
径差-22mm
235/35R18
39.1km/h
直径622mm
径差-15mm
245/35R18
39.5km/h
直径629mm
径差-8mm
0%
40
扁平
205/40R18
39.0km/h
直径621mm
径差-16mm
215/40R18
39.5km/h
直径629mm
径差-8mm
225/40R18
40.0km/h
637mm
0mm
235/40R18
40.5km/h
直径645mm
径差+8mm
245/40R18
41.0km/h
直径653mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
205/45R18
40.3km/h
直径642mm
径差+5mm
215/45R18
40.9km/h
直径651mm
径差+14mm
225/45R18
41.4km/h
直径660mm
径差+23mm
235/45R18
42.0km/h
直径669mm
径差+32mm
245/45R18
42.6km/h
直径678mm
径差+41mm
+10%
50
扁平
205/50R18
41.6km/h
直径662mm
径差+25mm
215/50R18
42.2km/h
直径672mm
径差+35mm
225/50R18
42.8km/h
直径682mm
径差+45mm
235/50R18
43.5km/h
直径692mm
径差+55mm
245/50R18
44.1km/h
直径702mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/40R18 、215/35R18、215/40R18 、225/35R18 、235/35R18 、245/35R18あたりのタイヤがおすすめです。

225/40R18のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/40R18の適応サイズと性能の変化 [CDDNFF型ゴルフR編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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CDDNFF型ゴルフR[2.0Lターボ 4WD/7AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.812kg/ps63.56
1速ギヤ加速性能0.804kg/kgm66.46
1L換算馬力161.30ps/L71.41
1L換算トルク21.57kgm/L67.75
WB/TR比1.71555.98
ワイド&ロー指数0.81655.55
前面の面積2.613m²50.31
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点474.74

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費12.3km/L42.05
年間維持費299000円52.59
100kmh回転数1820rpm58.89
航続距離688.8km48.54
車の大きさ11.225m³49.15
室内の広さ(仮) 2.035m³36.87
最小回転半径5.1m51.67
馬力単価19994円51.96
ユーティリティ部門の得点391.72

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CDDNFF型ゴルフR[2.0Lターボ 4WD/7AT] の総合得点は 866.46 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCDDNFF型ゴルフR(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「2000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ゴルフRの歴代モデル

8代目 CDDLA型 ゴルフ
CDDLA ゴルフは2021/06に登場した8代目モデル。参考車両の「eTSI Active Basic」は全長4295mm、全幅1790mm、全高1475mmの車体に、110PS/20.4kgmを発生するDLA型999ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

7代目 AUCUK型 ゴルフVII
AUCUK ゴルフVIIは2013/06に登場した7代目モデル。参考車両の「GTE」は全長4265mm、全幅1800mm、全高1480mmの車体に、150PS/25.5kgmを発生するCUK型1394ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

6代目 1KCBZ型 ゴルフ ヴァリアント
1KCBZ ゴルフ ヴァリアントは2007/09に登場した6代目モデル。参考車両の「TSI Trend-line BlueMotion-Tech」は全長4545mm、全幅1785mm、全高1530mmの車体に、105PS/17.8kgmを発生するCBZ型1197ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

5代目 1KBLX型 ゴルフ プラス
1KBLX ゴルフ プラスは2005/11に登場した5代目モデル。参考車両の「GLi」は全長4205mm、全幅1760mm、全高1605mmの車体に、150PS/20.4kgmを発生するBVY型1984ccエンジンを搭載した5人乗りミニバン。

4代目 1JAUM型 ゴルフ ワゴン
1JAUM ゴルフ ワゴンは2000/02に登場した4代目モデル。参考車両の「GT」は全長4400mm、全幅1735mm、全高1480mmの車体に、150PS/21.4kgmを発生するAUM型1780ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

3代目 1HADZ型 ゴルフ ワゴン
1HADZ ゴルフ ワゴンは1995/06に登場した3代目モデル。参考車両の「1.8-Sport」は全長4340mm、全幅1695mm、全高1485mmの車体に、91PS/14.5kgmを発生するADZ型1780ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

2代目 152HK型 ゴルフ カブリオ
152HK ゴルフ カブリオは1990/10に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3895mm、全幅1630mm、全高1410mmの車体に、105PS/15.1kgmを発生する2H型1780ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。