TVR:タモーラの性能と維持費 3.7L/FR/5MT 765万円 2004年式

このページでは、TVRの2ドア・2人乗りオープンカー、初代のタモーラ BaseGrade【2004/04モデル・350PS/40.1kgm・FR/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

タモーラ
販売期間:2002/02 - 2005/06

画像はTVRより引用
http://tvr.co.uk/
投稿:2012/05/17|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長3925mm×全幅1715mm×全高1204mm、排気量は3605ccであることから、大雑把に分類すると3.7リットルクラス(3700cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3925mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


タモーラ [3605cc/350PS FR/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TVR
車名&
グレード
タモーラ
BaseGrade
その他 ベースグレード
お値段 7644000円
車両型式
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 2ドア/2人
車体寸法 長3925×幅1715×高1204mm
軸距&
輪距
2361mm
前1445mm/後1500mm
タイヤ 前輪:225/50R16
後輪:225/50R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1060kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列6気筒
排気量3605cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 350PS[257kW]/7500rpm
最大トルク 40.1kgm[393Nm]/5750rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
※直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税76400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/04モデルのタモーラを19年落ちの中古で168.2万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    タモーラの2004/04モデルの場合、2023年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である152.9万円に諸経費として15.3万円を足した168.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2004年式を19年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年経過 76400円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.9km/L×175円/L 196630円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 414600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額46720円×12ヶ月 560640円
ローン返済中の年間維持費 975200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 60900円
名目 金額
自動車税(1年分) 76400円
自動車重量税(1年分) 18900円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 196630円
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 414600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 560640円
ローン返済中の年間維持費 975200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
60900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は76400円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした60900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

タモーラ【BaseGrade】の場合、維持費の月額は34600円(ローン完済前は81300円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 31%
自動車重量税 1年分 18900円 8%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 3000km分 58990円 24%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 80% 72000円 27%
合計
[1万kmとの差額]
249200円
-165400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 26%
自動車重量税 1年分 18900円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 5000km分 98320円 34%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 85% 76560円 27%
合計
[1万kmとの差額]
293100円
-121500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 23%
自動車重量税 1年分 18900円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 7000km分 137640円 41%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 90% 81000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
339500円
-75100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて165400円安い249200円に、5000km走行では121500円安い293100円に、7000km走行では75100円安い339500円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 14%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 15000km分 294950円 54%
オイル交換 年3回 39000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 3%
任意保険料 100% 90000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
543700円
+129100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 12%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 20000km分 393260円 60%
オイル交換 年4回 52000円 8%
タイヤ交換 2年毎 19200円 3%
任意保険料 100% 90000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
659800円
+245200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km200円4400円5.2万円
20km390円8600円10.1万円
30km590円13000円15.3万円
50km980円21600円25.5万円
100km1970円43300円51.2万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を8.9km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは19.66円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は200円/日となり、20km走行なら390円/日、30km走行なら590円/日、50km走行なら980円/日、100km走行なら1970円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は13000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は15.3万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
5750回転時の馬力 322PS
7500回転時の馬力 350PS
7500回転時の馬力 350PS
各回転域でのトルク
5750回転時のトルク 40.1kgm
7500回転時のトルク 33.4kgm
7500回転時のトルク 33.4kgm

まずおさらいとして、搭載している直列6気筒、3605ccの自然吸気エンジンは7500回転時に最高出力350馬力を、5750回転時に最大トルク40.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5750rpmから最高出力が発生する7500rpmまで」の1750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は23.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.029kg/PS(1060kg/350PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.029kg/PS
車体+1人3.186kg/PS
車体+2人3.343kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.200kg/PS
車体+70kg3.229kg/PS
車体+80kg3.257kg/PS
車体+90kg3.286kg/PS
車体+100kg3.314kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.186kg/PS(1115kg/350PS)となり、数値としては0.157kg、比率にすると5.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.343kg/PS(1170kg/350PS)となり、数値としては0.314kg、比率にすると10.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


タモーラのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2004/04

-
タモーラ
3.186kg/PS
1115kg/350PS|3.7L-NA
[車体のみPWR:3.029]
2014/04

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867
2016/07

車種詳細
GT-R
3.184kg/PS
1815kg/570PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.088
2019/10

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867
2011/11

車種詳細
GT-R
3.264kg/PS
1795kg/550PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.164
2016/04

車種詳細
M4 GTS クーペ
3.310kg/PS
1655kg/500PS|3.0L-TB
車体のみPWR:3.200

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.186kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

2.867kg/PSから3.505kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、BMWの4人乗りクーペ「3C30型 M4 GTS クーペ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

タモーラ [BaseGrade]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.186kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は330.2PS/tとなっています。


タモーラがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB650F|648cc
3.169kg/PS
263kg/82.9PS/6.42kgm
[車体のみPWR:2.506]
2004/04

-
タモーラ|3605cc
3.186kg/PS
1115kg/350PS/40.1kgm
[車体のみPWR:3.029]

車種詳細
CB1300SB|1284cc
3.190kg/PS
319kg/100.0PS/11.62kgm
[車体のみPWR:2.640]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではタモーラとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RC83 CB650Fと競争してみる

まずタモーラより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB650Fが挙げられます。PWRの3.169kg/PSは車両重量208kgにライダーの体重55kgを加えた263kgを、最高出力82.9PSで割ったものです。

SC54 CB1300SBと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB1300SBが挙げられます。PWRの3.190kg/PSは車両重量264kg+55kgの319kgを、最高出力100.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.603
平均ピストンスピード 20.75m/s
トルクウェイトレシオ 26.43kg/kgm
1馬力あたりのお値段 21840円
排気量1Lあたり馬力 97.09PS/L
排気量1Lあたりトルク 11.12kgm/L
1気筒あたりの馬力 58.3PS
1気筒あたりのトルク 6.7kgm
パワーバンド比率 23.3%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
オープンカーのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは26.43kg/kgm(1060kg/40.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7644000円、最高出力が350馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21840円、逆に1万円あたりでは0.46馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は190623円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は97.09PS/L、トルクは11.12kgm/L、1気筒あたりの馬力は58.3馬力、トルクは6.7kgmとなり、このエンジンが350馬力を7500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.75m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が83.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7230回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.603になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


タモーラの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 8.9km/L
燃料タンク容量 56L
航続距離(カタログ燃費) 498.4km
航続距離(80%燃費) 397.6km
満タンプライス 9800円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので8.9km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が56リットルですと航続可能距離は498.4kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.0km/L)とすると448.0km、80%(7.1km/L)だと397.6km、70%(6.2km/L)では347.2kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン56リットルの給油で9800円、上で計算した航続距離を踏まえると498.4km(80%燃費時397.6km)を走行するのに9800円かかる計算です。



純正装着タイヤの225/50R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/50R16 | 直径 631mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
45
扁平
205/45R16
37.5km/h
直径591mm
径差-40mm
215/45R16
38.0km/h
直径600mm
径差-31mm
225/45R16
38.6km/h
直径609mm
径差-22mm
235/45R16
39.2km/h
直径618mm
径差-13mm
245/45R16
39.7km/h
直径627mm
径差-4mm
0%
50
扁平
205/50R16
38.7km/h
直径611mm
径差-20mm
215/50R16
39.4km/h
直径621mm
径差-10mm
225/50R16
40.0km/h
631mm
0mm
235/50R16
40.6km/h
直径641mm
径差+10mm
245/50R16
41.3km/h
直径651mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
205/55R16
40.1km/h
直径632mm
径差+1mm
215/55R16
40.8km/h
直径643mm
径差+12mm
225/55R16
41.5km/h
直径654mm
径差+23mm
235/55R16
42.2km/h
直径665mm
径差+34mm
245/55R16
42.9km/h
直径676mm
径差+45mm
+10%
60
扁平
205/60R16
41.3km/h
直径652mm
径差+21mm
215/60R16
42.1km/h
直径664mm
径差+33mm
225/60R16
42.9km/h
直径676mm
径差+45mm
235/60R16
43.6km/h
直径688mm
径差+57mm
245/60R16
44.4km/h
直径700mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/50R16 、215/45R16、215/50R16 、225/45R16 、235/45R16 、245/45R16あたりのタイヤがおすすめです。

225/50R16のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを16インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが225/50R16のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


タモーラ[3.7L-NA FR/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.029kg/ps68.45
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力97.09ps/L68.94
1L換算トルク11.12kgm/L70.12
WB/TR比1.60367.53
ワイド&ロー指数0.70263.86
前面の面積2.065m²65.81
最低地上高-43.65
スポーツ性能部門の得点488.27

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費414600円41.68
100kmh回転数-43.41
航続距離-25.56
車の大きさ8.105m³36.71
室内の広さ(仮) 1.470m³31.12
最小回転半径-39.23
馬力単価21840円49.20
ユーティリティ部門の得点308.31

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したタモーラ[3.7L-NA FR/5MT] の総合得点は 796.58 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したタモーラ(FR/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「4000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。