NHP170G シエンタ ハイブリッドの性能と維持費 FF/CVT 223万円

このページでは、トヨタ自動車の5ドア・7人乗りミニバン、2代目の6AA-NHP170G型シエンタ ハイブリッド X|7人乗【2018/09モデル・73PS/11.3kgm・FF/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

NHP170G シエンタ ハイブリッド
販売期間:2015/07 - 2022/08

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2018/10/19|更新:2021/07/01

ボディサイズが全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mm、排気量は1496ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4260mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


NHP170G型 シエンタ ハイブリッド [1496cc/73PS FF/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目シエンタ ハイブリッドの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/06
NSP170G型
[Funbase-X]
1.5L-NA | FF/CVT
| 181.8万円
109PS
13.9kgm
17.0km/L
2021/06
NCP175G型
[X]
1.5L-NA | 4WD/CVT
| 200.3万円
103PS
13.5kgm
14.0km/L
2021/06
NSP170G型
[X]
1.5L-NA | FF/CVT
| 185.9万円
109PS
13.9kgm
17.0km/L
2代目シエンタ ハイブリッドの車両型式・グレード一覧【全9車種】
シエンタ ハイブリッドの新型モデル
3代目 MXPC10G型シエンタ
MXPC10G型シエンタは2022/08に登場した3代目モデル。参考車両の「X」は全長4260mm、全幅1695mm、全高1695mmの車体に、120PS/14.8kgmを発生するM15A型1490ccエンジンを搭載。

シエンタ ハイブリッドの旧型モデル
初代 NCP81G型シエンタ
NCP81G型シエンタは2003/09に登場した初代モデル。参考車両の「DICE」は全長4120mm、全幅1695mm、全高1670mmの車体に、110PS/14.4kgmを発生する1NZ型1496ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TOYOTA
車名&
グレード
シエンタ ハイブリッド
X|7人乗
その他 G|モータ型式2LM型(45kW/169Nm)
お値段 2226960円
車両型式 6AA-NHP170G
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/7人
車体寸法 長4260×幅1695×高1675mm
軸距&
輪距
2750mm
前1480mm/後1480mm
最小半径 5.2m
最低高 145mm
タイヤ 前輪:185/60R15
後輪:185/60R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1380kg
エンジン諸元
原動機型式 1NZ-FXE
気筒配列 直列4気筒+モーター
排気量1496cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 73PS[54kW]/4800rpm
最大トルク 11.3kgm[111Nm]/3600-4400rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 22.8km/L(53.6mpg)
JC08燃費 28.8km/L(67.7mpg)
100km燃費 4.4L/100km
1NZ-FXE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税34500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2018/09モデルのシエンタ ハイブリッドを5年落ちの中古で196万円にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    シエンタ ハイブリッドの2018/09モデルの場合、2023年現在では5年が経過しているため、新車価格の80%である178.2万円に諸経費として17.8万円を足した196万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2018年式を5年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年未満 34500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷22.8km/L×165円/L 72370円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 205200円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額40840円×12ヶ月 490080円
ローン返済中の年間維持費 695300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 47700円
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 72370円
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 205200円
名目 金額
車のローン額(1年分) 490080円
ローン返済中の年間維持費 695300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
47700円
  • 初度登録から5年経過車の場合、「1500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は34500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした47700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

シエンタ ハイブリッド【X|7人乗】の場合、維持費の月額は17100円(ローン完済前は58000円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 25%
自動車重量税 1年分 12300円 9%
自賠責保険料 1年分 10005円 7%
燃料代 3000km分 21710円 16%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 80% 48000円 36%
合計
[1万kmとの差額]
135900円
-69300円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 22%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 10005円 7%
燃料代 5000km分 36190円 24%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 85% 51000円 33%
合計
[1万kmとの差額]
153400円
-51800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 20%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 6%
燃料代 7000km分 50660円 29%
オイル交換 年1回 5600円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 90% 54000円 32%
合計
[1万kmとの差額]
172400円
-32800円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて69300円安い135900円に、5000km走行では51800円安い153400円に、7000km走行では32800円安い172400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 13%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 15000km分 108560円 42%
オイル交換 年3回 24000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 5%
任意保険料 100% 60000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
261400円
+56200円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 11%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 20000km分 144740円 47%
オイル交換 年4回 32000円 10%
タイヤ交換 2年毎 16000円 5%
任意保険料 100% 60000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
309600円
+104400円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(22.7km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(23.9km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(22.1km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(22.8km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代72370円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル165円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。

参考:燃費が3%向上すると…?
市街地22.7km/L → 23.4km/L
郊外23.9km/L → 24.6km/L
高速道路22.1km/L → 22.8km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km65420円
[63460円]
郊外500km3450円
[3350円]
高速道路500km3730円
[3610円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
72600円
+230円
22.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
70420円
-2180円
23.4km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が22.7km/Lではガソリン396.5Lを消費して、ガソリン代は65420円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が23.9km/Lではガソリン20.9Lを消費して、ガソリン代は3450円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が22.1km/Lではガソリン22.6Lを消費して、ガソリン代は3730円になります。

このパターンでは使用した燃料量が440.0L、かかったガソリン代が72600円となり、平均燃費は22.7km/L(-0.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+230円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は70420円となり、2180円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で10900円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km36350円
[35260円]
郊外5000km34520円
[33540円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
70870円
-1500円
23.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
68800円
-2070円
24.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が22.7km/Lでは220.3Lを消費して、ガソリン代は36350円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が23.9km/Lでは209.2Lを消費して、ガソリン代は34520円になります。

このパターンでは使用した燃料量が429.5L、かかったガソリン代が70870円となり、平均燃費は23.3km/L(+0.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-1500円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が68800円となり、1年間で2070円、5年間で10350円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km24210円
[23480円]
郊外3340km23050円
[22410円]
高速道路3330km24870円
[24110円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
72130円
-240円
22.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
70000円
-2130円
23.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が22.7km/Lでは146.7Lを消費して、ガソリン代は24210円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が23.9km/Lでは139.7Lを消費して、ガソリン代は23050円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が22.1km/Lでは150.7Lを消費して、ガソリン代は24870円になります。

このパターンでは使用した燃料量が437.1L、かかったガソリン代が72130円となり、平均燃費は22.9km/L(+0.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-240円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が70000円となり、1年間で2130円、5年間で10650円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km3630円
[3530円]
郊外9000km62140円
[60370円]
高速道路500km3730円
[3610円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
69500円
-2870円
23.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
67510円
-1990円
24.4km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が22.7km/Lでは22.0Lを消費して、ガソリン代は3630円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が23.9km/Lでは376.6Lを消費して、ガソリン代は62140円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が22.1km/Lでは22.6Lを消費して、ガソリン代は3730円になります。

このパターンでは使用した燃料量が421.2L、かかったガソリン代が69500円となり、平均燃費は23.7km/L(+0.9km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-2870円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が67510円となり、1年間で1990円、5年間で9950円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(22.7km/L・23.3km/L・22.9km/L・23.7km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(72600円・70870円・72130円・69500円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km70円1500円1.8万円
20km140円3100円3.6万円
30km220円4800円5.7万円
50km360円7900円9.4万円
100km720円15800円18.7万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を165円、燃費を22.8km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは7.24円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は70円/日となり、20km走行なら140円/日、30km走行なら220円/日、50km走行なら360円/日、100km走行なら720円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は4800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は5.7万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

1NZ-FXE型エンジン簡易性能曲線図
1NZ-FXE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3600回転時の馬力 57PS
4400回転時の馬力 69PS
4800回転時の馬力 73PS
4800回転時の馬力 73PS
各回転域でのトルク
3600回転時のトルク 11.3kgm
4400回転時のトルク 11.3kgm
4800回転時のトルク 10.9kgm
4800回転時のトルク 10.9kgm
1NZ-FXE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している1NZ型1496cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは4800回転時に最高出力73馬力を、3600-4400回転時に最大トルク11.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3600rpmから最高出力が発生する4800rpmまで」の1200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は25.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ18.904kg/PS(1380kg/73PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ18.904kg/PS
車体+1人19.658kg/PS
車体+7人24.178kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg19.726kg/PS
車体+70kg19.863kg/PS
車体+80kg20.000kg/PS
車体+90kg20.137kg/PS
車体+100kg20.274kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは19.658kg/PS(1435kg/73PS)となり、数値としては0.754kg、比率にすると4.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは24.178kg/PS(1765kg/73PS)となり、数値としては5.274kg、比率にすると27.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


NHP170G シエンタ ハイブリッドのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2018/09

-
シエンタ ハイブリッド
19.658kg/PS
1435kg/73PS|1.5L-NA
[車体のみPWR:18.904]
2017/11

車種詳細
ジャパンタクシー
19.795kg/PS
1445kg/73PS|1.5L-NA
車体のみPWR:19.041
2005/12

車種詳細
パジェロ ミニ
19.519kg/PS
1015kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:18.462
2010/08

車種詳細
アイ
19.519kg/PS
1015kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:18.462
2016/09

車種詳細
ムーヴ キャンバス
19.519kg/PS
1015kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:18.462
2011/11

車種詳細
タント
19.519kg/PS
1015kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:18.462

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ19.658kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

19.461kg/PSから19.855kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りミニバン「NTP10型 ジャパンタクシー」、三菱の4人乗り軽SUV「H58A型 パジェロ ミニ」、三菱の4人乗り軽ミニバン「HA1W型 アイ」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA810S型 ムーヴ キャンバス」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「L385S型 タント」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

NHP170G型 シエンタ ハイブリッド [X|7人乗]とパワーウェイトレシオが近い車種|19.658kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は52.9PS/tとなっています。


シエンタ ハイブリッドがバイクと競争するなら…?


車種詳細
RG50ガンマ|49cc
19.444kg/PS
140kg/7.2PS/0.72kgm
[車体のみPWR:11.806]
2018/09

-
シエンタ ハイブリッド|1496cc
19.658kg/PS
1435kg/73PS/11.3kgm
[車体のみPWR:18.904]

車種詳細
ベンリィ CD90|85cc
19.718kg/PS
140kg/7.1PS/0.75kgm
[車体のみPWR:11.972]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではシエンタ ハイブリッドとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

NA11A RG50ガンマと競争してみる

まずシエンタ ハイブリッドより少しPWRが低いバイクとして、スズキのRG50ガンマが挙げられます。PWRの19.444kg/PSは車両重量85kgにライダーの体重55kgを加えた140kgを、最高出力7.2PSで割ったものです。

HA03 ベンリィ CD90と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのベンリィ CD90が挙げられます。PWRの19.718kg/PSは車両重量85kg+55kgの140kgを、最高出力7.1PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.858
平均ピストンスピード 13.55m/s
トルクウェイトレシオ 122.12kg/kgm
1馬力あたりのお値段 30506円
排気量1Lあたり馬力 48.80PS/L
排気量1Lあたりトルク 7.55kgm/L
1気筒あたりの馬力 18.2PS
1気筒あたりのトルク 2.8kgm
パワーバンド比率 25.0%
燃費×馬力 1664.4pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは122.12kg/kgm(1380kg/11.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2226960円、最高出力が73馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は30506円、逆に1万円あたりでは0.33馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は197076円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
1500cc以下の車編
7人乗りミニバン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は48.80PS/L、トルクは7.55kgm/L、1気筒あたりの馬力は18.2馬力、トルクは2.8kgmとなり、このエンジンが73馬力を4800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.55m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.7mmである1NZ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7080回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.858になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が22.8km/L、最高出力が73PSであるこの車の獲得ポイントは1664.4ptになります。
戯れに車両重量1380kgを100kg単位にした13.8で割ってみたところ、その数値は120.61ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 4.77m³
1人あたりのスペース 約0.68m³
室内長/全長 59.5%
室内幅/全幅 86.7%
室内高/全高 76.4%
室内容積/車両体積 39.5%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は4.77m³です。この車の乗車定員は7人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.68m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は59.5%、同じく室内幅と全幅の比率は86.7%、同じく室内高と全高の比率は76.4%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は39.5%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


シエンタ ハイブリッドでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.49m
期待される荷室の幅 1.37m
対角線の長さ 2.02m
期待される荷室の面積 2.04m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.49m(対角線では2.02m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。
車中泊にあると嬉しいアイテム


シエンタ ハイブリッドの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 22.8km/L
燃料タンク容量 42L
航続距離(カタログ燃費) 957.6km
航続距離(80%燃費) 764.4km
満タンプライス 6930円
1万円でどこまで行ける? 1381.8km
車両価格/航続距離 2326円/km

WLTCモード燃費が22.8km/Lですので、燃料タンクの容量が42リットルですと航続可能距離は957.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(20.5km/L)とすると861.0km、80%(18.2km/L)だと764.4km、70%(16.0km/L)では672.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン42リットルの給油で6930円、上で計算した航続距離を踏まえると957.6km(80%燃費時764.4km)を走行するのに6930円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1381.8km(往復なら片道690.9km)、カタログ値の80%なら1105.5km(片道552.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で957.6kmの距離を移動できるNHP170G型 シエンタ ハイブリッド [X|7人乗]という乗り物を、222.7万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2326円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
22.8km/L
957.6km
市街地燃費
22.7km/L
953.4km
[-4.2km]
郊外燃費
23.9km/L
1003.8km
[+46.2km]
高速道路燃費
22.1km/L
928.2km
[-29.4km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を42Lとしたとき、市街地モード燃費22.7km/Lでの航続距離は953.4km(-4.2km)、郊外モード燃費23.9km/Lでの航続距離は1003.8km(+46.2km)、高速道路モード燃費22.1km/Lでの航続距離は928.2km(-29.4km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


純正装着タイヤの185/60R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/60R15 | 直径 603mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
55
扁平
165/55R15
37.3km/h
直径563mm
径差-40mm
175/55R15
38.1km/h
直径574mm
径差-29mm
185/55R15
38.8km/h
直径585mm
径差-18mm
195/55R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
205/55R15
40.3km/h
直径607mm
径差+4mm
0%
60
扁平
165/60R15
38.4km/h
直径579mm
径差-24mm
175/60R15
39.2km/h
直径591mm
径差-12mm
185/60R15
40.0km/h
603mm
0mm
195/60R15
40.8km/h
直径615mm
径差+12mm
205/60R15
41.6km/h
直径627mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
165/65R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
175/65R15
40.4km/h
直径609mm
径差+6mm
185/65R15
41.3km/h
直径622mm
径差+19mm
195/65R15
42.1km/h
直径635mm
径差+32mm
205/65R15
43.0km/h
直径648mm
径差+45mm
+10%
70
扁平
165/70R15
40.6km/h
直径612mm
径差+9mm
175/70R15
41.5km/h
直径626mm
径差+23mm
185/70R15
42.5km/h
直径640mm
径差+37mm
195/70R15
43.4km/h
直径654mm
径差+51mm
205/70R15
44.3km/h
直径668mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/60R15、165/65R15 、175/55R15、175/60R15 、185/55R15 、195/55R15 あたりのタイヤがおすすめです。

185/60R15のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを15インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが185/60R15のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


NHP170G型シエンタ ハイブリッド[1.5L-NA FF/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト18.904kg/ps24.64
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力48.80ps/L30.80
1L換算トルク7.55kgm/L26.59
WB/TR比1.85841.24
ワイド&ロー指数0.98842.77
前面の面積2.839m²43.47
最低地上高145mm53.60
スポーツ性能部門の得点303.02

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費22.8km/L63.07
年間維持費205200円61.16
100kmh回転数-43.41
航続距離957.6km64.66
車の大きさ12.095m³52.90
室内の広さ4.770m³63.59
最小回転半径5.2m49.37
馬力単価30506円37.55
ユーティリティ部門の得点435.71

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した NHP170G型シエンタ ハイブリッド[1.5L-NA FF/CVT] の総合得点は 738.73 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したNHP170G型シエンタ ハイブリッド(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのミニバン」、「1500ccのミニバン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

シエンタ ハイブリッドの歴代モデル

3代目 MXPC10G型 シエンタ
MXPC10G シエンタは2022/08に登場した3代目モデル。参考車両の「X」は全長4260mm、全幅1695mm、全高1695mmの車体に、120PS/14.8kgmを発生するM15A型1490ccエンジンを搭載した5人乗りミニバン。

2代目 NHP170G型 シエンタ ハイブリッド
NHP170G シエンタ ハイブリッドは2015/07に登場した2代目モデル。参考車両の「X|7人乗」は全長4235mm、全幅1695mm、全高1675mmの車体に、74PS/11.3kgmを発生する1NZ型1496ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。

初代 NCP85G型 シエンタ
NCP85G シエンタは2003/09に登場した初代モデル。参考車両の「DICE」は全長4120mm、全幅1695mm、全高1680mmの車体に、105PS/14.1kgmを発生する1NZ型1496ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。