LX90 チェイサーの性能と維持費 FR/5MT 5人 212万円 1995年式

このページでは、トヨタ自動車の4ドア・5人乗りセダン、5代目のKD-LX90型チェイサー Raffine【1995/08モデル・97PS/22.5kgm・FR/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

LX90 チェイサー
販売期間:1992/10 - 1996/09

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2011/11/24|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4750mm×全幅1750mm×全高1390mm、排気量は2446ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4750mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


LX90型 チェイサー [2446cc/97PS FR/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目チェイサーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1995/08
JZX90型
[Tourer-V]
2.5L-TB・FR/5MT・328.7万円
280PS・37.0kgm・9.1km/L
280PS
37.0kgm
9.1km/L
1995/08
JZX91型
[Avante-G]
3.0L-NA・FR/4AT・327.7万円
220PS・28.5kgm・8.5km/L
220PS
28.5kgm
8.5km/L
1995/08
GX90型
[Avante]
2.0L-NA・FR/5MT・217.6万円
135PS・18.0kgm・11.4km/L
135PS
18.0kgm
11.4km/L
5代目 チェイサー 型式一覧 X90系まとめ 1992-1996【全11車種】
チェイサーの新型モデル
6代目 JZX100型チェイサー
JZX100型チェイサーは1996/09に登場した6代目モデル。参考車両の「Tourer-V」は全長4715mm、全幅1755mm、全高1400mmの車体に、280PS/38.5kgmを発生する1JZ型2491ccエンジンを搭載。

チェイサーの旧型モデル
4代目 JZX81型チェイサー
JZX81型チェイサーは1988/08に登場した4代目モデル。参考車両の「GT Twin-Turbo」は全長4760mm、全幅1710mm、全高1375mmの車体に、280PS/37.0kgmを発生する1JZ型2491ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー トヨタ自動車
車名&
グレード
チェイサー
Raffine
その他 ラフィーネ サルーン, XL
お値段 2113000円
車両型式 KD-LX90
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長4750×幅1750×高1390mm
室内寸法 長1990×幅1475×高1155mm
軸距&
輪距
2730mm
前1485mm/後1495mm
最小半径 5.1m
タイヤ 前輪:185/70R14
後輪:185/70R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1380kg
エンジン諸元
原動機型式 2L-TE
気筒配列 直列4気筒
排気量2446cc
圧縮比21.0
吸気方式 ターボ
最高出力 97PS[71kW]/3800rpm
最大トルク 22.5kgm[221Nm]/2400rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
2L-TE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1995/08モデルのチェイサーを29年落ちの中古で46.5万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    チェイサーの1995/08モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である42.26万円に諸経費として4.2万円を足した46.5万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1995年式を29年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 11年経過 51700円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.1km/L×155円/L 218310円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本8000円×4本÷5年 6400円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 388200円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額38740円×12ヶ月 464880円
ローン返済中の年間維持費 853100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
名目 金額
自動車税(1年分) 51700円
自動車重量税(1年分) 18900円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
218310円
(152820円)
(109160円)
(65490円)
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 6400円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 388200円
名目 金額
車のローン額(1年分) 464880円
ローン返済中の年間維持費 853100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2500cc以下で11年経過」クラスの自動車税は51700円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、チェイサー【Raffine】の場合、維持費の月額は32400円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

チェイサーの維持費は高い?安い?

「チェイサーの年間維持費は388200円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてチェイサーの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ216500円-171700円
トライトン276340円-111860円
LM307000円-81200円
RS Q3 スポーツバック345100円-43100円
基準2500ccクラス平均354400円-33800円
キャラバン ワゴン367700円-20500円
インプレッサ WRX387800円-400円
チェイサーの維持費388200円
キャラバン コーチ419800円+31600円
高い5シリーズ セダン480900円+92700円

チェイサーの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して171700円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して92700円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では33800円高くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、チェイサーの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

チェイサーを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%500万円42万円33万円
15%340万円29万円23万円
20%250万円21万円17万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は500万円(総支給額42万円/月、手取り33万円/月)、ここから月額維持費3.2万円を支払うと残りは29.8万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は340万円(総支給額29万円/月、手取り23万円/月)、3.2万円を支払うと残りは19.8万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が250万円(総支給額21万円/月、手取り17万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.2万円を引くと残りは13.8万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代22万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円を基準として、-50円となる105円から、+50円となる205円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費7.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
105円/L
147900円
[-70410円]
-25円
130円/L
183110円
[-35200円]
-10円
145円/L
204240円
[-14070円]
155円/L218310円
[0円]
+10円
165円/L
232410円
[+14100円]
+25円
180円/L
253530円
[+35220円]
+50円
205円/L
288750円
[+70440円]

燃費7.1km/LのLX90型 チェイサーで10000km走行するのに必要な燃料は1408.5L、1リットルあたり155円としたときの燃料代は218310円になります。

参考までに、チェイサーの燃料タンクは70リットルですので、1408.5Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約10400円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては14100円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると35220円、50円も違ってくると70440円にもなります。

これをLX90型 チェイサーの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円の場合を388200円としたとき、105円/Lに値下がりすれば317790円(81.9%)に、205円/Lに値上がりすれば458640円(118.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(51700円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 24%
自動車重量税 1年分 18900円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 65490円 31%
オイル交換 年1回 6000円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 80% 57600円 27%
合計
[1万kmとの差額]
212800円
-175400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 20%
自動車重量税 1年分 18900円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 109160円 42%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 85% 61200円 24%
合計
[1万kmとの差額]
260100円
-128100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 17%
自動車重量税 1年分 18900円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 152820円 49%
オイル交換 年1回 8400円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 1%
任意保険料 90% 64800円 21%
合計
[1万kmとの差額]
309800円
-78400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて175400円安い212800円に、5000km走行では128100円安い260100円に、7000km走行では78400円安い309800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 10%
自動車重量税 1年分 18900円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 327470円 62%
オイル交換 年3回 36000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 9600円 2%
任意保険料 100% 72000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
524500円
+136300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 8%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 436620円 67%
オイル交換 年4回 48000円 7%
タイヤ交換 2年毎 12800円 2%
任意保険料 100% 72000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
648900円
+260700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
トヨタの小型車&普通車編
2500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
4ドア・セダン編

チェイサーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 7.1km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 497.0km
航続距離(80%燃費) 399.0km
満タンプライス 10850円
1km走行コスト 21.83円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので7.1km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量70リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は497.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.4km/L)とすると航続距離は448.0km、80%(5.7km/L)だと399.0km、70%(5.0km/L)では350.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から70リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり155円では10850円、上で計算した航続距離を踏まえると497.0km(80%燃費時399.0km)を走行するのに10850円かかる計算です。

燃費を7.1km/Lとしたときの1km走行コストは21.83円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

2L-TE型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2400回転時の馬力 75PS
3800回転時の馬力 97PS
各回転域でのトルク
2400回転時のトルク 22.5kgm
3800回転時のトルク 18.3kgm
2L-TE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している2L型2446cc、直列4気筒のターボエンジンは3800回転時に最高出力97馬力を、2400回転時に最大トルク22.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2400rpmから最高出力が発生する3800rpmまで」の1400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は36.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ14.227kg/PS(1380kg/97PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ14.227kg/PS
車体+1人14.794kg/PS
車体+5人17.062kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.845kg/PS
車体+70kg14.948kg/PS
車体+80kg15.052kg/PS
車体+90kg15.155kg/PS
車体+100kg15.258kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.794kg/PS(1435kg/97PS)となり、数値としては0.567kg、比率にすると4.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.062kg/PS(1655kg/97PS)となり、数値としては2.835kg、比率にすると19.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

LX90 チェイサーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1995/08

-
チェイサー
14.794kg/PS
1435kg/97PS|2.5L-TB
[車体のみPWR:14.227]
2011/12

車種詳細
アクア
14.932kg/PS
1105kg/74PS|1.5L-NA
車体のみPWR:14.189
2009/08

車種詳細
ヴィッツ
14.718kg/PS
1045kg/71PS|1.0L-NA
車体のみPWR:13.944
2005/02

車種詳細
ツイン
14.886kg/PS
655kg/44PS|0.7L-NA
車体のみPWR:13.636
2013/06

車種詳細
デイズ ハイウェイスター
14.922kg/PS
955kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:14.062
2011/01

車種詳細
CT
14.697kg/PS
1455kg/99PS|1.8L-NA
車体のみPWR:14.141

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.794kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.646kg/PSから14.942kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りハッチバック「NHP10型 アクア」、トヨタの5人乗りハッチバック「KSP90型 ヴィッツ」、スズキの2人乗り軽ハッチバック「EC22S型 ツイン」、日産の4人乗り軽ミニバン「B21W型 デイズ ハイウェイスター」、レクサスの5人乗りハッチバック「ZWA10型 CT」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

LX90型 チェイサー [Raffine]のライバル車種|14.794kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は70.3PS/tとなっています。


チェイサーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
XLR125R|124cc
14.750kg/PS
177kg/12.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:10.167]
1速ギヤ速度:33.5km/h
最小TWR:1.204
1995/08

-
チェイサー|2446cc
14.794kg/PS
1435kg/97PS/22.5kgm
[車体のみPWR:14.227]
1速ギヤ速度:33.1km/h
最小TWR:1.419

車種詳細
グランドアクシス100|101cc
14.800kg/PS
148kg/10.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:9.300]
1速ギヤ速度:29.4km/h
最小TWR:0.943

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではチェイサーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JD16 XLR125Rと競争してみる

まずチェイサーより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのXLR125Rが挙げられます。PWRの14.750kg/PSは車両重量122kgにライダーの体重55kgを加えた177kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はXLR125Rに0.4km/h劣り、1速TWRは0.215kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SB01J グランドアクシス100と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのグランドアクシス100が挙げられます。PWRの14.800kg/PSは車両重量93kg+55kgの148kgを、最高出力10.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は3.7km/h勝り、1速TWRは0.476kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.832
平均ピストンスピード 11.65m/s
トルクウェイトレシオ 61.33kg/kgm
1馬力あたりのお値段 21784円
排気量1Lあたり馬力 39.66PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.20kgm/L
1気筒あたりの馬力 24.2PS
1気筒あたりのトルク 5.6kgm
パワーバンド比率 36.8%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
セダンのPWR
2.0~2.5Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは61.33kg/kgm(1380kg/22.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2113000円、最高出力が97馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21784円、逆に1万円あたりでは0.46馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は93911円、1万円あたりでは0.11kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
2500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は39.66PS/L、トルクは9.20kgm/L、1気筒あたりの馬力は24.2馬力、トルクは5.6kgmとなり、このエンジンが97馬力を3800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.65m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.832になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 3.390m³
1人あたりのスペース 0.678m³
室内長/全長 41.9%
室内幅/全幅 84.3%
室内高/全高 83.1%
室内容積/車両体積 29.3%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.390m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.678m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は41.9%、同じく室内幅と全幅の比率は84.3%、同じく室内高と全高の比率は83.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は29.3%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


チェイサーでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.663m
期待される荷室の幅 1.375m
対角線の長さ 2.158m
期待される荷室の面積 2.287m²

縦方向の長さが1.663m(対角線では2.158m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合3800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4300rpm|タイヤサイズ 185/70R14|タイヤ直径 61.5cm|円周長 193.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.566 13.29 -
-
38km/h 11470rpm 972.5kgm
2速 2.056 7.66 0.577 1-2/
2480rpm
65km/h 6610rpm 560.7kgm
3速 1.384 5.16 0.673 2-3/
2890rpm
97km/h 4450rpm 377.4kgm
4速 1.000 3.73 0.723 3-4/
3110rpm
134km/h 3220rpm 272.7kgm
5速 0.850 3.17 0.850 4-5/
3660rpm
157km/h 2730rpm 231.8kgm
Final 3.727 レシオカバレッジ(変速比幅)4.195

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.727)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(22.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.727)÷タイヤの有効半径(0.3075m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの157km(3800rpmでは139.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2400回転で最大トルク22.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば61.33kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(14.227kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと972.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1380kg)を1速ギヤの最大駆動力(972.5kgm)で割ってみると1.419kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する3800回転でのトルク(18.3kgm)からTWRを算出すると1.745kg/kgmとなり、2400-3800回転の回転域では1.419-1.745kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:3800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

LX90型チェイサーに搭載された2L型2446ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する3800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

3800rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ33km/h-
2速ギヤ57km/h2190rpm
3速ギヤ85km/h2560rpm
4速ギヤ118km/h2750rpm
5速ギヤ139km/h3230rpm

まず1速ギヤで3800rpmまで引っ張ると33km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は3800rpmから2190rpmまで落ち、そこから3800rpmまで加速を続けると速度は57km/h(+24km/h)になります。

3速ギヤでは2560rpmまで落ちて3800rpmで85km/h(+28km/h)に、4速ギヤでは2750rpmまで落ちて3800rpmで118km/h(+33km/h)に、5速ギヤでは3230rpmまで落ちて3800rpmで139km/h(+21km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4590 6880 9170 11470 13760 16050 20640
2速 2640 3970 5290 6610 7930 9250 11900
3速 1780 2670 3560 4450 5340 6230 8010
4速 1290 1930 2570 3220 3860 4500 5790
5速 1090 1640 2190 2730 3280 3830 4920
※赤い数字は暫定レブリミット(4300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.850)を選択して時速100kmにて走行すると2730回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1640回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1910回転、一般的な高速道路の80km/hでは2190回転、100km/hでは2730回転、制限速度が120km/hになると3280回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4920回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 35 44 52 61 70
2速 15 30 45 61 76 91 106 121
3速 22 45 67 90 112 135 157 180
4速 31 62 93 124 156 187 218 249
5速 37 73 110 146 183 220 256 293

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの185/70R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/70R14 | 直径 615mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
65
扁平
165/65R14
37.1km/h
直径571mm
径差-44mm
175/65R14
38.0km/h
直径584mm
径差-31mm
185/65R14
38.8km/h
直径597mm
径差-18mm
195/65R14
39.7km/h
直径610mm
径差-5mm
205/65R14
40.5km/h
直径623mm
径差+8mm
0%
70
扁平
165/70R14
38.2km/h
直径587mm
径差-28mm
175/70R14
39.1km/h
直径601mm
径差-14mm
185/70R14
40.0km/h
615mm
0mm
195/70R14
40.9km/h
直径629mm
径差+14mm
205/70R14
41.8km/h
直径643mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
165/75R14
39.3km/h
直径604mm
径差-11mm
175/75R14
40.3km/h
直径619mm
径差+4mm
185/75R14
41.2km/h
直径634mm
径差+19mm
195/75R14
42.2km/h
直径649mm
径差+34mm
205/75R14
43.2km/h
直径664mm
径差+49mm
+10%
80
扁平
165/80R14
40.3km/h
直径620mm
径差+5mm
175/80R14
41.4km/h
直径636mm
径差+21mm
185/80R14
42.4km/h
直径652mm
径差+37mm
195/80R14
43.4km/h
直径668mm
径差+53mm
205/80R14
44.5km/h
直径684mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/70R14、165/75R14 、175/65R14、175/70R14 、185/65R14 、195/65R14 あたりのタイヤがおすすめです。

185/70R14のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/70R14の適応サイズと性能の変化 [LX90型チェイサー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】185/70R14のタイヤ銘柄と通販価格

LX90型チェイサー[2.5Lターボ FR/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト14.227kg/ps37.80
1速ギヤ加速性能1.419kg/kgm53.35
1L換算馬力39.66ps/L26.96
1L換算トルク9.20kgm/L29.07
WB/TR比1.83243.92
ワイド&ロー指数0.79457.16
前面の面積2.433m²55.44
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点347.42

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費388200円44.36
100kmh回転数2730rpm46.89
航続距離-26.05
車の大きさ11.554m³50.39
室内の広さ3.390m³49.74
最小回転半径5.1m51.43
馬力単価21784円49.71
ユーティリティ部門の得点359.97

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した LX90型チェイサー[2.5Lターボ FR/5MT] の総合得点は 707.39 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したLX90型チェイサー(FR/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

チェイサーの歴代モデル

6代目 JZX101型 チェイサー
JZX101 チェイサーは1996/09に登場した6代目モデル。参考車両の「Avante-G」は全長4715mm、全幅1755mm、全高1400mmの車体に、220PS/30.0kgmを発生する2JZ型2997ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

5代目 JZX91型 チェイサー
JZX91 チェイサーは1992/10に登場した5代目モデル。参考車両の「Avante-G」は全長4750mm、全幅1750mm、全高1390mmの車体に、220PS/28.5kgmを発生する2JZ型2997ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 JZX81型 チェイサー
JZX81 チェイサーは1988/08に登場した4代目モデル。参考車両の「GT Twin-Turbo」は全長4760mm、全幅1710mm、全高1375mmの車体に、280PS/37.0kgmを発生する1JZ型2491ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。