MZRA95C ランディの性能と維持費 4WD/CVT 333万円 2022年式

このページでは、スズキ株式会社の5ドア・8人乗りミニバン、4代目の6BA-MZRA95C型ランディ G【2022/08モデル・170PS/20.6kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

MZRA95C ランディ
販売期間:2022/08 - 現行車

画像はスズキ株式会社より引用
http://www.suzuki.co.jp/
投稿日:2023/02/27

ボディサイズが全長4695mm×全幅1730mm×全高1875mm、排気量は1986ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4695mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


MZRA95C型 ランディ [1986cc/170PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目ランディの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/08
MZRA90C型
[G]
2.0L-NA | FF/CVT
| 310.6万円
170PS
20.6kgm
15.1km/L
2022/08
ZWR95C型
[Hybrid-G]
1.8L-NA | 4WD/CVT
| 369.7万円
98PS
14.5kgm
22.0km/L
2022/08
ZWR90C型
[Hybrid-G]
1.8L-NA | FF/CVT
| 345.1万円
98PS
14.5kgm
23.2km/L
4代目ランディの車両型式・グレード一覧【全4車種】
ランディの旧型モデル
3代目 SGC27型ランディ ハイブリッド
SGC27型ランディ ハイブリッドは2016/12に登場した3代目モデル。参考車両の「2.0X」は全長4690mm、全幅1695mm、全高1865mmの車体に、150PS/20.4kgmを発生するMR20型1997ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー SUZUKI
車名&
グレード
ランディ
G
その他 -
お値段 3327500円
車両型式 6BA-MZRA95C
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/8人
車体寸法 長4695×幅1730×高1875mm
室内寸法 長2805×幅1470×高1405mm
軸距&
輪距
2850mm
前1500mm/後1515mm
最小半径 5.5m
最低高 125mm
タイヤ 前輪:205/60R16
後輪:205/60R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1690kg
エンジン諸元
原動機型式 M20A-FKS
気筒配列 直列4気筒
排気量1986cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 170PS[125kW]/6600rpm
最大トルク 20.6kgm[202Nm]/4900rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 14.3km/L(33.6mpg)
100km燃費 7.0L/100km
M20A-FKS型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税36000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ランディの新車を382.7万円(諸費用として49.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 36000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷14.3km/L×165円/L 115380円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 262400円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額63790円×12ヶ月 765480円
ローン返済中の年間維持費 1027900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 55900円
名目 金額
自動車税(1年分) 36000円円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 115380円
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 262400円
名目 金額
車のローン額(1年分) 765480円
ローン返済中の年間維持費 1027900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55900円
  • 初度登録から1年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は36000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした55900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。ランディ【G】の場合、維持費の月額は21900円(ローン完済前は85700円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 22%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 10005円 6%
燃料代 3000km分 34610円 22%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 80% 52800円 33%
合計
[1万kmとの差額]
160800円
-101600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 10005円 5%
燃料代 5000km分 57690円 31%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 85% 56160円 31%
合計
[1万kmとの差額]
187200円
-75200円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 17%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 10005円 5%
燃料代 7000km分 80770円 38%
オイル交換 年1回 6300円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 90% 59400円 26%
合計
[1万kmとの差額]
215300円
-47100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて101600円安い160800円に、5000km走行では75200円安い187200円に、7000km走行では47100円安い215300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 15000km分 173070円 50%
オイル交換 年3回 27000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 4%
任意保険料 100% 66000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
342900円
+80500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 9%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 20000km分 230760円 56%
オイル交換 年4回 36000円 9%
タイヤ交換 2年毎 19200円 5%
任意保険料 100% 66000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
414400円
+152000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(11.1km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(14.6km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(16.1km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(14.3km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代115380円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル165円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。

参考:燃費が3%向上すると…?
市街地11.1km/L → 11.4km/L
郊外14.6km/L → 15.0km/L
高速道路16.1km/L → 16.6km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km133780円
[130270円]
郊外500km5640円
[5490円]
高速道路500km5130円
[4970円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
144550円
+29170円
11.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
140730円
-3820円
11.7km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が11.1km/Lではガソリン810.8Lを消費して、ガソリン代は133780円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が14.6km/Lではガソリン34.2Lを消費して、ガソリン代は5640円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.1km/Lではガソリン31.1Lを消費して、ガソリン代は5130円になります。

このパターンでは使用した燃料量が876.1L、かかったガソリン代が144550円となり、平均燃費は11.4km/L(-2.9km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+29170円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は140730円となり、3820円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で19100円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km74330円
[72370円]
郊外5000km56510円
[54990円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
130840円
+15460円
12.6km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
127360円
-3480円
13.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が11.1km/Lでは450.5Lを消費して、ガソリン代は74330円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が14.6km/Lでは342.5Lを消費して、ガソリン代は56510円になります。

このパターンでは使用した燃料量が793.0L、かかったガソリン代が130840円となり、平均燃費は12.6km/L(-1.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+15460円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が127360円となり、1年間で3480円、5年間で17400円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km49500円
[48200円]
郊外3340km37750円
[36750円]
高速道路3330km34120円
[33100円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
121370円
+5990円
13.6km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
118050円
-3320円
14.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が11.1km/Lでは300.0Lを消費して、ガソリン代は49500円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が14.6km/Lでは228.8Lを消費して、ガソリン代は37750円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が16.1km/Lでは206.8Lを消費して、ガソリン代は34120円になります。

このパターンでは使用した燃料量が735.6L、かかったガソリン代が121370円となり、平均燃費は13.6km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+5990円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が118050円となり、1年間で3320円、5年間で16600円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km7430円
[7240円]
郊外9000km101710円
[99000円]
高速道路500km5130円
[4970円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
114270円
-1110円
14.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
111210円
-3060円
14.8km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が11.1km/Lでは45.0Lを消費して、ガソリン代は7430円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が14.6km/Lでは616.4Lを消費して、ガソリン代は101710円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.1km/Lでは31.1Lを消費して、ガソリン代は5130円になります。

このパターンでは使用した燃料量が692.5L、かかったガソリン代が114270円となり、平均燃費は14.4km/L(+0.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-1110円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が111210円となり、1年間で3060円、5年間で15300円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(11.4km/L・12.6km/L・13.6km/L・14.4km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(144550円・130840円・121370円・114270円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km120円2600円3.1万円
20km230円5100円6.0万円
30km350円7700円9.1万円
50km580円12800円15.1万円
100km1150円25300円29.9万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を165円、燃費を14.3km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは11.54円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は120円/日となり、20km走行なら230円/日、30km走行なら350円/日、50km走行なら580円/日、100km走行なら1150円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は7700円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は9.1万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

M20A-FKS型エンジン簡易性能曲線図
M20A-FKS型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4900回転時の馬力 141PS
6600回転時の馬力 170PS
6600回転時の馬力 170PS
各回転域でのトルク
4900回転時のトルク 20.6kgm
6600回転時のトルク 18.5kgm
6600回転時のトルク 18.5kgm
M20A-FKS型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM20A型1986cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6600回転時に最高出力170馬力を、4900回転時に最大トルク20.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4900rpmから最高出力が発生する6600rpmまで」の1700rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は25.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.941kg/PS(1690kg/170PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.941kg/PS
車体+1人10.265kg/PS
車体+8人12.529kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.294kg/PS
車体+70kg10.353kg/PS
車体+80kg10.412kg/PS
車体+90kg10.471kg/PS
車体+100kg10.529kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.265kg/PS(1745kg/170PS)となり、数値としては0.324kg、比率にすると3.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの8人が搭乗した場合、車両重量に440kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.529kg/PS(2130kg/170PS)となり、数値としては2.588kg、比率にすると26.0%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


MZRA95C ランディのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2022/08

-
ランディ
10.265kg/PS
1745kg/170PS|2.0L-NA
[車体のみPWR:9.941]
2013/09

車種詳細
フィット ハイブリッド
10.318kg/PS
1135kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:9.818
2017/01

車種詳細
スイフト
10.165kg/PS
925kg/91PS|1.3L-NA
車体のみPWR:9.560
2013/12

車種詳細
エクストレイル
10.170kg/PS
1495kg/147PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.796
2013/01

車種詳細
プレマシー
10.232kg/PS
1545kg/151PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.868
2017/12

車種詳細
クロスビー
10.253kg/PS
1015kg/99PS|1.0L-TB
車体のみPWR:9.697

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.265kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.162kg/PSから10.368kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック「GP5型 フィット ハイブリッド」、スズキの5人乗りハッチバック「ZC83S型 スイフト」、日産の5人乗りSUV「T32型 エクストレイル」、マツダの7人乗りミニバン「CWFFW型 プレマシー」、スズキの5人乗りSUV「MN71S型 クロスビー」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

MZRA95C型 ランディ [G]とパワーウェイトレシオが近い車種|10.265kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は100.6PS/tとなっています。


ランディがバイクと競争するなら…?


車種詳細
マローダー250|249cc
10.250kg/PS
205kg/20.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:7.500]
1速ギヤ速度:37.3km/h
最小TWR:0.942
2022/08

-
ランディ|1986cc
10.265kg/PS
1745kg/170PS/20.6kgm
[車体のみPWR:9.941]
1速ギヤ速度:56.3km/h
最小TWR:1.858

車種詳細
マジェスティC|249cc
10.273kg/PS
226kg/22.0PS/2.30kgm
[車体のみPWR:7.773]
1速ギヤ速度:41.7km/h
最小TWR:1.097

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではランディとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

NJ48A マローダー250と競争してみる

まずランディより少しPWRが低いバイクとして、スズキのマローダー250が挙げられます。PWRの10.250kg/PSは車両重量150kgにライダーの体重55kgを加えた205kgを、最高出力20.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はマローダー250に19.0km/h勝り、1速TWRは0.916kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SG03J マジェスティCと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのマジェスティCが挙げられます。PWRの10.273kg/PSは車両重量171kg+55kgの226kgを、最高出力22.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は14.6km/h勝り、1速TWRは0.761kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.890
平均ピストンスピード 21.47m/s
トルクウェイトレシオ 82.0kg/kgm
1馬力あたりのお値段 19574円
排気量1Lあたり馬力 85.60PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.37kgm/L
1気筒あたりの馬力 42.5PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 25.8%
燃費×馬力 2431.0pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
1.8~2.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは82.0kg/kgm(1690kg/20.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3327500円、最高出力が170馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は19574円、逆に1万円あたりでは0.51馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は161529円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スズキ編
2000cc以下の車編
7人乗りミニバン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は85.60PS/L、トルクは10.37kgm/L、1気筒あたりの馬力は42.5馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが170馬力を6600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは21.47m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が97.6mmであるM20A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6150回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.890になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.3km/L、最高出力が170PSであるこの車の獲得ポイントは2431.0ptになります。
戯れに車両重量1690kgを100kg単位にした16.9で割ってみたところ、その数値は143.85ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 5.79m³
1人あたりのスペース 約0.72m³
室内長/全長 59.7%
室内幅/全幅 85.0%
室内高/全高 74.9%
室内容積/車両体積 38.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は5.79m³です。この車の乗車定員は8人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.72m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は59.7%、同じく室内幅と全幅の比率は85.0%、同じく室内高と全高の比率は74.9%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は38.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ランディでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.64m
期待される荷室の幅 1.37m
対角線の長さ 2.14m
期待される荷室の面積 2.25m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.64m(対角線では2.14m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ランディの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 14.3km/L
燃料タンク容量 52L
航続距離(カタログ燃費) 743.6km
航続距離(80%燃費) 592.8km
満タンプライス 8580円
1万円でどこまで行ける? 866.7km
車両価格/航続距離 4475円/km

WLTCモード燃費が14.3km/Lですので、燃料タンクの容量が52リットルですと航続可能距離は743.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.9km/L)とすると670.8km、80%(11.4km/L)だと592.8km、70%(10.0km/L)では520.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン52リットルの給油で8580円、上で計算した航続距離を踏まえると743.6km(80%燃費時592.8km)を走行するのに8580円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば866.7km(往復なら片道433.3km)、カタログ値の80%なら693.3km(片道346.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で743.6kmの距離を移動できるMZRA95C型 ランディ [G]という乗り物を、332.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「4475円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
14.3km/L
743.6km
市街地燃費
11.1km/L
577.2km
[-166.4km]
郊外燃費
14.6km/L
759.2km
[+15.6km]
高速道路燃費
16.1km/L
837.2km
[+93.6km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を52Lとしたとき、市街地モード燃費11.1km/Lでの航続距離は577.2km(-166.4km)、郊外モード燃費14.6km/Lでの航続距離は759.2km(+15.6km)、高速道路モード燃費16.1km/Lでの航続距離は837.2km(+93.6km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7100rpm|タイヤサイズ 205/60R16|タイヤ直径 65.2cm|円周長 204.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.377 14.39 -
-
61km/h 11710rpm 909.5kgm
2速 2.236 9.53 0.662 1-2/
4700rpm
92km/h 7760rpm 602.2kgm
3速 0.447 1.91 0.200 2-3/
1420rpm
458km/h 1550rpm 120.4kgm
Final 4.262 レシオカバレッジ(変速比幅)7.555

ギヤの繋がりイメージ
MZRA95C型ランディCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4900rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.262)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(20.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.262)÷タイヤの有効半径(0.326m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は3速ギヤの458km(6600rpmでは425.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4900回転で最大トルク20.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば82.0kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.941kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと909.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1690kg)を1速ギヤの最大駆動力(909.5kgm)で割ってみると1.858kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6600回転でのトルク(18.5kgm)からTWRを算出すると2.07kg/kgmとなり、4900-6600回転の回転域では1.858-2.07kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4690 7030 9370 11710 14060 16400 21080
2速 3100 4650 6200 7760 9310 10860 13960
3速 620 930 1240 1550 1860 2170 2790
※赤い数字は暫定レブリミット(7100rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.447)を選択して時速100kmにて走行すると1550回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは930回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1090回転、一般的な高速道路の80km/hでは1240回転、100km/hでは1550回転、制限速度が120km/hになると1860回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2790回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 51 60 68
2速 13 26 39 52 64 77 90 103
3速 65 129 194 258 323 387 452 516

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの205/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/60R16 | 直径 652mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
55
扁平
185/55R16
37.4km/h
直径610mm
径差-42mm
195/55R16
38.1km/h
直径621mm
径差-31mm
205/55R16
38.8km/h
直径632mm
径差-20mm
215/55R16
39.4km/h
直径643mm
径差-9mm
225/55R16
40.1km/h
直径654mm
径差+2mm
0%
60
扁平
185/60R16
38.5km/h
直径628mm
径差-24mm
195/60R16
39.3km/h
直径640mm
径差-12mm
205/60R16
40.0km/h
652mm
0mm
215/60R16
40.7km/h
直径664mm
径差+12mm
225/60R16
41.5km/h
直径676mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
185/65R16
39.7km/h
直径647mm
径差-5mm
195/65R16
40.5km/h
直径660mm
径差+8mm
205/65R16
41.3km/h
直径673mm
径差+21mm
215/65R16
42.1km/h
直径686mm
径差+34mm
225/65R16
42.9km/h
直径699mm
径差+47mm
+10%
70
扁平
185/70R16
40.8km/h
直径665mm
径差+13mm
195/70R16
41.7km/h
直径679mm
径差+27mm
205/70R16
42.5km/h
直径693mm
径差+41mm
215/70R16
43.4km/h
直径707mm
径差+55mm
225/70R16
44.2km/h
直径721mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/60R16、185/65R16 、195/55R16、195/60R16 、205/55R16 、215/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

205/60R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/60R16の適応サイズと性能の変化 [MZRA95C型ランディ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


MZRA95C型ランディ[2.0L-NA 4WD/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.941kg/ps49.38
1速ギヤ加速性能1.858kg/kgm44.09
1L換算馬力85.60ps/L59.87
1L換算トルク10.37kgm/L60.98
WB/TR比1.89037.94
ワイド&ロー指数1.08435.69
前面の面積3.244m²31.78
最低地上高125mm61.86
スポーツ性能部門の得点381.59

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費14.3km/L46.03
年間維持費262400円55.84
100kmh回転数1550rpm62.55
航続距離743.6km51.93
車の大きさ15.229m³65.62
室内の広さ5.793m³73.65
最小回転半径5.5m43.12
馬力単価19574円52.24
ユーティリティ部門の得点450.98

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した MZRA95C型ランディ[2.0L-NA 4WD/CVT] の総合得点は 832.57 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したMZRA95C型ランディ(4WD/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのミニバン」、「2000ccのミニバン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ランディの歴代モデル

4代目 MZRA90C型 ランディ
MZRA90C ランディは2022/08に登場した4代目モデル。参考車両の「G」は全長4695mm、全幅1730mm、全高1845mmの車体に、170PS/20.6kgmを発生するM20A型1986ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。

3代目 SC27型 ランディ
SC27 ランディは2016/12に登場した3代目モデル。参考車両の「2.0S」は全長4690mm、全幅1695mm、全高1865mmの車体に、150PS/20.4kgmを発生するMR20型1997ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。

2代目 SNC26型 ランディ
SNC26 ランディは2010/12に登場した2代目モデル。参考車両の「2.0S」は全長4685mm、全幅1695mm、全高1875mmの車体に、144PS/21.1kgmを発生するMR20型1997ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。

初代 SNC25型 ランディ
SNC25 ランディは2007/01に登場した初代モデル。参考車両の「2.0G」は全長4680mm、全幅1695mm、全高1850mmの車体に、129PS/19.1kgmを発生するMR20型1997ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。