HA36V アルト バンの性能と維持費 4WD/5AT 4人 93万円 2020年式

このページでは、スズキ株式会社の5ドア・4人乗り軽ボンネットバン、8代目のHBD-HA36V型アルト バン VP【2020/10モデル・49PS/5.9kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

HA36V アルト バン
販売期間:2014/12 - 2021/12

画像はスズキ株式会社より引用
http://www.suzuki.co.jp/
投稿日:2022/12/29

ボディサイズが全長3395mm×全幅1475mm×全高1475mm、排気量は658ccであることから、排気量でざっくりと分ける乗用車的な分類をすると軽自動車クラスに属しています。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

貨物車の区分としては、乗車定員が4名、最大積載量が200kg、車両総重量が990kg、エンジンの排気量が658ccであることから、4ナンバーの軽貨物車(軽トラック・軽バン)に分類され、自動車税は軽貨物車のクラス、重量税は軽貨物車のクラスに該当します。


さて、貨物車(商用車とも)には貨物車の流儀というものがありまして、「荷物が主、人は従」という絶対的な主従関係が存在しています。もしこの関係が崩れると途端に「乗用車」という道楽品、贅沢品として扱われ、行く先には重い重い税負担が待ち構えます。

貨物室の寸法
荷室長1350mm
荷室幅1200mm
荷室高855mm
荷室容積1385.1L
最大積載量200kg
荷室が広い貨物車ランキング

貨物車には乗用車で言うところの「室内長・室内幅・室内高」の代わりに「荷室長・荷室幅・荷室高」というものがあり、室内長幅高が乗客のスペースを示すのに対し、荷室長幅高は荷物を載せられるスペースを示しています。

表中の荷室容積1385.1Lとは、荷室長1350mm×荷室幅1200mm×荷室高855mmの数値を掛けたものです。

最大積載量200kgもまた同様で、「アルト バンには200kgを超える荷物を載せてはいけません!」と定めてあるものです。これは「車両総重量」と密接に関係しており、この重量を基準に重量税が確定します。乗用車の重量税は乗員数や荷物を考慮しない「車両重量」で決まりますが、貨物車は「車両総重量」で決まる点が異なります。


HA36V型 アルト バン [658cc/49PS 4WD/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

8代目アルト バンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2020/10
HA36S型
[WORKS WLTC]
0.66L-TB | FF/5MT
| 153.8万円
64PS
10.2kgm
21.4km/L
2020/10
HA36S型
[WORKS WLTC]
0.66L-TB | 4WD/5MT
| 164.8万円
64PS
10.2kgm
20.6km/L
2020/10
HA36S型
[WORKS WLTC]
0.66L-TB | 4WD/5AT
| 168.6万円
64PS
10.2kgm
20.8km/L
8代目アルトまとめ (HA36S ターボRS ワークス)【全18件】
アルト バンの新型モデル
9代目 HA97S型アルト ハイブリッド
HA97S型アルト ハイブリッドは2021/12に登場した9代目モデル。参考車両の「Hybrid-S」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1525mmの車体に、49PS/5.9kgmを発生するR06D型657ccエンジンを搭載。

アルト バンの旧型モデル
7代目 HA25V型アルト バン
HA25V型アルト バンは2009/12に登場した7代目モデル。参考車両の「VP」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1535mmの車体に、54PS/6.4kgmを発生するK6A型658ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー SUZUKI
車名&
グレード
アルト バン
VP
その他 4名乗車時は荷室長750mm/荷室幅1135mm
お値段 929500円
車両型式 HBD-HA36V
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 5ドア/4人
車体寸法 長3395×幅1475×高1475mm
軸距&
輪距
2460mm
前1305mm/後1300mm
最小半径 4.2m
最低高 155mm
タイヤ 前輪:145/80R13
後輪:145/80R13
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 670kg
エンジン諸元
原動機型式 R06A
気筒配列 直列3気筒
排気量658cc
圧縮比11.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 49PS[36kW]/6500rpm
最大トルク 5.9kgm[58Nm]/4000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
JC08燃費 24.0km/L(56.5mpg)
100km燃費 4.2L/100km
R06A型NAエンジン諸元と性能
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(6000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(3300円/年)と自賠責保険料(14280円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額4000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2020/10モデルのアルト バンを3年落ちの中古で92.1万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    アルト バンの2020/10モデルの場合、2023年現在では3年が経過しているため、新車価格の90%である83.655万円に諸経費として8.4万円を足した92.1万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2020年式を3年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 軽貨物車 13年未満 6000円
自動車重量税(1年分) 1トン以下 13年未満 3300円
自賠責保険料(1年分) 軽貨物車 14280円
燃料代(年間1万km) 10000km÷22.3×165円/L 73990円
オイル交換(5000km毎) 1回3000円×2回 6000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本6000円×4本÷5年 4800円
任意保険料(月額4000円) 月額4000円×12ヶ月 48000円
ローン完済後の年間維持費 156370円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額38340円×12ヶ月 460080円
ローン返済中の年間維持費 616450円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 20580円
名目 金額
自動車税(1年分) 6000円
自動車重量税(1年分) 3300円
自賠責保険料(1年分) 14280円
燃料代(年間1万km) 73990円
オイル交換(5000km毎) 6000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 4800円
任意保険料(月額4000円) 48000円
ローン完済後の年間維持費 156370円
名目 金額
車のローン額(1年分) 460080円
ローン返済中の年間維持費 616450円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
20580円
  • 初度登録から3年経過車の場合、自動車税の区分は「軽貨物車の13年未満」で税額は6000円、重量税の区分は「車両総重量1トン以下の13年未満」で税額は3300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本6000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額20,580円の他に法定12ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

アルト バン【VP】の場合、維持費の月額は13100円(ローン完済前は51400円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 7%
自動車重量税 1年分 3300円 4%
自賠責保険料 1年分 14280円 16%
燃料代 3000km分 22200円 25%
オイル交換 年1回 3000円 3%
タイヤ交換 6年毎 3200円 4%
任意保険料 80% 38400円 41%
合計
[1万kmとの差額]
90380円
-65990円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 6%
自動車重量税 1年分 3300円 3%
自賠責保険料 1年分 14280円 13%
燃料代 5000km分 37000円 34%
オイル交換 年1回 3000円 3%
タイヤ交換 6年毎 3200円 3%
任意保険料 85% 40800円 38%
合計
[1万kmとの差額]
107580円
-48790円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 5%
自動車重量税 1年分 3300円 3%
自賠責保険料 1年分 14280円 11%
燃料代 7000km分 51790円 41%
オイル交換 年1回 4200円 3%
タイヤ交換 6年毎 3200円 3%
任意保険料 90% 43200円 34%
合計
[1万kmとの差額]
125970円
-30400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料48000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて65990円安い90380円に、5000km走行では48790円安い107580円に、7000km走行では30400円安い125970円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 3%
自動車重量税 1年分 3300円 2%
自賠責保険料 1年分 14280円 7%
燃料代 15000km分 110990円 53%
オイル交換 年3回 18000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 7200円 3%
任意保険料 100% 48000円 23%
合計
[1万kmとの差額]
207770円
+51400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 2%
自動車重量税 1年分 3300円 1%
自賠責保険料 1年分 14280円 6%
燃料代 20000km分 147980円 58%
オイル交換 年4回 24000円 9%
タイヤ交換 2年毎 9600円 4%
任意保険料 100% 48000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
253160円
+96790円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km70円1500円1.8万円
20km140円3100円3.6万円
30km210円4600円5.5万円
50km340円7500円8.8万円
100km690円15200円17.9万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を165円、燃費を24.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは6.88円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は70円/日となり、20km走行なら140円/日、30km走行なら210円/日、50km走行なら340円/日、100km走行なら690円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は4600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は5.5万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

R06A型エンジン簡易性能曲線図
R06A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 33PS
6500回転時の馬力 49PS
6500回転時の馬力 49PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 5.9kgm
6500回転時のトルク 5.4kgm
6500回転時のトルク 5.4kgm
R06A型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているR06A型658cc、直列3気筒の自然吸気エンジンは6500回転時に最高出力49馬力を、4000回転時に最大トルク5.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は38.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
軽自動車クラス編
スズキの軽自動車編
最大トルク ランキング リスト
軽自動車クラス編
スズキの軽自動車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.673kg/PS(670kg/49PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.673kg/PS
車体+1人14.796kg/PS
車体+4人18.163kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.898kg/PS
車体+70kg15.102kg/PS
車体+80kg15.306kg/PS
車体+90kg15.510kg/PS
車体+100kg15.714kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.796kg/PS(725kg/49PS)となり、数値としては1.123kg、比率にすると8.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは18.163kg/PS(890kg/49PS)となり、数値としては4.490kg、比率にすると32.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


HA36V アルト バンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2020/10

-
アルト バン
14.796kg/PS
725kg/49PS|0.7L-NA
[車体のみPWR:13.673]
2011/12

車種詳細
アクア
14.932kg/PS
1105kg/74PS|1.5L-NA
車体のみPWR:14.189
2009/08

車種詳細
ヴィッツ
14.718kg/PS
1045kg/71PS|1.0L-NA
車体のみPWR:13.944
2005/02

車種詳細
ツイン
14.886kg/PS
655kg/44PS|0.7L-NA
車体のみPWR:13.636
2013/06

車種詳細
デイズ ハイウェイスター
14.922kg/PS
955kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:14.062
2011/01

車種詳細
CT
14.697kg/PS
1455kg/99PS|1.8L-NA
車体のみPWR:14.141

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.796kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.648kg/PSから14.944kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りハッチバック「NHP10型 アクア」、トヨタの5人乗りハッチバック「KSP90型 ヴィッツ」、スズキの2人乗り軽ハッチバック「EC22S型 ツイン」、日産の4人乗り軽ミニバン「B21W型 デイズ ハイウェイスター」、レクサスの5人乗りハッチバック「ZWA10型 CT」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

HA36V型 アルト バン [VP]とパワーウェイトレシオが近い車種|14.796kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は73.1PS/tとなっています。


アルト バンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
XLR125R|124cc
14.750kg/PS
177kg/12.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:10.167]
1速ギヤ速度:33.5km/h
最小TWR:1.204
2020/10

-
アルト バン|658cc
14.796kg/PS
725kg/49PS/5.9kgm
[車体のみPWR:13.673]
1速ギヤ速度:34.0km/h
最小TWR:1.577

車種詳細
グランドアクシス100|101cc
14.800kg/PS
148kg/10.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:9.300]
1速ギヤ速度:29.4km/h
最小TWR:0.943

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではアルト バンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JD16 XLR125Rと競争してみる

まずアルト バンより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのXLR125Rが挙げられます。PWRの14.750kg/PSは車両重量122kgにライダーの体重55kgを加えた177kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はXLR125Rに0.5km/h勝り、1速TWRは0.373kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SB01J グランドアクシス100と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのグランドアクシス100が挙げられます。PWRの14.800kg/PSは車両重量93kg+55kgの148kgを、最高出力10.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は4.6km/h勝り、1速TWRは0.634kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.888
平均ピストンスピード 14.78m/s
トルクウェイトレシオ 113.6kg/kgm
1馬力あたりのお値段 18969円
排気量1Lあたり馬力 74.50PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.97kgm/L
1気筒あたりの馬力 16.3PS
1気筒あたりのトルク 2.0kgm
パワーバンド比率 38.5%
燃費×馬力 1093.7pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
軽自動車のPWR(ターボ)

トルクウェイトレシオは113.6kg/kgm(670kg/5.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が929500円、最高出力が49馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は18969円、逆に1万円あたりでは0.53馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は157542円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スズキ編
軽自動車編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は74.50PS/L、トルクは8.97kgm/L、1気筒あたりの馬力は16.3馬力、トルクは2.0kgmとなり、このエンジンが49馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.78m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が68.2mmであるR06A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.888になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が22.32km/L、最高出力が49PSであるこの車の獲得ポイントは1093.7ptになります。
戯れに車両重量670kgを100kg単位にした6.7で割ってみたところ、その数値は163.24ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



アルト バンでの車中泊

荷室寸法
荷室長 1.350m
荷室幅 1.200m
荷室高 0.855m
対角線の長さ 1.806m
荷室の床面積 1.620m²
荷室の容積 1.385m³

商用車(貨物車・バン)は乗用車とは違ってカタログに荷室寸法が明記されておりますので、ここではその寸法を使って車中泊の可能性を探ってみます。

貨物車は荷物がたくさん積めてこそ、フルフラットな荷室があってこそという性質を持った車ですから、車中泊の適性は非常に高いものと思われます。

が、しかし、縦方向の長さが1.350m(対角線では1.806m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。
車中泊にあると嬉しいアイテム

アルト バンのスペース効率

車体の大きさと荷室の広さの比率
全長に対する荷室長の比率
1.350m÷3.395m
39.8%
全幅に対する荷室幅の比率
1.200m÷1.475m
81.4%
全高に対する荷室高の比率
0.855m÷1.475m
58.0%
車体に対する荷室の比率
1.385m³÷7.386m³
18.8%

貨物車は貨物車であるがゆえに、いかに効率よく大量に荷物を載せ、運搬できるかが重視されます。これはかつて、ある自動車メーカーが標榜したMM思想、いわゆる「マン・マキシマム&メカ・ミニマム」の精神を感じさせ、言うなれば「荷室を最大限に、人と機械は最小限に」ってなものです。

というわけで、荷室の各寸法と車体の各寸法の比率がどの程度であるかを見てみます。己の全てを荷室に捧げるバンは快適性に媚を売るそこらの軟弱乗用車とは違い、ペラペラ内装と紙装甲こそがアイデンティティであり、ドアを閉めればバァン!と轟音を響かせて(バンだけに)アピールしてくるほどですから、かなりの数値が期待ができます。

荷室長の比率は荷室長1.350m÷全長3.395mで39.8%、荷室幅の比率は荷室幅1.200m÷全幅1.475mで81.4%、荷室高の比率は荷室高0.855m÷全高1.475mで58.0%、荷室の比率は荷室容積1.385m³÷車体体積7.386m³で18.8%となりました。


アルト バンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 24.0km/L
燃料タンク容量 27L
航続距離(カタログ燃費) 648.0km
航続距離(80%燃費) 518.4km
満タンプライス 4455円
1万円でどこまで行ける? 1454.5km
車両価格/航続距離 1434円/km

JC08モード燃費が24.0km/Lですので、燃料タンクの容量が27リットルですと航続可能距離は648.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(21.6km/L)とすると583.2km、80%(19.2km/L)だと518.4km、70%(16.8km/L)では453.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン27リットルの給油で4455円、上で計算した航続距離を踏まえると648.0km(80%燃費時518.4km)を走行するのに4455円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1454.5km(往復なら片道727.3km)、カタログ値の80%なら1163.6km(片道581.8km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で648.0kmの距離を移動できるHA36V型 アルト バン [VP]という乗り物を、93.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「1434円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 145/80R13|タイヤ直径 56.2cm|円周長 176.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.300 20.23 -
-
37km/h 19090rpm 424.8kgm
2速 2.588 12.18 0.602 1-2/
4210rpm
61km/h 11490rpm 255.7kgm
3速 1.608 7.57 0.621 2-3/
4350rpm
98km/h 7140rpm 158.9kgm
4速 1.093 5.14 0.680 3-4/
4760rpm
144km/h 4850rpm 108.0kgm
5速 0.837 3.94 0.766 4-5/
5360rpm
188km/h 3720rpm 82.7kgm
Final 4.705 レシオカバレッジ(変速比幅)5.137

ギヤの繋がりイメージ
HA36V型アルト バン5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.705)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(5.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.705)÷タイヤの有効半径(0.281m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの188km(6500rpmでは174.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ34km/h-
2速ギヤ57km/h3910rpm
3速ギヤ91km/h4040rpm
4速ギヤ134km/h4420rpm
5速ギヤ175km/h4980rpm

HA36V型アルト バンに搭載されたR06A型658ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると34km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから3910rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は57km/h(+23km/h)になります。

3速ギヤでは4040rpmまで落ちて6500rpmで91km/h(+34km/h)に、4速ギヤでは4420rpmまで落ちて6500rpmで134km/h(+43km/h)に、5速ギヤでは4980rpmまで落ちて6500rpmで175km/h(+41km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク5.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば113.6kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.673kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと424.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(670kg)を1速ギヤの最大駆動力(424.8kgm)で割ってみると1.577kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(5.4kgm)からTWRを算出すると1.72kg/kgmとなり、4000-6500回転の回転域では1.577-1.72kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 7640 11460 15270 19090 22910 26730 34370
2速 4600 6890 9190 11490 13790 16090 20680
3速 2860 4280 5710 7140 8570 10000 12850
4速 1940 2910 3880 4850 5820 6790 8740
5速 1490 2230 2970 3720 4460 5200 6690
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.837)を選択して時速100kmにて走行すると3720回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは2230回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2600回転、一般的な高速道路の80km/hでは2970回転、100km/hでは3720回転、制限速度が120km/hになると4460回転、軽自動車の速度リミッターが働く140km/hでは5200回転になります。仮にリミッター解除で180km/hまで出たとすると6690回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 5 10 16 21 26 31 37 42
2速 9 17 26 35 44 52 61 70
3速 14 28 42 56 70 84 98 112
4速 21 41 62 82 103 124 144 165
5速 27 54 81 108 135 161 188 215

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの145/80R13と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 145/80R13 | 直径 562mm

-20mm
幅125mm
-10mm
幅135mm
変更なし
幅145mm
+10mm
幅155mm
+20mm
幅165mm
-5%
75
扁平
125/75R13
36.9km/h
直径518mm
径差-44mm
135/75R13
37.9km/h
直径533mm
径差-29mm
145/75R13
39.0km/h
直径548mm
径差-14mm
155/75R13
40.1km/h
直径563mm
径差+1mm
165/75R13
41.1km/h
直径578mm
径差+16mm
0%
80
扁平
125/80R13
37.7km/h
直径530mm
径差-32mm
135/80R13
38.9km/h
直径546mm
径差-16mm
145/80R13
40.0km/h
562mm
0mm
155/80R13
41.1km/h
直径578mm
径差+16mm
165/80R13
42.3km/h
直径594mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
125/85R13
38.6km/h
直径543mm
径差-19mm
135/85R13
39.9km/h
直径560mm
径差-2mm
145/85R13
41.1km/h
直径577mm
径差+15mm
155/85R13
42.3km/h
直径594mm
径差+32mm
165/85R13
43.5km/h
直径611mm
径差+49mm
+10%
90
扁平
125/90R13
39.5km/h
直径555mm
径差-7mm
135/90R13
40.8km/h
直径573mm
径差+11mm
145/90R13
42.1km/h
直径591mm
径差+29mm
155/90R13
43.3km/h
直径609mm
径差+47mm
165/90R13
44.6km/h
直径627mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、125/85R13 、135/80R13、135/85R13 、145/75R13 あたりのタイヤがおすすめです。

145/80R13のタイヤ幅を125mmから175mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、145/80R13の適応サイズと性能の変化 [HA36V型アルト バン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


HA36V型アルト バン[0.66L-NA 4WD/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.673kg/ps39.05
1速ギヤ加速性能1.577kg/kgm50.06
1L換算馬力74.50ps/L51.10
1L換算トルク8.97kgm/L43.90
WB/TR比1.88838.14
ワイド&ロー指数1.00041.86
前面の面積2.176m²62.60
最低地上高155mm49.46
スポーツ性能部門の得点376.17

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費24.0km/L59.91
年間維持費156370円65.72
100kmh回転数3720rpm33.96
航続距離648.0km46.24
車の大きさ7.386m³33.79
室内の広さ1.385m³30.30
最小回転半径4.2m70.21
馬力単価18969円53.05
ユーティリティ部門の得点393.18

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した HA36V型アルト バン[0.66L-NA 4WD/5AT] の総合得点は 769.35 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したHA36V型アルト バン(4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての」、「軽自動車の」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

アルト バンの歴代モデル

9代目 HA37S型 アルト
HA37S アルトは2021/12に登場した9代目モデル。参考車両の「A」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1525mmの車体に、46PS/5.6kgmを発生するR06A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

8代目 HA36S型 アルト ワークス
HA36S アルト ワークスは2015/12に登場した8代目モデル。参考車両の「WORKS」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1500mmの車体に、64PS/10.2kgmを発生するR06A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

7代目 HA35S型 アルトエコ
HA35S アルトエコは2011/12に登場した7代目モデル。参考車両の「ECO-L」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1530mmの車体に、52PS/6.4kgmを発生するR06A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

6代目 HA24S型 アルト
HA24S アルトは2004/09に登場した6代目モデル。参考車両の「X」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1510mmの車体に、54PS/6.2kgmを発生するK6A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

5代目 HA22S型 アルト ワークス
HA22S アルト ワークスは1998/10に登場した5代目モデル。参考車両の「WORKS RS/Z」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1450mmの車体に、64PS/10.8kgmを発生するK6A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

4代目 HA21S型 アルト ワークス
HA21S アルト ワークスは1994/11に登場した4代目モデル。参考車両の「WORKS RS/Z」は全長3295mm、全幅1395mm、全高1380mmの車体に、64PS/10.5kgmを発生するK6A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

3代目 CR22S型 アルト ワークス
CR22S アルト ワークスは1988/09に登場した3代目モデル。参考車両の「WORKS RS/X」は全長3295mm、全幅1395mm、全高1375mmの車体に、64PS/8.7kgmを発生するF6A型657ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

2代目 CA72V型 アルト ワークス
CA72V アルト ワークスは1984/09に登場した2代目モデル。参考車両の「WORKS RS-S」は全長3195mm、全幅1395mm、全高1380mmの車体に、64PS/7.3kgmを発生するF5A型543ccエンジンを搭載した4人乗り軽ボンネットバン。