XWD16W:400の性能と維持費 FF/4AT 5人 259万円 1995年式

このページでは、ローバーの5ドア・5人乗りワゴン、初代のE-XWD16W型400 416-Tourer【1995/01モデル・120PS/14.2kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

XWD16W 400
販売期間:1993/01 - 1996/06

画像はローバーより引用

投稿:2012/05/13|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4370mm×全幅1710mm×全高1390mm、排気量は1590ccであることから、大雑把に分類すると1.6リットルクラス(1600cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4370mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


XWD16W型 400 [1590cc/120PS FF/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代400の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1994/10
XWD16型
[416SLi]
1.6L-NA・FF/4AT・229.0万円
120PS・14.2kgm・-
120PS
14.2kgm
-
400の新型モデル
2代目 RTD16型400
RTD16型400は1996/06に登場した2代目モデル。参考車両の「400SLi」は全長4485mm、全幅1695mm、全高1390mmの車体に、116PS/14.3kgmを発生するD16型1590ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ローバー
車名&
グレード
400
416-Tourer
その他 416トゥアラー
お値段 2590000円
車両型式 E-XWD16W
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4370×幅1710×高1390mm
室内寸法 長1870×幅1380×高1085mm
軸距&
輪距
2550mm
前1475mm/後1470mm
タイヤ 前輪:185/55R15
後輪:185/55R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1180kg
エンジン諸元
原動機型式 D16A8
気筒配列 直列4気筒
排気量1590cc
圧縮比9.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 120PS[88kW]/6800rpm
最大トルク 14.2kgm[139Nm]/5700rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
D16A8型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税45400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1995/01モデルの400を29年落ちの中古で57.0万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    400の1995/01モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である51.8万円に諸経費として5.2万円を足した57.0万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1995年式を29年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年経過 45400円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷9.1km/L×185円/L 203300円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 359500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額47480円×12ヶ月 569760円
ローン返済中の年間維持費 929200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
名目 金額
自動車税(1年分) 45400円
自動車重量税(1年分) 18900円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
203300円
(142310円)
(101650円)
(60990円)
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 359500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 569760円
ローン返済中の年間維持費 929200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は45400円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、400【416-Tourer】の場合、維持費の月額は30000円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

400の維持費は高い?安い?

「400の年間維持費は359500円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたして400の維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス189800円-169700円
ヴォクシー ハイブリッド227000円-132500円
スイフト スポーツ275300円-84200円
シビック タイプR312300円-47200円
基準2000ccクラス平均316600円-42900円
アコード345200円-14300円
400の維持費359500円
WRX STI364700円+5200円
エクスプローラー413900円+54400円
高いBX484900円+125400円

400の年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して169700円高く、最も高いBXと比較して125400円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では42900円高くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、400の維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

400を維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%470万円40万円31万円
15%310万円26万円20万円
20%230万円20万円16万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は470万円(総支給額40万円/月、手取り31万円/月)、ここから月額維持費3.0万円を支払うと残りは28.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は310万円(総支給額26万円/月、手取り20万円/月)、3.0万円を支払うと残りは17.0万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が230万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.0万円を引くと残りは13.0万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代21万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費9.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
148370円
[-54930円]
-25円
160円/L
175840円
[-27460円]
-10円
175円/L
192330円
[-10970円]
185円/L203300円
[0円]
+10円
195円/L
214310円
[+11010円]
+25円
210円/L
230790円
[+27490円]
+50円
235円/L
258270円
[+54970円]

燃費9.1km/LのXWD16W型 400で10000km走行するのに必要な燃料は1099L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は203300円になります。

参考までに、400の燃料タンクは55リットルですので、1099Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約10170円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11010円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると27490円、50円も違ってくると54970円にもなります。

これをXWD16W型 400の年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を359500円としたとき、135円/Lに値下がりすれば304570円(84.7%)に、235円/Lに値上がりすれば414470円(115.3%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(45400円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 23%
自動車重量税 1年分 18900円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 60990円 31%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 52800円 27%
合計
[1万kmとの差額]
196800円
-162700円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 19%
自動車重量税 1年分 18900円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 101650円 42%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 56160円 23%
合計
[1万kmとの差額]
240800円
-118700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 16%
自動車重量税 1年分 18900円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 142310円 50%
オイル交換 年1回 6300円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 59400円 20%
合計
[1万kmとの差額]
286500円
-73000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて162700円安い196800円に、5000km走行では118700円安い240800円に、7000km走行では73000円安い286500円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 9%
自動車重量税 1年分 18900円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 304950円 63%
オイル交換 年3回 27000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 66000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
483100円
+123600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 8%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 406600円 68%
オイル交換 年4回 36000円 6%
タイヤ交換 2年毎 16000円 3%
任意保険料 100% 66000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
597800円
+238300円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ステーションワゴン編

400の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 9.1km/L
燃料タンク容量 55L
航続距離(カタログ燃費) 500.5km
航続距離(80%燃費) 401.5km
満タンプライス 10175円
1km走行コスト 20.33円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので9.1km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量55リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は500.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.2km/L)とすると航続距離は451.0km、80%(7.3km/L)だと401.5km、70%(6.4km/L)では352.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から55リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では10175円、上で計算した航続距離を踏まえると500.5km(80%燃費時401.5km)を走行するのに10175円かかる計算です。

燃費を9.1km/Lとしたときの1km走行コストは20.33円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

D16A8型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
5700回転時の馬力 113PS
6800回転時の馬力 120PS
各回転域でのトルク
5700回転時のトルク 14.2kgm
6800回転時のトルク 12.6kgm
D16A8型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているD16A型1590cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6800回転時に最高出力120馬力を、5700回転時に最大トルク14.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5700rpmから最高出力が発生する6800rpmまで」の1100rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は16.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.833kg/PS(1180kg/120PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.833kg/PS
車体+1人10.292kg/PS
車体+5人12.125kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.333kg/PS
車体+70kg10.417kg/PS
車体+80kg10.500kg/PS
車体+90kg10.583kg/PS
車体+100kg10.667kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.292kg/PS(1235kg/120PS)となり、数値としては0.459kg、比率にすると4.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.125kg/PS(1455kg/120PS)となり、数値としては2.292kg、比率にすると23.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

XWD16W 400のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1995/01

-
400
10.292kg/PS
1235kg/120PS|1.6L-NA
[車体のみPWR:9.833]
2013/09

車種詳細
フィット ハイブリッド
10.318kg/PS
1135kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:9.818
2017/12

車種詳細
クロスビー
10.253kg/PS
1015kg/99PS|1.0L-TB
車体のみPWR:9.697
2013/01

車種詳細
プレマシー
10.232kg/PS
1545kg/151PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.868
2015/05

車種詳細
2シリーズ アクティブツアラー
10.367kg/PS
1555kg/150PS|2.0L-TB
車体のみPWR:10.000
2012/11

車種詳細
フォレスター
10.372kg/PS
1535kg/148PS|2.0L-NA
車体のみPWR:10.000

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.292kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.189kg/PSから10.395kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック「GP5型 フィット ハイブリッド」、スズキの5人乗りSUV「MN71S型 クロスビー」、マツダの7人乗りミニバン「CWFFW型 プレマシー」、BMWの5人乗りハッチバック「2C20型 2シリーズ アクティブツアラー」、スバルの5人乗りSUV「SJ5型 フォレスター」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

XWD16W型 400 [416-Tourer]のライバル車種|10.292kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は101.7PS/tとなっています。


400がバイクと競争するなら…?


車種詳細
セロー250|249cc
10.278kg/PS
185kg/18.0PS/1.90kgm
[車体のみPWR:7.222]
1速ギヤ速度:32.7km/h
最小TWR:0.791
1995/01

-
400|1590cc
10.292kg/PS
1235kg/120PS/14.2kgm
[車体のみPWR:9.833]
1速ギヤ速度:65.8km/h
最小TWR:2.132

車種詳細
フォルツァ|249cc
10.318kg/PS
227kg/21.8PS/2.45kgm
[車体のみPWR:7.818]
1速ギヤ速度:41.5km/h
最小TWR:1.083

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは400とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

DG17J セロー250と競争してみる

まず400より少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのセロー250が挙げられます。PWRの10.278kg/PSは車両重量130kgにライダーの体重55kgを加えた185kgを、最高出力18.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はセロー250に33.1km/h勝り、1速TWRは1.341kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

MF06 フォルツァと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのフォルツァが挙げられます。PWRの10.318kg/PSは車両重量172kg+55kgの227kgを、最高出力21.8PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は24.3km/h勝り、1速TWRは1.049kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.731
平均ピストンスピード 20.40m/s
トルクウェイトレシオ 83.10kg/kgm
1馬力あたりのお値段 21583円
排気量1Lあたり馬力 75.47PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.93kgm/L
1気筒あたりの馬力 30.0PS
1気筒あたりのトルク 3.5kgm
パワーバンド比率 16.2%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
1.5~1.6L以下のPWR

トルクウェイトレシオは83.10kg/kgm(1180kg/14.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2590000円、最高出力が120馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21583円、逆に1万円あたりでは0.46馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は182394円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は75.47PS/L、トルクは8.93kgm/L、1気筒あたりの馬力は30.0馬力、トルクは3.5kgmとなり、このエンジンが120馬力を6800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.40m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.0mmであるD16A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6670回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.731になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 2.800m³
1人あたりのスペース 0.560m³
室内長/全長 42.8%
室内幅/全幅 80.7%
室内高/全高 78.1%
室内容積/車両体積 27.0%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.800m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.560m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は42.8%、同じく室内幅と全幅の比率は80.7%、同じく室内高と全高の比率は78.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


400での車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.530m
期待される荷室の幅 1.280m
対角線の長さ 1.995m
期待される荷室の面積 1.958m²

縦方向の長さが1.530m(対角線では1.995m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7300rpm|タイヤサイズ 185/55R15|タイヤ直径 58.5cm|円周長 183.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.705 11.40 -
-
71km/h 10340rpm 553.4kgm
2速 1.560 6.57 0.577 1-2/
4210rpm
122km/h 5960rpm 319.1kgm
3速 1.085 4.57 0.696 2-3/
5080rpm
176km/h 4150rpm 222.0kgm
4速 0.825 3.48 0.760 3-4/
5550rpm
232km/h 3150rpm 168.8kgm
Final 4.214 レシオカバレッジ(変速比幅)3.279

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5700rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.214)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(14.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.214)÷タイヤの有効半径(0.2925m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの232km(6800rpmでは215.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが5700回転で最大トルク14.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば83.10kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.833kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと553.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1180kg)を1速ギヤの最大駆動力(553.4kgm)で割ってみると2.132kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6800回転でのトルク(12.6kgm)からTWRを算出すると2.403kg/kgmとなり、5700-6800回転の回転域では2.132-2.403kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:6800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

XWD16W型400に搭載されたD16A型1590ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6800rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ66km/h-
2速ギヤ114km/h3920rpm
3速ギヤ164km/h4730rpm
4速ギヤ216km/h5170rpm

まず1速ギヤで6800rpmまで引っ張ると66km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6800rpmから3920rpmまで落ち、そこから6800rpmまで加速を続けると速度は114km/h(+48km/h)になります。

3速ギヤでは4730rpmまで落ちて6800rpmで164km/h(+50km/h)に、4速ギヤでは5170rpmまで落ちて6800rpmで216km/h(+52km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4130 6200 8270 10340 12400 14470 18610
2速 2380 3580 4770 5960 7150 8350 10730
3速 1660 2490 3320 4150 4980 5800 7460
4速 1260 1890 2520 3150 3780 4410 5670
※赤い数字は暫定レブリミット(7300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.825)を選択して時速100kmにて走行すると3150回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1890回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2210回転、一般的な高速道路の80km/hでは2520回転、100km/hでは3150回転、制限速度が120km/hになると3780回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5680回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 19 29 39 48 58 68 77
2速 17 34 50 67 84 101 117 134
3速 24 48 72 96 121 145 169 193
4速 32 63 95 127 159 190 222 254

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの185/55R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/55R15 | 直径 585mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
50
扁平
165/50R15
37.3km/h
直径546mm
径差-39mm
175/50R15
38.0km/h
直径556mm
径差-29mm
185/50R15
38.7km/h
直径566mm
径差-19mm
195/50R15
39.4km/h
直径576mm
径差-9mm
205/50R15
40.1km/h
直径586mm
径差+1mm
0%
55
扁平
165/55R15
38.5km/h
直径563mm
径差-22mm
175/55R15
39.2km/h
直径574mm
径差-11mm
185/55R15
40.0km/h
585mm
0mm
195/55R15
40.8km/h
直径596mm
径差+11mm
205/55R15
41.5km/h
直径607mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
165/60R15
39.6km/h
直径579mm
径差-6mm
175/60R15
40.4km/h
直径591mm
径差+6mm
185/60R15
41.2km/h
直径603mm
径差+18mm
195/60R15
42.1km/h
直径615mm
径差+30mm
205/60R15
42.9km/h
直径627mm
径差+42mm
+10%
65
扁平
165/65R15
40.8km/h
直径596mm
径差+11mm
175/65R15
41.6km/h
直径609mm
径差+24mm
185/65R15
42.5km/h
直径622mm
径差+37mm
195/65R15
43.4km/h
直径635mm
径差+50mm
205/65R15
44.3km/h
直径648mm
径差+63mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/55R15、165/60R15 、175/50R15、175/55R15 、185/50R15 、195/50R15 あたりのタイヤがおすすめです。

185/55R15のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/55R15の適応サイズと性能の変化 [XWD16W型400編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】185/55R15のタイヤ銘柄と通販価格

XWD16W型400[1.6L-NA FF/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.833kg/ps49.82
1速ギヤ加速性能2.132kg/kgm38.12
1L換算馬力75.47ps/L51.88
1L換算トルク8.93kgm/L43.41
WB/TR比1.73154.33
ワイド&ロー指数0.81355.78
前面の面積2.377m²57.00
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点394.06

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費359500円46.99
100kmh回転数3150rpm41.35
航続距離-26.05
車の大きさ10.387m³45.77
室内の広さ2.800m³44.12
最小回転半径-39.45
馬力単価21583円49.97
ユーティリティ部門の得点335.10

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した XWD16W型400[1.6L-NA FF/4AT] の総合得点は 729.16 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したXWD16W型400(FF/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「2000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

400の歴代モデル

2代目 RTD16型 400
RTD16 400は1996/06に登場した2代目モデル。参考車両の「400SLi」は全長4485mm、全幅1695mm、全高1390mmの車体に、116PS/14.3kgmを発生するD16型1590ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 XWD16型 400
XWD16 400は1993/01に登場した初代モデル。参考車両の「416SLi」は全長4370mm、全幅1710mm、全高1390mmの車体に、120PS/14.2kgmを発生するD16A型1590ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。