A75FX 207 性能と維持費 FF/5MT 5人 266万円 2008年式

このページでは、プジョーの3ドア・5人乗りハッチバック、初代のABA-A75FX型207 GT【2008/06モデル・150PS/24.5kgm・FF/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

A75FX 207
販売期間:2007/03 - 2012/10

画像はプジョーより引用
http://www.peugeot.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4030mm×全幅1750mm×全高1470mm、排気量は1598ccであることから、大雑把に分類すると1.6リットルクラス(1600cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4030mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

A75FX型 207 [1598cc/150PS FF/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代207の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2011/09
A75F01型
[Sportium]
1.6L-NA・FF/4AT・214.0万円
120PS・16.3kgm・11.2km/L
120PS
16.3kgm
11.2km/L
2011/07
A75F04型
[GT]
1.6L-TB・FF/6MT・260.0万円
156PS・24.5kgm・12.4km/L
156PS
24.5kgm
12.4km/L
2011/07
A7C5F01型
[Premium]
1.6L-NA・FF/4AT・299.0万円
120PS・16.3kgm・11.2km/L
120PS
16.3kgm
11.2km/L
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A75FX 207の主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー プジョー
車名&
グレード
207
GT
その他 -
お値段 2660000円
車両型式 ABA-A75FX
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 3ドア・5名乗車
ホイールベース 2540mm
トレッド 1470mm/1465mm
WB/TR比 1.730
最小半径 5.3m
タイヤ 前輪:205/45R17
後輪:205/45R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1270kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

207と各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
207
車体寸法
全長 4030mm -
全幅 1750mm -
全高 1470mm -
大きさ 10.37m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +630mm
全幅 1480mm以下 +270mm
全高平均 1640mm -170mm
大きさ平均 8.13m3 +2.24m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -670mm
全幅 1700mm以下 +50mm
全高平均 1496mm -26mm
大きさ平均 10.47m3 -0.10m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -613mm
全幅平均 1815mm -65mm
全高平均 1518mm -48mm
大きさ平均 12.84m3 -2.47m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



207での車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.411m
期待される荷室の幅 1.350m
対角線の長さ 1.953m
期待される荷室の面積 1.905m²

縦方向の長さが1.411m(対角線では1.953m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


A75FX 207の税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税45400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税17100円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2008/06モデルの207を17年落ちの中古で58.5万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    207の2008/06モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である53.2万円に諸経費として5.3万円を足した58.5万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2008年式を17年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2000cc以下 13年経過 45400円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 13年-17年経過 17100円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷10.7㎞/L×195円/L 182240円
オイル交換
5000km毎
1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料
月額5500円
月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 342600円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額48770円×12ヶ月 585240円
ローン返済中の年間維持費 927900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 54900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は45400円、「1.5トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は17100円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした54900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算28600円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

207の維持費は高い?安い?

「207の年間維持費は342600円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたして207の維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス192500円-150100円
ヴォクシー ハイブリッド231500円-111100円
ウィッシュ289100円-53500円
スイフト スポーツ292900円-49700円
基準2000ccクラス平均325700円-16900円
207の維持費342600円
アコード355200円+12600円
WRX STI376200円+33600円
エクスプローラー442300円+99700円
高いBX502800円+160200円

207の年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して150100円高く、最も高いBXと比較して160200円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では16900円高くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、207の維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

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207を維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%450万円38万円30万円
15%300万円25万円20万円
20%220万円19万円15万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は450万円(総支給額38万円/月、手取り30万円/月)、ここから月額維持費2.9万円を支払うと残りは27.1万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は300万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)、2.9万円を支払うと残りは17.1万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が220万円(総支給額19万円/月、手取り15万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.9万円を引くと残りは12.1万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代19万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費10.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
145円/L 135520円 -46720円
170円/L 158890円 -23350円
185円/L 172910円 -9330円
195円/L 182240円 -
205円/L 191600円 +9360円
220円/L 205620円 +23380円
245円/L 228980円 +46740円

燃費10.7km/LのA75FX型 207で10000km走行するのに必要な燃料は934.6L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は182240円になります。

参考までに、207の燃料タンクは50リットルですので、934.6Lの給油回数は19回、1回あたりの燃料代は約9600円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては9360円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると23380円、50円も違ってくると46740円にもなります。

これをA75FX型 207の年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を342600円としたとき、145円/Lに値下がりすれば295880円(86.4%)に、245円/Lに値上がりすれば389340円(113.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(45400円)なり重量税(17100円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 45400円
自動車重量税 1年分 17100円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 71325円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 54670円 91120円 127570円
オイル交換 5500円 5500円 7700円
タイヤ交換 8000円 8000円 8000円
任意保険料 52800円 56160円 59400円
税金 自賠責 一律 71325円
合計 192300円 232200円 274000円
1万km差額 -150300円 -110400円 -68600円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて150300円安い192300円に、5000km走行では110400円安い232200円に、7000km走行では68600円安い274000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 182240円 273360円 364480円
オイル交換 11000円 16500円 22000円
タイヤ交換 12000円 14400円 19200円
任意保険料 66000円 72600円 79200円
税金 自賠責 一律 71325円
合計 342600円 448200円 556300円
1万km差額 - +105600円 +213700円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

207の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 12.6km/L
燃料タンク容量 50L
航続距離(カタログ燃費) 630.0km
航続距離(80%燃費) 505.0km
満タンプライス 9750円
1km走行コスト 15.48円/km
1万円でどこまで行ける? 646.2km
東京から630.0kmの範囲

10・15モード燃費が12.6km/L、燃料タンク容量50リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は630.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.3km/L)とすると航続距離は565.0km、80%(10.1km/L)だと505.0km、70%(8.8km/L)では440.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から50リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では9750円、上で計算した航続距離を踏まえると630.0km(80%燃費時505.0km)を走行するのに9750円かかる計算です。

燃費を10.7km/Lとしたときの1km走行コストは15.48円、10万km走行したときの燃料代は154.8万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら15.5万円/年、7年10万kmなら22.1万円/年、5年10万kmなら31.0万円/年、3年10万kmなら51.6万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば646.2km(往復なら片道323.1km)、カタログ値の80%なら516.9km(片道258.5km)離れたところまで行くことができます。

A75FX 207のエンジン諸元とカタログデータ

簡易エンジン性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列4気筒
排気量1598cc
圧縮比 10.5
吸気方式 ターボ
最高出力 150PS[110kW]/5800rpm
最大トルク 24.5kgm[240Nm]/1400-3500rpm
パワーバンド 1400-5800rpm, 帯域75.9%
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費12.6km/L(29.6mpg)
100km燃費7.9L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
1400rpm 48PS/24.5kgm
3500rpm120PS/24.5kgm
5800rpm 150PS/18.5kgm

直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載している直列4気筒、1598ccのターボエンジンは5800回転時に最高出力150馬力を、1400-3500回転時に最大トルク24.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1400rpmから最高出力が発生する5800rpmまで」の4400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は75.9%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.467kg/PS(1270kg/150PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.467kg/PS
車体+1人8.833kg/PS
車体+5人10.300kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.867kg/PS
車体+70kg8.933kg/PS
車体+80kg9.000kg/PS
車体+90kg9.067kg/PS
車体+100kg9.133kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.833kg/PS(1325kg/150PS)となり、数値としては0.366kg、比率にすると4.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.300kg/PS(1545kg/150PS)となり、数値としては1.833kg、比率にすると21.6%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

A75FX 207のライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.833kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
207
8.833kg/PS
150PS・1.6L-TB
車体のみPWR 8.467
1325kg
+4.3%

車種詳細
UX
8.764kg/PS
174PS・2.0L-NA
車体のみPWR 8.448
1525kg
+3.7%

車種詳細
ゴルフ オールトラック
8.861kg/PS
180PS・1.8L-TB
車体のみPWR 8.556
1595kg
+3.6%

車種詳細
ナビゲーター
8.869kg/PS
314PS・5.5L-NA
車体のみPWR 8.694
2785kg
+2.0%

車種詳細
ティアナ
8.757kg/PS
173PS・2.5L-NA
車体のみPWR 8.439
1515kg
+3.8%

車種詳細
ランドクルーザー200
8.733kg/PS
288PS・4.7L-NA
車体のみPWR 8.542
2515kg
+2.2%


8.656kg/PSから9.010kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの5人乗りSUV・MZAA10型 UX、フォルクスワーゲンの5人乗りSUV・AUCJSF型 ゴルフ オールトラック、リンカーンの8人乗りSUV・謎型 ナビゲーター、日産の5人乗りセダン・L33型 ティアナ、トヨタの8人乗りSUV・UZJ200W型 ランドクルーザー200という顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

A75FX型 207 [GT]のライバル車種|8.833kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は118.1PS/tとなっています。


207がバイクと競争するなら…?


車種詳細
Vツイン マグナ|249cc
8.815kg/PS
238kg/27.1PS/2.30kgm
[車体のみPWR:6.778]
1速ギヤ速度:55.9km/h
最小TWR:1.181
2008/06

-
207|1598cc
8.833kg/PS
1325kg/150PS/24.5kgm
[車体のみPWR:8.467]
1速ギヤ速度:51.5km/h
最小TWR:1.220

車種詳細
イントルーダーLC250|248cc
8.833kg/PS
212kg/24.0PS/2.30kgm
[車体のみPWR:6.542]
1速ギヤ速度:39.1km/h
最小TWR:0.884

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは207とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MC29 Vツイン マグナと競争してみる

まず207より少しPWRが低いバイクとして、ホンダのVツイン マグナが挙げられます。PWRの8.815kg/PSは車両重量183kgにライダーの体重55kgを加えた238kgを、最高出力27.1PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はVツイン マグナに4.4km/h劣り、1速TWRは0.039kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

VJ51A イントルーダーLC250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのイントルーダーLC250が挙げられます。PWRの8.833kg/PSは車両重量157kg+55kgの212kgを、最高出力24.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は12.4km/h勝り、1速TWRは0.336kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.730
平均ピストンスピード 16.59m/s
トルクウェイトレシオ 51.84kg/kgm
1馬力あたりのお値段 17733円
排気量1Lあたり馬力 93.87PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.33kgm/L
1気筒あたりの馬力 37.5PS
1気筒あたりのトルク 6.1kgm
パワーバンド比率 75.9%
燃費×馬力 1606.5pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.5~1.6L以下のPWR

トルクウェイトレシオは51.84kg/kgm(1270kg/24.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2660000円、最高出力が150馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は17733円、逆に1万円あたりでは0.56馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は108571円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は93.87PS/L、トルクは15.33kgm/L、1気筒あたりの馬力は37.5馬力、トルクは6.1kgmとなり、このエンジンが150馬力を5800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.59m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が85.8mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6990回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.730になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が10.71km/L、最高出力が150PSであるこの車の獲得ポイントは1606.5ptになります。
戯れに車両重量1270kgを100kg単位にした12.7で割ってみたところ、その数値は126.50ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


A75FX 207のギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6300rpm|タイヤサイズ 205/45R17|タイヤ直径 61.6cm|円周長 193.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.454 13.09 - - 56km/h 11270rpm 1041.0kgm
2速 1.866 7.07 0.540 1-2/
3400rpm
103km/h 6090rpm 562.4kgm
3速 1.366 5.18 0.732 2-3/
4610rpm
141km/h 4460rpm 411.7kgm
4速 1.054 3.99 0.772 3-4/
4860rpm
183km/h 3440rpm 317.7kgm
5速 0.860 3.26 0.816 4-5/
5140rpm
224km/h 2810rpm 259.2kgm
Final3.789レシオカバレッジ(変速比幅)4.016
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1400-3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.789)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(24.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.789)÷タイヤの有効半径(0.308m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの224km(5800rpmでは206.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1400-3500回転で最大トルク24.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば51.84kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.467kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1041.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1270kg)を1速ギヤの最大駆動力(1041.0kgm)で割ってみると1.220kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5800回転でのトルク(18.5kgm)からTWRを算出すると1.616kg/kgmとなり、1400-5800回転の回転域では1.220-1.616kg/kgmの間で推移することがわかります。


5800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

A75FX型207に搭載された1598ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5800rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ51km/h-
2速ギヤ95km/h3130rpm
3速ギヤ130km/h4250rpm
4速ギヤ169km/h4480rpm
5速ギヤ207km/h4730rpm

まず1速ギヤで5800rpmまで引っ張ると51km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5800rpmから3130rpmまで落ち、そこから5800rpmまで加速を続けると速度は95km/h(+44km/h)になります。

3速ギヤでは4250rpmまで落ちて5800rpmで130km/h(+35km/h)に、4速ギヤでは4480rpmまで落ちて5800rpmで169km/h(+39km/h)に、5速ギヤでは4730rpmまで落ちて5800rpmで207km/h(+38km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4510 6760 9020 11270 13530 15780 20290
2速 2440 3650 4870 6090 7310 8530 10960
3速 1780 2670 3570 4460 5350 6240 8020
4速 1380 2060 2750 3440 4130 4820 6190
5速 1120 1680 2250 2810 3370 3930 5050
※赤い数字は暫定レブリミット(6300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.860)を選択して時速100kmにて走行すると2810回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1680回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1960回転、一般的な高速道路の80km/hでは2250回転、100km/hでは2810回転、制限速度が120km/hになると3370回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5050回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 35 44 53 62 71
2速 16 33 49 66 82 99 115 131
3速 22 45 67 90 112 135 157 179
4速 29 58 87 116 145 174 204 233
5速 36 71 107 143 178 214 249 285

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの205/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/45R17 | 直径 616mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
40 185/40R17
37.7km/h
径 580mm
差 -36mm
195/40R17
38.2km/h
径 588mm
差 -28mm
205/40R17
38.7km/h
径 596mm
差 -20mm
215/40R17
39.2km/h
径 604mm
差 -12mm
225/40R17
39.7km/h
径 612mm
差 -4mm
45 185/45R17
38.9km/h
径 599mm
差 -17mm
195/45R17
39.5km/h
径 608mm
差 -8mm
205/45R17
40.0km/h
616mm
0mm
215/45R17
40.6km/h
径 626mm
差 +10mm
225/45R17
41.2km/h
径 635mm
差 +19mm
50 185/50R17
40.1km/h
径 617mm
差 +1mm
195/50R17
40.7km/h
径 627mm
差 +11mm
205/50R17
41.4km/h
径 637mm
差 +21mm
215/50R17
42.0km/h
径 647mm
差 +31mm
225/50R17
42.7km/h
径 657mm
差 +41mm
55 185/55R17
41.3km/h
径 636mm
差 +20mm
195/55R17
42.0km/h
径 647mm
差 +31mm
205/55R17
42.7km/h
径 658mm
差 +42mm
215/55R17
43.4km/h
径 669mm
差 +53mm
225/55R17
44.2km/h
径 680mm
差 +64mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/45R17 、195/40R17、195/45R17 、205/40R17 、215/40R17 、225/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

205/45R17のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/45R17の適応サイズと性能の変化 [A75FX型207編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】205/45R17のタイヤ銘柄と通販価格

A75FX型 207 1.6Lターボ FF/5MTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS8.47㎏/PS53.6ptC
最高回転数5880rpm5800rpm49.0ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m1.22㎏/㎏m57.5ptB
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h51.5㎞/h50.4ptC
1リットル
換算馬力
103.37PS/L93.87PS/L46.6ptC
1リットル
換算トルク
15.99㎏m/L15.33㎏m/L48.0ptC
WB/TR比1.7731.73054.4ptB
ワイド&
ロー指数
0.8940.84053.9ptC
前面の面積2.631m22.572m251.6ptC
最低地上高154.5mm-43.7ptD
スポーツ性能部門の得点509.2pt
総合評価C

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340674円342600円49.8ptC
10-15燃費13.0km/L12.6km/L49.1ptC
100km/h
回転数
2489rpm2810rpm45.8ptD
航続距離644.1km535.5km43.7ptD
車の大きさ11.468m310.367m354.4ptB
車内の広さ3431.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.9L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.18m5.3m47.6ptC
ユーティリティ部門の得点478.9pt
総合評価C

※10-15燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10716車種中 RANK
運動性能 509.2pt 3895位 C
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 478.9pt 6407位 C
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 988.1pt 6020位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は509.2点で全10716車種中の3895位、ユーティリティ部門は478.9点で6407位、総合得点は988.1点で6020位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したA75FX型 207(FF/5MT) の各種スペックを、ハッチバック2000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


人気があるハッチバックの車種比較


H22A ミニカ ダンガンZZ 1992 vs CR22S アルト ワークス RS/X 1994 性能比較
6代目 ミニカ ダンガンZZ Dangan-ZZ(1992年式 H22A・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)と、3代目 アルト ワークス WORKS RS/X(1994年式 CR22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/8.7kgm・4人乗り)を比較。

GR1 フィット 2020 vs ZCDDS スイフト 2023 性能比較
4代目 フィット BASIC(2020年式 GR1・FF/CVT・1.4L・98PS/12.0kgm・5人乗り)と、5代目 スイフト XG(2023年式 ZCDDS・FF/CVT・1.2L・82PS/11.0kgm・5人乗り)を比較。

JA4 トゥデイ Rs 1996 vs JA2 トゥデイ XTi 1991 新旧比較
2代目 トゥデイ Rs 3door(1996年式 JA4・FF/5MT・0.66L・58PS/6.1kgm・4人乗り)と、初代 トゥデイ XTi(1991年式 JA2・FF/5MT・0.66L・52PS/5.6kgm・4人乗り)を比較。

EP91 スターレット グランツァV 1997 vs EP82 スターレット GT 1994 新旧比較
5代目 スターレット グランツァV Glanza-V(1997年式 EP91・FF/5MT・1.4L+ターボ・135PS/16.0kgm・5人乗り)と、4代目 スターレット GT(1994年式 EP82・FF/5MT・1.4L+ターボ・135PS/16.0kgm・5人乗り)を比較。

RJ2 R1 S 2008 vs RC2 R2 type-S 2008 性能比較
初代 R1 S(2008年式 RJ2・4WD/CVT・0.66L+SC・64PS/9.5kgm・4人乗り)と、初代 R2 type-S(2008年式 RC2・4WD/CVT・0.66L+SC・64PS/9.5kgm・4人乗り)を比較。

DE3A FTO GPX 1999 vs EK9 シビック タイプR 1998 性能比較
初代 FTO GPX(1999年式 DE3A・FF/5MT・2.0L・200PS/20.4kgm・4人乗り)と、6代目 シビック タイプR type-R(1998年式 EK9・FF/5MT・1.6L・185PS/16.3kgm・4人乗り)を比較。

AE86 スプリンター トレノ GTV 1983 vs NA6CE ロードスター 1993 性能比較
5代目 スプリンター トレノ GTV GTV Fin4.300(1983年式 AE86・FR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・5人乗り)と、初代 ロードスター V-Special(1993年式 NA6CE・FR/5MT・1.6L・120PS/14.0kgm・2人乗り)を比較。

ZZE123 カローラ ランクス TRD vs ZZE123 カローラ ランクス 2ZZ 性能比較
9代目 カローラ ランクス 1.8 TRD Sport-M(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・205PS/19.7kgm・5人乗り)と、9代目 カローラ ランクス Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)を比較。