WRGY60 サファリの性能と維持費 4WD/4AT 7人 328万円 1995年式

このページでは、日産自動車の5ドア・7人乗りSUV、2代目のKD-WRGY60型サファリ Extra 標準ルーフ【1995/08モデル・145PS/33.7kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

WRGY60 サファリ
販売期間:1987/10 - 1997/10

画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿日:2022/10/16

ボディサイズが全長4845mm×全幅1800mm×全高1805mm、排気量は4169ccであることから、大雑把に分類すると4.2リットルクラス(4200cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4845mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


WRGY60型 サファリ [4169cc/145PS PT4WD/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目サファリの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1995/08
WRGY60型
[Extra ハイルーフ]
4.2L-TB | 4WD/4AT
| 331.3万円
145PS
33.7kgm
-
1995/08
WYY60型
[Spirit 2D type-I]
2.8L-TB | 4WD/5MT
| 260.1万円
125PS
26.0kgm
-
1995/08
WRGY60型
[Extra NR Kings-Road]
4.2L-TB | 4WD/4AT
| 395.8万円
145PS
33.7kgm
-
2代目サファリの車両型式・グレード一覧【全12車種】
サファリの新型モデル
3代目 WFGY61型サファリ
WFGY61型サファリは1997/10に登場した3代目モデル。参考車両の「Granroad 7人乗り」は全長5050mm、全幅1940mm、全高1865mmの車体に、245PS/40.8kgmを発生するTB48型4758ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー NISSAN
車名&
グレード
サファリ
Extra 標準ルーフ
その他 エクストラ 標準ルーフ 4ドア AD | 副変速機のギヤ比は1.000として計算
お値段 3273000円
車両型式 KD-WRGY60
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 5ドア/7名乗車
車体寸法 長4845×幅1800×高1805mm
室内寸法 長2490×幅1445×高1200mm
軸距&
輪距
2970mm
前1530mm/後1535mm
最小半径 6.7m
最低高 215mm
タイヤ 前輪:235/80R16
後輪:235/80R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2200kg
エンジン諸元
原動機型式 TD42T
気筒配列 直列6気筒
排気量4169cc
圧縮比22.8
吸気方式 ターボ
最高出力 145PS[107kW]/4000rpm
最大トルク 33.7kgm[330Nm]/2000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
TD42T型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税87900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税31500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1995/08モデルのサファリを29年落ちの中古で72.1万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    サファリの1995/08モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である65.5万円に諸経費として6.6万円を足した72.1万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1995年式を29年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 11年経過 87900円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 18年経過 31500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷5.3km/L×150円/L
7000km÷5.3km/L×150円/L
5000km÷5.3km/L×150円/L
3000km÷5.3km/L×150円/L
283020円
(198110円)
(141510円)
(84910円)
オイル交換(5000km毎) 1回8500円×2回 17000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 533900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額30020円×12ヶ月 360240円
ローン返済中の年間維持費 894100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 83700円
名目 金額
自動車税(1年分) 87900円
自動車重量税(1年分) 31500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
283020円
(198110円)
(141510円)
(84910円)
オイル交換(5000km毎) 17000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 533900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 360240円
ローン返済中の年間維持費 894100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
83700円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4500cc以下で11年経過」クラスの自動車税は87900円、「2.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は31500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした83700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

名にし負うサファリともなると、維持費は月額でさえ44500円(ローン完済前は74600円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所を一周して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
188680円
[-94340円]
-25円
125円/L
235850円
[-47170円]
-10円
140円/L
264160円
[-18860円]
150円/L283020円
[0円]
+10円
160円/L
301890円
[+18870円]
+25円
175円/L
330190円
[+47170円]
+50円
200円/L
377360円
[+94340円]

燃費5.3km/LのWRGY60型 サファリで10000km走行するのに必要な燃料は1886.8L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は283020円になります。

参考までに、サファリの燃料タンクは95リットルですので、1886.8Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約14160円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては18870円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると47170円、50円も違ってくると94340円にもなります。

これをWRGY60型 サファリの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を533900円としたとき、100円/Lに値下がりすれば439560円(82.3%)に、200円/Lに値上がりすれば628240円(117.7%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(87900円)なり重量税(31500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 29%
自動車重量税 1年分 31500円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 84910円 28%
オイル交換 年1回 8500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 80% 76800円 25%
合計
[1万kmとの差額]
304900円
-229000円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 24%
自動車重量税 1年分 31500円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 141510円 39%
オイル交換 年1回 8500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 85% 81600円 22%
合計
[1万kmとの差額]
366300円
-167600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 20%
自動車重量税 1年分 31500円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 198110円 46%
オイル交換 年1回 11900円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 1%
任意保険料 90% 86400円 21%
合計
[1万kmとの差額]
431100円
-102800円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて229000円安い304900円に、5000km走行では167600円安い366300円に、7000km走行では102800円安い431100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 12%
自動車重量税 1年分 31500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 424530円 59%
オイル交換 年3回 51000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 2%
任意保険料 100% 96000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
714200円
+180300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 10%
自動車重量税 1年分 31500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 566040円 65%
オイル交換 年4回 68000円 8%
タイヤ交換 2年毎 19200円 2%
任意保険料 100% 96000円 10%
合計
[1万kmとの差額]
877500円
+343600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



サファリの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 5.3km/L
燃料タンク容量 95L
航続距離(カタログ燃費) 503.5km
航続距離(80%燃費) 399.0km
満タンプライス 14250円
1km走行コスト 28.30円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.3km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量95リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は503.5kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.8km/L)とすると456.0km、80%(4.2km/L)だと399.0km、70%(3.7km/L)では351.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で95リットルの給油をすると14250円、上で計算した航続距離を踏まえると503.5km(80%燃費時399.0km)を走行するのに14250円かかる計算です。

燃費を5.3km/Lとしたときの1km走行コストは28.30円、10万km走行したときの燃料代は283.0万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら28.3万円/年、7年10万kmなら40.4万円/年、5年10万kmなら56.6万円/年、3年10万kmなら94.3万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

TD42T型エンジン簡易性能曲線図
TD42T型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 94PS
4000回転時の馬力 145PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 33.7kgm
4000回転時のトルク 26.0kgm
TD42T型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているTD42型4169cc、直列6気筒のターボエンジンは4000回転時に最高出力145馬力を、2000回転時に最大トルク33.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ15.172kg/PS(2200kg/145PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ15.172kg/PS
車体+1人15.552kg/PS
車体+7人17.828kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg15.586kg/PS
車体+70kg15.655kg/PS
車体+80kg15.724kg/PS
車体+90kg15.793kg/PS
車体+100kg15.862kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは15.552kg/PS(2255kg/145PS)となり、数値としては0.380kg、比率にすると2.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.828kg/PS(2585kg/145PS)となり、数値としては2.656kg、比率にすると17.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


WRGY60 サファリのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1995/08

-
サファリ
15.552kg/PS
2255kg/145PS|4.2L-TB
[車体のみPWR:15.172]
2011/05

車種詳細
プリウス アルファ
15.505kg/PS
1535kg/99PS|1.8L-NA
車体のみPWR:14.949
2015/02

車種詳細
プリウス アルファ
15.606kg/PS
1545kg/99PS|1.8L-NA
車体のみPWR:15.051
2014/02

車種詳細
eKスペース カスタム
15.703kg/PS
1005kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:14.844
2014/02

車種詳細
デイズ ルークス
15.703kg/PS
1005kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:14.844
2012/12

車種詳細
アウトランダーPHEV
15.636kg/PS
1845kg/118PS|2.0L-NA
車体のみPWR:15.169

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ15.552kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

15.396kg/PSから15.708kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの7人乗りミニバン「ZVW40W型 プリウス アルファ」、トヨタの7人乗りミニバン「ZVW40W型 プリウス アルファ」、三菱の4人乗り軽ミニバン「B11A型 eKスペース カスタム」、日産の4人乗り軽ミニバン「B21A型 デイズ ルークス」、三菱の5人乗りSUV「GG2W型 アウトランダーPHEV」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

WRGY60型 サファリ [Extra 標準ルーフ]とパワーウェイトレシオが近い車種|15.552kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は65.9PS/tとなっています。


サファリがバイクと競争するなら…?


車種詳細
NMAX|124cc
15.500kg/PS
186kg/12.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:10.917]
1速ギヤ速度:31.7km/h
最小TWR:1.250
1995/08

-
サファリ|4169cc
15.552kg/PS
2255kg/145PS/33.7kgm
[車体のみPWR:15.172]
1速ギヤ速度:51.5km/h
最小TWR:2.230

車種詳細
PCX|124cc
15.603kg/PS
181kg/11.6PS/1.22kgm
[車体のみPWR:10.862]
1速ギヤ速度:29.3km/h
最小TWR:0.945

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではサファリとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SEG6J NMAXと競争してみる

まずサファリより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのNMAXが挙げられます。PWRの15.500kg/PSは車両重量131kgにライダーの体重55kgを加えた186kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はNMAXに19.8km/h勝り、1速TWRは0.980kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

JF28 PCXと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのPCXが挙げられます。PWRの15.603kg/PSは車両重量126kg+55kgの181kgを、最高出力11.6PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は22.2km/h勝り、1速TWRは1.285kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.937
平均ピストンスピード 12.80m/s
トルクウェイトレシオ 65.28kg/kgm
1馬力あたりのお値段 22572円
排気量1Lあたり馬力 34.80PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.08kgm/L
1気筒あたりの馬力 24.2PS
1気筒あたりのトルク 5.6kgm
パワーバンド比率 50.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは65.28kg/kgm(2200kg/33.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3273000円、最高出力が145馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は22572円、逆に1万円あたりでは0.44馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は97122円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
日産編
4500cc以下の車編
7人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は34.80PS/L、トルクは8.08kgm/L、1気筒あたりの馬力は24.2馬力、トルクは5.6kgmとなり、このエンジンが145馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.80m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.937になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 4.32m³
1人あたりのスペース 約0.62m³
室内長/全長 51.4%
室内幅/全幅 80.3%
室内高/全高 66.5%
室内容積/車両体積 27.4%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は4.32m³です。この車の乗車定員は7人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.62m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は51.4%、同じく室内幅と全幅の比率は80.3%、同じく室内高と全高の比率は66.5%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


サファリでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.70m
期待される荷室の幅 1.34m
対角線の長さ 2.16m
期待される荷室の面積 2.28m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.70m(対角線では2.16m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4500rpm|タイヤサイズ 235/80R16|タイヤ直径 78.2cm|円周長 245.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.784 11.45 -
-
58km/h 7760rpm 986.4kgm
2速 1.544 6.35 0.555 1-2/
2500rpm
105km/h 4310rpm 547.1kgm
3速 1.000 4.11 0.648 2-3/
2920rpm
161km/h 2790rpm 354.3kgm
4速 0.694 2.85 0.694 3-4/
3120rpm
233km/h 1940rpm 245.9kgm
Final 4.111 レシオカバレッジ(変速比幅)4.012

ギヤの繋がりイメージ
WRGY60型サファリ4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.111)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(33.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.111)÷タイヤの有効半径(0.391m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの233km(4000rpmでは206.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ52km/h-
2速ギヤ93km/h2220rpm
3速ギヤ143km/h2590rpm
4速ギヤ207km/h2780rpm

WRGY60型サファリに搭載されたTD42型4169ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4000rpmまで引っ張ると52km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4000rpmから2220rpmまで落ち、そこから4000rpmまで加速を続けると速度は93km/h(+41km/h)になります。

3速ギヤでは2590rpmまで落ちて4000rpmで143km/h(+50km/h)に、4速ギヤでは2780rpmまで落ちて4000rpmで207km/h(+64km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000回転で最大トルク33.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば65.28kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(15.172kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと986.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2200kg)を1速ギヤの最大駆動力(986.4kgm)で割ってみると2.230kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4000回転でのトルク(26.0kgm)からTWRを算出すると2.89kg/kgmとなり、2000-4000回転の回転域では2.230-2.89kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3110 4660 6210 7760 9320 10870 13970
2速 1720 2580 3440 4310 5170 6030 7750
3速 1120 1670 2230 2790 3350 3900 5020
4速 770 1160 1550 1940 2320 2710 3480
※赤い数字は暫定レブリミット(4500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.694)を選択して時速100kmにて走行すると1940回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1160回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1350回転、一般的な高速道路の80km/hでは1550回転、100km/hでは1940回転、制限速度が120km/hになると2320回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3480回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 13 26 39 52 64 77 90 103
2速 23 46 70 93 116 139 163 186
3速 36 72 108 143 179 215 251 287
4速 52 103 155 207 258 310 362 413

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/80R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/80R16 | 直径 782mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
75
扁平
215/75R16
37.3km/h
直径729mm
径差-53mm
225/75R16
38.1km/h
直径744mm
径差-38mm
235/75R16
38.8km/h
直径759mm
径差-23mm
245/75R16
39.6km/h
直径774mm
径差-8mm
255/75R16
40.4km/h
直径789mm
径差+7mm
0%
80
扁平
215/80R16
38.4km/h
直径750mm
径差-32mm
225/80R16
39.2km/h
直径766mm
径差-16mm
235/80R16
40.0km/h
782mm
0mm
245/80R16
40.8km/h
直径798mm
径差+16mm
255/80R16
41.6km/h
直径814mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
215/85R16
39.5km/h
直径772mm
径差-10mm
225/85R16
40.4km/h
直径789mm
径差+7mm
235/85R16
41.2km/h
直径806mm
径差+24mm
245/85R16
42.1km/h
直径823mm
径差+41mm
255/85R16
43.0km/h
直径840mm
径差+58mm
+10%
90
扁平
215/90R16
40.6km/h
直径793mm
径差+11mm
225/90R16
41.5km/h
直径811mm
径差+29mm
235/90R16
42.4km/h
直径829mm
径差+47mm
245/90R16
43.3km/h
直径847mm
径差+65mm
255/90R16
44.2km/h
直径865mm
径差+83mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/80R16、215/85R16 、225/75R16、225/80R16 、235/75R16 、245/75R16 あたりのタイヤがおすすめです。

235/80R16のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/80R16の適応サイズと性能の変化 [WRGY60型サファリ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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WRGY60型サファリ[4.2Lターボ PT4WD/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト15.172kg/ps35.20
1速ギヤ加速性能2.230kg/kgm36.06
1L換算馬力34.80ps/L25.09
1L換算トルク8.08kgm/L25.59
WB/TR比1.93733.09
ワイド&ロー指数1.00341.99
前面の面積3.249m²32.45
最低地上高215mm25.37
スポーツ性能部門の得点254.84

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費533900円31.09
100kmh回転数1940rpm57.29
航続距離-25.83
車の大きさ15.741m³67.11
室内の広さ4.318m³58.57
最小回転半径6.7m18.33
馬力単価22572円48.55
ユーティリティ部門の得点348.17

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した WRGY60型サファリ[4.2Lターボ PT4WD/4AT] の総合得点は 603.01 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したWRGY60型サファリ(PT4WD/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「4500ccの7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

サファリの歴代モデル

3代目 WRGY61型 サファリ
WRGY61 サファリは1997/10に登場した3代目モデル。参考車両の「RX 7人乗り」は全長4910mm、全幅1840mm、全高1865mmの車体に、160PS/33.7kgmを発生するTD42型4169ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

2代目 WYY60型 サファリ
WYY60 サファリは1987/10に登場した2代目モデル。参考車両の「Spirit 2D type-I」は全長4275mm、全幅1800mm、全高1820mmの車体に、125PS/26.0kgmを発生するRD28型2825ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。