KS4E26:NV350キャラバン ワゴンの性能と維持費 FR/7AT 379万円

このページでは、日産自動車の4ドア・10人乗り1BOX、5代目の3BA-KS4E26型NV350キャラバン ワゴン GX【2021/10モデル・147PS/21.7kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

KS4E26 NV350キャラバン ワゴン
販売期間:2012/06 -

画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿:2022/11/17|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長5080mm×全幅1695mm×全高2285mm、排気量は2488ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全幅は5ナンバー枠なれど排気量が2000ccを超え、全長も4.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5080mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


KS4E26型 NV350キャラバン ワゴン [2488cc/147PS FR/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目NV350キャラバン ワゴンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/10
KS8E26型
[GX]
2.5L-NA・4WD/7AT・409.8万円
147PS・21.7kgm・8.1km/L
147PS
21.7kgm
8.1km/L
2021/10
KS2E26型
[DX]
2.5L-NA・FR/7AT・278.4万円
147PS・21.7kgm・8.7km/L
147PS
21.7kgm
8.7km/L
2021/10
KS6E26型
[DX]
2.5L-NA・4WD/7AT・309.5万円
147PS・21.7kgm・8.3km/L
147PS
21.7kgm
8.3km/L
5代目 キャラバン 型式一覧 E26系まとめ 2012-【全20車種】
NV350キャラバン ワゴンの旧型モデル
4代目 SGE25型キャラバン コーチ
SGE25型キャラバン コーチは2001/11に登場した4代目モデル。参考車両の「DX」は全長4995mm、全幅1690mm、全高1990mmの車体に、147PS/21.7kgmを発生するQR25型2488ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー 日産自動車
車名&
グレード
NV350キャラバン ワゴン
GX
その他 スーパーロングボディ | 標準幅 | ハイルーフ
お値段 3786200円
車両型式 3BA-KS4E26
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 4ドア/10名乗車
車体寸法 長5080×幅1695×高2285mm
軸距&
輪距
2940mm
前1475mm/後1450mm
最小半径 5.9m
最低高 170mm
タイヤ 前輪:195/80R15
後輪:195/80R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 2010kg
エンジン諸元
原動機型式 QR25DE
気筒配列 直列4気筒
排気量2488cc
圧縮比10.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 147PS[108kW]/5600rpm
最大トルク 21.7kgm[213Nm]/4400rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 8.5km/L(20.0mpg)
100km燃費 11.8L/100km
QR25DE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税43500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、NV350キャラバン ワゴンの新車を435.4万円(諸費用として56.8万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 13年未満 43500円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.5km/L×175円/L 205880円
オイル交換(5000km毎) 1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 368800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額72570円×12ヶ月 870840円
ローン返済中の年間維持費 1239600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
名目 金額
自動車税(1年分) 43500円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
205880円
(144120円)
(102940円)
(61760円)
オイル交換(5000km毎) 10000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 368800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 870840円
ローン返済中の年間維持費 1239600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
61700円
  • 初度登録から3年経過車の場合、「2500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は43500円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、NV350キャラバン ワゴン【GX】の場合、維持費の月額は30800円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

NV350キャラバン ワゴンの維持費は高い?安い?

「NV350キャラバン ワゴンの年間維持費は368800円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてNV350キャラバン ワゴンの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ216500円-152300円
トライトン276340円-92460円
LM307000円-61800円
RS Q3 スポーツバック345100円-23700円
基準2500ccクラス平均354400円-14400円
キャラバン ワゴン367700円-1100円
NV350キャラバン ワゴンの維持費368800円
インプレッサ WRX387800円+19000円
キャラバン コーチ419800円+51000円
高い5シリーズ セダン480900円+112100円

NV350キャラバン ワゴンの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して152300円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して112100円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では14400円高くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、NV350キャラバン ワゴンの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

NV350キャラバン ワゴンを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%480万円40万円31万円
15%320万円27万円21万円
20%240万円20万円16万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は480万円(総支給額40万円/月、手取り31万円/月)、ここから月額維持費3.1万円を支払うと残りは27.9万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は320万円(総支給額27万円/月、手取り21万円/月)、3.1万円を支払うと残りは17.9万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が240万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.1万円を引くと残りは12.9万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代21万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.5km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
125円/L
147070円
[-58810円]
-25円
150円/L
176480円
[-29400円]
-10円
165円/L
194130円
[-11750円]
175円/L205880円
[0円]
+10円
185円/L
217660円
[+11780円]
+25円
200円/L
235300円
[+29420円]
+50円
225円/L
264720円
[+58840円]

燃費8.5km/LのKS4E26型 NV350キャラバン ワゴンで10000km走行するのに必要な燃料は1176.5L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は205880円になります。

参考までに、NV350キャラバン ワゴンの燃料タンクは65リットルですので、1176.5Lの給油回数は19回、1回あたりの燃料代は約10840円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11780円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると29420円、50円も違ってくると58840円にもなります。

これをKS4E26型 NV350キャラバン ワゴンの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を368800円としたとき、125円/Lに値下がりすれば309990円(84.1%)に、225円/Lに値上がりすれば427640円(116.0%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(43500円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 21%
自動車重量税 1年分 20500円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 61760円 30%
オイル交換 年1回 5000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 57600円 30%
合計
[1万kmとの差額]
202600円
-166200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 18%
自動車重量税 1年分 20500円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 102940円 42%
オイル交換 年1回 5000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 61200円 24%
合計
[1万kmとの差額]
247300円
-121500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 15%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 144120円 49%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 64800円 22%
合計
[1万kmとの差額]
294100円
-74700円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて166200円安い202600円に、5000km走行では121500円安い247300円に、7000km走行では74700円安い294100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 9%
自動車重量税 1年分 20500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 308820円 62%
オイル交換 年3回 30000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 72000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
495700円
+126900円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 7%
自動車重量税 1年分 20500円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 411760円 67%
オイル交換 年4回 40000円 7%
タイヤ交換 2年毎 16000円 3%
任意保険料 100% 72000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
612600円
+243800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
日産の小型車&普通車編
2500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ワンボックスカー編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(6.2km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(8.9km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(9.7km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(8.5km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代205880円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル175円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地6.2km/L → 6.4km/L
郊外8.9km/L → 9.2km/L
高速道路9.7km/L → 10.0km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km254030円
[246090円]
郊外500km9840円
[9500円]
高速道路500km9010円
[8750円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
272880円
+67000円
6.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
264340円
-8540円
6.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が6.2km/Lではガソリン1451.6Lを消費して、ガソリン代は254030円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が8.9km/Lではガソリン56.2Lを消費して、ガソリン代は9840円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が9.7km/Lではガソリン51.5Lを消費して、ガソリン代は9010円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1559.3L、かかったガソリン代が272880円となり、平均燃費は6.4km/L(-2.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+67000円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は264340円となり、8540円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で42700円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km141140円
[136710円]
郊外5000km98320円
[95110円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
239460円
+33580円
7.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
231820円
-7640円
7.5km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が6.2km/Lでは806.5Lを消費して、ガソリン代は141140円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が8.9km/Lでは561.8Lを消費して、ガソリン代は98320円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1368.3L、かかったガソリン代が239460円となり、平均燃費は7.3km/L(-1.2km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+33580円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が231820円となり、1年間で7640円、5年間で38200円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km93990円
[91050円]
郊外3340km65680円
[63530円]
高速道路3330km60080円
[58280円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
219750円
+13870円
8.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
212860円
-6890円
8.2km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が6.2km/Lでは537.1Lを消費して、ガソリン代は93990円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が8.9km/Lでは375.3Lを消費して、ガソリン代は65680円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が9.7km/Lでは343.3Lを消費して、ガソリン代は60080円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1255.7L、かかったガソリン代が219750円となり、平均燃費は8.0km/L(-0.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+13870円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が212860円となり、1年間で6890円、5年間で34450円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km14110円
[13670円]
郊外9000km176960円
[171200円]
高速道路500km9010円
[8750円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
200080円
-5800円
8.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
193620円
-6460円
9.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が6.2km/Lでは80.6Lを消費して、ガソリン代は14110円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が8.9km/Lでは1011.2Lを消費して、ガソリン代は176960円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が9.7km/Lでは51.5Lを消費して、ガソリン代は9010円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1143.3L、かかったガソリン代が200080円となり、平均燃費は8.7km/L(+0.2km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-5800円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が193620円となり、1年間で6460円、5年間で32300円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(6.4km/L・7.3km/L・8.0km/L・8.7km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(272880円・239460円・219750円・200080円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 65リットル
WLTCモード燃費
8.5km/L
552.5km
市街地燃費
6.2km/L
403.0km
[-149.5km]
郊外燃費
8.9km/L
578.5km
[+26.0km]
高速道路燃費
9.7km/L
630.5km
[+78.0km]
満タン給油価格 11375円
1km走行コスト 20.59円
1万円走行距離 485.7km

WLTCモード燃費が8.5km/L、燃料タンク容量65リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は552.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.7km/L)とすると航続距離は500.5km、80%(6.8km/L)だと442.0km、70%(5.9km/L)では383.5kmになります。

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を65Lとしたとき、市街地モード燃費6.2km/Lでの航続距離は403.0km(-149.5km)、郊外モード燃費8.9km/Lでの航続距離は578.5km(+26.0km)、高速道路モード燃費9.7km/Lでの航続距離は630.5km(+78.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から65リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円では11375円、上で計算した航続距離を踏まえると552.5km(80%燃費時442.0km)を走行するのに11375円かかる計算です。

燃費を8.5km/Lとしたときの1km走行コストは20.59円、10万km走行したときの燃料代は205.9万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら20.6万円/年、7年10万kmなら29.4万円/年、5年10万kmなら41.2万円/年、3年10万kmなら68.6万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば485.7km(往復なら片道242.9km)、カタログ値の80%なら388.6km(片道194.3km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

QR25DE型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4400回転時の馬力 133PS
5600回転時の馬力 147PS
各回転域でのトルク
4400回転時のトルク 21.7kgm
5600回転時のトルク 18.8kgm
QR25DE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているQR25型2488cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは5600回転時に最高出力147馬力を、4400回転時に最大トルク21.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4400rpmから最高出力が発生する5600rpmまで」の1200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は21.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.673kg/PS(2010kg/147PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.673kg/PS
車体+1人14.048kg/PS
車体+10人17.415kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.082kg/PS
車体+70kg14.150kg/PS
車体+80kg14.218kg/PS
車体+90kg14.286kg/PS
車体+100kg14.354kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.048kg/PS(2065kg/147PS)となり、数値としては0.375kg、比率にすると2.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの10人が搭乗した場合、車両重量に550kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.415kg/PS(2560kg/147PS)となり、数値としては3.742kg、比率にすると27.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

KS4E26 NV350キャラバン ワゴンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2021/10

-
NV350キャラバン ワゴン
14.048kg/PS
2065kg/147PS|2.5L-NA
[車体のみPWR:13.673]
2020/06

車種詳細
タフト
13.984kg/PS
895kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.125
2004/06

車種詳細
ミラ ジーノ
14.052kg/PS
815kg/58PS|0.7L-NA
車体のみPWR:13.103
2014/12

車種詳細
ムーヴ
14.141kg/PS
905kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.281
2010/08

車種詳細
コペン
13.984kg/PS
895kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.125
2015/07

車種詳細
シエンタ
13.932kg/PS
1435kg/103PS|1.5L-NA
車体のみPWR:13.398

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.048kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

13.908kg/PSから14.188kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ダイハツの4人乗り軽SUV「LA900S型 タフト」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「L700S型 ミラ ジーノ」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA150S型 ムーヴ」、ダイハツの2人乗り軽オープンカー「L880K型 コペン」、トヨタの6人乗りミニバン「NCP175G型 シエンタ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

KS4E26型 NV350キャラバン ワゴン [GX]のライバル車種|14.048kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は73.1PS/tとなっています。


NV350キャラバン ワゴンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB125R|124cc
14.000kg/PS
182kg/13.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:9.769]
1速ギヤ速度:31.8km/h
最小TWR:1.072
2021/10

-
NV350キャラバン ワゴン|2488cc
14.048kg/PS
2065kg/147PS/21.7kgm
[車体のみPWR:13.673]
1速ギヤ速度:48.1km/h
最小TWR:2.110

車種詳細
KSR-II|79cc
14.200kg/PS
142kg/10.0PS/0.95kgm
[車体のみPWR:8.700]
1速ギヤ速度:27.3km/h
最小TWR:0.828

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではNV350キャラバン ワゴンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JC79 CB125Rと競争してみる

まずNV350キャラバン ワゴンより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB125Rが挙げられます。PWRの14.000kg/PSは車両重量127kgにライダーの体重55kgを加えた182kgを、最高出力13.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCB125Rに16.3km/h勝り、1速TWRは1.038kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

KMX80B KSR-IIと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのKSR-IIが挙げられます。PWRの14.200kg/PSは車両重量87kg+55kgの142kgを、最高出力10.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は20.8km/h勝り、1速TWRは1.282kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 2.010
平均ピストンスピード 18.67m/s
トルクウェイトレシオ 92.63kg/kgm
1馬力あたりのお値段 25756円
排気量1Lあたり馬力 59.08PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.72kgm/L
1気筒あたりの馬力 36.8PS
1気筒あたりのトルク 5.4kgm
パワーバンド比率 21.4%
燃費×馬力 1249.5pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは92.63kg/kgm(2010kg/21.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3786200円、最高出力が147馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は25756円、逆に1万円あたりでは0.39馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は174479円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
日産編
2500cc以下の車編
ワンボックス編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は59.08PS/L、トルクは8.72kgm/L、1気筒あたりの馬力は36.8馬力、トルクは5.4kgmとなり、このエンジンが147馬力を5600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.67m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が100.0mmであるQR25型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6000回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は2.010になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が8.5km/L、最高出力が147PSであるこの車の獲得ポイントは1249.5ptになります。
戯れに車両重量2010kgを100kg単位にした20.1で割ってみたところ、その数値は62.16ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



NV350キャラバン ワゴンでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.778m
期待される荷室の幅 1.295m
対角線の長さ 2.200m
期待される荷室の面積 2.303m²

縦方向の長さが1.778m(対角線では2.200m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6100rpm|タイヤサイズ 195/80R15|タイヤ直径 69.3cm|円周長 217.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.783 15.21 -
-
52km/h 11650rpm 952.8kgm
2速 3.102 9.87 0.649 1-2/
3960rpm
81km/h 7550rpm 618.0kgm
3速 1.984 6.31 0.640 2-3/
3900rpm
126km/h 4830rpm 395.2kgm
4速 1.371 4.36 0.691 3-4/
4220rpm
183km/h 3340rpm 273.1kgm
5速 1.000 3.18 0.729 4-5/
4450rpm
250km/h 2440rpm 199.2kgm
6速 0.870 2.77 0.870 5-6/
5310rpm
288km/h 2120rpm 173.3kgm
7速 0.775 2.47 0.891 6-7/
5440rpm
323km/h 1890rpm 154.4kgm
Final 3.181 レシオカバレッジ(変速比幅)6.172

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.181)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(21.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.181)÷タイヤの有効半径(0.3465m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの323km(5600rpmでは296.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4400回転で最大トルク21.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば92.63kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.673kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと952.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2010kg)を1速ギヤの最大駆動力(952.8kgm)で割ってみると2.110kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5600回転でのトルク(18.8kgm)からTWRを算出すると2.435kg/kgmとなり、4400-5600回転の回転域では2.110-2.435kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5600rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

KS4E26型NV350キャラバン ワゴンに搭載されたQR25型2488ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5600rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5600rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ48km/h-
2速ギヤ74km/h3630rpm
3速ギヤ116km/h3580rpm
4速ギヤ168km/h3870rpm
5速ギヤ230km/h4080rpm
6速ギヤ264km/h4870rpm
7速ギヤ297km/h4990rpm

まず1速ギヤで5600rpmまで引っ張ると48km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5600rpmから3630rpmまで落ち、そこから5600rpmまで加速を続けると速度は74km/h(+26km/h)になります。

3速ギヤでは3580rpmまで落ちて5600rpmで116km/h(+42km/h)に、4速ギヤでは3870rpmまで落ちて5600rpmで168km/h(+52km/h)に、5速ギヤでは4080rpmまで落ちて5600rpmで230km/h(+62km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4870rpmまで落ちて5600rpmで264km/h(+34km/h)に、7速ギヤでは4990rpmまで落ちて5600rpmで297km/h(+33km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4660 6990 9320 11650 13980 16310 20970
2速 3020 4530 6040 7550 9070 10580 13600
3速 1930 2900 3870 4830 5800 6760 8700
4速 1340 2000 2670 3340 4010 4670 6010
5速 970 1460 1950 2440 2920 3410 4380
6速 850 1270 1690 2120 2540 2970 3810
7速 750 1130 1510 1890 2260 2640 3400
※赤い数字は暫定レブリミット(6100rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.775)を選択して時速100kmにて走行すると1890回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1130回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1320回転、一般的な高速道路の80km/hでは1510回転、100km/hでは1890回転、制限速度が120km/hになると2260回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3400回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 52 60 69
2速 13 26 40 53 66 79 93 106
3速 21 41 62 83 103 124 145 166
4速 30 60 90 120 150 180 210 240
5速 41 82 123 164 205 246 287 329
6速 47 94 142 189 236 283 330 378
7速 53 106 159 212 265 318 371 424

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの195/80R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 195/80R15 | 直径 693mm

-20mm
幅175mm
-10mm
幅185mm
変更なし
幅195mm
+10mm
幅205mm
+20mm
幅215mm
-5%
75
扁平
175/75R15
37.2km/h
直径644mm
径差-49mm
185/75R15
38.0km/h
直径659mm
径差-34mm
195/75R15
38.9km/h
直径674mm
径差-19mm
205/75R15
39.8km/h
直径689mm
径差-4mm
215/75R15
40.6km/h
直径704mm
径差+11mm
0%
80
扁平
175/80R15
38.2km/h
直径661mm
径差-32mm
185/80R15
39.1km/h
直径677mm
径差-16mm
195/80R15
40.0km/h
693mm
0mm
205/80R15
40.9km/h
直径709mm
径差+16mm
215/80R15
41.8km/h
直径725mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
175/85R15
39.2km/h
直径679mm
径差-14mm
185/85R15
40.2km/h
直径696mm
径差+3mm
195/85R15
41.2km/h
直径713mm
径差+20mm
205/85R15
42.1km/h
直径730mm
径差+37mm
215/85R15
43.1km/h
直径747mm
径差+54mm
+10%
90
扁平
175/90R15
40.2km/h
直径696mm
径差+3mm
185/90R15
41.2km/h
直径714mm
径差+21mm
195/90R15
42.3km/h
直径732mm
径差+39mm
205/90R15
43.3km/h
直径750mm
径差+57mm
215/90R15
44.3km/h
直径768mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、175/80R15、175/85R15 、185/75R15、185/80R15 、195/75R15 、205/75R15 あたりのタイヤがおすすめです。

195/80R15のタイヤ幅を175mmから225mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、195/80R15の適応サイズと性能の変化 [KS4E26型NV350キャラバン ワゴン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】195/80R15のタイヤ銘柄と通販価格

KS4E26型NV350キャラバン ワゴン[2.5L-NA FR/7AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.673kg/ps39.31
1速ギヤ加速性能2.110kg/kgm38.59
1L換算馬力59.08ps/L38.95
1L換算トルク8.72kgm/L40.85
WB/TR比2.01025.57
ワイド&ロー指数1.34816.98
前面の面積3.873m²15.11
最低地上高170mm43.70
スポーツ性能部門の得点259.06

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費8.5km/L34.38
年間維持費368800円46.14
100kmh回転数1890rpm57.97
航続距離552.5km40.67
車の大きさ19.675m³82.57
室内の広さ(仮) 3.568m³51.43
最小回転半径5.9m35.10
馬力単価25756円44.48
ユーティリティ部門の得点392.74

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した KS4E26型NV350キャラバン ワゴン[2.5L-NA FR/7AT] の総合得点は 651.80 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したKS4E26型NV350キャラバン ワゴン(FR/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての1BOX」、「2500ccの1BOX」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

NV350キャラバン ワゴンの歴代モデル

5代目 KS2E26型 NV350キャラバン ワゴン
KS2E26 NV350キャラバン ワゴンは2012/06に登場した5代目モデル。参考車両の「DX」は全長4696mm、全幅1695mm、全高1990mmの車体に、147PS/21.7kgmを発生するQR25型2488ccエンジンを搭載した10人乗り1BOX。

4代目 CWMGE25型 キャラバン コーチ
CWMGE25 キャラバン コーチは2001/11に登場した4代目モデル。参考車両の「Field-Base X」は全長4990mm、全幅1690mm、全高2275mmの車体に、105PS/23.0kgmを発生するZD30型2953ccエンジンを搭載した10人乗り1BOX。