KR20 ミストラルの性能と維持費 4WD/4AT 5人 244万円 1997年式

このページでは、日産自動車の3ドア・5人乗りSUV、初代のKD-KR20型ミストラル 2door Short type-R【1997/01モデル・130PS/28.4kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

KR20 ミストラル
販売期間:1994/06 - 1998/08

画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿:2011/11/22|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4105mm×全幅1755mm×全高1805mm、排気量は2663ccであることから、大雑把に分類すると2.7リットルクラス(2700cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4105mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


KR20型 ミストラル [2663cc/130PS PT4WD/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代ミストラルの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1997/01
R20型
[Long type-X 4door]
2.7L-TB・4WD/4AT・269.0万円
130PS・28.4kgm・-
130PS
28.4kgm
-

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー 日産自動車
車名&
グレード
ミストラル
2door Short type-R
その他 2ドア ショート タイプR エアロ
お値段 2440000円
車両型式 KD-KR20
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 3ドア/5名乗車
車体寸法 長4105×幅1755×高1805mm
室内寸法 長1770×幅1390×高1175mm
軸距&
輪距
2450mm
前1455mm/後1430mm
最小半径 5.1m
タイヤ 前輪:235/75R15
後輪:235/75R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1780kg
エンジン諸元
原動機型式 TD27BETI
気筒配列 直列4気筒
排気量2663cc
圧縮比22.3
吸気方式 ターボ
最高出力 130PS[96kW]/4000rpm
最大トルク 28.4kgm[279Nm]/2000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
TD27BETI型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税58600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1997/01モデルのミストラルを27年落ちの中古で53.7万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ミストラルの1997/01モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である48.8万円に諸経費として4.9万円を足した53.7万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1997年式を27年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 11年経過 58600円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.9km/L×160円/L 231880円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 423600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額44730円×12ヶ月 536760円
ローン返済中の年間維持費 960300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
231880円
(162320円)
(115940円)
(69560円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 423600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 536760円
ローン返済中の年間維持費 960300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3000cc以下で11年経過」クラスの自動車税は58600円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、ミストラル【2door Short type-R】の場合、維持費の月額は35300円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

ミストラルの維持費は高い?安い?

「ミストラルの年間維持費は423600円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてミストラルの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いハイエース バン270830円-152770円
GLS331400円-92200円
グランエース347500円-76100円
スカイライン374100円-49500円
基準3000ccクラス平均408000円-15600円
ミストラルの維持費423600円
アリスト446600円+23000円
スカイラインGT-R473400円+49800円
X5511500円+87900円
高いXM ワゴン611900円+188300円

ミストラルの年間維持費を、3000ccクラスで最も維持費が安いハイエース バンと比較して152770円高く、最も高いXM ワゴンと比較して188300円安く、3000ccクラスの平均維持費との比較では15600円高くなっています。

最低額のハイエース バンと最高額のXM ワゴンは極端な例としても、3000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ミストラルの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 3000ccクラスの車 ランキング

ミストラルを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%550万円46万円36万円
15%370万円31万円24万円
20%280万円24万円19万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は550万円(総支給額46万円/月、手取り36万円/月)、ここから月額維持費3.5万円を支払うと残りは32.5万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は370万円(総支給額31万円/月、手取り24万円/月)、3.5万円を支払うと残りは20.5万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が280万円(総支給額24万円/月、手取り19万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.5万円を引くと残りは15.5万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代24万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり160円を基準として、-50円となる110円から、+50円となる210円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
110円/L
159430円
[-72450円]
-25円
135円/L
195660円
[-36220円]
-10円
150円/L
217400円
[-14480円]
160円/L231880円
[0円]
+10円
170円/L
246390円
[+14510円]
+25円
185円/L
268130円
[+36250円]
+50円
210円/L
304360円
[+72480円]

燃費6.9km/LのKR20型 ミストラルで10000km走行するのに必要な燃料は1449.3L、1リットルあたり160円としたときの燃料代は231880円になります。

参考までに、ミストラルの燃料タンクは72リットルですので、1449.3Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約11050円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては14510円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると36250円、50円も違ってくると72480円にもなります。

これをKR20型 ミストラルの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり160円の場合を423600円としたとき、110円/Lに値下がりすれば351150円(82.9%)に、210円/Lに値上がりすれば496080円(117.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(58600円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 25%
自動車重量税 1年分 25200円 11%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 69560円 29%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 80% 62400円 26%
合計
[1万kmとの差額]
236500円
-187100円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 20%
自動車重量税 1年分 25200円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 115940円 40%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 66360円 24%
合計
[1万kmとの差額]
286800円
-136800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 17%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 162320円 48%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 70200円 20%
合計
[1万kmとの差額]
339600円
-84000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて187100円安い236500円に、5000km走行では136800円安い286800円に、7000km走行では84000円安い339600円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 10%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 347820円 61%
オイル交換 年3回 39000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 78000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
569500円
+145900円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 8%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 463760円 66%
オイル交換 年4回 52000円 7%
タイヤ交換 2年毎 16000円 2%
任意保険料 100% 78000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
702400円
+278800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
日産の小型車&普通車編
3000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

ミストラルの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.9km/L
燃料タンク容量 72L
航続距離(カタログ燃費) 496.8km
航続距離(80%燃費) 396.0km
満タンプライス 11520円
1km走行コスト 23.19円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.9km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量72リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は496.8kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.2km/L)とすると航続距離は446.4km、80%(5.5km/L)だと396.0km、70%(4.8km/L)では345.6kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から72リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり160円では11520円、上で計算した航続距離を踏まえると496.8km(80%燃費時396.0km)を走行するのに11520円かかる計算です。

燃費を6.9km/Lとしたときの1km走行コストは23.19円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

TD27BETI型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 79PS
4000回転時の馬力 130PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 28.4kgm
4000回転時のトルク 23.3kgm
TD27BETI型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているTD27型2663cc、直列4気筒のターボエンジンは4000回転時に最高出力130馬力を、2000回転時に最大トルク28.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.692kg/PS(1780kg/130PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.692kg/PS
車体+1人14.115kg/PS
車体+5人15.808kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.154kg/PS
車体+70kg14.231kg/PS
車体+80kg14.308kg/PS
車体+90kg14.385kg/PS
車体+100kg14.462kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.115kg/PS(1835kg/130PS)となり、数値としては0.423kg、比率にすると3.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは15.808kg/PS(2055kg/130PS)となり、数値としては2.116kg、比率にすると15.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

KR20 ミストラルのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1997/01

-
ミストラル
14.115kg/PS
1835kg/130PS|2.7L-TB
[車体のみPWR:13.692]
2020/06

車種詳細
タフト
13.984kg/PS
895kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.125
2014/12

車種詳細
ムーヴ
14.141kg/PS
905kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.281
2010/08

車種詳細
コペン
13.984kg/PS
895kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.125
2010/04

車種詳細
ミラ カスタム
13.984kg/PS
895kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.125
2004/06

車種詳細
ミラ ジーノ
14.224kg/PS
825kg/58PS|0.7L-NA
車体のみPWR:13.276

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.115kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

13.974kg/PSから14.256kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ダイハツの4人乗り軽SUV「LA900S型 タフト」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA150S型 ムーヴ」、ダイハツの2人乗り軽オープンカー「L880K型 コペン」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「L275S型 ミラ カスタム」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「L700S型 ミラ ジーノ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

KR20型 ミストラル [2door Short type-R]のライバル車種|14.115kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は73.0PS/tとなっています。


ミストラルがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB125R|124cc
14.000kg/PS
182kg/13.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:9.769]
1速ギヤ速度:31.8km/h
最小TWR:1.072
1997/01

-
ミストラル|2663cc
14.115kg/PS
1835kg/130PS/28.4kgm
[車体のみPWR:13.692]
1速ギヤ速度:45.4km/h
最小TWR:1.888

車種詳細
KSR-II|79cc
14.200kg/PS
142kg/10.0PS/0.95kgm
[車体のみPWR:8.700]
1速ギヤ速度:27.3km/h
最小TWR:0.828

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではミストラルとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JC79 CB125Rと競争してみる

まずミストラルより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB125Rが挙げられます。PWRの14.000kg/PSは車両重量127kgにライダーの体重55kgを加えた182kgを、最高出力13.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCB125Rに13.6km/h勝り、1速TWRは0.816kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

KMX80B KSR-IIと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのKSR-IIが挙げられます。PWRの14.200kg/PSは車両重量87kg+55kgの142kgを、最高出力10.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は18.1km/h勝り、1速TWRは1.060kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.698
平均ピストンスピード 12.27m/s
トルクウェイトレシオ 62.68kg/kgm
1馬力あたりのお値段 18769円
排気量1Lあたり馬力 48.82PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.66kgm/L
1気筒あたりの馬力 32.5PS
1気筒あたりのトルク 7.1kgm
パワーバンド比率 50.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは62.68kg/kgm(1780kg/28.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2440000円、最高出力が130馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は18769円、逆に1万円あたりでは0.53馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は85915円、1万円あたりでは0.12kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
日産編
3000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は48.82PS/L、トルクは10.66kgm/L、1気筒あたりの馬力は32.5馬力、トルクは7.1kgmとなり、このエンジンが130馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.27m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.698になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 2.891m³
1人あたりのスペース 0.578m³
室内長/全長 43.1%
室内幅/全幅 79.2%
室内高/全高 65.1%
室内容積/車両体積 22.2%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.891m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.578m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は43.1%、同じく室内幅と全幅の比率は79.2%、同じく室内高と全高の比率は65.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は22.2%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ミストラルでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.437m
期待される荷室の幅 1.290m
対角線の長さ 1.931m
期待される荷室の面積 1.854m²

縦方向の長さが1.437m(対角線では1.931m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4500rpm|タイヤサイズ 235/75R15|タイヤ直径 73.4cm|円周長 230.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.785 12.18 -
-
51km/h 8810rpm 942.9kgm
2速 1.545 6.76 0.555 1-2/
2500rpm
92km/h 4890rpm 523.1kgm
3速 1.000 4.38 0.647 2-3/
2910rpm
142km/h 3160rpm 338.6kgm
4速 0.694 3.04 0.694 3-4/
3120rpm
205km/h 2190rpm 235.0kgm
Final 4.375 レシオカバレッジ(変速比幅)4.013

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.375)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(28.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.375)÷タイヤの有効半径(0.367m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの205km(4000rpmでは182.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000回転で最大トルク28.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば62.68kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.692kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと942.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1780kg)を1速ギヤの最大駆動力(942.9kgm)で割ってみると1.888kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4000回転でのトルク(23.3kgm)からTWRを算出すると2.301kg/kgmとなり、2000-4000回転の回転域では1.888-2.301kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:4000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

KR20型ミストラルに搭載されたTD27型2663ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

4000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ45km/h-
2速ギヤ82km/h2220rpm
3速ギヤ127km/h2590rpm
4速ギヤ182km/h2780rpm

まず1速ギヤで4000rpmまで引っ張ると45km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4000rpmから2220rpmまで落ち、そこから4000rpmまで加速を続けると速度は82km/h(+37km/h)になります。

3速ギヤでは2590rpmまで落ちて4000rpmで127km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは2780rpmまで落ちて4000rpmで182km/h(+55km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3520 5280 7050 8810 10570 12330 15850
2速 1950 2930 3910 4890 5860 6840 8790
3速 1260 1900 2530 3160 3790 4430 5690
4速 880 1320 1760 2190 2630 3070 3950
※赤い数字は暫定レブリミット(4500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.694)を選択して時速100kmにて走行すると2190回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1320回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1540回転、一般的な高速道路の80km/hでは1760回転、100km/hでは2190回転、制限速度が120km/hになると2630回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3950回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 23 34 45 57 68 79 91
2速 20 41 61 82 102 123 143 164
3速 32 63 95 127 158 190 221 253
4速 46 91 137 182 228 273 319 365

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの235/75R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/75R15 | 直径 734mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
70
扁平
215/70R15
37.2km/h
直径682mm
径差-52mm
225/70R15
37.9km/h
直径696mm
径差-38mm
235/70R15
38.7km/h
直径710mm
径差-24mm
245/70R15
39.5km/h
直径724mm
径差-10mm
255/70R15
40.2km/h
直径738mm
径差+4mm
0%
75
扁平
215/75R15
38.4km/h
直径704mm
径差-30mm
225/75R15
39.2km/h
直径719mm
径差-15mm
235/75R15
40.0km/h
734mm
0mm
245/75R15
40.8km/h
直径749mm
径差+15mm
255/75R15
41.6km/h
直径764mm
径差+30mm
+5%
80
扁平
215/80R15
39.5km/h
直径725mm
径差-9mm
225/80R15
40.4km/h
直径741mm
径差+7mm
235/80R15
41.3km/h
直径757mm
径差+23mm
245/80R15
42.1km/h
直径773mm
径差+39mm
255/80R15
43.0km/h
直径789mm
径差+55mm
+10%
85
扁平
215/85R15
40.7km/h
直径747mm
径差+13mm
225/85R15
41.6km/h
直径764mm
径差+30mm
235/85R15
42.6km/h
直径781mm
径差+47mm
245/85R15
43.5km/h
直径798mm
径差+64mm
255/85R15
44.4km/h
直径815mm
径差+81mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/75R15、215/80R15 、225/75R15 、235/70R15 、245/70R15 あたりのタイヤがおすすめです。

235/75R15のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を60%から90%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/75R15の適応サイズと性能の変化 [KR20型ミストラル編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】235/75R15のタイヤ銘柄と通販価格

KR20型ミストラル[2.7Lターボ PT4WD/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.692kg/ps39.26
1速ギヤ加速性能1.888kg/kgm43.33
1L換算馬力48.82ps/L30.29
1L換算トルク10.66kgm/L33.60
WB/TR比1.69857.73
ワイド&ロー指数1.02840.19
前面の面積3.168m²34.85
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点322.97

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費423600円41.12
100kmh回転数2190rpm54.02
航続距離-26.05
車の大きさ13.004m³56.14
室内の広さ2.891m³44.99
最小回転半径5.1m51.43
馬力単価18769円53.67
ユーティリティ部門の得点368.82

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した KR20型ミストラル[2.7Lターボ PT4WD/4AT] の総合得点は 691.79 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したKR20型ミストラル(PT4WD/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「3000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。