L141G パジェロの性能と維持費 4WD/5MT 5人 184万円 1989年式

このページでは、三菱自動車の2ドア・5人乗りSUV、初代のT-L141G型パジェロ Canvas-Top Super-Sport【1989/06モデル・150PS/23.5kgm・PT4WD/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

L141G パジェロ
販売期間:1982/05 - 1991/01

画像は三菱自動車より引用
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
投稿日:2022/10/18

ボディサイズが全長3960mm×全幅1680mm×全高1835mm、排気量は2972ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、ボディサイズは5ナンバー枠ながら排気量が2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。コンパクトなボディに大きめな排気量のエンジンを搭載するのは、ちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3960mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


L141G型 パジェロ [2972cc/150PS PT4WD/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代パジェロの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1990/06
L149GWG型
[Wide Mid-Roof Exceed-W]
2.5L-TB・4WD/4AT・298.0万円
94PS・23.0kgm・-
94PS
23.0kgm
-
1989/06
L149GW型
[Mid-Roof Wagon JX]
2.5L-TB・4WD/5MT・230.8万円
94PS・23.0kgm・-
94PS
23.0kgm
-
1989/06
L144G型
[Canvas-Top Sport]
2.5L-TB・4WD/5MT・181.7万円
94PS・23.0kgm・-
94PS
23.0kgm
-
初代 パジェロ 型式一覧 L040/L140系まとめ 1982-1991【全15車種】
パジェロの新型モデル
2代目 V55W型パジェロ エボリューション
V55W型パジェロ エボリューションは1991/01に登場した2代目モデル。参考車両の「Evolution」は全長4075mm、全幅1875mm、全高1915mmの車体に、280PS/35.5kgmを発生する6G74型3496ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー 三菱自動車
車名&
グレード
パジェロ
Canvas-Top Super-Sport
その他 キャンバストップ スーパースポーツ
お値段 1835000円
車両型式 T-L141G
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 2ドア/5名乗車
車体寸法 長3960×幅1680×高1835mm
軸距&
輪距
2350mm
前1400mm/後1415mm
最小半径 5.2m
最低高 210mm
タイヤ 前輪:215/80R15
後輪:215/80R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1530kg
エンジン諸元
原動機型式 6G72
気筒配列 V型6気筒
排気量2972cc
圧縮比8.9
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 150PS[110kW]/5000rpm
最大トルク 23.5kgm[230Nm]/2500rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
6G72型NAエンジン諸元と性能
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税58600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1989/06モデルのパジェロを35年落ちの中古で40.4万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    パジェロの1989/06モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である36.7万円に諸経費として3.7万円を足した40.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1989年式を35年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年経過 58600円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.7km/L×175円/L 261190円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 450900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額33640円×12ヶ月 403680円
ローン返済中の年間維持費 854500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
261190円
(182830円)
(130600円)
(78360円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 450900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 403680円
ローン返済中の年間維持費 854500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は58600円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、パジェロ【Canvas-Top Super-Sport】の場合、維持費の月額は37600円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

パジェロの維持費は高い?安い?

「パジェロの年間維持費は450900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてパジェロの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いハイエース バン266980円-183920円
GLS327100円-123800円
グランエース342500円-108400円
スカイライン369100円-81800円
基準3000ccクラス平均402200円-48700円
アリスト439900円-11000円
パジェロの維持費450900円
スカイラインGT-R466200円+15300円
X5503300円+52400円
高いXM ワゴン600800円+149900円

パジェロの年間維持費を、3000ccクラスで最も維持費が安いハイエース バンと比較して183920円高く、最も高いXM ワゴンと比較して149900円安く、3000ccクラスの平均維持費との比較では48700円高くなっています。

最低額のハイエース バンと最高額のXM ワゴンは極端な例としても、3000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、パジェロの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 3000ccクラスの車 ランキング

パジェロを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%590万円50万円39万円
15%390万円33万円26万円
20%290万円25万円20万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は590万円(総支給額50万円/月、手取り39万円/月)、ここから月額維持費3.8万円を支払うと残りは35.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は390万円(総支給額33万円/月、手取り26万円/月)、3.8万円を支払うと残りは22.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が290万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.8万円を引くと残りは16.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代27万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
125円/L
186580円
[-74610円]
-25円
150円/L
223890円
[-37300円]
-10円
165円/L
246280円
[-14910円]
175円/L261190円
[0円]
+10円
185円/L
276140円
[+14950円]
+25円
200円/L
298520円
[+37330円]
+50円
225円/L
335840円
[+74650円]

燃費6.7km/LのL141G型 パジェロで10000km走行するのに必要な燃料は1492.6L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は261190円になります。

参考までに、パジェロの燃料タンクは75リットルですので、1492.6Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約13060円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては14950円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると37330円、50円も違ってくると74650円にもなります。

これをL141G型 パジェロの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を450900円としたとき、125円/Lに値下がりすれば376290円(83.5%)に、225円/Lに値上がりすれば525550円(116.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(58600円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 24%
自動車重量税 1年分 25200円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 78360円 32%
オイル交換 年1回 5500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 80% 62400円 26%
合計
[1万kmとの差額]
244300円
-206600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 20%
自動車重量税 1年分 25200円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 130600円 43%
オイル交換 年1回 5500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 66360円 22%
合計
[1万kmとの差額]
300500円
-150400円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 16%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 182830円 51%
オイル交換 年1回 7700円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 1%
任意保険料 90% 70200円 21%
合計
[1万kmとの差額]
358700円
-92200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて206600円安い244300円に、5000km走行では150400円安い300500円に、7000km走行では92200円安い358700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 10%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 391790円 64%
オイル交換 年3回 33000円 5%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 78000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
607500円
+156600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 8%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 522380円 69%
オイル交換 年4回 44000円 6%
タイヤ交換 2年毎 16000円 2%
任意保険料 100% 78000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
753100円
+302200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
三菱の小型車&普通車編
3000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

パジェロの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.7km/L
燃料タンク容量 75L
航続距離(カタログ燃費) 502.5km
航続距離(80%燃費) 405.0km
満タンプライス 13125円
1km走行コスト 26.12円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.7km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量75リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は502.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.0km/L)とすると航続距離は450.0km、80%(5.4km/L)だと405.0km、70%(4.7km/L)では352.5kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から75リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円では13125円、上で計算した航続距離を踏まえると502.5km(80%燃費時405.0km)を走行するのに13125円かかる計算です。

燃費を6.7km/Lとしたときの1km走行コストは26.12円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

6G72型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2500回転時の馬力 82PS
5000回転時の馬力 150PS
各回転域でのトルク
2500回転時のトルク 23.5kgm
5000回転時のトルク 21.5kgm
6G72型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している6G72型2972cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは5000回転時に最高出力150馬力を、2500回転時に最大トルク23.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2500rpmから最高出力が発生する5000rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.200kg/PS(1530kg/150PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.200kg/PS
車体+1人10.567kg/PS
車体+5人12.033kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.600kg/PS
車体+70kg10.667kg/PS
車体+80kg10.733kg/PS
車体+90kg10.800kg/PS
車体+100kg10.867kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.567kg/PS(1585kg/150PS)となり、数値としては0.367kg、比率にすると3.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.033kg/PS(1805kg/150PS)となり、数値としては1.833kg、比率にすると18.0%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

L141G パジェロのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1989/06

-
パジェロ
10.567kg/PS
1585kg/150PS|3.0L-NA
[車体のみPWR:10.200]
2017/12

車種詳細
クロスビー
10.657kg/PS
1055kg/99PS|1.0L-TB
車体のみPWR:10.101
2013/09

車種詳細
フィット
10.550kg/PS
1055kg/100PS|1.4L-NA
車体のみPWR:10.000
2010/12

車種詳細
ノート
10.596kg/PS
1155kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.092
2008/10

車種詳細
3シリーズ ツーリング
10.633kg/PS
1595kg/150PS|2.0L-NA
車体のみPWR:10.267
1995/01

車種詳細
ランドクルーザー80
10.535kg/PS
2265kg/215PS|4.5L-NA
車体のみPWR:10.279

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.567kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.461kg/PSから10.673kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りSUV「MN71S型 クロスビー」、ホンダの5人乗りハッチバック「GK3型 フィット」、日産の5人乗りハッチバック「E11型 ノート」、BMWの5人乗りワゴン「VR20型 3シリーズ ツーリング」、トヨタの8人乗りSUV「FZJ80G型 ランドクルーザー80」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

L141G型 パジェロ [Canvas-Top Super-Sport]のライバル車種|10.567kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は98.0PS/tとなっています。


パジェロがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブ250|249cc
10.500kg/PS
273kg/26.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.385]
1速ギヤ速度:38.7km/h
最小TWR:1.195
1989/06

-
パジェロ|2972cc
10.567kg/PS
1585kg/150PS/23.5kgm
[車体のみPWR:10.200]
1速ギヤ速度:37.7km/h
最小TWR:1.302

車種詳細
ST250 E-type|249cc
10.579kg/PS
201kg/19.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:7.684]
1速ギヤ速度:37.9km/h
最小TWR:0.889

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではパジェロとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CJ46A スカイウェイブ250と競争してみる

まずパジェロより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ250が挙げられます。PWRの10.500kg/PSは車両重量218kgにライダーの体重55kgを加えた273kgを、最高出力26.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスカイウェイブ250に1.0km/h劣り、1速TWRは0.107kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NJ4CA ST250 E-typeと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのST250 E-typeが挙げられます。PWRの10.579kg/PSは車両重量146kg+55kgの201kgを、最高出力19.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は0.2km/h劣り、1速TWRは0.413kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.669
平均ピストンスピード 12.67m/s
トルクウェイトレシオ 65.11kg/kgm
1馬力あたりのお値段 12233円
排気量1Lあたり馬力 50.47PS/L
排気量1Lあたりトルク 7.91kgm/L
1気筒あたりの馬力 25.0PS
1気筒あたりのトルク 3.9kgm
パワーバンド比率 50.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは65.11kg/kgm(1530kg/23.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1835000円、最高出力が150馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は12233円、逆に1万円あたりでは0.82馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は78085円、1万円あたりでは0.13kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
三菱編
3000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は50.47PS/L、トルクは7.91kgm/L、1気筒あたりの馬力は25.0馬力、トルクは3.9kgmとなり、このエンジンが150馬力を5000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.67m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が76.0mmである6G72型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7890回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.669になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


パジェロでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.386m
期待される荷室の幅 1.280m
対角線の長さ 1.887m
期待される荷室の面積 1.774m²

縦方向の長さが1.386m(対角線では1.887m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5500rpm|タイヤサイズ 215/80R15|タイヤ直径 72.5cm|円周長 227.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.918 18.12 -
-
41km/h 13260rpm 1174.7kgm
2速 2.261 10.46 0.577 1-2/
3170rpm
72km/h 7650rpm 677.9kgm
3速 1.395 6.45 0.617 2-3/
3390rpm
117km/h 4720rpm 418.3kgm
4速 1.000 4.62 0.717 3-4/
3940rpm
163km/h 3380rpm 299.8kgm
5速 0.829 3.83 0.829 4-5/
4560rpm
196km/h 2810rpm 248.6kgm
Final 4.625 レシオカバレッジ(変速比幅)4.726

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.625)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(23.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.625)÷タイヤの有効半径(0.3625m)で算出。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの196km(5000rpmでは178.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2500回転で最大トルク23.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば65.11kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.200kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1174.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1530kg)を1速ギヤの最大駆動力(1174.7kgm)で割ってみると1.302kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5000回転でのトルク(21.5kgm)からTWRを算出すると1.424kg/kgmとなり、2500-5000回転の回転域では1.302-1.424kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

L141G型パジェロに搭載された6G72型2972ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ38km/h-
2速ギヤ65km/h2890rpm
3速ギヤ106km/h3090rpm
4速ギヤ148km/h3590rpm
5速ギヤ178km/h4150rpm

まず1速ギヤで5000rpmまで引っ張ると38km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5000rpmから2890rpmまで落ち、そこから5000rpmまで加速を続けると速度は65km/h(+27km/h)になります。

3速ギヤでは3090rpmまで落ちて5000rpmで106km/h(+41km/h)に、4速ギヤでは3590rpmまで落ちて5000rpmで148km/h(+42km/h)に、5速ギヤでは4150rpmまで落ちて5000rpmで178km/h(+30km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5300 7950 10610 13260 15910 18560 23860
2速 3060 4590 6120 7650 9180 10710 13770
3速 1890 2830 3780 4720 5660 6610 8500
4速 1350 2030 2710 3380 4060 4740 6090
5速 1120 1680 2240 2810 3370 3930 5050
※赤い数字は暫定レブリミット(5500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.829)を選択して時速100kmにて走行すると2810回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1680回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1960回転、一般的な高速道路の80km/hでは2240回転、100km/hでは2810回転、制限速度が120km/hになると3370回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5050回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 15 23 30 38 45 53 60
2速 13 26 39 52 65 78 91 105
3速 21 42 64 85 106 127 148 169
4速 30 59 89 118 148 177 207 236
5速 36 71 107 143 178 214 250 285

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの215/80R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/80R15 | 直径 725mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
75
扁平
195/75R15
37.2km/h
直径674mm
径差-51mm
205/75R15
38.0km/h
直径689mm
径差-36mm
215/75R15
38.8km/h
直径704mm
径差-21mm
225/75R15
39.7km/h
直径719mm
径差-6mm
235/75R15
40.5km/h
直径734mm
径差+9mm
0%
80
扁平
195/80R15
38.2km/h
直径693mm
径差-32mm
205/80R15
39.1km/h
直径709mm
径差-16mm
215/80R15
40.0km/h
725mm
0mm
225/80R15
40.9km/h
直径741mm
径差+16mm
235/80R15
41.8km/h
直径757mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
195/85R15
39.3km/h
直径713mm
径差-12mm
205/85R15
40.3km/h
直径730mm
径差+5mm
215/85R15
41.2km/h
直径747mm
径差+22mm
225/85R15
42.2km/h
直径764mm
径差+39mm
235/85R15
43.1km/h
直径781mm
径差+56mm
+10%
90
扁平
195/90R15
40.4km/h
直径732mm
径差+7mm
205/90R15
41.4km/h
直径750mm
径差+25mm
215/90R15
42.4km/h
直径768mm
径差+43mm
225/90R15
43.4km/h
直径786mm
径差+61mm
235/90R15
44.4km/h
直径804mm
径差+79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/80R15、195/85R15 、205/75R15、205/80R15 、215/75R15 、225/75R15 あたりのタイヤがおすすめです。

215/80R15のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/80R15の適応サイズと性能の変化 [L141G型パジェロ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】215/80R15のタイヤ銘柄と通販価格

L141G型パジェロ[3.0L-NA PT4WD/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.200kg/ps48.82
1速ギヤ加速性能1.302kg/kgm55.85
1L換算馬力50.47ps/L32.16
1L換算トルク7.91kgm/L30.98
WB/TR比1.66960.72
ワイド&ロー指数1.09235.55
前面の面積3.083m²37.23
最低地上高210mm27.44
スポーツ性能部門の得点328.75

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費450900円38.62
100kmh回転数2810rpm45.83
航続距離-26.05
車の大きさ12.208m³52.99
室内の広さ(仮) 2.214m³38.54
最小回転半径5.2m49.39
馬力単価12233円62.26
ユーティリティ部門の得点355.08

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した L141G型パジェロ[3.0L-NA PT4WD/5MT] の総合得点は 683.83 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したL141G型パジェロ(PT4WD/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「3000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

パジェロの歴代モデル

4代目 V97W型 パジェロ
V97W パジェロは2006/10に登場した4代目モデル。参考車両の「Long Super-Exceed」は全長4900mm、全幅1875mm、全高1870mmの車体に、252PS/34.5kgmを発生する6G75型3827ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

3代目 V78W型 パジェロ
V78W パジェロは1999/09に登場した3代目モデル。参考車両の「Long Exceed」は全長4770mm、全幅1895mm、全高1855mmの車体に、175PS/39.0kgmを発生する4M41型3200ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

2代目 V21W型 パジェロ
V21W パジェロは1991/01に登場した2代目モデル。参考車両の「Metal-Top Wide Rookie」は全長4060mm、全幅1785mm、全高1815mmの車体に、145PS/21.0kgmを発生する4G64型2350ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 L144G型 パジェロ
L144G パジェロは1982/05に登場した初代モデル。参考車両の「Canvas-Top Sport」は全長3960mm、全幅1680mm、全高1835mmの車体に、94PS/23.0kgmを発生する4D56型2476ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。