H31A ミニカ トッポの性能と維持費 FF/3AT 4人 109万円 1997年式

このページでは、三菱自動車の4ドア・4人乗り軽ミニバン、2代目のE-H31A型ミニカ トッポ Town-Bee【1997/10モデル・55PS/6.1kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

H31A ミニカ トッポ
販売期間:1993/09 - 1998/10

画像は三菱自動車より引用
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
投稿:2011/10/05|更新:2021/07/01

ボディサイズが全長3295mm×全幅1395mm×全高1695mm、排気量は659ccであることから、大雑把に分類すると軽自動車クラス(軽四輪、軽自動車税を適用)に属した車です。走行性能や衝突安全性は普通車に敵わないものの、その圧倒的な経済性は他の追随を許さない大人気カテゴリです。
参考:軽自動車の人気車種

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3295mmであるこの車の場合は「ミニ」(Mini:3500mm以下・Aセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


H31A型 ミニカ トッポ [659cc/55PS FF/3AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目ミニカ トッポの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1997/10
H36A型
[Town-Bee]
0.66L-NA | 4WD/3AT
| 122.9万円
55PS
6.1kgm
15.8km/L
1997/10
H31A型
[Town-Bee]
0.66L-NA | FF/5MT
| 103.8万円
55PS
6.1kgm
20.5km/L
1997/10
H36A型
[Town-Bee]
0.66L-NA | 4WD/5MT
| 117.8万円
55PS
6.1kgm
17.4km/L
2代目ミニカ トッポの車両型式・グレード一覧【全6車種】
ミニカ トッポの新型モデル
3代目 H46A型トッポBJ
H46A型トッポBJは1998/10に登場した3代目モデル。参考車両の「R」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1680mmの車体に、64PS/10.2kgmを発生する4A30型659ccエンジンを搭載。

ミニカ トッポの旧型モデル
初代 H22A型ミニカ トッポ
H22A型ミニカ トッポは1990/03に登場した初代モデル。参考車両の「Qt」は全長3295mm、全幅1395mm、全高1740mmの車体に、64PS/9.8kgmを発生する3G83型657ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MITSUBISHI
車名&
グレード
ミニカ トッポ
Town-Bee
その他 タウンビーII, Q坊, アミスタ, Q2, Q3, ビッグトイ
お値段 1089000円
車両型式 E-H31A
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
3速AT・3速オートマ車
ドア/定員 4ドア/4人
車体寸法 長3295×幅1395×高1695mm
軸距&
輪距
2280mm
前1215mm/後1215mm
最小半径 4.2m
タイヤ 前輪:145/70R12
後輪:145/70R12
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 730kg
エンジン諸元
原動機型式 4A30
気筒配列 直列4気筒
排気量659cc
圧縮比10.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 55PS[40kW]/7000rpm
最大トルク 6.1kgm[60Nm]/5000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 17.4km/L(40.9mpg)
100km燃費 5.7L/100km
4A30型NAエンジン諸元と性能
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される軽自動車税12900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税4400円/年と自賠責保険料9865円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額4000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1997/10モデルのミニカ トッポを26年落ちの中古で24万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ミニカ トッポの1997/10モデルの場合、2023年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である21.8万円に諸経費として2.2万円を足した24万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1997年式を26年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 軽自動車 13年経過 12900円
自動車重量税(1年分) 軽自動車 18年経過 4400円
自賠責保険料(1年分) 軽自動車 9865円
燃料代(年間1万km) 10000km÷14.8km/L×165円/L 111490円
オイル交換(5000km毎) 1回3000円×2回 6000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本4000円×4本÷5年 3200円
任意保険料(月額4000円) 月額4000円×12ヶ月 48000円
ローン完済後の年間維持費 195900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額19980円×12ヶ月 239760円
ローン返済中の年間維持費 435700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 31600円
名目 金額
自動車税(1年分) 12900円
自動車重量税(1年分) 4400円
自賠責保険料(1年分) 9865円
燃料代(年間1万km) 111490円
オイル交換(5000km毎) 6000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 3200円
任意保険料(月額4000円) 48000円
ローン完済後の年間維持費 195900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 239760円
ローン返済中の年間維持費 435700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
31600円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「軽自動車で13年経過」クラスの自動車税は12900円、「軽自動車で18年経過」クラスの自動車重量税は4400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本4000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした31600円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

ミニカ トッポ【Town-Bee】の場合、維持費の月額は16400円(ローン完済前は36400円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 12%
自動車重量税 1年分 4400円 4%
自賠責保険料 1年分 9865円 9%
燃料代 3000km分 33450円 32%
オイル交換 年1回 3000円 3%
タイヤ交換 6年毎 2130円 2%
任意保険料 80% 38400円 38%
合計
[1万kmとの差額]
104200円
-91700円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 10%
自動車重量税 1年分 4400円 3%
自賠責保険料 1年分 9865円 8%
燃料代 5000km分 55750円 43%
オイル交換 年1回 3000円 2%
タイヤ交換 6年毎 2130円 2%
任意保険料 85% 40800円 32%
合計
[1万kmとの差額]
128900円
-67000円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 8%
自動車重量税 1年分 4400円 3%
自賠責保険料 1年分 9865円 6%
燃料代 7000km分 78040円 50%
オイル交換 年1回 4200円 3%
タイヤ交換 6年毎 2130円 1%
任意保険料 90% 43200円 29%
合計
[1万kmとの差額]
154800円
-41100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料48000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて91700円安い104200円に、5000km走行では67000円安い128900円に、7000km走行では41100円安い154800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 5%
自動車重量税 1年分 4400円 2%
自賠責保険料 1年分 9865円 4%
燃料代 15000km分 167240円 63%
オイル交換 年3回 18000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 4800円 2%
任意保険料 100% 48000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
265300円
+69400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 4%
自動車重量税 1年分 4400円 1%
自賠責保険料 1年分 9865円 3%
燃料代 20000km分 222980円 68%
オイル交換 年4回 24000円 7%
タイヤ交換 2年毎 6400円 2%
任意保険料 100% 48000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
328600円
+132700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km90円2000円2.3万円
20km190円4200円4.9万円
30km280円6200円7.3万円
50km470円10300円12.2万円
100km950円20900円24.7万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を165円、燃費を17.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは9.48円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は90円/日となり、20km走行なら190円/日、30km走行なら280円/日、50km走行なら470円/日、100km走行なら950円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は6200円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は7.3万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

4A30型エンジン簡易性能曲線図
4A30型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
5000回転時の馬力 43PS
7000回転時の馬力 55PS
7000回転時の馬力 55PS
各回転域でのトルク
5000回転時のトルク 6.1kgm
7000回転時のトルク 5.6kgm
7000回転時のトルク 5.6kgm
4A30型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している4A30型659cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは7000回転時に最高出力55馬力を、5000回転時に最大トルク6.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5000rpmから最高出力が発生する7000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は28.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
軽自動車クラス編
三菱の軽自動車編
最大トルク ランキング リスト
軽自動車クラス編
三菱の軽自動車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.273kg/PS(730kg/55PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.273kg/PS
車体+1人14.273kg/PS
車体+4人17.273kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.364kg/PS
車体+70kg14.545kg/PS
車体+80kg14.727kg/PS
車体+90kg14.909kg/PS
車体+100kg15.091kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.273kg/PS(785kg/55PS)となり、数値としては1.000kg、比率にすると7.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.273kg/PS(950kg/55PS)となり、数値としては4.000kg、比率にすると30.1%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


H31A ミニカ トッポのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1997/10

-
ミニカ トッポ
14.273kg/PS
785kg/55PS|0.7L-NA
[車体のみPWR:13.273]
2014/06

車種詳細
コペン ローブ
14.141kg/PS
905kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.281
2017/05

車種詳細
ミラ イース
14.388kg/PS
705kg/49PS|0.7L-NA
車体のみPWR:13.265
2017/12

車種詳細
N-ONE RS
14.297kg/PS
915kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.438
2004/06

車種詳細
ミラジーノ
14.224kg/PS
825kg/58PS|0.7L-NA
車体のみPWR:13.276
2005/12

車種詳細
eKスポーツ
14.141kg/PS
905kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.281

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.273kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.130kg/PSから14.416kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ダイハツの2人乗り軽オープンカー「LA400K型 コペン ローブ」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「LA350S型 ミラ イース」、ホンダの4人乗り軽ハッチバック「JG1型 N-ONE RS」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「L700S型 ミラジーノ」、三菱の4人乗り軽ミニバン「H81W型 eKスポーツ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

H31A型 ミニカ トッポ [Town-Bee]とパワーウェイトレシオが近い車種|14.273kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は75.3PS/tとなっています。


ミニカ トッポがバイクと競争するなら…?


車種詳細
KSR-II|79cc
14.200kg/PS
142kg/10.0PS/0.95kgm
[車体のみPWR:8.700]
1速ギヤ速度:27.3km/h
最小TWR:0.828
1997/10

-
ミニカ トッポ|659cc
14.273kg/PS
785kg/55PS/6.1kgm
[車体のみPWR:13.273]
1速ギヤ速度:51.9km/h
最小TWR:2.355

車種詳細
CBR125R|124cc
14.361kg/PS
191kg/13.3PS/1.02kgm
[車体のみPWR:10.226]
1速ギヤ速度:34.1km/h
最小TWR:1.206

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではミニカ トッポとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

KMX80B KSR-IIと競争してみる

まずミニカ トッポより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのKSR-IIが挙げられます。PWRの14.200kg/PSは車両重量87kgにライダーの体重55kgを加えた142kgを、最高出力10.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はKSR-IIに24.6km/h勝り、1速TWRは1.527kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

JC50 CBR125Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCBR125Rが挙げられます。PWRの14.361kg/PSは車両重量136kg+55kgの191kgを、最高出力13.3PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は17.8km/h勝り、1速TWRは1.149kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.877
平均ピストンスピード 13.60m/s
トルクウェイトレシオ 119.67kg/kgm
1馬力あたりのお値段 19800円
排気量1Lあたり馬力 83.46PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.26kgm/L
1気筒あたりの馬力 13.8PS
1気筒あたりのトルク 1.5kgm
パワーバンド比率 28.6%
燃費×馬力 813.4pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
軽自動車のPWR(ターボ)

トルクウェイトレシオは119.67kg/kgm(730kg/6.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1089000円、最高出力が55馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は19800円、逆に1万円あたりでは0.51馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は178525円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
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●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は83.46PS/L、トルクは9.26kgm/L、1気筒あたりの馬力は13.8馬力、トルクは1.5kgmとなり、このエンジンが55馬力を7000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.60m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が58.3mmである4A30型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は10290回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.877になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.79km/L、最高出力が55PSであるこの車の獲得ポイントは813.4ptになります。
戯れに車両重量730kgを100kg単位にした7.3で割ってみたところ、その数値は111.43ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 2.87m³
1人あたりのスペース 約0.72m³
室内長/全長 49.3%
室内幅/全幅 86.7%
室内高/全高 86.1%
室内容積/車両体積 36.8%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.87m³です。この車の乗車定員は4人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.72m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は49.3%、同じく室内幅と全幅の比率は86.7%、同じく室内高と全高の比率は86.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は36.8%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ミニカ トッポでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.15m
期待される荷室の幅 1.11m
対角線の長さ 1.60m
期待される荷室の面積 1.28m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.15m(対角線では1.60m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

軽自動車の場合、1BOXタイプ以外のものでは計算するまでもなく絶対的な長さが足りていません。前席を後に倒してフルフラット化できるとか、助手席だけでも前に倒せるなら後のスペースと連結して長さを確保できますが、そうでない場合は腰を痛める覚悟で車中泊に臨むことになります。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ミニカ トッポの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 17.4km/L
燃料タンク容量 34L
航続距離(カタログ燃費) 591.6km
航続距離(80%燃費) 472.6km
満タンプライス 5610円
1万円でどこまで行ける? 1054.5km
車両価格/航続距離 1841円/km

10・15モード燃費が17.4km/Lですので、燃料タンクの容量が34リットルですと航続可能距離は591.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(15.7km/L)とすると533.8km、80%(13.9km/L)だと472.6km、70%(12.2km/L)では414.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン34リットルの給油で5610円、上で計算した航続距離を踏まえると591.6km(80%燃費時472.6km)を走行するのに5610円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1054.5km(往復なら片道527.3km)、カタログ値の80%なら843.6km(片道421.8km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で591.6kmの距離を移動できるH31A型 ミニカ トッポ [Town-Bee]という乗り物を、108.9万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「1841円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合7000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7500rpm|タイヤサイズ 145/70R12|タイヤ直径 50.8cm|円周長 159.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.846 12.91 -
-
56km/h 13480rpm 310.0kgm
2速 1.581 7.17 0.556 1-2/
4170rpm
100km/h 7490rpm 172.2kgm
3速 1.000 4.54 0.633 2-3/
4750rpm
158km/h 4740rpm 108.9kgm
Final 4.536 レシオカバレッジ(変速比幅)2.846

ギヤの繋がりイメージ
H31A型ミニカ トッポ3AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.536)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(6.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.536)÷タイヤの有効半径(0.254m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は3速ギヤの158km(7000rpmでは147.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:7000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

7000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ52km/h-
2速ギヤ93km/h3890rpm
3速ギヤ148km/h4430rpm

H31A型ミニカ トッポに搭載された4A30型659ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する7000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで7000rpmまで引っ張ると52km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は7000rpmから3890rpmまで落ち、そこから7000rpmまで加速を続けると速度は93km/h(+41km/h)になります。

3速ギヤでは4430rpmまで落ちて7000rpmで148km/h(+55km/h)に、に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが5000回転で最大トルク6.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば119.67kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.273kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと310.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(730kg)を1速ギヤの最大駆動力(310.0kgm)で割ってみると2.355kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する7000回転でのトルク(5.6kgm)からTWRを算出すると2.57kg/kgmとなり、5000-7000回転の回転域では2.355-2.57kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5390 8090 10780 13480 16180 18870 24270
2速 3000 4490 5990 7490 8990 10480 13480
3速 1890 2840 3790 4740 5680 6630 8530
※赤い数字は暫定レブリミット(7500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(1.000)を選択して時速100kmにて走行すると4740回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは2840回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは3320回転、一般的な高速道路の80km/hでは3790回転、100km/hでは4740回転、制限速度が120km/hになると5680回転、軽自動車の速度リミッターが働く140km/hでは6630回転になります。仮にリミッター解除で180km/hまで出たとすると8530回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が4000回転を超えてくるような車は、これはもう加速しか眼中にない純然たる競技車両であるとか、「とにもかくにもパワーがなくて高いギヤ比なんてとんでもない!」という貧相極まるエンジンを搭載しているとか、「時速60km出れば問題ない、だってバンだもの!」などという潔い割り切りをしている車以外にありえません。ここまで来ると「壊れるものなら壊れてみろ!」とエンジンに挑むくらいの覚悟がなければ愛せません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 15 22 30 37 45 52 59
2速 13 27 40 53 67 80 93 107
3速 21 42 63 84 106 127 148 169

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの145/70R12と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 145/70R12 | 直径 508mm

-20mm
幅125mm
-10mm
幅135mm
変更なし
幅145mm
+10mm
幅155mm
+20mm
幅165mm
-5%
65
扁平
125/65R12
36.9km/h
直径468mm
径差-40mm
135/65R12
37.9km/h
直径481mm
径差-27mm
145/65R12
38.9km/h
直径494mm
径差-14mm
155/65R12
39.9km/h
直径507mm
径差-1mm
165/65R12
40.9km/h
直径520mm
径差+12mm
0%
70
扁平
125/70R12
37.8km/h
直径480mm
径差-28mm
135/70R12
38.9km/h
直径494mm
径差-14mm
145/70R12
40.0km/h
508mm
0mm
155/70R12
41.1km/h
直径522mm
径差+14mm
165/70R12
42.2km/h
直径536mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
125/75R12
38.8km/h
直径493mm
径差-15mm
135/75R12
40.0km/h
直径508mm
径差0mm
145/75R12
41.2km/h
直径523mm
径差+15mm
155/75R12
42.4km/h
直径538mm
径差+30mm
165/75R12
43.5km/h
直径553mm
径差+45mm
+10%
80
扁平
125/80R12
39.8km/h
直径505mm
径差-3mm
135/80R12
41.0km/h
直径521mm
径差+13mm
145/80R12
42.3km/h
直径537mm
径差+29mm
155/80R12
43.5km/h
直径553mm
径差+45mm
165/80R12
44.8km/h
直径569mm
径差+61mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、125/75R12 、135/70R12、135/75R12 、145/65R12 、155/65R12 あたりのタイヤがおすすめです。

145/70R12のタイヤ幅を125mmから175mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、145/70R12の適応サイズと性能の変化 [H31A型ミニカ トッポ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


H31A型ミニカ トッポ[0.66L-NA FF/3AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.273kg/ps40.18
1速ギヤ加速性能2.355kg/kgm33.51
1L換算馬力83.46ps/L58.18
1L換算トルク9.26kgm/L47.44
WB/TR比1.87739.28
ワイド&ロー指数1.21526.03
前面の面積2.365m²57.15
最低地上高-43.65
スポーツ性能部門の得点345.42

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費17.4km/L59.56
年間維持費195900円62.03
100kmh回転数4740rpm20.52
航続距離591.6km42.89
車の大きさ7.791m³35.43
室内の広さ2.871m³44.90
最小回転半径4.2m70.21
馬力単価19800円51.94
ユーティリティ部門の得点387.48

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した H31A型ミニカ トッポ[0.66L-NA FF/3AT] の総合得点は 732.90 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したH31A型ミニカ トッポ(FF/3AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのトールワゴン」、「軽自動車のトールワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ミニカ トッポの歴代モデル

4代目 H82A型 トッポ
H82A トッポは2008/09に登場した4代目モデル。参考車両の「S」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1680mmの車体に、50PS/6.3kgmを発生する3G83型657ccエンジンを搭載した4人乗り軽ミニバン。

3代目 H48A型 トッポBJ ワイド
H48A トッポBJ ワイドは1999/01に登場した3代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3540mm、全幅1555mm、全高1710mmの車体に、78PS/10.5kgmを発生する4A31型1094ccエンジンを搭載した5人乗りミニバン。

2代目 H31A型 ミニカ トッポ
H31A ミニカ トッポは1993/09に登場した2代目モデル。参考車両の「RT」は全長3295mm、全幅1395mm、全高1765mmの車体に、64PS/9.9kgmを発生する4A30型659ccエンジンを搭載した4人乗り軽ミニバン。

初代 H22A型 ミニカ トッポ
H22A ミニカ トッポは1990/03に登場した初代モデル。参考車両の「Qt」は全長3295mm、全幅1395mm、全高1740mmの車体に、64PS/9.8kgmを発生する3G83型657ccエンジンを搭載した4人乗り軽ミニバン。