D53A エクリプス スパイダーの性能と維持費 FF/4AT 315万円 2004年式

このページでは、三菱自動車の2ドア・4人乗りオープンカー、3代目のTA-D53A型エクリプス スパイダー GTS【2004/10モデル・196PS/27.2kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

D53A エクリプス スパイダー
販売期間:2004/10 - 2006/04

画像は三菱自動車より引用
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
投稿:2011/07/13|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4515mm×全幅1760mm×全高1355mm、排気量は2972ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4515mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


D53A型 エクリプス スパイダー [2972cc/196PS FF/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート
エクリプス スパイダーの新型モデル
5代目 GK1W型エクリプス クロス
GK1W型エクリプス クロスは2018/03に登場した5代目モデル。参考車両の「G」は全長4405mm、全幅1805mm、全高1685mmの車体に、150PS/24.5kgmを発生する4B40型1498ccエンジンを搭載。

エクリプス スパイダーの旧型モデル
2代目 D38A型エクリプス スパイダー
D38A型エクリプス スパイダーは1995/06に登場した2代目モデル。参考車両の「Spider」は全長4395mm、全幅1745mm、全高1295mmの車体に、220PS/30.5kgmを発生する4G63型1997ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー 三菱自動車
車名&
グレード
エクリプス スパイダー
GTS
その他 -
お値段 3150000円
車両型式 TA-D53A
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4名乗車
車体寸法 長4515×幅1760×高1355mm
室内寸法 長1610×幅1455×高1085mm
軸距&
輪距
2560mm
前1510mm/後1510mm
最小半径 6.1m
最低高 150mm
タイヤ 前輪:205/55R16
後輪:205/55R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1520kg
エンジン諸元
原動機型式 6G72
気筒配列 V型6気筒
排気量2972cc
圧縮比10.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 196PS[144kW]/5750rpm
最大トルク 27.2kgm[267Nm]/4250rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 9.2km/L(21.6mpg)
100km燃費 10.9L/100km
6G72型NAエンジン諸元と性能
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税58600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/10モデルのエクリプス スパイダーを20年落ちの中古で69.3万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    エクリプス スパイダーの2004/10モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である63万円に諸経費として6.3万円を足した69.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2004年式を20年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年経過 58600円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.8km/L×185円/L 237180円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 428500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額28880円×12ヶ月 346560円
ローン返済中の年間維持費 775000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
237180円
(166030円)
(118590円)
(71150円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 428500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 346560円
ローン返済中の年間維持費 775000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は58600円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、エクリプス スパイダー【GTS】の場合、維持費の月額は35800円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

エクリプス スパイダーの維持費は高い?安い?

「エクリプス スパイダーの年間維持費は428500円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてエクリプス スパイダーの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いハイエース バン266980円-161520円
GLS327100円-101400円
グランエース342500円-86000円
スカイライン369100円-59400円
基準3000ccクラス平均402300円-26200円
エクリプス スパイダーの維持費428500円
アリスト439900円+11400円
スカイラインGT-R466200円+37700円
X5503300円+74800円
高いXM ワゴン600800円+172300円

エクリプス スパイダーの年間維持費を、3000ccクラスで最も維持費が安いハイエース バンと比較して161520円高く、最も高いXM ワゴンと比較して172300円安く、3000ccクラスの平均維持費との比較では26200円高くなっています。

最低額のハイエース バンと最高額のXM ワゴンは極端な例としても、3000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、エクリプス スパイダーの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 3000ccクラスの車 ランキング

エクリプス スパイダーを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%560万円47万円37万円
15%370万円31万円24万円
20%280万円24万円19万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は560万円(総支給額47万円/月、手取り37万円/月)、ここから月額維持費3.6万円を支払うと残りは33.4万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は370万円(総支給額31万円/月、手取り24万円/月)、3.6万円を支払うと残りは20.4万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が280万円(総支給額24万円/月、手取り19万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.6万円を引くと残りは15.4万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代24万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費7.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
173090円
[-64090円]
-25円
160円/L
205140円
[-32040円]
-10円
175円/L
224370円
[-12810円]
185円/L237180円
[0円]
+10円
195円/L
250010円
[+12830円]
+25円
210円/L
269250円
[+32070円]
+50円
235円/L
301300円
[+64120円]

燃費7.8km/LのD53A型 エクリプス スパイダーで10000km走行するのに必要な燃料は1282.1L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は237180円になります。

参考までに、エクリプス スパイダーの燃料タンクは62リットルですので、1282.1Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約11300円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては12830円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると32070円、50円も違ってくると64120円にもなります。

これをD53A型 エクリプス スパイダーの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を428500円としたとき、135円/Lに値下がりすれば364410円(85.0%)に、235円/Lに値上がりすれば492620円(115.0%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(58600円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 25%
自動車重量税 1年分 25200円 11%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 71150円 30%
オイル交換 年1回 5500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 80% 62400円 25%
合計
[1万kmとの差額]
238100円
-190400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 20%
自動車重量税 1年分 25200円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 118590円 41%
オイル交換 年1回 5500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 85% 66360円 23%
合計
[1万kmとの差額]
289500円
-139000円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 17%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 166030円 48%
オイル交換 年1回 7700円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 90% 70200円 21%
合計
[1万kmとの差額]
343000円
-85500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて190400円安い238100円に、5000km走行では139000円安い289500円に、7000km走行では85500円安い343000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 10%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 355770円 62%
オイル交換 年3回 33000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 3%
任意保険料 100% 78000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
573800円
+145300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 8%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 474360円 67%
オイル交換 年4回 44000円 6%
タイヤ交換 2年毎 19200円 3%
任意保険料 100% 78000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
708200円
+279700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
三菱の小型車&普通車編
3000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

エクリプス スパイダーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 9.2km/L
燃料タンク容量 62L
航続距離(カタログ燃費) 570.4km
航続距離(80%燃費) 458.8km
満タンプライス 11470円
1km走行コスト 20.11円
1万円でどこまで行ける? 497.3km

10・15モード燃費が9.2km/L、燃料タンク容量62リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は570.4kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.3km/L)とすると航続距離は514.6km、80%(7.4km/L)だと458.8km、70%(6.4km/L)では396.8kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から62リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では11470円、上で計算した航続距離を踏まえると570.4km(80%燃費時458.8km)を走行するのに11470円かかる計算です。

燃費を7.8km/Lとしたときの1km走行コストは20.11円、10万km走行したときの燃料代は201.1万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら20.1万円/年、7年10万kmなら28.7万円/年、5年10万kmなら40.2万円/年、3年10万kmなら67.0万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば497.3km(往復なら片道248.6km)、カタログ値の80%なら397.8km(片道198.9km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

6G72型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4250回転時の馬力 161PS
5750回転時の馬力 196PS
各回転域でのトルク
4250回転時のトルク 27.2kgm
5750回転時のトルク 24.4kgm
6G72型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している6G72型2972cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは5750回転時に最高出力196馬力を、4250回転時に最大トルク27.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4250rpmから最高出力が発生する5750rpmまで」の1500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.755kg/PS(1520kg/196PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.755kg/PS
車体+1人8.036kg/PS
車体+4人8.878kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.061kg/PS
車体+70kg8.112kg/PS
車体+80kg8.163kg/PS
車体+90kg8.214kg/PS
車体+100kg8.265kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.036kg/PS(1575kg/196PS)となり、数値としては0.281kg、比率にすると3.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.878kg/PS(1740kg/196PS)となり、数値としては1.123kg、比率にすると14.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

D53A エクリプス スパイダーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2004/10

-
エクリプス スパイダー
8.036kg/PS
1575kg/196PS|3.0L-NA
[車体のみPWR:7.755]
2014/10

車種詳細
ノート
8.107kg/PS
1135kg/140PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.714
2011/12

車種詳細
スイフト スポーツ
8.125kg/PS
1105kg/136PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.721
2011/02

車種詳細
アコード ツアラー
8.083kg/PS
1665kg/206PS|2.4L-NA
車体のみPWR:7.816
2013/01

車種詳細
グランドチェロキー
7.885kg/PS
2255kg/286PS|3.7L-NA
車体のみPWR:7.692
2011/09

車種詳細
DS3
7.981kg/PS
1245kg/156PS|1.6L-TB
車体のみPWR:7.628

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.036kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.875kg/PSから8.197kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りハッチバック「E12改型 ノート」、スズキの5人乗りハッチバック「ZC32S型 スイフト スポーツ」、ホンダの5人乗りワゴン「CW2型 アコード ツアラー」、JEEPの5人乗りSUV「WK36A型 グランドチェロキー」、シトロエンの5人乗りハッチバック「A5C5F04型 DS3」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

D53A型 エクリプス スパイダー [GTS]のライバル車種|8.036kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は128.9PS/tとなっています。


エクリプス スパイダーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CBR250R|249cc
8.000kg/PS
216kg/27.2PS/2.35kgm
[車体のみPWR:5.963]
1速ギヤ速度:39.6km/h
最小TWR:0.829
2004/10

-
エクリプス スパイダー|2972cc
8.036kg/PS
1575kg/196PS/27.2kgm
[車体のみPWR:7.755]
1速ギヤ速度:64.0km/h
最小TWR:1.651

車種詳細
ジクサー250|249cc
8.038kg/PS
209kg/26.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:5.923]
1速ギヤ速度:43.7km/h
最小TWR:0.900

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではエクリプス スパイダーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MC41 CBR250Rと競争してみる

まずエクリプス スパイダーより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCBR250Rが挙げられます。PWRの8.000kg/PSは車両重量161kgにライダーの体重55kgを加えた216kgを、最高出力27.2PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCBR250Rに24.4km/h勝り、1速TWRは0.822kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

ED22B ジクサー250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのジクサー250が挙げられます。PWRの8.038kg/PSは車両重量154kg+55kgの209kgを、最高出力26.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は20.3km/h勝り、1速TWRは0.751kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.695
平均ピストンスピード 14.57m/s
トルクウェイトレシオ 55.88kg/kgm
1馬力あたりのお値段 16071円
排気量1Lあたり馬力 65.95PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.15kgm/L
1気筒あたりの馬力 32.7PS
1気筒あたりのトルク 4.5kgm
パワーバンド比率 26.1%
燃費×馬力 1532.7pt
各種ランキング
オープンカーのPWR
2.5~3.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは55.88kg/kgm(1520kg/27.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3150000円、最高出力が196馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は16071円、逆に1万円あたりでは0.62馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は115809円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
三菱編
3000cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は65.95PS/L、トルクは9.15kgm/L、1気筒あたりの馬力は32.7馬力、トルクは4.5kgmとなり、このエンジンが196馬力を5750回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.57m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が76.0mmである6G72型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7890回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.695になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が7.82km/L、最高出力が196PSであるこの車の獲得ポイントは1532.7ptになります。
戯れに車両重量1520kgを100kg単位にした15.2で割ってみたところ、その数値は100.84ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 2.542m³
1人あたりのスペース 0.635m³
室内長/全長 35.7%
室内幅/全幅 82.7%
室内高/全高 80.1%
室内容積/車両体積 23.6%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.542m³です。この車の乗車定員は4人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.635m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は35.7%、同じく室内幅と全幅の比率は82.7%、同じく室内高と全高の比率は80.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は23.6%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5750rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6250回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6250rpm|タイヤサイズ 205/55R16|タイヤ直径 63.2cm|円周長 198.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6250rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.666 10.69 -
-
70km/h 8980rpm 920.4kgm
2速 1.448 5.81 0.543 1-2/
3390rpm
128km/h 4880rpm 499.9kgm
3速 1.000 4.01 0.691 2-3/
4320rpm
186km/h 3370rpm 345.3kgm
4速 0.731 2.93 0.731 3-4/
4570rpm
254km/h 2460rpm 252.4kgm
Final 4.011 レシオカバレッジ(変速比幅)3.647

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4250rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.011)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(27.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.011)÷タイヤの有効半径(0.316m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの254km(5750rpmでは233.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4250回転で最大トルク27.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば55.88kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.755kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと920.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1520kg)を1速ギヤの最大駆動力(920.4kgm)で割ってみると1.651kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5750回転でのトルク(24.4kgm)からTWRを算出すると1.841kg/kgmとなり、4250-5750回転の回転域では1.651-1.841kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5750rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

D53A型エクリプス スパイダーに搭載された6G72型2972ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5750rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5750rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ64km/h-
2速ギヤ118km/h3120rpm
3速ギヤ171km/h3970rpm
4速ギヤ234km/h4200rpm

まず1速ギヤで5750rpmまで引っ張ると64km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5750rpmから3120rpmまで落ち、そこから5750rpmまで加速を続けると速度は118km/h(+54km/h)になります。

3速ギヤでは3970rpmまで落ちて5750rpmで171km/h(+53km/h)に、4速ギヤでは4200rpmまで落ちて5750rpmで234km/h(+63km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3590 5390 7180 8980 10770 12570 16160
2速 1950 2930 3900 4880 5850 6830 8780
3速 1350 2020 2690 3370 4040 4710 6060
4速 980 1480 1970 2460 2950 3450 4430
※赤い数字は暫定レブリミット(6250rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.731)を選択して時速100kmにて走行すると2460回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1480回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1720回転、一般的な高速道路の80km/hでは1970回転、100km/hでは2460回転、制限速度が120km/hになると2950回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4430回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 22 33 45 56 67 78 89
2速 21 41 62 82 103 123 144 164
3速 30 59 89 119 148 178 208 238
4速 41 81 122 162 203 244 284 325

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6250回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの205/55R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/55R16 | 直径 632mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
50
扁平
185/50R16
37.4km/h
直径591mm
径差-41mm
195/50R16
38.0km/h
直径601mm
径差-31mm
205/50R16
38.7km/h
直径611mm
径差-21mm
215/50R16
39.3km/h
直径621mm
径差-11mm
225/50R16
39.9km/h
直径631mm
径差-1mm
0%
55
扁平
185/55R16
38.6km/h
直径610mm
径差-22mm
195/55R16
39.3km/h
直径621mm
径差-11mm
205/55R16
40.0km/h
632mm
0mm
215/55R16
40.7km/h
直径643mm
径差+11mm
225/55R16
41.4km/h
直径654mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
185/60R16
39.7km/h
直径628mm
径差-4mm
195/60R16
40.5km/h
直径640mm
径差+8mm
205/60R16
41.3km/h
直径652mm
径差+20mm
215/60R16
42.0km/h
直径664mm
径差+32mm
225/60R16
42.8km/h
直径676mm
径差+44mm
+10%
65
扁平
185/65R16
40.9km/h
直径647mm
径差+15mm
195/65R16
41.8km/h
直径660mm
径差+28mm
205/65R16
42.6km/h
直径673mm
径差+41mm
215/65R16
43.4km/h
直径686mm
径差+54mm
225/65R16
44.2km/h
直径699mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/55R16、185/60R16 、195/50R16、195/55R16 、205/50R16 、215/50R16 、225/50R16あたりのタイヤがおすすめです。

205/55R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/55R16の適応サイズと性能の変化 [D53A型エクリプス スパイダー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】205/55R16のタイヤ銘柄と通販価格

D53A型エクリプス スパイダー[3.0L-NA FF/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.755kg/ps55.51
1速ギヤ加速性能1.651kg/kgm48.40
1L換算馬力65.95ps/L44.37
1L換算トルク9.15kgm/L46.10
WB/TR比1.69558.04
ワイド&ロー指数0.77058.90
前面の面積2.385m²56.78
最低地上高150mm51.83
スポーツ性能部門の得点419.93

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費9.2km/L41.62
年間維持費428500円40.67
100kmh回転数2460rpm50.45
航続距離570.4km41.71
車の大きさ10.767m³47.28
室内の広さ2.542m³41.66
最小回転半径6.1m31.02
馬力単価16071円57.22
ユーティリティ部門の得点351.63

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した D53A型エクリプス スパイダー[3.0L-NA FF/4AT] の総合得点は 771.56 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したD53A型エクリプス スパイダー(FF/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「3000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

エクリプス スパイダーの歴代モデル

5代目 GK1W型 エクリプス クロス
GK1W エクリプス クロスは2018/03に登場した5代目モデル。参考車両の「M」は全長4405mm、全幅1805mm、全高1685mmの車体に、150PS/24.5kgmを発生する4B40型1498ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 D32A型 エクリプス
D32A エクリプスは1995/06に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4395mm、全幅1745mm、全高1295mmの車体に、230PS/29.5kgmを発生する4G63型1997ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

初代 D27A型 エクリプス GSR-4
D27A エクリプス GSR-4は1990/01に登場した初代モデル。参考車両の「GSR-4」は全長4395mm、全幅1690mm、全高1320mmの車体に、200PS/28.0kgmを発生する4G63型1997ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。