このページでは、メルセデスベンツの5ドア・7人乗りミニバン、3代目の3DA-447811C型Vクラス V220d Avantgarde Long W447【2021/07モデル・163PS/38.7kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。
447811C Vクラス 販売期間:2015/10 - |
ボディサイズが全長5150mm×全幅1930mm×全高1930mm、排気量は2142ccであることから、大雑把に分類すると2.2リットルクラス(2200cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧
駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。
ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5150mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。
447811C型 Vクラス [2142cc/163PS FR/7AT] お品書き
維持費にまつわるエトセトラ | エンジンの最高出力・最大トルク | No Data | タイヤサイズ変更とメーター誤差 | 各種スペックの相対評価と通知表 |
お金にまつわるエトセトラ 1年間のランニングコスト | |
エンジン性能と特性 パワーウェイトレシオ | |
No Data | |
タイヤサイズ変更と スピードメーター誤差 | |
各種スペックの相対評価と レーダーチャート |
3代目Vクラスの類型&他グレード 新着順
- 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
- 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
年式 画像 | 車両型式 グレード | 出力 燃費 | |
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2021/07 |
447811C型 [V220d Avantgarde W447]2.1L-TB・FR/7AT・791.0万円 163PS・38.7kgm・11.4km/L |
163PS 38.7kgm 11.4km/L |
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2021/07 |
447815C型 [V220d Avantgarde Extra-Long W447]2.1L-TB・FR/7AT・841.0万円 163PS・38.7kgm・11.4km/L |
163PS 38.7kgm 11.4km/L |
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2015/10 |
447815型 [V220d Avantgarde Extra-Long W447]2.1L-TB・FR/7AT・730.0万円 163PS・38.7kgm・15.3km/L |
163PS 38.7kgm 15.3km/L |
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3代目Vクラスの車両型式・グレード一覧【全6車種】 |
Vクラスの旧型モデル | |
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2代目 639350C型Vクラス | |
639350C型Vクラスは1998/06に登場した2代目モデル。参考車両の「V350-Trend W639」は全長4770mm、全幅1910mm、全高1900mmの車体に、258PS/34.7kgmを発生するM272型3497ccエンジンを搭載。 |
主要諸元とエンジン諸元
主要諸元 | |
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メーカー | メルセデスベンツ |
車名& グレード |
Vクラス V220d Avantgarde Long W447 |
その他 | アヴァンギャルド ロング |
お値段 | 8160000円 |
車両型式 | 3DA-447811C |
駆動方式 変速機 |
FR・後輪駆動(RWD,2WD) 7速AT・7速オートマ車 |
ドア/定員 | 5ドア/7名乗車 |
車体寸法 | 長5150×幅1930×高1930mm |
軸距& 輪距 |
3200mm 前1665mm/後1645mm |
最小半径 | 5.6m |
最低高 | 105mm |
タイヤ | 前輪:245/45R18 後輪:245/45R18 |
ブレーキ | 前:ベンチレーテッドディスク 後:ディスク |
車両重量 | 2420kg |
エンジン諸元 | |
---|---|
原動機型式 | OM651 |
気筒配列 | 直列4気筒 |
排気量 | 2142cc |
圧縮比 | 16.2 |
吸気方式 | ターボ |
最高出力 | 163PS[120kW]/3800rpm |
最大トルク | 38.7kgm[380Nm]/1400-2400rpm |
使用燃料 | 軽油(ディーゼル燃料) |
WLTC燃費 | 11.4km/L(26.8mpg) |
100km燃費 | 8.8L/100km |
※OM651型エンジンの諸元と性能まとめ ※直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。 ※直列4気筒の最高出力ランキング |
税金と年間維持費のシミュレーション
ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税43500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代、月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。
さらに、Vクラスの新車を938.4万円(諸費用として122.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。
- ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
- 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
- 【PR】自動車保険は比較で安くなる!
新車で買った場合の年間維持費
名目 | 区分 | 金額 | |
---|---|---|---|
自動車税(1年分) | 2500cc以下 | 11年未満 | 43500円 |
自動車重量税(1年分) | 2.5トン以下 | 13年未満 | 20500円 |
自賠責保険料(1年分) | 自家用乗用車 | 8825円 | |
燃料代(年間1万km) | 10000km÷11.4km/L×155円/L | 135960円 | |
オイル交換(5000km毎) | 1回6000円×2回 | 12000円 | |
タイヤ交換(5年5万km毎) | 1本18000円×4本÷5年 | 14400円 | |
任意保険料(月額6000円) | 月額6000円×12ヶ月 | 72000円 | |
ローン完済後の年間維持費 | 307200円 | ||
名目 | 区分 | 金額 | |
車のローン額(1年分) | 月額156400円×12ヶ月 | 1876800円 | |
ローン返済中の年間維持費 | 2184000円 | ||
次回車検費用の積み立て目安 | |||
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 | 61700円 |
名目 | 金額 |
---|---|
自動車税(1年分) | 43500円 |
自動車重量税(1年分) | 20500円 |
自賠責保険料(1年分) | 8825円 |
年間10000km走行燃料代 年間7000km走行の場合 年間5000km走行の場合 年間3000km走行の場合 |
135960円 (95170円) (67980円) (40790円) |
オイル交換(5000km毎) | 12000円 |
タイヤ交換(4年4万km毎) | 14400円 |
任意保険料(月額6000円) | 72000円 |
ローン完済後の年間維持費 | 307200円 |
名目 | 金額 |
車のローン額(1年分) | 1876800円 |
ローン返済中の年間維持費 | 2184000円 |
次回車検費用の積み立て目安 | |
重量税2年分+自賠責24ヶ月分 +検査手数料等3000円程度 |
61700円 |
- 初度登録から3年経過車の場合、「2500cc以下で11年未満」クラスの自動車税は43500円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
- エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
- タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
- 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
- 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
- 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
- 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。 - 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
- 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
- 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
- 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。
お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算25600円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。
口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。
Vクラスの維持費は高い?安い?
「Vクラスの年間維持費は307200円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてVクラスの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。
車名 | 年間維持費 | 差額 | |
---|---|---|---|
安い | カムリ | 216500円 | -90700円 |
↑ | トライトン | 276340円 | -30860円 |
↑ | LM | 307000円 | -200円 |
→ | Vクラスの維持費 | 307200円 | |
↑ | RS Q3 スポーツバック | 345100円 | +37900円 |
基準 | 2500ccクラス平均 | 354400円 | +47200円 |
↓ | キャラバン ワゴン | 367700円 | +60500円 |
↓ | インプレッサ WRX | 387800円 | +80600円 |
↓ | キャラバン コーチ | 419800円 | +112600円 |
高い | 5シリーズ セダン | 480900円 | +173700円 |
Vクラスの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して90700円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して173700円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では47200円安くなっています。
最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、Vクラスの維持費は まあまあ安い! と言えそうです。
Vクラスを維持するための年収要件
せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。
覚悟% | 年収 | 月給 | 手取り |
---|---|---|---|
10% | 400万円 | 34万円 | 27万円 |
15% | 270万円 | 23万円 | 18万円 |
20% | 200万円 | 17万円 | 14万円 |
維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は400万円(総支給額34万円/月、手取り27万円/月)、ここから月額維持費2.6万円を支払うと残りは24.4万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。
15%まで許容する場合に必要な年収は270万円(総支給額23万円/月、手取り18万円/月)、2.6万円を支払うと残りは15.4万円になります。
さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が200万円(総支給額17万円/月、手取り14万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.6万円を引くと残りは11.4万円…まあ…余裕があるとは言えません。
多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代14万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)
燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション
現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。
ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。
というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円を基準として、-50円となる105円から、+50円となる205円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。
燃料価格/L | 10000km燃料代 [差額] |
---|---|
-50円 105円/L | 92110円 [-43850円] |
-25円 130円/L | 114040円 [-21920円] |
-10円 145円/L | 127200円 [-8760円] |
155円/L | 135960円 [0円] |
+10円 165円/L | 144740円 [+8780円] |
+25円 180円/L | 157900円 [+21940円] |
+50円 205円/L | 179830円 [+43870円] |
燃費11.4km/Lの447811C型 Vクラスで10000km走行するのに必要な燃料は877.2L、1リットルあたり155円としたときの燃料代は135960円になります。
参考までに、Vクラスの燃料タンクは70リットルですので、877.2Lの給油回数は13回、1回あたりの燃料代は約10460円です。
ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては8780円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると21940円、50円も違ってくると43870円にもなります。
これを447811C型 Vクラスの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円の場合を307200円としたとき、105円/Lに値下がりすれば263350円(85.7%)に、205円/Lに値上がりすれば351070円(114.3%)になる計算です。
安くなるものについては自動車税(43500円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。
ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。
税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km
せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。
走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。
年間3000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 43500円 | 23% |
自動車重量税 1年分 | 20500円 | 11% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 5% |
燃料代 3000km分 | 40790円 | 22% |
オイル交換 年1回 | 6000円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 9600円 | 5% |
任意保険料 80% | 57600円 | 31% |
合計 [1万kmとの差額] |
186900円 -120300円 |
- |
年間5000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 43500円 | 20% |
自動車重量税 1年分 | 20500円 | 9% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 4% |
燃料代 5000km分 | 67980円 | 31% |
オイル交換 年1回 | 6000円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 9600円 | 4% |
任意保険料 85% | 61200円 | 29% |
合計 [1万kmとの差額] |
217700円 -89500円 |
- |
年間7000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 43500円 | 17% |
自動車重量税 1年分 | 20500円 | 8% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 4% |
燃料代 7000km分 | 95170円 | 38% |
オイル交換 年1回 | 8400円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 9600円 | 4% |
任意保険料 90% | 64800円 | 26% |
合計 [1万kmとの差額] |
250800円 -56400円 |
- |
自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。
タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。
年間3000km走行では、10000km走行に比べて120300円安い186900円に、5000km走行では89500円安い217700円に、7000km走行では56400円安い250800円という結果になりました。
多走行距離での年間維持費|15000km・20000km
続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。
年間15000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 43500円 | 11% |
自動車重量税 1年分 | 20500円 | 5% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 2% |
燃料代 15000km分 | 203940円 | 50% |
オイル交換 年3回 | 36000円 | 9% |
タイヤ交換 2.7年毎 | 21600円 | 5% |
任意保険料 100% | 72000円 | 18% |
合計 [1万kmとの差額] |
406400円 +99200円 |
- |
年間20000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 43500円 | 9% |
自動車重量税 1年分 | 20500円 | 4% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 2% |
燃料代 20000km分 | 271920円 | 55% |
オイル交換 年4回 | 48000円 | 10% |
タイヤ交換 2年毎 | 28800円 | 6% |
任意保険料 100% | 72000円 | 14% |
合計 [1万kmとの差額] |
493600円 +186400円 |
- |
自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。
「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
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2500cc以下クラス編 |
小型車&普通車の新車編 |
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7人乗りミニバン編 |
【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?
ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(8.5km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(11.2km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(13.5km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(11.4km/L)ということになります。
ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での軽油代135960円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。
- 1リットル155円として計算。
- []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合の軽油代。
たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…? | |
市街地 | 8.5km/L → 8.8km/L |
郊外 | 11.2km/L → 11.5km/L |
高速道路 | 13.5km/L → 13.9km/L |
●例1:都市部にお住まい
まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。
市街地90%・郊外5%・高速5% | ||
---|---|---|
市街地 | 9000km | 164110円 [158520円] |
郊外 | 500km | 6910円 [6740円] |
高速道路 | 500km | 5740円 [5580円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 176760円 +40800円 8.8km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 170840円 -5920円 9.1km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が8.5km/Lでは軽油1058.8Lを消費して、軽油代は164110円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が11.2km/Lでは軽油44.6Lを消費して、軽油代は6910円になります。 - 高速道路走行の軽油代
高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.5km/Lでは軽油37.0Lを消費して、軽油代は5740円になります。
このパターンでは使用した燃料量が1140.4L、かかった軽油代が176760円となり、平均燃費は8.8km/L(-2.6km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+40800円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると軽油代は170840円となり、5920円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で29600円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?
●例2:市街地と郊外を行き来
次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。
市街地50%・郊外50%・高速0% | ||
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市街地 | 5000km | 91170円 [88070円] |
郊外 | 5000km | 69190円 [67390円] |
高速道路 | 0km | 0円 [0円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 160360円 +24400円 9.7km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 155460円 -4900円 10.0km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が8.5km/Lでは588.2Lを消費して、軽油代は91170円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が11.2km/Lでは446.4Lを消費して、軽油代は69190円になります。
このパターンでは使用した燃料量が1034.6L、かかった軽油代が160360円となり、平均燃費は9.7km/L(-1.7km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+24400円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着では軽油代が155460円となり、1年間で4900円、5年間で24500円の経費削減になる計算です。
●例3:市街地・郊外・高速道路をMix
続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。
市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3% | ||
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市街地 | 3330km | 60730円 [58650円] |
郊外 | 3340km | 46220円 [45010円] |
高速道路 | 3330km | 38240円 [37140円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 145190円 +9230円 10.7km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 140800円 -4390円 11.0km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が8.5km/Lでは391.8Lを消費して、軽油代は60730円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が11.2km/Lでは298.2Lを消費して、軽油代は46220円になります。 - 高速道路走行の軽油代
高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が13.5km/Lでは246.7Lを消費して、軽油代は38240円になります。
このパターンでは使用した燃料量が936.7L、かかった軽油代が145190円となり、平均燃費は10.7km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+9230円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着では軽油代が140800円となり、1年間で4390円、5年間で21950円の経費削減になる計算です。
●例4:農村部にお住まい
最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。
市街地5%・郊外90%・高速5% | ||
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市街地 | 500km | 9110円 [8800円] |
郊外 | 9000km | 124560円 [121300円] |
高速道路 | 500km | 5740円 [5580円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 139410円 +3450円 11.1km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 135680円 -3730円 11.4km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が8.5km/Lでは58.8Lを消費して、軽油代は9110円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が11.2km/Lでは803.6Lを消費して、軽油代は124560円になります。 - 高速道路走行の軽油代
高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.5km/Lでは37.0Lを消費して、軽油代は5740円になります。
このパターンでは使用した燃料量が899.4L、かかった軽油代が139410円となり、平均燃費は11.1km/L(-0.3km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+3450円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着では軽油代が135680円となり、1年間で3730円、5年間で18650円の経費削減になる計算です。
以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(8.8km/L・9.7km/L・10.7km/L・11.1km/L)、軽油代のほうもなかなかな違い(176760円・160360円・145190円・139410円)が出てくることがわかります。
市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離
各モード燃費と航続距離 | |
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燃料タンク容量 | 70リットル |
WLTCモード燃費 11.4km/L |
798.0km |
市街地燃費 8.5km/L |
595.0km [-203.0km] |
郊外燃費 11.2km/L |
784.0km [-14.0km] |
高速道路燃費 13.5km/L |
945.0km [+147.0km] |
満タン給油価格 | 10850円 |
1km走行コスト | 13.60円 |
1万円走行距離 | 735.5km |
WLTCモード燃費が11.4km/L、燃料タンク容量70リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は798.0kmです。
実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.3km/L)とすると航続距離は721.0km、80%(9.1km/L)だと637.0km、70%(8.0km/L)では560.0kmになります。
WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。
燃料タンクの容量を70Lとしたとき、市街地モード燃費8.5km/Lでの航続距離は595.0km(-203.0km)、郊外モード燃費11.2km/Lでの航続距離は784.0km(-14.0km)、高速道路モード燃費13.5km/Lでの航続距離は945.0km(+147.0km)となります。
ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。
燃料タンクに1滴の燃料もない状態から70リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり155円では10850円、上で計算した航続距離を踏まえると798.0km(80%燃費時637.0km)を走行するのに10850円かかる計算です。
燃費を11.4km/Lとしたときの1km走行コストは13.60円、10万km走行したときの燃料代は136.0万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら13.6万円/年、7年10万kmなら19.4万円/年、5年10万kmなら27.2万円/年、3年10万kmなら45.3万円/年となります。
ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば735.5km(往復なら片道367.7km)、カタログ値の80%なら588.4km(片道294.2km)離れたところまで行くことができます。
カタログデータから見えてくる要素
OM651型エンジン簡易性能曲線図 | |
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各回転域での馬力 | |
1400回転時の馬力 | 76PS |
2400回転時の馬力 | 130PS |
3800回転時の馬力 | 163PS |
各回転域でのトルク | |
1400回転時のトルク | 38.7kgm |
2400回転時のトルク | 38.7kgm |
3800回転時のトルク | 30.7kgm |
OM651型エンジンの性能 |
まずおさらいとして、搭載しているOM651型2142cc、直列4気筒のターボエンジンは3800回転時に最高出力163馬力を、1400-2400回転時に最大トルク38.7kgmを発生します。
馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。
トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。
※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。
ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1400rpmから最高出力が発生する3800rpmまで」の2400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は63.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域
最高出力ランキング リスト |
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2500cc以下クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
最大トルク ランキング リスト |
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2500cc以下クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
うわっ…私の体重、重すぎ…?
さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は14.847kg/PS(2420kg/163PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。
車重と搭乗者とPWR | |
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車体のみ | 14.847kg/PS |
車体+1人 | 15.184kg/PS |
車体+7人 | 17.209kg/PS |
お腹と車重とPWR | |
車体+60kg | 15.215kg/PS |
車体+70kg | 15.276kg/PS |
車体+80kg | 15.337kg/PS |
車体+90kg | 15.399kg/PS |
車体+100kg | 15.460kg/PS |
というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは15.184kg/PS(2475kg/163PS)となり、数値としては0.337kg、比率にすると2.3%ほど悪化します。
次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.209kg/PS(2805kg/163PS)となり、数値としては2.362kg、比率にすると15.9%も悪化することになります。
もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。
447811C Vクラスのライバル候補車たち
愛すべきライバル車種 | |
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2021/07 - |
Vクラス 15.184kg/PS 2475kg/163PS|2.2L-TB [車体のみPWR:14.847] |
2013/08 車種詳細 |
ミラ イース 15.096kg/PS 785kg/52PS|0.7L-NA 車体のみPWR:14.038 |
1997/12 車種詳細 |
パジェロ ミニ 15.234kg/PS 975kg/64PS|0.7L-TB 車体のみPWR:14.375 |
2013/11 車種詳細 |
N-WGN カスタム 15.259kg/PS 885kg/58PS|0.7L-NA 車体のみPWR:14.310 |
2011/12 車種詳細 |
アルトエコ 15.288kg/PS 795kg/52PS|0.7L-NA 車体のみPWR:14.231 |
2016/12 車種詳細 |
C-HR 15.255kg/PS 1495kg/98PS|1.8L-NA 車体のみPWR:14.694 |
車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ15.184kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。
15.032kg/PSから15.336kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「LA300S型 ミラ イース」、三菱の4人乗り軽SUV「H56A型 パジェロ ミニ」、ホンダの4人乗り軽ミニバン「JH1型 N-WGN カスタム」、スズキの4人乗り軽ハッチバック「HA35S型 アルトエコ」、トヨタの5人乗りSUV「ZYX10型 C-HR」という顔ぶれが並びました。
「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。
●447811C型 Vクラス [V220d Avantgarde Long W447]のライバル車種|15.184kg/PS
ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は67.4PS/tとなっています。
Vクラスがバイクと競争するなら…?
車種詳細 |
NMAX|124cc 15.167kg/PS 182kg/12.0PS/1.20kgm [車体のみPWR:10.583] |
2021/07 - |
Vクラス|2142cc 15.184kg/PS 2475kg/163PS/38.7kgm [車体のみPWR:14.847] |
車種詳細 |
エリミネーター125|124cc 15.231kg/PS 198kg/13.0PS/1.00kgm [車体のみPWR:11.000] |
幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。
などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではVクラスとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。
SE86J NMAXと競争してみる
まずVクラスより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのNMAXが挙げられます。PWRの15.167kg/PSは車両重量127kgにライダーの体重55kgを加えた182kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。
BN125A エリミネーター125と競争してみる
続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのエリミネーター125が挙げられます。PWRの15.231kg/PSは車両重量143kg+55kgの198kgを、最高出力13.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。
その他の諸元いろいろ
いろいろな数値 | |
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WB/TR比 | 1.934 |
平均ピストンスピード | 12.54m/s |
トルクウェイトレシオ | 62.53kg/kgm |
1馬力あたりのお値段 | 50061円 |
排気量1Lあたり馬力 | 76.10PS/L |
排気量1Lあたりトルク | 18.07kgm/L |
1気筒あたりの馬力 | 40.8PS |
1気筒あたりのトルク | 9.7kgm |
パワーバンド比率 | 63.2% |
燃費×馬力 | 1858.2pt |
各種ランキング | |
ミニバン・1BOXのPWR 2.0~2.5Lターボ車のPWR |
トルクウェイトレシオは62.53kg/kgm(2420kg/38.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)
ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が8160000円、最高出力が163馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は50061円、逆に1万円あたりでは0.20馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は210853円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。
1馬力あたりのお値段が安い車ランキング |
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総合ランキング |
輸入車編 |
2500cc以下の車編 |
7人乗りミニバン編 |
●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は76.10PS/L、トルクは18.07kgm/L、1気筒あたりの馬力は40.8馬力、トルクは9.7kgmとなり、このエンジンが163馬力を3800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.54m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング
●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.934になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング
●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.4km/L、最高出力が163PSであるこの車の獲得ポイントは1858.2ptになります。
戯れに車両重量2420kgを100kg単位にした24.2で割ってみたところ、その数値は76.79ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)
- 低燃費で高出力な自動車ランキング
燃費×最高出力の数値順。燃費が良くて高出力なほど高得点。 - 低燃費で高出力で軽量な自動車ランキング
燃費×最高出力÷車両重量の数値順。燃費が良くて高出力で車両重量が軽いほど高得点。
Vクラスでの車中泊
ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。
期待される客室寸法 | |
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期待される荷室の長さ | 1.802m |
期待される荷室の幅 | 1.530m |
対角線の長さ | 2.364m |
期待される荷室の面積 | 2.757m² |
縦方向の長さが1.802m(対角線では2.364m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。
これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。
多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。
純正装着タイヤの245/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版
下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。
※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。
純正タイヤ 245/45R18 | 直径 678mm | |||||
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-20mm 幅225mm |
-10mm 幅235mm |
変更なし 幅245mm |
+10mm 幅255mm |
+20mm 幅265mm |
|
-5% 40 扁平 |
225/40R18 37.6km/h 直径637mm 径差-41mm |
235/40R18 38.1km/h 直径645mm 径差-33mm |
245/40R18 38.5km/h 直径653mm 径差-25mm |
255/40R18 39.0km/h 直径661mm 径差-17mm |
265/40R18 39.5km/h 直径669mm 径差-9mm |
0% 45 扁平 |
225/45R18 38.9km/h 直径660mm 径差-18mm |
235/45R18 39.5km/h 直径669mm 径差-9mm |
245/45R18 40.0km/h 678mm 0mm |
255/45R18 40.5km/h 直径687mm 径差+9mm |
265/45R18 41.1km/h 直径696mm 径差+18mm |
+5% 50 扁平 |
225/50R18 40.2km/h 直径682mm 径差+4mm |
235/50R18 40.8km/h 直径692mm 径差+14mm |
245/50R18 41.4km/h 直径702mm 径差+24mm |
255/50R18 42.0km/h 直径712mm 径差+34mm |
265/50R18 42.6km/h 直径722mm 径差+44mm |
+10% 55 扁平 |
225/55R18 41.6km/h 直径705mm 径差+27mm |
235/55R18 42.2km/h 直径716mm 径差+38mm |
245/55R18 42.9km/h 直径727mm 径差+49mm |
255/55R18 43.5km/h 直径738mm 径差+60mm |
265/55R18 44.2km/h 直径749mm 径差+71mm |
もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/45R18 、235/40R18、235/45R18 、245/40R18 、255/40R18 、265/40R18あたりのタイヤがおすすめです。
245/45R18のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを18インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが245/45R18のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。
純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】245/45R18のタイヤ銘柄と通販価格
447811C型Vクラス[2.2Lターボ FR/7AT]の通知表
ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。
スポーツ性能部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
パワーウェイト | 14.847kg/ps | 36.10 |
1速ギヤ加速性能 | - | 39.90 |
1L換算馬力 | 76.10ps/L | 40.19 |
1L換算トルク | 18.07kgm/L | 56.61 |
WB/TR比 | 1.934 | 33.40 |
ワイド&ロー指数 | 1.000 | 42.22 |
前面の面積 | 3.725m² | 19.26 |
最低地上高 | 105mm | 70.12 |
スポーツ性能部門の得点 | 337.80 |
※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。
ユーティリティ部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
WLTC燃費 | 11.4km/L | 40.29 |
年間維持費 | 307200円 | 51.78 |
100kmh回転数 | - | 43.42 |
航続距離 | 798.0km | 54.89 |
車の大きさ | 19.183m³ | 80.62 |
室内の広さ | (仮) 3.479m³ | 50.58 |
最小回転半径 | 5.6m | 41.22 |
馬力単価 | 50061円 | 12.52 |
ユーティリティ部門の得点 | 375.32 |
※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。
スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 447811C型Vクラス[2.2Lターボ FR/7AT] の総合得点は 713.12 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。
上記リンク先では、今回このページで紹介した447811C型Vクラス(FR/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのミニバン」、「2500ccのミニバン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。
Vクラスの歴代モデル
3代目 447815型 Vクラス | |
447815 Vクラスは2015/10に登場した3代目モデル。参考車両の「V220d Avantgarde Extra-Long W447」は全長5380mm、全幅1930mm、全高1880mmの車体に、163PS/38.7kgmを発生するOM651型2142ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。 |
2代目 639811型 Vクラス | |
639811 Vクラスは1998/06に登場した2代目モデル。参考車両の「V350 Ambiente-Long W639」は全長5000mm、全幅1910mm、全高1930mmの車体に、231PS/35.2kgmを発生する112M37型3724ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。 |
初代 638280型 Vクラス | |
638280 Vクラスは1998/06に登場した初代モデル。参考車両の「V280 W638」は全長4670mm、全幅1890mm、全高1890mmの車体に、174PS/24.2kgmを発生するM1040型2791ccエンジンを搭載した6人乗りミニバン。 |