172434:SLKクラスの性能と維持費 FR/6MT 509万円 2015年式

このページでは、メルセデスベンツの2ドア・2人乗りオープンカー、3代目のDBA-172434型SLKクラス SLK200 MT R172【2015/08モデル・184PS/30.6kgm・FR/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

172434 SLKクラス
販売期間:2011/07 - 2016/06

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2015/08/20|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4145mm×全幅1845mm×全高1305mm、排気量は1991ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4145mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


172434型 SLKクラス [1991cc/184PS FR/6MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目SLKクラスの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2015/08
172434型
[SLK200 Trend+ R172]
2.0L-TB・FR/9AT・551.0万円
184PS・30.6kgm・14.2km/L
184PS
30.6kgm
14.2km/L
2011/07
172448型
[SLK200 Blue-Efficiency R172]
1.8L-TB・FR/7AT・580.0万円
184PS・27.5kgm・11.4km/L
184PS
27.5kgm
11.4km/L
2011/07
172457型
[SLK350 Blue-Efficiency R172]
3.5L-NA・FR/7AT・770.0万円
306PS・37.7kgm・12.4km/L
306PS
37.7kgm
12.4km/L
3代目SLKクラスの車両型式・グレード一覧【全4車種】
SLKクラスの旧型モデル
2代目 171473型SLKクラス
171473型SLKクラスは2004/09に登場した2代目モデル。参考車両の「SLK55-AMG R171」は全長4105mm、全幅1810mm、全高1290mmの車体に、360PS/52.0kgmを発生する113M55型5438ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー メルセデスベンツ
車名&
グレード
SLKクラス
SLK200 MT R172
その他 AMGスポーツパッケージ
お値段 5090000円
車両型式 DBA-172434
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速MT・6速マニュアル車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4145×幅1845×高1305mm
軸距&
輪距
2430mm
前1550mm/後1570mm
最小半径 4.8m
最低高 125mm
タイヤ 前輪:225/45R17
後輪:245/40R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1440kg
エンジン諸元
原動機型式 M274
気筒配列 直列4気筒
排気量1991cc
圧縮比9.8
吸気方式 ターボ
最高出力 184PS[135kW]/5500rpm
最大トルク 30.6kgm[300Nm]/1200-4000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 14.7km/L(34.6mpg)
100km燃費 6.8L/100km
M274型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2015/08モデルのSLKクラスを9年落ちの中古で335.9万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    SLKクラスの2015/08モデルの場合、2024年現在では9年が経過しているため、新車価格の60%である305.4万円に諸経費として30.5万円を足した335.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2015年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷13.7×185円/L 135040円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 284700円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額55990円×12ヶ月 671880円
ローン返済中の年間維持費 956600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
135040円
(94530円)
(67520円)
(40510円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 284700円
名目 金額
車のローン額(1年分) 671880円
ローン返済中の年間維持費 956600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は39500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算23800円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

SLKクラスの維持費は高い?安い?

「SLKクラスの年間維持費は284700円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてSLKクラスの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス189800円-94900円
ヴォクシー ハイブリッド227000円-57700円
スイフト スポーツ275300円-9400円
SLKクラスの維持費284700円
シビック タイプR312300円+27600円
基準2000ccクラス平均316600円+31900円
アコード345200円+60500円
WRX STI364700円+80000円
エクスプローラー413900円+129200円
高いBX484900円+200200円

SLKクラスの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して94900円高く、最も高いBXと比較して200200円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では31900円安くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、SLKクラスの維持費は まあまあ安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

SLKクラスを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%370万円31万円24万円
15%250万円21万円17万円
20%190万円16万円13万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は370万円(総支給額31万円/月、手取り24万円/月)、ここから月額維持費2.4万円を支払うと残りは21.6万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は250万円(総支給額21万円/月、手取り17万円/月)、2.4万円を支払うと残りは14.6万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が190万円(総支給額16万円/月、手取り13万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.4万円を引くと残りは10.6万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代14万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費13.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
98550円
[-36490円]
-25円
160円/L
116800円
[-18240円]
-10円
175円/L
127750円
[-7290円]
185円/L135040円
[0円]
+10円
195円/L
142350円
[+7310円]
+25円
210円/L
153300円
[+18260円]
+50円
235円/L
171550円
[+36510円]

燃費13.7km/Lの172434型 SLKクラスで10000km走行するのに必要な燃料は730L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は135040円になります。

参考までに、SLKクラスの燃料タンクは70リットルですので、730Lの給油回数は11回、1回あたりの燃料代は約12280円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7310円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると18260円、50円も違ってくると36510円にもなります。

これを172434型 SLKクラスの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を284700円としたとき、135円/Lに値下がりすれば248210円(87.2%)に、235円/Lに値上がりすれば321210円(112.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 24%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 40510円 24%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 5%
任意保険料 80% 52800円 32%
合計
[1万kmとの差額]
167500円
-117200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 20%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 67520円 34%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 85% 56160円 29%
合計
[1万kmとの差額]
197900円
-86800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 17%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 94530円 41%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 90% 59400円 27%
合計
[1万kmとの差額]
230300円
-54400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて117200円安い167500円に、5000km走行では86800円安い197900円に、7000km走行では54400円安い230300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 10%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 202560円 53%
オイル交換 年3回 33000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 5%
任意保険料 100% 66000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
380200円
+95500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 8%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 270080円 58%
オイル交換 年4回 44000円 9%
タイヤ交換 2年毎 24000円 5%
任意保険料 100% 66000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
464800円
+180100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

SLKクラスの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 14.7km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 1029.0km
航続距離(80%燃費) 826.0km
満タンプライス 12950円
1km走行コスト 12.59円
1万円でどこまで行ける? 794.6km

JC08モード燃費が14.7km/L、燃料タンク容量70リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1029.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(13.2km/L)とすると航続距離は924.0km、80%(11.8km/L)だと826.0km、70%(10.3km/L)では721.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から70リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では12950円、上で計算した航続距離を踏まえると1029.0km(80%燃費時826.0km)を走行するのに12950円かかる計算です。

燃費を13.7km/Lとしたときの1km走行コストは12.59円、10万km走行したときの燃料代は125.9万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら12.6万円/年、7年10万kmなら18.0万円/年、5年10万kmなら25.2万円/年、3年10万kmなら42.0万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば794.6km(往復なら片道397.3km)、カタログ値の80%なら635.7km(片道317.8km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

M274型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1200回転時の馬力 51PS
4000回転時の馬力 171PS
5500回転時の馬力 184PS
各回転域でのトルク
1200回転時のトルク 30.6kgm
4000回転時のトルク 30.6kgm
5500回転時のトルク 24.0kgm
M274型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM274型1991cc、直列4気筒のターボエンジンは5500回転時に最高出力184馬力を、1200-4000回転時に最大トルク30.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1200rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の4300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は78.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.826kg/PS(1440kg/184PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.826kg/PS
車体+1人8.125kg/PS
車体+2人8.424kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.152kg/PS
車体+70kg8.207kg/PS
車体+80kg8.261kg/PS
車体+90kg8.315kg/PS
車体+100kg8.370kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.125kg/PS(1495kg/184PS)となり、数値としては0.299kg、比率にすると3.8%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.424kg/PS(1550kg/184PS)となり、数値としては0.598kg、比率にすると7.6%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

172434 SLKクラスのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2015/08

-
SLKクラス
8.125kg/PS
1495kg/184PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:7.826]
2012/01

車種詳細
スイフト スポーツ
8.272kg/PS
1125kg/136PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.868
2014/10

車種詳細
ノート
8.107kg/PS
1135kg/140PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.714
2011/02

車種詳細
アコード ツアラー
8.083kg/PS
1665kg/206PS|2.4L-NA
車体のみPWR:7.816
2011/09

車種詳細
DS3
7.981kg/PS
1245kg/156PS|1.6L-TB
車体のみPWR:7.628
2005/08

車種詳細
ハイラックス サーフ
7.972kg/PS
1985kg/249PS|4.0L-NA
車体のみPWR:7.751

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.125kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.962kg/PSから8.287kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC32S型 スイフト スポーツ」、日産の5人乗りハッチバック「E12改型 ノート」、ホンダの5人乗りワゴン「CW2型 アコード ツアラー」、シトロエンの5人乗りハッチバック「A5C5F04型 DS3」、トヨタの5人乗りSUV「GRN215W型 ハイラックス サーフ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

172434型 SLKクラス [SLK200 MT R172]のライバル車種|8.125kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は127.8PS/tとなっています。


SLKクラスがバイクと競争するなら…?


車種詳細
DトラッカーX|249cc
8.042kg/PS
193kg/24.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:5.750]
1速ギヤ速度:44.5km/h
最小TWR:0.863
2015/08

-
SLKクラス|1991cc
8.125kg/PS
1495kg/184PS/30.6kgm
[車体のみPWR:7.826]
1速ギヤ速度:44.7km/h
最小TWR:1.015

車種詳細
DトラッカーX|249cc
8.125kg/PS
195kg/24.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:5.833]
1速ギヤ速度:44.5km/h
最小TWR:0.875

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではSLKクラスとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

LX250V DトラッカーXと競争してみる

まずSLKクラスより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのDトラッカーXが挙げられます。PWRの8.042kg/PSは車両重量138kgにライダーの体重55kgを加えた193kgを、最高出力24.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はDトラッカーXに0.2km/h勝り、1速TWRは0.152kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

LX250V DトラッカーXと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのDトラッカーXが挙げられます。PWRの8.125kg/PSは車両重量140kg+55kgの195kgを、最高出力24.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は0.2km/h勝り、1速TWRは0.140kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.558
平均ピストンスピード 16.87m/s
トルクウェイトレシオ 47.06kg/kgm
1馬力あたりのお値段 27663円
排気量1Lあたり馬力 92.42PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.37kgm/L
1気筒あたりの馬力 46.0PS
1気筒あたりのトルク 7.7kgm
パワーバンド比率 78.2%
燃費×馬力 2515.3pt
各種ランキング
オープンカーのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは47.06kg/kgm(1440kg/30.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5090000円、最高出力が184馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は27663円、逆に1万円あたりでは0.36馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は166340円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は92.42PS/L、トルクは15.37kgm/L、1気筒あたりの馬力は46.0馬力、トルクは7.7kgmとなり、このエンジンが184馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.87m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるM274型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.558になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が13.67km/L、最高出力が184PSであるこの車の獲得ポイントは2515.3ptになります。
戯れに車両重量1440kgを100kg単位にした14.4で割ってみたところ、その数値は174.67ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 245/40R17|タイヤ直径 62.8cm|円周長 197.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.747 14.56 -
-
49km/h 12300rpm 1418.8kgm
2速 2.456 7.53 0.517 1-2/
3100rpm
94km/h 6360rpm 734.1kgm
3速 1.619 4.97 0.659 2-3/
3950rpm
143km/h 4190rpm 483.9kgm
4速 1.236 3.79 0.763 3-4/
4580rpm
187km/h 3200rpm 369.4kgm
5速 1.000 3.07 0.809 4-5/
4850rpm
232km/h 2590rpm 298.9kgm
6速 0.787 2.41 0.787 5-6/
4720rpm
294km/h 2040rpm 235.2kgm
Final 3.067 レシオカバレッジ(変速比幅)6.032

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1200-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.067)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(30.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.067)÷タイヤの有効半径(0.314m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの294km(5500rpmでは269.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1200-4000回転で最大トルク30.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば47.06kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.826kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1418.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1440kg)を1速ギヤの最大駆動力(1418.8kgm)で割ってみると1.015kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(24.0kgm)からTWRを算出すると1.294kg/kgmとなり、1200-5500回転の回転域では1.015-1.294kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

172434型SLKクラスに搭載されたM274型1991ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5500rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ45km/h-
2速ギヤ86km/h2840rpm
3速ギヤ131km/h3620rpm
4速ギヤ172km/h4200rpm
5速ギヤ212km/h4450rpm
6速ギヤ270km/h4330rpm

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると45km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから2840rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は86km/h(+41km/h)になります。

3速ギヤでは3620rpmまで落ちて5500rpmで131km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは4200rpmまで落ちて5500rpmで172km/h(+41km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4450rpmまで落ちて5500rpmで212km/h(+40km/h)に、6速ギヤでは4330rpmまで落ちて5500rpmで270km/h(+58km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4920 7380 9840 12300 14760 17220 22140
2速 2550 3820 5090 6360 7640 8910 11450
3速 1680 2520 3360 4190 5030 5870 7550
4速 1280 1920 2560 3200 3840 4480 5760
5速 1040 1550 2070 2590 3110 3630 4660
6速 820 1220 1630 2040 2450 2850 3670
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.787)を選択して時速100kmにて走行すると2040回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1220回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1430回転、一般的な高速道路の80km/hでは1630回転、100km/hでは2040回転、制限速度が120km/hになると2450回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3670回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 33 41 49 57 65
2速 16 31 47 63 79 94 110 126
3速 24 48 72 95 119 143 167 191
4速 31 62 94 125 156 187 219 250
5速 39 77 116 154 193 232 270 309
6速 49 98 147 196 245 294 343 392

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの245/40R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/40R17 | 直径 628mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
35
扁平
225/35R17
37.6km/h
直径590mm
径差-38mm
235/35R17
38.0km/h
直径597mm
径差-31mm
245/35R17
38.5km/h
直径604mm
径差-24mm
255/35R17
38.9km/h
直径611mm
径差-17mm
265/35R17
39.4km/h
直径618mm
径差-10mm
0%
40
扁平
225/40R17
39.0km/h
直径612mm
径差-16mm
235/40R17
39.5km/h
直径620mm
径差-8mm
245/40R17
40.0km/h
628mm
0mm
255/40R17
40.5km/h
直径636mm
径差+8mm
265/40R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
225/45R17
40.4km/h
直径635mm
径差+7mm
235/45R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
245/45R17
41.6km/h
直径653mm
径差+25mm
255/45R17
42.2km/h
直径662mm
径差+34mm
265/45R17
42.7km/h
直径671mm
径差+43mm
+10%
50
扁平
225/50R17
41.8km/h
直径657mm
径差+29mm
235/50R17
42.5km/h
直径667mm
径差+39mm
245/50R17
43.1km/h
直径677mm
径差+49mm
255/50R17
43.8km/h
直径687mm
径差+59mm
265/50R17
44.4km/h
直径697mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/40R17 、235/35R17、235/40R17 、245/35R17 、255/35R17 、265/35R17あたりのタイヤがおすすめです。

245/40R17のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/40R17の適応サイズと性能の変化 [172434型SLKクラス編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】245/40R17のタイヤ銘柄と通販価格

172434型SLKクラス[2.0Lターボ FR/6MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.826kg/ps55.31
1速ギヤ加速性能1.015kg/kgm61.99
1L換算馬力92.42ps/L46.11
1L換算トルク15.37kgm/L48.23
WB/TR比1.55872.16
ワイド&ロー指数0.70763.47
前面の面積2.408m²56.14
最低地上高125mm61.99
スポーツ性能部門の得点465.40

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費14.7km/L45.39
年間維持費284700円53.84
100kmh回転数2040rpm55.99
航続距離1029.0km68.27
車の大きさ9.980m³44.16
室内の広さ(仮) 1.810m³34.70
最小回転半径4.8m57.55
馬力単価27663円41.98
ユーティリティ部門の得点401.88

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 172434型SLKクラス[2.0Lターボ FR/6MT] の総合得点は 867.28 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した172434型SLKクラス(FR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「2000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

SLKクラスの歴代モデル

3代目 172434型 SLKクラス
172434 SLKクラスは2011/07に登場した3代目モデル。参考車両の「SLK200 Trend+ R172」は全長4150mm、全幅1845mm、全高1295mmの車体に、184PS/30.6kgmを発生するM274型1991ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

2代目 171454型 SLKクラス
171454 SLKクラスは2004/09に登場した2代目モデル。参考車両の「SLK280 R171」は全長4090mm、全幅1810mm、全高1300mmの車体に、231PS/30.6kgmを発生する272M30型2996ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

初代 170A23R型 SLKクラス
170A23R SLKクラスは1997/04に登場した初代モデル。参考車両の「SLK230 R170」は全長3995mm、全幅1745mm、全高1265mmの車体に、193PS/28.6kgmを発生するM1117型2294ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。