177054M:Aクラスの性能と維持費 4WD/8AT 798万円 2020年式

このページでは、メルセデスベンツの5ドア・5人乗りハッチバック、4代目の4BA-177054M型Aクラス A45-S 4matic+ AMG W177【2020/04モデル・421PS/51.0kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

177054M Aクラス
販売期間:2018/10 -

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2020/07/23|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4445mm×全幅1850mm×全高1410mm、排気量は1991ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:400PS~450PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4445mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


177054M型 Aクラス [1991cc/421PS 4WD/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目Aクラスの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/11
177084型
[A180 W177]
1.3L-TB・FF/7AT・499.0万円
136PS・23.5kgm・16.8km/L
136PS
23.5kgm
16.8km/L
2023/11
177012型
[A180 W177]
1.9L-TB・FF/8AT・568.0万円
150PS・32.6kgm・19.1km/L
150PS
32.6kgm
19.1km/L
2021/10
177086型
[A250e W177]
1.3L-TB・FF/8AT・590.0万円
160PS・25.5kgm・16.3km/L
160PS
25.5kgm
16.3km/L
4代目 Aクラス 型式一覧 W177/V177系まとめ 2018-【全13車種】
Aクラスの旧型モデル
3代目 176052型Aクラス
176052型Aクラスは2013/01に登場した3代目モデル。参考車両の「AMG A45 4Matic W176」は全長4370mm、全幅1780mm、全高1420mmの車体に、381PS/48.4kgmを発生するM133型1991ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー メルセデスベンツ
車名&
グレード
Aクラス
A45-S 4matic+ AMG W177
その他 エディション1
お値段 7980000円
車両型式 4BA-177054M
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4445×幅1850×高1410mm
軸距&
輪距
2730mm
前1560mm/後1560mm
最小半径 5.4m
最低高 115mm
タイヤ 前輪:245/35R19
後輪:245/35R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1640kg
エンジン諸元
原動機型式 M139
気筒配列 直列4気筒
排気量1991cc
圧縮比9.0
吸気方式 ターボ
最高出力 421PS[309kW]/6750rpm
最大トルク 51.0kgm[500Nm]/5000-5250rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 11.4km/L(26.8mpg)
100km燃費 8.8L/100km
M139型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税36000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、Aクラスの新車を917.7万円(諸費用として119.7万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 36000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.4km/L×185円/L 162280円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 317400円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額152950円×12ヶ月 1835400円
ローン返済中の年間維持費 2152800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 36000円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
162280円
(113600円)
(81140円)
(48680円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 317400円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1835400円
ローン返済中の年間維持費 2152800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から4年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は36000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算26500円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

Aクラスの維持費は高い?安い?

「Aクラスの年間維持費は317400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてAクラスの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス189800円-127600円
ヴォクシー ハイブリッド227000円-90400円
スイフト スポーツ275300円-42100円
シビック タイプR312300円-5100円
基準2000ccクラス平均316600円-800円
Aクラスの維持費317400円
アコード345200円+27800円
WRX STI364700円+47300円
エクスプローラー413900円+96500円
高いBX484900円+167500円

Aクラスの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して127600円高く、最も高いBXと比較して167500円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では800円高くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、Aクラスの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

Aクラスを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%410万円35万円27万円
15%280万円24万円19万円
20%210万円18万円14万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は410万円(総支給額35万円/月、手取り27万円/月)、ここから月額維持費2.6万円を支払うと残りは24.4万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は280万円(総支給額24万円/月、手取り19万円/月)、2.6万円を支払うと残りは16.4万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が210万円(総支給額18万円/月、手取り14万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.6万円を引くと残りは11.4万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代17万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
118430円
[-43850円]
-25円
160円/L
140360円
[-21920円]
-10円
175円/L
153510円
[-8770円]
185円/L162280円
[0円]
+10円
195円/L
171060円
[+8780円]
+25円
210円/L
184220円
[+21940円]
+50円
235円/L
206150円
[+43870円]

燃費11.4km/Lの177054M型 Aクラスで10000km走行するのに必要な燃料は877.2L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は162280円になります。

参考までに、Aクラスの燃料タンクは51リットルですので、877.2Lの給油回数は18回、1回あたりの燃料代は約9020円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては8780円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると21940円、50円も違ってくると43870円にもなります。

これを177054M型 Aクラスの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を317400円としたとき、135円/Lに値下がりすれば273550円(86.2%)に、235円/Lに値上がりすれば361270円(113.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(36000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 20%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 48680円 27%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 6%
任意保険料 80% 52800円 30%
合計
[1万kmとの差額]
179500円
-137900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 17%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 81140円 38%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 85% 56160円 25%
合計
[1万kmとの差額]
215300円
-102100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 14%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 113600円 45%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 90% 59400円 25%
合計
[1万kmとの差額]
253200円
-64200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて137900円安い179500円に、5000km走行では102100円安い215300円に、7000km走行では64200円安い253200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 8%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 243420円 57%
オイル交換 年3回 33000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 6%
任意保険料 100% 66000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
428900円
+111500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 7%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 324560円 61%
オイル交換 年4回 44000円 8%
タイヤ交換 2年毎 33600円 6%
任意保険料 100% 66000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
529400円
+212000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(8.4km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(11.4km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(13.4km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(11.4km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代162280円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル185円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地8.4km/L → 8.7km/L
郊外11.4km/L → 11.7km/L
高速道路13.4km/L → 13.8km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km198210円
[191380円]
郊外500km8120円
[7900円]
高速道路500km6900円
[6700円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
213230円
+50950円
8.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
205980円
-7250円
9.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が8.4km/Lではガソリン1071.4Lを消費して、ガソリン代は198210円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lではガソリン43.9Lを消費して、ガソリン代は8120円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.4km/Lではガソリン37.3Lを消費して、ガソリン代は6900円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1152.6L、かかったガソリン代が213230円となり、平均燃費は8.7km/L(-2.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+50950円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は205980円となり、7250円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で36250円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km110110円
[106320円]
郊外5000km81140円
[79070円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
191250円
+28970円
9.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
185390円
-5860円
10.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が8.4km/Lでは595.2Lを消費して、ガソリン代は110110円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは438.6Lを消費して、ガソリン代は81140円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1033.8L、かかったガソリン代が191250円となり、平均燃費は9.7km/L(-1.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+28970円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が185390円となり、1年間で5860円、5年間で29300円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km73330円
[70820円]
郊外3340km54210円
[52820円]
高速道路3330km45970円
[44640円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
173510円
+11230円
10.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
168280円
-5230円
11.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が8.4km/Lでは396.4Lを消費して、ガソリン代は73330円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは293.0Lを消費して、ガソリン代は54210円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が13.4km/Lでは248.5Lを消費して、ガソリン代は45970円になります。

このパターンでは使用した燃料量が937.9L、かかったガソリン代が173510円となり、平均燃費は10.7km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+11230円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が168280円となり、1年間で5230円、5年間で26150円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km11010円
[10640円]
郊外9000km146060円
[142300円]
高速道路500km6900円
[6700円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
163970円
+1690円
11.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
159640円
-4330円
11.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が8.4km/Lでは59.5Lを消費して、ガソリン代は11010円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは789.5Lを消費して、ガソリン代は146060円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.4km/Lでは37.3Lを消費して、ガソリン代は6900円になります。

このパターンでは使用した燃料量が886.3L、かかったガソリン代が163970円となり、平均燃費は11.3km/L(-0.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+1690円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が159640円となり、1年間で4330円、5年間で21650円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(8.7km/L・9.7km/L・10.7km/L・11.3km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(213230円・191250円・173510円・163970円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 51リットル
WLTCモード燃費
11.4km/L
581.4km
市街地燃費
8.4km/L
428.4km
[-153.0km]
郊外燃費
11.4km/L
581.4km
[0.0km]
高速道路燃費
13.4km/L
683.4km
[+102.0km]
満タン給油価格 9435円
1km走行コスト 16.23円
1万円走行距離 616.2km

WLTCモード燃費が11.4km/L、燃料タンク容量51リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は581.4kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.3km/L)とすると航続距離は525.3km、80%(9.1km/L)だと464.1km、70%(8.0km/L)では408.0kmになります。

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を51Lとしたとき、市街地モード燃費8.4km/Lでの航続距離は428.4km(-153.0km)、郊外モード燃費11.4km/Lでの航続距離は581.4km(0.0km)、高速道路モード燃費13.4km/Lでの航続距離は683.4km(+102.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から51リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では9435円、上で計算した航続距離を踏まえると581.4km(80%燃費時464.1km)を走行するのに9435円かかる計算です。

燃費を11.4km/Lとしたときの1km走行コストは16.23円、10万km走行したときの燃料代は162.3万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら16.2万円/年、7年10万kmなら23.2万円/年、5年10万kmなら32.5万円/年、3年10万kmなら54.1万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば616.2km(往復なら片道308.1km)、カタログ値の80%なら493.0km(片道246.5km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

M139型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
5000回転時の馬力 356PS
5250回転時の馬力 374PS
6750回転時の馬力 421PS
各回転域でのトルク
5000回転時のトルク 51.0kgm
5250回転時のトルク 51.0kgm
6750回転時のトルク 44.7kgm
M139型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM139型1991cc、直列4気筒のターボエンジンは6750回転時に最高出力421馬力を、5000-5250回転時に最大トルク51.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5000rpmから最高出力が発生する6750rpmまで」の1750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は25.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.895kg/PS(1640kg/421PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.895kg/PS
車体+1人4.026kg/PS
車体+5人4.549kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.038kg/PS
車体+70kg4.062kg/PS
車体+80kg4.086kg/PS
車体+90kg4.109kg/PS
車体+100kg4.133kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.026kg/PS(1695kg/421PS)となり、数値としては0.131kg、比率にすると3.4%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.549kg/PS(1915kg/421PS)となり、数値としては0.654kg、比率にすると16.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

177054M Aクラスのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2020/04

-
Aクラス
4.026kg/PS
1695kg/421PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:3.895]
2015/01

車種詳細
RC-F
3.847kg/PS
1835kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.732
2013/09

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
1745kg/430PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.930
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.836
1996/01

車種詳細
スカイラインGT-R
4.013kg/PS
1605kg/400PS|2.8L-TT
車体のみPWR:3.875
2017/03

車種詳細
LC クーペ
4.182kg/PS
1995kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:4.067

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.026kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.825kg/PSから4.227kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの4人乗りクーペ「USC10型 RC-F」、レクサスの4人乗りセダン「USE20型 IS-F」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、日産の4人乗りクーペ「BCNR33型 スカイラインGT-R」、レクサスの4人乗りクーペ「URZ100型 LC クーペ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

177054M型 Aクラス [A45-S 4matic+ AMG W177]のライバル車種|4.026kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は256.7PS/tとなっています。


Aクラスがバイクと競争するなら…?


車種詳細
VFR400R|399cc
4.017kg/PS
237kg/59.0PS/4.00kgm
[車体のみPWR:3.085]
2020/04

-
Aクラス|1991cc
4.026kg/PS
1695kg/421PS/51.0kgm
[車体のみPWR:3.895]

車種詳細
NS400R|387cc
4.034kg/PS
238kg/59.0PS/5.10kgm
[車体のみPWR:3.102]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではAクラスとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

NC30 VFR400Rと競争してみる

まずAクラスより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのVFR400Rが挙げられます。PWRの4.017kg/PSは車両重量182kgにライダーの体重55kgを加えた237kgを、最高出力59.0PSで割ったものです。

NC19 NS400Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのNS400Rが挙げられます。PWRの4.034kg/PSは車両重量183kg+55kgの238kgを、最高出力59.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.750
平均ピストンスピード 20.70m/s
トルクウェイトレシオ 32.16kg/kgm
1馬力あたりのお値段 18955円
排気量1Lあたり馬力 211.45PS/L
排気量1Lあたりトルク 25.62kgm/L
1気筒あたりの馬力 105.2PS
1気筒あたりのトルク 12.8kgm
パワーバンド比率 25.9%
燃費×馬力 4799.4pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは32.16kg/kgm(1640kg/51.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7980000円、最高出力が421馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は18955円、逆に1万円あたりでは0.53馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は156471円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は211.45PS/L、トルクは25.62kgm/L、1気筒あたりの馬力は105.2馬力、トルクは12.8kgmとなり、このエンジンが421馬力を6750回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.70m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるM139型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.750になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.4km/L、最高出力が421PSであるこの車の獲得ポイントは4799.4ptになります。
戯れに車両重量1640kgを100kg単位にした16.4で割ってみたところ、その数値は292.65ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



Aクラスでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.556m
期待される荷室の幅 1.450m
対角線の長さ 2.127m
期待される荷室の面積 2.256m²

縦方向の長さが1.556m(対角線では2.127m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの245/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/35R19 | 直径 654mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
30
扁平
225/30R19
37.8km/h
直径618mm
径差-36mm
235/30R19
38.2km/h
直径624mm
径差-30mm
245/30R19
38.5km/h
直径630mm
径差-24mm
255/30R19
38.9km/h
直径636mm
径差-18mm
265/30R19
39.3km/h
直径642mm
径差-12mm
0%
35
扁平
225/35R19
39.2km/h
直径641mm
径差-13mm
235/35R19
39.6km/h
直径648mm
径差-6mm
245/35R19
40.0km/h
654mm
0mm
255/35R19
40.5km/h
直径662mm
径差+8mm
265/35R19
40.9km/h
直径669mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
225/40R19
40.6km/h
直径663mm
径差+9mm
235/40R19
41.0km/h
直径671mm
径差+17mm
245/40R19
41.5km/h
直径679mm
径差+25mm
255/40R19
42.0km/h
直径687mm
径差+33mm
265/40R19
42.5km/h
直径695mm
径差+41mm
+10%
45
扁平
225/45R19
42.0km/h
直径686mm
径差+32mm
235/45R19
42.5km/h
直径695mm
径差+41mm
245/45R19
43.1km/h
直径704mm
径差+50mm
255/45R19
43.6km/h
直径713mm
径差+59mm
265/45R19
44.2km/h
直径722mm
径差+68mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/35R19 、235/30R19、235/35R19 、245/30R19 、255/30R19 、265/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

245/35R19のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを19インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが245/35R19のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】245/35R19のタイヤ銘柄と通販価格

177054M型Aクラス[2.0Lターボ 4WD/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.895kg/ps66.07
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力211.45ps/L89.30
1L換算トルク25.62kgm/L80.06
WB/TR比1.75052.37
ワイド&ロー指数0.76259.48
前面の面積2.608m²50.53
最低地上高115mm66.06
スポーツ性能部門の得点503.77

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費11.4km/L40.29
年間維持費317400円50.85
100kmh回転数-43.42
航続距離581.4km42.35
車の大きさ11.595m³50.56
室内の広さ(仮) 2.103m³37.48
最小回転半径5.4m45.31
馬力単価18955円53.43
ユーティリティ部門の得点363.69

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 177054M型Aクラス[2.0Lターボ 4WD/8AT] の総合得点は 867.46 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した177054M型Aクラス(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「2000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

Aクラスの歴代モデル

4代目 177084型 Aクラス
177084 Aクラスは2018/10に登場した4代目モデル。参考車両の「A180 W177」は全長4420mm、全幅1800mm、全高1420mmの車体に、136PS/20.4kgmを発生するM282型1331ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

3代目 176052型 Aクラス
176052 Aクラスは2013/01に登場した3代目モデル。参考車両の「AMG A45 4Matic W176」は全長4370mm、全幅1780mm、全高1420mmの車体に、381PS/48.4kgmを発生するM133型1991ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 169034型 Aクラス
169034 Aクラスは2005/02に登場した2代目モデル。参考車両の「A200 Turbo-Avantgarde W169」は全長3850mm、全幅1765mm、全高1585mmの車体に、193PS/28.6kgmを発生する266M20型2034ccエンジンを搭載した5人乗りミニバン。

初代 168135型 Aクラス
168135 Aクラスは1998/09に登場した初代モデル。参考車両の「A210L Evolution W168」は全長3825mm、全幅1720mm、全高1600mmの車体に、140PS/20.9kgmを発生する166M21型2083ccエンジンを搭載した4人乗りミニバン。