DJ5FS:MAZDA2の性能と維持費 FF/6MT 5人 200万円 2019年式

このページでは、マツダ株式会社の5ドア・5人乗りハッチバック、4代目の3DA-DJ5FS型MAZDA2 XD PROACTIVE【2019/09モデル・105PS/22.4kgm・FF/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

DJ5FS MAZDA2
販売期間:2019/09 - 現行車

画像はマツダ株式会社より引用
http://www.mazda.co.jp/
投稿:2019/11/15|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4065mm×全幅1695mm×全高1500mm、排気量は1498ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。ディーゼル燃料を使用する車両は排気量に関係なく、車体の大きさのみで判断される点がガソリン車とは異なるポイントとなっています。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4065mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


DJ5FS型 MAZDA2 [1498cc/105PS FF/6MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目MAZDA2の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2019/09
DJLFS型
[15S]
1.5L-NA・FF/6MT・157.3万円
110PS・14.4kgm・19.8km/L
110PS
14.4kgm
19.8km/L
2019/09
DJLFS型
[15MB]
1.5L-NA・FF/6MT・165.0万円
116PS・15.2kgm・20.2km/L
116PS
15.2kgm
20.2km/L
2019/09
DJ5FS型
[XD PROACTIVE]
1.5L-TB・FF/6AT・199.1万円
105PS・25.5kgm・21.6km/L
105PS
25.5kgm
21.6km/L
4代目MAZDA2の車両型式・グレード一覧【全7車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー マツダ株式会社
車名&
グレード
MAZDA2
XD PROACTIVE
その他 デミオ→MAZDA2|SKYACTIV-D 1.5|S-Package|L-Package(185/60R16)
お値段 1991000円
車両型式 3DA-DJ5FS
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6速MT・6速マニュアル車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4065×幅1695×高1500mm
室内寸法 長1805×幅1445×高1210mm
軸距&
輪距
2570mm
前1495mm/後1480mm
最小半径 4.7m
最低高 145mm
タイヤ 前輪:185/65R15
後輪:185/65R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1110kg
エンジン諸元
原動機型式 S5-DPTS
気筒配列 直列4気筒
排気量1498cc
圧縮比14.8
吸気方式 ターボ
最高出力 105PS[77kW]/4000rpm
最大トルク 22.4kgm[220Nm]/1400-3200rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
WLTC燃費 25.2km/L(59.3mpg)
100km燃費 4.0L/100km
S5-DPTS型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税34500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、MAZDA2の新車を229.0万円(諸費用として29.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 11年未満 34500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷25.2km/L×160円/L 63490円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 196200円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額47700円×12ヶ月 572400円
ローン返済中の年間維持費 768600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
63490円
(44440円)
(31750円)
(19050円)
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 196200円
名目 金額
車のローン額(1年分) 572400円
ローン返済中の年間維持費 768600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から5年経過車の場合、「1500cc以下で11年未満」クラスの自動車税は34500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

MAZDA2【XD PROACTIVE】の場合、維持費の月額は16400円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

MAZDA2の維持費は高い?安い?

「MAZDA2の年間維持費は196200円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてMAZDA2の維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス176100円-20100円
MAZDA2の維持費196200円
ジェイド215000円+18800円
フリード ハイブリッド229500円+33300円
スイフト スポーツ256800円+60600円
基準1500ccクラス平均258000円+61800円
ステップワゴン スパーダ266600円+70400円
コルト Ralliart-R289200円+93000円
ゴルフ トゥーラン330800円+134600円
高いウーノ381500円+185300円

MAZDA2の年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリスと比較して20100円高く、最も高いウーノと比較して185300円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では61800円安くなっています。

最低額のヤリスと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、MAZDA2の維持費は ものすごく安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

MAZDA2を維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%260万円22万円17万円
15%170万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は260万円(総支給額22万円/月、手取り17万円/月)、ここから月額維持費1.6万円を支払うと残りは15.4万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は170万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)、1.6万円を支払うと残りは10.4万円になります。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり160円を基準として、-50円となる110円から、+50円となる210円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費25.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
110円/L
43660円
[-19830円]
-25円
135円/L
53590円
[-9900円]
-10円
150円/L
59540円
[-3950円]
160円/L63490円
[0円]
+10円
170円/L
67480円
[+3990円]
+25円
185円/L
73430円
[+9940円]
+50円
210円/L
83350円
[+19860円]

燃費25.2km/LのDJ5FS型 MAZDA2で10000km走行するのに必要な燃料は396.9L、1リットルあたり160円としたときの燃料代は63490円になります。

参考までに、MAZDA2の燃料タンクは44リットルですので、396.9Lの給油回数は10回、1回あたりの燃料代は約6350円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては3990円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると9940円、50円も違ってくると19860円にもなります。

これをDJ5FS型 MAZDA2の年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり160円の場合を196200円としたとき、110円/Lに値下がりすれば176370円(89.9%)に、210円/Lに値上がりすれば216060円(110.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(34500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 26%
自動車重量税 1年分 12300円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 7%
燃料代 3000km分 19050円 14%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 80% 48000円 37%
合計
[1万kmとの差額]
132600円
-63600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 23%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 5000km分 31750円 21%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 85% 51000円 35%
合計
[1万kmとの差額]
148300円
-47900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 21%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 7000km分 44440円 27%
オイル交換 年1回 6300円 4%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 90% 54000円 33%
合計
[1万kmとの差額]
165700円
-30500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて63600円安い132600円に、5000km走行では47900円安い148300円に、7000km走行では30500円安い165700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 14%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 15000km分 95240円 38%
オイル交換 年3回 27000円 11%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 5%
任意保険料 100% 60000円 23%
合計
[1万kmとの差額]
249900円
+53700円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 12%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 20000km分 126980円 43%
オイル交換 年4回 36000円 12%
タイヤ交換 2年毎 16000円 5%
任意保険料 100% 60000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
294700円
+98500円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
マツダの小型車&普通車編
1500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(23.3km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(25.0km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(26.3km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(25.2km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での軽油代63490円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル160円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合の軽油代。
    純正で既に低燃費タイヤを装着している車種の場合、残念ながら、あんまり…です。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地23.3km/L → 24.0km/L
郊外25.0km/L → 25.8km/L
高速道路26.3km/L → 27.1km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km61810円
[60000円]
郊外500km3200円
[3100円]
高速道路500km3040円
[2960円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
68050円
+4560円
23.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
66060円
-1990円
24.2km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が23.3km/Lでは軽油386.3Lを消費して、軽油代は61810円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が25.0km/Lでは軽油20.0Lを消費して、軽油代は3200円になります。
  • 高速道路走行の軽油代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が26.3km/Lでは軽油19.0Lを消費して、軽油代は3040円になります。

このパターンでは使用した燃料量が425.3L、かかった軽油代が68050円となり、平均燃費は23.5km/L(-1.7km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+4560円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると軽油代は66060円となり、1990円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で9950円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km34340円
[33330円]
郊外5000km32000円
[31010円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
66340円
+2850円
24.1km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
64340円
-2000円
24.9km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が23.3km/Lでは214.6Lを消費して、軽油代は34340円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が25.0km/Lでは200.0Lを消費して、軽油代は32000円になります。

このパターンでは使用した燃料量が414.6L、かかった軽油代が66340円となり、平均燃費は24.1km/L(-1.1km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+2850円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では軽油代が64340円となり、1年間で2000円、5年間で10000円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km22860円
[22210円]
郊外3340km21380円
[20720円]
高速道路3330km20260円
[19660円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
64500円
+1010円
24.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
62590円
-1910円
25.6km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が23.3km/Lでは142.9Lを消費して、軽油代は22860円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が25.0km/Lでは133.6Lを消費して、軽油代は21380円になります。
  • 高速道路走行の軽油代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が26.3km/Lでは126.6Lを消費して、軽油代は20260円になります。

このパターンでは使用した燃料量が403.1L、かかった軽油代が64500円となり、平均燃費は24.8km/L(-0.4km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+1010円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では軽油代が62590円となり、1年間で1910円、5年間で9550円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km3440円
[3330円]
郊外9000km57600円
[55810円]
高速道路500km3040円
[2960円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
64080円
+590円
25.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
62100円
-1980円
25.8km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が23.3km/Lでは21.5Lを消費して、軽油代は3440円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が25.0km/Lでは360.0Lを消費して、軽油代は57600円になります。
  • 高速道路走行の軽油代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が26.3km/Lでは19.0Lを消費して、軽油代は3040円になります。

このパターンでは使用した燃料量が400.5L、かかった軽油代が64080円となり、平均燃費は25.0km/L(-0.2km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+590円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では軽油代が62100円となり、1年間で1980円、5年間で9900円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(23.5km/L・24.1km/L・24.8km/L・25.0km/L)、軽油代のほうもなかなかな違い(68050円・66340円・64500円・64080円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 44リットル
WLTCモード燃費
25.2km/L
1108.8km
市街地燃費
23.3km/L
1025.2km
[-83.6km]
郊外燃費
25.0km/L
1100.0km
[-8.8km]
高速道路燃費
26.3km/L
1157.2km
[+48.4km]
満タン給油価格 7040円
1km走行コスト 6.35円
1万円走行距離 1575.0km

WLTCモード燃費が25.2km/L、燃料タンク容量44リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1108.8kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(22.7km/L)とすると航続距離は998.8km、80%(20.2km/L)だと888.8km、70%(17.6km/L)では774.4kmになります。

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を44Lとしたとき、市街地モード燃費23.3km/Lでの航続距離は1025.2km(-83.6km)、郊外モード燃費25.0km/Lでの航続距離は1100.0km(-8.8km)、高速道路モード燃費26.3km/Lでの航続距離は1157.2km(+48.4km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から44リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり160円では7040円、上で計算した航続距離を踏まえると1108.8km(80%燃費時888.8km)を走行するのに7040円かかる計算です。

燃費を25.2km/Lとしたときの1km走行コストは6.35円、10万km走行したときの燃料代は63.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら6.3万円/年、7年10万kmなら9.1万円/年、5年10万kmなら12.7万円/年、3年10万kmなら21.2万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1575.0km(往復なら片道787.5km)、カタログ値の80%なら1260.0km(片道630.0km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

S5-DPTS型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1400回転時の馬力 44PS
3200回転時の馬力 100PS
4000回転時の馬力 105PS
各回転域でのトルク
1400回転時のトルク 22.4kgm
3200回転時のトルク 22.4kgm
4000回転時のトルク 18.8kgm
S5-DPTS型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているS5型1498cc、直列4気筒のターボエンジンは4000回転時に最高出力105馬力を、1400-3200回転時に最大トルク22.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1400rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は65.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
マツダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
マツダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.571kg/PS(1110kg/105PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.571kg/PS
車体+1人11.095kg/PS
車体+5人13.190kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.143kg/PS
車体+70kg11.238kg/PS
車体+80kg11.333kg/PS
車体+90kg11.429kg/PS
車体+100kg11.524kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.095kg/PS(1165kg/105PS)となり、数値としては0.524kg、比率にすると5.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは13.190kg/PS(1385kg/105PS)となり、数値としては2.619kg、比率にすると24.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

DJ5FS MAZDA2のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2019/09

-
MAZDA2
11.095kg/PS
1165kg/105PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:10.571]
2018/07

車種詳細
ジムニー シエラ
11.029kg/PS
1125kg/102PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.490
2011/08

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
11.167kg/PS
1675kg/150PS|2.0L-NA
車体のみPWR:10.800
2014/12

車種詳細
グレイス
11.136kg/PS
1225kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.636
2015/07

車種詳細
スペイド
11.147kg/PS
1215kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.642
2015/06

車種詳細
2シリーズ グランツアラー
11.100kg/PS
1665kg/150PS|2.0L-TB
車体のみPWR:10.733

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.095kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.984kg/PSから11.206kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗りSUV「JB74W型 ジムニー シエラ」、ホンダの8人乗りミニバン「RK5型 ステップワゴン スパーダ」、ホンダの5人乗りセダン「GM4型 グレイス」、トヨタの5人乗りミニバン「NSP141型 スペイド」、BMWの7人乗りミニバン「2E20型 2シリーズ グランツアラー」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

DJ5FS型 MAZDA2 [XD PROACTIVE]のライバル車種|11.095kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は94.6PS/tとなっています。


MAZDA2がバイクと競争するなら…?


車種詳細
グランドマジェスティ250|249cc
11.042kg/PS
265kg/24.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.750]
1速ギヤ速度:36.3km/h
最小TWR:1.079
2019/09

-
MAZDA2|1498cc
11.095kg/PS
1165kg/105PS/22.4kgm
[車体のみPWR:10.571]
1速ギヤ速度:35.4km/h
最小TWR:1.162

車種詳細
YZF-R15|149cc
11.118kg/PS
189kg/16.6PS/1.49kgm
[車体のみPWR:7.882]
1速ギヤ速度:36.4km/h
最小TWR:1.016

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではMAZDA2とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SG15J グランドマジェスティ250と競争してみる

まずMAZDA2より少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのグランドマジェスティ250が挙げられます。PWRの11.042kg/PSは車両重量210kgにライダーの体重55kgを加えた265kgを、最高出力24.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はグランドマジェスティ250に0.9km/h劣り、1速TWRは0.083kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

1CK1 YZF-R15と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのYZF-R15が挙げられます。PWRの11.118kg/PSは車両重量134kg+55kgの189kgを、最高出力16.6PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は1.0km/h劣り、1速TWRは0.146kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.727
平均ピストンスピード 11.01m/s
トルクウェイトレシオ 49.55kg/kgm
1馬力あたりのお値段 18962円
排気量1Lあたり馬力 70.09PS/L
排気量1Lあたりトルク 14.95kgm/L
1気筒あたりの馬力 26.2PS
1気筒あたりのトルク 5.6kgm
パワーバンド比率 65.0%
燃費×馬力 2646.0pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは49.55kg/kgm(1110kg/22.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1991000円、最高出力が105馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は18962円、逆に1万円あたりでは0.53馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は88884円、1万円あたりでは0.11kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
マツダ編
1500cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は70.09PS/L、トルクは14.95kgm/L、1気筒あたりの馬力は26.2馬力、トルクは5.6kgmとなり、このエンジンが105馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.01m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.727になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が25.2km/L、最高出力が105PSであるこの車の獲得ポイントは2646.0ptになります。
戯れに車両重量1110kgを100kg単位にした11.1で割ってみたところ、その数値は238.38ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 3.156m³
1人あたりのスペース 0.631m³
室内長/全長 44.4%
室内幅/全幅 85.3%
室内高/全高 80.7%
室内容積/車両体積 30.5%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.156m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.631m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は44.4%、同じく室内幅と全幅の比率は85.3%、同じく室内高と全高の比率は80.7%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は30.5%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


MAZDA2での車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.423m
期待される荷室の幅 1.345m
対角線の長さ 1.958m
期待される荷室の面積 1.914m²

縦方向の長さが1.423m(対角線では1.958m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4500rpm|タイヤサイズ 185/65R15|タイヤ直径 62.2cm|円周長 195.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.230 13.26 -
-
40km/h 11310rpm 955.0kgm
2速 1.652 6.78 0.511 1-2/
2300rpm
78km/h 5780rpm 488.4kgm
3速 1.088 4.47 0.659 2-3/
2970rpm
118km/h 3810rpm 321.7kgm
4速 0.775 3.18 0.712 3-4/
3200rpm
166km/h 2710rpm 229.1kgm
5速 0.580 2.38 0.748 4-5/
3370rpm
222km/h 2030rpm 171.5kgm
6速 0.490 2.01 0.845 5-6/
3800rpm
262km/h 1720rpm 144.9kgm
Final 4.105 レシオカバレッジ(変速比幅)6.592

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1400-3200rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.105)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(22.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.105)÷タイヤの有効半径(0.311m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの262km(4000rpmでは233.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1400-3200回転で最大トルク22.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば49.55kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.571kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと955.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1110kg)を1速ギヤの最大駆動力(955.0kgm)で割ってみると1.162kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4000回転でのトルク(18.8kgm)からTWRを算出すると1.385kg/kgmとなり、1400-4000回転の回転域では1.162-1.385kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:4000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

DJ5FS型MAZDA2に搭載されたS5型1498ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

4000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ35km/h-
2速ギヤ69km/h2040rpm
3速ギヤ105km/h2640rpm
4速ギヤ147km/h2850rpm
5速ギヤ197km/h2990rpm
6速ギヤ233km/h3380rpm

まず1速ギヤで4000rpmまで引っ張ると35km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4000rpmから2040rpmまで落ち、そこから4000rpmまで加速を続けると速度は69km/h(+34km/h)になります。

3速ギヤでは2640rpmまで落ちて4000rpmで105km/h(+36km/h)に、4速ギヤでは2850rpmまで落ちて4000rpmで147km/h(+42km/h)になります。

続いて5速ギヤでは2990rpmまで落ちて4000rpmで197km/h(+50km/h)に、6速ギヤでは3380rpmまで落ちて4000rpmで233km/h(+36km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4520 6790 9050 11310 13570 15830 20360
2速 2310 3470 4630 5780 6940 8100 10410
3速 1520 2290 3050 3810 4570 5330 6860
4速 1090 1630 2170 2710 3260 3800 4880
5速 810 1220 1620 2030 2440 2840 3660
6速 690 1030 1370 1720 2060 2400 3090
※赤い数字は暫定レブリミット(4500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.490)を選択して時速100kmにて走行すると1720回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1030回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1200回転、一般的な高速道路の80km/hでは1370回転、100km/hでは1720回転、制限速度が120km/hになると2060回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3090回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 35 44 53 62 71
2速 17 35 52 69 86 104 121 138
3速 26 53 79 105 131 158 184 210
4速 37 74 111 147 184 221 258 295
5速 49 98 148 197 246 295 345 394
6速 58 117 175 233 291 350 408 466

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの185/65R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/65R15 | 直径 622mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
60
扁平
165/60R15
37.2km/h
直径579mm
径差-43mm
175/60R15
38.0km/h
直径591mm
径差-31mm
185/60R15
38.8km/h
直径603mm
径差-19mm
195/60R15
39.5km/h
直径615mm
径差-7mm
205/60R15
40.3km/h
直径627mm
径差+5mm
0%
65
扁平
165/65R15
38.3km/h
直径596mm
径差-26mm
175/65R15
39.2km/h
直径609mm
径差-13mm
185/65R15
40.0km/h
622mm
0mm
195/65R15
40.8km/h
直径635mm
径差+13mm
205/65R15
41.7km/h
直径648mm
径差+26mm
+5%
70
扁平
165/70R15
39.4km/h
直径612mm
径差-10mm
175/70R15
40.3km/h
直径626mm
径差+4mm
185/70R15
41.2km/h
直径640mm
径差+18mm
195/70R15
42.1km/h
直径654mm
径差+32mm
205/70R15
43.0km/h
直径668mm
径差+46mm
+10%
75
扁平
165/75R15
40.5km/h
直径629mm
径差+7mm
175/75R15
41.4km/h
直径644mm
径差+22mm
185/75R15
42.4km/h
直径659mm
径差+37mm
195/75R15
43.3km/h
直径674mm
径差+52mm
205/75R15
44.3km/h
直径689mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/65R15、165/70R15 、175/60R15、175/65R15 、185/60R15 、195/60R15 あたりのタイヤがおすすめです。

185/65R15のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/65R15の適応サイズと性能の変化 [DJ5FS型MAZDA2編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】185/65R15のタイヤ銘柄と通販価格

DJ5FS型MAZDA2[1.5Lターボ FF/6MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.571kg/ps47.80
1速ギヤ加速性能1.162kg/kgm58.85
1L換算馬力70.09ps/L38.00
1L換算トルク14.95kgm/L46.93
WB/TR比1.72754.74
ワイド&ロー指数0.88550.56
前面の面積2.542m²52.38
最低地上高145mm53.86
スポーツ性能部門の得点403.12

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費25.2km/L68.39
年間維持費196200円61.95
100kmh回転数1720rpm60.22
航続距離1108.8km72.89
車の大きさ10.335m³45.56
室内の広さ3.156m³47.51
最小回転半径4.7m59.59
馬力単価18962円53.42
ユーティリティ部門の得点469.53

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した DJ5FS型MAZDA2[1.5Lターボ FF/6MT] の総合得点は 872.65 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したDJ5FS型MAZDA2(FF/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1500ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。