BU14 レネゲードの性能と維持費 FF/6AT 5人 297万円 2015年式

このページでは、JEEPの5ドア・5人乗りSUV、初代のABA-BU14型レネゲード Opening Edition【2015/09モデル・140PS/23.5kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

BU14 レネゲード
販売期間:2015/09 -

画像はJEEPより引用
http://www.jeep-japan.com/
投稿:2015/09/13|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4255mm×全幅1805mm×全高1695mm、排気量は1368ccであることから、大雑把に分類すると1.4リットルクラス(1400cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4255mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


BU14型 レネゲード [1368cc/140PS FF/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代レネゲードの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/08
BV13PM型
[Trailhawk]
1.3L-TB・4WD/9AT・397.0万円
151PS・27.5kgm・12.1km/L
151PS
27.5kgm
12.1km/L
2021/08
BV13PM型
[Longitude]
1.3L-TB・FF/6AT・308.0万円
151PS・27.5kgm・14.3km/L
151PS
27.5kgm
14.3km/L
2019/05
BU13型
[Trailhawk]
1.3L-TB・4WD/6AT・380.0万円
179PS・27.5kgm・11.9km/L
179PS
27.5kgm
11.9km/L
初代レネゲードの車両型式・グレード一覧【全8車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー JEEP
車名&
グレード
レネゲード
Opening Edition
その他 オープニングエディション リミテッド
お値段 2970000円
車両型式 ABA-BU14
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4255×幅1805×高1695mm
軸距&
輪距
2570mm
前1550mm/後1555mm
最小半径 5.5m
最低高 170mm
タイヤ 前輪:215/65R16
後輪:215/65R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1400kg
エンジン諸元
原動機型式 55263624
気筒配列 直列4気筒
排気量1368cc
圧縮比10.0
吸気方式 ターボ
最高出力 140PS[103kW]/5000rpm
最大トルク 23.5kgm[230Nm]/1750rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 15.5km/L(36.5mpg)
100km燃費 6.5L/100km
55263624型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税34500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、レネゲードの新車を341.5万円(諸費用として44.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年未満 34500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷14.4×185円/L 128470円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 262700円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額56930円×12ヶ月 683160円
ローン返済中の年間維持費 945900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
128470円
(89930円)
(64240円)
(38540円)
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 262700円
名目 金額
車のローン額(1年分) 683160円
ローン返済中の年間維持費 945900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「1500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は34500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算21900円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

レネゲードの維持費は高い?安い?

「レネゲードの年間維持費は262700円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてレネゲードの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス173300円-89400円
ジェイド210700円-52000円
フリード ハイブリッド224600円-38100円
スイフト スポーツ250200円-12500円
基準1500ccクラス平均251400円-11300円
ステップワゴン スパーダ259700円-3000円
レネゲードの維持費262700円
コルト Ralliart-R281600円+18900円
ゴルフ トゥーラン321300円+58600円
高いウーノ367800円+105100円

レネゲードの年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリスと比較して89400円高く、最も高いウーノと比較して105100円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では11300円高くなっています。

最低額のヤリスと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、レネゲードの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

レネゲードを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%340万円29万円23万円
15%230万円20万円16万円
20%170万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は340万円(総支給額29万円/月、手取り23万円/月)、ここから月額維持費2.2万円を支払うと残りは20.8万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は230万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)、2.2万円を支払うと残りは13.8万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が170万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.2万円を引くと残りは9.8万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代13万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費14.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
93760円
[-34710円]
-25円
160円/L
111120円
[-17350円]
-10円
175円/L
121540円
[-6930円]
185円/L128470円
[0円]
+10円
195円/L
135430円
[+6960円]
+25円
210円/L
145850円
[+17380円]
+50円
235円/L
163210円
[+34740円]

燃費14.4km/LのBU14型 レネゲードで10000km走行するのに必要な燃料は694.5L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は128470円になります。

参考までに、レネゲードの燃料タンクは48リットルですので、694.5Lの給油回数は15回、1回あたりの燃料代は約8570円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6960円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると17380円、50円も違ってくると34740円にもなります。

これをBU14型 レネゲードの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を262700円としたとき、135円/Lに値下がりすれば227990円(86.8%)に、235円/Lに値上がりすれば297440円(113.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(34500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 23%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 38540円 25%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 80% 48000円 31%
合計
[1万kmとの差額]
153100円
-109600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 19%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 64240円 35%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 85% 51000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
181800円
-80900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 16%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 89930円 42%
オイル交換 年1回 6300円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 90% 54000円 26%
合計
[1万kmとの差額]
212300円
-50400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて109600円安い153100円に、5000km走行では80900円安い181800円に、7000km走行では50400円安い212300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 10%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 192710円 55%
オイル交換 年3回 27000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 4%
任意保険料 100% 60000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
349800円
+87100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 8%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 256940円 60%
オイル交換 年4回 36000円 8%
タイヤ交換 2年毎 19200円 4%
任意保険料 100% 60000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
427800円
+165100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
1500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

レネゲードの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 15.5km/L
燃料タンク容量 48L
航続距離(カタログ燃費) 744.0km
航続距離(80%燃費) 595.2km
満タンプライス 8880円
1km走行コスト 11.94円
1万円でどこまで行ける? 837.8km

JC08モード燃費が15.5km/L、燃料タンク容量48リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は744.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(14.0km/L)とすると航続距離は672.0km、80%(12.4km/L)だと595.2km、70%(10.8km/L)では518.4kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から48リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では8880円、上で計算した航続距離を踏まえると744.0km(80%燃費時595.2km)を走行するのに8880円かかる計算です。

燃費を14.4km/Lとしたときの1km走行コストは11.94円、10万km走行したときの燃料代は119.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら11.9万円/年、7年10万kmなら17.1万円/年、5年10万kmなら23.9万円/年、3年10万kmなら39.8万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば837.8km(往復なら片道418.9km)、カタログ値の80%なら670.3km(片道335.1km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

55263624型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1750回転時の馬力 57PS
5000回転時の馬力 140PS
各回転域でのトルク
1750回転時のトルク 23.5kgm
5000回転時のトルク 20.1kgm
55263624型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している55263624型1368cc、直列4気筒のターボエンジンは5000回転時に最高出力140馬力を、1750回転時に最大トルク23.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する5000rpmまで」の3250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は65.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.000kg/PS(1400kg/140PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.000kg/PS
車体+1人10.393kg/PS
車体+5人11.964kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.429kg/PS
車体+70kg10.500kg/PS
車体+80kg10.571kg/PS
車体+90kg10.643kg/PS
車体+100kg10.714kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.393kg/PS(1455kg/140PS)となり、数値としては0.393kg、比率にすると3.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.964kg/PS(1675kg/140PS)となり、数値としては1.964kg、比率にすると19.6%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

BU14 レネゲードのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2015/09

-
レネゲード
10.393kg/PS
1455kg/140PS|1.4L-TB
[車体のみPWR:10.000]
2015/05

車種詳細
ジェイド RS
10.433kg/PS
1565kg/150PS|1.5L-TB
車体のみPWR:10.067
2013/09

車種詳細
フィット ハイブリッド
10.318kg/PS
1135kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:9.818
2019/11

車種詳細
ライズ
10.459kg/PS
1025kg/98PS|1.0L-TB
車体のみPWR:9.898
2015/05

車種詳細
2シリーズ アクティブツアラー
10.367kg/PS
1555kg/150PS|2.0L-TB
車体のみPWR:10.000
2009/06

車種詳細
ストリーム
10.321kg/PS
1445kg/140PS|1.8L-NA
車体のみPWR:9.929

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.393kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.289kg/PSから10.497kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの6人乗りミニバン「FR5型 ジェイド RS」、ホンダの5人乗りハッチバック「GP5型 フィット ハイブリッド」、トヨタの5人乗りSUV「A200A型 ライズ」、BMWの5人乗りハッチバック「2C20型 2シリーズ アクティブツアラー」、ホンダの7人乗りミニバン「RN6型 ストリーム」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

BU14型 レネゲード [Opening Edition]のライバル車種|10.393kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は100.0PS/tとなっています。


レネゲードがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブSS|249cc
10.385kg/PS
270kg/26.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.269]
1速ギヤ速度:38.7km/h
最小TWR:1.178
2015/09

-
レネゲード|1368cc
10.393kg/PS
1455kg/140PS/23.5kgm
[車体のみPWR:10.000]
1速ギヤ速度:35.1km/h
最小TWR:1.108

車種詳細
エストレヤ|249cc
10.400kg/PS
208kg/20.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:7.650]
1速ギヤ速度:39.7km/h
最小TWR:1.020

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではレネゲードとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CJ46A スカイウェイブSSと競争してみる

まずレネゲードより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブSSが挙げられます。PWRの10.385kg/PSは車両重量215kgにライダーの体重55kgを加えた270kgを、最高出力26.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスカイウェイブSSに3.6km/h劣り、1速TWRは0.070kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

BJ250A エストレヤと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのエストレヤが挙げられます。PWRの10.400kg/PSは車両重量153kg+55kgの208kgを、最高出力20.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は4.6km/h劣り、1速TWRは0.088kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.655
平均ピストンスピード 14.00m/s
トルクウェイトレシオ 59.57kg/kgm
1馬力あたりのお値段 21214円
排気量1Lあたり馬力 102.34PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.18kgm/L
1気筒あたりの馬力 35.0PS
1気筒あたりのトルク 5.9kgm
パワーバンド比率 65.0%
燃費×馬力 2018.8pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは59.57kg/kgm(1400kg/23.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2970000円、最高出力が140馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21214円、逆に1万円あたりでは0.47馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は126383円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
1500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は102.34PS/L、トルクは17.18kgm/L、1気筒あたりの馬力は35.0馬力、トルクは5.9kgmとなり、このエンジンが140馬力を5000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.00m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.0mmである55263624型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7140回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.655になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.42km/L、最高出力が140PSであるこの車の獲得ポイントは2018.8ptになります。
戯れに車両重量1400kgを100kg単位にした14.0で割ってみたところ、その数値は144.20ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



レネゲードでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.489m
期待される荷室の幅 1.405m
対角線の長さ 2.047m
期待される荷室の面積 2.092m²

縦方向の長さが1.489m(対角線では2.047m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5500rpm|タイヤサイズ 215/65R16|タイヤ直径 68.6cm|円周長 215.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.154 18.44 -
-
39km/h 14260rpm 1263.1kgm
2速 2.360 10.47 0.568 1-2/
3120rpm
68km/h 8100rpm 717.6kgm
3速 1.435 6.37 0.608 2-3/
3340rpm
112km/h 4930rpm 436.3kgm
4速 0.978 4.34 0.682 3-4/
3750rpm
164km/h 3360rpm 297.4kgm
5速 0.755 3.35 0.772 4-5/
4250rpm
212km/h 2590rpm 229.6kgm
6速 0.622 2.76 0.824 5-6/
4530rpm
258km/h 2130rpm 189.1kgm
Final 4.438 レシオカバレッジ(変速比幅)6.678

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.438)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(23.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.438)÷タイヤの有効半径(0.343m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの258km(5000rpmでは234.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1750回転で最大トルク23.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば59.57kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.000kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1263.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1400kg)を1速ギヤの最大駆動力(1263.1kgm)で割ってみると1.108kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5000回転でのトルク(20.1kgm)からTWRを算出すると1.296kg/kgmとなり、1750-5000回転の回転域では1.108-1.296kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

BU14型レネゲードに搭載された55263624型1368ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ35km/h-
2速ギヤ62km/h2840rpm
3速ギヤ102km/h3040rpm
4速ギヤ149km/h3410rpm
5速ギヤ193km/h3860rpm
6速ギヤ234km/h4120rpm

まず1速ギヤで5000rpmまで引っ張ると35km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5000rpmから2840rpmまで落ち、そこから5000rpmまで加速を続けると速度は62km/h(+27km/h)になります。

3速ギヤでは3040rpmまで落ちて5000rpmで102km/h(+40km/h)に、4速ギヤでは3410rpmまで落ちて5000rpmで149km/h(+47km/h)になります。

続いて5速ギヤでは3860rpmまで落ちて5000rpmで193km/h(+44km/h)に、6速ギヤでは4120rpmまで落ちて5000rpmで234km/h(+41km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5700 8550 11410 14260 17110 19960 25660
2速 3240 4860 6480 8100 9720 11340 14580
3速 1970 2960 3940 4930 5910 6900 8870
4速 1340 2010 2690 3360 4030 4700 6040
5速 1040 1550 2070 2590 3110 3630 4660
6速 850 1280 1710 2130 2560 2990 3840
※赤い数字は暫定レブリミット(5500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.622)を選択して時速100kmにて走行すると2130回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1280回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1490回転、一般的な高速道路の80km/hでは1710回転、100km/hでは2130回転、制限速度が120km/hになると2560回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3840回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 14 21 28 35 42 49 56
2速 12 25 37 49 62 74 86 99
3速 20 41 61 81 102 122 142 162
4速 30 60 89 119 149 179 209 238
5速 39 77 116 154 193 232 270 309
6速 47 94 141 187 234 281 328 375

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの215/65R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/65R16 | 直径 686mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
60
扁平
195/60R16
37.3km/h
直径640mm
径差-46mm
205/60R16
38.0km/h
直径652mm
径差-34mm
215/60R16
38.7km/h
直径664mm
径差-22mm
225/60R16
39.4km/h
直径676mm
径差-10mm
235/60R16
40.1km/h
直径688mm
径差+2mm
0%
65
扁平
195/65R16
38.5km/h
直径660mm
径差-26mm
205/65R16
39.2km/h
直径673mm
径差-13mm
215/65R16
40.0km/h
686mm
0mm
225/65R16
40.8km/h
直径699mm
径差+13mm
235/65R16
41.5km/h
直径712mm
径差+26mm
+5%
70
扁平
195/70R16
39.6km/h
直径679mm
径差-7mm
205/70R16
40.4km/h
直径693mm
径差+7mm
215/70R16
41.2km/h
直径707mm
径差+21mm
225/70R16
42.0km/h
直径721mm
径差+35mm
235/70R16
42.9km/h
直径735mm
径差+49mm
+10%
75
扁平
195/75R16
40.8km/h
直径699mm
径差+13mm
205/75R16
41.6km/h
直径714mm
径差+28mm
215/75R16
42.5km/h
直径729mm
径差+43mm
225/75R16
43.4km/h
直径744mm
径差+58mm
235/75R16
44.3km/h
直径759mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/65R16、195/70R16 、205/60R16、205/65R16 、215/60R16 、225/60R16 あたりのタイヤがおすすめです。

215/65R16のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/65R16の適応サイズと性能の変化 [BU14型レネゲード編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】215/65R16のタイヤ銘柄と通販価格

BU14型レネゲード[1.4Lターボ FF/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.000kg/ps49.37
1速ギヤ加速性能1.108kg/kgm60.00
1L換算馬力102.34ps/L49.71
1L換算トルク17.18kgm/L53.85
WB/TR比1.65562.16
ワイド&ロー指数0.93946.64
前面の面積3.059m²37.91
最低地上高170mm43.70
スポーツ性能部門の得点403.34

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費15.5km/L46.64
年間維持費262700円55.86
100kmh回転数2130rpm54.81
航続距離744.0km51.76
車の大きさ13.018m³56.19
室内の広さ(仮) 2.361m³39.94
最小回転半径5.5m43.27
馬力単価21214円50.46
ユーティリティ部門の得点398.93

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した BU14型レネゲード[1.4Lターボ FF/6AT] の総合得点は 802.27 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したBU14型レネゲード(FF/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「1500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。