J13KB:XJの性能と維持費 FR/5AT 5人乗り 750万円 2001年式

このページでは、ジャガーの4ドア・5人乗りセダン、2代目のGF-J13KB型XJ XJ Sport-3.2 V8【2001/07モデル・243PS/32.2kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

J13KB XJ
販売期間:1986/10 - 2003/05

画像はジャガーより引用
http://www.jaguar.co.jp/
投稿:2012/04/30|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長5025mm×全幅1800mm×全高1360mm、排気量は3252ccであることから、大雑把に分類すると3.3リットルクラス(3300cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5025mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


J13KB型 XJ [3252cc/243PS FR/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目XJの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2001/11
J15MB型
[XJR100]
4.0L-SC | FR/5AT
| 1200.0万円
375PS
53.5kgm
6.8km/L
2001/06
J13LB型
[XJ Executive-4.0 V8]
4.0L-NA | FR/5AT
| 790.0万円
294PS
40.0kgm
6.7km/L
1996/11
JLGA型
[XJ6-3.2S]
3.2L-NA | FR/4AT
| 695.0万円
215PS
32.1kgm
7.0km/L
2代目XJの車両型式・グレード一覧【全7車種】
XJの新型モデル
3代目 J73TB型XJ
J73TB型XJは2003/05に登場した3代目モデル。参考車両の「XJR」は全長5100mm、全幅1900mm、全高1460mmの車体に、406PS/56.4kgmを発生するTB型4196ccエンジンを搭載。

XJの旧型モデル
初代 JLS型XJ
JLS型XJは1968に登場した初代モデル。参考車両の「XJ12」は全長4990mm、全幅1800mm、全高1360mmの車体に、310PS/47.2kgmを発生する5992ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー JAGUAR
車名&
グレード
XJ
XJ Sport-3.2 V8
その他 XJ40,XJ81,X300,X305,X308 スポーツ エグゼクティブ 3.2-V8 JLGC JLGB
お値段 7500000円
車両型式 GF-J13KB
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長5025×幅1800×高1360mm
軸距&
輪距
2870mm
前1500mm/後1500mm
最小半径 5.7m
タイヤ 前輪:255/40R18
後輪:255/40R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1730kg
エンジン諸元
原動機型式 KB
気筒配列 V型8気筒
排気量3252cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 243PS[179kW]/6350rpm
最大トルク 32.2kgm[316Nm]/4350rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 6.7km/L(15.8mpg)
100km燃費 14.9L/100km
KB型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税66700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2001/07モデルのXJを23年落ちの中古で165万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    XJの2001/07モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である150万円に諸経費として15万円を足した165万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2001年式を23年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年経過 66700円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷5.7km/L×180円/L
7000km÷5.7km/L×180円/L
5000km÷5.7km/L×180円/L
3000km÷5.7km/L×180円/L
315790円
(221050円)
(157900円)
(94740円)
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 527000円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額45830円×12ヶ月 549960円
ローン返済中の年間維持費 1076900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 66700円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
315790円
(221050円)
(157900円)
(94740円)
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額7000円) 84000円
ローン完済後の年間維持費 527000円
名目 金額
車のローン額(1年分) 549960円
ローン返済中の年間維持費 1076900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は66700円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

名にし負うXJともなると、維持費は月額でさえ44000円(ローン完済前は89800円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所を一周して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
228080円
[-87710円]
-25円
155円/L
271940円
[-43850円]
-10円
170円/L
298250円
[-17540円]
180円/L315790円
[0円]
+10円
190円/L
333340円
[+17550円]
+25円
205円/L
359660円
[+43870円]
+50円
230円/L
403520円
[+87730円]

燃費5.7km/LのJ13KB型 XJで10000km走行するのに必要な燃料は1754.4L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は315790円になります。

参考までに、XJの燃料タンクは81リットルですので、1754.4Lの給油回数は22回、1回あたりの燃料代は約14360円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては17550円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると43870円、50円も違ってくると87730円にもなります。

これをJ13KB型 XJの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を527000円としたとき、130円/Lに値下がりすれば439290円(83.4%)に、230円/Lに値上がりすれば614730円(116.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(66700円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 24%
自動車重量税 1年分 25200円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 94740円 34%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 80% 67200円 25%
合計
[1万kmとの差額]
278300円
-248700円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 19%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 157900円 46%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 85% 71400円 20%
合計
[1万kmとの差額]
345700円
-181300円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 16%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 221050円 53%
オイル交換 年1回 8400円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 90% 75600円 19%
合計
[1万kmとの差額]
415400円
-111600円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて248700円安い278300円に、5000km走行では181300円安い345700円に、7000km走行では111600円安い415400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 9%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 473690円 66%
オイル交換 年3回 36000円 5%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 3%
任意保険料 100% 84000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
716100円
+189100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 7%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 631580円 71%
オイル交換 年4回 48000円 5%
タイヤ交換 2年毎 28800円 3%
任意保険料 100% 84000円 10%
合計
[1万kmとの差額]
893200円
+366200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



XJの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 6.7km/L
燃料タンク容量 81L
航続距離(カタログ燃費) 542.7km
航続距離(80%燃費) 437.4km
満タンプライス 14580円
1km走行コスト 26.87円
1万円でどこまで行ける? 372.2km
車両価格/航続距離 13820円/km

10・15モード燃費が6.7km/L、燃料タンク容量81リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は542.7kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.0km/L)とすると486.0km、80%(5.4km/L)だと437.4km、70%(4.7km/L)では380.7kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で81リットルの給油をすると14580円、上で計算した航続距離を踏まえると542.7km(80%燃費時437.4km)を走行するのに14580円かかる計算です。

燃費を5.7km/Lとしたときの1km走行コストは26.87円、10万km走行したときの燃料代は268.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら26.9万円/年、7年10万kmなら38.4万円/年、5年10万kmなら53.7万円/年、3年10万kmなら89.6万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば372.2km(往復なら片道186.1km)、カタログ値の80%なら297.8km(片道148.9km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で542.7kmの距離を移動できるJ13KB型 XJ [XJ Sport-3.2 V8]という乗り物を、750.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「13820円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

KB型エンジン簡易性能曲線図
KB型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4350回転時の馬力 196PS
6350回転時の馬力 243PS
各回転域でのトルク
4350回転時のトルク 32.2kgm
6350回転時のトルク 27.4kgm
KB型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているKB型3252cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは6350回転時に最高出力243馬力を、4350回転時に最大トルク32.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4350rpmから最高出力が発生する6350rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は31.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.119kg/PS(1730kg/243PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.119kg/PS
車体+1人7.346kg/PS
車体+5人8.251kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.366kg/PS
車体+70kg7.407kg/PS
車体+80kg7.449kg/PS
車体+90kg7.490kg/PS
車体+100kg7.531kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.346kg/PS(1785kg/243PS)となり、数値としては0.227kg、比率にすると3.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.251kg/PS(2005kg/243PS)となり、数値としては1.132kg、比率にすると15.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


J13KB XJのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2001/07

-
XJ
7.346kg/PS
1785kg/243PS|3.3L-NA
[車体のみPWR:7.119]
2017/09

車種詳細
スイフト スポーツ
7.321kg/PS
1025kg/140PS|1.4L-TB
車体のみPWR:6.929
2010/12

車種詳細
FJクルーザー
7.228kg/PS
1995kg/276PS|4.0L-NA
車体のみPWR:7.029
2012/08

車種詳細
ラングラー アンリミテッド
7.377kg/PS
2095kg/284PS|3.7L-NA
車体のみPWR:7.183
2010/06

車種詳細
コルト Ralliart-R
7.147kg/PS
1165kg/163PS|1.5L-TB
車体のみPWR:6.810
2017/09

車種詳細
シビック
7.555kg/PS
1375kg/182PS|1.5L-TB
車体のみPWR:7.253

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.346kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.126kg/PSから7.566kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC33S型 スイフト スポーツ」、トヨタの5人乗りSUV「GSJ15W型 FJクルーザー」、JEEPの5人乗りSUV「JK36L型 ラングラー アンリミテッド」、三菱の5人乗りハッチバック「Z27AG型 コルト Ralliart-R」、ホンダの5人乗りハッチバック「FK7型 シビック」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

J13KB型 XJ [XJ Sport-3.2 V8]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.346kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は140.5PS/tとなっています。


XJがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB250F|249cc
7.345kg/PS
213kg/28.6PS/2.35kgm
[車体のみPWR:5.448]
1速ギヤ速度:43.2km/h
最小TWR:0.839
2001/07

-
XJ|3252cc
7.346kg/PS
1785kg/243PS/32.2kgm
[車体のみPWR:7.119]
1速ギヤ速度:67.8km/h
最小TWR:1.521

車種詳細
NC750L|745cc
7.351kg/PS
272kg/36.7PS/5.51kgm
[車体のみPWR:5.865]
1速ギヤ速度:39.7km/h
最小TWR:0.791

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではXJとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MC43 CB250Fと競争してみる

まずXJより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB250Fが挙げられます。PWRの7.345kg/PSは車両重量158kgにライダーの体重55kgを加えた213kgを、最高出力28.6PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCB250Fに24.6km/h勝り、1速TWRは0.682kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC67 NC750Lと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのNC750Lが挙げられます。PWRの7.351kg/PSは車両重量217kg+55kgの272kgを、最高出力36.7PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は28.1km/h勝り、1速TWRは0.730kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.913
平均ピストンスピード 14.82m/s
トルクウェイトレシオ 53.73kg/kgm
1馬力あたりのお値段 30864円
排気量1Lあたり馬力 74.72PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.90kgm/L
1気筒あたりの馬力 30.4PS
1気筒あたりのトルク 4.0kgm
パワーバンド比率 31.5%
燃費×馬力 1385.1pt
各種ランキング
セダンのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは53.73kg/kgm(1730kg/32.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7500000円、最高出力が243馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は30864円、逆に1万円あたりでは0.32馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は232919円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は74.72PS/L、トルクは9.90kgm/L、1気筒あたりの馬力は30.4馬力、トルクは4.0kgmとなり、このエンジンが243馬力を6350回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.82m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が70.0mmであるKB型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8570回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.913になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が5.70km/L、最高出力が243PSであるこの車の獲得ポイントは1385.1ptになります。
戯れに車両重量1730kgを100kg単位にした17.3で割ってみたところ、その数値は80.06ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



XJでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.76m
期待される荷室の幅 1.40m
対角線の長さ 2.25m
期待される荷室の面積 2.46m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.76m(対角線では2.25m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6350rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6850回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6850rpm|タイヤサイズ 255/40R18|タイヤ直径 66.1cm|円周長 207.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6850rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.571 11.68 -
-
73km/h 9370rpm 1137.7kgm
2速 2.200 7.19 0.616 1-2/
4220rpm
119km/h 5770rpm 700.9kgm
3速 1.505 4.92 0.684 2-3/
4690rpm
173km/h 3950rpm 479.5kgm
4速 1.000 3.27 0.664 3-4/
4550rpm
261km/h 2620rpm 318.6kgm
5速 0.804 2.63 0.804 4-5/
5510rpm
325km/h 2110rpm 256.1kgm
Final 3.270 レシオカバレッジ(変速比幅)4.442

ギヤの繋がりイメージ
J13KB型XJ5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4350rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.270)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(32.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.270)÷タイヤの有効半径(0.3305m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの325km(6350rpmでは301.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6350rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6350rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ68km/h-
2速ギヤ110km/h3910rpm
3速ギヤ161km/h4340rpm
4速ギヤ242km/h4220rpm
5速ギヤ301km/h5110rpm

J13KB型XJに搭載されたKB型3252ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6350rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6350rpmまで引っ張ると68km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6350rpmから3910rpmまで落ち、そこから6350rpmまで加速を続けると速度は110km/h(+42km/h)になります。

3速ギヤでは4340rpmまで落ちて6350rpmで161km/h(+51km/h)に、4速ギヤでは4220rpmまで落ちて6350rpmで242km/h(+81km/h)に、5速ギヤでは5110rpmまで落ちて6350rpmで301km/h(+59km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4350回転で最大トルク32.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば53.73kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.119kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1137.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1730kg)を1速ギヤの最大駆動力(1137.7kgm)で割ってみると1.521kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6350回転でのトルク(27.4kgm)からTWRを算出すると1.79kg/kgmとなり、4350-6350回転の回転域では1.521-1.79kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3750 5620 7500 9370 11240 13120 16870
2速 2310 3460 4620 5770 6930 8080 10390
3速 1580 2370 3160 3950 4740 5530 7110
4速 1050 1570 2100 2620 3150 3670 4720
5速 840 1270 1690 2110 2530 2950 3800
※赤い数字は暫定レブリミット(6850rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.804)を選択して時速100kmにて走行すると2110回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1270回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1480回転、一般的な高速道路の80km/hでは1690回転、100km/hでは2110回転、制限速度が120km/hになると2530回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3800回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 21 32 43 53 64 75 85
2速 17 35 52 69 87 104 121 139
3速 25 51 76 101 127 152 177 203
4速 38 76 114 152 191 229 267 305
5速 47 95 142 190 237 284 332 379

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6850回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/40R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/40R18 | 直径 661mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
35
扁平
235/35R18
37.6km/h
直径622mm
径差-39mm
245/35R18
38.1km/h
直径629mm
径差-32mm
255/35R18
38.5km/h
直径636mm
径差-25mm
265/35R18
38.9km/h
直径643mm
径差-18mm
275/35R18
39.3km/h
直径650mm
径差-11mm
0%
40
扁平
235/40R18
39.0km/h
直径645mm
径差-16mm
245/40R18
39.5km/h
直径653mm
径差-8mm
255/40R18
40.0km/h
661mm
0mm
265/40R18
40.5km/h
直径669mm
径差+8mm
275/40R18
41.0km/h
直径677mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
235/45R18
40.5km/h
直径669mm
径差+8mm
245/45R18
41.0km/h
直径678mm
径差+17mm
255/45R18
41.6km/h
直径687mm
径差+26mm
265/45R18
42.1km/h
直径696mm
径差+35mm
275/45R18
42.7km/h
直径705mm
径差+44mm
+10%
50
扁平
235/50R18
41.9km/h
直径692mm
径差+31mm
245/50R18
42.5km/h
直径702mm
径差+41mm
255/50R18
43.1km/h
直径712mm
径差+51mm
265/50R18
43.7km/h
直径722mm
径差+61mm
275/50R18
44.3km/h
直径732mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/40R18 、245/35R18、245/40R18 、255/35R18 、265/35R18 、275/35R18あたりのタイヤがおすすめです。

255/40R18のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/40R18の適応サイズと性能の変化 [J13KB型XJ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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J13KB型XJ[3.3L-NA FR/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.119kg/ps57.24
1速ギヤ加速性能1.521kg/kgm51.17
1L換算馬力74.72ps/L51.32
1L換算トルク9.90kgm/L55.24
WB/TR比1.91335.57
ワイド&ロー指数0.75659.91
前面の面積2.448m²54.95
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点409.12

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費6.7km/L36.15
年間維持費527000円31.72
100kmh回転数2110rpm55.03
航続距離542.7km40.01
車の大きさ12.301m³53.43
室内の広さ(仮) 2.231m³38.73
最小回転半径5.7m39.17
馬力単価30864円37.58
ユーティリティ部門の得点331.82

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した J13KB型XJ[3.3L-NA FR/5AT] の総合得点は 740.94 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJ13KB型XJ(FR/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

XJの歴代モデル

4代目 J24MA型 XJ
J24MA XJは2010/05に登場した4代目モデル。参考車両の「XJ Super-Sport LWB」は全長5260mm、全幅1900mm、全高1455mmの車体に、510PS/63.7kgmを発生するTB型4999ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

3代目 J80RB型 XJ
J80RB XJは2003/05に登場した3代目モデル。参考車両の「XJ8-L 3.5」は全長5215mm、全幅1900mm、全高1455mmの車体に、267PS/34.6kgmを発生するRB型3554ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

2代目 JLSA型 XJ
JLSA XJは1986/10に登場した2代目モデル。参考車両の「XJ12」は全長5025mm、全幅1800mm、全高1360mmの車体に、315PS/48.7kgmを発生するRB型5992ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 JLS型 XJ
JLS XJは1968に登場した初代モデル。参考車両の「XJ12」は全長4990mm、全幅1800mm、全高1360mmの車体に、310PS/47.2kgmを発生するRB型5992ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。