GH1 HR-V 性能と維持費 FF/CVT 5人 154万円 2001年式

このページでは、本田技研工業の3ドア・5人乗りSUV、初代のLA-GH1型HR-V JS【2001/07モデル・125PS/14.7kgm・FF/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

GH1 HR-V
販売期間:1998/09 - 2006/02

画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長3995mm×全幅1695mm×全高1575mm、排気量は1590ccであることから、大雑把に分類すると1.6リットルクラス(1600cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3995mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

GH1型 HR-V [1590cc/125PS FF/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代HR-Vの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2004/04
GH4型
[JS4]
1.6L-NA・4WD/CVT・192.5万円
125PS・14.7kgm・13.0km/L
125PS
14.7kgm
13.0km/L
2004/04
GH4型
[J4]
1.6L-NA・4WD/5MT・162.0万円
105PS・14.1kgm・14.2km/L
105PS
14.1kgm
14.2km/L
2004/04
GH3型
[J]
1.6L-NA・FF/5MT・143.1万円
105PS・14.1kgm・14.8km/L
105PS
14.1kgm
14.8km/L
GH型 初代HR-Vまとめ (GH1/GH3 GH2/GH4)【全8件】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー 本田技研工業
車名&
グレード
HR-V
JS
その他 J Special, Super-Player, Sound-Player, Navi-Player
お値段 1538000円
車両型式 LA-GH1
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
(無段変速機)
ドア/定員 3ドア/5名乗車
車体寸法 長3995×幅1695×高1575mm
室内寸法 長1705×幅1365×高1195mm
軸距&
輪距
2360mm
前1470mm/後1455mm
最小半径 5.0m
最低高 175mm
タイヤ 前輪:195/70R15
後輪:195/70R15
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 1160kg
エンジン諸元
原動機型式 D16A
気筒配列 直列4気筒
排気量1590cc
圧縮比9.6
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 125PS[92kW]/6700rpm
最大トルク 14.7kgm[144Nm]/4900rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 14.0km/L(32.9mpg)
100km燃費 7.1L/100km
D16A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税45400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2001/07モデルのHR-Vを24年落ちの中古で33.9万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    HR-Vの2001/07モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である30.76万円に諸経費として3.1万円を足した33.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2001年式を24年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2000cc以下 13年経過 45400円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万km
10000km÷11.9km/L×185円/L 155460円
オイル交換
5000km毎
1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料
月額5500円
月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 311600円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額28200円×12ヶ月 338400円
ローン返済中の年間維持費 650000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は45400円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算26000円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

HR-Vの維持費は高い?安い?

「HR-Vの年間維持費は303000円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてHR-Vの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス192500円-110500円
ヴォクシー ハイブリッド231500円-71500円
ウィッシュ289100円-13900円
スイフト スポーツ292900円-10100円
HR-Vの維持費303000円
基準2000ccクラス平均325900円+22900円
アコード355200円+52200円
WRX STI376200円+73200円
エクスプローラー442300円+139300円
高いBX502800円+199800円

HR-Vの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して110500円高く、最も高いBXと比較して199800円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では22900円安くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、HR-Vの維持費は ちょっと安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

HR-Vを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%390万円33万円26万円
15%260万円22万円17万円
20%200万円17万円14万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は390万円(総支給額33万円/月、手取り26万円/月)、ここから月額維持費2.6万円を支払うと残りは23.4万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は260万円(総支給額22万円/月、手取り17万円/月)、2.6万円を支払うと残りは14.4万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が200万円(総支給額17万円/月、手取り14万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.6万円を引くと残りは11.4万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代16万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
113460円
[-42000円]
-25円
160円/L
134470円
[-20990円]
-10円
175円/L
147070円
[-8390円]
185円/L155460円
[0円]
+10円
195円/L
163880円
[+8420円]
+25円
210円/L
176490円
[+21030円]
+50円
235円/L
197500円
[+42040円]

燃費11.9km/LのGH1型 HR-Vで10000km走行するのに必要な燃料は840.4L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は155460円になります。

参考までに、HR-Vの燃料タンクは55リットルですので、840.4Lの給油回数は16回、1回あたりの燃料代は約9720円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては8420円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると21030円、50円も違ってくると42040円にもなります。

これをGH1型 HR-Vの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり185円の場合を303000円としたとき、135円/Lに値下がりすれば261000円(86.1%)に、235円/Lに値上がりすれば345040円(113.9%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(45400円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 25%
自動車重量税 1年分 18900円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 46640円 26%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 52800円 29%
合計
[1万kmとの差額]
182400円
-120600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 21%
自動車重量税 1年分 18900円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 77730円 36%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 56160円 26%
合計
[1万kmとの差額]
216900円
-86100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 18%
自動車重量税 1年分 18900円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 108820円 43%
オイル交換 年1回 6300円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 59400円 25%
合計
[1万kmとの差額]
253000円
-50000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて120600円安い182400円に、5000km走行では86100円安い216900円に、7000km走行では50000円安い253000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 11%
自動車重量税 1年分 18900円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 233190円 57%
オイル交換 年3回 27000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 3%
任意保険料 100% 66000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
411400円
+108400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 9%
自動車重量税 1年分 18900円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 310920円 62%
オイル交換 年4回 36000円 7%
タイヤ交換 2年毎 16000円 3%
任意保険料 100% 66000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
502100円
+199100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
ホンダの小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

HR-Vの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 14.0km/L
燃料タンク容量 55L
航続距離(カタログ燃費) 770.0km
航続距離(80%燃費) 616.0km
満タンプライス 10175円
1km走行コスト 13.21円
1万円でどこまで行ける? 756.8km

10・15モード燃費が14.0km/L、燃料タンク容量55リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は770.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.6km/L)とすると航続距離は693.0km、80%(11.2km/L)だと616.0km、70%(9.8km/L)では539.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から55リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり185円では10175円、上で計算した航続距離を踏まえると770.0km(80%燃費時616.0km)を走行するのに10175円かかる計算です。

燃費を11.9km/Lとしたときの1km走行コストは13.21円、10万km走行したときの燃料代は132.1万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら13.2万円/年、7年10万kmなら18.9万円/年、5年10万kmなら26.4万円/年、3年10万kmなら44.0万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば756.8km(往復なら片道378.4km)、カタログ値の80%なら605.4km(片道302.7km)離れたところまで行くことができます。

HR-Vのカタログデータから見えてくる要素

D16A型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4900回転時の馬力 101PS
6700回転時の馬力 125PS
各回転域でのトルク
4900回転時のトルク 14.7kgm
6700回転時のトルク 13.4kgm
D16A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているD16A型1590cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6700回転時に最高出力125馬力を、4900回転時に最大トルク14.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4900rpmから最高出力が発生する6700rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.280kg/PS(1160kg/125PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.280kg/PS
車体+1人9.720kg/PS
車体+5人11.480kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.760kg/PS
車体+70kg9.840kg/PS
車体+80kg9.920kg/PS
車体+90kg10.000kg/PS
車体+100kg10.080kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.720kg/PS(1215kg/125PS)となり、数値としては0.440kg、比率にすると4.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.480kg/PS(1435kg/125PS)となり、数値としては2.200kg、比率にすると23.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

GH1 HR-Vのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2001/07

-
HR-V
9.720kg/PS
1215kg/125PS|1.6L-NA
[車体のみPWR:9.280]
2010/04

車種詳細
ウィッシュ
9.826kg/PS
1415kg/144PS|1.8L-NA
車体のみPWR:9.444
2019/04

車種詳細
RAV4
9.854kg/PS
1685kg/171PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.532
2015/04

車種詳細
エクシーガ クロスオーバー7
9.682kg/PS
1675kg/173PS|2.5L-NA
車体のみPWR:9.364
2012/02

車種詳細
CX-5
9.571kg/PS
1675kg/175PS|2.2L-TB
車体のみPWR:9.257
2017/12

車種詳細
CX-8
9.711kg/PS
1845kg/190PS|2.2L-TB
車体のみPWR:9.421

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.720kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.526kg/PSから9.914kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの7人乗りミニバン「ZGE20W型 ウィッシュ」、トヨタの5人乗りSUV「MXAA54型 RAV4」、スバルの7人乗りSUV「YAM型 エクシーガ クロスオーバー7」、マツダの5人乗りSUV「KE2AW型 CX-5」、マツダの7人乗りSUV「KG2P型 CX-8」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GH1型 HR-V [JS]のライバル車種|9.720kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は107.8PS/tとなっています。


HR-Vがバイクと競争するなら…?


車種詳細
GSX250R|248cc
9.708kg/PS
233kg/24.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:7.417]
1速ギヤ速度:36.8km/h
最小TWR:0.988
2001/07

-
HR-V|1590cc
9.720kg/PS
1215kg/125PS/14.7kgm
[車体のみPWR:9.280]
1速ギヤ速度:48.7km/h
最小TWR:1.521

車種詳細
XL230|223cc
9.722kg/PS
175kg/17.7PS/1.94kgm
[車体のみPWR:6.667]
1速ギヤ速度:32.8km/h
最小TWR:0.786

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではHR-Vとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

DN11A GSX250Rと競争してみる

まずHR-Vより少しPWRが低いバイクとして、スズキのGSX250Rが挙げられます。PWRの9.708kg/PSは車両重量178kgにライダーの体重55kgを加えた233kgを、最高出力24.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はGSX250Rに11.9km/h勝り、1速TWRは0.533kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

MC36 XL230と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのXL230が挙げられます。PWRの9.722kg/PSは車両重量120kg+55kgの175kgを、最高出力17.7PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は15.9km/h勝り、1速TWRは0.735kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.613
平均ピストンスピード 20.10m/s
トルクウェイトレシオ 78.91kg/kgm
1馬力あたりのお値段 12304円
排気量1Lあたり馬力 78.62PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.25kgm/L
1気筒あたりの馬力 31.2PS
1気筒あたりのトルク 3.7kgm
パワーバンド比率 26.9%
燃費×馬力 1487.5pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.5~1.6L以下のPWR

トルクウェイトレシオは78.91kg/kgm(1160kg/14.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1538000円、最高出力が125馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は12304円、逆に1万円あたりでは0.81馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は104626円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
ホンダ編
2000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は78.62PS/L、トルクは9.25kgm/L、1気筒あたりの馬力は31.2馬力、トルクは3.7kgmとなり、このエンジンが125馬力を6700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.10m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.0mmであるD16A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6670回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.613になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.90km/L、最高出力が125PSであるこの車の獲得ポイントは1487.5ptになります。
戯れに車両重量1160kgを100kg単位にした11.6で割ってみたところ、その数値は128.23ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 2.781m³
1人あたりのスペース 0.556m³
室内長/全長 42.7%
室内幅/全幅 80.5%
室内高/全高 75.9%
室内容積/車両体積 26.1%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.781m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.556m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は42.7%、同じく室内幅と全幅の比率は80.5%、同じく室内高と全高の比率は75.9%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は26.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


HR-Vでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.398m
期待される荷室の幅 1.265m
対角線の長さ 1.885m
期待される荷室の面積 1.768m²

縦方向の長さが1.398m(対角線では1.885m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7200rpm|タイヤサイズ 195/70R15|タイヤ直径 65.4cm|円周長 205.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.466 16.97 -
-
52km/h 13760rpm 762.7kgm
2速 0.449 3.09 0.182 1-2/
1310rpm
287km/h 2510rpm 138.9kgm
Final6.880レシオカバレッジ(変速比幅)5.492

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4900rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(6.880)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(14.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(6.880)÷タイヤの有効半径(0.327m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの287km(6700rpmでは267.4km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の2.466から高速側の0.449の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4900回転で最大トルク14.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば78.91kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.280kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと762.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1160kg)を1速ギヤの最大駆動力(762.7kgm)で割ってみると1.521kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6700回転でのトルク(13.4kgm)からTWRを算出すると1.669kg/kgmとなり、4900-6700回転の回転域では1.521-1.669kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5500 8260 11010 13760 16510 19260 24770
2速 1000 1500 2000 2510 3010 3510 4510
※赤い数字は暫定レブリミット(7200rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.449)を選択して時速100kmにて走行すると2510回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1500回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1750回転、一般的な高速道路の80km/hでは2000回転、100km/hでは2510回転、制限速度が120km/hになると3010回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4510回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 15 22 29 36 44 51 58
2速 40 80 120 160 200 239 279 319

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの195/70R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 195/70R15 | 直径 654mm

-20mm
幅175mm
-10mm
幅185mm
変更なし
幅195mm
+10mm
幅205mm
+20mm
幅215mm
65 175/65R15
37.2km/h
径 609mm
差 -45mm
185/65R15
38.0km/h
径 622mm
差 -32mm
195/65R15
38.8km/h
径 635mm
差 -19mm
205/65R15
39.6km/h
径 648mm
差 -6mm
215/65R15
40.4km/h
径 661mm
差 +7mm
70 175/70R15
38.3km/h
径 626mm
差 -28mm
185/70R15
39.1km/h
径 640mm
差 -14mm
195/70R15
40.0km/h
654mm
0mm
205/70R15
40.9km/h
径 668mm
差 +14mm
215/70R15
41.7km/h
径 682mm
差 +28mm
75 175/75R15
39.4km/h
径 644mm
差 -10mm
185/75R15
40.3km/h
径 659mm
差 +5mm
195/75R15
41.2km/h
径 674mm
差 +20mm
205/75R15
42.1km/h
径 689mm
差 +35mm
215/75R15
43.1km/h
径 704mm
差 +50mm
80 175/80R15
40.4km/h
径 661mm
差 +7mm
185/80R15
41.4km/h
径 677mm
差 +23mm
195/80R15
42.4km/h
径 693mm
差 +39mm
205/80R15
43.4km/h
径 709mm
差 +55mm
215/80R15
44.3km/h
径 725mm
差 +71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、175/70R15、175/75R15 、185/65R15、185/70R15 、195/65R15 、205/65R15 あたりのタイヤがおすすめです。

195/70R15のタイヤ幅を175mmから225mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、195/70R15の適応サイズと性能の変化 [GH1型HR-V編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】195/70R15のタイヤ銘柄と通販価格

GH1型 HR-V 1.6L-NA FF/CVTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS9.28㎏/PS51.4ptC
最高回転数5881rpm6700rpm60.1ptB
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m1.52㎏/㎏m51.2ptC
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h48.7㎞/h47.8ptC
1リットル
換算馬力
73.10PS/L78.62PS/L54.4ptB
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L9.25㎏m/L47.3ptC
WB/TR比1.7731.61366.3ptA
ワイド&
ロー指数
0.8940.92947.5ptC
前面の面積2.630m22.670m248.9ptC
最低地上高154.5mm175mm41.7ptD
スポーツ性能部門の得点522.3pt
総合評価B

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費336384円303000円52.9ptC
10-15燃費13.0km/L14.0km/L52.1ptC
100km/h
回転数
2490rpm2510rpm49.7ptC
航続距離656.6km693.0km52.1ptC
車の大きさ11.466m310.665m353.2ptC
車内の広さ3426.5L2781.2L43.8ptD
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
694.1L556.2L38.5ptD
車内床面積2.800m22.327m243.4ptD
最小回転
半径
5.17m5.0m53.5ptC
ユーティリティ部門の得点490.9pt
総合評価C

※10-15燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表! ※変動中
部門 全10688車種中 RANK
運動性能 522.3pt 2750位 B
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 490.9pt 5050位 C
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 1013.2pt 3657位 B
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は522.3点で全10688車種中の2750位、ユーティリティ部門は490.9点で5050位、総合得点は1013.2点で3657位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGH1型 HR-V(FF/CVT) の各種スペックを、5人乗SUV2000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


人気があるSUVの車種比較


B38A デリカ ミニ 2023 vs JF6 N-BOX JOY 2024 性能比較
初代 デリカ ミニ T(2023年式 B38A・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.2kgm・4人乗り)と、3代目 N-BOX JOY TURBO(2024年式 JF6・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.6kgm・4人乗り)を比較。

HE21S アルト ラパン SS 2007 vs HN22S Kei ワークス 2008 性能比較
初代 アルト ラパン SS(2007年式 HE21S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)と、初代 Kei ワークス WORKS(2008年式 HN22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)を比較。

HN22S Kei ワークス 2008 vs HA22S アルト ワークス 1999 性能比較
初代 Kei ワークス WORKS(2008年式 HN22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)と、5代目 アルト ワークス WORKS RS/Z(1999年式 HA22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)を比較。

DG5 WR-V 2024 vs RV3 ヴェゼル 2021 性能比較
初代 WR-V X(2024年式 DG5・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)と、2代目 ヴェゼル G(2021年式 RV3・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)を比較。

MXGA10 カローラ クロス 2023 vs MXPB10 ヤリス クロス 2020 性能比較
12代目 カローラ クロス G-X(2023年式 MXGA10・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・5人乗り)と、4代目 ヤリス クロス X B-package(2020年式 MXPB10・FF/CVT・1.5L・120PS/14.8kgm・5人乗り)を比較。

AXUH85 ハリアー ハイブリッド 2020 vs RV6 ヴェゼル e:HEV 2021 性能比較
4代目 ハリアー ハイブリッド S-Hybrid(2020年式 AXUH85・4WD/CVT・2.5L・178PS/22.5kgm・5人乗り)と、2代目 ヴェゼル e:HEV Z(2021年式 RV6・4WD/CVT・1.5L・106PS/13.0kgm・5人乗り)を比較。

HN22S Kei ワークス 2008 vs HT81S スイフト スポーツ 2004 性能比較
初代 Kei ワークス WORKS(2008年式 HN22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)と、初代 スイフト スポーツ Sport(2004年式 HT81S・FF/5MT・1.5L・115PS/14.6kgm・5人乗り)を比較。

JC74W ジムニー ノマド 2025 vs A210A ライズ 2021 性能比較
4代目 ジムニー ノマド FC(2025年式 JC74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、初代 ライズ Z(2021年式 A210A・4WD/CVT・1.0L+ターボ・98PS/14.3kgm・5人乗り)を比較。
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