D34YH01:DS3の性能と維持費 FF/8AT 5人 509万円 2023年式

このページでは、DSオートモビルの5ドア・5人乗りSUV、2代目の3DA-D34YH01型DS3 OPERA BlueHDi【2023/05モデル・131PS/30.6kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

D34YH01 DS3
販売期間:2023/05 - 現行車

画像はDSオートモビルより引用
https://www.dsautomobiles.jp/
投稿日:2023/12/21

ボディサイズが全長4120mm×全幅1790mm×全高1575mm、排気量は1498ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4120mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


D34YH01型 DS3 [1498cc/131PS FF/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目DS3の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2019/06
D34HN05型
[Be-Chic]
1.2L-TB | FF/8AT
| 299.0万円
131PS
23.5kgm
15.9km/L
DS3の旧型モデル
初代 A5X5G04型DS3
A5X5G04型DS3は2014/06に登場した初代モデル。参考車両の「Performance」は全長3970mm、全幅1730mm、全高1455mmの車体に、208PS/30.6kgmを発生する5G04型1598ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー DSA
車名&
グレード
DS3
OPERA BlueHDi
その他 -
お値段 5090000円
車両型式 3DA-D34YH01
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4120×幅1790×高1575mm
軸距&
輪距
2560mm
前1540mm/後1550mm
最小半径 5.3m
最低高 185mm
タイヤ 前輪:215/55R18
後輪:215/55R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1330kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列4気筒
排気量1498cc
圧縮比16.4
吸気方式 ターボ
最高出力 131PS[96kW]/3750rpm
最大トルク 30.6kgm[300Nm]/1750rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
WLTC燃費 21.0km/L(49.4mpg)
100km燃費 4.8L/100km

直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税30500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、DS3の新車を585.4万円(諸費用として76.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 11年未満 30500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷21.0km/L×150円/L
7000km÷21.0km/L×150円/L
5000km÷21.0km/L×150円/L
3000km÷21.0km/L×150円/L
71430円
(50000円)
(35720円)
(21430円)
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 206500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額97560円×12ヶ月 1170720円
ローン返済中の年間維持費 1377200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 30500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
71430円
(50000円)
(35720円)
(21430円)
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 206500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1170720円
ローン返済中の年間維持費 1377200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から1年経過車の場合、「1500cc以下で11年未満」クラスの自動車税は30500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

DS3【OPERA BlueHDi】の場合、維持費の月額は17300円(ローン完済前は114800円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費21.0km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
47620円
[-23810円]
-25円
125円/L
59530円
[-11900円]
-10円
140円/L
66670円
[-4760円]
150円/L71430円
[0円]
+10円
160円/L
76200円
[+4770円]
+25円
175円/L
83340円
[+11910円]
+50円
200円/L
95240円
[+23810円]

燃費21.0km/LのD34YH01型 DS3で10000km走行するのに必要な燃料は476.2L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は71430円になります。

参考までに、DS3の燃料タンクは41リットルですので、476.2Lの給油回数は12回、1回あたりの燃料代は約5960円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては4770円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると11910円、50円も違ってくると23810円にもなります。

これをD34YH01型 DS3の年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を206500円としたとき、100円/Lに値下がりすれば182690円(88.5%)に、200円/Lに値上がりすれば230310円(111.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(30500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 23%
自動車重量税 1年分 12300円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 7%
燃料代 3000km分 21430円 16%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 7%
任意保険料 80% 48000円 35%
合計
[1万kmとの差額]
135200円
-71300円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 20%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 5000km分 35720円 23%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 6%
任意保険料 85% 51000円 34%
合計
[1万kmとの差額]
152500円
-54000円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 18%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 7000km分 50000円 29%
オイル交換 年1回 6300円 4%
タイヤ交換 6年毎 9600円 6%
任意保険料 90% 54000円 31%
合計
[1万kmとの差額]
171600円
-34900円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて71300円安い135200円に、5000km走行では54000円安い152500円に、7000km走行では34900円安い171600円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 11%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 107150円 40%
オイル交換 年3回 27000円 10%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 8%
任意保険料 100% 60000円 23%
合計
[1万kmとの差額]
267400円
+60900円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 10%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 20000km分 142860円 45%
オイル交換 年4回 36000円 11%
タイヤ交換 2年毎 28800円 9%
任意保険料 100% 60000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
319300円
+112800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(16.9km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(20.9km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(23.5km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(21.0km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での軽油代71430円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル150円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合の軽油代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地16.9km/L → 17.4km/L
郊外20.9km/L → 21.5km/L
高速道路23.5km/L → 24.2km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km79880円
[77580円]
郊外500km3590円
[3500円]
高速道路500km3200円
[3110円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
86670円
+15240円
17.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
84190円
-2480円
17.8km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が16.9km/Lでは軽油532.5Lを消費して、軽油代は79880円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が20.9km/Lでは軽油23.9Lを消費して、軽油代は3590円になります。
  • 高速道路走行の軽油代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が23.5km/Lでは軽油21.3Lを消費して、軽油代は3200円になります。

このパターンでは使用した燃料量が577.7L、かかった軽油代が86670円となり、平均燃費は17.3km/L(-3.7km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+15240円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると軽油代は84190円となり、2480円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で12400円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km44390円
[43110円]
郊外5000km35880円
[34890円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
80270円
+8840円
18.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
78000円
-2270円
19.2km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が16.9km/Lでは295.9Lを消費して、軽油代は44390円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が20.9km/Lでは239.2Lを消費して、軽油代は35880円になります。

このパターンでは使用した燃料量が535.1L、かかった軽油代が80270円となり、平均燃費は18.7km/L(-2.3km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+8840円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では軽油代が78000円となり、1年間で2270円、5年間で11350円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km29550円
[28710円]
郊外3340km23970円
[23300円]
高速道路3330km21260円
[20640円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
74780円
+3350円
20.1km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
72650円
-2130円
20.6km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が16.9km/Lでは197.0Lを消費して、軽油代は29550円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が20.9km/Lでは159.8Lを消費して、軽油代は23970円になります。
  • 高速道路走行の軽油代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が23.5km/Lでは141.7Lを消費して、軽油代は21260円になります。

このパターンでは使用した燃料量が498.5L、かかった軽油代が74780円となり、平均燃費は20.1km/L(-0.9km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+3350円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では軽油代が72650円となり、1年間で2130円、5年間で10650円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km4440円
[4310円]
郊外9000km64590円
[62790円]
高速道路500km3200円
[3110円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
72230円
+800円
20.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
70210円
-2020円
21.4km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が16.9km/Lでは29.6Lを消費して、軽油代は4440円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が20.9km/Lでは430.6Lを消費して、軽油代は64590円になります。
  • 高速道路走行の軽油代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が23.5km/Lでは21.3Lを消費して、軽油代は3200円になります。

このパターンでは使用した燃料量が481.5L、かかった軽油代が72230円となり、平均燃費は20.8km/L(-0.2km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+800円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では軽油代が70210円となり、1年間で2020円、5年間で10100円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(17.3km/L・18.7km/L・20.1km/L・20.8km/L)、軽油代のほうもなかなかな違い(86670円・80270円・74780円・72230円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
21.0km/L
861.0km
市街地燃費
16.9km/L
692.9km
[-168.1km]
郊外燃費
20.9km/L
856.9km
[-4.1km]
高速道路燃費
23.5km/L
963.5km
[+102.5km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を41Lとしたとき、市街地モード燃費16.9km/Lでの航続距離は692.9km(-168.1km)、郊外モード燃費20.9km/Lでの航続距離は856.9km(-4.1km)、高速道路モード燃費23.5km/Lでの航続距離は963.5km(+102.5km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


DS3の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 21.0km/L
燃料タンク容量 41L
航続距離(カタログ燃費) 861.0km
航続距離(80%燃費) 688.8km
満タンプライス 6150円
1km走行コスト 7.14円
1万円でどこまで行ける? 1400.0km
車両価格/航続距離 5912円/km

WLTCモード燃費が21.0km/L、燃料タンク容量41リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は861.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(18.9km/L)とすると774.9km、80%(16.8km/L)だと688.8km、70%(14.7km/L)では602.7kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で41リットルの給油をすると6150円、上で計算した航続距離を踏まえると861.0km(80%燃費時688.8km)を走行するのに6150円かかる計算です。

燃費を21.0km/Lとしたときの1km走行コストは7.14円、10万km走行したときの燃料代は71.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら7.1万円/年、7年10万kmなら10.2万円/年、5年10万kmなら14.3万円/年、3年10万kmなら23.8万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1400.0km(往復なら片道700.0km)、カタログ値の80%なら1120.0km(片道560.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で861.0kmの距離を移動できるD34YH01型 DS3 [OPERA BlueHDi]という乗り物を、509.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5912円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1750回転時の馬力 75PS
3750回転時の馬力 131PS
各回転域でのトルク
1750回転時のトルク 30.6kgm
3750回転時のトルク 25.0kgm

まずおさらいとして、搭載している直列4気筒、1498ccのターボエンジンは3750回転時に最高出力131馬力を、1750回転時に最大トルク30.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する3750rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は53.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.153kg/PS(1330kg/131PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.153kg/PS
車体+1人10.573kg/PS
車体+5人12.252kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.611kg/PS
車体+70kg10.687kg/PS
車体+80kg10.763kg/PS
車体+90kg10.840kg/PS
車体+100kg10.916kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.573kg/PS(1385kg/131PS)となり、数値としては0.420kg、比率にすると4.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.252kg/PS(1605kg/131PS)となり、数値としては2.099kg、比率にすると20.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


D34YH01 DS3のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2023/05

-
DS3
10.573kg/PS
1385kg/131PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:10.153]
2017/12

車種詳細
クロスビー
10.657kg/PS
1055kg/99PS|1.0L-TB
車体のみPWR:10.101
2013/09

車種詳細
フィット
10.550kg/PS
1055kg/100PS|1.4L-NA
車体のみPWR:10.000
2010/12

車種詳細
ノート
10.596kg/PS
1155kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.092
2008/10

車種詳細
3シリーズ ツーリング
10.633kg/PS
1595kg/150PS|2.0L-NA
車体のみPWR:10.267
2012/11

車種詳細
ティグアン
10.633kg/PS
1595kg/150PS|1.4L-TBSC
車体のみPWR:10.267

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.573kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.467kg/PSから10.679kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りSUV「MN71S型 クロスビー」、ホンダの5人乗りハッチバック「GK3型 フィット」、日産の5人乗りハッチバック「E11型 ノート」、BMWの5人乗りワゴン「VR20型 3シリーズ ツーリング」、フォルクスワーゲンの5人乗りSUV「5NCTH型 ティグアン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

D34YH01型 DS3 [OPERA BlueHDi]とパワーウェイトレシオが近い車種|10.573kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は98.5PS/tとなっています。


DS3がバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブ250|249cc
10.500kg/PS
273kg/26.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.385]
1速ギヤ速度:38.7km/h
最小TWR:1.195
2023/05

-
DS3|1498cc
10.573kg/PS
1385kg/131PS/30.6kgm
[車体のみPWR:10.153]
1速ギヤ速度:29.9km/h
最小TWR:0.921

車種詳細
ST250 E-type|249cc
10.579kg/PS
201kg/19.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:7.684]
1速ギヤ速度:37.9km/h
最小TWR:0.889

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではDS3とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CJ46A スカイウェイブ250と競争してみる

まずDS3より少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ250が挙げられます。PWRの10.500kg/PSは車両重量218kgにライダーの体重55kgを加えた273kgを、最高出力26.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスカイウェイブ250に8.8km/h劣り、1速TWRは0.274kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NJ4CA ST250 E-typeと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのST250 E-typeが挙げられます。PWRの10.579kg/PSは車両重量146kg+55kgの201kgを、最高出力19.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は8.0km/h劣り、1速TWRは0.032kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.657
平均ピストンスピード 10.60m/s
トルクウェイトレシオ 43.46kg/kgm
1馬力あたりのお値段 38855円
排気量1Lあたり馬力 87.40PS/L
排気量1Lあたりトルク 20.43kgm/L
1気筒あたりの馬力 32.8PS
1気筒あたりのトルク 7.7kgm
パワーバンド比率 53.3%
燃費×馬力 2751.0pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは43.46kg/kgm(1330kg/30.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5090000円、最高出力が131馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は38855円、逆に1万円あたりでは0.26馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は166340円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
1500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は87.40PS/L、トルクは20.43kgm/L、1気筒あたりの馬力は32.8馬力、トルクは7.7kgmとなり、このエンジンが131馬力を3750回転で発生させているときの平均ピストンスピードは10.60m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.657になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が21.0km/L、最高出力が131PSであるこの車の獲得ポイントは2751.0ptになります。
戯れに車両重量1330kgを100kg単位にした13.3で割ってみたところ、その数値は206.84ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



DS3での車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.44m
期待される荷室の幅 1.39m
対角線の長さ 2.00m
期待される荷室の面積 2.00m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.44m(対角線では2.00m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合3750rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4250回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4250rpm|タイヤサイズ 215/55R18|タイヤ直径 69.4cm|円周長 218.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4250rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.070 16.38 -
-
34km/h 12520rpm 1444.6kgm
2速 2.971 9.60 0.586 1-2/
2490rpm
58km/h 7340rpm 846.5kgm
3速 1.950 6.30 0.656 2-3/
2790rpm
88km/h 4820rpm 555.6kgm
4速 1.469 4.75 0.753 3-4/
3200rpm
117km/h 3630rpm 418.6kgm
5速 1.230 3.97 0.837 4-5/
3560rpm
140km/h 3040rpm 350.5kgm
6速 1.000 3.23 0.813 5-6/
3460rpm
172km/h 2470rpm 284.9kgm
7速 0.808 2.61 0.808 6-7/
3430rpm
213km/h 2000rpm 230.2kgm
8速 0.672 2.17 0.832 7-8/
3540rpm
256km/h 1660rpm 191.5kgm
Final 3.231 レシオカバレッジ(変速比幅)7.545

ギヤの繋がりイメージ
D34YH01型DS38AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.231)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(30.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.231)÷タイヤの有効半径(0.347m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの256km(3750rpmでは225.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:3750rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

3750rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ30km/h-
2速ギヤ51km/h2200rpm
3速ギヤ78km/h2460rpm
4速ギヤ103km/h2820rpm
5速ギヤ123km/h3140rpm
6速ギヤ152km/h3050rpm
7速ギヤ188km/h3030rpm
8速ギヤ226km/h3120rpm

D34YH01型DS3に搭載された1498ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する3750rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで3750rpmまで引っ張ると30km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は3750rpmから2200rpmまで落ち、そこから3750rpmまで加速を続けると速度は51km/h(+21km/h)になります。

3速ギヤでは2460rpmまで落ちて3750rpmで78km/h(+27km/h)に、4速ギヤでは2820rpmまで落ちて3750rpmで103km/h(+25km/h)に、5速ギヤでは3140rpmまで落ちて3750rpmで123km/h(+20km/h)になります。

続いて6速ギヤでは3050rpmまで落ちて3750rpmで152km/h(+29km/h)に、7速ギヤでは3030rpmまで落ちて3750rpmで188km/h(+36km/h)に、8速ギヤでは3120rpmまで落ちて3750rpmで226km/h(+38km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1750回転で最大トルク30.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば43.46kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.153kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1444.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1330kg)を1速ギヤの最大駆動力(1444.6kgm)で割ってみると0.921kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する3750回転でのトルク(25.0kgm)からTWRを算出すると1.13kg/kgmとなり、1750-3750回転の回転域では0.921-1.13kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5010 7510 10020 12520 15030 17530 22540
2速 2940 4400 5870 7340 8810 10270 13210
3速 1930 2890 3850 4820 5780 6740 8670
4速 1450 2180 2900 3630 4350 5080 6530
5速 1220 1820 2430 3040 3650 4250 5470
6速 990 1480 1980 2470 2960 3460 4450
7速 800 1200 1600 2000 2400 2790 3590
8速 660 1000 1330 1660 1990 2320 2990
※赤い数字は暫定レブリミット(4250rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.672)を選択して時速100kmにて走行すると1660回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1000回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1160回転、一般的な高速道路の80km/hでは1330回転、100km/hでは1660回転、制限速度が120km/hになると1990回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2990回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 32 40 48 56 64
2速 14 27 41 55 68 82 95 109
3速 21 42 62 83 104 125 145 166
4速 28 55 83 110 138 165 193 220
5速 33 66 99 132 165 197 230 263
6速 40 81 121 162 202 243 283 324
7速 50 100 150 200 251 301 351 401
8速 60 120 181 241 301 361 422 482

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4250回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの215/55R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/55R18 | 直径 694mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
50
扁平
195/50R18
37.6km/h
直径652mm
径差-42mm
205/50R18
38.2km/h
直径662mm
径差-32mm
215/50R18
38.7km/h
直径672mm
径差-22mm
225/50R18
39.3km/h
直径682mm
径差-12mm
235/50R18
39.9km/h
直径692mm
径差-2mm
0%
55
扁平
195/55R18
38.7km/h
直径672mm
径差-22mm
205/55R18
39.4km/h
直径683mm
径差-11mm
215/55R18
40.0km/h
694mm
0mm
225/55R18
40.6km/h
直径705mm
径差+11mm
235/55R18
41.3km/h
直径716mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
195/60R18
39.8km/h
直径691mm
径差-3mm
205/60R18
40.5km/h
直径703mm
径差+9mm
215/60R18
41.2km/h
直径715mm
径差+21mm
225/60R18
41.9km/h
直径727mm
径差+33mm
235/60R18
42.6km/h
直径739mm
径差+45mm
+10%
65
扁平
195/65R18
41.0km/h
直径711mm
径差+17mm
205/65R18
41.7km/h
直径724mm
径差+30mm
215/65R18
42.5km/h
直径737mm
径差+43mm
225/65R18
43.2km/h
直径750mm
径差+56mm
235/65R18
44.0km/h
直径763mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/55R18、195/60R18 、205/50R18、205/55R18 、215/50R18 、225/50R18 、235/50R18あたりのタイヤがおすすめです。

215/55R18のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/55R18の適応サイズと性能の変化 [D34YH01型DS3編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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D34YH01型DS3[1.5Lターボ FF/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.153kg/ps48.94
1速ギヤ加速性能0.921kg/kgm63.97
1L換算馬力87.40ps/L44.35
1L換算トルク20.43kgm/L64.19
WB/TR比1.65761.96
ワイド&ロー指数0.88050.91
前面の面積2.819m²44.53
最低地上高185mm37.56
スポーツ性能部門の得点416.41

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費21.0km/L59.56
年間維持費206500円61.06
100kmh回転数1660rpm61.01
航続距離861.0km58.60
車の大きさ11.615m³50.70
室内の広さ(仮) 2.106m³37.55
最小回転半径5.3m47.50
馬力単価38855円27.01
ユーティリティ部門の得点402.99

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した D34YH01型DS3[1.5Lターボ FF/8AT] の総合得点は 819.40 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したD34YH01型DS3(FF/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「1500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

DS3の歴代モデル

2代目 D34HN05型 DS3 クロスバック
D34HN05 DS3 クロスバックは2019/04に登場した2代目モデル。参考車両の「Be-Chic」は全長4120mm、全幅1790mm、全高1550mmの車体に、131PS/23.5kgmを発生する1199ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 A5C5G01型 DS3
A5C5G01 DS3は2014/06に登場した初代モデル。参考車両の「Sport-Chic」は全長3965mm、全幅1715mm、全高1455mmの車体に、165PS/24.5kgmを発生する5G01型1598ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。