CTS4G:S10ブレイザーの性能と維持費 4WD/4AT 395万円 1993年式

このページでは、シボレーの5ドア・5人乗りSUV、2代目のE-CTS4G型S10ブレイザー BaseGrade【1993/11モデル・160PS/32.5kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

CTS4G S10ブレイザー
販売期間:1983 - 1995/05

画像はシボレーより引用
http://www.chevrolet.co.jp/
投稿:2016/04/18|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4535mm×全幅1770mm×全高1680mm、排気量は4295ccであることから、大雑把に分類すると4.3リットルクラス(4300cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4535mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


CTS4G型 S10ブレイザー [4295cc/160PS PT4WD/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目S10ブレイザーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1989/10
CTW4G型
[BaseGrade]
4.3L-NA・4WD/4AT・448.0万円
160PS・31.8kgm・-
160PS
31.8kgm
-

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー シボレー
車名&
グレード
S10ブレイザー
BaseGrade
その他 ベースグレード 2ドアモデルあり CTW4G
お値段 3950000円
車両型式 E-CTS4G
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4535×幅1770×高1680mm
室内寸法 長1820×幅1340×高1140mm
軸距&
輪距
2720mm
前1435mm/後1400mm
最小半径 5.7m
タイヤ 前輪:235/75R15
後輪:235/75R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1770kg
エンジン諸元
原動機型式 4G
気筒配列 V型6気筒
排気量4295cc
圧縮比9.1
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 160PS[118kW]/4000rpm
最大トルク 32.5kgm[319Nm]/2400rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
4G型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税87900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1993/11モデルのS10ブレイザーを31年落ちの中古で86.9万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    S10ブレイザーの1993/11モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である79万円に諸経費として7.9万円を足した86.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1993年式を31年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年経過 87900円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.6km/L×170円/L 257580円
オイル交換(5000km毎) 1回7000円×2回 14000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 497600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額36210円×12ヶ月 434520円
ローン返済中の年間維持費 932100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 87900円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
257580円
(180310円)
(128790円)
(77270円)
オイル交換(5000km毎) 14000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 497600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 434520円
ローン返済中の年間維持費 932100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は87900円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。もしくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、ある種のカタルシスを感じているかもしれません。

名にし負うS10ブレイザーともなれば、その維持費は月額でさえ41500円(ローン完済前は77700円)という破格の金額。とてもじゃないが頭金0円!一世一代のフルローン!で乗るような車ではありません。どうしても乗りたい言うなら、清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所をノロノロ運転して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…

S10ブレイザーの維持費は高い?安い?

「S10ブレイザーの年間維持費は497600円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「4500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてS10ブレイザーの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いクイックデリバリー200348670円-148930円
7シリーズ433500円-64100円
M8 グランクーペ437500円-60100円
セルシオ483200円-14400円
S10ブレイザーの維持費497600円
基準4500ccクラス平均526100円+28500円
XJ562100円+64500円
S6 セダン596900円+99300円
レンジローバー ヴォーグ610700円+113100円
高いサファリ672900円+175300円

S10ブレイザーの年間維持費を、4500ccクラスで最も維持費が安いクイックデリバリー200と比較して148930円高く、最も高いサファリと比較して175300円安く、4500ccクラスの平均維持費との比較では28500円安くなっています。

最低額のクイックデリバリー200と最高額のサファリは極端な例としても、4500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、S10ブレイザーの維持費は ちょっと安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 4500ccクラスの車 ランキング

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
181830円
[-75750円]
-25円
145円/L
219710円
[-37870円]
-10円
160円/L
242440円
[-15140円]
170円/L257580円
[0円]
+10円
180円/L
272740円
[+15160円]
+25円
195円/L
295470円
[+37890円]
+50円
220円/L
333350円
[+75770円]

燃費6.6km/LのCTS4G型 S10ブレイザーで10000km走行するのに必要な燃料は1515.2L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は257580円になります。

参考までに、S10ブレイザーの燃料タンクは76リットルですので、1515.2Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約12880円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては15160円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると37890円、50円も違ってくると75770円にもなります。

これをCTS4G型 S10ブレイザーの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を497600円としたとき、120円/Lに値下がりすれば421850円(84.8%)に、220円/Lに値上がりすれば573370円(115.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(87900円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 30%
自動車重量税 1年分 25200円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 77270円 27%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 80% 76800円 27%
合計
[1万kmとの差額]
288400円
-209200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 26%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 128790円 37%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 81600円 23%
合計
[1万kmとの差額]
344700円
-152900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 22%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 180310円 45%
オイル交換 年1回 9800円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 1%
任意保険料 90% 86400円 22%
合計
[1万kmとの差額]
403800円
-93800円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて209200円安い288400円に、5000km走行では152900円安い344700円に、7000km走行では93800円安い403800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 13%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 386370円 59%
オイル交換 年3回 42000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 96000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
658300円
+160700円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 11%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 515160円 64%
オイル交換 年4回 56000円 7%
タイヤ交換 2年毎 16000円 2%
任意保険料 100% 96000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
805100円
+307500円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
4500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

S10ブレイザーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.6km/L
燃料タンク容量 76L
航続距離(カタログ燃費) 501.6km
航続距離(80%燃費) 402.8km
満タンプライス 12920円
1km走行コスト 25.76円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.6km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量76リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は501.6kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.9km/L)とすると航続距離は448.4km、80%(5.3km/L)だと402.8km、70%(4.6km/L)では349.6kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から76リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円では12920円、上で計算した航続距離を踏まえると501.6km(80%燃費時402.8km)を走行するのに12920円かかる計算です。

燃費を6.6km/Lとしたときの1km走行コストは25.76円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

4G型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2400回転時の馬力 109PS
4000回転時の馬力 160PS
各回転域でのトルク
2400回転時のトルク 32.5kgm
4000回転時のトルク 28.7kgm
4G型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している4G型4295cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは4000回転時に最高出力160馬力を、2400回転時に最大トルク32.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2400rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は40.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.062kg/PS(1770kg/160PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.062kg/PS
車体+1人11.406kg/PS
車体+5人12.781kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.438kg/PS
車体+70kg11.500kg/PS
車体+80kg11.562kg/PS
車体+90kg11.625kg/PS
車体+100kg11.688kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.406kg/PS(1825kg/160PS)となり、数値としては0.344kg、比率にすると3.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.781kg/PS(2045kg/160PS)となり、数値としては1.719kg、比率にすると15.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

CTS4G S10ブレイザーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1993/11

-
S10ブレイザー
11.406kg/PS
1825kg/160PS|4.3L-NA
[車体のみPWR:11.062]
2010/11

車種詳細
フリード
11.314kg/PS
1335kg/118PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.847
2015/05

車種詳細
シャトル
11.318kg/PS
1245kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.818
2015/12

車種詳細
デリカD:2
11.484kg/PS
1045kg/91PS|1.3L-NA
車体のみPWR:10.879
2015/08

車種詳細
ソリオ
11.484kg/PS
1045kg/91PS|1.3L-NA
車体のみPWR:10.879
2012/09

車種詳細
ノート
11.480kg/PS
1125kg/98PS|1.2L-SC
車体のみPWR:10.918

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.406kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

11.292kg/PSから11.520kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの7人乗りミニバン「GB3型 フリード」、ホンダの5人乗りワゴン「GP7型 シャトル」、三菱の5人乗りミニバン「MB36S型 デリカD:2」、スズキの5人乗りミニバン「MA36S型 ソリオ」、日産の5人乗りハッチバック「E12型 ノート」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CTS4G型 S10ブレイザー [BaseGrade]のライバル車種|11.406kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は90.4PS/tとなっています。


S10ブレイザーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バーグマン200|199cc
11.368kg/PS
216kg/19.0PS/1.70kgm
[車体のみPWR:8.474]
1993/11

-
S10ブレイザー|4295cc
11.406kg/PS
1825kg/160PS/32.5kgm
[車体のみPWR:11.062]

車種詳細
バンバン200|199cc
11.438kg/PS
183kg/16.0PS/1.50kgm
[車体のみPWR:8.000]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではS10ブレイザーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CH41A バーグマン200と競争してみる

まずS10ブレイザーより少しPWRが低いバイクとして、スズキのバーグマン200が挙げられます。PWRの11.368kg/PSは車両重量161kgにライダーの体重55kgを加えた216kgを、最高出力19.0PSで割ったものです。

NH42A バンバン200と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのバンバン200が挙げられます。PWRの11.438kg/PSは車両重量128kg+55kgの183kgを、最高出力16.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.918
平均ピストンスピード 11.77m/s
トルクウェイトレシオ 54.46kg/kgm
1馬力あたりのお値段 24688円
排気量1Lあたり馬力 37.25PS/L
排気量1Lあたりトルク 7.57kgm/L
1気筒あたりの馬力 26.7PS
1気筒あたりのトルク 5.4kgm
パワーバンド比率 40.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは54.46kg/kgm(1770kg/32.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3950000円、最高出力が160馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24688円、逆に1万円あたりでは0.41馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は121538円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は37.25PS/L、トルクは7.57kgm/L、1気筒あたりの馬力は26.7馬力、トルクは5.4kgmとなり、このエンジンが160馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.77m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.3mmである4G型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.918になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 2.78m³
1人あたりのスペース 約0.56m³
室内長/全長 40.1%
室内幅/全幅 75.7%
室内高/全高 67.9%
室内容積/車両体積 20.6%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.78m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.56m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は40.1%、同じく室内幅と全幅の比率は75.7%、同じく室内高と全高の比率は67.9%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は20.6%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


S10ブレイザーでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.59m
期待される荷室の幅 1.24m
対角線の長さ 2.02m
期待される荷室の面積 1.97m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.59m(対角線では2.02m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの235/75R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/75R15 | 直径 734mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
70
扁平
215/70R15
37.2km/h
直径682mm
径差-52mm
225/70R15
37.9km/h
直径696mm
径差-38mm
235/70R15
38.7km/h
直径710mm
径差-24mm
245/70R15
39.5km/h
直径724mm
径差-10mm
255/70R15
40.2km/h
直径738mm
径差+4mm
0%
75
扁平
215/75R15
38.4km/h
直径704mm
径差-30mm
225/75R15
39.2km/h
直径719mm
径差-15mm
235/75R15
40.0km/h
734mm
0mm
245/75R15
40.8km/h
直径749mm
径差+15mm
255/75R15
41.6km/h
直径764mm
径差+30mm
+5%
80
扁平
215/80R15
39.5km/h
直径725mm
径差-9mm
225/80R15
40.4km/h
直径741mm
径差+7mm
235/80R15
41.3km/h
直径757mm
径差+23mm
245/80R15
42.1km/h
直径773mm
径差+39mm
255/80R15
43.0km/h
直径789mm
径差+55mm
+10%
85
扁平
215/85R15
40.7km/h
直径747mm
径差+13mm
225/85R15
41.6km/h
直径764mm
径差+30mm
235/85R15
42.6km/h
直径781mm
径差+47mm
245/85R15
43.5km/h
直径798mm
径差+64mm
255/85R15
44.4km/h
直径815mm
径差+81mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/75R15、215/80R15 、225/75R15 、235/70R15 、245/70R15 あたりのタイヤがおすすめです。

235/75R15のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を60%から90%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを15インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが235/75R15のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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CTS4G型S10ブレイザー[4.3L-NA PT4WD/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト11.062kg/ps46.46
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力37.25ps/L21.74
1L換算トルク7.57kgm/L26.83
WB/TR比1.91835.05
ワイド&ロー指数0.94945.92
前面の面積2.974m²40.29
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点299.91

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費497600円34.34
100kmh回転数-43.42
航続距離-26.05
車の大きさ13.485m³58.04
室内の広さ2.780m³43.93
最小回転半径5.7m39.18
馬力単価24688円45.89
ユーティリティ部門の得点332.25

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CTS4G型S10ブレイザー[4.3L-NA PT4WD/4AT] の総合得点は 632.16 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したS10ブレイザー(PT4WD/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「4500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。