A1SLV:ATS-Vの性能と維持費 FR/8AT 5人 990万円 2016年式

このページでは、キャデラックの4ドア・5人乗りセダン、初代のABA-A1SLV型ATS-V spec-A【2016/01モデル・470PS/61.5kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

A1SLV ATS-V
販売期間:2013/03 - 2018/12

画像はキャデラックより引用
http://www.cadillacjapan.com/
投稿:2015/12/18|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4680mm×全幅1835mm×全高1415mm、排気量は3564ccであることから、大雑把に分類すると3.6リットルクラス(3600cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:450PS~500PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4680mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


A1SLV型 ATS-V [3564cc/470PS FR/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代ATS-Vの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2016/01
A1SL型
[Luxury]
2.0L-TB・FR/8AT・514.0万円
276PS・40.8kgm・-
276PS
40.8kgm
-
2016/01
A1SL型
[Premium]
2.0L-TB・FR/8AT・580.0万円
276PS・40.8kgm・-
276PS
40.8kgm
-
2015/07
A1SL型
[Premium]
2.0L-TB・FR/6AT・519.0万円
276PS・40.8kgm・-
276PS
40.8kgm
-
初代ATS-Vの車両型式・グレード一覧【全5車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー キャデラック
車名&
グレード
ATS-V
spec-A
その他 Spec-B 2016年発売予定
お値段 9900000円
車両型式 ABA-A1SLV
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長4680×幅1835×高1415mm
室内寸法 長1830×幅1340×高1105mm
軸距&
輪距
2775mm
前1540mm/後1540mm
最低高 120mm
タイヤ 前輪:255/35R18
後輪:275/35R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1750kg
エンジン諸元
原動機型式 3K
気筒配列 V型6気筒
排気量3564cc
吸気方式 ツインターボ
最高出力 470PS[345kW]/5850rpm
最大トルク 61.5kgm[603Nm]/3500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
3K型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税66500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2016/01モデルのATS-Vを8年落ちの中古で707.9万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ATS-Vの2016/01モデルの場合、2024年現在では8年が経過しているため、新車価格の65%である643.5万円に諸経費として64.4万円を足した707.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 【PR】自動車保険は比較で安くなる!

2016年式を8年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年未満 66500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷8.1km/L×180円/L
7000km÷8.1km/L×180円/L
5000km÷8.1km/L×180円/L
3000km÷8.1km/L×180円/L
222220円
(155550円)
(111110円)
(66670円)
オイル交換(5000km毎) 1回8000円×2回 16000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 434400円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額117980円×12ヶ月 1415760円
ローン返済中の年間維持費 1850200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 66500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
222220円
(155550円)
(111110円)
(66670円)
オイル交換(5000km毎) 16000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 434400円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1415760円
ローン返済中の年間維持費 1850200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から8年経過車の場合、「4000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は66500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

ATS-V【spec-A】の場合、維持費の月額は36200円(ローン完済前は154200円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

ATS-Vの維持費は高い?安い?

「ATS-Vの年間維持費は434400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「4000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてATS-Vの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いラングラー392600円-41800円
プラウディア416100円-18300円
ATS-Vの維持費434400円
GT クーペ439200円+4800円
M3462300円+27900円
基準4000ccクラス平均483900円+49500円
クラウン マジェスタ538900円+104500円
XJ588500円+154100円
レンジローバー648000円+213600円
高いランドクルーザー80706400円+272000円

ATS-Vの年間維持費を、4000ccクラスで最も維持費が安いラングラーと比較して41800円高く、最も高いランドクルーザー80と比較して272000円安く、4000ccクラスの平均維持費との比較では49500円安くなっています。

最低額のラングラーと最高額のランドクルーザー80は極端な例としても、4000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ATS-Vの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 4000ccクラスの車 ランキング

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
160500円
[-61720円]
-25円
155円/L
191370円
[-30850円]
-10円
170円/L
209890円
[-12330円]
180円/L222220円
[0円]
+10円
190円/L
234580円
[+12360円]
+25円
205円/L
253100円
[+30880円]
+50円
230円/L
283960円
[+61740円]

燃費8.1km/LのA1SLV型 ATS-Vで10000km走行するのに必要な燃料は1234.6L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は222220円になります。

参考までに、ATS-Vの燃料タンクは62リットルですので、1234.6Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約11120円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては12360円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると30880円、50円も違ってくると61740円にもなります。

これをA1SLV型 ATS-Vの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を434400円としたとき、130円/Lに値下がりすれば372680円(85.8%)に、230円/Lに値上がりすれば496140円(114.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(66500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
バン・トラックの人気車種ランキング!


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 27%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 66670円 27%
オイル交換 年1回 8000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 80% 72000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
248000円
-186400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 22%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 111110円 37%
オイル交換 年1回 8000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 85% 76560円 26%
合計
[1万kmとの差額]
297000円
-137400円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 155550円 45%
オイル交換 年1回 11200円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 90% 81000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
349100円
-85300円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて186400円安い248000円に、5000km走行では137400円安い297000円に、7000km走行では85300円安い349100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 11%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 333330円 57%
オイル交換 年3回 48000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 4%
任意保険料 100% 90000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
584700円
+150300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 9%
自動車重量税 1年分 16400円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 444440円 62%
オイル交換 年4回 64000円 9%
タイヤ交換 2年毎 28800円 4%
任意保険料 100% 90000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
719000円
+284600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
4000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
4ドア・セダン編

ATS-Vの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 8.1km/L
燃料タンク容量 62L
航続距離(カタログ燃費) 502.2km
航続距離(80%燃費) 403.0km
満タンプライス 11160円
1km走行コスト 22.22円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので8.1km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量62リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は502.2kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.3km/L)とすると航続距離は452.6km、80%(6.5km/L)だと403.0km、70%(5.7km/L)では353.4kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から62リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円では11160円、上で計算した航続距離を踏まえると502.2km(80%燃費時403.0km)を走行するのに11160円かかる計算です。

燃費を8.1km/Lとしたときの1km走行コストは22.22円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

3K型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 301PS
5850回転時の馬力 470PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 61.5kgm
5850回転時のトルク 57.6kgm
3K型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している3K型3564cc、V型6気筒のツインターボエンジンは5850回転時に最高出力470馬力を、3500回転時に最大トルク61.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する5850rpmまで」の2350rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は40.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.723kg/PS(1750kg/470PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.723kg/PS
車体+1人3.840kg/PS
車体+5人4.309kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.851kg/PS
車体+70kg3.872kg/PS
車体+80kg3.894kg/PS
車体+90kg3.915kg/PS
車体+100kg3.936kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.840kg/PS(1805kg/470PS)となり、数値としては0.117kg、比率にすると3.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.309kg/PS(2025kg/470PS)となり、数値としては0.586kg、比率にすると15.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

A1SLV ATS-Vのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2016/01

-
ATS-V
3.840kg/PS
1805kg/470PS|3.6L-TT
[車体のみPWR:3.723]
2015/01

車種詳細
RC-F
3.847kg/PS
1835kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.732
2013/09

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
1745kg/430PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.930
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.836
2016/08

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
1835kg/507PS|3.5L-TT
車体のみPWR:3.511
2001/01

車種詳細
340R
3.567kg/PS
635kg/178PS|1.8L-NA
車体のみPWR:3.258

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.840kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.456kg/PSから4.224kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの4人乗りクーペ「USC10型 RC-F」、レクサスの4人乗りセダン「USE20型 IS-F」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、ホンダの2人乗りクーペ「NC1型 NSX」、ロータスの2人乗りオープンカー「謎型 340R」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

A1SLV型 ATS-V [spec-A]のライバル車種|3.840kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は268.6PS/tとなっています。


ATS-Vがバイクと競争するなら…?


車種詳細
VFR|781cc
3.825kg/PS
306kg/80.2PS/7.04kgm
[車体のみPWR:3.138]
1速ギヤ速度:76.1km/h
最小TWR:0.762
2016/01

-
ATS-V|3564cc
3.840kg/PS
1805kg/470PS/61.5kgm
[車体のみPWR:3.723]
1速ギヤ速度:55.2km/h
最小TWR:0.712

車種詳細
V45マグナ|748cc
3.857kg/PS
297kg/77.0PS/6.60kgm
[車体のみPWR:3.143]
1速ギヤ速度:72.1km/h
最小TWR:0.779

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではATS-Vとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RC46 VFRと競争してみる

まずATS-Vより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのVFRが挙げられます。PWRの3.825kg/PSは車両重量251kgにライダーの体重55kgを加えた306kgを、最高出力80.2PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はVFRに20.9km/h劣り、1速TWRは0.050kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC28 V45マグナと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのV45マグナが挙げられます。PWRの3.857kg/PSは車両重量242kg+55kgの297kgを、最高出力77.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は16.9km/h劣り、1速TWRは0.067kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.802
平均ピストンスピード 16.69m/s
トルクウェイトレシオ 28.46kg/kgm
1馬力あたりのお値段 21064円
排気量1Lあたり馬力 131.87PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.26kgm/L
1気筒あたりの馬力 78.3PS
1気筒あたりのトルク 10.2kgm
パワーバンド比率 40.2%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
セダンのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは28.46kg/kgm(1750kg/61.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が9900000円、最高出力が470馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21064円、逆に1万円あたりでは0.47馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は160976円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は131.87PS/L、トルクは17.26kgm/L、1気筒あたりの馬力は78.3馬力、トルクは10.2kgmとなり、このエンジンが470馬力を5850回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.69m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が85.6mmである3K型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7010回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.802になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 2.71m³
1人あたりのスペース 約0.54m³
室内長/全長 39.1%
室内幅/全幅 73.0%
室内高/全高 78.1%
室内容積/車両体積 22.3%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.71m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.54m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.1%、同じく室内幅と全幅の比率は73.0%、同じく室内高と全高の比率は78.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は22.3%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ATS-Vでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.64m
期待される荷室の幅 1.24m
対角線の長さ 2.06m
期待される荷室の面積 2.03m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.64m(対角線では2.06m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5850rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6350回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6350rpm|タイヤサイズ 275/35R18|タイヤ直径 65.0cm|円周長 204.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6350rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.560 13.00 -
-
60km/h 10610rpm 2459.2kgm
2速 2.971 8.47 0.652 1-2/
4140rpm
92km/h 6910rpm 1602.3kgm
3速 2.075 5.91 0.698 2-3/
4430rpm
132km/h 4830rpm 1119.1kgm
4速 1.688 4.81 0.813 3-4/
5160rpm
162km/h 3930rpm 910.4kgm
5速 1.270 3.62 0.752 4-5/
4780rpm
215km/h 2950rpm 684.9kgm
6速 1.000 2.85 0.787 5-6/
5000rpm
273km/h 2330rpm 539.3kgm
7速 0.845 2.41 0.845 6-7/
5370rpm
323km/h 1970rpm 455.7kgm
8速 0.652 1.86 0.772 7-8/
4900rpm
419km/h 1520rpm 351.6kgm
Final 2.850 レシオカバレッジ(変速比幅)6.994

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.850)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(61.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.850)÷タイヤの有効半径(0.325m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの419km(5850rpmでは385.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5850rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5850rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ55km/h-
2速ギヤ85km/h3810rpm
3速ギヤ121km/h4080rpm
4速ギヤ149km/h4760rpm
5速ギヤ198km/h4400rpm
6速ギヤ251km/h4600rpm
7速ギヤ298km/h4940rpm
8速ギヤ386km/h4520rpm

A1SLV型ATS-Vに搭載された3K型3564ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5850rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5850rpmまで引っ張ると55km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5850rpmから3810rpmまで落ち、そこから5850rpmまで加速を続けると速度は85km/h(+30km/h)になります。

3速ギヤでは4080rpmまで落ちて5850rpmで121km/h(+36km/h)に、4速ギヤでは4760rpmまで落ちて5850rpmで149km/h(+28km/h)に、5速ギヤでは4400rpmまで落ちて5850rpmで198km/h(+49km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4600rpmまで落ちて5850rpmで251km/h(+53km/h)に、7速ギヤでは4940rpmまで落ちて5850rpmで298km/h(+47km/h)に、8速ギヤでは4520rpmまで落ちて5850rpmで386km/h(+88km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク61.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば28.46kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.723kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2459.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1750kg)を1速ギヤの最大駆動力(2459.2kgm)で割ってみると0.712kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5850回転でのトルク(57.6kgm)からTWRを算出すると0.76kg/kgmとなり、3500-5850回転の回転域では0.712-0.76kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4240 6360 8490 10610 12730 14850 19090
2速 2760 4150 5530 6910 8290 9680 12440
3速 1930 2900 3860 4830 5790 6760 8690
4速 1570 2360 3140 3930 4710 5500 7070
5速 1180 1770 2360 2950 3550 4140 5320
6速 930 1400 1860 2330 2790 3260 4190
7速 790 1180 1570 1970 2360 2750 3540
8速 610 910 1210 1520 1820 2120 2730
※赤い数字は暫定レブリミット(6350rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.652)を選択して時速100kmにて走行すると1520回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは910回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1060回転、一般的な高速道路の80km/hでは1210回転、100km/hでは1520回転、制限速度が120km/hになると1820回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2730回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 38 47 57 66 75
2速 14 29 43 58 72 87 101 116
3速 21 41 62 83 104 124 145 166
4速 25 51 76 102 127 153 178 204
5速 34 68 102 135 169 203 237 271
6速 43 86 129 172 215 258 301 344
7速 51 102 153 204 254 305 356 407
8速 66 132 198 264 330 396 462 527

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6350回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの275/35R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R18 | 直径 650mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
30
扁平
255/30R18
37.5km/h
直径610mm
径差-40mm
265/30R18
37.9km/h
直径616mm
径差-34mm
275/30R18
38.3km/h
直径622mm
径差-28mm
285/30R18
38.6km/h
直径628mm
径差-22mm
295/30R18
39.0km/h
直径634mm
径差-16mm
0%
35
扁平
255/35R18
39.1km/h
直径636mm
径差-14mm
265/35R18
39.6km/h
直径643mm
径差-7mm
275/35R18
40.0km/h
650mm
0mm
285/35R18
40.4km/h
直径657mm
径差+7mm
295/35R18
40.9km/h
直径664mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
255/40R18
40.7km/h
直径661mm
径差+11mm
265/40R18
41.2km/h
直径669mm
径差+19mm
275/40R18
41.7km/h
直径677mm
径差+27mm
285/40R18
42.2km/h
直径685mm
径差+35mm
295/40R18
42.6km/h
直径693mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
255/45R18
42.3km/h
直径687mm
径差+37mm
265/45R18
42.8km/h
直径696mm
径差+46mm
275/45R18
43.4km/h
直径705mm
径差+55mm
285/45R18
43.9km/h
直径714mm
径差+64mm
295/45R18
44.5km/h
直径723mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R18 、265/35R18 、275/30R18 、285/30R18 、295/30R18あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R18のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R18の適応サイズと性能の変化 [A1SLV型ATS-V編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】オートウェイのタイヤ通販

A1SLV型ATS-V[3.6L-TT FR/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.723kg/ps66.54
1速ギヤ加速性能0.712kg/kgm68.46
1L換算馬力131.87ps/L60.42
1L換算トルク17.26kgm/L54.10
WB/TR比1.80247.01
ワイド&ロー指数0.77158.83
前面の面積2.597m²50.84
最低地上高120mm64.02
スポーツ性能部門の得点470.22

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費434400円40.13
100kmh回転数1520rpm62.86
航続距離-26.05
車の大きさ12.152m³52.76
室内の広さ2.710m³43.26
最小回転半径-39.45
馬力単価21064円50.65
ユーティリティ部門の得点356.56

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した A1SLV型ATS-V[3.6L-TT FR/8AT] の総合得点は 826.78 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したA1SLV型ATS-V(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「4000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。