BU30:Z4 ロードスターの性能と維持費 FR/6AT 610万円 2008年式

このページでは、BMWの2ドア・2人乗りオープンカー、初代のABA-BU30型Z4 ロードスター 3.0si E85【2008/10モデル・265PS/32.1kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

BU30 Z4 ロードスター
販売期間:2003/01 - 2009/05

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2012/01/04|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4100mm×全幅1780mm×全高1285mm、排気量は2996ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4100mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


BU30型 Z4 ロードスター [2996cc/265PS FR/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代Z4 ロードスターの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2008/10
BT32型
[M-Roadster E85]
3.2L-NA | FR/6MT
| 860.0万円
343PS
37.2kgm
-
2008/10
BU25型
[2.5i E85]
2.5L-NA | FR/6AT
| 455.0万円
177PS
23.5kgm
10.2km/L
2005/09
BT22型
[2.2i E85]
2.2L-NA | FR/5AT
| 423.0万円
170PS
21.4kgm
9.5km/L
E85型 初代Z4ロードスター&クーペまとめ (E85 E86)【全9件】
Z4 ロードスターの新型モデル
2代目 LM35型Z4
LM35型Z4は2009/05に登場した2代目モデル。参考車両の「sDrive-35is E89」は全長4255mm、全幅1790mm、全高1285mmの車体に、340PS/45.9kgmを発生するN54B30型2979ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
Z4 ロードスター
3.0si E85
その他 -
お値段 6100000円
車両型式 ABA-BU30
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4100×幅1780×高1285mm
軸距&
輪距
2495mm
前1475mm/後1525mm
最小半径 4.9m
タイヤ 前輪:225/45R17
後輪:225/45R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1430kg
エンジン諸元
原動機型式 N52B30A
気筒配列 直列6気筒
排気量2996cc
圧縮比10.7
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 265PS[195kW]/6600rpm
最大トルク 32.1kgm[315Nm]/2750rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 10.2km/L(24.0mpg)
100km燃費 9.8L/100km
N52B30A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税58600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税17100円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2008/10モデルのZ4 ロードスターを16年落ちの中古で167.8万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Z4 ロードスターの2008/10モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の25%である152.5万円に諸経費として15.3万円を足した167.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 【PR】自動車保険は比較で安くなる!

2008年式を16年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年経過 58600円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年-17年経過 17100円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷8.7km/L×180円/L
7000km÷8.7km/L×180円/L
5000km÷8.7km/L×180円/L
3000km÷8.7km/L×180円/L
206900円
(144830円)
(103450円)
(62070円)
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 392500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額46600円×12ヶ月 559200円
ローン返済中の年間維持費 951700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 54900円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600円
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
206900円
(144830円)
(103450円)
(62070円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 392500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 559200円
ローン返済中の年間維持費 951700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
54900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は58600円、「1.5トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は17100円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした54900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

Z4 ロードスター【3.0si E85】の場合、維持費の月額は32800円(ローン完済前は79400円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
149440円
[-57460円]
-25円
155円/L
178180円
[-28720円]
-10円
170円/L
195420円
[-11480円]
180円/L206900円
[0円]
+10円
190円/L
218410円
[+11510円]
+25円
205円/L
235650円
[+28750円]
+50円
230円/L
264390円
[+57490円]

燃費8.7km/LのBU30型 Z4 ロードスターで10000km走行するのに必要な燃料は1149.5L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は206900円になります。

参考までに、Z4 ロードスターの燃料タンクは55リットルですので、1149.5Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約9860円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11510円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると28750円、50円も違ってくると57490円にもなります。

これをBU30型 Z4 ロードスターの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を392500円としたとき、130円/Lに値下がりすれば335040円(85.4%)に、230円/Lに値上がりすれば449990円(114.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(58600円)なり重量税(17100円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
バン・トラックの人気車種ランキング!


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 26%
自動車重量税 1年分 17100円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 62070円 28%
オイル交換 年1回 5500円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 80% 62400円 28%
合計
[1万kmとの差額]
222500円
-170000円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 22%
自動車重量税 1年分 17100円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 103450円 39%
オイル交換 年1回 5500円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 85% 66360円 25%
合計
[1万kmとの差額]
267900円
-124600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 19%
自動車重量税 1年分 17100円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 144830円 46%
オイル交換 年1回 7700円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 90% 70200円 22%
合計
[1万kmとの差額]
315300円
-77200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて170000円安い222500円に、5000km走行では124600円安い267900円に、7000km走行では77200円安い315300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 11%
自動車重量税 1年分 17100円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 310350円 59%
オイル交換 年3回 33000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 3%
任意保険料 100% 78000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
523900円
+131400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 9%
自動車重量税 1年分 17100円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 413800円 64%
オイル交換 年4回 44000円 7%
タイヤ交換 2年毎 24000円 4%
任意保険料 100% 78000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
644400円
+251900円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



Z4 ロードスターの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 10.2km/L
燃料タンク容量 55L
航続距離(カタログ燃費) 561.0km
航続距離(80%燃費) 451.0km
満タンプライス 9900円
1km走行コスト 17.65円
1万円でどこまで行ける? 566.7km
車両価格/航続距離 10873円/km

10・15モード燃費が10.2km/L、燃料タンク容量55リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は561.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.2km/L)とすると506.0km、80%(8.2km/L)だと451.0km、70%(7.1km/L)では390.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で55リットルの給油をすると9900円、上で計算した航続距離を踏まえると561.0km(80%燃費時451.0km)を走行するのに9900円かかる計算です。

燃費を8.7km/Lとしたときの1km走行コストは17.65円、10万km走行したときの燃料代は176.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら17.6万円/年、7年10万kmなら25.2万円/年、5年10万kmなら35.3万円/年、3年10万kmなら58.8万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば566.7km(往復なら片道283.3km)、カタログ値の80%なら453.3km(片道226.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で561.0kmの距離を移動できるBU30型 Z4 ロードスター [3.0si E85]という乗り物を、610.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「10873円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

N52B30A型エンジン簡易性能曲線図
N52B30A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2750回転時の馬力 123PS
6600回転時の馬力 265PS
各回転域でのトルク
2750回転時のトルク 32.1kgm
6600回転時のトルク 28.8kgm
N52B30A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているN52B30型2996cc、直列6気筒の自然吸気エンジンは6600回転時に最高出力265馬力を、2750回転時に最大トルク32.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2750rpmから最高出力が発生する6600rpmまで」の3850rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は58.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.396kg/PS(1430kg/265PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.396kg/PS
車体+1人5.604kg/PS
車体+2人5.811kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.623kg/PS
車体+70kg5.660kg/PS
車体+80kg5.698kg/PS
車体+90kg5.736kg/PS
車体+100kg5.774kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.604kg/PS(1485kg/265PS)となり、数値としては0.208kg、比率にすると3.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.811kg/PS(1540kg/265PS)となり、数値としては0.415kg、比率にすると7.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


BU30 Z4 ロードスターのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2008/10

-
Z4 ロードスター
5.604kg/PS
1485kg/265PS|3.0L-NA
[車体のみPWR:5.396]
2014/06

車種詳細
レヴォーグ
5.383kg/PS
1615kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.200
2005/10

車種詳細
RX-8
5.460kg/PS
1365kg/250PS|1.4L-NA
車体のみPWR:5.240
2012/09

車種詳細
レガシィ ツーリングワゴン
5.517kg/PS
1655kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.333
2004/09

車種詳細
インテグラ
5.659kg/PS
1245kg/220PS|2.0L-NA
車体のみPWR:5.409
2008/01

車種詳細
マツダスピード アクセラ
5.473kg/PS
1445kg/264PS|2.3L-TB
車体のみPWR:5.265

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.604kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.380kg/PSから5.828kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りワゴン「VMG型 レヴォーグ」、マツダの4人乗りクーペ「SE3P型 RX-8」、スバルの5人乗りワゴン「BRG型 レガシィ ツーリングワゴン」、ホンダの4人乗りクーペ「DC5型 インテグラ」、マツダの5人乗りハッチバック「BK3P型 マツダスピード アクセラ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

BU30型 Z4 ロードスター [3.0si E85]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.604kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は185.3PS/tとなっています。


Z4 ロードスターがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バンディット250|248cc
5.600kg/PS
224kg/40.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:4.225]
1速ギヤ速度:63.4km/h
最小TWR:0.812
2008/10

-
Z4 ロードスター|2996cc
5.604kg/PS
1485kg/265PS/32.1kgm
[車体のみPWR:5.396]
1速ギヤ速度:52.0km/h
最小TWR:0.931

車種詳細
バリオスII|249cc
5.625kg/PS
225kg/40.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:4.250]
1速ギヤ速度:56.5km/h
最小TWR:0.866

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではZ4 ロードスターとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

GJ77A バンディット250と競争してみる

まずZ4 ロードスターより少しPWRが低いバイクとして、スズキのバンディット250が挙げられます。PWRの5.600kg/PSは車両重量169kgにライダーの体重55kgを加えた224kgを、最高出力40.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はバンディット250に11.4km/h劣り、1速TWRは0.119kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

ZR250B バリオスIIと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのバリオスIIが挙げられます。PWRの5.625kg/PSは車両重量170kg+55kgの225kgを、最高出力40.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は4.5km/h劣り、1速TWRは0.065kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.663
平均ピストンスピード 19.36m/s
トルクウェイトレシオ 44.55kg/kgm
1馬力あたりのお値段 23019円
排気量1Lあたり馬力 88.45PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.71kgm/L
1気筒あたりの馬力 44.2PS
1気筒あたりのトルク 5.4kgm
パワーバンド比率 58.3%
燃費×馬力 2297.6pt
各種ランキング
オープンカーのPWR
2.5~3.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは44.55kg/kgm(1430kg/32.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6100000円、最高出力が265馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23019円、逆に1万円あたりでは0.43馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は190031円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は88.45PS/L、トルクは10.71kgm/L、1気筒あたりの馬力は44.2馬力、トルクは5.4kgmとなり、このエンジンが265馬力を6600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.36m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.0mmであるN52B30型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6820回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.663になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が8.67km/L、最高出力が265PSであるこの車の獲得ポイントは2297.6ptになります。
戯れに車両重量1430kgを100kg単位にした14.3で割ってみたところ、その数値は160.67ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7100rpm|タイヤサイズ 225/45R17|タイヤ直径 63.4cm|円周長 199.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.171 15.17 -
-
56km/h 12690rpm 1535.7kgm
2速 2.340 8.51 0.561 1-2/
3980rpm
100km/h 7120rpm 861.6kgm
3速 1.521 5.53 0.650 2-3/
4620rpm
153km/h 4630rpm 560.0kgm
4速 1.143 4.16 0.751 3-4/
5330rpm
204km/h 3480rpm 420.8kgm
5速 0.867 3.15 0.759 4-5/
5390rpm
269km/h 2640rpm 319.2kgm
6速 0.691 2.51 0.797 5-6/
5660rpm
338km/h 2100rpm 254.4kgm
Final 3.636 レシオカバレッジ(変速比幅)6.036

ギヤの繋がりイメージ
BU30型Z4 ロードスター6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.636)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(32.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.636)÷タイヤの有効半径(0.317m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの338km(6600rpmでは314.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6600rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6600rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ52km/h-
2速ギヤ93km/h3700rpm
3速ギヤ143km/h4290rpm
4速ギヤ190km/h4960rpm
5速ギヤ250km/h5010rpm
6速ギヤ314km/h5260rpm

BU30型Z4 ロードスターに搭載されたN52B30型2996ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6600rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6600rpmまで引っ張ると52km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6600rpmから3700rpmまで落ち、そこから6600rpmまで加速を続けると速度は93km/h(+41km/h)になります。

3速ギヤでは4290rpmまで落ちて6600rpmで143km/h(+50km/h)に、4速ギヤでは4960rpmまで落ちて6600rpmで190km/h(+47km/h)になります。

続いて5速ギヤでは5010rpmまで落ちて6600rpmで250km/h(+60km/h)に、6速ギヤでは5260rpmまで落ちて6600rpmで314km/h(+64km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2750回転で最大トルク32.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば44.55kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.396kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1535.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1430kg)を1速ギヤの最大駆動力(1535.7kgm)で割ってみると0.931kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6600回転でのトルク(28.8kgm)からTWRを算出すると1.04kg/kgmとなり、2750-6600回転の回転域では0.931-1.04kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5080 7610 10150 12690 15230 17760 22840
2速 2850 4270 5690 7120 8540 9970 12810
3速 1850 2780 3700 4630 5550 6480 8330
4速 1390 2090 2780 3480 4170 4870 6260
5速 1060 1580 2110 2640 3170 3690 4750
6速 840 1260 1680 2100 2520 2940 3780
※赤い数字は暫定レブリミット(7100rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.691)を選択して時速100kmにて走行すると2100回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1260回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1470回転、一般的な高速道路の80km/hでは1680回転、100km/hでは2100回転、制限速度が120km/hになると2520回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3780回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 32 39 47 55 63
2速 14 28 42 56 70 84 98 112
3速 22 43 65 86 108 130 151 173
4速 29 58 86 115 144 173 201 230
5速 38 76 114 152 190 227 265 303
6速 48 95 143 190 238 285 333 381

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの225/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/45R17 | 直径 634mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
40
扁平
205/40R17
37.6km/h
直径596mm
径差-38mm
215/40R17
38.1km/h
直径604mm
径差-30mm
225/40R17
38.6km/h
直径612mm
径差-22mm
235/40R17
39.1km/h
直径620mm
径差-14mm
245/40R17
39.6km/h
直径628mm
径差-6mm
0%
45
扁平
205/45R17
38.9km/h
直径617mm
径差-17mm
215/45R17
39.5km/h
直径626mm
径差-8mm
225/45R17
40.0km/h
634mm
0mm
235/45R17
40.6km/h
直径644mm
径差+10mm
245/45R17
41.2km/h
直径653mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
205/50R17
40.2km/h
直径637mm
径差+3mm
215/50R17
40.8km/h
直径647mm
径差+13mm
225/50R17
41.5km/h
直径657mm
径差+23mm
235/50R17
42.1km/h
直径667mm
径差+33mm
245/50R17
42.7km/h
直径677mm
径差+43mm
+10%
55
扁平
205/55R17
41.5km/h
直径658mm
径差+24mm
215/55R17
42.2km/h
直径669mm
径差+35mm
225/55R17
42.9km/h
直径680mm
径差+46mm
235/55R17
43.6km/h
直径691mm
径差+57mm
245/55R17
44.3km/h
直径702mm
径差+68mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/45R17 、215/40R17、215/45R17 、225/40R17 、235/40R17 、245/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

225/45R17のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/45R17の適応サイズと性能の変化 [BU30型Z4 ロードスター編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】オートウェイのタイヤ通販


BU30型Z4 ロードスター[3.0L-NA FR/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.396kg/ps61.96
1速ギヤ加速性能0.931kg/kgm63.75
1L換算馬力88.45ps/L62.17
1L換算トルク10.71kgm/L65.12
WB/TR比1.66361.34
ワイド&ロー指数0.72262.37
前面の面積2.287m²59.47
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点479.90

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費10.2km/L43.81
年間維持費392500円44.04
100kmh回転数2100rpm55.17
航続距離561.0km41.08
車の大きさ9.378m³41.80
室内の広さ(仮) 1.701m³33.69
最小回転半径4.9m55.83
馬力単価23019円47.96
ユーティリティ部門の得点363.38

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した BU30型Z4 ロードスター[3.0L-NA FR/6AT] の総合得点は 843.28 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したBU30型Z4 ロードスター(FR/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「3000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

Z4 ロードスターの歴代モデル

3代目 HF20型 Z4
HF20 Z4は2019/03に登場した3代目モデル。参考車両の「sDrive20i G29」は全長4335mm、全幅1865mm、全高1305mmの車体に、197PS/32.6kgmを発生するB48B20型1998ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

2代目 LM30型 Z4
LM30 Z4は2009/05に登場した2代目モデル。参考車両の「sDrive-35i E89」は全長4250mm、全幅1790mm、全高1290mmの車体に、306PS/40.8kgmを発生するN54B30型2979ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

初代 DU32型 Z4 クーペ
DU32 Z4 クーペは2003/01に登場した初代モデル。参考車両の「M-Coupe E86」は全長4113mm、全幅1781mm、全高1287mmの車体に、343PS/37.2kgmを発生するS54B32型3245ccエンジンを搭載した2人乗りクーペ。