GZ44:X6 Mの性能と維持費 4WD/6AT 5人 1490万円 2011年式

このページでは、BMWの5ドア・5人乗りSUV、初代のABA-GZ44型X6 M BaseGrade E71【2011/05モデル・555PS/69.3kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

GZ44 X6 M
販売期間:2009/07 - 2014/11

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2012/01/05|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4875mm×全幅1985mm×全高1675mm、排気量は4394ccであることから、大雑把に分類すると4.4リットルクラス(4400cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:500PS~600PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4875mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


GZ44型 X6 M [4394cc/555PS 4WD/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代X6 Mの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2011/05
FG35型
[xDrive-35i N55B30A E71]
3.0L-TB・4WD/8AT・856.0万円
306PS・40.8kgm・8.5km/L
306PS
40.8kgm
8.5km/L
2011/05
FG44型
[xDrive-50i E71]
4.4L-TB・4WD/8AT・1098.0万円
407PS・61.2kgm・6.3km/L
407PS
61.2kgm
6.3km/L
2010/07
FH44型
[Active-Hybrid E71]
4.4L-TB・4WD/7AT・1490.0万円
407PS・61.2kgm・-
407PS
61.2kgm
-
初代X6 Mの車両型式・グレード一覧【全5車種】
X6 Mの新型モデル
2代目 KT44型X6 M
KT44型X6 Mは2014/11に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade F16」は全長4925mm、全幅1990mm、全高1690mmの車体に、575PS/76.5kgmを発生するS63B44型4394ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
X6 M
BaseGrade E71
その他 ベースグレード
お値段 14900000円
車両型式 ABA-GZ44
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4875×幅1985×高1675mm
軸距&
輪距
2935mm
前1660mm/後1670mm
最小半径 6.0m
タイヤ 前輪:275/40R20
後輪:315/35R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2360kg
エンジン諸元
原動機型式 S63B44A
気筒配列 V型8気筒
排気量4394cc
圧縮比9.3
吸気方式 ツインターボ
最高出力 555PS[408kW]/6000rpm
最大トルク 69.3kgm[680Nm]/1500-5650rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
S63B44A型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税87900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税28500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2011/05モデルのX6 Mを13年落ちの中古で655.6万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    X6 Mの2011/05モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の40%である596万円に諸経費として59.6万円を足した655.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2011年式を13年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年経過 87900円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年-17年経過 28500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷5.9km/L×185円/L 313560円
オイル交換(5000km毎) 1回8500円×2回 17000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 571000円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額109270円×12ヶ月 1311240円
ローン返済中の年間維持費 1882300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 77700円
名目 金額
自動車税(1年分) 87900円
自動車重量税(1年分) 28500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
313560円
(219490円)
(156780円)
(94070円)
オイル交換(5000km毎) 17000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 19200円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 571000円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1311240円
ローン返済中の年間維持費 1882300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
77700円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は87900円、「2.5トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は28500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした77700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ47600円(ローン完済前は156900円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をX6 Mに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

X6 Mの維持費は高い?安い?

「X6 Mの年間維持費は571000円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「4500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてX6 Mの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いクイックデリバリー200348670円-222330円
7シリーズ433500円-137500円
M8 グランクーペ437500円-133500円
セルシオ483200円-87800円
基準4500ccクラス平均526100円-44900円
XJ562100円-8900円
X6 Mの維持費571000円
S6 セダン596900円+25900円
レンジローバー ヴォーグ610700円+39700円
高いサファリ672900円+101900円

X6 Mの年間維持費を、4500ccクラスで最も維持費が安いクイックデリバリー200と比較して222330円高く、最も高いサファリと比較して101900円安く、4500ccクラスの平均維持費との比較では44900円高くなっています。

最低額のクイックデリバリー200と最高額のサファリは極端な例としても、4500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、X6 Mの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 4500ccクラスの車 ランキング

X6 Mを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%740万円62万円48万円
15%490万円41万円32万円
20%370万円31万円24万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は740万円(総支給額62万円/月、手取り48万円/月)、ここから月額維持費4.8万円を支払うと残りは43.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は490万円(総支給額41万円/月、手取り32万円/月)、4.8万円を支払うと残りは27.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が370万円(総支給額31万円/月、手取り24万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.8万円を引くと残りは19.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代32万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
228830円
[-84730円]
-25円
160円/L
271200円
[-42360円]
-10円
175円/L
296630円
[-16930円]
185円/L313560円
[0円]
+10円
195円/L
330530円
[+16970円]
+25円
210円/L
355950円
[+42390円]
+50円
235円/L
398330円
[+84770円]

燃費5.9km/LのGZ44型 X6 Mで10000km走行するのに必要な燃料は1695L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は313560円になります。

参考までに、X6 Mの燃料タンクは85リットルですので、1695Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約15680円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては16970円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると42390円、50円も違ってくると84770円にもなります。

これをGZ44型 X6 Mの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を571000円としたとき、135円/Lに値下がりすれば486270円(85.2%)に、235円/Lに値上がりすれば655770円(114.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(87900円)なり重量税(28500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 28%
自動車重量税 1年分 28500円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 94070円 30%
オイル交換 年1回 8500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 80% 76800円 23%
合計
[1万kmとの差額]
317400円
-253600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 23%
自動車重量税 1年分 28500円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 156780円 41%
オイル交換 年1回 8500円 2%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 85% 81600円 22%
合計
[1万kmとの差額]
385000円
-186000円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 19%
自動車重量税 1年分 28500円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 219490円 48%
オイル交換 年1回 11900円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 90% 86400円 19%
合計
[1万kmとの差額]
455900円
-115100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて253600円安い317400円に、5000km走行では186000円安い385000円に、7000km走行では115100円安い455900円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 11%
自動車重量税 1年分 28500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 470340円 61%
オイル交換 年3回 51000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 28800円 4%
任意保険料 100% 96000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
771400円
+200400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 9%
自動車重量税 1年分 28500円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 627120円 66%
オイル交換 年4回 68000円 7%
タイヤ交換 2年毎 38400円 4%
任意保険料 100% 96000円 10%
合計
[1万kmとの差額]
954800円
+383800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
4500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

X6 Mの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 5.9km/L
燃料タンク容量 85L
航続距離(カタログ燃費) 501.5km
航続距離(80%燃費) 399.5km
満タンプライス 15725円
1km走行コスト 31.36円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.9km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量85リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は501.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.3km/L)とすると航続距離は450.5km、80%(4.7km/L)だと399.5km、70%(4.1km/L)では348.5kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から85リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では15725円、上で計算した航続距離を踏まえると501.5km(80%燃費時399.5km)を走行するのに15725円かかる計算です。

燃費を5.9km/Lとしたときの1km走行コストは31.36円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

S63B44A型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1500回転時の馬力 145PS
5650回転時の馬力 547PS
6000回転時の馬力 555PS
各回転域でのトルク
1500回転時のトルク 69.3kgm
5650回転時のトルク 69.3kgm
6000回転時のトルク 66.3kgm
S63B44A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているS63B44型4394cc、V型8気筒のツインターボエンジンは6000回転時に最高出力555馬力を、1500-5650回転時に最大トルク69.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1500rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の4500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は75.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.252kg/PS(2360kg/555PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.252kg/PS
車体+1人4.351kg/PS
車体+5人4.748kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.360kg/PS
車体+70kg4.378kg/PS
車体+80kg4.396kg/PS
車体+90kg4.414kg/PS
車体+100kg4.432kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.351kg/PS(2415kg/555PS)となり、数値としては0.099kg、比率にすると2.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.748kg/PS(2635kg/555PS)となり、数値としては0.496kg、比率にすると11.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

GZ44 X6 Mのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2011/05

-
X6 M
4.351kg/PS
2415kg/555PS|4.4L-TT
[車体のみPWR:4.252]
2017/09

車種詳細
シビック タイプR
4.516kg/PS
1445kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.344
2019/09

車種詳細
スカイライン
4.481kg/PS
1815kg/405PS|3.0L-TT
車体のみPWR:4.346
2015/12

車種詳細
Aクラス
4.239kg/PS
1615kg/381PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.094
2006/11

車種詳細
インプレッサ WRX
4.516kg/PS
1445kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.344
2002/06

車種詳細
インプレッサ WRX
4.328kg/PS
1385kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.156

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.351kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.133kg/PSから4.569kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの4人乗りハッチバック「FK8型 シビック タイプR」、日産の5人乗りセダン「RV37型 スカイライン」、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック「176052型 Aクラス」、スバルの5人乗りセダン「GDB型 インプレッサ WRX」、スバルの5人乗りセダン「GDB型 インプレッサ WRX」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GZ44型 X6 M [BaseGrade E71]のライバル車種|4.351kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は235.2PS/tとなっています。


X6 Mがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CBX550F インテグラ|572cc
4.350kg/PS
261kg/60.0PS/4.70kgm
[車体のみPWR:3.433]
1速ギヤ速度:72.7km/h
最小TWR:0.846
2011/05

-
X6 M|4394cc
4.351kg/PS
2415kg/555PS/69.3kgm
[車体のみPWR:4.252]
1速ギヤ速度:50.6km/h
最小TWR:0.761

車種詳細
ZR-7S|738cc
4.358kg/PS
292kg/67.0PS/5.80kgm
[車体のみPWR:3.537]
1速ギヤ速度:79.1km/h
最小TWR:0.953

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではX6 Mとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

PC04 CBX550F インテグラと競争してみる

まずX6 Mより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCBX550F インテグラが挙げられます。PWRの4.350kg/PSは車両重量206kgにライダーの体重55kgを加えた261kgを、最高出力60.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCBX550F インテグラに22.1km/h劣り、1速TWRは0.085kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

ZR750F ZR-7Sと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのZR-7Sが挙げられます。PWRの4.358kg/PSは車両重量237kg+55kgの292kgを、最高出力67.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は28.5km/h劣り、1速TWRは0.192kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.763
平均ピストンスピード 17.80m/s
トルクウェイトレシオ 34.05kg/kgm
1馬力あたりのお値段 26847円
排気量1Lあたり馬力 126.31PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.77kgm/L
1気筒あたりの馬力 69.4PS
1気筒あたりのトルク 8.7kgm
パワーバンド比率 75.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは34.05kg/kgm(2360kg/69.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が14900000円、最高出力が555馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は26847円、逆に1万円あたりでは0.37馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は215007円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は126.31PS/L、トルクは15.77kgm/L、1気筒あたりの馬力は69.4馬力、トルクは8.7kgmとなり、このエンジンが555馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.80m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.0mmであるS63B44型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6740回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.763になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


X6 Mでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.706m
期待される荷室の幅 1.585m
対角線の長さ 2.329m
期待される荷室の面積 2.704m²

縦方向の長さが1.706m(対角線では2.329m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 315/35R20|タイヤ直径 72.9cm|円周長 229.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.171 16.30 -
-
55km/h 11870rpm 3099.9kgm
2速 2.340 9.15 0.561 1-2/
3650rpm
98km/h 6660rpm 1739.1kgm
3速 1.521 5.95 0.650 2-3/
4230rpm
150km/h 4330rpm 1130.4kgm
4速 1.143 4.47 0.751 3-4/
4880rpm
200km/h 3250rpm 849.5kgm
5速 0.867 3.39 0.759 4-5/
4930rpm
264km/h 2470rpm 644.3kgm
6速 0.691 2.70 0.797 5-6/
5180rpm
331km/h 1970rpm 513.5kgm
Final 3.909 レシオカバレッジ(変速比幅)6.036

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1500-5650rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(69.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)÷タイヤの有効半径(0.3645m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの331km(6000rpmでは305.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1500-5650回転で最大トルク69.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば34.05kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.252kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと3099.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2360kg)を1速ギヤの最大駆動力(3099.9kgm)で割ってみると0.761kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(66.3kgm)からTWRを算出すると0.796kg/kgmとなり、1500-6000回転の回転域では0.761-0.796kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

GZ44型X6 Mに搭載されたS63B44型4394ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ51km/h-
2速ギヤ90km/h3370rpm
3速ギヤ139km/h3900rpm
4速ギヤ185km/h4510rpm
5速ギヤ243km/h4550rpm
6速ギヤ305km/h4780rpm

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると51km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3370rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は90km/h(+39km/h)になります。

3速ギヤでは3900rpmまで落ちて6000rpmで139km/h(+49km/h)に、4速ギヤでは4510rpmまで落ちて6000rpmで185km/h(+46km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4550rpmまで落ちて6000rpmで243km/h(+58km/h)に、6速ギヤでは4780rpmまで落ちて6000rpmで305km/h(+62km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4750 7120 9490 11870 14240 16610 21360
2速 2660 3990 5330 6660 7990 9320 11980
3速 1730 2600 3460 4330 5190 6060 7790
4速 1300 1950 2600 3250 3900 4550 5850
5速 990 1480 1970 2470 2960 3450 4440
6速 790 1180 1570 1970 2360 2750 3540
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.691)を選択して時速100kmにて走行すると1970回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1180回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1380回転、一般的な高速道路の80km/hでは1570回転、100km/hでは1970回転、制限速度が120km/hになると2360回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3540回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 17 25 34 42 51 59 67
2速 15 30 45 60 75 90 105 120
3速 23 46 69 92 116 139 162 185
4速 31 62 92 123 154 185 215 246
5速 41 81 122 162 203 243 284 324
6速 51 102 153 203 254 305 356 407

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの315/35R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 315/35R20 | 直径 729mm

-20mm
幅295mm
-10mm
幅305mm
変更なし
幅315mm
+10mm
幅325mm
+20mm
幅335mm
-5%
30
扁平
295/30R20
37.6km/h
直径685mm
径差-44mm
305/30R20
37.9km/h
直径691mm
径差-38mm
315/30R20
38.2km/h
直径697mm
径差-32mm
325/30R20
38.6km/h
直径703mm
径差-26mm
335/30R20
38.9km/h
直径709mm
径差-20mm
0%
35
扁平
295/35R20
39.2km/h
直径715mm
径差-14mm
305/35R20
39.6km/h
直径722mm
径差-7mm
315/35R20
40.0km/h
729mm
0mm
325/35R20
40.4km/h
直径736mm
径差+7mm
335/35R20
40.8km/h
直径743mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
295/40R20
40.8km/h
直径744mm
径差+15mm
305/40R20
41.3km/h
直径752mm
径差+23mm
315/40R20
41.7km/h
直径760mm
径差+31mm
325/40R20
42.1km/h
直径768mm
径差+39mm
335/40R20
42.6km/h
直径776mm
径差+47mm
+10%
45
扁平
295/45R20
42.5km/h
直径774mm
径差+45mm
305/45R20
43.0km/h
直径783mm
径差+54mm
315/45R20
43.5km/h
直径792mm
径差+63mm
325/45R20
44.0km/h
直径801mm
径差+72mm
335/45R20
44.4km/h
直径810mm
径差+81mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、295/35R20 、305/35R20 、315/30R20 、325/30R20 、335/30R20あたりのタイヤがおすすめです。

315/35R20のタイヤ幅を295mmから345mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、315/35R20の適応サイズと性能の変化 [GZ44型X6 M編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】315/35R20のタイヤ銘柄と通販価格

GZ44型X6 M[4.4L-TT 4WD/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.252kg/ps65.10
1速ギヤ加速性能0.761kg/kgm67.41
1L換算馬力126.31ps/L58.40
1L換算トルク15.77kgm/L49.47
WB/TR比1.76351.03
ワイド&ロー指数0.84453.53
前面の面積3.325m²30.46
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点419.12

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費571000円27.61
100kmh回転数1970rpm56.92
航続距離-26.05
車の大きさ16.209m³68.84
室内の広さ(仮) 2.939m³45.44
最小回転半径6.0m33.06
馬力単価26847円43.05
ユーティリティ部門の得点342.37

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した GZ44型X6 M[4.4L-TT 4WD/6AT] の総合得点は 761.49 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGZ44型X6 M(4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「4500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

X6 Mの歴代モデル

3代目 GT30型 X6
GT30 X6は2019/12に登場した3代目モデル。参考車両の「xDrive35d G06」は全長4945mm、全幅2005mm、全高1695mmの車体に、265PS/63.2kgmを発生するB57D30型2992ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 KT44型 X6 M
KT44 X6 Mは2014/11に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade F16」は全長4925mm、全幅1990mm、全高1690mmの車体に、575PS/76.5kgmを発生するS63B44型4394ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 FG30型 X6
FG30 X6は2008/06に登場した初代モデル。参考車両の「xDrive-35i N54B30A E71」は全長4885mm、全幅1985mm、全高1690mmの車体に、306PS/40.8kgmを発生するN54B30型2979ccエンジンを搭載した4人乗りSUV。