C43T:Cクラス セダンの性能と維持費 FR/5AT 1010万円 1999年式

このページでは、AMGの5ドア・5人乗りワゴン、初代のGF-C43T型Cクラス セダン C43T S202【1999/10モデル・306PS/41.8kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

C43T Cクラス セダン
販売期間:1993/10 - 2000/11

画像はAMGより引用
http://mercedes-amg.jp/
投稿:2012/02/11|更新:2021/07/01

ボディサイズが全長4525mm×全幅1770mm×全高1430mm、排気量は4265ccであることから、大雑把に分類すると4.3リットルクラス(4300cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4525mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


C43T型 Cクラス セダン [4265cc/306PS FR/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代Cクラス セダンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1999/10
C43型
[C43 W202]
4.3L-NA | FR/5AT
| 990.0万円
306PS
41.8kgm
7.8km/L
1999/09
C43型
[C43 W202]
5.4L-NA | FR/5AT
| 1530.0万円
347PS
52.0kgm
6.8km/L
1996/06
202A36S型
[C36 W202]
3.6L-NA | FR/4AT
| 930.0万円
280PS
39.2kgm
8.8km/L
初代Cクラス セダンの車両型式・グレード一覧【全5車種】
Cクラス セダンの新型モデル
2代目 203276型Cクラス ステーションワゴン AMG
203276型Cクラス ステーションワゴン AMGは2001/06に登場した2代目モデル。参考車両の「C55 AMG SW S203」は全長4635mm、全幅1745mm、全高1455mmの車体に、367PS/52.0kgmを発生する113M55型5438ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー AMG
車名&
グレード
Cクラス セダン
C43T S202
その他 -
お値段 10100000円
車両型式 GF-C43T
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5人
車体寸法 長4525×幅1770×高1430mm
軸距&
輪距
2690mm
前1510mm/後1480mm
最小半径 4.9m
タイヤ 前輪:225/45R17
後輪:245/40R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1570kg
エンジン諸元
原動機型式 11346
気筒配列 V型8気筒
排気量4265cc
圧縮比10.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 306PS[225kW]/5850rpm
最大トルク 41.8kgm[410Nm]/3250-5000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 7.5km/L(17.6mpg)
100km燃費 13.3L/100km
11346型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税87900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1999/10モデルのCクラス セダンを24年落ちの中古で222.2万円にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Cクラス セダンの1999/10モデルの場合、2023年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である202万円に諸経費として20.2万円を足した222.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1999年式を24年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年経過 87900円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.4km/L×175円/L 273440円
オイル交換(5000km毎) 1回7000円×2回 14000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 518600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額46290円×12ヶ月 555480円
ローン返済中の年間維持費 1074100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 73500円
名目 金額
自動車税(1年分) 87900円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 273440円
オイル交換(5000km毎) 14000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 518600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 555480円
ローン返済中の年間維持費 1074100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
73500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は87900円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした73500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

名にし負うCクラス セダンともなると、維持費は月額でさえ43300円(ローン完済前は89600円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所を一周して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 30%
自動車重量税 1年分 25200円 8%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 3000km分 82030円 28%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 80% 76800円 26%
合計
[1万kmとの差額]
297000円
-221600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 25%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 5000km分 136720円 38%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 85% 81600円 23%
合計
[1万kmとの差額]
356500円
-162100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 21%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 7000km分 191410円 46%
オイル交換 年1回 9800円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 90% 86400円 21%
合計
[1万kmとの差額]
418800円
-99800円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて221600円安い297000円に、5000km走行では162100円安い356500円に、7000km走行では99800円安い418800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 13%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 1%
燃料代 15000km分 410160円 60%
オイル交換 年3回 42000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 3%
任意保険料 100% 96000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
689300円
+170700円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 10%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 1%
燃料代 20000km分 546880円 65%
オイル交換 年4回 56000円 7%
タイヤ交換 2年毎 24000円 3%
任意保険料 100% 96000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
846000円
+327400円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km230円5100円6.0万円
20km470円10300円12.2万円
30km700円15400円18.2万円
50km1170円25700円30.4万円
100km2330円51300円60.6万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を7.5km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは23.33円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は230円/日となり、20km走行なら470円/日、30km走行なら700円/日、50km走行なら1170円/日、100km走行なら2330円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は15400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は18.2万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

11346型エンジン簡易性能曲線図
11346型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3250回転時の馬力 190PS
5000回転時の馬力 292PS
5850回転時の馬力 306PS
5850回転時の馬力 306PS
各回転域でのトルク
3250回転時のトルク 41.8kgm
5000回転時のトルク 41.8kgm
5850回転時のトルク 37.5kgm
5850回転時のトルク 37.5kgm
11346型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している11346型4265cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは5850回転時に最高出力306馬力を、3250-5000回転時に最大トルク41.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3250rpmから最高出力が発生する5850rpmまで」の2600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は44.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.131kg/PS(1570kg/306PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.131kg/PS
車体+1人5.310kg/PS
車体+5人6.029kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.327kg/PS
車体+70kg5.359kg/PS
車体+80kg5.392kg/PS
車体+90kg5.425kg/PS
車体+100kg5.458kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.310kg/PS(1625kg/306PS)となり、数値としては0.179kg、比率にすると3.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.029kg/PS(1845kg/306PS)となり、数値としては0.898kg、比率にすると17.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


C43T Cクラス セダンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1999/10

-
Cクラス セダン
5.310kg/PS
1625kg/306PS|4.3L-NA
[車体のみPWR:5.131]
2014/06

車種詳細
レヴォーグ
5.383kg/PS
1615kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.200
2014/08

車種詳細
WRX S4
5.317kg/PS
1595kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.133
2005/10

車種詳細
RX-8
5.460kg/PS
1365kg/250PS|1.4L-NA
車体のみPWR:5.240
2012/09

車種詳細
レガシィ ツーリングワゴン
5.517kg/PS
1655kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.333
2002/01

車種詳細
シルビア
5.180kg/PS
1295kg/250PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.960

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.310kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.098kg/PSから5.522kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りワゴン「VMG型 レヴォーグ」、スバルの5人乗りセダン「VAG型 WRX S4」、マツダの4人乗りクーペ「SE3P型 RX-8」、スバルの5人乗りワゴン「BRG型 レガシィ ツーリングワゴン」、日産の4人乗りクーペ「S15型 シルビア」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

C43T型 Cクラス セダン [C43T S202]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.310kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は194.9PS/tとなっています。


Cクラス セダンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
アフリカツイン|647cc
5.308kg/PS
276kg/51.7PS/5.71kgm
[車体のみPWR:4.250]
1999/10

-
Cクラス セダン|4265cc
5.310kg/PS
1625kg/306PS/41.8kgm
[車体のみPWR:5.131]

車種詳細
バルカン800 クラシック|805cc
5.310kg/PS
308kg/58.0PS/6.40kgm
[車体のみPWR:4.362]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではCクラス セダンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RD03 アフリカツインと競争してみる

まずCクラス セダンより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのアフリカツインが挙げられます。PWRの5.308kg/PSは車両重量221kgにライダーの体重55kgを加えた276kgを、最高出力51.7PSで割ったものです。

VN800A バルカン800 クラシックと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのバルカン800 クラシックが挙げられます。PWRの5.310kg/PSは車両重量253kg+55kgの308kgを、最高出力58.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.799
平均ピストンスピード 16.38m/s
トルクウェイトレシオ 37.56kg/kgm
1馬力あたりのお値段 33007円
排気量1Lあたり馬力 71.75PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.80kgm/L
1気筒あたりの馬力 38.2PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 44.4%
燃費×馬力 1952.3pt
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは37.56kg/kgm(1570kg/41.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が10100000円、最高出力が306馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は33007円、逆に1万円あたりでは0.30馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は241627円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4500cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.75PS/L、トルクは9.80kgm/L、1気筒あたりの馬力は38.2馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが306馬力を5850回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.38m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.0mmである11346型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7140回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.799になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が6.38km/L、最高出力が306PSであるこの車の獲得ポイントは1952.3ptになります。
戯れに車両重量1570kgを100kg単位にした15.7で割ってみたところ、その数値は124.35ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



Cクラス セダンでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.58m
期待される荷室の幅 1.37m
対角線の長さ 2.09m
期待される荷室の面積 2.16m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.58m(対角線では2.09m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


Cクラス セダンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 7.5km/L
燃料タンク容量 62L
航続距離(カタログ燃費) 465.0km
航続距離(80%燃費) 372.0km
満タンプライス 10850円
1万円でどこまで行ける? 428.6km
車両価格/航続距離 21720円/km

10・15モード燃費が7.5km/Lですので、燃料タンクの容量が62リットルですと航続可能距離は465.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.8km/L)とすると421.6km、80%(6.0km/L)だと372.0km、70%(5.2km/L)では322.4kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン62リットルの給油で10850円、上で計算した航続距離を踏まえると465.0km(80%燃費時372.0km)を走行するのに10850円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば428.6km(往復なら片道214.3km)、カタログ値の80%なら342.9km(片道171.4km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で465.0kmの距離を移動できるC43T型 Cクラス セダン [C43T S202]という乗り物を、1010.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「21720円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


純正装着タイヤの245/40R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/40R17 | 直径 628mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
35
扁平
225/35R17
37.6km/h
直径590mm
径差-38mm
235/35R17
38.0km/h
直径597mm
径差-31mm
245/35R17
38.5km/h
直径604mm
径差-24mm
255/35R17
38.9km/h
直径611mm
径差-17mm
265/35R17
39.4km/h
直径618mm
径差-10mm
0%
40
扁平
225/40R17
39.0km/h
直径612mm
径差-16mm
235/40R17
39.5km/h
直径620mm
径差-8mm
245/40R17
40.0km/h
628mm
0mm
255/40R17
40.5km/h
直径636mm
径差+8mm
265/40R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
225/45R17
40.4km/h
直径635mm
径差+7mm
235/45R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
245/45R17
41.6km/h
直径653mm
径差+25mm
255/45R17
42.2km/h
直径662mm
径差+34mm
265/45R17
42.7km/h
直径671mm
径差+43mm
+10%
50
扁平
225/50R17
41.8km/h
直径657mm
径差+29mm
235/50R17
42.5km/h
直径667mm
径差+39mm
245/50R17
43.1km/h
直径677mm
径差+49mm
255/50R17
43.8km/h
直径687mm
径差+59mm
265/50R17
44.4km/h
直径697mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/40R17 、235/35R17、235/40R17 、245/35R17 、255/35R17 、265/35R17あたりのタイヤがおすすめです。

245/40R17のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが245/40R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


C43T型Cクラス セダン[4.3L-NA FR/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.131kg/ps62.65
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力71.75ps/L48.93
1L換算トルク9.80kgm/L54.02
WB/TR比1.79947.32
ワイド&ロー指数0.80856.05
前面の面積2.531m²52.36
最低地上高-43.65
スポーツ性能部門の得点404.89

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費7.5km/L37.90
年間維持費518600円32.00
100kmh回転数-43.41
航続距離465.0km35.37
車の大きさ11.453m³50.30
室内の広さ(仮) 2.077m³37.09
最小回転半径4.9m55.62
馬力単価33007円34.19
ユーティリティ部門の得点325.88

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した C43T型Cクラス セダン[4.3L-NA FR/5AT] の総合得点は 730.77 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したC43T型Cクラス セダン(FR/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「4500ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

Cクラス セダンの歴代モデル

5代目 206042C型 Cクラス セダン
206042C Cクラス セダンは2021/07に登場した5代目モデル。参考車両の「C200 Avantgarde W206」は全長4755mm、全幅1820mm、全高1435mmの車体に、204PS/30.6kgmを発生するM254型1494ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 205247型 Cクラス ステーションワゴン
205247 Cクラス ステーションワゴンは2014/10に登場した4代目モデル。参考車両の「C350e Avantgarde S205」は全長4705mm、全幅1810mm、全高1450mmの車体に、211PS/35.7kgmを発生するM274型1991ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

3代目 204507型 Cクラス ステーションワゴン AMG
204507 Cクラス ステーションワゴン AMGは2007/06に登場した3代目モデル。参考車両の「C63 AMG Edition507 S204」は全長4705mm、全幅1795mm、全高1450mmの車体に、507PS/62.2kgmを発生するM156型6208ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

2代目 203745型 Cクラス スポーツクーペ
203745 Cクラス スポーツクーペは2001/06に登場した2代目モデル。参考車両の「C200 Kompressor Sport-Line CL203」は全長4345mm、全幅1730mm、全高1400mmの車体に、163PS/23.5kgmを発生する111M20型1998ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

初代 W202型 Cクラス セダン
W202 Cクラス セダンは1993/10に登場した初代モデル。参考車両の「C280 W202」は全長4495mm、全幅1760mm、全高1410mmの車体に、200PS/28.2kgmを発生する104941型2799ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。