CB5254AW:XC90の性能と維持費 4WD/5AT 665万円 2005年式

このページでは、ボルボの5ドア・7人乗りSUV、初代のCBA-CB5254AW型XC90 2.5T【2005/08モデル・209PS/32.6kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

CB5254AW XC90
販売期間:2003/05 - 2015/05

画像はボルボより引用
http://www.volvocars.com/
投稿:2013/01/01|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4800mm×全幅1900mm×全高1780mm、排気量は2521ccであることから、大雑把に分類すると2.6リットルクラス(2600cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:200PS~250PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4800mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


CB5254AW型 XC90 [2521cc/209PS 4WD/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代XC90の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2012/08
CB6324AW型
[3.2 AWD]
3.2L-NA・4WD/6AT・659.0万円
243PS・32.6kgm・8.0km/L
243PS
32.6kgm
8.0km/L
2010/07
CB8444AW型
[V8 R-Design]
4.4L-NA・4WD/6AT・739.0万円
315PS・44.9kgm・6.8km/L
315PS
44.9kgm
6.8km/L
2005/08
CB6294AW型
[T-6]
2.9L-TB・4WD/4AT・756.0万円
272PS・38.7kgm・6.4km/L
272PS
38.7kgm
6.4km/L
初代XC90の車両型式・グレード一覧【全4車種】
XC90の新型モデル
2代目 LB420XCP型XC90
LB420XCP型XC90は2016/01に登場した2代目モデル。参考車両の「T8 Twin-Engine AWD Inscription」は全長4950mm、全幅1960mm、全高1775mmの車体に、320PS/40.8kgmを発生するB420型1968ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ボルボ
車名&
グレード
XC90
2.5T
その他 ベースグレード オーシャンレースリミテッド 5人乗りあり
お値段 6650000円
車両型式 CBA-CB5254AW
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 5ドア/7名乗車
車体寸法 長4800×幅1900×高1780mm
軸距&
輪距
2855mm
前1635mm/後1625mm
最小半径 6.0m
タイヤ 前輪:225/70R16
後輪:225/70R16
ブレーキ 前:ディスク
後:ディスク
車両重量 2120kg
エンジン諸元
原動機型式 B5254
気筒配列 直列5気筒
排気量2521cc
圧縮比9.0
吸気方式 ターボ
最高出力 209PS[154kW]/5000rpm
最大トルク 32.6kgm[320Nm]/1500-4500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 7.6km/L(17.9mpg)
100km燃費 13.2L/100km
B5254型の過給エンジン諸元と性能
直列5気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に5個配置する方式。直4以上、直6未満の変り種。
直列5気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列5気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税58600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税31500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2005/08モデルのXC90を19年落ちの中古で146.3万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    XC90の2005/08モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である133万円に諸経費として13.3万円を足した146.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2005年式を19年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年経過 58600円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 18年経過 31500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.5km/L×185円/L 284620円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 484200円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額40640円×12ヶ月 487680円
ローン返済中の年間維持費 971900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 83700円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600円
自動車重量税(1年分) 31500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
284620円
(199230円)
(142310円)
(85390円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 484200円
名目 金額
車のローン額(1年分) 487680円
ローン返済中の年間維持費 971900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
83700円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は58600円、「2.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は31500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした83700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、XC90【2.5T】の場合、維持費の月額は40400円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

XC90の維持費は高い?安い?

「XC90の年間維持費は484200円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてXC90の維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いハイエース バン266980円-217220円
GLS327100円-157100円
グランエース342500円-141700円
スカイライン369100円-115100円
基準3000ccクラス平均402200円-82000円
アリスト439900円-44300円
スカイラインGT-R466200円-18000円
XC90の維持費484200円
X5503300円+19100円
高いXM ワゴン600800円+116600円

XC90の年間維持費を、3000ccクラスで最も維持費が安いハイエース バンと比較して217220円高く、最も高いXM ワゴンと比較して116600円安く、3000ccクラスの平均維持費との比較では82000円高くなっています。

最低額のハイエース バンと最高額のXM ワゴンは極端な例としても、3000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、XC90の維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 3000ccクラスの車 ランキング

XC90を維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%630万円53万円41万円
15%420万円35万円27万円
20%310万円26万円20万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は630万円(総支給額53万円/月、手取り41万円/月)、ここから月額維持費4.0万円を支払うと残りは37.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は420万円(総支給額35万円/月、手取り27万円/月)、4.0万円を支払うと残りは23.0万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が310万円(総支給額26万円/月、手取り20万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.0万円を引くと残りは16.0万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代29万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.5km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
207700円
[-76920円]
-25円
160円/L
246160円
[-38460円]
-10円
175円/L
269240円
[-15380円]
185円/L284620円
[0円]
+10円
195円/L
300010円
[+15390円]
+25円
210円/L
323090円
[+38470円]
+50円
235円/L
361550円
[+76930円]

燃費6.5km/LのCB5254AW型 XC90で10000km走行するのに必要な燃料は1538.5L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は284620円になります。

参考までに、XC90の燃料タンクは80リットルですので、1538.5Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約14240円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては15390円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると38470円、50円も違ってくると76930円にもなります。

これをCB5254AW型 XC90の年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を484200円としたとき、135円/Lに値下がりすれば407280円(84.1%)に、235円/Lに値上がりすれば561130円(115.9%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(58600円)なり重量税(31500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 23%
自動車重量税 1年分 31500円 12%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 85390円 33%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 80% 62400円 24%
合計
[1万kmとの差額]
259700円
-224500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 18%
自動車重量税 1年分 31500円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 142310円 44%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 85% 66360円 21%
合計
[1万kmとの差額]
320500円
-163700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 15%
自動車重量税 1年分 31500円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 199230円 52%
オイル交換 年1回 9100円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 90% 70200円 19%
合計
[1万kmとの差額]
383900円
-100300円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて224500円安い259700円に、5000km走行では163700円安い320500円に、7000km走行では100300円安い383900円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 9%
自動車重量税 1年分 31500円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 426930円 65%
オイル交換 年3回 39000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 2%
任意保険料 100% 78000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
657300円
+173100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 7%
自動車重量税 1年分 31500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 569240円 70%
オイル交換 年4回 52000円 6%
タイヤ交換 2年毎 19200円 2%
任意保険料 100% 78000円 10%
合計
[1万kmとの差額]
817400円
+333200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
3000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
7人乗りSUV・RV編

XC90の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 7.6km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 608.0km
航続距離(80%燃費) 488.0km
満タンプライス 14800円
1km走行コスト 24.34円
1万円でどこまで行ける? 410.8km

10・15モード燃費が7.6km/L、燃料タンク容量80リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は608.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.8km/L)とすると航続距離は544.0km、80%(6.1km/L)だと488.0km、70%(5.3km/L)では424.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から80リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では14800円、上で計算した航続距離を踏まえると608.0km(80%燃費時488.0km)を走行するのに14800円かかる計算です。

燃費を6.5km/Lとしたときの1km走行コストは24.34円、10万km走行したときの燃料代は243.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら24.3万円/年、7年10万kmなら34.8万円/年、5年10万kmなら48.7万円/年、3年10万kmなら81.1万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば410.8km(往復なら片道205.4km)、カタログ値の80%なら328.6km(片道164.3km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

B5254型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1500回転時の馬力 68PS
4500回転時の馬力 205PS
5000回転時の馬力 209PS
各回転域でのトルク
1500回転時のトルク 32.6kgm
4500回転時のトルク 32.6kgm
5000回転時のトルク 29.9kgm
B5254型の過給エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているB5254型2521cc、直列5気筒のターボエンジンは5000回転時に最高出力209馬力を、1500-4500回転時に最大トルク32.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1500rpmから最高出力が発生する5000rpmまで」の3500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は70.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.144kg/PS(2120kg/209PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.144kg/PS
車体+1人10.407kg/PS
車体+7人11.986kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.431kg/PS
車体+70kg10.478kg/PS
車体+80kg10.526kg/PS
車体+90kg10.574kg/PS
車体+100kg10.622kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.407kg/PS(2175kg/209PS)となり、数値としては0.263kg、比率にすると2.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.986kg/PS(2505kg/209PS)となり、数値としては1.842kg、比率にすると18.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

CB5254AW XC90のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2005/08

-
XC90
10.407kg/PS
2175kg/209PS|2.6L-TB
[車体のみPWR:10.144]
2015/05

車種詳細
ジェイド RS
10.433kg/PS
1565kg/150PS|1.5L-TB
車体のみPWR:10.067
2013/09

車種詳細
フィット ハイブリッド
10.318kg/PS
1135kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:9.818
2019/11

車種詳細
ライズ
10.459kg/PS
1025kg/98PS|1.0L-TB
車体のみPWR:9.898
2015/05

車種詳細
2シリーズ アクティブツアラー
10.367kg/PS
1555kg/150PS|2.0L-TB
車体のみPWR:10.000
2009/06

車種詳細
ストリーム
10.321kg/PS
1445kg/140PS|1.8L-NA
車体のみPWR:9.929

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.407kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.303kg/PSから10.511kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの6人乗りミニバン「FR5型 ジェイド RS」、ホンダの5人乗りハッチバック「GP5型 フィット ハイブリッド」、トヨタの5人乗りSUV「A200A型 ライズ」、BMWの5人乗りハッチバック「2C20型 2シリーズ アクティブツアラー」、ホンダの7人乗りミニバン「RN6型 ストリーム」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CB5254AW型 XC90 [2.5T]のライバル車種|10.407kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は98.6PS/tとなっています。


XC90がバイクと競争するなら…?


車種詳細
エストレヤ|249cc
10.400kg/PS
208kg/20.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:7.650]
1速ギヤ速度:39.7km/h
最小TWR:1.020
2005/08

-
XC90|2521cc
10.407kg/PS
2175kg/209PS/32.6kgm
[車体のみPWR:10.144]
1速ギヤ速度:50.9km/h
最小TWR:1.758

車種詳細
XT250X|249cc
10.444kg/PS
188kg/18.0PS/1.90kgm
[車体のみPWR:7.389]
1速ギヤ速度:32.3km/h
最小TWR:0.799

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではXC90とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

BJ250A エストレヤと競争してみる

まずXC90より少しPWRが低いバイクとして、カワサキのエストレヤが挙げられます。PWRの10.400kg/PSは車両重量153kgにライダーの体重55kgを加えた208kgを、最高出力20.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はエストレヤに11.2km/h勝り、1速TWRは0.738kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

DG17J XT250Xと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのXT250Xが挙げられます。PWRの10.444kg/PSは車両重量133kg+55kgの188kgを、最高出力18.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は18.6km/h勝り、1速TWRは0.959kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.752
平均ピストンスピード 15.53m/s
トルクウェイトレシオ 65.03kg/kgm
1馬力あたりのお値段 31818円
排気量1Lあたり馬力 82.90PS/L
排気量1Lあたりトルク 12.93kgm/L
1気筒あたりの馬力 41.8PS
1気筒あたりのトルク 6.5kgm
パワーバンド比率 70.0%
燃費×馬力 1350.1pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは65.03kg/kgm(2120kg/32.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6650000円、最高出力が209馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は31818円、逆に1万円あたりでは0.31馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は203988円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
7人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は82.90PS/L、トルクは12.93kgm/L、1気筒あたりの馬力は41.8馬力、トルクは6.5kgmとなり、このエンジンが209馬力を5000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.53m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が93.2mmであるB5254型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6440回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.752になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が6.46km/L、最高出力が209PSであるこの車の獲得ポイントは1350.1ptになります。
戯れに車両重量2120kgを100kg単位にした21.2で割ってみたところ、その数値は63.69ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



XC90での車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.680m
期待される荷室の幅 1.500m
対角線の長さ 2.252m
期待される荷室の面積 2.520m²

縦方向の長さが1.680m(対角線では2.252m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5500rpm|タイヤサイズ 225/70R16|タイヤ直径 72.1cm|円周長 226.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.657 13.34 -
-
56km/h 9810rpm 1206.1kgm
2速 3.032 8.68 0.651 1-2/
3580rpm
86km/h 6390rpm 785.3kgm
3速 1.982 5.68 0.654 2-3/
3600rpm
132km/h 4180rpm 513.3kgm
4速 1.341 3.84 0.677 3-4/
3720rpm
195km/h 2830rpm 347.3kgm
5速 1.018 2.92 0.759 4-5/
4170rpm
256km/h 2150rpm 263.7kgm
Final 2.864 レシオカバレッジ(変速比幅)4.575

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1500-4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.864)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(32.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.864)÷タイヤの有効半径(0.3605m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの256km(5000rpmでは233.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1500-4500回転で最大トルク32.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば65.03kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.144kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1206.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2120kg)を1速ギヤの最大駆動力(1206.1kgm)で割ってみると1.758kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5000回転でのトルク(29.9kgm)からTWRを算出すると1.916kg/kgmとなり、1500-5000回転の回転域では1.758-1.916kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

CB5254AW型XC90に搭載されたB5254型2521ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ51km/h-
2速ギヤ78km/h3260rpm
3速ギヤ120km/h3270rpm
4速ギヤ177km/h3390rpm
5速ギヤ233km/h3800rpm

まず1速ギヤで5000rpmまで引っ張ると51km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5000rpmから3260rpmまで落ち、そこから5000rpmまで加速を続けると速度は78km/h(+27km/h)になります。

3速ギヤでは3270rpmまで落ちて5000rpmで120km/h(+42km/h)に、4速ギヤでは3390rpmまで落ちて5000rpmで177km/h(+57km/h)に、5速ギヤでは3800rpmまで落ちて5000rpmで233km/h(+56km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3930 5890 7850 9810 11780 13740 17670
2速 2560 3830 5110 6390 7670 8950 11500
3速 1670 2510 3340 4180 5010 5850 7520
4速 1130 1700 2260 2830 3390 3960 5090
5速 860 1290 1720 2150 2570 3000 3860
※赤い数字は暫定レブリミット(5500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(1.018)を選択して時速100kmにて走行すると2150回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1290回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1500回転、一般的な高速道路の80km/hでは1720回転、100km/hでは2150回転、制限速度が120km/hになると2570回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3860回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 20 31 41 51 61 71 82
2速 16 31 47 63 78 94 110 125
3速 24 48 72 96 120 144 168 192
4速 35 71 106 142 177 212 248 283
5速 47 93 140 186 233 280 326 373

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの225/70R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/70R16 | 直径 721mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
65
扁平
205/65R16
37.3km/h
直径673mm
径差-48mm
215/65R16
38.1km/h
直径686mm
径差-35mm
225/65R16
38.8km/h
直径699mm
径差-22mm
235/65R16
39.5km/h
直径712mm
径差-9mm
245/65R16
40.2km/h
直径725mm
径差+4mm
0%
70
扁平
205/70R16
38.4km/h
直径693mm
径差-28mm
215/70R16
39.2km/h
直径707mm
径差-14mm
225/70R16
40.0km/h
721mm
0mm
235/70R16
40.8km/h
直径735mm
径差+14mm
245/70R16
41.6km/h
直径749mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
205/75R16
39.6km/h
直径714mm
径差-7mm
215/75R16
40.4km/h
直径729mm
径差+8mm
225/75R16
41.3km/h
直径744mm
径差+23mm
235/75R16
42.1km/h
直径759mm
径差+38mm
245/75R16
42.9km/h
直径774mm
径差+53mm
+10%
80
扁平
205/80R16
40.7km/h
直径734mm
径差+13mm
215/80R16
41.6km/h
直径750mm
径差+29mm
225/80R16
42.5km/h
直径766mm
径差+45mm
235/80R16
43.4km/h
直径782mm
径差+61mm
245/80R16
44.3km/h
直径798mm
径差+77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/70R16、205/75R16 、215/65R16、215/70R16 、225/65R16 、235/65R16 あたりのタイヤがおすすめです。

225/70R16のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/70R16の適応サイズと性能の変化 [CB5254AW型XC90編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/70R16のタイヤ銘柄と通販価格

CB5254AW型XC90[2.6Lターボ 4WD/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.144kg/ps48.97
1速ギヤ加速性能1.758kg/kgm46.11
1L換算馬力82.90ps/L42.65
1L換算トルク12.93kgm/L40.65
WB/TR比1.75252.16
ワイド&ロー指数0.93746.79
前面の面積3.382m²28.86
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点349.91

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費7.6km/L38.12
年間維持費484200円35.57
100kmh回転数2150rpm54.54
航続距離608.0km43.89
車の大きさ16.234m³68.94
室内の広さ(仮) 2.944m³45.49
最小回転半径6.0m33.06
馬力単価31818円36.51
ユーティリティ部門の得点356.12

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CB5254AW型XC90[2.6Lターボ 4WD/5AT] の総合得点は 706.03 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCB5254AW型XC90(4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「3000ccの7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

XC90の歴代モデル

2代目 LB420XC型 XC90
LB420XC XC90は2016/01に登場した2代目モデル。参考車両の「T5-AWD Momentum」は全長4950mm、全幅1930mm、全高1775mmの車体に、254PS/35.7kgmを発生するB420型1968ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

初代 CB6294AW型 XC90
CB6294AW XC90は2003/05に登場した初代モデル。参考車両の「T-6」は全長4800mm、全幅1900mm、全高1780mmの車体に、272PS/38.7kgmを発生するB6294型2921ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。