6RCHZ ポロの性能と維持費 FF/7AT 5人乗り 270万円 2015年式

このページでは、フォルクスワーゲンの5ドア・5人乗りハッチバック、5代目のDBA-6RCHZ型ポロ BlueMotion【2015/09モデル・95PS/16.3kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

6RCHZ ポロ
販売期間:2009/10 - 2018/03

画像はフォルクスワーゲンより引用
http://www.volkswagen.co.jp/
投稿:2015/10/14|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長3995mm×全幅1685mm×全高1460mm、排気量は999ccであることから、大雑把に分類すると1.0リットルクラス(1000cc、自動車税は1.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3995mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


6RCHZ型 ポロ [999cc/95PS FF/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目ポロの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2013/09
6RCPT型
[Blue-GT BlueMotion]
1.4L-TB・FF/7AT・263.0万円
140PS・25.5kgm・21.3km/L
140PS
25.5kgm
21.3km/L
2012/04
6RCBZ型
[TSI BlueMotion-Tech]
1.2L-TB・FF/7AT・218.0万円
105PS・17.8kgm・21.2km/L
105PS
17.8kgm
21.2km/L
2010/06
6RCBZ型
[TSI High-line]
1.2L-TB・FF/7AT・242.0万円
105PS・17.8kgm・20.0km/L
105PS
17.8kgm
20.0km/L
5代目 ポロ 型式一覧 6R系まとめ 2009-2018【全9車種】
ポロの新型モデル
6代目 AWDNN型ポロ GTI
AWDNN型ポロ GTIは2018/03に登場した6代目モデル。参考車両の「GTI_MC2」は全長4085mm、全幅1750mm、全高1430mmの車体に、207PS/32.6kgmを発生するDNN型1984ccエンジンを搭載。

ポロの旧型モデル
4代目 9NBJX型ポロ GTI
9NBJX型ポロ GTIは2002/05に登場した4代目モデル。参考車両の「GTI」は全長3915mm、全幅1665mm、全高1465mmの車体に、150PS/22.4kgmを発生するBJX型1780ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー フォルクスワーゲン
車名&
グレード
ポロ
BlueMotion
その他 ブルーモーション 300台限定 4.437(1-2-3-4)/3.227(5-6-7)/4.176(B)
お値段 2699000円
車両型式 DBA-6RCHZ
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長3995×幅1685×高1460mm
軸距&
輪距
2470mm
前1460mm/後1450mm
最小半径 4.9m
最低高 130mm
タイヤ 前輪:185/60R15
後輪:185/60R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1100kg
エンジン諸元
原動機型式 CHZ
気筒配列 直列3気筒
排気量999cc
圧縮比10.3
吸気方式 ターボ
最高出力 95PS[70kW]/5000-5500rpm
最大トルク 16.3kgm[160Nm]/1500-3500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 23.4km/L(55.0mpg)
100km燃費 4.3L/100km
CHZ型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税29500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額4500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2015/09モデルのポロを9年落ちの中古で178.1万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ポロの2015/09モデルの場合、2024年現在では9年が経過しているため、新車価格の60%である161.94万円に諸経費として16.2万円を足した178.1万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2015年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1000cc以下 13年未満 29500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷21.8×185円/L 84860円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額4500円) 月額4500円×12ヶ月 54000円
ローン完済後の年間維持費 205500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額49480円×12ヶ月 593760円
ローン返済中の年間維持費 799300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 29500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
84860円
(59400円)
(42430円)
(25460円)
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額4500円) 54000円
ローン完済後の年間維持費 205500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 593760円
ローン返済中の年間維持費 799300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「1000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は29500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

ポロ【BlueMotion】の場合、維持費の月額は17200円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

ポロの維持費は高い?安い?

「ポロの年間維持費は205500円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてポロの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いインサイト178300円-27200円
500S193500円-12000円
ポロの維持費205500円
クロスビー206700円+1200円
バレーノ214900円+9400円
基準1000ccクラス平均221800円+16300円
フィエスタ231400円+25900円
ストーリア X4248800円+43300円
ブーン X4268900円+63400円
高いミニ301400円+95900円

ポロの年間維持費を、1000ccクラスで最も維持費が安いインサイトと比較して27200円高く、最も高いミニと比較して95900円安く、1000ccクラスの平均維持費との比較では16300円安くなっています。

最低額のインサイトと最高額のミニは極端な例としても、1000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ポロの維持費は まあまあ安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1000ccクラスの車 ランキング

ポロを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%270万円23万円18万円
15%180万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は270万円(総支給額23万円/月、手取り18万円/月)、ここから月額維持費1.7万円を支払うと残りは16.3万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は180万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)、1.7万円を支払うと残りは10.3万円になります。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費21.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
61940円
[-22920円]
-25円
160円/L
73410円
[-11450円]
-10円
175円/L
80290円
[-4570円]
185円/L84860円
[0円]
+10円
195円/L
89470円
[+4610円]
+25円
210円/L
96350円
[+11490円]
+50円
235円/L
107820円
[+22960円]

燃費21.8km/Lの6RCHZ型 ポロで10000km走行するのに必要な燃料は458.8L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は84860円になります。

参考までに、ポロの燃料タンクは45リットルですので、458.8Lの給油回数は11回、1回あたりの燃料代は約7720円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては4610円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると11490円、50円も違ってくると22960円にもなります。

これを6RCHZ型 ポロの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を205500円としたとき、135円/Lに値下がりすれば182580円(88.8%)に、235円/Lに値上がりすれば228460円(111.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(29500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 23%
自動車重量税 1年分 12300円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 7%
燃料代 3000km分 25460円 20%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 80% 43200円 33%
合計
[1万kmとの差額]
128700円
-76800円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 20%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 5000km分 42430円 29%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 85% 45960円 30%
合計
[1万kmとの差額]
148400円
-57100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 17%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 7000km分 59400円 35%
オイル交換 年1回 5600円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 90% 48600円 30%
合計
[1万kmとの差額]
169600円
-35900円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料54000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて76800円安い128700円に、5000km走行では57100円安い148400円に、7000km走行では35900円安い169600円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 11%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 127290円 47%
オイル交換 年3回 24000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 4%
任意保険料 100% 54000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
268000円
+62500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 9%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 20000km分 169720円 53%
オイル交換 年4回 32000円 10%
タイヤ交換 2年毎 16000円 5%
任意保険料 100% 54000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
322400円
+116900円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
1000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

ポロの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 23.4km/L
燃料タンク容量 45L
航続距離(カタログ燃費) 1053.0km
航続距離(80%燃費) 841.5km
満タンプライス 8325円
1km走行コスト 7.91円
1万円でどこまで行ける? 1264.9km

JC08モード燃費が23.4km/L、燃料タンク容量45リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1053.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(21.1km/L)とすると航続距離は949.5km、80%(18.7km/L)だと841.5km、70%(16.4km/L)では738.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から45リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では8325円、上で計算した航続距離を踏まえると1053.0km(80%燃費時841.5km)を走行するのに8325円かかる計算です。

燃費を21.8km/Lとしたときの1km走行コストは7.91円、10万km走行したときの燃料代は79.1万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら7.9万円/年、7年10万kmなら11.3万円/年、5年10万kmなら15.8万円/年、3年10万kmなら26.4万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1264.9km(往復なら片道632.4km)、カタログ値の80%なら1011.9km(片道505.9km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

CHZ型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1500回転時の馬力 34PS
3500回転時の馬力 80PS
5000回転時の馬力 95PS
5500回転時の馬力 95PS
各回転域でのトルク
1500回転時のトルク 16.3kgm
3500回転時のトルク 16.3kgm
5000回転時のトルク 13.6kgm
5500回転時のトルク 12.4kgm
CHZ型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているCHZ型999cc、直列3気筒のターボエンジンは5000-5500回転時に最高出力95馬力を、1500-3500回転時に最大トルク16.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1500rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の4000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は72.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.579kg/PS(1100kg/95PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.579kg/PS
車体+1人12.158kg/PS
車体+5人14.474kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.211kg/PS
車体+70kg12.316kg/PS
車体+80kg12.421kg/PS
車体+90kg12.526kg/PS
車体+100kg12.632kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.158kg/PS(1155kg/95PS)となり、数値としては0.579kg、比率にすると5.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.474kg/PS(1375kg/95PS)となり、数値としては2.895kg、比率にすると25.0%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

6RCHZ ポロのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2015/09

-
ポロ
12.158kg/PS
1155kg/95PS|1.0L-TB
[車体のみPWR:11.579]
2015/12

車種詳細
アルト ワークス
12.109kg/PS
775kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:11.250
2015/04

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
12.167kg/PS
1825kg/150PS|1.5L-TB
車体のみPWR:11.800
2008/05

車種詳細
キューブ キュービック
12.248kg/PS
1335kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.743
1990/11

車種詳細
シェビー
12.179kg/PS
2375kg/195PS|5.8L-NA
車体のみPWR:11.897
2010/09

車種詳細
パジェロ
12.184kg/PS
2315kg/190PS|3.2L-TB
車体のみPWR:11.895

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.158kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

12.036kg/PSから12.280kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽ハッチバック「HA36S型 アルト ワークス」、ホンダの7人乗りミニバン「RP4型 ステップワゴン スパーダ」、日産の7人乗りミニバン「YGNZ11型 キューブ キュービック」、シボレーの7人乗りミニバン「謎型 シェビー」、三菱の7人乗りSUV「V98W型 パジェロ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

6RCHZ型 ポロ [BlueMotion]のライバル車種|12.158kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は86.4PS/tとなっています。


ポロがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バーグマン200|199cc
12.111kg/PS
218kg/18.0PS/1.60kgm
[車体のみPWR:9.056]
1速ギヤ速度:37.8km/h
最小TWR:1.275
2015/09

-
ポロ|999cc
12.158kg/PS
1155kg/95PS/16.3kgm
[車体のみPWR:11.579]
1速ギヤ速度:37.4km/h
最小TWR:1.218

車種詳細
NMAX155|155cc
12.200kg/PS
183kg/15.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:8.533]
1速ギヤ速度:33.6km/h
最小TWR:1.020

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではポロとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CH41A バーグマン200と競争してみる

まずポロより少しPWRが低いバイクとして、スズキのバーグマン200が挙げられます。PWRの12.111kg/PSは車両重量163kgにライダーの体重55kgを加えた218kgを、最高出力18.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はバーグマン200に0.4km/h劣り、1速TWRは0.057kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SG50J NMAX155と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのNMAX155が挙げられます。PWRの12.200kg/PSは車両重量128kg+55kgの183kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は3.8km/h勝り、1速TWRは0.198kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.698
平均ピストンスピード 14.01m/s
トルクウェイトレシオ 67.48kg/kgm
1馬力あたりのお値段 28411円
排気量1Lあたり馬力 95.10PS/L
排気量1Lあたりトルク 16.32kgm/L
1気筒あたりの馬力 31.7PS
1気筒あたりのトルク 5.4kgm
パワーバンド比率 72.7%
燃費×馬力 2067.2pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは67.48kg/kgm(1100kg/16.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2699000円、最高出力が95馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は28411円、逆に1万円あたりでは0.35馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は165583円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
1000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は95.10PS/L、トルクは16.32kgm/L、1気筒あたりの馬力は31.7馬力、トルクは5.4kgmとなり、このエンジンが95馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.01m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が76.4mmであるCHZ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7850回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.698になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が21.76km/L、最高出力が95PSであるこの車の獲得ポイントは2067.2ptになります。
戯れに車両重量1100kgを100kg単位にした11.0で割ってみたところ、その数値は187.93ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



ポロでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.398m
期待される荷室の幅 1.285m
対角線の長さ 1.899m
期待される荷室の面積 1.796m²

縦方向の長さが1.398m(対角線では1.899m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000-5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 185/60R15|タイヤ直径 60.3cm|円周長 189.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.764 16.70 -
-
41km/h 14700rpm 902.9kgm
2速 2.272 10.08 0.604 1-2/
3620rpm
68km/h 8870rpm 545.0kgm
3速 1.531 6.79 0.674 2-3/
4040rpm
100km/h 5980rpm 367.3kgm
4速 1.121 4.97 0.732 3-4/
4390rpm
137km/h 4380rpm 268.9kgm
5速 0.855 3.79 0.763 4-5/
4580rpm
180km/h 3340rpm 205.1kgm
6速 0.692 3.07 0.809 5-6/
4850rpm
222km/h 2700rpm 166.0kgm
7速 0.578 2.56 0.835 6-7/
5010rpm
266km/h 2260rpm 138.6kgm
Final 4.437 レシオカバレッジ(変速比幅)6.512

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1500-3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.437)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(16.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.437)÷タイヤの有効半径(0.3015m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの266km(5500rpmでは243.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1500-3500回転で最大トルク16.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば67.48kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(11.579kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと902.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1100kg)を1速ギヤの最大駆動力(902.9kgm)で割ってみると1.218kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(12.4kgm)からTWRを算出すると1.601kg/kgmとなり、1500-5500回転の回転域では1.218-1.601kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6RCHZ型ポロに搭載されたCHZ型999ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5500rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ37km/h-
2速ギヤ62km/h3320rpm
3速ギヤ92km/h3710rpm
4速ギヤ126km/h4030rpm
5速ギヤ165km/h4200rpm
6速ギヤ204km/h4450rpm
7速ギヤ244km/h4590rpm

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると37km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3320rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は62km/h(+25km/h)になります。

3速ギヤでは3710rpmまで落ちて5500rpmで92km/h(+30km/h)に、4速ギヤでは4030rpmまで落ちて5500rpmで126km/h(+34km/h)に、5速ギヤでは4200rpmまで落ちて5500rpmで165km/h(+39km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4450rpmまで落ちて5500rpmで204km/h(+39km/h)に、7速ギヤでは4590rpmまで落ちて5500rpmで244km/h(+40km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5880 8820 11760 14700 17640 20570 26450
2速 3550 5320 7100 8870 10650 12420 15970
3速 2390 3590 4780 5980 7170 8370 10760
4速 1750 2630 3500 4380 5250 6130 7880
5速 1340 2000 2670 3340 4010 4670 6010
6速 1080 1620 2160 2700 3240 3780 4860
7速 900 1350 1810 2260 2710 3160 4060
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.578)を選択して時速100kmにて走行すると2260回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1350回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1580回転、一般的な高速道路の80km/hでは1810回転、100km/hでは2260回転、制限速度が120km/hになると2710回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4060回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 14 20 27 34 41 48 54
2速 11 23 34 45 56 68 79 90
3速 17 33 50 67 84 100 117 134
4速 23 46 69 91 114 137 160 183
5速 30 60 90 120 150 180 210 240
6速 37 74 111 148 185 222 259 296
7速 44 89 133 177 222 266 310 354

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの185/60R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/60R15 | 直径 603mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
55
扁平
165/55R15
37.3km/h
直径563mm
径差-40mm
175/55R15
38.1km/h
直径574mm
径差-29mm
185/55R15
38.8km/h
直径585mm
径差-18mm
195/55R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
205/55R15
40.3km/h
直径607mm
径差+4mm
0%
60
扁平
165/60R15
38.4km/h
直径579mm
径差-24mm
175/60R15
39.2km/h
直径591mm
径差-12mm
185/60R15
40.0km/h
603mm
0mm
195/60R15
40.8km/h
直径615mm
径差+12mm
205/60R15
41.6km/h
直径627mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
165/65R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
175/65R15
40.4km/h
直径609mm
径差+6mm
185/65R15
41.3km/h
直径622mm
径差+19mm
195/65R15
42.1km/h
直径635mm
径差+32mm
205/65R15
43.0km/h
直径648mm
径差+45mm
+10%
70
扁平
165/70R15
40.6km/h
直径612mm
径差+9mm
175/70R15
41.5km/h
直径626mm
径差+23mm
185/70R15
42.5km/h
直径640mm
径差+37mm
195/70R15
43.4km/h
直径654mm
径差+51mm
205/70R15
44.3km/h
直径668mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/60R15、165/65R15 、175/55R15、175/60R15 、185/55R15 、195/55R15 あたりのタイヤがおすすめです。

185/60R15のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/60R15の適応サイズと性能の変化 [6RCHZ型ポロ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】185/60R15のタイヤ銘柄と通販価格

6RCHZ型ポロ[1.0Lターボ FF/7AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト11.579kg/ps45.04
1速ギヤ加速性能1.218kg/kgm57.65
1L換算馬力95.10ps/L47.08
1L換算トルク16.32kgm/L51.18
WB/TR比1.69857.73
ワイド&ロー指数0.86651.94
前面の面積2.460m²54.68
最低地上高130mm59.96
スポーツ性能部門の得点425.26

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費23.4km/L58.98
年間維持費205500円61.10
100kmh回転数2260rpm53.09
航続距離1053.0km69.66
車の大きさ9.828m³43.56
室内の広さ(仮) 1.782m³34.43
最小回転半径4.9m55.51
馬力単価28411円40.99
ユーティリティ部門の得点417.32

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 6RCHZ型ポロ[1.0Lターボ FF/7AT] の総合得点は 842.58 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した6RCHZ型ポロ(FF/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ポロの歴代モデル

6代目 AWCHZ型 ポロ
AWCHZ ポロは2018/03に登場した6代目モデル。参考車両の「TSI Trendline」は全長4060mm、全幅1750mm、全高1450mmの車体に、95PS/17.8kgmを発生するCHZ型999ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

5代目 6RDAJ型 ポロ GTI
6RDAJ ポロ GTIは2009/10に登場した5代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3995mm、全幅1685mm、全高1445mmの車体に、192PS/32.6kgmを発生するDAJ型1798ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

4代目 9NBJX型 ポロ GTI
9NBJX ポロ GTIは2002/05に登場した4代目モデル。参考車両の「GTI」は全長3915mm、全幅1665mm、全高1465mmの車体に、150PS/22.4kgmを発生するBJX型1780ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

3代目 6NAEE型 ポロ
6NAEE ポロは1996/08に登場した3代目モデル。参考車両の「2door」は全長3715mm、全幅1660mm、全高1435mmの車体に、75PS/13.8kgmを発生するAEE型1597ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 80NZ型 ポロ
80NZ ポロは1988/06に登場した2代目モデル。参考車両の「Coupe-CL」は全長3655mm、全幅1590mm、全高1350mmの車体に、55PS/9.8kgmを発生するNZ型1272ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。