AYH30W ヴェルファイア ハイブリッド 性能と維持費 4WD/CVT 7人 509万円 2021

このページでは、トヨタ自動車の5ドア・7人乗りミニバン、2代目の6AA-AYH30W型ヴェルファイア ハイブリッド Hybrid Golden-Eyes II【2021/05モデル・152PS/21.0kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

AYH30W ヴェルファイア ハイブリッド
販売期間:2015/01 - 2023/06

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4935mm×全幅1850mm×全高1950mm、排気量は2493ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4935mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

AYH30W型 ヴェルファイア ハイブリッド [2493cc/152PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目ヴェルファイア ハイブリッドの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/05
AGH30W型
[Golden-Eyes II]
2.5L-NA・FF/CVT・424.0万円
182PS・24.0kgm・10.6km/L
182PS
24.0kgm
10.6km/L
2021/05
AGH35W型
[Golden-Eyes II]
2.5L-NA・4WD/CVT・449.5万円
182PS・24.0kgm・10.6km/L
182PS
24.0kgm
10.6km/L
2018/01
GGH30W型
[3.5ZG]
3.5L-NA・FF/8AT・494.7万円
300PS・36.8kgm・10.8km/L
300PS
36.8kgm
10.8km/L
2代目 ヴェルファイア 型式一覧 H30系まとめ 2015-2023【全11車種】
ヴェルファイア ハイブリッドの新型モデル
3代目 TAHA40W型ヴェルファイア
TAHA40W型ヴェルファイアは2023/06に登場した3代目モデル。参考車両の「Z Premier」は全長4995mm、全幅1850mm、全高1945mmの車体に、279PS/43.8kgmを発生するT24A型2393ccエンジンを搭載。

ヴェルファイア ハイブリッドの旧型モデル
初代 GGH25W型ヴェルファイア
GGH25W型ヴェルファイアは2008/05に登場した初代モデル。参考車両の「3.5X」は全長4850mm、全幅1830mm、全高1905mmの車体に、280PS/35.1kgmを発生する2GR型3456ccエンジンを搭載。


AYH30W ヴェルファイア ハイブリッドの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー トヨタ自動車
車名&
グレード
ヴェルファイア ハイブリッド
Hybrid Golden-Eyes II
その他 6AA-AYH30W-NFXSB | ゴールデンアイズII
お値段 5088400円
車両型式 6AA-AYH30W
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア・7名乗車
ホイールベース 3000mm
トレッド 1600mm/1595mm
WB/TR比 1.877
最小半径 5.6m
最低高 165mm
タイヤ 前輪:225/60R17
後輪:225/60R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2150kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

ヴェルファイア ハイブリッドと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
ヴェルファイア ハイブリッド
車体寸法
全長 4935mm -
全幅 1850mm -
全高 1950mm -
大きさ 17.80m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1535mm
全幅 1480mm以下 +370mm
全高平均 1640mm +310mm
大きさ平均 8.13m3 +9.67m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +235mm
全幅 1700mm以下 +150mm
全高平均 1496mm +454mm
大きさ平均 10.48m3 +7.32m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +292mm
全幅平均 1815mm +35mm
全高平均 1518mm +432mm
大きさ平均 12.84m3 +4.96m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。


AYH30W ヴェルファイア ハイブリッドの室内広さを各規格の車両と比較

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

ヴェルファイア ハイブリッドの室内広さを各規格の車両と比較
規格名 規格寸法 増減
ヴェルファイア ハイブリッド
室内広さ
室内長 3210mm -
室内幅 1590mm -
室内高 1400mm -
車内広さ 7146L -
軽自動車
新規格
室内長平均 1908mm +1302mm
室内幅平均 1280mm +310mm
室内高平均 1283mm +117mm
車内広さ平均 3171L +3975L
小型車規格
5ナンバー車
室内長平均 1913mm +1297mm
室内幅平均 1404mm +186mm
室内高平均 1196mm +204mm
車内広さ平均 3253L +3893L
普通車平均
3ナンバー車
室内長平均 2050mm +1160mm
室内幅平均 1483mm +107mm
室内高平均 1195mm +205mm
車内広さ平均 3698L +3448L

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に室内が長い・広い・高い。

人間様の占有スペースと容積効率
室内長×室内幅×室内高 7.145m³
1人あたりのスペース 1.021m³
室内長/全長 65.0%
室内幅/全幅 85.9%
室内高/全高 71.8%
室内容積/車両体積 40.1%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は7.145m³です。この車の乗車定員は7人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約1.021m³のスペースが割り当てられることになります。

続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は65.0%、同じく室内幅と全幅の比率は85.9%、同じく室内高と全高の比率は71.8%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は40.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ヴェルファイア ハイブリッドでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.727m
期待される荷室の幅 1.490m
対角線の長さ 2.281m
期待される荷室の面積 2.573m²

縦方向の長さが1.727m(対角線では2.281m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。

車中泊にあると嬉しいアイテム


AYH30W ヴェルファイア ハイブリッドの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税43500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2021/05モデルのヴェルファイア ハイブリッドを4年落ちの中古で475.8万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ヴェルファイア ハイブリッドの2021/05モデルの場合、2025年現在では4年が経過しているため、新車価格の85%である432.514万円に諸経費として43.3万円を足した475.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2021年式を4年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2500cc以下 13年未満 43500円
自動車重量税
1年分
2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷14.8㎞/L×185円/L 125000円
オイル交換
5000km毎
1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料
月額6000円
月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 291900円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額79290円×12ヶ月 951480円
ローン返済中の年間維持費 1243400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
  • 初度登録から4年経過車の場合、「2500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は43500円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算24400円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

ヴェルファイア ハイブリッドの維持費は高い?安い?

「ヴェルファイア ハイブリッドの年間維持費は291900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてヴェルファイア ハイブリッドの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ221400円-70500円
CX-5283000円-8900円
ヴェルファイア ハイブリッドの維持費291900円
レガシィ アウトバック300300円+8400円
スカイライン364900円+73000円
基準2500ccクラス平均370100円+78200円
マツダスピード アテンザ393900円+102000円
MPV405900円+114000円
スープラ454000円+162100円
高い5シリーズ セダン506300円+214400円

ヴェルファイア ハイブリッドの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して70500円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して214400円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では78200円安くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ヴェルファイア ハイブリッドの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

ヴェルファイア ハイブリッドを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%380万円32万円25万円
15%250万円21万円17万円
20%190万円16万円13万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は380万円(総支給額32万円/月、手取り25万円/月)、ここから月額維持費2.4万円を支払うと残りは22.6万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は250万円(総支給額21万円/月、手取り17万円/月)、2.4万円を支払うと残りは14.6万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が190万円(総支給額16万円/月、手取り13万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.4万円を引くと残りは10.6万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代13万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費14.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
135円/L 91220円 -33780円
160円/L 108120円 -16880円
175円/L 118250円 -6750円
185円/L 125000円 -
195円/L 131770円 +6770円
210円/L 141900円 +16900円
235円/L 158790円 +33790円

燃費14.8km/LのAYH30W型 ヴェルファイア ハイブリッドで10000km走行するのに必要な燃料は675.7L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は125000円になります。

参考までに、ヴェルファイア ハイブリッドの燃料タンクは65リットルですので、675.7Lの給油回数は11回、1回あたりの燃料代は約11370円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6770円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると16900円、50円も違ってくると33790円にもなります。

これをAYH30W型 ヴェルファイア ハイブリッドの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり185円の場合を291900円としたとき、135円/Lに値下がりすれば258120円(88.4%)に、235円/Lに値上がりすれば325690円(111.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(43500円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 43500円
自動車重量税 1年分 20500円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 72825円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 37500円 62500円 87500円
オイル交換 5000円 5000円 7000円
タイヤ交換 8000円 8000円 8000円
任意保険料 57600円 61200円 64800円
税金 自賠責 一律 72825円
合計 181000円 209600円 240200円
1万km差額 -110900円 -82300円 -51700円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて110900円安い181000円に、5000km走行では82300円安い209600円に、7000km走行では51700円安い240200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 125000円 187500円 250000円
オイル交換 10000円 15000円 20000円
タイヤ交換 12000円 14400円 19200円
任意保険料 72000円 79200円 86400円
税金 自賠責 一律 72825円
合計 291900円 369000円 448500円
1万km差額 - +77100円 +156600円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
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【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(12.6km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(15.6km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(15.4km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(14.8km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代125000円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

走行例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

モード 走行距離 必要燃料量 燃料代
市街地 9000km 714.3L 132150円
郊外 500km 32.1L 5940円
高速道路 500km 32.5L 6010円
平均燃費 12.8km/L 778.9L 144100円
WLTC 総合燃費との差額 +19100円

走行例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

モード 走行距離 必要燃料量 燃料代
市街地 5000km 396.8L 73410円
郊外 5000km 320.5L 59290円
高速道路 0km 0L 0円
平均燃費 13.9km/L 717.3L 132700円
WLTC 総合燃費との差額 +7700円

走行例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤(33%)、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤(34%)、高速利用もバッチリ!(33%)という感じでシミュレーションしてみます。

モード 走行距離 必要燃料量 燃料代
市街地 3330km 264.3L 48900円
郊外 3340km 214.1L 39610円
高速道路 3330km 216.2L 40000円
平均燃費 14.4km/L 694.6L 128510円
WLTC 総合燃費との差額 +3510円

走行例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、隣町の市街地へ買い出しに行くため500km走行、パトロールがてらにいつもの田んぼ道を9000km走行、一念発起して都会の空気を吸いに高速道路を500km走行したとする場合を見てみます。

モード 走行距離 必要燃料量 燃料代
市街地 500km 39.7L 7340円
郊外 9000km 576.9L 106730円
高速道路 500km 32.5L 6010円
平均燃費 15.4km/L 649.1L 120080円
WLTC 総合燃費との差額 -4920円


走行距離は同じ1万kmであっても、走行する環境によって燃料代はずいぶん大きく変わります。信号待ちや渋滞のSTOP&GOで燃費が悪くなりがちな走行例1と、渋滞知らずで燃費にも車にも優しい走行例4では燃料の消費量が129.8リットルの差、金額にして24020円の差が生じます。

参考:燃費が3%向上すると…?

モード 各モード燃費 +3%燃費 燃費差
総合燃費 14.8km/L 15.2km/L +0.4km/L
市街地 12.6km/L 13.0km/L +0.4km/L
郊外 15.6km/L 16.1km/L +0.5km/L
高速道路 15.4km/L 15.9km/L +0.5km/L

WLTCモード燃費が良い車ランキング [全車種・総合]

市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

各モード燃費の航続距離
モード 燃費 航続距離 1km費用
総合 14.8km/L 962km - 12.50円/km
市街地 12.6km/L 819km -143km 14.7円/km
郊外 15.6km/L 1014km +52km 11.9円/km
高速 15.4km/L 1001km +39km 12.0円/km

※1km費用は燃料価格185円/Lを各モード燃費で割ったもの。1km走行するために必要な燃料代。

燃料タンクの容量を65Lとしたとき、市街地モード燃費12.6km/Lでの航続距離は819km(-143km)、郊外モード燃費15.6km/Lでの航続距離は1014km(+52km)、高速道路モード燃費15.4km/Lでの航続距離は1001km(+39km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

ヴェルファイア ハイブリッドの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 14.8km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 962.0km
航続距離(80%燃費) 767.0km
満タンプライス 12025円
1km走行コスト 12.50円/km
1万円でどこまで行ける? 800.0km
東京から962.0kmの範囲

WLTCモード燃費が14.8km/L、燃料タンク容量65リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は962.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(13.3km/L)とすると航続距離は864.5km、80%(11.8km/L)だと767.0km、70%(10.4km/L)では676.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から65リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり185円では12025円、上で計算した航続距離を踏まえると962.0km(80%燃費時767.0km)を走行するのに12025円かかる計算です。

燃費を14.8km/Lとしたときの1km走行コストは12.50円、10万km走行したときの燃料代は125.0万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら12.5万円/年、7年10万kmなら17.9万円/年、5年10万kmなら25.0万円/年、3年10万kmなら41.7万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば800.0km(往復なら片道400.0km)、カタログ値の80%なら640.0km(片道320.0km)離れたところまで行くことができます。

AYH30W ヴェルファイア ハイブリッドのエンジン諸元とカタログデータ

2AR-FXE型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 2AR-FXE
気筒配列 直列4気筒+モーター
排気量2493cc
圧縮比 -
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 152PS[112kW]/5700rpm
最大トルク 21.0kgm[206Nm]/4400-4800rpm
パワーバンド 4400-5700rpm, 帯域22.8%
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費14.8km/L(34.8mpg)
JC08燃費18.4km/L(43.3mpg)
100km燃費6.8L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
4400rpm 129PS/21.0kgm
4800rpm141PS/21.0kgm
5700rpm 152PS/19.1kgm
2AR-FXE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載している2AR型2493cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは5700回転時に最高出力152馬力を、4400-4800回転時に最大トルク21.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4400rpmから最高出力が発生する5700rpmまで」の1300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は22.8%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ14.145kg/PS(2150kg/152PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ14.145kg/PS
車体+1人14.507kg/PS
車体+7人16.678kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.539kg/PS
車体+70kg14.605kg/PS
車体+80kg14.671kg/PS
車体+90kg14.737kg/PS
車体+100kg14.803kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.507kg/PS(2205kg/152PS)となり、数値としては0.362kg、比率にすると2.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは16.678kg/PS(2535kg/152PS)となり、数値としては2.533kg、比率にすると17.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

AYH30W ヴェルファイア ハイブリッドのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.507kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
ヴェルファイア ハイブリッド
14.507kg/PS
152PS・2.5L-NA
車体のみPWR 14.145
2205kg
+2.6%

車種詳細
CT
14.495kg/PS
99PS・1.8L-NA
車体のみPWR 13.939
1435kg
+4.0%

車種詳細
スマートK
14.636kg/PS
55PS・0.6L-TB
車体のみPWR 13.636
805kg
+7.3%

車種詳細
ヤリス
14.420kg/PS
69PS・1.0L-NA
車体のみPWR 13.623
995kg
+5.9%

車種詳細
ミラ イース
14.388kg/PS
49PS・0.7L-NA
車体のみPWR 13.265
705kg
+8.5%

車種詳細
セルボ
14.453kg/PS
64PS・0.7L-TB
車体のみPWR 13.594
925kg
+6.3%


14.362kg/PSから14.652kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの5人乗りハッチバック・ZWA10型 CT、スマートの2人乗り軽ハッチバック・MC01K型 スマートK、トヨタの5人乗りハッチバック・KSP210型 ヤリス、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック・LA350S型 ミラ イース、スズキの4人乗り軽ハッチバック・HG21S型 セルボという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

AYH30W型 ヴェルファイア ハイブリッド [Hybrid Golden-Eyes II]のライバル車種|14.507kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は70.7PS/tとなっています。


ヴェルファイア ハイブリッドがバイクと競争するなら…?


車種詳細
NX125|124cc
14.417kg/PS
173kg/12.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:9.833]
2021/05

-
ヴェルファイア ハイブリッド|2493cc
14.507kg/PS
2205kg/152PS/21.0kgm
[車体のみPWR:14.145]

車種詳細
トリシティ155|155cc
14.667kg/PS
220kg/15.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:11.000]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではヴェルファイア ハイブリッドとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JD09 NX125と競争してみる

まずヴェルファイア ハイブリッドより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのNX125が挙げられます。PWRの14.417kg/PSは車両重量118kgにライダーの体重55kgを加えた173kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。

SG37J トリシティ155と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのトリシティ155が挙げられます。PWRの14.667kg/PSは車両重量165kg+55kgの220kgを、最高出力15.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.877
平均ピストンスピード 18.62m/s
トルクウェイトレシオ 102.38kg/kgm
1馬力あたりのお値段 33476円
排気量1Lあたり馬力 60.97PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.42kgm/L
1気筒あたりの馬力 38.0PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 22.8%
燃費×馬力 2249.6pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは102.38kg/kgm(2150kg/21.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5088400円、最高出力が152馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は33476円、逆に1万円あたりでは0.30馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は242305円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
2500cc以下の車編
7人乗りミニバン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は60.97PS/L、トルクは8.42kgm/L、1気筒あたりの馬力は38.0馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが152馬力を5700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.62m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が98.0mmである2AR型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6120回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.877になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.8km/L、最高出力が152PSであるこの車の獲得ポイントは2249.6ptになります。
戯れに車両重量2150kgを100kg単位にした21.5で割ってみたところ、その数値は104.63ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


純正装着タイヤの225/60R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/60R17 | 直径 702mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
55 205/55R17
37.5km/h
径 658mm
差 -44mm
215/55R17
38.1km/h
径 669mm
差 -33mm
225/55R17
38.7km/h
径 680mm
差 -22mm
235/55R17
39.4km/h
径 691mm
差 -11mm
245/55R17
40.0km/h
径 702mm
差 0mm
60 205/60R17
38.6km/h
径 678mm
差 -24mm
215/60R17
39.3km/h
径 690mm
差 -12mm
225/60R17
40.0km/h
702mm
0mm
235/60R17
40.7km/h
径 714mm
差 +12mm
245/60R17
41.4km/h
径 726mm
差 +24mm
65 205/65R17
39.8km/h
径 699mm
差 -3mm
215/65R17
40.6km/h
径 712mm
差 +10mm
225/65R17
41.3km/h
径 725mm
差 +23mm
235/65R17
42.1km/h
径 738mm
差 +36mm
245/65R17
42.8km/h
径 751mm
差 +49mm
70 205/70R17
41.0km/h
径 719mm
差 +17mm
215/70R17
41.8km/h
径 733mm
差 +31mm
225/70R17
42.6km/h
径 747mm
差 +45mm
235/70R17
43.4km/h
径 761mm
差 +59mm
245/70R17
44.2km/h
径 775mm
差 +73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/60R17、205/65R17 、215/55R17、215/60R17 、225/55R17 、235/55R17 、245/55R17あたりのタイヤがおすすめです。

225/60R17のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが225/60R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/60R17のタイヤ銘柄と通販価格

AYH30W型 ヴェルファイア ハイブリッド 2.5L-NA 4WD/CVTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS14.14㎏/PS38.2ptD
最高回転数5880rpm5700rpm47.8ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-40.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-45.3ptD
1リットル
換算馬力
73.10PS/L60.97PS/L40.4ptD
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L8.42㎏m/L37.2ptE
WB/TR比1.7731.87739.4ptD
ワイド&
ロー指数
0.8941.05438.5ptD
前面の面積2.631m23.607m222.7ptF
最低地上高154.5mm165mm45.7ptD
スポーツ性能部門の得点381.7pt
総合評価F

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340696円291900円54.2ptB
WLTC燃費16.2km/L14.8km/L47.0ptC
100km/h
回転数
2490rpm-43.4ptD
航続距離644.1km962.0km68.3ptA
車の大きさ11.468m317.803m325.0ptF
車内の広さ3430.7L7145.5L86.4ptS
乗車定員4.8人7人68.3ptA
1人あたり
車内広さ
691.9L1020.8L77.7ptS
車内床面積2.793m25.104m283.0ptS
最小回転
半径
5.17m5.6m41.2ptD
ユーティリティ部門の得点594.5pt
総合評価S

※WLTC燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10707車種中 RANK
運動性能 381.7pt 10439位 F
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 594.5pt 137位 S
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 976.2pt 6944位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は381.7点で全10707車種中の10439位、ユーティリティ部門は594.5点で137位、総合得点は976.2点で6944位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したAYH30W型 ヴェルファイア ハイブリッド(4WD/CVT) の各種スペックを、ミニバン2500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ヴェルファイア ハイブリッドの歴代モデル

3代目 AAHH40W型 ヴェルファイア ハイブリッド
AAHH40W ヴェルファイア ハイブリッドは2023/06に登場した3代目モデル。参考車両の「Hybrid Executive Lounge」は全長4995mm、全幅1850mm、全高1945mmの車体に、190PS/24.1kgmを発生するA25A型2487ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。

2代目 AYH30W型 ヴェルファイア ハイブリッド
AYH30W ヴェルファイア ハイブリッドは2015/01に登場した2代目モデル。参考車両の「Hybrid-ZR 7人乗り」は全長4935mm、全幅1850mm、全高1895mmの車体に、152PS/21.0kgmを発生する2AR型2493ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。

初代 ANH20W型 ヴェルファイア
ANH20W ヴェルファイアは2008/05に登場した初代モデル。参考車両の「2.4Z JC08燃費版」は全長4885mm、全幅1840mm、全高1900mmの車体に、170PS/22.8kgmを発生する2AZ型2362ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。


人気があるミニバンの車種比較


RP6 ステップワゴン 2022 vs MZRA90W ノア 2022 性能比較
6代目 ステップワゴン AIR(2022年式 RP6・FF/CVT・1.5L+ターボ・150PS/20.7kgm・8人乗り)と、4代目 ノア X 8人乗り(2022年式 MZRA90W・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・8人乗り)を比較。

ZWR90W ノア ハイブリッド 2022 vs MZRA90W ノア 2022 性能比較
4代目 ノア ハイブリッド X 8人乗り(2022年式 ZWR90W・FF/CVT・1.8L・98PS/14.5kgm・8人乗り)と、4代目 ノア X 8人乗り(2022年式 MZRA90W・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・8人乗り)を比較。

B38A デリカ ミニ 2023 vs CV1W デリカD:5 2019 性能比較
初代 デリカ ミニ T(2023年式 B38A・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.2kgm・4人乗り)と、5代目 デリカD:5 M(2019年式 CV1W・4WD/8AT・2.3L+ターボ・145PS/38.7kgm・8人乗り)を比較。

RP8 ステップワゴン e:HEV 2022 vs ZWR90W ノア ハイブリッド 2022 性能比較
6代目 ステップワゴン e:HEV AIR(2022年式 RP8・FF/CVT・2.0L・145PS/17.8kgm・8人乗り)と、4代目 ノア ハイブリッド X 8人乗り(2022年式 ZWR90W・FF/CVT・1.8L・98PS/14.5kgm・8人乗り)を比較。

S231G アトレー7 2004 vs U66W タウンボックス ワイド 2000 性能比較
4代目 アトレー7 X Low-Roof(2004年式 S231G・4WD/4AT・1.3L・92PS/12.7kgm・7人乗り)と、初代 タウンボックス ワイド(2000年式 U66W・4WD/4AT・1.1L・75PS/10.2kgm・6人乗り)を比較。

MZRA90W ノア 2022 vs C28 セレナ 2022 性能比較
4代目 ノア X 8人乗り(2022年式 MZRA90W・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・8人乗り)と、6代目 セレナ X(2022年式 C28・FF/CVT・2.0L・150PS/20.4kgm・8人乗り)を比較。

GT1 フリード 2024 vs MXPC10G シエンタ 2022 性能比較
3代目 フリード AIR EX(2024年式 GT1・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・7人乗り)と、3代目 シエンタ X(2022年式 MXPC10G・FF/CVT・1.5L・120PS/14.8kgm・7人乗り)を比較。

S231G アトレー7 2004 vs S230G アトレーワゴン 2004 性能比較
4代目 アトレー7 L High-Roof(2004年式 S231G・4WD/5MT・1.3L・92PS/12.7kgm・7人乗り)と、4代目 アトレーワゴン Touring-Turbo Low-Roof(2004年式 S230G・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.5kgm・4人乗り)を比較。