AXAP54:RAV4 PHVの性能と維持費 4WD/CVT 564万円 2022年式

このページでは、トヨタ自動車の5ドア・5人乗りSUV、5代目の6LA-AXAP54型RAV4 PHV Z【2022/10モデル・177PS/22.3kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

AXAP54 RAV4 PHV
販売期間:2019/04 - 現行車

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2023/10/22|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4600mm×全幅1855mm×全高1695mm、排気量は2487ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4600mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


AXAP54型 RAV4 PHV [2487cc/177PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目RAV4 PHVの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2019/04
MXAA54型
[Adventure]
2.0L-NA・4WD/CVT・313.7万円
171PS・21.1kgm・15.2km/L
171PS
21.1kgm
15.2km/L
2019/04
MXAA54型
[G]
2.0L-NA・4WD/CVT・320.2万円
171PS・21.1kgm・15.2km/L
171PS
21.1kgm
15.2km/L
2019/04
MXAA52型
[X]
2.0L-NA・FF/CVT・260.8万円
171PS・21.1kgm・15.8km/L
171PS
21.1kgm
15.8km/L
5代目RAV4 PHVの車両型式・グレード一覧【全6車種】
RAV4 PHVの旧型モデル
3代目 ACA31W型RAV4
ACA31W型RAV4は2005/11に登場した3代目モデル。参考車両の「Sport」は全長4365mm、全幅1855mm、全高1685mmの車体に、170PS/22.8kgmを発生する2AZ型2362ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー トヨタ自動車
車名&
グレード
RAV4 PHV
Z
その他 6LA-AXAP54-ANXGB | プラグインハイブリッド車
お値段 5633000円
車両型式 6LA-AXAP54
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4600×幅1855×高1695mm
室内寸法 長1890×幅1515×高1230mm
軸距&
輪距
2690mm
前1595mm/後1615mm
最小半径 5.7m
最低高 200mm
タイヤ 前輪:235/55R19
後輪:235/55R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1920kg
エンジン諸元
原動機型式 A25A-FXS
気筒配列 直列4気筒+モーター
排気量2487cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 177PS[130kW]/6000rpm
最大トルク 22.3kgm[219Nm]/3600rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 22.2km/L(52.2mpg)
100km燃費 4.5L/100km
モーター諸元
電動機型式5NM
出力134kW
トルク270Nm
電動機型式4NM
出力40kW
トルク121Nm
A25A-FXS型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税43500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、RAV4 PHVの新車を647.8万円(諸費用として84.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 13年未満 43500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷22.2km/L×175円/L 78830円
オイル交換(5000km毎) 1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 246400円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額107970円×12ヶ月 1295640円
ローン返済中の年間維持費 1542000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 43500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
78830円
(55180円)
(39420円)
(23650円)
オイル交換(5000km毎) 10000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 246400円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1295640円
ローン返済中の年間維持費 1542000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から2年経過車の場合、「2500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は43500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

RAV4 PHV【Z】の場合、維持費の月額は20600円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

RAV4 PHVの維持費は高い?安い?

「RAV4 PHVの年間維持費は246400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてRAV4 PHVの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ216500円-29900円
RAV4 PHVの維持費246400円
トライトン276340円+29940円
LM307000円+60600円
RS Q3 スポーツバック345100円+98700円
基準2500ccクラス平均354400円+108000円
キャラバン ワゴン367700円+121300円
インプレッサ WRX387800円+141400円
キャラバン コーチ419800円+173400円
高い5シリーズ セダン480900円+234500円

RAV4 PHVの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して29900円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して234500円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では108000円安くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、RAV4 PHVの維持費は ものすごく安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

RAV4 PHVを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%320万円27万円21万円
15%210万円18万円14万円
20%160万円14万円11万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は320万円(総支給額27万円/月、手取り21万円/月)、ここから月額維持費2.1万円を支払うと残りは18.9万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は210万円(総支給額18万円/月、手取り14万円/月)、2.1万円を支払うと残りは11.9万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が160万円(総支給額14万円/月、手取り11万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.1万円を引くと残りは8.9万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代8万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費22.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
125円/L
56320円
[-22510円]
-25円
150円/L
67580円
[-11250円]
-10円
165円/L
74340円
[-4490円]
175円/L78830円
[0円]
+10円
185円/L
83350円
[+4520円]
+25円
200円/L
90100円
[+11270円]
+50円
225円/L
101370円
[+22540円]

燃費22.2km/LのAXAP54型 RAV4 PHVで10000km走行するのに必要な燃料は450.5L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は78830円になります。

参考までに、RAV4 PHVの燃料タンクは55リットルですので、450.5Lの給油回数は9回、1回あたりの燃料代は約8760円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては4520円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると11270円、50円も違ってくると22540円にもなります。

これをAXAP54型 RAV4 PHVの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を246400円としたとき、125円/Lに値下がりすれば223890円(90.9%)に、225円/Lに値上がりすれば268940円(109.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(43500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 26%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 23650円 14%
オイル交換 年1回 5000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 7%
任意保険料 80% 57600円 35%
合計
[1万kmとの差額]
166200円
-80200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 23%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 39420円 21%
オイル交換 年1回 5000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 6%
任意保険料 85% 61200円 33%
合計
[1万kmとの差額]
185600円
-60800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 21%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 55180円 27%
オイル交換 年1回 7000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 90% 64800円 32%
合計
[1万kmとの差額]
207000円
-39400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて80200円安い166200円に、5000km走行では60800円安い185600円に、7000km走行では39400円安い207000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 14%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 118250円 38%
オイル交換 年3回 30000円 10%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 8%
任意保険料 100% 72000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
314200円
+67800円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 12%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 157660円 42%
オイル交換 年4回 40000円 11%
タイヤ交換 2年毎 33600円 9%
任意保険料 100% 72000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
372000円
+125600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
トヨタの小型車&普通車編
2500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(20.5km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(23.0km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(22.5km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(22.2km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代78830円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル175円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地20.5km/L → 21.1km/L
郊外23.0km/L → 23.7km/L
高速道路22.5km/L → 23.2km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km76830円
[74640円]
郊外500km3800円
[3690円]
高速道路500km3890円
[3780円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
84520円
+5690円
20.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
82110円
-2410円
21.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が20.5km/Lではガソリン439.0Lを消費して、ガソリン代は76830円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が23.0km/Lではガソリン21.7Lを消費して、ガソリン代は3800円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が22.5km/Lではガソリン22.2Lを消費して、ガソリン代は3890円になります。

このパターンでは使用した燃料量が482.9L、かかったガソリン代が84520円となり、平均燃費は20.7km/L(-1.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+5690円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は82110円となり、2410円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で12050円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km42680円
[41480円]
郊外5000km38050円
[36930円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
80730円
+1900円
21.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
78410円
-2320円
22.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が20.5km/Lでは243.9Lを消費して、ガソリン代は42680円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が23.0km/Lでは217.4Lを消費して、ガソリン代は38050円になります。

このパターンでは使用した燃料量が461.3L、かかったガソリン代が80730円となり、平均燃費は21.7km/L(-0.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+1900円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が78410円となり、1年間で2320円、5年間で11600円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km28420円
[27620円]
郊外3340km25410円
[24660円]
高速道路3330km25900円
[25110円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
79730円
+900円
21.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
77390円
-2340円
22.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が20.5km/Lでは162.4Lを消費して、ガソリン代は28420円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が23.0km/Lでは145.2Lを消費して、ガソリン代は25410円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が22.5km/Lでは148.0Lを消費して、ガソリン代は25900円になります。

このパターンでは使用した燃料量が455.6L、かかったガソリン代が79730円となり、平均燃費は21.9km/L(-0.3km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+900円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が77390円となり、1年間で2340円、5年間で11700円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km4270円
[4150円]
郊外9000km68480円
[66450円]
高速道路500km3890円
[3780円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
76640円
-2190円
22.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
74380円
-2260円
23.5km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が20.5km/Lでは24.4Lを消費して、ガソリン代は4270円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が23.0km/Lでは391.3Lを消費して、ガソリン代は68480円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が22.5km/Lでは22.2Lを消費して、ガソリン代は3890円になります。

このパターンでは使用した燃料量が437.9L、かかったガソリン代が76640円となり、平均燃費は22.8km/L(+0.6km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-2190円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が74380円となり、1年間で2260円、5年間で11300円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(20.7km/L・21.7km/L・21.9km/L・22.8km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(84520円・80730円・79730円・76640円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 55リットル
WLTCモード燃費
22.2km/L
1221.0km
市街地燃費
20.5km/L
1127.5km
[-93.5km]
郊外燃費
23.0km/L
1265.0km
[+44.0km]
高速道路燃費
22.5km/L
1237.5km
[+16.5km]
満タン給油価格 9625円
1km走行コスト 7.88円
1万円走行距離 1268.6km

WLTCモード燃費が22.2km/L、燃料タンク容量55リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1221.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(20.0km/L)とすると航続距離は1100.0km、80%(17.8km/L)だと979.0km、70%(15.5km/L)では852.5kmになります。

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を55Lとしたとき、市街地モード燃費20.5km/Lでの航続距離は1127.5km(-93.5km)、郊外モード燃費23.0km/Lでの航続距離は1265.0km(+44.0km)、高速道路モード燃費22.5km/Lでの航続距離は1237.5km(+16.5km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から55リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円では9625円、上で計算した航続距離を踏まえると1221.0km(80%燃費時979.0km)を走行するのに9625円かかる計算です。

燃費を22.2km/Lとしたときの1km走行コストは7.88円、10万km走行したときの燃料代は78.8万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら7.9万円/年、7年10万kmなら11.3万円/年、5年10万kmなら15.8万円/年、3年10万kmなら26.3万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1268.6km(往復なら片道634.3km)、カタログ値の80%なら1014.9km(片道507.4km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

A25A-FXS型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
3600回転時の馬力 112PS
6000回転時の馬力 177PS
各回転域でのトルク
3600回転時のトルク 22.3kgm
6000回転時のトルク 21.1kgm
A25A-FXS型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているA25A型2487cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力177馬力を、3600回転時に最大トルク22.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3600rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の2400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は40.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.847kg/PS(1920kg/177PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.847kg/PS
車体+1人11.158kg/PS
車体+5人12.401kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.186kg/PS
車体+70kg11.243kg/PS
車体+80kg11.299kg/PS
車体+90kg11.356kg/PS
車体+100kg11.412kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.158kg/PS(1975kg/177PS)となり、数値としては0.311kg、比率にすると2.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.401kg/PS(2195kg/177PS)となり、数値としては1.554kg、比率にすると14.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

AXAP54 RAV4 PHVのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2022/10

-
RAV4 PHV
11.158kg/PS
1975kg/177PS|2.5L-NA
[車体のみPWR:10.847]
2012/11

車種詳細
スイフト
11.264kg/PS
1025kg/91PS|1.3L-NA
車体のみPWR:10.659
2011/08

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
11.167kg/PS
1675kg/150PS|2.0L-NA
車体のみPWR:10.800
2014/12

車種詳細
グレイス
11.136kg/PS
1225kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.636
2015/04

車種詳細
ステップワゴン
11.233kg/PS
1685kg/150PS|1.5L-TB
車体のみPWR:10.867
2010/11

車種詳細
キューブ
11.239kg/PS
1225kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.734

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.158kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

11.046kg/PSから11.270kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC72S型 スイフト」、ホンダの8人乗りミニバン「RK5型 ステップワゴン スパーダ」、ホンダの5人乗りセダン「GM4型 グレイス」、ホンダの7人乗りミニバン「RP1型 ステップワゴン」、日産の5人乗りミニバン「Z12型 キューブ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

AXAP54型 RAV4 PHV [Z]のライバル車種|11.158kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は92.2PS/tとなっています。


RAV4 PHVがバイクと競争するなら…?


車種詳細
フュージョン|244cc
11.150kg/PS
223kg/20.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:8.400]
2022/10

-
RAV4 PHV|2487cc
11.158kg/PS
1975kg/177PS/22.3kgm
[車体のみPWR:10.847]

車種詳細
バンバン200|199cc
11.250kg/PS
180kg/16.0PS/1.50kgm
[車体のみPWR:7.812]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではRAV4 PHVとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MF02 フュージョンと競争してみる

まずRAV4 PHVより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのフュージョンが挙げられます。PWRの11.150kg/PSは車両重量168kgにライダーの体重55kgを加えた223kgを、最高出力20.0PSで割ったものです。

NH41A バンバン200と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのバンバン200が挙げられます。PWRの11.250kg/PSは車両重量125kg+55kgの180kgを、最高出力16.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.676
平均ピストンスピード 20.68m/s
トルクウェイトレシオ 86.10kg/kgm
1馬力あたりのお値段 31825円
排気量1Lあたり馬力 71.17PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.97kgm/L
1気筒あたりの馬力 44.2PS
1気筒あたりのトルク 5.6kgm
パワーバンド比率 40.0%
燃費×馬力 3929.4pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは86.10kg/kgm(1920kg/22.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5633000円、最高出力が177馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は31825円、逆に1万円あたりでは0.31馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は252601円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
2500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.17PS/L、トルクは8.97kgm/L、1気筒あたりの馬力は44.2馬力、トルクは5.6kgmとなり、このエンジンが177馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.68m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が103.4mmであるA25A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は5800回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.676になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が22.2km/L、最高出力が177PSであるこの車の獲得ポイントは3929.4ptになります。
戯れに車両重量1920kgを100kg単位にした19.2で割ってみたところ、その数値は204.66ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 3.522m³
1人あたりのスペース 0.704m³
室内長/全長 41.1%
室内幅/全幅 81.7%
室内高/全高 72.6%
室内容積/車両体積 24.4%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.522m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.704m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は41.1%、同じく室内幅と全幅の比率は81.7%、同じく室内高と全高の比率は72.6%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は24.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


RAV4 PHVでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.610m
期待される荷室の幅 1.415m
対角線の長さ 2.143m
期待される荷室の面積 2.278m²

縦方向の長さが1.610m(対角線では2.143m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの235/55R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/55R19 | 直径 741mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
50
扁平
215/50R19
37.7km/h
直径698mm
径差-43mm
225/50R19
38.2km/h
直径708mm
径差-33mm
235/50R19
38.8km/h
直径718mm
径差-23mm
245/50R19
39.3km/h
直径728mm
径差-13mm
255/50R19
39.8km/h
直径738mm
径差-3mm
0%
55
扁平
215/55R19
38.9km/h
直径720mm
径差-21mm
225/55R19
39.5km/h
直径731mm
径差-10mm
235/55R19
40.0km/h
741mm
0mm
245/55R19
40.6km/h
直径753mm
径差+12mm
255/55R19
41.2km/h
直径764mm
径差+23mm
+5%
60
扁平
215/60R19
40.0km/h
直径741mm
径差0mm
225/60R19
40.6km/h
直径753mm
径差+12mm
235/60R19
41.3km/h
直径765mm
径差+24mm
245/60R19
41.9km/h
直径777mm
径差+36mm
255/60R19
42.6km/h
直径789mm
径差+48mm
+10%
65
扁平
215/65R19
41.2km/h
直径763mm
径差+22mm
225/65R19
41.9km/h
直径776mm
径差+35mm
235/65R19
42.6km/h
直径789mm
径差+48mm
245/65R19
43.3km/h
直径802mm
径差+61mm
255/65R19
44.0km/h
直径815mm
径差+74mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/55R19、215/60R19 、225/50R19、225/55R19 、235/50R19 、245/50R19 、255/50R19あたりのタイヤがおすすめです。

235/55R19のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを19インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが235/55R19のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】235/55R19のタイヤ銘柄と通販価格

AXAP54型RAV4 PHV[2.5L-NA 4WD/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.847kg/ps47.05
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力71.17ps/L48.49
1L換算トルク8.97kgm/L43.90
WB/TR比1.67660.00
ワイド&ロー指数0.91448.46
前面の面積3.144m²35.53
最低地上高200mm31.50
スポーツ性能部門の得点354.83

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費22.2km/L62.28
年間維持費246400円57.35
100kmh回転数-43.42
航続距離1221.0km79.39
車の大きさ14.463m³61.92
室内の広さ3.522m³50.99
最小回転半径5.7m39.18
馬力単価31825円36.50
ユーティリティ部門の得点431.03

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した AXAP54型RAV4 PHV[2.5L-NA 4WD/CVT] の総合得点は 785.86 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したAXAP54型RAV4 PHV(4WD/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「2500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

RAV4 PHVの歴代モデル

5代目 MXAA54型 RAV4
MXAA54 RAV4は2019/04に登場した5代目モデル。参考車両の「Adventure」は全長4610mm、全幅1865mm、全高1690mmの車体に、171PS/21.1kgmを発生するM20A型1986ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

3代目 ACA31W型 RAV4
ACA31W RAV4は2005/11に登場した3代目モデル。参考車両の「Sport」は全長4365mm、全幅1855mm、全高1685mmの車体に、170PS/22.8kgmを発生する2AZ型2362ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 ACA20W型 RAV4
ACA20W RAV4は2000/05に登場した2代目モデル。参考車両の「Wide-Sport」は全長3750mm、全幅1785mm、全高1685mmの車体に、152PS/20.4kgmを発生する1AZ型1998ccエンジンを搭載した4人乗りSUV。

初代 SXA11W型 RAV4
SXA11W RAV4は1994/05に登場した初代モデル。参考車両の「V type-G Aero-Sport」は全長4115mm、全幅1760mm、全高1640mmの車体に、180PS/20.5kgmを発生する3S型1998ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。