GUF クロストレック 性能と維持費 4WD/CVT 5人 384万円 2024年式

このページでは、スバル(富士重工業)の5ドア・5人乗りSUV、4代目の5AA-GUF型クロストレック Premium S:HEV【2024/12モデル・160PS/21.3kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

GUF クロストレック
販売期間:2022/09 - 現行車

画像はスバル(富士重工業)より引用
http://www.subaru.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4480mm×全幅1800mm×全高1575mm、排気量は2498ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4480mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

GUF型 クロストレック [2498cc/160PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目クロストレックの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/09
GUD型
[Touring]
2.0L-NA・FF/CVT・266.2万円
145PS・19.2kgm・16.4km/L
145PS
19.2kgm
16.4km/L
2022/09
GUE型
[Touring]
2.0L-NA・4WD/CVT・288.2万円
145PS・19.2kgm・15.8km/L
145PS
19.2kgm
15.8km/L
クロストレックの旧型モデル
3代目 GT7型XV
GT7型XVは2017/04に登場した3代目モデル。参考車両の「2.0i-L EyeSight」は全長4465mm、全幅1800mm、全高1550mmの車体に、154PS/20.0kgmを発生するFB20型1995ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー スバル(富士重工業)
車名&
グレード
クロストレック
Premium S:HEV
その他 e-BOXER ストロングハイブリッド
お値段 3833500円
車両型式 5AA-GUF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4480×幅1800×高1575mm
室内寸法 長1930×幅1505×高1200mm
軸距&
輪距
2670mm
前1560mm/後1570mm
最小半径 5.4m
最低高 200mm
タイヤ 前輪:225/55R18
後輪:225/55R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1660kg
エンジン諸元
原動機型式 FB25
気筒配列 水平対向4気筒+モーター
排気量2498cc
圧縮比11.9
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 160PS[118kW]/5600rpm
最大トルク 21.3kgm[209Nm]/4000-4400rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 18.9㎞/L(44.5mpg)
JC08燃費 22.7km/L(53.4mpg)
100km燃費 5.3L/100km
モーター諸元
電動機型式MC2
出力88kW
トルク270Nm
FB25型エンジンの諸元と性能まとめ
水平対向4気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に4個配置する方式。特徴的なドロドロ音も今は昔の物語。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
水平対向4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税43500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、クロストレックの新車を440.9万円(諸費用として57.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2500cc以下 13年未満 43500円
自動車重量税
1年分
2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷18.9㎞/L×185円/L 97880円
オイル交換
5000km毎
1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料
月額6000円
月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 263100円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額73480円×12ヶ月 881760円
ローン返済中の年間維持費 1144800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
  • 初度登録から1年経過車の場合、「2500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は43500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算22000円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

クロストレックの維持費は高い?安い?

「クロストレックの年間維持費は263100円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてクロストレックの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ220200円-42900円
クロストレックの維持費263100円
CX-5280700円+17600円
レガシィ アウトバック297400円+34300円
スカイライン354600円+91500円
基準2500ccクラス平均361300円+98200円
マツダスピード アテンザ381100円+118000円
MPV393700円+130600円
スープラ439400円+176300円
高い5シリーズ セダン490300円+227200円

クロストレックの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して42900円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して227200円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では98200円安くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、クロストレックの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

クロストレックを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%340万円29万円23万円
15%230万円20万円16万円
20%170万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は340万円(総支給額29万円/月、手取り23万円/月)、ここから月額維持費2.2万円を支払うと残りは20.8万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は230万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)、2.2万円を支払うと残りは13.8万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が170万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.2万円を引くと残りは9.8万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代10万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費18.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
71450円
[-26430円]
-25円
160円/L
84680円
[-13200円]
-10円
175円/L
92620円
[-5260円]
185円/L97880円
[0円]
+10円
195円/L
103200円
[+5320円]
+25円
210円/L
111140円
[+13260円]
+50円
235円/L
124370円
[+26490円]

燃費18.9km/LのGUF型 クロストレックで10000km走行するのに必要な燃料は529.2L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は97880円になります。

参考までに、クロストレックの燃料タンクは63リットルですので、529.2Lの給油回数は9回、1回あたりの燃料代は約10880円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては5320円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると13260円、50円も違ってくると26490円にもなります。

これをGUF型 クロストレックの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり185円の場合を263100円としたとき、135円/Lに値下がりすれば236670円(90.0%)に、235円/Lに値上がりすれば289590円(110.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(43500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 26%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 29360円 17%
オイル交換 年1回 5000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 6%
任意保険料 80% 57600円 33%
合計
[1万kmとの差額]
170300円
-92800円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 22%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 48940円 25%
オイル交換 年1回 5000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 85% 61200円 32%
合計
[1万kmとの差額]
193500円
-69600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 20%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 68520円 31%
オイル交換 年1回 7000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 90% 64800円 31%
合計
[1万kmとの差額]
218700円
-44400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて92800円安い170300円に、5000km走行では69600円安い193500円に、7000km走行では44400円安い218700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

年間10000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 17%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 10000km分 97880円 37%
オイル交換 年2回 10000円 4%
タイヤ交換 5年毎 14400円 5%
任意保険料 100% 72000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
263100円
-
-
年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 13%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 146820円 43%
オイル交換 年3回 30000円 9%
タイヤ交換 3年毎 17280円 5%
任意保険料 110% 79200円 22%
合計
[1万kmとの差額]
342100円
+79000円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 11%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 195760円 47%
オイル交換 年4回 40000円 10%
タイヤ交換 3年毎 23040円 6%
任意保険料 120% 86400円 20%
合計
[1万kmとの差額]
414000円
+150900円
-
走行距離とコスト比率の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
スバルの小型車&普通車編
2500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(15.4km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(20.6km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(19.7km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(18.9km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代97880円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル185円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地15.4km/L → 15.9km/L
郊外20.6km/L → 21.2km/L
高速道路19.7km/L → 20.3km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km108110円
[104710円]
郊外500km4500円
[4370円]
高速道路500km4700円
[4550円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
117310円
+19430円
15.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
113630円
-3680円
16.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が15.4km/Lではガソリン584.4Lを消費して、ガソリン代は108110円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が20.6km/Lではガソリン24.3Lを消費して、ガソリン代は4500円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が19.7km/Lではガソリン25.4Lを消費して、ガソリン代は4700円になります。

このパターンでは使用した燃料量が634.1L、かかったガソリン代が117310円となり、平均燃費は15.8km/L(-3.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+19430円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は113630円となり、3680円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で18400円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km60070円
[58180円]
郊外5000km44900円
[43620円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
104970円
+7090円
17.6km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
101800円
-3170円
18.2km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が15.4km/Lでは324.7Lを消費して、ガソリン代は60070円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が20.6km/Lでは242.7Lを消費して、ガソリン代は44900円になります。

このパターンでは使用した燃料量が567.4L、かかったガソリン代が104970円となり、平均燃費は17.6km/L(-1.3km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+7090円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が101800円となり、1年間で3170円、5年間で15850円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km40000円
[38740円]
郊外3340km29990円
[29140円]
高速道路3330km31270円
[30340円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
101260円
+3380円
18.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
98220円
-3040円
18.8km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が15.4km/Lでは216.2Lを消費して、ガソリン代は40000円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が20.6km/Lでは162.1Lを消費して、ガソリン代は29990円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が19.7km/Lでは169.0Lを消費して、ガソリン代は31270円になります。

このパターンでは使用した燃料量が547.3L、かかったガソリン代が101260円となり、平均燃費は18.3km/L(-0.6km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+3380円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が98220円となり、1年間で3040円、5年間で15200円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km6010円
[5810円]
郊外9000km80830円
[78530円]
高速道路500km4700円
[4550円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
91540円
-6340円
20.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
88890円
-2650円
20.8km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が15.4km/Lでは32.5Lを消費して、ガソリン代は6010円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が20.6km/Lでは436.9Lを消費して、ガソリン代は80830円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が19.7km/Lでは25.4Lを消費して、ガソリン代は4700円になります。

このパターンでは使用した燃料量が494.8L、かかったガソリン代が91540円となり、平均燃費は20.2km/L(+1.3km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-6340円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が88890円となり、1年間で2650円、5年間で13250円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(15.8km/L・17.6km/L・18.3km/L・20.2km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(117310円・104970円・101260円・91540円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 63リットル
WLTCモード燃費
18.9km/L
1190.7km
市街地燃費
15.4km/L
970.2km
[-220.5km]
郊外燃費
20.6km/L
1297.8km
[+107.1km]
高速道路燃費
19.7km/L
1241.1km
[+50.4km]
満タン給油価格 11655円
1km走行コスト 9.79円
1万円走行距離 1021.6km

WLTCモード燃費が18.9km/L、燃料タンク容量63リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1190.7kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(17.0km/L)とすると航続距離は1071.0km、80%(15.1km/L)だと951.3km、70%(13.2km/L)では831.6kmになります。

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を63Lとしたとき、市街地モード燃費15.4km/Lでの航続距離は970.2km(-220.5km)、郊外モード燃費20.6km/Lでの航続距離は1297.8km(+107.1km)、高速道路モード燃費19.7km/Lでの航続距離は1241.1km(+50.4km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から63リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり185円では11655円、上で計算した航続距離を踏まえると1190.7km(80%燃費時951.3km)を走行するのに11655円かかる計算です。

燃費を18.9km/Lとしたときの1km走行コストは9.79円、10万km走行したときの燃料代は97.9万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら9.8万円/年、7年10万kmなら14.0万円/年、5年10万kmなら19.6万円/年、3年10万kmなら32.6万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1021.6km(往復なら片道510.8km)、カタログ値の80%なら817.3km(片道408.6km)離れたところまで行くことができます。

クロストレックのカタログデータから見えてくる要素

FB25型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 119PS
4400回転時の馬力 131PS
5600回転時の馬力 160PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 21.3kgm
4400回転時のトルク 21.3kgm
5600回転時のトルク 20.5kgm
FB25型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているFB25型2498cc、水平対向4気筒+モーターの自然吸気エンジンは5600回転時に最高出力160馬力を、4000-4400回転時に最大トルク21.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する5600rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は28.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域。


最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
スバルの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
スバルの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.375kg/PS(1660kg/160PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.375kg/PS
車体+1人10.719kg/PS
車体+5人12.094kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.750kg/PS
車体+70kg10.812kg/PS
車体+80kg10.875kg/PS
車体+90kg10.938kg/PS
車体+100kg11.000kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.719kg/PS(1715kg/160PS)となり、数値としては0.344kg、比率にすると3.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.094kg/PS(1935kg/160PS)となり、数値としては1.719kg、比率にすると16.6%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

GUF クロストレックのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.719kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種

-
クロストレック
10.719kg/PS
1715kg/160PS|2.5L-NA
[車体のみPWR:10.375]

車種詳細
デミオ
10.810kg/PS
1135kg/105PS|1.5L-TB
車体のみPWR:10.286

車種詳細
クロスビー
10.657kg/PS
1055kg/99PS|1.0L-TB
車体のみPWR:10.101

車種詳細
フリード
10.802kg/PS
1415kg/131PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.382

車種詳細
イグニス
10.714kg/PS
975kg/91PS|1.3L-NA
車体のみPWR:10.110

車種詳細
ハリアー
10.695kg/PS
1615kg/151PS|2.0L-NA
車体のみPWR:10.331


10.612kg/PSから10.826kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りハッチバック・DJ5FS型 デミオ、スズキの5人乗りSUV・MN71S型 クロスビー、ホンダの7人乗りミニバン・GB5型 フリード、スズキの5人乗りSUV・FF21S型 イグニス、トヨタの5人乗りSUV・ZSU60W型 ハリアーという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GUF型 クロストレック [Premium S:HEV]のライバル車種|10.719kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は96.4PS/tとなっています。


クロストレックがバイクと競争するなら…?


車種詳細
マジェスティ250|249cc
10.667kg/PS
224kg/21.0PS/2.40kgm
[車体のみPWR:8.048]
2024/12

-
クロストレック|2498cc
10.719kg/PS
1715kg/160PS/21.3kgm
[車体のみPWR:10.375]

車種詳細
スカイウェイブ250|249cc
10.739kg/PS
247kg/23.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.348]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではクロストレックとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SG01J マジェスティ250と競争してみる

まずクロストレックより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのマジェスティ250が挙げられます。PWRの10.667kg/PSは車両重量169kgにライダーの体重55kgを加えた224kgを、最高出力21.0PSで割ったものです。

CJ43A スカイウェイブ250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのスカイウェイブ250が挙げられます。PWRの10.739kg/PSは車両重量192kg+55kgの247kgを、最高出力23.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.706
平均ピストンスピード 16.80m/s
トルクウェイトレシオ 77.93kg/kgm
1馬力あたりのお値段 23959円
排気量1Lあたり馬力 64.05PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.53kgm/L
1気筒あたりの馬力 40.0PS
1気筒あたりのトルク 5.3kgm
パワーバンド比率 28.6%
燃費×馬力 3024.0pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは77.93kg/kgm(1660kg/21.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3833500円、最高出力が160馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23959円、逆に1万円あたりでは0.42馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は179977円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スバル編
2500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は64.05PS/L、トルクは8.53kgm/L、1気筒あたりの馬力は40.0馬力、トルクは5.3kgmとなり、このエンジンが160馬力を5600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.80m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.0mmであるFB25型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6670回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.706になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が18.9km/L、最高出力が160PSであるこの車の獲得ポイントは3024.0ptになります。
戯れに車両重量1660kgを100kg単位にした16.6で割ってみたところ、その数値は182.17ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 3.486m³
1人あたりのスペース 0.697m³
室内長/全長 43.1%
室内幅/全幅 83.6%
室内高/全高 76.2%
室内容積/車両体積 27.4%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.486m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.697m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は43.1%、同じく室内幅と全幅の比率は83.6%、同じく室内高と全高の比率は76.2%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


クロストレックでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.568m
期待される荷室の幅 1.405m
対角線の長さ 2.105m
期待される荷室の面積 2.203m²

縦方向の長さが1.568m(対角線では2.105m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの225/55R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/55R18 | 直径 705mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
50 205/50R18
37.6km/h
径 662mm
差 -43mm
215/50R18
38.1km/h
径 672mm
差 -33mm
225/50R18
38.7km/h
径 682mm
差 -23mm
235/50R18
39.3km/h
径 692mm
差 -13mm
245/50R18
39.8km/h
径 702mm
差 -3mm
55 205/55R18
38.8km/h
径 683mm
差 -22mm
215/55R18
39.4km/h
径 694mm
差 -11mm
225/55R18
40.0km/h
705mm
0mm
235/55R18
40.6km/h
径 716mm
差 +11mm
245/55R18
41.2km/h
径 727mm
差 +22mm
60 205/60R18
39.9km/h
径 703mm
差 -2mm
215/60R18
40.6km/h
径 715mm
差 +10mm
225/60R18
41.2km/h
径 727mm
差 +22mm
235/60R18
41.9km/h
径 739mm
差 +34mm
245/60R18
42.6km/h
径 751mm
差 +46mm
65 205/65R18
41.1km/h
径 724mm
差 +19mm
215/65R18
41.8km/h
径 737mm
差 +32mm
225/65R18
42.6km/h
径 750mm
差 +45mm
235/65R18
43.3km/h
径 763mm
差 +58mm
245/65R18
44.0km/h
径 776mm
差 +71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/55R18、205/60R18 、215/50R18、215/55R18 、225/50R18 、235/50R18 、245/50R18あたりのタイヤがおすすめです。

225/55R18のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを18インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが225/55R18のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/55R18のタイヤ銘柄と通販価格

GUF型 クロストレック 2.5L-NA 4WD/CVTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS10.38㎏/PS48.4ptC
最高回転数5881rpm5600rpm46.5ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-40.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-45.3ptD
1リットル
換算馬力
73.10PS/L64.05PS/L42.9ptD
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L8.53㎏m/L38.5ptD
WB/TR比1.7731.70656.8ptB
ワイド&
ロー指数
0.8940.87551.3ptC
前面の面積2.630m22.835m244.3ptD
最低地上高154.5mm200mm31.6ptE
スポーツ性能部門の得点439.4pt
総合評価D

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340714円263100円56.8ptB
WLTC燃費16.2km/L18.9km/L55.5ptB
100km/h
回転数
2490rpm-43.4ptD
航続距離644.1km1190.7km81.6ptS
車の大きさ11.466m312.701m345.1ptD
車内の広さ3430.4L3485.6L50.5ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.7L697.1L50.5ptC
車内床面積2.793m22.905m251.6ptC
最小回転
半径
5.17m5.4m45.3ptD
ユーティリティ部門の得点532.0pt
総合評価B

※WLTC燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10692車種中 RANK
運動性能 439.4pt 9561位 D
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 532.0pt 1797位 B
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 971.4pt 7272位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は439.4点で全10692車種中の9561位、ユーティリティ部門は532.0点で1797位、総合得点は971.4点で7272位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGUF型 クロストレック(4WD/CVT) の各種スペックを、5人乗SUV2500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

クロストレックの歴代モデル

4代目 GUD型 クロストレック
GUD クロストレックは2022/09に登場した4代目モデル。参考車両の「Touring」は全長4480mm、全幅1800mm、全高1575mmの車体に、145PS/19.2kgmを発生するFB20型1995ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

3代目 GT3型 XV
GT3 XVは2017/04に登場した3代目モデル。参考車両の「1.6i EyeSight」は全長4465mm、全幅1800mm、全高1550mmの車体に、116PS/15.1kgmを発生するFB16型1599ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 GPE型 XV
GPE XVは2012/10に登場した2代目モデル。参考車両の「Hybrid 2.0i」は全長4450mm、全幅1780mm、全高1550mmの車体に、150PS/20.0kgmを発生するFB20型1995ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。


人気があるSUVの車種比較


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