453042 フォーフォーの性能と維持費 RR/6AT 209万円 2015年式

このページでは、スマートの5ドア・4人乗りハッチバック、3代目のDBA-453042型フォーフォー Passion【2015/10モデル・71PS/9.3kgm・RR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

453042 フォーフォー
販売期間:2015/10 -

画像はスマートより引用
http://www.smart-j.com/
投稿:2016/02/10|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長3550mm×全幅1665mm×全高1545mm、排気量は998ccであることから、大雑把に分類すると1.0リットルクラス(1000cc、自動車税は1.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

駆動方式にはエンジンを後輪の車軸より後に搭載し、後輪のみを駆動する、リヤエンジン・リヤドライブ方式(RR)を採用しています。ブレーキング時に抜群の安定性を見せ、トラクションの掛かりも絶大とされるものの、乗用車の駆動方式としてはあまり一般的ではないようで、有名どころとしてはポルシェ911と営農サンバーが筆頭に挙げられます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3550mmであるこの車の場合は「スモール」(Small:3500mm超-3850mm以下・Bセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


453042型 フォーフォー [998cc/71PS RR/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目フォーフォーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2016/12
453062型
[BRABUS Xclusive]
0.9L-TB | RR/6AT
| 312.0万円
109PS
17.3kgm
20.6km/L
2016/12
453362型
[BRABUS Xclusive]
0.9L-TB | RR/6AT
| 297.0万円
109PS
17.3kgm
20.6km/L
2016/12
453462型
[BRABUS Xclusive]
0.9L-TB | RR/6AT
| 327.0万円
109PS
17.3kgm
20.6km/L
3代目フォーフォーの車両型式・グレード一覧【全8車種】
フォーフォーの旧型モデル
2代目 451333型フォーツー クーペ
451333型フォーツー クーペは2007/10に登場した2代目モデル。参考車両の「BRABUS-Excrusive」は全長2750mm、全幅1580mm、全高1530mmの車体に、102PS/15.0kgmを発生する3B21型999ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー SMART
車名&
グレード
フォーフォー
Passion
その他 パッション プライム
お値段 2090000円
車両型式 DBA-453042
駆動方式
変速機
RR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア/4名乗車
車体寸法 長3550×幅1665×高1545mm
軸距&
輪距
2495mm
前1465mm/後1430mm
最小半径 4.1m
最低高 125mm
タイヤ 前輪:165/65R15
後輪:185/60R15
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 1010kg
エンジン諸元
原動機型式 M281
気筒配列 直列3気筒
排気量998cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 71PS[52kW]/6000rpm
最大トルク 9.3kgm[91Nm]/2850rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 22.3km/L(52.5mpg)
100km燃費 4.5L/100km
M281型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税29500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額4500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、フォーフォーの新車を240.4万円(諸費用として31.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1000cc以下 13年未満 29500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷20.7×180円/L
7000km÷20.7km/L×180円/L
5000km÷20.7km/L×180円/L
3000km÷20.7km/L×180円/L
86960円
(60870円)
(43480円)
(26090円)
オイル交換(5000km毎) 1回3500円×2回 7000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額4500円) 月額4500円×12ヶ月 54000円
ローン完済後の年間維持費 206600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額40060円×12ヶ月 480720円
ローン返済中の年間維持費 687400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 29500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
86960円
(60870円)
(43480円)
(26090円)
オイル交換(5000km毎) 7000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額4500円) 54000円
ローン完済後の年間維持費 206600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 480720円
ローン返済中の年間維持費 687400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「1000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は29500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

フォーフォー【Passion】の場合、維持費の月額は17300円(ローン完済前は57300円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費20.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
62810円
[-24150円]
-25円
155円/L
74890円
[-12070円]
-10円
170円/L
82130円
[-4830円]
180円/L86960円
[0円]
+10円
190円/L
91790円
[+4830円]
+25円
205円/L
99040円
[+12080円]
+50円
230円/L
111120円
[+24160円]

燃費20.7km/Lの453042型 フォーフォーで10000km走行するのに必要な燃料は483.1L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は86960円になります。

参考までに、フォーフォーの燃料タンクは35リットルですので、483.1Lの給油回数は14回、1回あたりの燃料代は約6220円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては4830円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると12080円、50円も違ってくると24160円にもなります。

これを453042型 フォーフォーの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を206600円としたとき、130円/Lに値下がりすれば182450円(88.3%)に、230円/Lに値上がりすれば230760円(111.7%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(29500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 23%
自動車重量税 1年分 12300円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 7%
燃料代 3000km分 26090円 20%
オイル交換 年1回 3500円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 80% 43200円 33%
合計
[1万kmとの差額]
128800円
-77800円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 20%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 5000km分 43480円 29%
オイル交換 年1回 3500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 85% 45960円 31%
合計
[1万kmとの差額]
148900円
-57700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 17%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 7000km分 60870円 36%
オイル交換 年1回 4900円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 90% 48600円 29%
合計
[1万kmとの差額]
170400円
-36200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料54000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて77800円安い128800円に、5000km走行では57700円安い148900円に、7000km走行では36200円安い170400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 11%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 130440円 49%
オイル交換 年3回 21000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 4%
任意保険料 100% 54000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
268100円
+61500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 9%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 20000km分 173920円 54%
オイル交換 年4回 28000円 9%
タイヤ交換 2年毎 16000円 5%
任意保険料 100% 54000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
322600円
+116000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



フォーフォーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 22.3km/L
燃料タンク容量 35L
航続距離(カタログ燃費) 780.5km
航続距離(80%燃費) 623.0km
満タンプライス 6300円
1km走行コスト 8.07円
1万円でどこまで行ける? 1238.9km
車両価格/航続距離 2678円/km

JC08モード燃費が22.3km/L、燃料タンク容量35リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は780.5kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(20.1km/L)とすると703.5km、80%(17.8km/L)だと623.0km、70%(15.6km/L)では546.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で35リットルの給油をすると6300円、上で計算した航続距離を踏まえると780.5km(80%燃費時623.0km)を走行するのに6300円かかる計算です。

燃費を20.7km/Lとしたときの1km走行コストは8.07円、10万km走行したときの燃料代は80.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら8.1万円/年、7年10万kmなら11.5万円/年、5年10万kmなら16.1万円/年、3年10万kmなら26.9万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1238.9km(往復なら片道619.4km)、カタログ値の80%なら991.1km(片道495.6km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で780.5kmの距離を移動できる453042型 フォーフォー [Passion]という乗り物を、209.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2678円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

M281型エンジン簡易性能曲線図
M281型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2850回転時の馬力 37PS
6000回転時の馬力 71PS
各回転域でのトルク
2850回転時のトルク 9.3kgm
6000回転時のトルク 8.5kgm
M281型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM281型998cc、直列3気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力71馬力を、2850回転時に最大トルク9.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2850rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の3150rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は52.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ14.225kg/PS(1010kg/71PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ14.225kg/PS
車体+1人15.000kg/PS
車体+4人17.324kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg15.070kg/PS
車体+70kg15.211kg/PS
車体+80kg15.352kg/PS
車体+90kg15.493kg/PS
車体+100kg15.634kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは15.000kg/PS(1065kg/71PS)となり、数値としては0.775kg、比率にすると5.4%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.324kg/PS(1230kg/71PS)となり、数値としては3.099kg、比率にすると21.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


453042 フォーフォーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2015/10

-
フォーフォー
15.000kg/PS
1065kg/71PS|1.0L-NA
[車体のみPWR:14.225]
2011/12

車種詳細
アクア
14.932kg/PS
1105kg/74PS|1.5L-NA
車体のみPWR:14.189
2005/02

車種詳細
ツイン
14.886kg/PS
655kg/44PS|0.7L-NA
車体のみPWR:13.636
1997/04

車種詳細
ミニ
15.000kg/PS
795kg/53PS|1.3L-NA
車体のみPWR:13.962
2013/08

車種詳細
ミラ イース
15.096kg/PS
785kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:14.038
2013/06

車種詳細
デイズ ハイウェイスター
14.922kg/PS
955kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:14.062

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ15.000kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.850kg/PSから15.150kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りハッチバック「NHP10型 アクア」、スズキの2人乗り軽ハッチバック「EC22S型 ツイン」、ローバーの4人乗りハッチバック「XN12A型 ミニ」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「LA300S型 ミラ イース」、日産の4人乗り軽ミニバン「B21W型 デイズ ハイウェイスター」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

453042型 フォーフォー [Passion]とパワーウェイトレシオが近い車種|15.000kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は70.3PS/tとなっています。


フォーフォーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
グランドアクシス100|101cc
14.800kg/PS
148kg/10.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:9.300]
2015/10

-
フォーフォー|998cc
15.000kg/PS
1065kg/71PS/9.3kgm
[車体のみPWR:14.225]

車種詳細
グランドアクシス100|101cc
15.000kg/PS
150kg/10.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:9.500]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではフォーフォーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SB01J グランドアクシス100と競争してみる

まずフォーフォーより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのグランドアクシス100が挙げられます。PWRの14.800kg/PSは車両重量93kgにライダーの体重55kgを加えた148kgを、最高出力10.0PSで割ったものです。

SB06J グランドアクシス100と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのグランドアクシス100が挙げられます。PWRの15.000kg/PSは車両重量95kg+55kgの150kgを、最高出力10.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.723
平均ピストンスピード 16.26m/s
トルクウェイトレシオ 108.60kg/kgm
1馬力あたりのお値段 29437円
排気量1Lあたり馬力 71.14PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.32kgm/L
1気筒あたりの馬力 23.7PS
1気筒あたりのトルク 3.1kgm
パワーバンド比率 52.5%
燃費×馬力 1472.5pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは108.60kg/kgm(1010kg/9.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2090000円、最高出力が71馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は29437円、逆に1万円あたりでは0.34馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は224731円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
1000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.14PS/L、トルクは9.32kgm/L、1気筒あたりの馬力は23.7馬力、トルクは3.1kgmとなり、このエンジンが71馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.26m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が81.3mmであるM281型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7380回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.723になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が20.74km/L、最高出力が71PSであるこの車の獲得ポイントは1472.5ptになります。
戯れに車両重量1010kgを100kg単位にした10.1で割ってみたところ、その数値は145.80ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



フォーフォーでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.24m
期待される荷室の幅 1.26m
対角線の長さ 1.77m
期待される荷室の面積 1.56m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.24m(対角線では1.77m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


純正装着タイヤの185/60R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/60R15 | 直径 603mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
55
扁平
165/55R15
37.3km/h
直径563mm
径差-40mm
175/55R15
38.1km/h
直径574mm
径差-29mm
185/55R15
38.8km/h
直径585mm
径差-18mm
195/55R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
205/55R15
40.3km/h
直径607mm
径差+4mm
0%
60
扁平
165/60R15
38.4km/h
直径579mm
径差-24mm
175/60R15
39.2km/h
直径591mm
径差-12mm
185/60R15
40.0km/h
603mm
0mm
195/60R15
40.8km/h
直径615mm
径差+12mm
205/60R15
41.6km/h
直径627mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
165/65R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
175/65R15
40.4km/h
直径609mm
径差+6mm
185/65R15
41.3km/h
直径622mm
径差+19mm
195/65R15
42.1km/h
直径635mm
径差+32mm
205/65R15
43.0km/h
直径648mm
径差+45mm
+10%
70
扁平
165/70R15
40.6km/h
直径612mm
径差+9mm
175/70R15
41.5km/h
直径626mm
径差+23mm
185/70R15
42.5km/h
直径640mm
径差+37mm
195/70R15
43.4km/h
直径654mm
径差+51mm
205/70R15
44.3km/h
直径668mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/60R15、165/65R15 、175/55R15、175/60R15 、185/55R15 、195/55R15 あたりのタイヤがおすすめです。

185/60R15のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを15インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが185/60R15のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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453042型フォーフォー[1.0L-NA RR/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト14.225kg/ps37.79
1速ギヤ加速性能-39.92
1L換算馬力71.14ps/L48.49
1L換算トルク9.32kgm/L48.17
WB/TR比1.72355.15
ワイド&ロー指数0.92847.43
前面の面積2.572m²51.46
最低地上高125mm61.95
スポーツ性能部門の得点390.36

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費22.3km/L57.26
年間維持費206600円61.05
100kmh回転数-43.39
航続距離780.5km53.90
車の大きさ9.132m³40.83
室内の広さ(仮) 1.656m³33.26
最小回転半径4.1m72.50
馬力単価29437円39.47
ユーティリティ部門の得点401.66

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 453042型フォーフォー[1.0L-NA RR/6AT] の総合得点は 792.02 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した453042型フォーフォー(RR/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

フォーフォーの歴代モデル

3代目 453342型 フォーツー クーペ
453342 フォーツー クーペは2015/10に登場した3代目モデル。参考車両の「Edition1」は全長2755mm、全幅1665mm、全高1545mmの車体に、71PS/9.3kgmを発生するM281型998ccエンジンを搭載した2人乗りハッチバック。

2代目 451432型 フォーツー カブリオ
451432 フォーツー カブリオは2007/10に登場した2代目モデル。参考車両の「Turbo」は全長2740mm、全幅1560mm、全高1540mmの車体に、84PS/12.2kgmを発生する3B21型999ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

初代 454032型 フォーフォー
454032 フォーフォーは2004/09に登場した初代モデル。参考車両の「1.5」は全長3790mm、全幅1685mm、全高1460mmの車体に、109PS/14.8kgmを発生するM1355型1498ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。