AHH4D トゥインゴの性能と維持費 RR/5MT 4人 169万円 2016年式

このページでは、ルノーの5ドア・4人乗りハッチバック、3代目のABA-AHH4D型トゥインゴ 5s【2016/09モデル・71PS/9.3kgm・RR/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

AHH4D トゥインゴ
販売期間:2016/09 -

画像はルノーより引用
http://www.renault.jp/
投稿:2016/07/21|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長3620mm×全幅1650mm×全高1545mm、排気量は998ccであることから、大雑把に分類すると1.0リットルクラス(1000cc、自動車税は1.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

駆動方式にはエンジンを後輪の車軸より後に搭載し、後輪のみを駆動する、リヤエンジン・リヤドライブ方式(RR)を採用しています。ブレーキング時に抜群の安定性を見せ、トラクションの掛かりも絶大とされるものの、乗用車の駆動方式としてはあまり一般的ではないようで、有名どころとしてはポルシェ911と営農サンバーが筆頭に挙げられます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3620mmであるこの車の場合は「スモール」(Small:3500mm超-3850mm以下・Bセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


AHH4D型 トゥインゴ [998cc/71PS RR/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目トゥインゴの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2020/02
AHB4D型
[S]
1.0L-NA・RR/5MT・179.0万円
73PS・9.7kgm・19.3km/L
73PS
9.7kgm
19.3km/L
2019/12
AHH4B型
[Canvastop]
0.9L-TB・RR/6AT・210.6万円
92PS・13.8kgm・16.8km/L
92PS
13.8kgm
16.8km/L
2018/02
AHH4B1型
[GT]
0.9L-TB・RR/6AT・239.0万円
109PS・17.3kgm・-
109PS
17.3kgm
-
3代目トゥインゴの車両型式・グレード一覧【全8車種】
トゥインゴの旧型モデル
2代目 NK4M型トゥインゴ
NK4M型トゥインゴは2008/11に登場した2代目モデル。参考車両の「Gordini Renault-Sport」は全長3610mm、全幅1690mm、全高1460mmの車体に、134PS/16.3kgmを発生するK4M型1598ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ルノー
車名&
グレード
トゥインゴ
5s
その他 トゥインゴ3 サンクS 50台限定
お値段 1690000円
車両型式 ABA-AHH4D
駆動方式
変速機
RR・後輪駆動(RWD,2WD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 5ドア/4名乗車
車体寸法 長3620×幅1650×高1545mm
軸距&
輪距
2490mm
前1455mm/後1445mm
最小半径 4.3m
タイヤ 前輪:165/65R15
後輪:185/60R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 970kg
エンジン諸元
原動機型式 H4D
気筒配列 直列3気筒
排気量998cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 71PS[52kW]/6000rpm
最大トルク 9.3kgm[91Nm]/2850rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
H4D型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税29500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税8200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額4500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、トゥインゴの新車を194.4万円(諸費用として25.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1000cc以下 13年未満 29500円
自動車重量税(1年分) 1.0トン以下 13年未満 8200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷14.3km/L×185円/L 129370円
オイル交換(5000km毎) 1回3500円×2回 7000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額4500円) 月額4500円×12ヶ月 54000円
ローン完済後の年間維持費 244900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額40490円×12ヶ月 485880円
ローン返済中の年間維持費 730800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 37100円
名目 金額
自動車税(1年分) 29500円
自動車重量税(1年分) 8200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
129370円
(90560円)
(64690円)
(38810円)
オイル交換(5000km毎) 7000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額4500円) 54000円
ローン完済後の年間維持費 244900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 485880円
ローン返済中の年間維持費 730800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
37100円
  • 初度登録から8年経過車の場合、「1000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は29500円、「1.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は8200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした37100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

トゥインゴ【5s】の場合、維持費の月額は20500円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

トゥインゴの維持費は高い?安い?

「トゥインゴの年間維持費は244900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてトゥインゴの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いインサイト178300円-66600円
500S193500円-51400円
クロスビー206700円-38200円
バレーノ214900円-30000円
基準1000ccクラス平均221800円-23100円
フィエスタ231400円-13500円
トゥインゴの維持費244900円
ストーリア X4248800円+3900円
ブーン X4268900円+24000円
高いミニ301400円+56500円

トゥインゴの年間維持費を、1000ccクラスで最も維持費が安いインサイトと比較して66600円高く、最も高いミニと比較して56500円安く、1000ccクラスの平均維持費との比較では23100円高くなっています。

最低額のインサイトと最高額のミニは極端な例としても、1000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、トゥインゴの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1000ccクラスの車 ランキング

トゥインゴを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%320万円27万円21万円
15%210万円18万円14万円
20%160万円14万円11万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は320万円(総支給額27万円/月、手取り21万円/月)、ここから月額維持費2.0万円を支払うと残りは19.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は210万円(総支給額18万円/月、手取り14万円/月)、2.0万円を支払うと残りは12.0万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が160万円(総支給額14万円/月、手取り11万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.0万円を引くと残りは9.0万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代13万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費14.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
94420円
[-34950円]
-25円
160円/L
111910円
[-17460円]
-10円
175円/L
122400円
[-6970円]
185円/L129370円
[0円]
+10円
195円/L
136390円
[+7020円]
+25円
210円/L
146880円
[+17510円]
+50円
235円/L
164360円
[+34990円]

燃費14.3km/LのAHH4D型 トゥインゴで10000km走行するのに必要な燃料は699.4L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は129370円になります。

参考までに、トゥインゴの燃料タンクは35リットルですので、699.4Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約6470円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7020円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると17510円、50円も違ってくると34990円にもなります。

これをAHH4D型 トゥインゴの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を244900円としたとき、135円/Lに値下がりすれば209950円(85.7%)に、235円/Lに値上がりすれば279890円(114.3%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(29500円)なり重量税(8200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 21%
自動車重量税 1年分 8200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 38810円 28%
オイル交換 年1回 3500円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 80% 43200円 32%
合計
[1万kmとの差額]
137400円
-107500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 18%
自動車重量税 1年分 8200円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 64690円 39%
オイル交換 年1回 3500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 85% 45960円 28%
合計
[1万kmとの差額]
166100円
-78800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 15%
自動車重量税 1年分 8200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 7000km分 90560円 46%
オイル交換 年1回 4900円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 90% 48600円 24%
合計
[1万kmとの差額]
196000円
-48900円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料54000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて107500円安い137400円に、5000km走行では78800円安い166100円に、7000km走行では48900円安い196000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 9%
自動車重量税 1年分 8200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 194060円 59%
オイル交換 年3回 21000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 4%
任意保険料 100% 54000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
327600円
+82700円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 29500円 7%
自動車重量税 1年分 8200円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 258740円 64%
オイル交換 年4回 28000円 7%
タイヤ交換 2年毎 16000円 4%
任意保険料 100% 54000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
403300円
+158400円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
1000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

トゥインゴの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 14.3km/L
燃料タンク容量 35L
航続距離(カタログ燃費) 500.5km
航続距離(80%燃費) 399.0km
満タンプライス 6475円
1km走行コスト 12.94円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので14.3km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量35リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は500.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.9km/L)とすると航続距離は451.5km、80%(11.4km/L)だと399.0km、70%(10.0km/L)では350.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から35リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では6475円、上で計算した航続距離を踏まえると500.5km(80%燃費時399.0km)を走行するのに6475円かかる計算です。

燃費を14.3km/Lとしたときの1km走行コストは12.94円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

H4D型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2850回転時の馬力 37PS
6000回転時の馬力 71PS
各回転域でのトルク
2850回転時のトルク 9.3kgm
6000回転時のトルク 8.5kgm
H4D型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているH4D型998cc、直列3気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力71馬力を、2850回転時に最大トルク9.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2850rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の3150rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は52.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.662kg/PS(970kg/71PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.662kg/PS
車体+1人14.437kg/PS
車体+4人16.761kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.507kg/PS
車体+70kg14.648kg/PS
車体+80kg14.789kg/PS
車体+90kg14.930kg/PS
車体+100kg15.070kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.437kg/PS(1025kg/71PS)となり、数値としては0.775kg、比率にすると5.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは16.761kg/PS(1190kg/71PS)となり、数値としては3.099kg、比率にすると22.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

AHH4D トゥインゴのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2016/09

-
トゥインゴ
14.437kg/PS
1025kg/71PS|1.0L-NA
[車体のみPWR:13.662]
2011/01

車種詳細
CT
14.495kg/PS
1435kg/99PS|1.8L-NA
車体のみPWR:13.939
2020/02

車種詳細
ヤリス
14.420kg/PS
995kg/69PS|1.0L-NA
車体のみPWR:13.623
2017/05

車種詳細
ミラ イース
14.388kg/PS
705kg/49PS|0.7L-NA
車体のみPWR:13.265
2009/05

車種詳細
セルボ
14.453kg/PS
925kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.594
2012/11

車種詳細
N-ONE
14.453kg/PS
925kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.594

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.437kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.293kg/PSから14.581kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの5人乗りハッチバック「ZWA10型 CT」、トヨタの5人乗りハッチバック「KSP210型 ヤリス」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「LA350S型 ミラ イース」、スズキの4人乗り軽ハッチバック「HG21S型 セルボ」、ホンダの4人乗り軽ミニバン「JG1型 N-ONE」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

AHH4D型 トゥインゴ [5s]のライバル車種|14.437kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は73.2PS/tとなっています。


トゥインゴがバイクと競争するなら…?


車種詳細
NX125|124cc
14.417kg/PS
173kg/12.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:9.833]
1速ギヤ速度:32.7km/h
最小TWR:1.139
2016/09

-
トゥインゴ|998cc
14.437kg/PS
1025kg/71PS/9.3kgm
[車体のみPWR:13.662]
1速ギヤ速度:49.0km/h
最小TWR:2.260

車種詳細
トリシティ155|155cc
14.667kg/PS
220kg/15.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:11.000]
1速ギヤ速度:32.8km/h
最小TWR:1.282

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではトゥインゴとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JD09 NX125と競争してみる

まずトゥインゴより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのNX125が挙げられます。PWRの14.417kg/PSは車両重量118kgにライダーの体重55kgを加えた173kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はNX125に16.3km/h勝り、1速TWRは1.121kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SG37J トリシティ155と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのトリシティ155が挙げられます。PWRの14.667kg/PSは車両重量165kg+55kgの220kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は16.2km/h勝り、1速TWRは0.978kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.717
平均ピストンスピード 16.26m/s
トルクウェイトレシオ 104.30kg/kgm
1馬力あたりのお値段 23803円
排気量1Lあたり馬力 71.14PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.32kgm/L
1気筒あたりの馬力 23.7PS
1気筒あたりのトルク 3.1kgm
パワーバンド比率 52.5%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは104.30kg/kgm(970kg/9.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1690000円、最高出力が71馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23803円、逆に1万円あたりでは0.42馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は181720円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
1000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.14PS/L、トルクは9.32kgm/L、1気筒あたりの馬力は23.7馬力、トルクは3.1kgmとなり、このエンジンが71馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.26m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が81.3mmであるH4D型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7380回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.717になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


トゥインゴでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.267m
期待される荷室の幅 1.250m
対角線の長さ 1.780m
期待される荷室の面積 1.584m²

縦方向の長さが1.267m(対角線では1.780m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 185/60R15|タイヤ直径 60.3cm|円周長 189.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.727 13.91 -
-
53km/h 12240rpm 429.2kgm
2速 2.047 7.64 0.549 1-2/
3570rpm
97km/h 6720rpm 235.7kgm
3速 1.392 5.20 0.680 2-3/
4420rpm
142km/h 4570rpm 160.3kgm
4速 1.096 4.09 0.787 3-4/
5120rpm
181km/h 3600rpm 126.2kgm
5速 0.891 3.33 0.813 4-5/
5280rpm
222km/h 2930rpm 102.6kgm
Final 3.733 レシオカバレッジ(変速比幅)4.183

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2850rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.733)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(9.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.733)÷タイヤの有効半径(0.3015m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの222km(6000rpmでは205.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2850回転で最大トルク9.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば104.30kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.662kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと429.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(970kg)を1速ギヤの最大駆動力(429.2kgm)で割ってみると2.260kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(8.5kgm)からTWRを算出すると2.473kg/kgmとなり、2850-6000回転の回転域では2.260-2.473kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

AHH4D型トゥインゴに搭載されたH4D型998ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ49km/h-
2速ギヤ89km/h3290rpm
3速ギヤ131km/h4080rpm
4速ギヤ167km/h4720rpm
5速ギヤ205km/h4880rpm

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると49km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3290rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は89km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは4080rpmまで落ちて6000rpmで131km/h(+42km/h)に、4速ギヤでは4720rpmまで落ちて6000rpmで167km/h(+36km/h)に、5速ギヤでは4880rpmまで落ちて6000rpmで205km/h(+38km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4900 7350 9790 12240 14690 17140 22040
2速 2690 4030 5380 6720 8070 9410 12100
3速 1830 2740 3660 4570 5490 6400 8230
4速 1440 2160 2880 3600 4320 5040 6480
5速 1170 1760 2340 2930 3510 4100 5270
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.891)を選択して時速100kmにて走行すると2930回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1760回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2050回転、一般的な高速道路の80km/hでは2340回転、100km/hでは2930回転、制限速度が120km/hになると3510回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5270回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 25 33 41 49 57 65
2速 15 30 45 59 74 89 104 119
3速 22 44 66 87 109 131 153 175
4速 28 56 83 111 139 167 194 222
5速 34 68 102 137 171 205 239 273

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの185/60R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/60R15 | 直径 603mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
55
扁平
165/55R15
37.3km/h
直径563mm
径差-40mm
175/55R15
38.1km/h
直径574mm
径差-29mm
185/55R15
38.8km/h
直径585mm
径差-18mm
195/55R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
205/55R15
40.3km/h
直径607mm
径差+4mm
0%
60
扁平
165/60R15
38.4km/h
直径579mm
径差-24mm
175/60R15
39.2km/h
直径591mm
径差-12mm
185/60R15
40.0km/h
603mm
0mm
195/60R15
40.8km/h
直径615mm
径差+12mm
205/60R15
41.6km/h
直径627mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
165/65R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
175/65R15
40.4km/h
直径609mm
径差+6mm
185/65R15
41.3km/h
直径622mm
径差+19mm
195/65R15
42.1km/h
直径635mm
径差+32mm
205/65R15
43.0km/h
直径648mm
径差+45mm
+10%
70
扁平
165/70R15
40.6km/h
直径612mm
径差+9mm
175/70R15
41.5km/h
直径626mm
径差+23mm
185/70R15
42.5km/h
直径640mm
径差+37mm
195/70R15
43.4km/h
直径654mm
径差+51mm
205/70R15
44.3km/h
直径668mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/60R15、165/65R15 、175/55R15、175/60R15 、185/55R15 、195/55R15 あたりのタイヤがおすすめです。

185/60R15のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/60R15の適応サイズと性能の変化 [AHH4D型トゥインゴ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】185/60R15のタイヤ銘柄と通販価格

AHH4D型トゥインゴ[1.0L-NA RR/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.662kg/ps39.34
1速ギヤ加速性能2.260kg/kgm35.38
1L換算馬力71.14ps/L48.46
1L換算トルク9.32kgm/L48.17
WB/TR比1.71755.77
ワイド&ロー指数0.93646.86
前面の面積2.549m²52.19
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点369.89

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費244900円57.49
100kmh回転数2930rpm44.25
航続距離-26.05
車の大きさ9.228m³41.18
室内の広さ(仮) 1.673m³33.40
最小回転半径4.3m67.76
馬力単価23803円47.05
ユーティリティ部門の得点358.58

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した AHH4D型トゥインゴ[1.0L-NA RR/5MT] の総合得点は 728.47 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したAHH4D型トゥインゴ(RR/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

トゥインゴの歴代モデル

3代目 AHH4B型 トゥインゴ
AHH4B トゥインゴは2016/09に登場した3代目モデル。参考車両の「Pack-Sport」は全長3630mm、全幅1660mm、全高1545mmの車体に、90PS/13.8kgmを発生するH4B型897ccエンジンを搭載した4人乗りハッチバック。

2代目 ND4F型 トゥインゴ
ND4F トゥインゴは2008/11に登場した2代目モデル。参考車両の「Kit-Sport Quick-Shift」は全長3600mm、全幅1655mm、全高1470mmの車体に、75PS/10.9kgmを発生するD4F型1148ccエンジンを搭載した4人乗りハッチバック。

初代 06C3G型 トゥインゴ
06C3G トゥインゴは1995/09に登場した初代モデル。参考車両の「Easy」は全長3425mm、全幅1630mm、全高1415mmの車体に、52PS/9.1kgmを発生するC3G型1238ccエンジンを搭載した4人乗りハッチバック。