AK4M メガーヌの性能と維持費 FF/4AT 5人 235万円 1999年式

このページでは、ルノーの5ドア・5人乗りハッチバック、初代のGF-AK4M型メガーヌ Hatchback-RXT【1999/09モデル・110PS/15.4kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

AK4M メガーヌ
販売期間:1996/09 - 2004/01

画像はルノーより引用
http://www.renault.jp/
投稿:2011/09/07|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4165mm×全幅1720mm×全高1420mm、排気量は1598ccであることから、大雑把に分類すると1.6リットルクラス(1600cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4165mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


AK4M型 メガーヌ [1598cc/110PS FF/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代メガーヌの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1999/10
AK4ME型
[Cabriolet]
1.6L-NA・FF/4AT・315.0万円
110PS・15.4kgm・-
110PS
15.4kgm
-
1999/09
AK4M型
[Hatchback-RXi]
1.6L-NA・FF/5MT・245.0万円
110PS・15.4kgm・-
110PS
15.4kgm
-
1997/09
AF3RJ型
[Senic]
2.0L-NA・FF/4AT・279.0万円
115PS・16.8kgm・-
115PS
16.8kgm
-
初代メガーヌの車両型式・グレード一覧【全7車種】
メガーヌの新型モデル
2代目 MF4R2型メガーヌ ルノースポール
MF4R2型メガーヌ ルノースポールは2004/01に登場した2代目モデル。参考車両の「Renault-Sport」は全長4235mm、全幅1775mm、全高1450mmの車体に、224PS/30.6kgmを発生するF4R型1998ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ルノー
車名&
グレード
メガーヌ
Hatchback-RXT
その他 ハッチバックRXT
お値段 2350000円
車両型式 GF-AK4M
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4165×幅1720×高1420mm
軸距&
輪距
2580mm
前1450mm/後1430mm
タイヤ 前輪:185/60R15
後輪:185/60R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1140kg
エンジン諸元
原動機型式 K4M
気筒配列 直列4気筒
排気量1598cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 110PS[81kW]/5750rpm
最大トルク 15.4kgm[151Nm]/3750rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
K4M型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税45400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1999/09モデルのメガーヌを25年落ちの中古で51.7万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    メガーヌの1999/09モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である47万円に諸経費として4.7万円を足した51.7万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1999年式を25年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年経過 45400円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.6km/L×185円/L 215120円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 371300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額43080円×12ヶ月 516960円
ローン返済中の年間維持費 888300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
名目 金額
自動車税(1年分) 45400円
自動車重量税(1年分) 18900円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
215120円
(150580円)
(107560円)
(64540円)
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 371300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 516960円
ローン返済中の年間維持費 888300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は45400円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、メガーヌ【Hatchback-RXT】の場合、維持費の月額は31000円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

メガーヌの維持費は高い?安い?

「メガーヌの年間維持費は371300円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてメガーヌの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス189800円-181500円
ヴォクシー ハイブリッド227000円-144300円
スイフト スポーツ275300円-96000円
シビック タイプR312300円-59000円
基準2000ccクラス平均316600円-54700円
アコード345200円-26100円
WRX STI364700円-6600円
メガーヌの維持費371300円
エクスプローラー413900円+42600円
高いBX484900円+113600円

メガーヌの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して181500円高く、最も高いBXと比較して113600円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では54700円高くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、メガーヌの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

メガーヌを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%480万円40万円31万円
15%320万円27万円21万円
20%240万円20万円16万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は480万円(総支給額40万円/月、手取り31万円/月)、ここから月額維持費3.1万円を支払うと残りは27.9万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は320万円(総支給額27万円/月、手取り21万円/月)、3.1万円を支払うと残りは17.9万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が240万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.1万円を引くと残りは12.9万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代22万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
156980円
[-58140円]
-25円
160円/L
186050円
[-29070円]
-10円
175円/L
203490円
[-11630円]
185円/L215120円
[0円]
+10円
195円/L
226750円
[+11630円]
+25円
210円/L
244190円
[+29070円]
+50円
235円/L
273260円
[+58140円]

燃費8.6km/LのAK4M型 メガーヌで10000km走行するのに必要な燃料は1162.8L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は215120円になります。

参考までに、メガーヌの燃料タンクは58リットルですので、1162.8Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約10250円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11630円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると29070円、50円も違ってくると58140円にもなります。

これをAK4M型 メガーヌの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を371300円としたとき、135円/Lに値下がりすれば313160円(84.3%)に、235円/Lに値上がりすれば429440円(115.7%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(45400円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 23%
自動車重量税 1年分 18900円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 64540円 32%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 52800円 27%
合計
[1万kmとの差額]
200300円
-171000円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 18%
自動車重量税 1年分 18900円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 107560円 44%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 56160円 22%
合計
[1万kmとの差額]
246700円
-124600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 15%
自動車重量税 1年分 18900円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 150580円 51%
オイル交換 年1回 6300円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 59400円 21%
合計
[1万kmとの差額]
294800円
-76500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて171000円安い200300円に、5000km走行では124600円安い246700円に、7000km走行では76500円安い294800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 9%
自動車重量税 1年分 18900円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 322680円 64%
オイル交換 年3回 27000円 5%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 66000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
500900円
+129600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 7%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 430240円 69%
オイル交換 年4回 36000円 6%
タイヤ交換 2年毎 16000円 3%
任意保険料 100% 66000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
621400円
+250100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

メガーヌの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 8.6km/L
燃料タンク容量 58L
航続距離(カタログ燃費) 498.8km
航続距離(80%燃費) 400.2km
満タンプライス 10730円
1km走行コスト 21.51円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので8.6km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量58リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は498.8kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.7km/L)とすると航続距離は446.6km、80%(6.9km/L)だと400.2km、70%(6.0km/L)では348.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から58リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では10730円、上で計算した航続距離を踏まえると498.8km(80%燃費時400.2km)を走行するのに10730円かかる計算です。

燃費を8.6km/Lとしたときの1km走行コストは21.51円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

K4M型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
3750回転時の馬力 81PS
5750回転時の馬力 110PS
各回転域でのトルク
3750回転時のトルク 15.4kgm
5750回転時のトルク 13.7kgm
K4M型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているK4M型1598cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは5750回転時に最高出力110馬力を、3750回転時に最大トルク15.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3750rpmから最高出力が発生する5750rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は34.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.364kg/PS(1140kg/110PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.364kg/PS
車体+1人10.864kg/PS
車体+5人12.864kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.909kg/PS
車体+70kg11.000kg/PS
車体+80kg11.091kg/PS
車体+90kg11.182kg/PS
車体+100kg11.273kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.864kg/PS(1195kg/110PS)となり、数値としては0.500kg、比率にすると4.8%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.864kg/PS(1415kg/110PS)となり、数値としては2.500kg、比率にすると24.1%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

AK4M メガーヌのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1999/09

-
メガーヌ
10.864kg/PS
1195kg/110PS|1.6L-NA
[車体のみPWR:10.364]
2014/09

車種詳細
デミオ
10.810kg/PS
1135kg/105PS|1.5L-TB
車体のみPWR:10.286
2016/09

車種詳細
フリード
10.802kg/PS
1415kg/131PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.382
2009/10

車種詳細
ラクティス
10.864kg/PS
1195kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.364
2015/01

車種詳細
アルファード
10.852kg/PS
1975kg/182PS|2.5L-NA
車体のみPWR:10.549
2013/12

車種詳細
ヴェゼル
10.871kg/PS
1435kg/132PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.455

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.864kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.755kg/PSから10.973kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りハッチバック「DJ5FS型 デミオ」、ホンダの7人乗りミニバン「GB5型 フリード」、トヨタの5人乗りミニバン「NCP100型 ラクティス」、トヨタの8人乗りミニバン「AGH30W型 アルファード」、ホンダの5人乗りSUV「RU4型 ヴェゼル」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

AK4M型 メガーヌ [Hatchback-RXT]のライバル車種|10.864kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は96.5PS/tとなっています。


メガーヌがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブ250SS|249cc
10.783kg/PS
248kg/23.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.391]
1速ギヤ速度:37.1km/h
最小TWR:1.014
1999/09

-
メガーヌ|1598cc
10.864kg/PS
1195kg/110PS/15.4kgm
[車体のみPWR:10.364]
1速ギヤ速度:61.2km/h
最小TWR:2.089

車種詳細
グランドマジェスティ250|249cc
11.042kg/PS
265kg/24.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.750]
1速ギヤ速度:36.3km/h
最小TWR:1.079

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではメガーヌとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CJ43A スカイウェイブ250SSと競争してみる

まずメガーヌより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ250SSが挙げられます。PWRの10.783kg/PSは車両重量193kgにライダーの体重55kgを加えた248kgを、最高出力23.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスカイウェイブ250SSに24.1km/h勝り、1速TWRは1.075kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SG15J グランドマジェスティ250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのグランドマジェスティ250が挙げられます。PWRの11.042kg/PSは車両重量210kg+55kgの265kgを、最高出力24.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は24.9km/h勝り、1速TWRは1.010kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.792
平均ピストンスピード 15.43m/s
トルクウェイトレシオ 74.03kg/kgm
1馬力あたりのお値段 21364円
排気量1Lあたり馬力 68.84PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.64kgm/L
1気筒あたりの馬力 27.5PS
1気筒あたりのトルク 3.9kgm
パワーバンド比率 34.8%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.5~1.6L以下のPWR

トルクウェイトレシオは74.03kg/kgm(1140kg/15.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2350000円、最高出力が110馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21364円、逆に1万円あたりでは0.47馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は152597円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は68.84PS/L、トルクは9.64kgm/L、1気筒あたりの馬力は27.5馬力、トルクは3.9kgmとなり、このエンジンが110馬力を5750回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.43m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が80.5mmであるK4M型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7450回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.792になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


メガーヌでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.458m
期待される荷室の幅 1.320m
対角線の長さ 1.967m
期待される荷室の面積 1.925m²

縦方向の長さが1.458m(対角線では1.967m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5750rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6250回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6250rpm|タイヤサイズ 185/60R15|タイヤ直径 60.3cm|円周長 189.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6250rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.724 10.68 -
-
66km/h 9400rpm 545.6kgm
2速 1.499 5.88 0.550 1-2/
3440rpm
121km/h 5170rpm 300.2kgm
3速 1.000 3.92 0.667 2-3/
4170rpm
181km/h 3450rpm 200.3kgm
4速 0.710 2.78 0.710 3-4/
4440rpm
255km/h 2450rpm 142.2kgm
Final 3.921 レシオカバレッジ(変速比幅)3.837

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.921)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(15.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.921)÷タイヤの有効半径(0.3015m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの255km(5750rpmでは234.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3750回転で最大トルク15.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば74.03kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.364kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと545.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1140kg)を1速ギヤの最大駆動力(545.6kgm)で割ってみると2.089kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5750回転でのトルク(13.7kgm)からTWRを算出すると2.349kg/kgmとなり、3750-5750回転の回転域では2.089-2.349kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5750rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

AK4M型メガーヌに搭載されたK4M型1598ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5750rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5750rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ61km/h-
2速ギヤ111km/h3160rpm
3速ギヤ167km/h3840rpm
4速ギヤ235km/h4080rpm

まず1速ギヤで5750rpmまで引っ張ると61km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5750rpmから3160rpmまで落ち、そこから5750rpmまで加速を続けると速度は111km/h(+50km/h)になります。

3速ギヤでは3840rpmまで落ちて5750rpmで167km/h(+56km/h)に、4速ギヤでは4080rpmまで落ちて5750rpmで235km/h(+68km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3760 5640 7520 9400 11280 13160 16920
2速 2070 3100 4140 5170 6210 7240 9310
3速 1380 2070 2760 3450 4140 4830 6210
4速 980 1470 1960 2450 2940 3430 4410
※赤い数字は暫定レブリミット(6250rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.710)を選択して時速100kmにて走行すると2450回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1470回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1710回転、一般的な高速道路の80km/hでは1960回転、100km/hでは2450回転、制限速度が120km/hになると2940回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4410回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 21 32 43 53 64 74 85
2速 19 39 58 77 97 116 135 155
3速 29 58 87 116 145 174 203 232
4速 41 82 122 163 204 245 286 327

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6250回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの185/60R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/60R15 | 直径 603mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
55
扁平
165/55R15
37.3km/h
直径563mm
径差-40mm
175/55R15
38.1km/h
直径574mm
径差-29mm
185/55R15
38.8km/h
直径585mm
径差-18mm
195/55R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
205/55R15
40.3km/h
直径607mm
径差+4mm
0%
60
扁平
165/60R15
38.4km/h
直径579mm
径差-24mm
175/60R15
39.2km/h
直径591mm
径差-12mm
185/60R15
40.0km/h
603mm
0mm
195/60R15
40.8km/h
直径615mm
径差+12mm
205/60R15
41.6km/h
直径627mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
165/65R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
175/65R15
40.4km/h
直径609mm
径差+6mm
185/65R15
41.3km/h
直径622mm
径差+19mm
195/65R15
42.1km/h
直径635mm
径差+32mm
205/65R15
43.0km/h
直径648mm
径差+45mm
+10%
70
扁平
165/70R15
40.6km/h
直径612mm
径差+9mm
175/70R15
41.5km/h
直径626mm
径差+23mm
185/70R15
42.5km/h
直径640mm
径差+37mm
195/70R15
43.4km/h
直径654mm
径差+51mm
205/70R15
44.3km/h
直径668mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/60R15、165/65R15 、175/55R15、175/60R15 、185/55R15 、195/55R15 あたりのタイヤがおすすめです。

185/60R15のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/60R15の適応サイズと性能の変化 [AK4M型メガーヌ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】185/60R15のタイヤ銘柄と通販価格

AK4M型メガーヌ[1.6L-NA FF/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.364kg/ps48.37
1速ギヤ加速性能2.089kg/kgm39.04
1L換算馬力68.84ps/L46.65
1L換算トルク9.64kgm/L52.07
WB/TR比1.79248.04
ワイド&ロー指数0.82654.84
前面の面積2.442m²55.18
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点387.91

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費371300円45.91
100kmh回転数2450rpm50.58
航続距離-26.05
車の大きさ10.173m³44.92
室内の広さ(仮) 1.845m³35.03
最小回転半径-39.45
馬力単価21364円50.26
ユーティリティ部門の得点333.60

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した AK4M型メガーヌ[1.6L-NA FF/4AT] の総合得点は 721.51 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したAK4M型メガーヌ(FF/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「2000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

メガーヌの歴代モデル

4代目 BBH5F型 メガーヌ
BBH5F メガーヌは2017/11に登場した4代目モデル。参考車両の「GT-Line」は全長4395mm、全幅1815mm、全高1445mmの車体に、132PS/20.9kgmを発生するH5F型1197ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

3代目 DZF4R型 メガーヌ RSトロフィ
DZF4R メガーヌ RSトロフィは2011/02に登場した3代目モデル。参考車両の「R.S.TROPHY-R」は全長4320mm、全幅1850mm、全高1435mmの車体に、273PS/36.7kgmを発生するF4R型1998ccエンジンを搭載した2人乗りハッチバック。

2代目 EMF4型 メガーヌ カブリオレ
EMF4 メガーヌ カブリオレは2004/01に登場した2代目モデル。参考車両の「Cabriolet」は全長4380mm、全幅1775mm、全高1405mmの車体に、133PS/19.5kgmを発生するF4型1998ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

初代 AF7RD2型 メガーヌ クーペ
AF7RD2 メガーヌ クーペは1996/09に登場した初代モデル。参考車両の「Coupe-16V」は全長3930mm、全幅1720mm、全高1370mmの車体に、150PS/18.5kgmを発生するF7R型1998ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。