T9BH01 308 性能と維持費 FF/6AT 5人 299万円 2016年式

このページでは、プジョーの5ドア・5人乗りハッチバック、2代目のLDA-T9BH01型308 Allure BlueHDi【2016/07モデル・120PS/30.6kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

T9BH01 308
販売期間:2014/11 - 2022/04

画像はプジョーより引用
http://www.peugeot.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4260mm×全幅1805mm×全高1470mm、排気量は1560ccであることから、大雑把に分類すると1.6リットルクラス(1600cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4260mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

T9BH01型 308 [1560cc/120PS FF/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目308の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2020/10
T9YH01型
[Allure BlueHDi WLTC]
1.5L-TB・FF/8AT・318.0万円
131PS・30.6kgm・20.6km/L
131PS
30.6kgm
20.6km/L
2020/10
T9HN05型
[Allure WLTC]
1.2L-TB・FF/8AT・296.7万円
131PS・23.5kgm・15.9km/L
131PS
23.5kgm
15.9km/L
2018/07
T9AH01型
[GT BlueHDi]
2.0L-TB・FF/8AT・359.0万円
177PS・40.8kgm・18.7km/L
177PS
40.8kgm
18.7km/L
2代目 308 型式一覧 T9系まとめ 2014-2022【全14車種】
308の新型モデル
3代目 P515G06H型308
P515G06H型308は2022/04に登場した3代目モデル。参考車両の「GT Hybrid」は全長4420mm、全幅1850mm、全高1475mmの車体に、179PS/25.5kgmを発生する1598ccエンジンを搭載。

308の旧型モデル
初代 T75FY型308 GTi
T75FY型308 GTiは2008/06に登場した初代モデル。参考車両の「GTi」は全長4315mm、全幅1820mm、全高1515mmの車体に、175PS/24.5kgmを発生する1598ccエンジンを搭載。


T9BH01 308の主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー プジョー
車名&
グレード
308
Allure BlueHDi
その他 アリュール ブルーHDi
お値段 2990000円
車両型式 LDA-T9BH01
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア・5名乗車
ホイールベース 2620mm
トレッド 1555mm/1555mm
WB/TR比 1.685
最小半径 5.2m
最低高 120mm
タイヤ 前輪:205/55R16
後輪:205/55R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1340kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

308と各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
308
車体寸法
全長 4260mm -
全幅 1805mm -
全高 1470mm -
大きさ 11.30m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +860mm
全幅 1480mm以下 +325mm
全高平均 1640mm -170mm
大きさ平均 8.13m3 +3.17m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -440mm
全幅 1700mm以下 +105mm
全高平均 1496mm -26mm
大きさ平均 10.47m3 +0.83m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -383mm
全幅平均 1815mm -10mm
全高平均 1518mm -48mm
大きさ平均 12.84m3 -1.54m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



308での車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.491m
期待される荷室の幅 1.405m
対角線の長さ 2.049m
期待される荷室の面積 2.095m²

縦方向の長さが1.491m(対角線では2.049m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


T9BH01 308の税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2016/07モデルの308を9年落ちの中古で197.3万円にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    308の2016/07モデルの場合、2025年現在では9年が経過しているため、新車価格の60%である179.4万円に諸経費として17.9万円を足した197.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2016年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2000cc以下 11年未満 39500円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷19.5×165円/L 84620円
オイル交換
5000km毎
1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料
月額5500円
月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 231900円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額41110円×12ヶ月 493320円
ローン返済中の年間維持費 725200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「2000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は39500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

308【Allure BlueHDi】の場合、維持費の月額は19400円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

308の維持費は高い?安い?

「308の年間維持費は231900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたして308の維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス192500円-39400円
ヴォクシー ハイブリッド231500円-400円
308の維持費231900円
ウィッシュ289100円+57200円
スイフト スポーツ292900円+61000円
基準2000ccクラス平均324800円+92900円
アコード355200円+123300円
WRX STI376200円+144300円
エクスプローラー442300円+210400円
高いBX502800円+270900円

308の年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して39400円高く、最も高いBXと比較して270900円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では92900円安くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、308の維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

308を維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%300万円25万円20万円
15%200万円17万円14万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は300万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)、ここから月額維持費1.9万円を支払うと残りは18.1万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は200万円(総支給額17万円/月、手取り14万円/月)、1.9万円を支払うと残りは12.1万円になります。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり165円を基準として、-50円となる115円から、+50円となる215円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費19.5km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
115円/L 58990円 -25630円
140円/L 71810円 -12810円
155円/L 79500円 -5120円
165円/L 84620円 -
175円/L 89760円 +5140円
190円/L 97460円 +12840円
215円/L 110280円 +25660円

燃費19.5km/LのT9BH01型 308で10000km走行するのに必要な燃料は512.9L、1リットルあたり165円としたときの燃料代は84620円になります。

参考までに、308の燃料タンクは52リットルですので、512.9Lの給油回数は10回、1回あたりの燃料代は約8470円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては5140円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると12840円、50円も違ってくると25660円にもなります。

これをT9BH01型 308の年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり165円の場合を231900円としたとき、115円/Lに値下がりすれば206270円(88.9%)に、215円/Lに値上がりすれば257560円(111.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 39500円
自動車重量税 1年分 12300円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 60625円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 25390円 42310円 59230円
オイル交換 5500円 5500円 7700円
タイヤ交換 6400円 6400円 6400円
任意保険料 52800円 56160円 59400円
税金 自賠責 一律 60625円
合計 150800円 171000円 193400円
1万km差額 -81100円 -60900円 -38500円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて81100円安い150800円に、5000km走行では60900円安い171000円に、7000km走行では38500円安い193400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 84620円 126930円 169240円
オイル交換 11000円 16500円 22000円
タイヤ交換 9600円 11520円 15360円
任意保険料 66000円 72600円 79200円
税金 自賠責 一律 60625円
合計 231900円 288200円 346500円
1万km差額 - +56300円 +114600円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
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小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

308の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 21.0km/L
燃料タンク容量 52L
航続距離(カタログ燃費) 1092.0km
航続距離(80%燃費) 873.6km
満タンプライス 8580円
1km走行コスト 7.86円/km
1万円でどこまで行ける? 1272.7km
東京から1092.0kmの範囲

JC08モード燃費が21.0km/L、燃料タンク容量52リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1092.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(18.9km/L)とすると航続距離は982.8km、80%(16.8km/L)だと873.6km、70%(14.7km/L)では764.4kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から52リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり165円では8580円、上で計算した航続距離を踏まえると1092.0km(80%燃費時873.6km)を走行するのに8580円かかる計算です。

燃費を19.5km/Lとしたときの1km走行コストは7.86円、10万km走行したときの燃料代は78.6万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら7.9万円/年、7年10万kmなら11.2万円/年、5年10万kmなら15.7万円/年、3年10万kmなら26.2万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1272.7km(往復なら片道636.4km)、カタログ値の80%なら1018.2km(片道509.1km)離れたところまで行くことができます。

T9BH01 308のエンジン諸元とカタログデータ

簡易エンジン性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列4気筒
排気量1560cc
圧縮比 17.0
吸気方式 ターボ
最高出力 120PS[88kW]/3500rpm
最大トルク 30.6kgm[300Nm]/1750rpm
パワーバンド 1750-3500rpm, 帯域50.0%
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費21.0km/L(49.4mpg)
100km燃費4.8L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
1750rpm 75PS/30.6kgm
3500rpm 120PS/24.6kgm

直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載している直列4気筒、1560ccのターボエンジンは3500回転時に最高出力120馬力を、1750回転時に最大トルク30.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する3500rpmまで」の1750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
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最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.167kg/PS(1340kg/120PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.167kg/PS
車体+1人11.625kg/PS
車体+5人13.458kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.667kg/PS
車体+70kg11.750kg/PS
車体+80kg11.833kg/PS
車体+90kg11.917kg/PS
車体+100kg12.000kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.625kg/PS(1395kg/120PS)となり、数値としては0.458kg、比率にすると4.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは13.458kg/PS(1615kg/120PS)となり、数値としては2.291kg、比率にすると20.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

T9BH01 308のライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.625kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
308
11.625kg/PS
120PS・1.6L-TB
車体のみPWR 11.167
1395kg
+4.1%

車種詳細
シエンタ
11.591kg/PS
110PS・1.5L-NA
車体のみPWR 11.091
1275kg
+4.5%

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
11.700kg/PS
150PS・1.5L-TB
車体のみPWR 11.333
1755kg
+3.2%

車種詳細
フォレスター
11.690kg/PS
145PS・2.0L-NA
車体のみPWR 11.310
1695kg
+3.4%

車種詳細
アコード ハイブリッド
11.713kg/PS
143PS・2.0L-NA
車体のみPWR 11.329
1675kg
+3.4%

車種詳細
カローラ スポーツ
11.681kg/PS
116PS・1.2L-TB
車体のみPWR 11.207
1355kg
+4.2%


11.509kg/PSから11.741kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの7人乗りミニバン・NCP81G型 シエンタ、ホンダの7人乗りミニバン・RP3型 ステップワゴン スパーダ、スバルの5人乗りSUV・SKE型 フォレスター、ホンダの5人乗りセダン・CR6型 アコード ハイブリッド、トヨタの5人乗りハッチバック・NRE210H型 カローラ スポーツという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

T9BH01型 308 [Allure BlueHDi]のライバル車種|11.625kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は89.6PS/tとなっています。


308がバイクと競争するなら…?


車種詳細
CBX125F|124cc
11.600kg/PS
174kg/15.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:7.933]
1速ギヤ速度:40.1km/h
最小TWR:1.001
2016/07

-
308|1560cc
11.625kg/PS
1395kg/120PS/30.6kgm
[車体のみPWR:11.167]
1速ギヤ速度:31.9km/h
最小TWR:1.059

車種詳細
GB350|348cc
11.650kg/PS
233kg/20.0PS/3.00kgm
[車体のみPWR:8.900]
1速ギヤ速度:41.4km/h
最小TWR:1.184

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは308とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JC11 CBX125Fと競争してみる

まず308より少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCBX125Fが挙げられます。PWRの11.600kg/PSは車両重量119kgにライダーの体重55kgを加えた174kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCBX125Fに8.2km/h劣り、1速TWRは0.058kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NC59 GB350と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのGB350が挙げられます。PWRの11.650kg/PSは車両重量178kg+55kgの233kgを、最高出力20.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は9.5km/h劣り、1速TWRは0.125kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.685
平均ピストンスピード 10.30m/s
トルクウェイトレシオ 43.79kg/kgm
1馬力あたりのお値段 24917円
排気量1Lあたり馬力 76.92PS/L
排気量1Lあたりトルク 19.62kgm/L
1気筒あたりの馬力 30.0PS
1気筒あたりのトルク 7.7kgm
パワーバンド比率 50.0%
燃費×馬力 2343.6pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.5~1.6L以下のPWR

トルクウェイトレシオは43.79kg/kgm(1340kg/30.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2990000円、最高出力が120馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24917円、逆に1万円あたりでは0.40馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は97712円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は76.92PS/L、トルクは19.62kgm/L、1気筒あたりの馬力は30.0馬力、トルクは7.7kgmとなり、このエンジンが120馬力を3500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは10.30m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.685になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が19.53km/L、最高出力が120PSであるこの車の獲得ポイントは2343.6ptになります。
戯れに車両重量1340kgを100kg単位にした13.4で割ってみたところ、その数値は174.90ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


T9BH01 308のギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合3500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4000rpm|タイヤサイズ 205/55R16|タイヤ直径 63.2cm|円周長 198.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.043 13.06 - - 36km/h 10970rpm 1265.0kgm
2速 2.370 7.66 0.586 1-2/
2340rpm
62km/h 6430rpm 741.5kgm
3速 1.555 5.02 0.656 2-3/
2620rpm
95km/h 4220rpm 486.5kgm
4速 1.159 3.74 0.745 3-4/
2980rpm
127km/h 3140rpm 362.6kgm
5速 0.852 2.75 0.735 4-5/
2940rpm
173km/h 2310rpm 266.6kgm
6速 0.671 2.17 0.788 5-6/
3150rpm
220km/h 1820rpm 209.9kgm
Final3.231レシオカバレッジ(変速比幅)6.025
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.231)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(30.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.231)÷タイヤの有効半径(0.316m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの220km(3500rpmでは192.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1750回転で最大トルク30.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば43.79kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(11.167kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1265.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1340kg)を1速ギヤの最大駆動力(1265.0kgm)で割ってみると1.059kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する3500回転でのトルク(24.6kgm)からTWRを算出すると1.318kg/kgmとなり、1750-3500回転の回転域では1.059-1.318kg/kgmの間で推移することがわかります。


3500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

T9BH01型308に搭載された1560ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する3500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

3500rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ32km/h-
2速ギヤ54km/h2050rpm
3速ギヤ83km/h2300rpm
4速ギヤ111km/h2610rpm
5速ギヤ151km/h2570rpm
6速ギヤ192km/h2760rpm

まず1速ギヤで3500rpmまで引っ張ると32km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は3500rpmから2050rpmまで落ち、そこから3500rpmまで加速を続けると速度は54km/h(+22km/h)になります。

3速ギヤでは2300rpmまで落ちて3500rpmで83km/h(+29km/h)に、4速ギヤでは2610rpmまで落ちて3500rpmで111km/h(+28km/h)になります。

続いて5速ギヤでは2570rpmまで落ちて3500rpmで151km/h(+40km/h)に、6速ギヤでは2760rpmまで落ちて3500rpmで192km/h(+41km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4390 6580 8770 10970 13160 15360 19740
2速 2570 3860 5140 6430 7720 9000 11570
3速 1690 2530 3370 4220 5060 5910 7590
4速 1260 1890 2520 3140 3770 4400 5660
5速 920 1390 1850 2310 2770 3240 4160
6速 730 1090 1460 1820 2180 2550 3280
※赤い数字は暫定レブリミット(4000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.671)を選択して時速100kmにて走行すると1820回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1090回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1270回転、一般的な高速道路の80km/hでは1460回転、100km/hでは1820回転、制限速度が120km/hになると2180回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3280回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 36 46 55 64 73
2速 16 31 47 62 78 93 109 124
3速 24 47 71 95 119 142 166 190
4速 32 64 95 127 159 191 223 254
5速 43 87 130 173 216 260 303 346
6速 55 110 165 220 275 330 385 439

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの205/55R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/55R16 | 直径 632mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
50 185/50R16
37.4km/h
径 591mm
差 -41mm
195/50R16
38.0km/h
径 601mm
差 -31mm
205/50R16
38.7km/h
径 611mm
差 -21mm
215/50R16
39.3km/h
径 621mm
差 -11mm
225/50R16
39.9km/h
径 631mm
差 -1mm
55 185/55R16
38.6km/h
径 610mm
差 -22mm
195/55R16
39.3km/h
径 621mm
差 -11mm
205/55R16
40.0km/h
632mm
0mm
215/55R16
40.7km/h
径 643mm
差 +11mm
225/55R16
41.4km/h
径 654mm
差 +22mm
60 185/60R16
39.7km/h
径 628mm
差 -4mm
195/60R16
40.5km/h
径 640mm
差 +8mm
205/60R16
41.3km/h
径 652mm
差 +20mm
215/60R16
42.0km/h
径 664mm
差 +32mm
225/60R16
42.8km/h
径 676mm
差 +44mm
65 185/65R16
40.9km/h
径 647mm
差 +15mm
195/65R16
41.8km/h
径 660mm
差 +28mm
205/65R16
42.6km/h
径 673mm
差 +41mm
215/65R16
43.4km/h
径 686mm
差 +54mm
225/65R16
44.2km/h
径 699mm
差 +67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/55R16、185/60R16 、195/50R16、195/55R16 、205/50R16 、215/50R16 、225/50R16あたりのタイヤがおすすめです。

205/55R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/55R16の適応サイズと性能の変化 [T9BH01型308編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】205/55R16のタイヤ銘柄と通販価格

T9BH01型 308 1.6Lターボ FF/6ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS11.17㎏/PS46.2ptC
最高回転数5880rpm3500rpm20.7ptF
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m1.06㎏/㎏m60.9ptB
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h31.9㎞/h32.4ptE
1リットル
換算馬力
103.37PS/L76.92PS/L40.5ptD
1リットル
換算トルク
15.99㎏m/L19.62㎏m/L61.2ptB
WB/TR比1.7731.68559.0ptB
ワイド&
ロー指数
0.8940.81455.7ptB
前面の面積2.631m22.653m249.4ptC
最低地上高154.5mm120mm64.0ptA
スポーツ性能部門の得点485.0pt
総合評価C

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340674円231900円59.5ptB
JC08燃費17.7km/L21.0km/L55.1ptB
100km/h
回転数
2489rpm1820rpm58.8ptB
航続距離644.1km1015.6km71.4ptS
車の大きさ11.468m311.303m350.7ptC
車内の広さ3431.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.9L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.18m5.2m49.6ptC
ユーティリティ部門の得点533.6pt
総合評価B

※JC08燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10713車種中 RANK
運動性能 485.0pt 6583位 C
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 533.6pt 1747位 B
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 1018.6pt 3370位 B
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は485.0点で全10713車種中の6583位、ユーティリティ部門は533.6点で1747位、総合得点は1018.6点で3370位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したT9BH01型 308(FF/6AT) の各種スペックを、ハッチバック2000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

308の歴代モデル

3代目 P51HN05型 308
P51HN05 308は2022/04に登場した3代目モデル。参考車両の「Allure」は全長4420mm、全幅1850mm、全高1475mmの車体に、131PS/23.5kgmを発生する1199ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 T9WHN02型 308SW
T9WHN02 308SWは2014/11に登場した2代目モデル。参考車両の「Premium」は全長4585mm、全幅1805mm、全高1475mmの車体に、131PS/23.5kgmを発生する1199ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

初代 T7C5FT型 308
T7C5FT 308は2008/06に登場した初代モデル。参考車両の「CC-Griffe」は全長4455mm、全幅1820mm、全高1430mmの車体に、140PS/24.5kgmを発生する1598ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。


人気があるハッチバックの車種比較


HN22S Kei ワークス 2008 vs HT81S スイフト スポーツ 2004 性能比較
初代 Kei ワークス WORKS(2008年式 HN22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)と、初代 スイフト スポーツ Sport(2004年式 HT81S・FF/5MT・1.5L・115PS/14.6kgm・5人乗り)を比較。

FL5 シビック タイプR 2022 vs ZC6 BRZ 2016 性能比較
11代目 シビック タイプR type-R(2022年式 FL5・FF/6MT・2.0L+ターボ・330PS/42.8kgm・4人乗り)と、初代 BRZ R Customize(2016年式 ZC6・FR/6MT・2.0L・207PS/21.6kgm・4人乗り)を比較。

GR1 フィット 2020 vs ZCDDS スイフト 2023 性能比較
4代目 フィット BASIC(2020年式 GR1・FF/CVT・1.4L・98PS/12.0kgm・5人乗り)と、5代目 スイフト XG(2023年式 ZCDDS・FF/CVT・1.2L・82PS/11.0kgm・5人乗り)を比較。

JA4 トゥデイ Rs 1996 vs JA2 トゥデイ XTi 1991 新旧比較
2代目 トゥデイ Rs 3door(1996年式 JA4・FF/5MT・0.66L・58PS/6.1kgm・4人乗り)と、初代 トゥデイ XTi(1991年式 JA2・FF/5MT・0.66L・52PS/5.6kgm・4人乗り)を比較。

H22A ミニカ ダンガンZZ 1992 vs CR22S アルト ワークス RS/X 1994 性能比較
6代目 ミニカ ダンガンZZ Dangan-ZZ(1992年式 H22A・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)と、3代目 アルト ワークス WORKS RS/X(1994年式 CR22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/8.7kgm・4人乗り)を比較。

BBM5P2 メガーヌ RS 2023 vs FL5 シビック タイプR 2022 性能比較
4代目 メガーヌ RS Renault-Sport Trophy(2023年式 BBM5P2・FF/6MT・1.8L+ターボ・300PS/40.8kgm・5人乗り)と、11代目 シビック タイプR type-R(2022年式 FL5・FF/6MT・2.0L+ターボ・330PS/42.8kgm・4人乗り)を比較。

RJ2 R1 S 2008 vs RC2 R2 type-S 2008 性能比較
初代 R1 S(2008年式 RJ2・4WD/CVT・0.66L+SC・64PS/9.5kgm・4人乗り)と、初代 R2 type-S(2008年式 RC2・4WD/CVT・0.66L+SC・64PS/9.5kgm・4人乗り)を比較。

DE3A FTO GPX 1999 vs EK9 シビック タイプR 1998 性能比較
初代 FTO GPX(1999年式 DE3A・FF/5MT・2.0L・200PS/20.4kgm・4人乗り)と、6代目 シビック タイプR type-R(1998年式 EK9・FF/5MT・1.6L・185PS/16.3kgm・4人乗り)を比較。