K10 マーチの性能と維持費 FF/5MT 5人乗り 110万円 1990年式

このページでは、日産自動車の3ドア・5人乗りハッチバック、初代のE-K10型マーチ Turbo【1990/01モデル・76PS/10.8kgm・FF/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

K10 マーチ
販売期間:1982/10 - 1992/01

画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿:2011/07/01|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長3735mm×全幅1560mm×全高1390mm、排気量は987ccであることから、大雑把に分類すると1.0リットルクラス(1000cc、自動車税は1.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3735mmであるこの車の場合は「スモール」(Small:3500mm超-3850mm以下・Bセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


K10型 マーチ [987cc/76PS FF/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代マーチの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1991/01
K10型
[i・z-f]
1.0L-NA・FF/4MT・74.3万円
52PS・7.6kgm・19.6km/L
52PS
7.6kgm
19.6km/L
1991/01
K10型
[i・z-f]
1.0L-NA・FF/3AT・80.4万円
52PS・7.6kgm・15.4km/L
52PS
7.6kgm
15.4km/L
1991/01
K10型
[i・z-f]
1.0L-NA・FF/3AT・84.0万円
52PS・7.6kgm・14.4km/L
52PS
7.6kgm
14.4km/L
初代 マーチ 型式一覧 K10系まとめ 1982-1992【全11車種】
マーチの新型モデル
2代目 AK11型マーチ
AK11型マーチは1992/01に登場した2代目モデル。参考車両の「Autostrada」は全長3720mm、全幅1585mm、全高1425mmの車体に、85PS/12.2kgmを発生するCGA3型1348ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー 日産自動車
車名&
グレード
マーチ
Turbo
その他 -
お値段 1100000円
車両型式 E-K10
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 3ドア/5名乗車
車体寸法 長3735×幅1560×高1390mm
室内寸法 長1715×幅1305×高1145mm
軸距&
輪距
2300mm
前1350mm/後1335mm
最小半径 4.7m
最低高 150mm
タイヤ 前輪:165/70R12
後輪:165/70R12
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 720kg
エンジン諸元
原動機型式 MA10ET
気筒配列 直列4気筒
排気量987cc
圧縮比8.0
吸気方式 ターボ
最高出力 76PS[56kW]/6000rpm
最大トルク 10.8kgm[106Nm]/4400rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 18.0km/L(42.3mpg)
100km燃費 5.6L/100km
MA10ET型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税33900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12600円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額4500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1990/01モデルのマーチを34年落ちの中古で24.2万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    マーチの1990/01モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である22万円に諸経費として2.2万円を足した24.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1990年式を34年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1000cc以下 13年経過 33900円
自動車重量税(1年分) 1.0トン以下 18年経過 12600円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷15.3km/L×170円/L
7000km÷15.3km/L×170円/L
5000km÷15.3km/L×170円/L
3000km÷15.3km/L×170円/L
111110円
(77780円)
(55560円)
(33330円)
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本4000円×4本÷5年 3200円
任意保険料(月額4500円) 月額4500円×12ヶ月 54000円
ローン完済後の年間維持費 231700円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額20170円×12ヶ月 242040円
ローン返済中の年間維持費 473700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45900円
名目 金額
自動車税(1年分) 33900円
自動車重量税(1年分) 12600円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
111110円
(77780円)
(55560円)
(33330円)
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 3200円
任意保険料(月額4500円) 54000円
ローン完済後の年間維持費 231700円
名目 金額
車のローン額(1年分) 242040円
ローン返済中の年間維持費 473700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「1000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は33900円、「1.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は12600円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本4000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

マーチ【Turbo】の場合、維持費の月額は19400円(ローン完済前は39500円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

マーチの維持費は高い?安い?

「マーチの年間維持費は231700円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてマーチの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いインサイト178300円-53400円
500S193500円-38200円
クロスビー206700円-25000円
バレーノ214900円-16800円
基準1000ccクラス平均221800円-9900円
フィエスタ231400円-300円
マーチの維持費231700円
ストーリア X4248800円+17100円
ブーン X4268900円+37200円
高いミニ301400円+69700円

マーチの年間維持費を、1000ccクラスで最も維持費が安いインサイトと比較して53400円高く、最も高いミニと比較して69700円安く、1000ccクラスの平均維持費との比較では9900円高くなっています。

最低額のインサイトと最高額のミニは極端な例としても、1000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、マーチの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1000ccクラスの車 ランキング

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費15.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
78440円
[-32670円]
-25円
145円/L
94780円
[-16330円]
-10円
160円/L
104580円
[-6530円]
170円/L111110円
[0円]
+10円
180円/L
117650円
[+6540円]
+25円
195円/L
127460円
[+16350円]
+50円
220円/L
143800円
[+32690円]

燃費15.3km/LのK10型 マーチで10000km走行するのに必要な燃料は653.6L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は111110円になります。

参考までに、マーチの燃料タンクは40リットルですので、653.6Lの給油回数は17回、1回あたりの燃料代は約6540円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6540円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると16350円、50円も違ってくると32690円にもなります。

これをK10型 マーチの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を231700円としたとき、120円/Lに値下がりすれば199030円(85.9%)に、220円/Lに値上がりすれば264390円(114.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(33900円)なり重量税(12600円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 33900円 25%
自動車重量税 1年分 12600円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 33330円 24%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 2130円 2%
任意保険料 80% 43200円 31%
合計
[1万kmとの差額]
138000円
-93700円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 33900円 21%
自動車重量税 1年分 12600円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 55560円 34%
オイル交換 年1回 4000円 2%
タイヤ交換 6年毎 2130円 1%
任意保険料 85% 45960円 29%
合計
[1万kmとの差額]
163000円
-68700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 33900円 18%
自動車重量税 1年分 12600円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 7000km分 77780円 41%
オイル交換 年1回 5600円 3%
タイヤ交換 6年毎 2130円 1%
任意保険料 90% 48600円 25%
合計
[1万kmとの差額]
189500円
-42200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料54000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて93700円安い138000円に、5000km走行では68700円安い163000円に、7000km走行では42200円安い189500円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 33900円 11%
自動車重量税 1年分 12600円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 166670円 55%
オイル交換 年3回 24000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 4800円 2%
任意保険料 100% 54000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
304800円
+73100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 33900円 9%
自動車重量税 1年分 12600円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 222220円 60%
オイル交換 年4回 32000円 9%
タイヤ交換 2年毎 6400円 2%
任意保険料 100% 54000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
370000円
+138300円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
日産の小型車&普通車編
1000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

マーチの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 18.0km/L
燃料タンク容量 40L
航続距離(カタログ燃費) 720.0km
航続距離(80%燃費) 576.0km
満タンプライス 6800円
1km走行コスト 9.44円
1万円でどこまで行ける? 1058.8km

10・15モード燃費が18.0km/L、燃料タンク容量40リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は720.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(16.2km/L)とすると航続距離は648.0km、80%(14.4km/L)だと576.0km、70%(12.6km/L)では504.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から40リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円では6800円、上で計算した航続距離を踏まえると720.0km(80%燃費時576.0km)を走行するのに6800円かかる計算です。

燃費を15.3km/Lとしたときの1km走行コストは9.44円、10万km走行したときの燃料代は94.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら9.4万円/年、7年10万kmなら13.5万円/年、5年10万kmなら18.9万円/年、3年10万kmなら31.5万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1058.8km(往復なら片道529.4km)、カタログ値の80%なら847.1km(片道423.5km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

MA10ET型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4400回転時の馬力 66PS
6000回転時の馬力 76PS
各回転域でのトルク
4400回転時のトルク 10.8kgm
6000回転時のトルク 9.1kgm
MA10ET型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているMA10型987cc、直列4気筒のターボエンジンは6000回転時に最高出力76馬力を、4400回転時に最大トルク10.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4400rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.474kg/PS(720kg/76PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.474kg/PS
車体+1人10.197kg/PS
車体+5人13.092kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.263kg/PS
車体+70kg10.395kg/PS
車体+80kg10.526kg/PS
車体+90kg10.658kg/PS
車体+100kg10.789kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.197kg/PS(775kg/76PS)となり、数値としては0.723kg、比率にすると7.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは13.092kg/PS(995kg/76PS)となり、数値としては3.618kg、比率にすると38.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

K10 マーチのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1990/01

-
マーチ
10.197kg/PS
775kg/76PS|1.0L-TB
[車体のみPWR:9.474]
2017/01

車種詳細
スイフト
10.165kg/PS
925kg/91PS|1.3L-NA
車体のみPWR:9.560
2013/12

車種詳細
エクストレイル
10.170kg/PS
1495kg/147PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.796
2017/12

車種詳細
クロスビー
10.253kg/PS
1015kg/99PS|1.0L-TB
車体のみPWR:9.697
2013/01

車種詳細
プレマシー
10.232kg/PS
1545kg/151PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.868
2012/11

車種詳細
フォレスター
10.101kg/PS
1495kg/148PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.730

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.197kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.095kg/PSから10.299kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC83S型 スイフト」、日産の5人乗りSUV「T32型 エクストレイル」、スズキの5人乗りSUV「MN71S型 クロスビー」、マツダの7人乗りミニバン「CWFFW型 プレマシー」、スバルの5人乗りSUV「SJ5型 フォレスター」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

K10型 マーチ [Turbo]のライバル車種|10.197kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は105.6PS/tとなっています。


マーチがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブ250|249cc
10.192kg/PS
265kg/26.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.077]
1速ギヤ速度:38.7km/h
最小TWR:1.151
1990/01

-
マーチ|987cc
10.197kg/PS
775kg/76PS/10.8kgm
[車体のみPWR:9.474]
1速ギヤ速度:45.5km/h
最小TWR:1.340

車種詳細
グラストラッカー ビッグボーイ|249cc
10.211kg/PS
194kg/19.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:7.316]
1速ギヤ速度:38.4km/h
最小TWR:0.900

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではマーチとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CJ44A スカイウェイブ250と競争してみる

まずマーチより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ250が挙げられます。PWRの10.192kg/PSは車両重量210kgにライダーの体重55kgを加えた265kgを、最高出力26.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスカイウェイブ250に6.8km/h勝り、1速TWRは0.189kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NJ4DA グラストラッカー ビッグボーイと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのグラストラッカー ビッグボーイが挙げられます。PWRの10.211kg/PSは車両重量139kg+55kgの194kgを、最高出力19.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は7.1km/h勝り、1速TWRは0.440kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.713
平均ピストンスピード 13.60m/s
トルクウェイトレシオ 66.67kg/kgm
1馬力あたりのお値段 14474円
排気量1Lあたり馬力 77.00PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.94kgm/L
1気筒あたりの馬力 19.0PS
1気筒あたりのトルク 2.7kgm
パワーバンド比率 26.7%
燃費×馬力 1162.8pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは66.67kg/kgm(720kg/10.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1100000円、最高出力が76馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は14474円、逆に1万円あたりでは0.69馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は101852円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
日産編
1000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は77.00PS/L、トルクは10.94kgm/L、1気筒あたりの馬力は19.0馬力、トルクは2.7kgmとなり、このエンジンが76馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.60m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が68.0mmであるMA10型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8820回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.713になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が15.30km/L、最高出力が76PSであるこの車の獲得ポイントは1162.8ptになります。
戯れに車両重量720kgを100kg単位にした7.2で割ってみたところ、その数値は161.50ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 2.56m³
1人あたりのスペース 約0.51m³
室内長/全長 45.9%
室内幅/全幅 83.7%
室内高/全高 82.4%
室内容積/車両体積 31.6%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.56m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.51m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は45.9%、同じく室内幅と全幅の比率は83.7%、同じく室内高と全高の比率は82.4%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は31.6%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


マーチでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.31m
期待される荷室の幅 1.21m
対角線の長さ 1.78m
期待される荷室の面積 1.59m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.31m(対角線では1.78m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 165/70R12|タイヤ直径 53.6cm|円周長 168.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.063 13.33 -
-
49km/h 13200rpm 537.3kgm
2速 1.826 7.95 0.596 1-2/
3870rpm
83km/h 7870rpm 320.3kgm
3速 1.207 5.25 0.661 2-3/
4300rpm
125km/h 5200rpm 211.7kgm
4速 0.902 3.93 0.747 3-4/
4860rpm
167km/h 3890rpm 158.2kgm
5速 0.733 3.19 0.813 4-5/
5280rpm
206km/h 3160rpm 128.6kgm
Final 4.353 レシオカバレッジ(変速比幅)4.179

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.353)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(10.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.353)÷タイヤの有効半径(0.268m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの206km(6000rpmでは190.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ45km/h-
2速ギヤ76km/h3580rpm
3速ギヤ115km/h3970rpm
4速ギヤ154km/h4480rpm
5速ギヤ190km/h4880rpm

K10型マーチに搭載されたMA10型987ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると45km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3580rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は76km/h(+31km/h)になります。

3速ギヤでは3970rpmまで落ちて6000rpmで115km/h(+39km/h)に、4速ギヤでは4480rpmまで落ちて6000rpmで154km/h(+39km/h)に、5速ギヤでは4880rpmまで落ちて6000rpmで190km/h(+36km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4400回転で最大トルク10.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば66.67kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.474kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと537.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(720kg)を1速ギヤの最大駆動力(537.3kgm)で割ってみると1.340kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(9.1kgm)からTWRを算出すると1.59kg/kgmとなり、4400-6000回転の回転域では1.340-1.59kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5280 7920 10560 13200 15840 18470 23750
2速 3150 4720 6290 7870 9440 11010 14160
3速 2080 3120 4160 5200 6240 7280 9360
4速 1550 2330 3110 3890 4660 5440 6990
5速 1260 1890 2530 3160 3790 4420 5680
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.733)を選択して時速100kmにて走行すると3160回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1890回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2210回転、一般的な高速道路の80km/hでは2530回転、100km/hでは3160回転、制限速度が120km/hになると3790回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5680回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 15 23 30 38 45 53 61
2速 13 25 38 51 64 76 89 102
3速 19 38 58 77 96 115 135 154
4速 26 51 77 103 129 154 180 206
5速 32 63 95 127 158 190 222 253

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの165/70R12と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 165/70R12 | 直径 536mm

-20mm
幅145mm
-10mm
幅155mm
変更なし
幅165mm
+10mm
幅175mm
+20mm
幅185mm
-5%
65
扁平
145/65R12
36.9km/h
直径494mm
径差-42mm
155/65R12
37.8km/h
直径507mm
径差-29mm
165/65R12
38.8km/h
直径520mm
径差-16mm
175/65R12
39.8km/h
直径533mm
径差-3mm
185/65R12
40.7km/h
直径546mm
径差+10mm
0%
70
扁平
145/70R12
37.9km/h
直径508mm
径差-28mm
155/70R12
39.0km/h
直径522mm
径差-14mm
165/70R12
40.0km/h
536mm
0mm
175/70R12
41.0km/h
直径550mm
径差+14mm
185/70R12
42.1km/h
直径564mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
145/75R12
39.0km/h
直径523mm
径差-13mm
155/75R12
40.1km/h
直径538mm
径差+2mm
165/75R12
41.3km/h
直径553mm
径差+17mm
175/75R12
42.4km/h
直径568mm
径差+32mm
185/75R12
43.5km/h
直径583mm
径差+47mm
+10%
80
扁平
145/80R12
40.1km/h
直径537mm
径差+1mm
155/80R12
41.3km/h
直径553mm
径差+17mm
165/80R12
42.5km/h
直径569mm
径差+33mm
175/80R12
43.7km/h
直径585mm
径差+49mm
185/80R12
44.9km/h
直径601mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、145/75R12 、155/70R12 、165/65R12 、175/65R12 あたりのタイヤがおすすめです。

165/70R12のタイヤ幅を145mmから195mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、165/70R12の適応サイズと性能の変化 [K10型マーチ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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K10型マーチ[1.0Lターボ FF/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.474kg/ps50.80
1速ギヤ加速性能1.340kg/kgm55.04
1L換算馬力77.00ps/L40.51
1L換算トルク10.94kgm/L34.47
WB/TR比1.71356.19
ワイド&ロー指数0.89150.12
前面の面積2.168m²62.86
最低地上高150mm51.83
スポーツ性能部門の得点401.82

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費18.0km/L60.88
年間維持費231700円58.70
100kmh回転数3160rpm41.22
航続距離720.0km50.37
車の大きさ8.099m³36.71
室内の広さ2.563m³41.86
最小回転半径4.7m59.59
馬力単価14474円59.32
ユーティリティ部門の得点408.65

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した K10型マーチ[1.0Lターボ FF/5MT] の総合得点は 810.47 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したK10型マーチ(FF/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

マーチの歴代モデル

4代目 K13型 マーチ NISMO
K13 マーチ NISMOは2010/07に登場した4代目モデル。参考車両の「Nismo-S」は全長3870mm、全幅1690mm、全高1495mmの車体に、116PS/15.9kgmを発生するHR15型1498ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

3代目 FHZK12型 マイクラC+C
FHZK12 マイクラC+Cは2007/05に登場した3代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3820mm、全幅1670mm、全高1445mmの車体に、110PS/15.6kgmを発生するHR16型1597ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

2代目 WAK11型 マーチBOX
WAK11 マーチBOXは1999/11に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3980mm、全幅1585mm、全高1450mmの車体に、85PS/12.2kgmを発生するCGA3型1348ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

初代 K10型 マーチ
K10 マーチは1982/10に登場した初代モデル。参考車両の「Colette」は全長3735mm、全幅1560mm、全高1395mmの車体に、52PS/7.6kgmを発生するMA10型987ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。