LV15M ミニ クラブマン 性能と維持費 FF/7AT 400万円 2023年

このページでは、MINIの5ドア・5人乗りワゴン、3代目の3BA-LV15M型ミニ クラブマン Cooper F54【2023/07モデル・136PS/22.4kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

LV15M ミニ クラブマン
販売期間:2014/04 -

画像はMINIより引用
http://www.mini.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4275mm×全幅1800mm×全高1470mm、排気量は1498ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4275mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

LV15M型 ミニ クラブマン [1498cc/136PS FF/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目ミニ クラブマンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/07
BB20M型
[Cooper-D F54]
2.0L-TB・FF/8AT・413.0万円
150PS・35.7kgm・17.4km/L
150PS
35.7kgm
17.4km/L
2023/07
LV20M型
[Cooper-S F54]
2.0L-TB・FF/7AT・483.0万円
192PS・28.6kgm・13.7km/L
192PS
28.6kgm
13.7km/L
2023/07
LV20M型
[Cooper-S ALL4 F54]
2.0L-TB・4WD/8AT・508.0万円
192PS・28.6kgm・13.2km/L
192PS
28.6kgm
13.2km/L
3代目 ミニ 型式一覧 F54/F55/F56/F57/F60系まとめ 2014-【全31車種】
ミニ クラブマンの旧型モデル
2代目 MMJCW型ミニ クラブマン
MMJCW型ミニ クラブマンは2007/02に登場した2代目モデル。参考車両の「John Cooper Works R55」は全長3970mm、全幅1685mm、全高1445mmの車体に、211PS/26.5kgmを発生する1598ccエンジンを搭載。


LV15M ミニ クラブマンの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー MINI
車名&
グレード
ミニ クラブマン
Cooper F54
その他 第3世代 | クーパー
お値段 4000000円
車両型式 3BA-LV15M
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 5ドア・5名乗車
ホイールベース 2670mm
最小半径 5.5m
最低高 141mm
タイヤ 前輪:225/45R17
後輪:225/45R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1430kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

ミニ クラブマンと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
ミニ クラブマン
車体寸法
全長 4275mm -
全幅 1800mm -
全高 1470mm -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +875mm
全幅 1480mm以下 +320mm
全高平均 1640mm -170mm
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -425mm
全幅 1700mm以下 +100mm
全高平均 1496mm -26mm
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -368mm
全幅平均 1815mm -15mm
全高平均 1518mm -48mm

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



ミニ クラブマンでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.496m
期待される荷室の幅 1.400m
対角線の長さ 2.049m
期待される荷室の面積 2.094m²

縦方向の長さが1.496m(対角線では2.049m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


LV15M ミニ クラブマンの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税30500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ミニ クラブマンの新車を460.0万円(諸費用として60.0万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 1500cc以下 13年未満 30500円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷14.5㎞/L×195円/L 134480円
オイル交換
5000km毎
1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料
月額5000円
月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 267200円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額76670円×12ヶ月 920040円
ローン返済中の年間維持費 1187200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
  • 初度登録から2年経過車の場合、「1500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は30500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算22300円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

ミニ クラブマンの維持費は高い?安い?

「ミニ クラブマンの年間維持費は267200円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてミニ クラブマンの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス HV176100円-91100円
ジェイド215000円-52200円
フリード ハイブリッド229500円-37700円
スイフト スポーツ256800円-10400円
基準1500ccクラス平均258000円-9200円
ステップワゴン スパーダ266600円-600円
ミニ クラブマンの維持費267200円
コルト Ralliart-R289200円+22000円
ゴルフ トゥーラン330800円+63600円
高いウーノ381500円+114300円

ミニ クラブマンの年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリス HVと比較して91100円高く、最も高いウーノと比較して114300円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では9200円高くなっています。

最低額のヤリス HVと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ミニ クラブマンの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

ミニ クラブマンを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%350万円30万円24万円
15%230万円20万円16万円
20%170万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は350万円(総支給額30万円/月、手取り24万円/月)、ここから月額維持費2.2万円を支払うと残りは21.8万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は230万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)、2.2万円を支払うと残りは13.8万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が170万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.2万円を引くと残りは9.8万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代14万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費14.5km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
145円/L
100010円
[-34470円]
-25円
170円/L
117250円
[-17230円]
-10円
185円/L
127600円
[-6880円]
195円/L134480円
[0円]
+10円
205円/L
141390円
[+6910円]
+25円
220円/L
151740円
[+17260円]
+50円
245円/L
168980円
[+34500円]

燃費14.5km/LのLV15M型 ミニ クラブマンで10000km走行するのに必要な燃料は689.7L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は134480円になります。

参考までに、ミニ クラブマンの燃料タンクは48リットルですので、689.7Lの給油回数は15回、1回あたりの燃料代は約8970円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6910円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると17260円、50円も違ってくると34500円にもなります。

これをLV15M型 ミニ クラブマンの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を267200円としたとき、145円/Lに値下がりすれば232730円(87.1%)に、245円/Lに値上がりすれば301700円(112.9%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(30500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 30500円
自動車重量税 1年分 12300円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 51625円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 34%
燃料代 3000km分 40340円 26%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 5%
任意保険料 80% 48000円 32%
合計
[1万kmとの差額]
152500円
-114700円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 29%
燃料代 5000km分 67240円 37%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 85% 51000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
182400円
-84800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 24%
燃料代 7000km分 94140円 44%
オイル交換 年1回 6300円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 90% 54000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
214100円
-53100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて114700円安い152500円に、5000km走行では84800円安い182400円に、7000km走行では53100円安い214100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

年間10000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 19%
燃料代 10000km分 134480円 50%
オイル交換 年2回 9000円 3%
タイヤ交換 5年毎 12000円 4%
任意保険料 100% 60000円 24%
合計
[1万kmとの差額]
267200円
-
-
年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 16%
燃料代 15000km分 201720円 58%
オイル交換 年3回 13500円 4%
タイヤ交換 3年毎 14400円 4%
任意保険料 110% 66000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
347300円
+80100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 12%
燃料代 20000km分 268960円 63%
オイル交換 年4回 18000円 4%
タイヤ交換 3年毎 19200円 4%
任意保険料 120% 72000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
429800円
+162600円
-
走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
1500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ステーションワゴン編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(11.2km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(14.7km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(16.4km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(14.5km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代134480円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル195円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地11.2km/L → 11.5km/L
郊外14.7km/L → 15.1km/L
高速道路16.4km/L → 16.9km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km156700円
郊外500km6630円
高速道路500km5950円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
169280円
+34800円
11.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
164830円
-4450円
11.8km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が11.2km/Lではガソリン803.6Lを消費して、ガソリン代は156700円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が14.7km/Lではガソリン34.0Lを消費して、ガソリン代は6630円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.4km/Lではガソリン30.5Lを消費して、ガソリン代は5950円になります。

このパターンでは使用した燃料量が868.1L、かかったガソリン代が169280円となり、平均燃費は11.5km/L(-3.0km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+34800円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は164830円となり、4450円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で22250円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km87050円
郊外5000km66320円
高速道路0km0円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
153370円
+18890円
12.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
149350円
-4020円
13.1km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が11.2km/Lでは446.4Lを消費して、ガソリン代は87050円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が14.7km/Lでは340.1Lを消費して、ガソリン代は66320円になります。

このパターンでは使用した燃料量が786.5L、かかったガソリン代が153370円となり、平均燃費は12.7km/L(-1.8km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+18890円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が149350円となり、1年間で4020円、5年間で20100円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km57970円
郊外3340km44300円
高速道路3330km39590円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
141860円
+7380円
13.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
138020円
-3840円
14.1km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が11.2km/Lでは297.3Lを消費して、ガソリン代は57970円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が14.7km/Lでは227.2Lを消費して、ガソリン代は44300円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が16.4km/Lでは203.0Lを消費して、ガソリン代は39590円になります。

このパターンでは使用した燃料量が727.5L、かかったガソリン代が141860円となり、平均燃費は13.7km/L(-0.8km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+7380円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が138020円となり、1年間で3840円、5年間で19200円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km8700円
郊外9000km119380円
高速道路500km5950円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
134030円
-450円
14.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
130470円
-3560円
14.9km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が11.2km/Lでは44.6Lを消費して、ガソリン代は8700円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が14.7km/Lでは612.2Lを消費して、ガソリン代は119380円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.4km/Lでは30.5Lを消費して、ガソリン代は5950円になります。

このパターンでは使用した燃料量が687.3L、かかったガソリン代が134030円となり、平均燃費は14.5km/L(0.0km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-450円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が130470円となり、1年間で3560円、5年間で17800円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(11.5km/L・12.7km/L・13.7km/L・14.5km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(169280円・153370円・141860円・134030円)が出てくることがわかります。

WLTCモード燃費が良い車ランキング [全車種・総合]

市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 48リットル9360円/48L
WLTC燃費
14.5km/L
696.0km
-
13.45円/km
市街地燃費
11.2km/L
537.6km
[-158.4km]
17.4円/km
郊外燃費
14.7km/L
705.6km
[+9.6km]
13.3円/km
高速道路燃費
16.4km/L
787.2km
[+91.2km]
11.9円/km

燃料タンクの容量を48Lとしたとき、市街地モード燃費11.2km/Lでの航続距離は537.6km(-158.4km)、郊外モード燃費14.7km/Lでの航続距離は705.6km(+9.6km)、高速道路モード燃費16.4km/Lでの航続距離は787.2km(+91.2km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

ミニ クラブマンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 14.5km/L
燃料タンク容量 48L
航続距離(カタログ燃費) 696.0km
航続距離(80%燃費) 556.8km
満タンプライス 9360円
1km走行コスト 13.45円/km
1万円でどこまで行ける? 743.6km
東京から696.0kmの範囲

WLTCモード燃費が14.5km/L、燃料タンク容量48リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は696.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(13.1km/L)とすると航続距離は628.8km、80%(11.6km/L)だと556.8km、70%(10.1km/L)では484.8kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から48リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では9360円、上で計算した航続距離を踏まえると696.0km(80%燃費時556.8km)を走行するのに9360円かかる計算です。

燃費を14.5km/Lとしたときの1km走行コストは13.45円、10万km走行したときの燃料代は134.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら13.4万円/年、7年10万kmなら19.2万円/年、5年10万kmなら26.9万円/年、3年10万kmなら44.8万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば743.6km(往復なら片道371.8km)、カタログ値の80%なら594.9km(片道297.4km)離れたところまで行くことができます。

LV15M ミニ クラブマンのエンジン諸元とカタログデータ

B38A15A型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 B38A15A
気筒配列 直列3気筒
排気量1498cc
圧縮比 11.0
吸気方式 ターボ
最高出力 136PS[100kW]/4500rpm
最大トルク 22.4kgm[220Nm]/1480-4100rpm
パワーバンド 1480-4500rpm, 帯域67.1%
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費14.5km/L(34.1mpg)
JC08燃費16.5km/L(38.8mpg)
100km燃費6.9L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
1480rpm 46PS/22.4kgm
4100rpm128PS/22.4kgm
4500rpm 136PS/21.6kgm
B38A15A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているB38A15型1498cc、直列3気筒のターボエンジンは4500回転時に最高出力136馬力を、1480-4100回転時に最大トルク22.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1480rpmから最高出力が発生する4500rpmまで」の3020rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は67.1%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.515kg/PS(1430kg/136PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.515kg/PS
車体+1人10.919kg/PS
車体+5人12.537kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.956kg/PS
車体+70kg11.029kg/PS
車体+80kg11.103kg/PS
車体+90kg11.176kg/PS
車体+100kg11.250kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.919kg/PS(1485kg/136PS)となり、数値としては0.404kg、比率にすると3.8%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.537kg/PS(1705kg/136PS)となり、数値としては2.022kg、比率にすると19.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

LV15M ミニ クラブマンのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.919kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
ミニ クラブマン
10.919kg/PS
136PS・1.5L-TB
車体のみPWR 10.515
1485kg
+3.8%

車種詳細
デミオ
10.810kg/PS
105PS・1.5L-TB
車体のみPWR 10.286
1135kg
+5.1%

車種詳細
エクストレイル
10.985kg/PS
137PS・2.0L-NA
車体のみPWR 10.584
1505kg
+3.8%

車種詳細
ラクティス
10.864kg/PS
110PS・1.5L-NA
車体のみPWR 10.364
1195kg
+4.8%

車種詳細
アルファード
10.852kg/PS
182PS・2.5L-NA
車体のみPWR 10.549
1975kg
+2.9%

車種詳細
ヴェゼル
10.871kg/PS
132PS・1.5L-NA
車体のみPWR 10.455
1435kg
+4.0%


10.810kg/PSから11.028kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りハッチバック・DJ5FS型 デミオ、日産の5人乗りSUV・T31型 エクストレイル、トヨタの5人乗りミニバン・NCP100型 ラクティス、トヨタの8人乗りミニバン・AGH30W型 アルファード、ホンダの5人乗りSUV・RU4型 ヴェゼルという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

LV15M型 ミニ クラブマン [Cooper F54]のライバル車種|10.919kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は95.1PS/tとなっています。


ミニ クラブマンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブ250SS|249cc
10.783kg/PS
248kg/23.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.391]
2023/07

-
ミニ クラブマン|1498cc
10.919kg/PS
1485kg/136PS/22.4kgm
[車体のみPWR:10.515]

車種詳細
グランドマジェスティ250|249cc
11.042kg/PS
265kg/24.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.750]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではミニ クラブマンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CJ43A スカイウェイブ250SSと競争してみる

まずミニ クラブマンより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ250SSが挙げられます。PWRの10.783kg/PSは車両重量193kgにライダーの体重55kgを加えた248kgを、最高出力23.0PSで割ったものです。

SG15J グランドマジェスティ250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのグランドマジェスティ250が挙げられます。PWRの11.042kg/PSは車両重量210kg+55kgの265kgを、最高出力24.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 No data
平均ピストンスピード 14.19m/s
トルクウェイトレシオ 63.84kg/kgm
1馬力あたりのお値段 29412円
排気量1Lあたり馬力 90.79PS/L
排気量1Lあたりトルク 14.95kgm/L
1気筒あたりの馬力 45.3PS
1気筒あたりのトルク 7.5kgm
パワーバンド比率 67.1%
燃費×馬力 1972.0pt
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは63.84kg/kgm(1430kg/22.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4000000円、最高出力が136馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は29412円、逆に1万円あたりでは0.34馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は178571円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
1500cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は90.79PS/L、トルクは14.95kgm/L、1気筒あたりの馬力は45.3馬力、トルクは7.5kgmとなり、このエンジンが136馬力を4500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.19m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が94.6mmであるB38A15型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6340回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.5km/L、最高出力が136PSであるこの車の獲得ポイントは1972.0ptになります。
戯れに車両重量1430kgを100kg単位にした14.3で割ってみたところ、その数値は137.90ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


純正装着タイヤの225/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/45R17 | 直径 634mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
40 205/40R17
37.6km/h
径 596mm
差 -38mm
215/40R17
38.1km/h
径 604mm
差 -30mm
225/40R17
38.6km/h
径 612mm
差 -22mm
235/40R17
39.1km/h
径 620mm
差 -14mm
245/40R17
39.6km/h
径 628mm
差 -6mm
45 205/45R17
38.9km/h
径 617mm
差 -17mm
215/45R17
39.5km/h
径 626mm
差 -8mm
225/45R17
40.0km/h
634mm
0mm
235/45R17
40.6km/h
径 644mm
差 +10mm
245/45R17
41.2km/h
径 653mm
差 +19mm
50 205/50R17
40.2km/h
径 637mm
差 +3mm
215/50R17
40.8km/h
径 647mm
差 +13mm
225/50R17
41.5km/h
径 657mm
差 +23mm
235/50R17
42.1km/h
径 667mm
差 +33mm
245/50R17
42.7km/h
径 677mm
差 +43mm
55 205/55R17
41.5km/h
径 658mm
差 +24mm
215/55R17
42.2km/h
径 669mm
差 +35mm
225/55R17
42.9km/h
径 680mm
差 +46mm
235/55R17
43.6km/h
径 691mm
差 +57mm
245/55R17
44.3km/h
径 702mm
差 +68mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/45R17 、215/40R17、215/45R17 、225/40R17 、235/40R17 、245/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

225/45R17のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが225/45R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/45R17のタイヤ銘柄と通販価格

LV15M型 ミニ クラブマン 1.5Lターボ FF/7ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS10.52㎏/PS48.0ptC
最高回転数5881rpm4500rpm33.0ptE
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-40.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-45.3ptD
1リットル
換算馬力
103.35PS/L90.79PS/L45.5ptD
1リットル
換算トルク
15.98㎏m/L14.95㎏m/L46.8ptC
WB/TR比1.773-31.9ptE
ワイド&
ロー指数
0.8940.81755.5ptB
前面の面積2.631m22.646m249.6ptC
最低地上高154.5mm141mm55.5ptB
スポーツ性能部門の得点446.2pt
総合評価D

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費335944円267200円56.1ptB
WLTC燃費16.2km/L14.5km/L46.4ptC
100km/h
回転数
2490rpm-43.4ptD
航続距離643.9km696.0km53.0ptC
車の大きさ11.466m311.312m350.6ptC
車内の広さ3430.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.7L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.17m5.5m43.3ptD
ユーティリティ部門の得点481.3pt
総合評価C

※WLTC燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10700車種中 RANK
運動性能 446.2pt 9335位 D
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 481.3pt 6106位 C
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 927.5pt 9290位 D
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は446.2点で全10700車種中の9335位、ユーティリティ部門は481.3点で6106位、総合得点は927.5点で9290位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したLV15M型 ミニ クラブマン(FF/7AT) の各種スペックを、ワゴン1500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ミニ クラブマンの歴代モデル

3代目 XS72型 ミニ
XS72 ミニは2014/04に登場した3代目モデル。参考車両の「Cooper-S 5door F55」は全長4015mm、全幅1725mm、全高1445mmの車体に、192PS/28.6kgmを発生する1998ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 ZB20型 ミニ クロスオーバー
ZB20 ミニ クロスオーバーは2007/02に登場した2代目モデル。参考車両の「Cooper-SD R60」は全長4105mm、全幅1790mm、全高1550mmの車体に、143PS/31.1kgmを発生する1995ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 XL12T型 ミニ
XL12T ミニは1959に登場した初代モデル。参考車両の「ERA-Turbo」は全長3080mm、全幅1535mm、全高1335mmの車体に、95PS/12.0kgmを発生する12H型1271ccエンジンを搭載した4人乗りハッチバック。


人気があるワゴンの車種比較


ZZE123G カローラ フィールダー 2ZZ vs ZZT231 セリカ SS-II 性能比較
9代目 カローラ フィールダー Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123G・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)と、7代目 セリカ SS-II(2005年式 ZZT231・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・4人乗り)を比較。

WGNC34 ステージア 260RS vs BCNR33 スカイライン GT-R 性能比較
初代 ステージア 260RS Autech version 260RS(1998年式 WGNC34・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・5人乗り)と、9代目 スカイライン GT-R(1997年式 BCNR33・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・4人乗り)を比較。

EC5A ギャラン VR-4 2000 vs EC5W レグナム VR-4 2000 性能比較
8代目 ギャラン VR-4 type-V(2000年式 EC5A・4WD/5MT・2.5L+ツインターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)と、初代 レグナム VR-4 VR-4 type-S(2000年式 EC5W・4WD/5MT・2.5L+ターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)を比較。

WGNC34 ステージア 260RS vs WGNC34 ステージア 25t 性能比較
初代 ステージア 260RS Autech version 260RS(1998年式 WGNC34・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・5人乗り)と、初代 ステージア 25t RS-FOUR S(2000年式 WGNC34・4WD/5MT・2.5L+ターボ・280PS/35.0kgm・5人乗り)を比較。

ZZE123G カローラ フィールダー 2ZZ vs ZZE123 カローラ ランクス 2ZZ 性能比較
9代目 カローラ フィールダー Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123G・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)と、9代目 カローラ ランクス Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)を比較。

WGNC34 ステージア 260RS vs BNR34 スカイライン GT-R 性能比較
初代 ステージア 260RS Autech version 260RS(1998年式 WGNC34・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・5人乗り)と、10代目 スカイライン GT-R M-spec Nur(2002年式 BNR34・4WD/6MT・2.6L+ツインターボ・280PS/40.0kgm・4人乗り)を比較。

ST246W カルディナ GT-FOUR vs ST215W カルディナ GT-T 新旧比較
3代目 カルディナ GT-FOUR(2005年式 ST246W・4WD/4AT・2.0L+ターボ・260PS/33.0kgm・5人乗り)と、2代目 カルディナ GT-T ActiveSport GT-T(2001年式 ST215W・4WD/5MT・2.0L+ターボ・260PS/33.0kgm・5人乗り)を比較。


HA97S アルト ハイブリッド 2021 vs HA37S アルト 2021 性能比較
9代目 アルト ハイブリッド Hybrid-S(2021年式 HA97S・FF/CVT・0.66L・49PS/5.9kgm・4人乗り)と、9代目 アルト A(2021年式 HA37S・FF/CVT・0.66L・46PS/5.6kgm・4人乗り)を比較。