R230:SLクラスの性能と維持費 FR/5AT 2人 2964万円 2009年式

このページでは、メルセデスベンツの2ドア・2人乗りオープンカー、5代目のR230型SLクラス SL65 AMG R230【2009/09モデル・612PS/102.0kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

R230 SLクラス
販売期間:2001/10 - 2012/03

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2011/12/19|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4600mm×全幅1820mm×全高1300mm、排気量は5980ccであることから、大雑把に分類すると6.0リットルクラス(6000cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4600mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


R230型 SLクラス [5980cc/612PS FR/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目SLクラスの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2011/05
230470型
[SL63 AMG R230]
6.2L-NA・FR/7AT・1939.0万円
525PS・64.0kgm・4.7km/L
525PS
64.0kgm
4.7km/L
2011/05
230477型
[SL600 R230]
5.5L-TB・FR/5AT・1959.0万円
517PS・84.6kgm・5.8km/L
517PS
84.6kgm
5.8km/L
2011/05
230471型
[SL550 R230]
5.5L-NA・FR/7AT・1533.0万円
387PS・54.0kgm・7.1km/L
387PS
54.0kgm
7.1km/L
R230型 5代目SLクラスまとめ【全8件】
SLクラスの新型モデル
6代目 231474型SLクラス
231474型SLクラスは2012/03に登場した6代目モデル。参考車両の「SL65 AMG R231」は全長4645mm、全幅1875mm、全高1310mmの車体に、630PS/102.0kgmを発生するM279型5980ccエンジンを搭載。

SLクラスの旧型モデル
4代目 129076型SLクラス
129076型SLクラスは1993/10に登場した4代目モデル。参考車両の「SL73 R129」は全長4500mm、全幅1810mm、全高1300mmの車体に、525PS/76.5kgmを発生する12098312型7290ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー メルセデスベンツ
車名&
グレード
SLクラス
SL65 AMG R230
その他 -
お値段 29640000円
車両型式 R230
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4600×幅1820×高1300mm
軸距&
輪距
2560mm
前1570mm/後1555mm
最小半径 5.1m
タイヤ 前輪:255/35R19
後輪:285/30R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2020kg
エンジン諸元
原動機型式 M275981
気筒配列 V型12気筒
排気量5980cc
圧縮比9.0
吸気方式 ツインターボ
最高出力 612PS[450kW]/4800-5100rpm
最大トルク 102.0kgm[1000Nm]/2000-4000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
M275981型エンジンの諸元と性能まとめ
V型12気筒とは‥シリンダをV字型に交互で12個配置する方式。満足度の高さはピカイチ。
V型12気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税101100円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税28500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額9500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2009/09モデルのSLクラスを15年落ちの中古で978.1万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    SLクラスの2009/09モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の30%である889.2万円に諸経費として88.9万円を足した978.1万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2009年式を15年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年経過 101100円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年-17年経過 28500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.2km/L×190円/L 306450円
オイル交換(5000km毎) 1回11000円×2回 22000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額9500円) 月額9500円×12ヶ月 114000円
ローン完済後の年間維持費 597700円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額163020円×12ヶ月 1956240円
ローン返済中の年間維持費 2554000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 77700円
名目 金額
自動車税(1年分) 101100円
自動車重量税(1年分) 28500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
306450円
(214520円)
(153230円)
(91940円)
オイル交換(5000km毎) 22000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額9500円) 114000円
ローン完済後の年間維持費 597700円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1956240円
ローン返済中の年間維持費 2554000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
77700円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は101100円、「2.5トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は28500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに11000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額9500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした77700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ49900円(ローン完済前は212900円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をSLクラスに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

SLクラスの維持費は高い?安い?

「SLクラスの年間維持費は597700円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてSLクラスの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いセンチュリー391600円-206100円
IS446100円-151600円
LC コンバーチブル477600円-120100円
LX544400円-53300円
基準6000ccクラス平均561100円-36600円
グランドチェロキー566800円-30900円
SLクラスの維持費597700円
レンジローバー635400円+37700円
レンジローバー ヴォーグ667400円+69700円
高い7シリーズ719600円+121900円

SLクラスの年間維持費を、6000ccクラスで最も維持費が安いセンチュリーと比較して206100円高く、最も高い7シリーズと比較して121900円安く、6000ccクラスの平均維持費との比較では36600円高くなっています。

最低額のセンチュリーと最高額の7シリーズは極端な例としても、6000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、SLクラスの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000ccクラスの車 ランキング

SLクラスを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%780万円65万円50万円
15%520万円44万円34万円
20%390万円33万円26万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は780万円(総支給額65万円/月、手取り50万円/月)、ここから月額維持費5.0万円を支払うと残りは45.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は520万円(総支給額44万円/月、手取り34万円/月)、5.0万円を支払うと残りは29.0万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が390万円(総支給額33万円/月、手取り26万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。5.0万円を引くと残りは21.0万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代31万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり190円を基準として、-50円となる140円から、+50円となる240円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
140円/L
225820円
[-80630円]
-25円
165円/L
266150円
[-40300円]
-10円
180円/L
290340円
[-16110円]
190円/L306450円
[0円]
+10円
200円/L
322600円
[+16150円]
+25円
215円/L
346800円
[+40350円]
+50円
240円/L
387120円
[+80670円]

燃費6.2km/LのR230型 SLクラスで10000km走行するのに必要な燃料は1613L、1リットルあたり190円としたときの燃料代は306450円になります。

参考までに、SLクラスの燃料タンクは80リットルですので、1613Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約14600円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては16150円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると40350円、50円も違ってくると80670円にもなります。

これをR230型 SLクラスの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり190円の場合を597700円としたとき、140円/Lに値下がりすれば517070円(86.5%)に、240円/Lに値上がりすれば678370円(113.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(101100円)なり重量税(28500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 29%
自動車重量税 1年分 28500円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 91940円 27%
オイル交換 年1回 11000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 3%
任意保険料 80% 91200円 27%
合計
[1万kmとの差額]
343800円
-253900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 25%
自動車重量税 1年分 28500円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 153230円 37%
オイル交換 年1回 11000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 3%
任意保険料 85% 96960円 23%
合計
[1万kmとの差額]
410900円
-186800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 21%
自動車重量税 1年分 28500円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 214520円 44%
オイル交換 年1回 15400円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 2%
任意保険料 90% 102600円 22%
合計
[1万kmとの差額]
482200円
-115500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料114000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて253900円安い343800円に、5000km走行では186800円安い410900円に、7000km走行では115500円安い482200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 13%
自動車重量税 1年分 28500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 459680円 57%
オイル交換 年3回 66000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 3%
任意保険料 100% 114000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
803400円
+205700円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 10%
自動車重量税 1年分 28500円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 612900円 62%
オイル交換 年4回 88000円 9%
タイヤ交換 2年毎 33600円 3%
任意保険料 100% 114000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
987000円
+389300円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc超クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

SLクラスの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.2km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 496.0km
航続距離(80%燃費) 400.0km
満タンプライス 15200円
1km走行コスト 30.65円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.2km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量80リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は496.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.6km/L)とすると航続距離は448.0km、80%(5.0km/L)だと400.0km、70%(4.3km/L)では344.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から80リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり190円では15200円、上で計算した航続距離を踏まえると496.0km(80%燃費時400.0km)を走行するのに15200円かかる計算です。

燃費を6.2km/Lとしたときの1km走行コストは30.65円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

M275981型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 285PS
4000回転時の馬力 570PS
4800回転時の馬力 612PS
5100回転時の馬力 612PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 102.0kgm
4000回転時のトルク 102.0kgm
4800回転時のトルク 91.3kgm
5100回転時のトルク 86.0kgm
M275981型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM275981型5980cc、V型12気筒のツインターボエンジンは4800-5100回転時に最高出力612馬力を、2000-4000回転時に最大トルク102.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する5100rpmまで」の3100rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は60.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

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輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.301kg/PS(2020kg/612PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.301kg/PS
車体+1人3.391kg/PS
車体+2人3.480kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.399kg/PS
車体+70kg3.415kg/PS
車体+80kg3.431kg/PS
車体+90kg3.448kg/PS
車体+100kg3.464kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.391kg/PS(2075kg/612PS)となり、数値としては0.090kg、比率にすると2.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.480kg/PS(2130kg/612PS)となり、数値としては0.179kg、比率にすると5.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

R230 SLクラスのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2009/09

-
SLクラス
3.391kg/PS
2075kg/612PS|6.0L-TT
[車体のみPWR:3.301]
2016/08

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
1835kg/507PS|3.5L-TT
車体のみPWR:3.511
2016/07

車種詳細
GT-R
3.184kg/PS
1815kg/570PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.088
2001/01

車種詳細
340R
3.567kg/PS
635kg/178PS|1.8L-NA
車体のみPWR:3.258
2014/06

車種詳細
Sクラス セダン AMG
3.722kg/PS
2345kg/630PS|6.0L-TT
車体のみPWR:3.635
2011/11

車種詳細
GT-R
3.264kg/PS
1795kg/550PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.164

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.391kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.052kg/PSから3.730kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの2人乗りクーペ「NC1型 NSX」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、ロータスの2人乗りオープンカー「謎型 340R」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「222179C型 Sクラス セダン AMG」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

R230型 SLクラス [SL65 AMG R230]のライバル車種|3.391kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は303.0PS/tとなっています。


SLクラスがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ゼファー1100RS|1062cc
3.363kg/PS
306kg/91.0PS/8.90kgm
[車体のみPWR:2.758]
2009/09

-
SLクラス|5980cc
3.391kg/PS
2075kg/612PS/102.0kgm
[車体のみPWR:3.301]

車種詳細
ゴールドウイング|1832cc
3.393kg/PS
397kg/117.0PS/17.10kgm
[車体のみPWR:2.923]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではSLクラスとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

ZRT10A ゼファー1100RSと競争してみる

まずSLクラスより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのゼファー1100RSが挙げられます。PWRの3.363kg/PSは車両重量251kgにライダーの体重55kgを加えた306kgを、最高出力91.0PSで割ったものです。

SC68 ゴールドウイングと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのゴールドウイングが挙げられます。PWRの3.393kg/PSは車両重量342kg+55kgの397kgを、最高出力117.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.638
平均ピストンスピード 15.81m/s
トルクウェイトレシオ 19.80kg/kgm
1馬力あたりのお値段 48431円
排気量1Lあたり馬力 102.34PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.06kgm/L
1気筒あたりの馬力 51.0PS
1気筒あたりのトルク 8.5kgm
パワーバンド比率 60.8%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
オープンカーのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは19.80kg/kgm(2020kg/102.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が29640000円、最高出力が612馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は48431円、逆に1万円あたりでは0.21馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は290588円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は102.34PS/L、トルクは17.06kgm/L、1気筒あたりの馬力は51.0馬力、トルクは8.5kgmとなり、このエンジンが612馬力を5100回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.81m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が93.0mmであるM275981型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6450回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.638になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

純正装着タイヤの285/30R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 285/30R19 | 直径 654mm

-20mm
幅265mm
-10mm
幅275mm
変更なし
幅285mm
+10mm
幅295mm
+20mm
幅305mm
-5%
25
扁平
265/25R19
37.7km/h
直径616mm
径差-38mm
275/25R19
38.0km/h
直径621mm
径差-33mm
285/25R19
38.3km/h
直径626mm
径差-28mm
295/25R19
38.6km/h
直径631mm
径差-23mm
305/25R19
38.9km/h
直径636mm
径差-18mm
0%
30
扁平
265/30R19
39.3km/h
直径642mm
径差-12mm
275/30R19
39.6km/h
直径648mm
径差-6mm
285/30R19
40.0km/h
654mm
0mm
295/30R19
40.4km/h
直径660mm
径差+6mm
305/30R19
40.7km/h
直径666mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
265/35R19
40.9km/h
直径669mm
径差+15mm
275/35R19
41.3km/h
直径676mm
径差+22mm
285/35R19
41.8km/h
直径683mm
径差+29mm
295/35R19
42.2km/h
直径690mm
径差+36mm
305/35R19
42.6km/h
直径697mm
径差+43mm
+10%
40
扁平
265/40R19
42.5km/h
直径695mm
径差+41mm
275/40R19
43.0km/h
直径703mm
径差+49mm
285/40R19
43.5km/h
直径711mm
径差+57mm
295/40R19
44.0km/h
直径719mm
径差+65mm
305/40R19
44.5km/h
直径727mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、265/30R19 、275/25R19、275/30R19 、285/25R19 、295/25R19 、305/25R19あたりのタイヤがおすすめです。

285/30R19のタイヤ幅を265mmから315mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを19インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが285/30R19のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】285/30R19のタイヤ銘柄と通販価格

R230型SLクラス[6.0L-TT FR/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.301kg/ps67.70
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力102.34ps/L49.71
1L換算トルク17.06kgm/L53.48
WB/TR比1.63863.92
ワイド&ロー指数0.71462.96
前面の面積2.366m²57.31
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点438.70

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費597700円25.17
100kmh回転数-43.42
航続距離-26.05
車の大きさ10.884m³47.74
室内の広さ(仮) 1.974m³36.26
最小回転半径5.1m51.43
馬力単価48431円14.67
ユーティリティ部門の得点286.14

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した R230型SLクラス[6.0L-TT FR/5AT] の総合得点は 724.84 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したR230型SLクラス(FR/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「5000cc超のオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

SLクラスの歴代モデル

6代目 231474型 SLクラス
231474 SLクラスは2012/03に登場した6代目モデル。参考車両の「SL65 AMG R231」は全長4645mm、全幅1875mm、全高1310mmの車体に、630PS/102.0kgmを発生するM279型5980ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

5代目 230475型 SLクラス
230475 SLクラスは2001/10に登場した5代目モデル。参考車両の「SL500 R230」は全長4535mm、全幅1830mm、全高1300mmの車体に、306PS/46.9kgmを発生するM113型4965ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

4代目 R129型 SLクラス
R129 SLクラスは1993/10に登場した4代目モデル。参考車両の「SL500-6.0 R129」は全長4550mm、全幅1815mm、全高1300mmの車体に、381PS/59.1kgmを発生する119982型5956ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。