213245C:Eクラス ステーションワゴンの性能と維持費 FR/9AT 803万円

このページでは、メルセデスベンツの5ドア・5人乗りワゴン、5代目のRBA-213245C型Eクラス ステーションワゴン AMG E250 Avantgarde-Sport S213【2016/11モデル・211PS/35.7kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

213245C Eクラス ステーションワゴン
販売期間:2016/11 -

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2017/03/01|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4960mm×全幅1850mm×全高1465mm、排気量は1991ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、排気量は2000cc以下なれど、全長と全幅が5ナンバー枠を超えていることにより3ナンバー登録になります。車体が大きい割りに排気量が小さいものの、ターボによる過給のおかげで非力さを感じることはなさそうです。
参考:200PS~250PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4960mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


213245C型 Eクラス ステーションワゴン [1991cc/211PS FR/9AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目Eクラス ステーションワゴンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/05
213204C型
[E220d Sport S213]
2.0L-TB・FR/9AT・963.0万円
200PS・20.4kgm・17.2km/L
200PS
20.4kgm
17.2km/L
2021/09
213259型
[E450 4matic exclusive S213]
3.0L-TB・4WD/9AT・1239.0万円
367PS・51.0kgm・10.8km/L
367PS
51.0kgm
10.8km/L
2019/10
213277C型
[E200 Avantgarde BSG S213]
1.5L-TB・FR/9AT・773.0万円
184PS・28.6kgm・12.5km/L
184PS
28.6kgm
12.5km/L
5代目 Eクラス 型式一覧 W213/S213/A238/C238系まとめ 2016-【全49車種】
Eクラス ステーションワゴンの新型モデル
6代目 214246型Eクラス ステーションワゴン
214246型Eクラス ステーションワゴンは2024/02に登場した6代目モデル。参考車両の「E300 Exclusive S214」は全長4960mm、全幅1880mm、全高1480mmの車体に、258PS/40.8kgmを発生する254M20型1997ccエンジンを搭載。

Eクラス ステーションワゴンの旧型モデル
4代目 212276型Eクラス ステーションワゴン
212276型Eクラス ステーションワゴンは2010/02に登場した4代目モデル。参考車両の「E63S AMG 4matic S212」は全長4920mm、全幅1870mm、全高1520mmの車体に、585PS/81.5kgmを発生するM157型5461ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー メルセデスベンツ
車名&
グレード
Eクラス ステーションワゴン
AMG E250 Avantgarde-Sport S213
その他 アバンギャルドスポーツ
お値段 8030000円
車両型式 RBA-213245C
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
9速AT・9速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4960×幅1850×高1465mm
室内寸法 長1970×幅1520×高1210mm
軸距&
輪距
2940mm
前1600mm/後1590mm
最小半径 5.4m
最低高 130mm
タイヤ 前輪:245/40R19
後輪:275/35R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1780kg
エンジン諸元
原動機型式 M274
気筒配列 直列4気筒
排気量1991cc
圧縮比9.8
吸気方式 ターボ
最高出力 211PS[155kW]/5500rpm
最大トルク 35.7kgm[350Nm]/1200-4000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 13.6km/L(32.0mpg)
100km燃費 7.4L/100km
M274型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、Eクラス ステーションワゴンの新車を923.5万円(諸費用として120.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷12.6×185円/L 146830円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 305400円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額153910円×12ヶ月 1846920円
ローン返済中の年間維持費 2152300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
146830円
(102780円)
(73420円)
(44050円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 305400円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1846920円
ローン返済中の年間維持費 2152300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から8年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は39500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算25500円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

Eクラス ステーションワゴンの維持費は高い?安い?

「Eクラス ステーションワゴンの年間維持費は305400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてEクラス ステーションワゴンの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス189800円-115600円
ヴォクシー ハイブリッド227000円-78400円
スイフト スポーツ275300円-30100円
Eクラス ステーションワゴンの維持費305400円
シビック タイプR312300円+6900円
基準2000ccクラス平均316600円+11200円
アコード345200円+39800円
WRX STI364700円+59300円
エクスプローラー413900円+108500円
高いBX484900円+179500円

Eクラス ステーションワゴンの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して115600円高く、最も高いBXと比較して179500円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では11200円安くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、Eクラス ステーションワゴンの維持費は ちょっと安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

Eクラス ステーションワゴンを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%400万円34万円27万円
15%260万円22万円17万円
20%200万円17万円14万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は400万円(総支給額34万円/月、手取り27万円/月)、ここから月額維持費2.5万円を支払うと残りは24.5万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は260万円(総支給額22万円/月、手取り17万円/月)、2.5万円を支払うと残りは14.5万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が200万円(総支給額17万円/月、手取り14万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.5万円を引くと残りは11.5万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代15万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費12.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
107150円
[-39680円]
-25円
160円/L
127000円
[-19830円]
-10円
175円/L
138900円
[-7930円]
185円/L146830円
[0円]
+10円
195円/L
154780円
[+7950円]
+25円
210円/L
166680円
[+19850円]
+50円
235円/L
186520円
[+39690円]

燃費12.6km/Lの213245C型 Eクラス ステーションワゴンで10000km走行するのに必要な燃料は793.7L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は146830円になります。

参考までに、Eクラス ステーションワゴンの燃料タンクは66リットルですので、793.7Lの給油回数は13回、1回あたりの燃料代は約11300円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7950円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると19850円、50円も違ってくると39690円にもなります。

これを213245C型 Eクラス ステーションワゴンの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を305400円としたとき、135円/Lに値下がりすれば265720円(87.0%)に、235円/Lに値上がりすれば345090円(113.0%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 22%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 44050円 25%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 6%
任意保険料 80% 52800円 30%
合計
[1万kmとの差額]
178300円
-127100円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 73420円 35%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 85% 56160円 26%
合計
[1万kmとの差額]
211100円
-94300円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 16%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 102780円 42%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 90% 59400円 23%
合計
[1万kmとの差額]
245900円
-59500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて127100円安い178300円に、5000km走行では94300円安い211100円に、7000km走行では59500円安い245900円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 220250円 54%
オイル交換 年3回 33000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 6%
任意保険料 100% 66000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
409200円
+103800円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 8%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 293660円 58%
オイル交換 年4回 44000円 9%
タイヤ交換 2年毎 33600円 7%
任意保険料 100% 66000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
502000円
+196600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ステーションワゴン編

Eクラス ステーションワゴンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 13.6km/L
燃料タンク容量 66L
航続距離(カタログ燃費) 897.6km
航続距離(80%燃費) 719.4km
満タンプライス 12210円
1km走行コスト 13.60円
1万円でどこまで行ける? 735.1km

JC08モード燃費が13.6km/L、燃料タンク容量66リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は897.6kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.2km/L)とすると航続距離は805.2km、80%(10.9km/L)だと719.4km、70%(9.5km/L)では627.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から66リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では12210円、上で計算した航続距離を踏まえると897.6km(80%燃費時719.4km)を走行するのに12210円かかる計算です。

燃費を12.6km/Lとしたときの1km走行コストは13.60円、10万km走行したときの燃料代は136.0万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら13.6万円/年、7年10万kmなら19.4万円/年、5年10万kmなら27.2万円/年、3年10万kmなら45.3万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば735.1km(往復なら片道367.6km)、カタログ値の80%なら588.1km(片道294.1km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

M274型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1200回転時の馬力 60PS
4000回転時の馬力 199PS
5500回転時の馬力 211PS
各回転域でのトルク
1200回転時のトルク 35.7kgm
4000回転時のトルク 35.7kgm
5500回転時のトルク 27.5kgm
M274型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM274型1991cc、直列4気筒のターボエンジンは5500回転時に最高出力211馬力を、1200-4000回転時に最大トルク35.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1200rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の4300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は78.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.436kg/PS(1780kg/211PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.436kg/PS
車体+1人8.697kg/PS
車体+5人9.739kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.720kg/PS
車体+70kg8.768kg/PS
車体+80kg8.815kg/PS
車体+90kg8.863kg/PS
車体+100kg8.910kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.697kg/PS(1835kg/211PS)となり、数値としては0.261kg、比率にすると3.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.739kg/PS(2055kg/211PS)となり、数値としては1.303kg、比率にすると15.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

213245C Eクラス ステーションワゴンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2016/11

-
Eクラス ステーションワゴン
8.697kg/PS
1835kg/211PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:8.436]
2004/04

車種詳細
スイフト スポーツ
8.565kg/PS
985kg/115PS|1.5L-NA
車体のみPWR:8.087
2009/10

車種詳細
エルグランド
8.646kg/PS
2075kg/240PS|3.5L-NA
車体のみPWR:8.417
2018/11

車種詳細
UX
8.764kg/PS
1525kg/174PS|2.0L-NA
車体のみPWR:8.448
2012/07

車種詳細
iQ GRMN
8.566kg/PS
1045kg/122PS|1.4L-SC
車体のみPWR:8.115
2015/07

車種詳細
ゴルフ オールトラック
8.861kg/PS
1595kg/180PS|1.8L-TB
車体のみPWR:8.556

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.697kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

8.523kg/PSから8.871kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「HT81S型 スイフト スポーツ」、日産の8人乗りミニバン「E51型 エルグランド」、レクサスの5人乗りSUV「MZAA10型 UX」、トヨタの4人乗りハッチバック「NGJ10型 iQ GRMN」、フォルクスワーゲンの5人乗りSUV「AUCJSF型 ゴルフ オールトラック」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

213245C型 Eクラス ステーションワゴン [AMG E250 Avantgarde-Sport S213]のライバル車種|8.697kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は118.5PS/tとなっています。


Eクラス ステーションワゴンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CRF250M|249cc
8.696kg/PS
200kg/23.1PS/2.24kgm
[車体のみPWR:6.304]
1速ギヤ速度:37.8km/h
最小TWR:0.777
2016/11

-
Eクラス ステーションワゴン|1991cc
8.697kg/PS
1835kg/211PS/35.7kgm
[車体のみPWR:8.436]
1速ギヤ速度:42.6km/h
最小TWR:1.025

車種詳細
シャドウ スラッシャー|398cc
8.697kg/PS
287kg/32.6PS/3.57kgm
[車体のみPWR:7.030]
1速ギヤ速度:50.3km/h
最小TWR:1.146

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではEクラス ステーションワゴンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MD38 CRF250Mと競争してみる

まずEクラス ステーションワゴンより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCRF250Mが挙げられます。PWRの8.696kg/PSは車両重量145kgにライダーの体重55kgを加えた200kgを、最高出力23.1PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCRF250Mに4.8km/h勝り、1速TWRは0.248kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NC40 シャドウ スラッシャーと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのシャドウ スラッシャーが挙げられます。PWRの8.697kg/PSは車両重量232kg+55kgの287kgを、最高出力32.6PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は7.7km/h劣り、1速TWRは0.121kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.843
平均ピストンスピード 16.87m/s
トルクウェイトレシオ 49.86kg/kgm
1馬力あたりのお値段 38057円
排気量1Lあたり馬力 105.98PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.93kgm/L
1気筒あたりの馬力 52.8PS
1気筒あたりのトルク 8.9kgm
パワーバンド比率 78.2%
燃費×馬力 2669.2pt
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは49.86kg/kgm(1780kg/35.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が8030000円、最高出力が211馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は38057円、逆に1万円あたりでは0.26馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は224930円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は105.98PS/L、トルクは17.93kgm/L、1気筒あたりの馬力は52.8馬力、トルクは8.9kgmとなり、このエンジンが211馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.87m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるM274型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.843になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が12.65km/L、最高出力が211PSであるこの車の獲得ポイントは2669.2ptになります。
戯れに車両重量1780kgを100kg単位にした17.8で割ってみたところ、その数値は149.95ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 3.623m³
1人あたりのスペース 0.725m³
室内長/全長 39.7%
室内幅/全幅 82.2%
室内高/全高 82.6%
室内容積/車両体積 27.0%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.623m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.725m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.7%、同じく室内幅と全幅の比率は82.2%、同じく室内高と全高の比率は82.6%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


Eクラス ステーションワゴンでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.736m
期待される荷室の幅 1.420m
対角線の長さ 2.243m
期待される荷室の面積 2.465m²

縦方向の長さが1.736m(対角線では2.243m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 275/35R19|タイヤ直径 67.5cm|円周長 212.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.354 16.42 -
-
46km/h 12900rpm 1736.9kgm
2速 3.243 9.95 0.606 1-2/
3640rpm
77km/h 7820rpm 1052.1kgm
3速 2.252 6.91 0.694 2-3/
4160rpm
111km/h 5430rpm 730.6kgm
4速 1.636 5.02 0.726 3-4/
4360rpm
152km/h 3940rpm 530.8kgm
5速 1.211 3.71 0.740 4-5/
4440rpm
206km/h 2920rpm 392.9kgm
6速 1.000 3.07 0.826 5-6/
4960rpm
249km/h 2410rpm 324.4kgm
7速 0.865 2.65 0.865 6-7/
5190rpm
288km/h 2080rpm 280.6kgm
8速 0.717 2.20 0.829 7-8/
4970rpm
347km/h 1730rpm 232.6kgm
9速 0.601 1.84 0.838 8-9/
5030rpm
414km/h 1450rpm 195.0kgm
Final 3.067 レシオカバレッジ(変速比幅)8.908

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1200-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.067)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(35.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.067)÷タイヤの有効半径(0.3375m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は9速ギヤの414km(5500rpmでは379.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1200-4000回転で最大トルク35.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば49.86kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.436kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1736.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1780kg)を1速ギヤの最大駆動力(1736.9kgm)で割ってみると1.025kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(27.5kgm)からTWRを算出すると1.330kg/kgmとなり、1200-5500回転の回転域では1.025-1.330kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

213245C型Eクラス ステーションワゴンに搭載されたM274型1991ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5500rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ43km/h-
2速ギヤ70km/h3330rpm
3速ギヤ101km/h3820rpm
4速ギヤ139km/h3990rpm
5速ギヤ188km/h4070rpm
6速ギヤ228km/h4540rpm
7速ギヤ264km/h4760rpm
8速ギヤ318km/h4560rpm
9速ギヤ380km/h4610rpm

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると43km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3330rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は70km/h(+27km/h)になります。

3速ギヤでは3820rpmまで落ちて5500rpmで101km/h(+31km/h)に、4速ギヤでは3990rpmまで落ちて5500rpmで139km/h(+38km/h)に、5速ギヤでは4070rpmまで落ちて5500rpmで188km/h(+49km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4540rpmまで落ちて5500rpmで228km/h(+40km/h)に、7速ギヤでは4760rpmまで落ちて5500rpmで264km/h(+36km/h)に、8速ギヤでは4560rpmまで落ちて5500rpmで318km/h(+54km/h)に、9速ギヤでは4610rpmまで落ちて5500rpmで380km/h(+62km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5160 7740 10320 12900 15480 18060 23230
2速 3130 4690 6250 7820 9380 10940 14070
3速 2170 3260 4340 5430 6510 7600 9770
4速 1580 2370 3150 3940 4730 5520 7100
5速 1170 1750 2330 2920 3500 4090 5250
6速 960 1450 1930 2410 2890 3370 4340
7速 830 1250 1670 2080 2500 2920 3750
8速 690 1040 1380 1730 2070 2420 3110
9速 580 870 1160 1450 1740 2030 2610
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.601)を選択して時速100kmにて走行すると1450回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは870回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1010回転、一般的な高速道路の80km/hでは1160回転、100km/hでは1450回転、制限速度が120km/hになると1740回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2610回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 15 23 31 39 46 54 62
2速 13 26 38 51 64 77 90 102
3速 18 37 55 74 92 111 129 147
4速 25 51 76 101 127 152 178 203
5速 34 69 103 137 171 206 240 274
6速 41 83 124 166 207 249 290 332
7速 48 96 144 192 240 288 336 384
8速 58 116 174 231 289 347 405 463
9速 69 138 207 276 345 414 483 552

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの275/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R19 | 直径 675mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
30
扁平
255/30R19
37.7km/h
直径636mm
径差-39mm
265/30R19
38.0km/h
直径642mm
径差-33mm
275/30R19
38.4km/h
直径648mm
径差-27mm
285/30R19
38.8km/h
直径654mm
径差-21mm
295/30R19
39.1km/h
直径660mm
径差-15mm
0%
35
扁平
255/35R19
39.2km/h
直径662mm
径差-13mm
265/35R19
39.6km/h
直径669mm
径差-6mm
275/35R19
40.0km/h
675mm
0mm
285/35R19
40.5km/h
直径683mm
径差+8mm
295/35R19
40.9km/h
直径690mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
255/40R19
40.7km/h
直径687mm
径差+12mm
265/40R19
41.2km/h
直径695mm
径差+20mm
275/40R19
41.7km/h
直径703mm
径差+28mm
285/40R19
42.1km/h
直径711mm
径差+36mm
295/40R19
42.6km/h
直径719mm
径差+44mm
+10%
45
扁平
255/45R19
42.3km/h
直径713mm
径差+38mm
265/45R19
42.8km/h
直径722mm
径差+47mm
275/45R19
43.3km/h
直径731mm
径差+56mm
285/45R19
43.9km/h
直径740mm
径差+65mm
295/45R19
44.4km/h
直径749mm
径差+74mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R19 、265/30R19、265/35R19 、275/30R19 、285/30R19 、295/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R19のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R19の適応サイズと性能の変化 [213245C型Eクラス ステーションワゴン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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213245C型Eクラス ステーションワゴン[2.0Lターボ FR/9AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.436kg/ps53.65
1速ギヤ加速性能1.025kg/kgm61.77
1L換算馬力105.98ps/L51.03
1L換算トルク17.93kgm/L56.18
WB/TR比1.84342.78
ワイド&ロー指数0.79257.30
前面の面積2.710m²47.68
最低地上高130mm59.96
スポーツ性能部門の得点430.35

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費13.6km/L43.67
年間維持費305400円51.95
100kmh回転数1450rpm63.78
航続距離897.6km60.66
車の大きさ13.443m³57.88
室内の広さ3.623m³51.95
最小回転半径5.4m45.31
馬力単価38057円28.31
ユーティリティ部門の得点403.51

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 213245C型Eクラス ステーションワゴン[2.0Lターボ FR/9AT] の総合得点は 833.86 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した213245C型Eクラス ステーションワゴン(FR/9AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「2000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

Eクラス ステーションワゴンの歴代モデル

6代目 214214型 Eクラス オールテレイン
214214 Eクラス オールテレインは2024/02に登場した6代目モデル。参考車両の「E220d 4MATIC ALLTERRAIN S214」は全長4960mm、全幅1890mm、全高1495mmの車体に、197PS/44.9kgmを発生する654M型1992ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

5代目 213042C型 Eクラス セダン
213042C Eクラス セダンは2016/07に登場した5代目モデル。参考車両の「E200 Avantgarde W213」は全長4930mm、全幅1850mm、全高1455mmの車体に、184PS/30.6kgmを発生するM274型1991ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 212201C型 Eクラス ステーションワゴン
212201C Eクラス ステーションワゴンは2010/02に登場した4代目モデル。参考車両の「E220 BlueTEC S212」は全長4910mm、全幅1855mm、全高1500mmの車体に、177PS/40.8kgmを発生するOM651型2142ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

3代目 211282型 Eクラス ステーションワゴン
211282 Eクラス ステーションワゴンは2003/08に登場した3代目モデル。参考車両の「E320 4Matic Avantgarde S211」は全長4850mm、全幅1820mm、全高1505mmの車体に、224PS/32.1kgmを発生するM112型3199ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

2代目 W210型 Eクラス
W210 Eクラスは1995/07に登場した2代目モデル。参考車両の「E320 W210」は全長4800mm、全幅1800mm、全高1425mmの車体に、220PS/32.1kgmを発生する104995型3199ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 W124型 Eクラス
W124 Eクラスは1993/10に登場した初代モデル。参考車両の「E400-4.2 S3」は全長4740mm、全幅1765mm、全高1410mmの車体に、312PS/43.3kgmを発生する119975型4195ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。