このページでは、メルセデスベンツの5ドア・5人乗りワゴン、6代目の3CA-214204C型Eクラス ステーションワゴン E220d Avant-Garde S214【2024/02モデル・197PS/44.9kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。
214204C Eクラス ステーションワゴン 販売期間:2024/02 - 現行車 |
ボディサイズが全長4960mm×全幅1880mm×全高1470mm、排気量は1992ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、排気量は2000cc以下なれど、全長と全幅が5ナンバー枠を超えていることにより3ナンバー登録になります。車体が大きい割りに排気量が小さいものの、ターボによる過給のおかげで非力さを感じることはなさそうです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧
駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。
ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4960mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。
214204C型 Eクラス ステーションワゴン [1992cc/197PS FR/9AT] お品書き
維持費にまつわるエトセトラ | エンジンの最高出力・最大トルク | No Data | タイヤサイズ変更とメーター誤差 | 各種スペックの相対評価と通知表 |
お金にまつわるエトセトラ 1年間のランニングコスト | |
エンジン性能と特性 パワーウェイトレシオ | |
No Data | |
タイヤサイズ変更と スピードメーター誤差 | |
各種スペックの相対評価と レーダーチャート |
6代目Eクラス ステーションワゴンの類型&他グレード 新着順
- 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
- 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
年式 画像 | 車両型式 グレード | 出力 燃費 | |
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2024/03 |
214246型 [E300 Exclusive S214]2.0L-TB・FR/9AT・1139.0万円 258PS・40.8kgm・13.6km/L |
258PS 40.8kgm 13.6km/L |
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2024/03 |
214046型 [E300 Exclusive W214]2.0L-TB・FR/9AT・1126.0万円 258PS・40.8kgm・14.0km/L |
258PS 40.8kgm 14.0km/L |
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2024/03 |
214214型 [E220d 4MATIC ALLTERRAIN S214]2.0L-TB・4WD/9AT・1098.0万円 197PS・44.9kgm・- |
197PS 44.9kgm - |
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6代目Eクラス ステーションワゴンの車両型式・グレード一覧【全8車種】 |
Eクラス ステーションワゴンの旧型モデル | |
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5代目 213289型Eクラス ステーションワゴン | |
213289型Eクラス ステーションワゴンは2016/07に登場した5代目モデル。参考車両の「AMG E63-S 4matic-plus S213」は全長5005mm、全幅1905mm、全高1475mmの車体に、612PS/86.7kgmを発生するM177型3982ccエンジンを搭載。 |
主要諸元とエンジン諸元
主要諸元 | |
---|---|
メーカー | メルセデスベンツ |
車名& グレード |
Eクラス ステーションワゴン E220d Avant-Garde S214 |
その他 | MP202401 |
お値段 | 9550000円 |
車両型式 | 3CA-214204C |
駆動方式 変速機 |
FR・後輪駆動(RWD,2WD) 9速AT・9速オートマ車 |
ドア/定員 | 5ドア/5名乗車 |
車体寸法 | 長4960×幅1880×高1470mm |
軸距& 輪距 |
2960mm 前1630mm/後1645mm |
最小半径 | 5.4m |
最低高 | 145mm |
タイヤ | 前輪:225/55R18 後輪:225/55R18 |
ブレーキ | 前:ベンチレーテッドディスク 後:ベンチレーテッドディスク |
車両重量 | 1930kg |
エンジン諸元 | |
---|---|
原動機型式 | 654M |
気筒配列 | 直列4気筒+モーター |
排気量 | 1992cc |
吸気方式 | ターボ |
最高出力 | 197PS[145kW]/3600rpm |
最大トルク | 44.9kgm[440Nm]/1800-2800rpm |
使用燃料 | 軽油(ディーゼル燃料) |
WLTC燃費 | 18.2km/L(42.8mpg) |
JC08燃費 | 19.4km/L(45.6mpg) |
100km燃費 | 5.5L/100km |
モーター諸元 | |
電動機型式 | EM0023 |
出力 | 17kW/1500-2500rpm |
トルク | 205Nm/0-750rpm |
※654M型エンジンの諸元と性能まとめ ※直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。 ※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧 ※直列4気筒の最高出力ランキング |
税金と年間維持費のシミュレーション
ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税36000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代、月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。
さらに、Eクラス ステーションワゴンの新車を1098.2万円(諸費用として143.2万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。
- ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
- 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費
名目 | 区分 | 金額 | |
---|---|---|---|
自動車税(1年分) | 2000cc以下 | 11年未満 | 36000円 |
自動車重量税(1年分) | 2.0トン以下 | 13年未満 | 16400円 |
自賠責保険料(1年分) | 自家用乗用車 | 8825円 | |
燃料代(年間1万km) | 10000km÷18.2km/L×155円/L | 85160円 | |
オイル交換(5000km毎) | 1回5500円×2回 | 11000円 | |
タイヤ交換(5年5万km毎) | 1本18000円×4本÷5年 | 14400円 | |
任意保険料(月額5500円) | 月額5500円×12ヶ月 | 66000円 | |
ローン完済後の年間維持費 | 237800円 | ||
名目 | 区分 | 金額 | |
車のローン額(1年分) | 月額183040円×12ヶ月 | 2196480円 | |
ローン返済中の年間維持費 | 2434300円 | ||
次回車検費用の積み立て目安 | |||
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 | 53500円 |
名目 | 金額 |
---|---|
自動車税(1年分) | 36000円 |
自動車重量税(1年分) | 16400円 |
自賠責保険料(1年分) | 8825円 |
年間10000km走行燃料代 年間7000km走行の場合 年間5000km走行の場合 年間3000km走行の場合 |
85160円 (59610円) (42580円) (25550円) |
オイル交換(5000km毎) | 11000円 |
タイヤ交換(4年4万km毎) | 14400円 |
任意保険料(月額5500円) | 66000円 |
ローン完済後の年間維持費 | 237800円 |
名目 | 金額 |
車のローン額(1年分) | 2196480円 |
ローン返済中の年間維持費 | 2434300円 |
次回車検費用の積み立て目安 | |
重量税2年分+自賠責24ヶ月分 +検査手数料等3000円程度 |
53500円 |
- 初度登録から0年経過車の場合、「2000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は36000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
- エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
- タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
- 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
- 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
- 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
- 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。 - 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
- 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
- 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
- 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。
Eクラス ステーションワゴン【E220d Avant-Garde S214】の場合、維持費の月額は19900円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。
「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。
Eクラス ステーションワゴンの維持費は高い?安い?
「Eクラス ステーションワゴンの年間維持費は237800円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてEクラス ステーションワゴンの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。
車名 | 年間維持費 | 差額 | |
---|---|---|---|
安い | プリウス | 189800円 | -48000円 |
↑ | ヴォクシー ハイブリッド | 227000円 | -10800円 |
→ | Eクラス ステーションワゴンの維持費 | 237800円 | |
↑ | スイフト スポーツ | 275300円 | +37500円 |
↑ | シビック タイプR | 312300円 | +74500円 |
基準 | 2000ccクラス平均 | 316600円 | +78800円 |
↓ | アコード | 345200円 | +107400円 |
↓ | WRX STI | 364700円 | +126900円 |
↓ | エクスプローラー | 413900円 | +176100円 |
高い | BX | 484900円 | +247100円 |
Eクラス ステーションワゴンの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して48000円高く、最も高いBXと比較して247100円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では78800円安くなっています。
最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、Eクラス ステーションワゴンの維持費は かなり安い! と言えそうです。
Eクラス ステーションワゴンを維持するための年収要件
せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。
覚悟% | 年収 | 月給 | 手取り |
---|---|---|---|
10% | 310万円 | 26万円 | 20万円 |
15% | 210万円 | 18万円 | 14万円 |
20% | 150万円 | 13万円 | 10万円 |
維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は310万円(総支給額26万円/月、手取り20万円/月)、ここから月額維持費2.0万円を支払うと残りは18.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。
15%まで許容する場合に必要な年収は210万円(総支給額18万円/月、手取り14万円/月)、2.0万円を支払うと残りは12.0万円になります。
さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が150万円(総支給額13万円/月、手取り10万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.0万円を引くと残りは8.0万円…まあ…余裕があるとは言えません。
多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代9万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)
燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション
現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。
ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。
というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円を基準として、-50円となる105円から、+50円となる205円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費18.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。
燃料価格/L | 10000km燃料代 [差額] |
---|---|
-50円 105円/L | 57700円 [-27460円] |
-25円 130円/L | 71440円 [-13720円] |
-10円 145円/L | 79680円 [-5480円] |
155円/L | 85160円 [0円] |
+10円 165円/L | 90670円 [+5510円] |
+25円 180円/L | 98910円 [+13750円] |
+50円 205円/L | 112650円 [+27490円] |
燃費18.2km/Lの214204C型 Eクラス ステーションワゴンで10000km走行するのに必要な燃料は549.5L、1リットルあたり155円としたときの燃料代は85160円になります。
参考までに、Eクラス ステーションワゴンの燃料タンクは66リットルですので、549.5Lの給油回数は9回、1回あたりの燃料代は約9470円です。
ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては5510円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると13750円、50円も違ってくると27490円にもなります。
これを214204C型 Eクラス ステーションワゴンの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円の場合を237800円としたとき、105円/Lに値下がりすれば210340円(88.5%)に、205円/Lに値上がりすれば265290円(111.6%)になる計算です。
安くなるものについては自動車税(36000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。
ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。
税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km
せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。
走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。
年間3000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 23% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 11% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 6% |
燃料代 3000km分 | 25550円 | 17% |
オイル交換 年1回 | 5500円 | 4% |
タイヤ交換 6年毎 | 9600円 | 6% |
任意保険料 80% | 52800円 | 33% |
合計 [1万kmとの差額] |
154700円 -83100円 |
- |
年間5000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 21% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 9% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 5% |
燃料代 5000km分 | 42580円 | 24% |
オイル交換 年1回 | 5500円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 9600円 | 5% |
任意保険料 85% | 56160円 | 33% |
合計 [1万kmとの差額] |
175100円 -62700円 |
- |
年間7000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 18% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 8% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 4% |
燃料代 7000km分 | 59610円 | 30% |
オイル交換 年1回 | 7700円 | 4% |
タイヤ交換 6年毎 | 9600円 | 5% |
任意保険料 90% | 59400円 | 31% |
合計 [1万kmとの差額] |
197600円 -40200円 |
- |
自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。
タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。
年間3000km走行では、10000km走行に比べて83100円安い154700円に、5000km走行では62700円安い175100円に、7000km走行では40200円安い197600円という結果になりました。
多走行距離での年間維持費|15000km・20000km
続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。
年間15000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 12% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 5% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 3% |
燃料代 15000km分 | 127740円 | 41% |
オイル交換 年3回 | 33000円 | 11% |
タイヤ交換 2.7年毎 | 21600円 | 7% |
任意保険料 100% | 66000円 | 21% |
合計 [1万kmとの差額] |
309600円 +71800円 |
- |
年間20000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 10% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 4% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 2% |
燃料代 20000km分 | 170320円 | 46% |
オイル交換 年4回 | 44000円 | 12% |
タイヤ交換 2年毎 | 28800円 | 8% |
任意保険料 100% | 66000円 | 18% |
合計 [1万kmとの差額] |
370400円 +132600円 |
- |
自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。
「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
---|
2000cc以下クラス編 |
小型車&普通車の新車編 |
---|
ステーションワゴン編 |
【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?
ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(13.6km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(17.9km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(21.2km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(18.2km/L)ということになります。
ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での軽油代85160円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。
- 1リットル155円として計算。
- []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合の軽油代。
「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…? | |
市街地 | 13.6km/L → 14.0km/L |
郊外 | 17.9km/L → 18.4km/L |
高速道路 | 21.2km/L → 21.8km/L |
●例1:都市部にお住まい
まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。
市街地90%・郊外5%・高速5% | ||
---|---|---|
市街地 | 9000km | 102580円 [99650円] |
郊外 | 500km | 4320円 [4220円] |
高速道路 | 500km | 3660円 [3550円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 110560円 +25400円 14.0km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 107420円 -3140円 14.4km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が13.6km/Lでは軽油661.8Lを消費して、軽油代は102580円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が17.9km/Lでは軽油27.9Lを消費して、軽油代は4320円になります。 - 高速道路走行の軽油代
高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が21.2km/Lでは軽油23.6Lを消費して、軽油代は3660円になります。
このパターンでは使用した燃料量が713.3L、かかった軽油代が110560円となり、平均燃費は14.0km/L(-4.2km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+25400円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると軽油代は107420円となり、3140円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で15700円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?
●例2:市街地と郊外を行き来
次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。
市街地50%・郊外50%・高速0% | ||
---|---|---|
市街地 | 5000km | 56980円 [55350円] |
郊外 | 5000km | 43290円 [42110円] |
高速道路 | 0km | 0円 [0円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 100270円 +15110円 15.5km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 97460円 -2810円 15.9km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が13.6km/Lでは367.6Lを消費して、軽油代は56980円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が17.9km/Lでは279.3Lを消費して、軽油代は43290円になります。
このパターンでは使用した燃料量が646.9L、かかった軽油代が100270円となり、平均燃費は15.5km/L(-2.7km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+15110円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着では軽油代が97460円となり、1年間で2810円、5年間で14050円の経費削減になる計算です。
●例3:市街地・郊外・高速道路をMix
続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。
市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3% | ||
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市街地 | 3330km | 37960円 [36870円] |
郊外 | 3340km | 28920円 [28130円] |
高速道路 | 3330km | 24350円 [23680円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 91230円 +6070円 17.0km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 88680円 -2550円 17.5km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が13.6km/Lでは244.9Lを消費して、軽油代は37960円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が17.9km/Lでは186.6Lを消費して、軽油代は28920円になります。 - 高速道路走行の軽油代
高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が21.2km/Lでは157.1Lを消費して、軽油代は24350円になります。
このパターンでは使用した燃料量が588.6L、かかった軽油代が91230円となり、平均燃費は17.0km/L(-1.2km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+6070円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着では軽油代が88680円となり、1年間で2550円、5年間で12750円の経費削減になる計算です。
●例4:農村部にお住まい
最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。
市街地5%・郊外90%・高速5% | ||
---|---|---|
市街地 | 500km | 5700円 [5530円] |
郊外 | 9000km | 77930円 [75810円] |
高速道路 | 500km | 3660円 [3550円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 87290円 +2130円 17.8km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 84890円 -2400円 18.3km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が13.6km/Lでは36.8Lを消費して、軽油代は5700円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が17.9km/Lでは502.8Lを消費して、軽油代は77930円になります。 - 高速道路走行の軽油代
高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が21.2km/Lでは23.6Lを消費して、軽油代は3660円になります。
このパターンでは使用した燃料量が563.2L、かかった軽油代が87290円となり、平均燃費は17.8km/L(-0.4km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+2130円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着では軽油代が84890円となり、1年間で2400円、5年間で12000円の経費削減になる計算です。
以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(14.0km/L・15.5km/L・17.0km/L・17.8km/L)、軽油代のほうもなかなかな違い(110560円・100270円・91230円・87290円)が出てくることがわかります。
市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離
各モード燃費と航続距離 | |
---|---|
燃料タンク容量 | 66リットル |
WLTCモード燃費 18.2km/L |
1201.2km |
市街地燃費 13.6km/L |
897.6km [-303.6km] |
郊外燃費 17.9km/L |
1181.4km [-19.8km] |
高速道路燃費 21.2km/L |
1399.2km [+198.0km] |
満タン給油価格 | 10230円 |
1km走行コスト | 8.52円 |
1万円走行距離 | 1174.2km |
WLTCモード燃費が18.2km/L、燃料タンク容量66リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1201.2kmです。
実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(16.4km/L)とすると航続距離は1082.4km、80%(14.6km/L)だと963.6km、70%(12.7km/L)では838.2kmになります。
WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。
燃料タンクの容量を66Lとしたとき、市街地モード燃費13.6km/Lでの航続距離は897.6km(-303.6km)、郊外モード燃費17.9km/Lでの航続距離は1181.4km(-19.8km)、高速道路モード燃費21.2km/Lでの航続距離は1399.2km(+198.0km)となります。
ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。
燃料タンクに1滴の燃料もない状態から66リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり155円では10230円、上で計算した航続距離を踏まえると1201.2km(80%燃費時963.6km)を走行するのに10230円かかる計算です。
燃費を18.2km/Lとしたときの1km走行コストは8.52円、10万km走行したときの燃料代は85.2万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら8.5万円/年、7年10万kmなら12.2万円/年、5年10万kmなら17.0万円/年、3年10万kmなら28.4万円/年となります。
ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1174.2km(往復なら片道587.1km)、カタログ値の80%なら939.4km(片道469.7km)離れたところまで行くことができます。
カタログデータから見えてくる要素
654M型エンジン簡易性能曲線図 | |
---|---|
各回転域での馬力 | |
1800回転時の馬力 | 113PS |
2800回転時の馬力 | 176PS |
3600回転時の馬力 | 197PS |
各回転域でのトルク | |
1800回転時のトルク | 44.9kgm |
2800回転時のトルク | 44.9kgm |
3600回転時のトルク | 39.2kgm |
654M型エンジンの性能 |
まずおさらいとして、搭載している654M型1992cc、直列4気筒+モーターのターボエンジンは3600回転時に最高出力197馬力を、1800-2800回転時に最大トルク44.9kgmを発生します。
馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。
トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。
※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。
ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1800rpmから最高出力が発生する3600rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域
最高出力ランキング リスト |
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2000cc以下クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
最大トルク ランキング リスト |
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2000cc以下クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
うわっ…私の体重、重すぎ…?
さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は9.797kg/PS(1930kg/197PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。
車重と搭乗者とPWR | |
---|---|
車体のみ | 9.797kg/PS |
車体+1人 | 10.076kg/PS |
車体+5人 | 11.193kg/PS |
お腹と車重とPWR | |
車体+60kg | 10.102kg/PS |
車体+70kg | 10.152kg/PS |
車体+80kg | 10.203kg/PS |
車体+90kg | 10.254kg/PS |
車体+100kg | 10.305kg/PS |
というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.076kg/PS(1985kg/197PS)となり、数値としては0.279kg、比率にすると2.8%ほど悪化します。
次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.193kg/PS(2205kg/197PS)となり、数値としては1.396kg、比率にすると14.2%も悪化することになります。
もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。
214204C Eクラス ステーションワゴンのライバル候補車たち
愛すべきライバル車種 | |
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2024/02 - |
Eクラス ステーションワゴン 10.076kg/PS 1985kg/197PS|2.0L-TB [車体のみPWR:9.797] |
2017/01 車種詳細 |
スイフト 10.165kg/PS 925kg/91PS|1.3L-NA 車体のみPWR:9.560 |
2013/12 車種詳細 |
ヴェゼル 10.038kg/PS 1325kg/132PS|1.5L-NA 車体のみPWR:9.621 |
2013/12 車種詳細 |
エクストレイル 10.170kg/PS 1495kg/147PS|2.0L-NA 車体のみPWR:9.796 |
2011/10 車種詳細 |
ヴィッツ G’s 10.000kg/PS 1090kg/109PS|1.5L-NA 車体のみPWR:9.495 |
2012/11 車種詳細 |
フォレスター 10.101kg/PS 1495kg/148PS|2.0L-NA 車体のみPWR:9.730 |
車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.076kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。
9.975kg/PSから10.177kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC83S型 スイフト」、ホンダの5人乗りSUV「RU3型 ヴェゼル」、日産の5人乗りSUV「T32型 エクストレイル」、トヨタの5人乗りハッチバック「NCP131型 ヴィッツ G’s」、スバルの5人乗りSUV「SJ5型 フォレスター」という顔ぶれが並びました。
「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。
●214204C型 Eクラス ステーションワゴン [E220d Avant-Garde S214]のライバル車種|10.076kg/PS
ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は105.9PS/tとなっています。
Eクラス ステーションワゴンがバイクと競争するなら…?
車種詳細 |
トリシティ300|292cc 10.069kg/PS 292kg/29.0PS/3.00kgm [車体のみPWR:8.172] |
2024/02 - |
Eクラス ステーションワゴン|1992cc 10.076kg/PS 1985kg/197PS/44.9kgm [車体のみPWR:9.797] |
車種詳細 |
TW225E|223cc 10.111kg/PS 182kg/18.0PS/1.80kgm [車体のみPWR:7.056] |
幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。
などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではEクラス ステーションワゴンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。
SH15J トリシティ300と競争してみる
まずEクラス ステーションワゴンより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのトリシティ300が挙げられます。PWRの10.069kg/PSは車両重量237kgにライダーの体重55kgを加えた292kgを、最高出力29.0PSで割ったものです。
DG09J TW225Eと競争してみる
続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのTW225Eが挙げられます。PWRの10.111kg/PSは車両重量127kg+55kgの182kgを、最高出力18.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。
その他の諸元いろいろ
いろいろな数値 | |
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WB/TR比 | 1.807 |
平均ピストンスピード | 11.32m/s |
トルクウェイトレシオ | 42.98kg/kgm |
1馬力あたりのお値段 | 48477円 |
排気量1Lあたり馬力 | 98.90PS/L |
排気量1Lあたりトルク | 22.54kgm/L |
1気筒あたりの馬力 | 49.2PS |
1気筒あたりのトルク | 11.2kgm |
パワーバンド比率 | 50.0% |
燃費×馬力 | 3585.4pt |
各種ランキング | |
ステーションワゴンのPWR 1.8~2.0Lターボ車のPWR |
トルクウェイトレシオは42.98kg/kgm(1930kg/44.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)
ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が9550000円、最高出力が197馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は48477円、逆に1万円あたりでは0.21馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は212695円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。
1馬力あたりのお値段が安い車ランキング |
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総合ランキング |
輸入車編 |
2000cc以下の車編 |
ステーションワゴン編 |
●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は98.90PS/L、トルクは22.54kgm/L、1気筒あたりの馬力は49.2馬力、トルクは11.2kgmとなり、このエンジンが197馬力を3600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.32m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング
●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.807になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング
●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が18.2km/L、最高出力が197PSであるこの車の獲得ポイントは3585.4ptになります。
戯れに車両重量1930kgを100kg単位にした19.3で割ってみたところ、その数値は185.77ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)
- 低燃費で高出力な自動車ランキング
燃費×最高出力の数値順。燃費が良くて高出力なほど高得点。 - 低燃費で高出力で軽量な自動車ランキング
燃費×最高出力÷車両重量の数値順。燃費が良くて高出力で車両重量が軽いほど高得点。
Eクラス ステーションワゴンでの車中泊
ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。
期待される客室寸法 | |
---|---|
期待される荷室の長さ | 1.736m |
期待される荷室の幅 | 1.480m |
対角線の長さ | 2.281m |
期待される荷室の面積 | 2.569m² |
縦方向の長さが1.736m(対角線では2.281m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。
これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。
一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
純正装着タイヤの225/55R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版
下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。
※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。
純正タイヤ 225/55R18 | 直径 705mm | |||||
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-20mm 幅205mm |
-10mm 幅215mm |
変更なし 幅225mm |
+10mm 幅235mm |
+20mm 幅245mm |
|
-5% 50 扁平 |
205/50R18 37.6km/h 直径662mm 径差-43mm |
215/50R18 38.1km/h 直径672mm 径差-33mm |
225/50R18 38.7km/h 直径682mm 径差-23mm |
235/50R18 39.3km/h 直径692mm 径差-13mm |
245/50R18 39.8km/h 直径702mm 径差-3mm |
0% 55 扁平 |
205/55R18 38.8km/h 直径683mm 径差-22mm |
215/55R18 39.4km/h 直径694mm 径差-11mm |
225/55R18 40.0km/h 705mm 0mm |
235/55R18 40.6km/h 直径716mm 径差+11mm |
245/55R18 41.2km/h 直径727mm 径差+22mm |
+5% 60 扁平 |
205/60R18 39.9km/h 直径703mm 径差-2mm |
215/60R18 40.6km/h 直径715mm 径差+10mm |
225/60R18 41.2km/h 直径727mm 径差+22mm |
235/60R18 41.9km/h 直径739mm 径差+34mm |
245/60R18 42.6km/h 直径751mm 径差+46mm |
+10% 65 扁平 |
205/65R18 41.1km/h 直径724mm 径差+19mm |
215/65R18 41.8km/h 直径737mm 径差+32mm |
225/65R18 42.6km/h 直径750mm 径差+45mm |
235/65R18 43.3km/h 直径763mm 径差+58mm |
245/65R18 44.0km/h 直径776mm 径差+71mm |
もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/55R18、205/60R18 、215/50R18、215/55R18 、225/50R18 、235/50R18 、245/50R18あたりのタイヤがおすすめです。
225/55R18のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを18インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが225/55R18のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。
純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/55R18のタイヤ銘柄と通販価格
214204C型Eクラス ステーションワゴン[2.0Lターボ FR/9AT]の通知表
ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。
スポーツ性能部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
パワーウェイト | 9.797kg/ps | 49.92 |
1速ギヤ加速性能 | - | 39.90 |
1L換算馬力 | 98.90ps/L | 48.46 |
1L換算トルク | 22.54kgm/L | 70.50 |
WB/TR比 | 1.807 | 46.49 |
ワイド&ロー指数 | 0.782 | 58.03 |
前面の面積 | 2.764m² | 46.17 |
最低地上高 | 145mm | 53.86 |
スポーツ性能部門の得点 | 413.33 |
※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。
ユーティリティ部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
WLTC燃費 | 18.2km/L | 54.13 |
年間維持費 | 237800円 | 58.14 |
100kmh回転数 | - | 43.42 |
航続距離 | 1201.2km | 78.24 |
車の大きさ | 13.707m³ | 58.92 |
室内の広さ | (仮) 2.486m³ | 41.13 |
最小回転半径 | 5.4m | 45.31 |
馬力単価 | 48477円 | 14.61 |
ユーティリティ部門の得点 | 393.90 |
※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。
スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 214204C型Eクラス ステーションワゴン[2.0Lターボ FR/9AT] の総合得点は 807.23 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。
上記リンク先では、今回このページで紹介した214204C型Eクラス ステーションワゴン(FR/9AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「2000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。
Eクラス ステーションワゴンの歴代モデル
6代目 214214型 Eクラス オールテレイン | |
214214 Eクラス オールテレインは2024/02に登場した6代目モデル。参考車両の「E220d 4MATIC ALLTERRAIN S214」は全長4960mm、全幅1890mm、全高1495mmの車体に、197PS/44.9kgmを発生する654M型1992ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。 |
5代目 213042C型 Eクラス セダン | |
213042C Eクラス セダンは2016/07に登場した5代目モデル。参考車両の「E200 Avantgarde W213」は全長4930mm、全幅1850mm、全高1455mmの車体に、184PS/30.6kgmを発生するM274型1991ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。 |
4代目 212201C型 Eクラス ステーションワゴン | |
212201C Eクラス ステーションワゴンは2010/02に登場した4代目モデル。参考車両の「E220 BlueTEC S212」は全長4910mm、全幅1855mm、全高1500mmの車体に、177PS/40.8kgmを発生するOM651型2142ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。 |
3代目 211282型 Eクラス ステーションワゴン | |
211282 Eクラス ステーションワゴンは2003/08に登場した3代目モデル。参考車両の「E320 4Matic Avantgarde S211」は全長4850mm、全幅1820mm、全高1505mmの車体に、224PS/32.1kgmを発生するM112型3199ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。 |
2代目 W210型 Eクラス | |
W210 Eクラスは1995/07に登場した2代目モデル。参考車両の「E320 W210」は全長4800mm、全幅1800mm、全高1425mmの車体に、220PS/32.1kgmを発生する104995型3199ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。 |
初代 W124型 Eクラス | |
W124 Eクラスは1993/10に登場した初代モデル。参考車両の「E400-4.2 S3」は全長4740mm、全幅1765mm、全高1410mmの車体に、312PS/43.3kgmを発生する119975型4195ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。 |