A209:CLKクラスの性能と維持費 FR/7AT 4人 1260万円 2005年式

このページでは、メルセデスベンツの2ドア・4人乗りオープンカー、2代目のA209型CLKクラス CLK-Designo A209【2005/03モデル・306PS/46.9kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

A209 CLKクラス
販売期間:2002/04 - 2009/07

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2011/12/21|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4640mm×全幅1740mm×全高1400mm、排気量は4965ccであることから、大雑把に分類すると5.0リットルクラス(5000cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:300PS~350PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4640mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


A209型 CLKクラス [4965cc/306PS FR/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目CLKクラスの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2008/01
209477型
[CLK63-AMG Cabriolet A209]
6.2L-NA・FR/7AT・1333.0万円
481PS・64.2kgm・5.6km/L
481PS
64.2kgm
5.6km/L
2008/01
209456型
[CLK350-Cabriolet A209]
3.5L-NA・FR/7AT・885.0万円
272PS・35.7kgm・8.7km/L
272PS
35.7kgm
8.7km/L
2005/09
209476型
[CLK55-AMG Cabriolet A209]
5.4L-NA・FR/5AT・1241.1万円
367PS・52.0kgm・7.9km/L
367PS
52.0kgm
7.9km/L
2代目 CLKクラス 型式一覧 A209/C209系まとめ 2002-2009【全11車種】
CLKクラスの旧型モデル
初代 208465型CLKクラス
208465型CLKクラスは1997/09に登場した初代モデル。参考車両の「CLK320-Cabriolet A208」は全長4565mm、全幅1720mm、全高1380mmの車体に、218PS/31.4kgmを発生するM112型3199ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー メルセデスベンツ
車名&
グレード
CLKクラス
CLK-Designo A209
その他 CLK デジーノ by ジョルジオ アルマーニ
お値段 12600000円
車両型式 A209
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4名乗車
車体寸法 長4640×幅1740×高1400mm
軸距&
輪距
2715mm
前1495mm/後1480mm
最小半径 5.0m
タイヤ 前輪:225/40R18
後輪:255/35R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1785kg
エンジン諸元
原動機型式 M113
気筒配列 V型8気筒
排気量4965cc
圧縮比10.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 306PS[225kW]/5600rpm
最大トルク 46.9kgm[460Nm]/2700-4250rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
M113型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税101100円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2005/03モデルのCLKクラスを19年落ちの中古で277.2万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    CLKクラスの2005/03モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である252万円に諸経費として25.2万円を足した277.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2005年式を19年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年経過 101100円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.1km/L×190円/L 234570円
オイル交換(5000km毎) 1回7500円×2回 15000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額8500円) 月額8500円×12ヶ月 102000円
ローン完済後の年間維持費 501100円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額46200円×12ヶ月 554400円
ローン返済中の年間維持費 1055500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 101100円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
234570円
(164200円)
(117290円)
(70370円)
オイル交換(5000km毎) 15000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額8500円) 102000円
ローン完済後の年間維持費 501100円
名目 金額
車のローン額(1年分) 554400円
ローン返済中の年間維持費 1055500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は101100円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。もしくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、ある種のカタルシスを感じているかもしれません。

名にし負うCLKクラスともなれば、その維持費は月額でさえ41800円(ローン完済前は88000円)という破格の金額。とてもじゃないが頭金0円!一世一代のフルローン!で乗るような車ではありません。どうしても乗りたい言うなら、清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所をノロノロ運転して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…

CLKクラスの維持費は高い?安い?

「CLKクラスの年間維持費は501100円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてCLKクラスの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いセンチュリー391600円-109500円
IS446100円-55000円
LC コンバーチブル477600円-23500円
CLKクラスの維持費501100円
LX544400円+43300円
基準6000ccクラス平均561100円+60000円
グランドチェロキー566800円+65700円
レンジローバー635400円+134300円
レンジローバー ヴォーグ667400円+166300円
高い7シリーズ719600円+218500円

CLKクラスの年間維持費を、6000ccクラスで最も維持費が安いセンチュリーと比較して109500円高く、最も高い7シリーズと比較して218500円安く、6000ccクラスの平均維持費との比較では60000円安くなっています。

最低額のセンチュリーと最高額の7シリーズは極端な例としても、6000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、CLKクラスの維持費は まあまあ安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000ccクラスの車 ランキング

CLKクラスを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%650万円55万円43万円
15%430万円36万円28万円
20%330万円28万円22万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は650万円(総支給額55万円/月、手取り43万円/月)、ここから月額維持費4.2万円を支払うと残りは38.8万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は430万円(総支給額36万円/月、手取り28万円/月)、4.2万円を支払うと残りは23.8万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が330万円(総支給額28万円/月、手取り22万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.2万円を引くと残りは17.8万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代24万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり190円を基準として、-50円となる140円から、+50円となる240円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
140円/L
172850円
[-61720円]
-25円
165円/L
203710円
[-30860円]
-10円
180円/L
222230円
[-12340円]
190円/L234570円
[0円]
+10円
200円/L
246920円
[+12350円]
+25円
215円/L
265440円
[+30870円]
+50円
240円/L
296310円
[+61740円]

燃費8.1km/LのA209型 CLKクラスで10000km走行するのに必要な燃料は1234.6L、1リットルあたり190円としたときの燃料代は234570円になります。

参考までに、CLKクラスの燃料タンクは62リットルですので、1234.6Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約11730円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては12350円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると30870円、50円も違ってくると61740円にもなります。

これをA209型 CLKクラスの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり190円の場合を501100円としたとき、140円/Lに値下がりすれば439380円(87.7%)に、240円/Lに値上がりすれば562840円(112.3%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(101100円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 33%
自動車重量税 1年分 25200円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 70370円 23%
オイル交換 年1回 7500円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 80% 81600円 28%
合計
[1万kmとの差額]
304200円
-196900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 28%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 117290円 33%
オイル交換 年1回 7500円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 85% 86760円 25%
合計
[1万kmとの差額]
356300円
-144800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 25%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 164200円 40%
オイル交換 年1回 10500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 90% 91800円 22%
合計
[1万kmとの差額]
411300円
-89800円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料102000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて196900円安い304200円に、5000km走行では144800円安い356300円に、7000km走行では89800円安い411300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 15%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 351860円 54%
オイル交換 年3回 45000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 3%
任意保険料 100% 102000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
655600円
+154500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 13%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 469140円 59%
オイル交換 年4回 60000円 8%
タイヤ交換 2年毎 28800円 4%
任意保険料 100% 102000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
795100円
+294000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

CLKクラスの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 8.1km/L
燃料タンク容量 62L
航続距離(カタログ燃費) 502.2km
航続距離(80%燃費) 403.0km
満タンプライス 11780円
1km走行コスト 23.46円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので8.1km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量62リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は502.2kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.3km/L)とすると航続距離は452.6km、80%(6.5km/L)だと403.0km、70%(5.7km/L)では353.4kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から62リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり190円では11780円、上で計算した航続距離を踏まえると502.2km(80%燃費時403.0km)を走行するのに11780円かかる計算です。

燃費を8.1km/Lとしたときの1km走行コストは23.46円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

M113型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2700回転時の馬力 177PS
4250回転時の馬力 278PS
5600回転時の馬力 306PS
各回転域でのトルク
2700回転時のトルク 46.9kgm
4250回転時のトルク 46.9kgm
5600回転時のトルク 39.1kgm
M113型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM113型4965cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは5600回転時に最高出力306馬力を、2700-4250回転時に最大トルク46.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2700rpmから最高出力が発生する5600rpmまで」の2900rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は51.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.833kg/PS(1785kg/306PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.833kg/PS
車体+1人6.013kg/PS
車体+4人6.552kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.029kg/PS
車体+70kg6.062kg/PS
車体+80kg6.095kg/PS
車体+90kg6.127kg/PS
車体+100kg6.160kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.013kg/PS(1840kg/306PS)となり、数値としては0.180kg、比率にすると3.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.552kg/PS(2005kg/306PS)となり、数値としては0.719kg、比率にすると12.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

A209 CLKクラスのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2005/03

-
CLKクラス
6.013kg/PS
1840kg/306PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:5.833]
2012/11

車種詳細
フォレスター
5.875kg/PS
1645kg/280PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.679
2005/06

車種詳細
マツダスピード アテンザ
5.938kg/PS
1615kg/272PS|2.3L-TB
車体のみPWR:5.735
1998/09

車種詳細
シビック タイプR
6.081kg/PS
1125kg/185PS|1.6L-NA
車体のみPWR:5.784
2005/12

車種詳細
セリカ
6.184kg/PS
1175kg/190PS|1.8L-NA
車体のみPWR:5.895
2009/05

車種詳細
RX-8
5.979kg/PS
1405kg/235PS|1.4L-NA
車体のみPWR:5.745

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.013kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.833kg/PSから6.193kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りSUV「SJG型 フォレスター」、マツダの5人乗りセダン「GG3P型 マツダスピード アテンザ」、ホンダの4人乗りハッチバック「EK9型 シビック タイプR」、トヨタの4人乗りクーペ「ZZT231型 セリカ」、マツダの4人乗りクーペ「SE3P型 RX-8」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

A209型 CLKクラス [CLK-Designo A209]のライバル車種|6.013kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は171.4PS/tとなっています。


CLKクラスがバイクと競争するなら…?


車種詳細
Ninja 400|399cc
6.000kg/PS
264kg/44.0PS/3.80kgm
[車体のみPWR:4.750]
1速ギヤ速度:58.0km/h
最小TWR:0.890
2005/03

-
CLKクラス|4965cc
6.013kg/PS
1840kg/306PS/46.9kgm
[車体のみPWR:5.833]
1速ギヤ速度:57.9km/h
最小TWR:1.045

車種詳細
CTX700|669cc
6.021kg/PS
289kg/47.6PS/6.12kgm
[車体のみPWR:4.875]
1速ギヤ速度:58.9km/h
最小TWR:0.959

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではCLKクラスとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

EX400E Ninja 400と競争してみる

まずCLKクラスより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのNinja 400が挙げられます。PWRの6.000kg/PSは車両重量209kgにライダーの体重55kgを加えた264kgを、最高出力44.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はNinja 400に0.1km/h劣り、1速TWRは0.155kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC69 CTX700と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCTX700が挙げられます。PWRの6.021kg/PSは車両重量234kg+55kgの289kgを、最高出力47.6PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は1.0km/h劣り、1速TWRは0.086kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.825
平均ピストンスピード 15.68m/s
トルクウェイトレシオ 38.06kg/kgm
1馬力あたりのお値段 41176円
排気量1Lあたり馬力 61.63PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.45kgm/L
1気筒あたりの馬力 38.2PS
1気筒あたりのトルク 5.9kgm
パワーバンド比率 51.8%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
オープンカーのPWR
4.5~5.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは38.06kg/kgm(1785kg/46.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12600000円、最高出力が306馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は41176円、逆に1万円あたりでは0.24馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は268657円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は61.63PS/L、トルクは9.45kgm/L、1気筒あたりの馬力は38.2馬力、トルクは5.9kgmとなり、このエンジンが306馬力を5600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.68m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.0mmであるM113型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7140回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.825になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6100rpm|タイヤサイズ 255/35R18|タイヤ直径 63.6cm|円周長 199.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.377 11.59 -
-
63km/h 9660rpm 1708.7kgm
2速 2.859 7.57 0.653 1-2/
3980rpm
97km/h 6310rpm 1116.1kgm
3速 1.921 5.08 0.672 2-3/
4100rpm
144km/h 4240rpm 749.9kgm
4速 1.368 3.62 0.712 3-4/
4340rpm
202km/h 3020rpm 534.1kgm
5速 1.000 2.65 0.731 4-5/
4460rpm
276km/h 2210rpm 390.4kgm
6速 0.820 2.17 0.820 5-6/
5000rpm
337km/h 1810rpm 320.1kgm
7速 0.728 1.93 0.888 6-7/
5420rpm
379km/h 1610rpm 284.2kgm
Final 2.647 レシオカバレッジ(変速比幅)6.012

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2700-4250rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.647)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(46.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.647)÷タイヤの有効半径(0.318m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの379km(5600rpmでは348.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2700-4250回転で最大トルク46.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば38.06kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.833kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1708.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1785kg)を1速ギヤの最大駆動力(1708.7kgm)で割ってみると1.045kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5600回転でのトルク(39.1kgm)からTWRを算出すると1.253kg/kgmとなり、2700-5600回転の回転域では1.045-1.253kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5600rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

A209型CLKクラスに搭載されたM113型4965ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5600rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5600rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ58km/h-
2速ギヤ89km/h3660rpm
3速ギヤ132km/h3760rpm
4速ギヤ185km/h3990rpm
5速ギヤ254km/h4090rpm
6速ギヤ309km/h4590rpm
7速ギヤ348km/h4970rpm

まず1速ギヤで5600rpmまで引っ張ると58km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5600rpmから3660rpmまで落ち、そこから5600rpmまで加速を続けると速度は89km/h(+31km/h)になります。

3速ギヤでは3760rpmまで落ちて5600rpmで132km/h(+43km/h)に、4速ギヤでは3990rpmまで落ちて5600rpmで185km/h(+53km/h)に、5速ギヤでは4090rpmまで落ちて5600rpmで254km/h(+69km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4590rpmまで落ちて5600rpmで309km/h(+55km/h)に、7速ギヤでは4970rpmまで落ちて5600rpmで348km/h(+39km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3870 5800 7730 9660 11600 13530 17400
2速 2530 3790 5050 6310 7580 8840 11360
3速 1700 2540 3390 4240 5090 5940 7630
4速 1210 1810 2420 3020 3620 4230 5440
5速 880 1320 1770 2210 2650 3090 3970
6速 720 1090 1450 1810 2170 2530 3260
7速 640 960 1290 1610 1930 2250 2890
※赤い数字は暫定レブリミット(6100rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.728)を選択して時速100kmにて走行すると1610回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは960回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1130回転、一般的な高速道路の80km/hでは1290回転、100km/hでは1610回転、制限速度が120km/hになると1930回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2890回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 21 31 41 52 62 72 83
2速 16 32 48 63 79 95 111 127
3速 24 47 71 94 118 141 165 189
4速 33 66 99 132 166 199 232 265
5速 45 91 136 181 226 272 317 362
6速 55 110 166 221 276 331 387 442
7速 62 124 187 249 311 373 435 498

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの255/35R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/35R18 | 直径 636mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
30
扁平
235/30R18
37.6km/h
直径598mm
径差-38mm
245/30R18
38.0km/h
直径604mm
径差-32mm
255/30R18
38.4km/h
直径610mm
径差-26mm
265/30R18
38.7km/h
直径616mm
径差-20mm
275/30R18
39.1km/h
直径622mm
径差-14mm
0%
35
扁平
235/35R18
39.1km/h
直径622mm
径差-14mm
245/35R18
39.6km/h
直径629mm
径差-7mm
255/35R18
40.0km/h
636mm
0mm
265/35R18
40.4km/h
直径643mm
径差+7mm
275/35R18
40.9km/h
直径650mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
235/40R18
40.6km/h
直径645mm
径差+9mm
245/40R18
41.1km/h
直径653mm
径差+17mm
255/40R18
41.6km/h
直径661mm
径差+25mm
265/40R18
42.1km/h
直径669mm
径差+33mm
275/40R18
42.6km/h
直径677mm
径差+41mm
+10%
45
扁平
235/45R18
42.1km/h
直径669mm
径差+33mm
245/45R18
42.6km/h
直径678mm
径差+42mm
255/45R18
43.2km/h
直径687mm
径差+51mm
265/45R18
43.8km/h
直径696mm
径差+60mm
275/45R18
44.3km/h
直径705mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/35R18 、245/30R18、245/35R18 、255/30R18 、265/30R18 、275/30R18あたりのタイヤがおすすめです。

255/35R18のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/35R18の適応サイズと性能の変化 [A209型CLKクラス編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】255/35R18のタイヤ銘柄と通販価格

A209型CLKクラス[5.0L-NA FR/7AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.833kg/ps60.77
1速ギヤ加速性能1.045kg/kgm61.35
1L換算馬力61.63ps/L40.96
1L換算トルク9.45kgm/L49.76
WB/TR比1.82544.64
ワイド&ロー指数0.80556.36
前面の面積2.436m²55.35
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点412.91

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費501100円34.02
100kmh回転数1610rpm61.67
航続距離-26.05
車の大きさ11.303m³49.40
室内の広さ(仮) 2.050m³36.98
最小回転半径5.0m53.47
馬力単価41176円24.21
ユーティリティ部門の得点327.20

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した A209型CLKクラス[5.0L-NA FR/7AT] の総合得点は 740.11 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したA209型CLKクラス(FR/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「5000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

CLKクラスの歴代モデル

2代目 209465型 CLKクラス
209465 CLKクラスは2002/04に登場した2代目モデル。参考車両の「CLK320-Cabriolet A209」は全長4640mm、全幅1740mm、全高1415mmの車体に、218PS/31.6kgmを発生するM112型3199ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

初代 CLK55型 CLKクラス
CLK55 CLKクラスは1998/10に登場した初代モデル。参考車両の「CLK55 C208」は全長4565mm、全幅1720mm、全高1375mmの車体に、347PS/52.0kgmを発生する11386型5438ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。