JT36 グラディエイターの性能と維持費 4WD/8AT 960万円 2023年式

このページでは、JEEPの4ドア・5人乗りピックアップトラック、2代目の7BF-JT36型グラディエイター Rubicon【2023/02モデル・284PS/35.4kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

JT36 グラディエイター
販売期間:2021/11 - 現行車

画像はJEEPより引用
http://www.jeep-japan.com/
投稿日:2023/12/03

ボディサイズが全長5600mm×全幅1930mm×全高1850mm、排気量は3604ccであることから、排気量でざっくりと分ける乗用車的な分類をすると3.7リットルクラスに属しています。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

貨物車の区分としては、乗車定員が5名、最大積載量が250kg、車両総重量が2805kg、エンジンの排気量が3604ccであることから、1ナンバーの貨客兼用車に分類され、自動車税は排気量1.5L超&最大積載量1トン以下のクラス、重量税は車両総重量3トン以下のクラスに該当します。

グラディエイター 貨物車としての性能

さて、貨物車(商用車とも)には貨物車の流儀というものがありまして、「荷物が主、人は従」という絶対的な主従関係が存在しています。もしこの関係が崩れると途端に「乗用車」という道楽品、贅沢品として扱われ、行く先には重い重い税負担が待ち構えます。


JT36型 グラディエイター [3604cc/284PS PT4WD/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー JEEP
車名&
グレード
グラディエイター
Rubicon
その他 副変速機 High:1.000/Low:4.000
お値段 9600000円
車両型式 7BF-JT36
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長5600×幅1930×高1850mm
軸距&
輪距
3490mm
前1635mm/後1635mm
最小半径 6.9m
タイヤ 前輪:255/75R17
後輪:255/75R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 2280kg
エンジン諸元
原動機型式 G
気筒配列 V型6気筒
排気量3604cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 284PS[209kW]/6400rpm
最大トルク 35.4kgm[347Nm]/4100rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
G型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(16000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(16900円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、グラディエイターの新車を1104.0万円(諸費用として144.0万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1.5L超&1.0トン以下 13年未満 16000円
自動車重量税(1年分) 3トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 貨客兼用車 16900円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.0km/L×175円/L 291670円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 451870円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額184000円×12ヶ月 2208000円
ローン返済中の年間維持費 2659870円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 32200円
名目 金額
自動車税(1年分) 16000円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 16900円
燃料代(年間1万km) 291670円
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 451870円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2208000円
ローン返済中の年間維持費 2659870円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
32200円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「排気量1.5L超&最大積載量1.0トン以下の13年未満」で税額は16000円、重量税の区分は「車両総重量3トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額32200円の他に法定12ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、グラディエイター【Rubicon】の場合、維持費の月額は37700円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

グラディエイターを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%590万円50万円39万円
15%390万円33万円26万円
20%290万円25万円20万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は590万円(総支給額50万円/月、手取り39万円/月)、ここから月額維持費3.8万円を支払うと残りは35.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は390万円(総支給額33万円/月、手取り26万円/月)、3.8万円を支払うと残りは22.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が290万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.8万円を引くと残りは16.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代30万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

グラディエイターの維持費は高い?安い?

「グラディエイターの年間維持費は451870円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「4000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてグラディエイターの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いラングラー398100円-53770円
フェアレディZ442700円-9170円
グラディエイターの維持費451870円
ラングラー アンリミテッド463300円+11430円
FJクルーザー469600円+17730円
基準4000ccクラス平均491000円+39130円
Gクラス 4x4507700円+55830円
チェロキー564600円+112730円
ディスカバリー631500円+179630円
高いランドクルーザー80720300円+268430円

グラディエイターの年間維持費を、4000ccクラスで最も維持費が安いラングラーと比較して53770円高く、最も高いランドクルーザー80と比較して268430円安く、4000ccクラスの平均維持費との比較では39130円安くなっています。

最低額のラングラーと最高額のランドクルーザー80は極端な例としても、4000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、グラディエイターの維持費は まあまあ安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 4000ccクラスの車 ランキング

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.0km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
125円/L
208340円
[-83330円]
-25円
150円/L
250010円
[-41660円]
-10円
165円/L
275010円
[-16660円]
175円/L291670円
[0円]
+10円
185円/L
308340円
[+16670円]
+25円
200円/L
333340円
[+41670円]
+50円
225円/L
375010円
[+83340円]

燃費6.0km/LのJT36型 グラディエイターで10000km走行するのに必要な燃料は1666.7L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は291670円になります。

参考までに、グラディエイターの燃料タンクは83リットルですので、1666.7Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約13890円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては16670円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると41670円、50円も違ってくると83340円にもなります。

これをJT36型 グラディエイターの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を451870円としたとき、125円/Lに値下がりすれば368540円(81.6%)に、225円/Lに値上がりすれば535210円(118.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(16000円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 7%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 16900円 8%
燃料代 3000km分 87500円 40%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 80% 72000円 32%
合計
[1万kmとの差額]
219200円
-232670円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 6%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 16900円 6%
燃料代 5000km分 145840円 52%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 85% 76560円 27%
合計
[1万kmとの差額]
282100円
-169770円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 5%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 16900円 5%
燃料代 7000km分 204170円 59%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 90% 81000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
347470円
-104400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて232670円安い219200円に、5000km走行では169770円安い282100円に、7000km走行では104400円安い347470円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 3%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 16900円 3%
燃料代 15000km分 437510円 69%
オイル交換 年3回 39000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 3%
任意保険料 100% 90000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
629710円
+177840円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 2%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 16900円 2%
燃料代 20000km分 583340円 73%
オイル交換 年4回 52000円 7%
タイヤ交換 2年毎 24000円 3%
任意保険料 100% 90000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
794540円
+342670円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
4000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
-

グラディエイターの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.0km/L
燃料タンク容量 83L
航続距離(カタログ燃費) 498.0km
航続距離(80%燃費) 398.4km
満タンプライス 14525円
1km走行コスト 29.17円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.0km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量83リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は498.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.4km/L)とすると448.2km、80%(4.8km/L)だと398.4km、70%(4.2km/L)では348.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円で83リットルの給油をすると14525円、上で計算した航続距離を踏まえると498.0km(80%燃費時398.4km)を走行するのに14525円かかる計算です。

燃費を6.0km/Lとしたときの1km走行コストは29.17円、10万km走行したときの燃料代は291.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら29.2万円/年、7年10万kmなら41.7万円/年、5年10万kmなら58.3万円/年、3年10万kmなら97.2万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

G型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4100回転時の馬力 203PS
6400回転時の馬力 284PS
各回転域でのトルク
4100回転時のトルク 35.4kgm
6400回転時のトルク 31.8kgm
G型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているG型3604cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6400回転時に最高出力284馬力を、4100回転時に最大トルク35.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4100rpmから最高出力が発生する6400rpmまで」の2300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は35.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

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最大トルク ランキング リスト
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うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.028kg/PS(2280kg/284PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.028kg/PS
車体+1人8.222kg/PS
車体+5人8.996kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.239kg/PS
車体+70kg8.275kg/PS
車体+80kg8.310kg/PS
車体+90kg8.345kg/PS
車体+100kg8.380kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.222kg/PS(2335kg/284PS)となり、数値としては0.194kg、比率にすると2.4%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.996kg/PS(2555kg/284PS)となり、数値としては0.968kg、比率にすると12.1%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

JT36 グラディエイターのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2023/02

-
グラディエイター
8.222kg/PS
2335kg/284PS|3.7L-NA
[車体のみPWR:8.028]
2012/01

車種詳細
スイフト スポーツ
8.272kg/PS
1125kg/136PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.868
2014/10

車種詳細
ノート
8.107kg/PS
1135kg/140PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.714
2013/09

車種詳細
フィット
8.371kg/PS
1105kg/132PS|1.5L-NA
車体のみPWR:7.955
2011/02

車種詳細
アコード ツアラー
8.083kg/PS
1665kg/206PS|2.4L-NA
車体のみPWR:7.816
2010/07

車種詳細
ティアナ
8.351kg/PS
1545kg/185PS|2.5L-NA
車体のみPWR:8.054

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.222kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

8.058kg/PSから8.386kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC32S型 スイフト スポーツ」、日産の5人乗りハッチバック「E12改型 ノート」、ホンダの5人乗りハッチバック「GK5型 フィット」、ホンダの5人乗りワゴン「CW2型 アコード ツアラー」、日産の5人乗りセダン「J32型 ティアナ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

JT36型 グラディエイター [Rubicon]のライバル車種|8.222kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は124.6PS/tとなっています。


グラディエイターがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バルカン900 クラシック|902cc
8.220kg/PS
337kg/41.0PS/6.60kgm
[車体のみPWR:6.878]
1速ギヤ速度:52.3km/h
最小TWR:1.078
2023/02

-
グラディエイター|3604cc
8.222kg/PS
2335kg/284PS/35.4kgm
[車体のみPWR:8.028]
1速ギヤ速度:50.8km/h
最小TWR:1.356

車種詳細
イントルーダー400|399cc
8.242kg/PS
272kg/33.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.576]
1速ギヤ速度:52.3km/h
最小TWR:1.216

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではグラディエイターとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VN900B バルカン900 クラシックと競争してみる

まずグラディエイターより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのバルカン900 クラシックが挙げられます。PWRの8.220kg/PSは車両重量282kgにライダーの体重55kgを加えた337kgを、最高出力41.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はバルカン900 クラシックに1.5km/h劣り、1速TWRは0.278kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

VK51A イントルーダー400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのイントルーダー400が挙げられます。PWRの8.242kg/PSは車両重量217kg+55kgの272kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は1.5km/h劣り、1速TWRは0.140kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 2.135
平均ピストンスピード 17.71m/s
トルクウェイトレシオ 64.41kg/kgm
1馬力あたりのお値段 33803円
排気量1Lあたり馬力 78.80PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.82kgm/L
1気筒あたりの馬力 47.3PS
1気筒あたりのトルク 5.9kgm
パワーバンド比率 35.9%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは64.41kg/kgm(2280kg/35.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が9600000円、最高出力が284馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は33803円、逆に1万円あたりでは0.30馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は271186円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は78.80PS/L、トルクは9.82kgm/L、1気筒あたりの馬力は47.3馬力、トルクは5.9kgmとなり、このエンジンが284馬力を6400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.71m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が83.0mmであるG型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7230回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は2.135になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6900rpm|タイヤサイズ 255/75R17|タイヤ直径 81.4cm|円周長 255.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.714 19.33 -
-
55km/h 12600rpm 1681.1kgm
2速 3.143 12.89 0.667 1-2/
4600rpm
82km/h 8400rpm 1120.8kgm
3速 2.106 8.63 0.670 2-3/
4620rpm
123km/h 5630rpm 751.0kgm
4速 1.664 6.82 0.790 3-4/
5450rpm
155km/h 4450rpm 593.4kgm
5速 1.285 5.27 0.772 4-5/
5330rpm
201km/h 3430rpm 458.2kgm
6速 1.000 4.10 0.778 5-6/
5370rpm
258km/h 2670rpm 356.6kgm
7速 0.839 3.44 0.839 6-7/
5790rpm
308km/h 2240rpm 299.2kgm
8速 0.667 2.73 0.795 7-8/
5490rpm
387km/h 1780rpm 237.9kgm
Final 4.100 レシオカバレッジ(変速比幅)7.067

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4100rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(35.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)÷タイヤの有効半径(0.407m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの387km(6400rpmでは359.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4100回転で最大トルク35.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば64.41kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.028kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1681.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2280kg)を1速ギヤの最大駆動力(1681.1kgm)で割ってみると1.356kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6400回転でのトルク(31.8kgm)からTWRを算出すると1.510kg/kgmとなり、4100-6400回転の回転域では1.356-1.510kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:6400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

JT36型グラディエイターに搭載されたG型3604ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6400rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ51km/h-
2速ギヤ76km/h4270rpm
3速ギヤ114km/h4290rpm
4速ギヤ144km/h5060rpm
5速ギヤ186km/h4940rpm
6速ギヤ239km/h4980rpm
7速ギヤ285km/h5370rpm
8速ギヤ359km/h5090rpm

まず1速ギヤで6400rpmまで引っ張ると51km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6400rpmから4270rpmまで落ち、そこから6400rpmまで加速を続けると速度は76km/h(+25km/h)になります。

3速ギヤでは4290rpmまで落ちて6400rpmで114km/h(+38km/h)に、4速ギヤでは5060rpmまで落ちて6400rpmで144km/h(+30km/h)に、5速ギヤでは4940rpmまで落ちて6400rpmで186km/h(+42km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4980rpmまで落ちて6400rpmで239km/h(+53km/h)に、7速ギヤでは5370rpmまで落ちて6400rpmで285km/h(+46km/h)に、8速ギヤでは5090rpmまで落ちて6400rpmで359km/h(+74km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5040 7560 10080 12600 15120 17640 22680
2速 3360 5040 6720 8400 10080 11760 15120
3速 2250 3380 4500 5630 6750 7880 10130
4速 1780 2670 3560 4450 5340 6230 8000
5速 1370 2060 2750 3430 4120 4810 6180
6速 1070 1600 2140 2670 3210 3740 4810
7速 900 1350 1790 2240 2690 3140 4040
8速 710 1070 1430 1780 2140 2500 3210
※赤い数字は暫定レブリミット(6900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1780回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1070回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1250回転、一般的な高速道路の80km/hでは1430回転、100km/hでは1780回転、制限速度が120km/hになると2140回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3210回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 32 40 48 56 64
2速 12 24 36 48 60 71 83 95
3速 18 36 53 71 89 107 124 142
4速 22 45 67 90 112 135 157 180
5速 29 58 87 116 146 175 204 233
6速 37 75 112 150 187 225 262 299
7速 45 89 134 178 223 268 312 357
8速 56 112 168 224 281 337 393 449

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの255/75R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/75R17 | 直径 814mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
70
扁平
235/70R17
37.4km/h
直径761mm
径差-53mm
245/70R17
38.1km/h
直径775mm
径差-39mm
255/70R17
38.8km/h
直径789mm
径差-25mm
265/70R17
39.5km/h
直径803mm
径差-11mm
275/70R17
40.1km/h
直径817mm
径差+3mm
0%
75
扁平
235/75R17
38.6km/h
直径785mm
径差-29mm
245/75R17
39.3km/h
直径800mm
径差-14mm
255/75R17
40.0km/h
814mm
0mm
265/75R17
40.8km/h
直径830mm
径差+16mm
275/75R17
41.5km/h
直径845mm
径差+31mm
+5%
80
扁平
235/80R17
39.7km/h
直径808mm
径差-6mm
245/80R17
40.5km/h
直径824mm
径差+10mm
255/80R17
41.3km/h
直径840mm
径差+26mm
265/80R17
42.1km/h
直径856mm
径差+42mm
275/80R17
42.9km/h
直径872mm
径差+58mm
+10%
85
扁平
235/85R17
40.9km/h
直径832mm
径差+18mm
245/85R17
41.7km/h
直径849mm
径差+35mm
255/85R17
42.6km/h
直径866mm
径差+52mm
265/85R17
43.4km/h
直径883mm
径差+69mm
275/85R17
44.2km/h
直径900mm
径差+86mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/75R17、235/80R17 、245/70R17、245/75R17 、255/70R17 、265/70R17 あたりのタイヤがおすすめです。

255/75R17のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を60%から90%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/75R17の適応サイズと性能の変化 [JT36型グラディエイター編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】255/75R17のタイヤ銘柄と通販価格

JT36型グラディエイター[3.7L-NA PT4WD/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.028kg/ps54.76
1速ギヤ加速性能1.356kg/kgm54.70
1L換算馬力78.80ps/L54.50
1L換算トルク9.82kgm/L54.27
WB/TR比2.13512.68
ワイド&ロー指数0.95945.19
前面の面積3.571m²23.57
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点343.39

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費451870円38.53
100kmh回転数1780rpm59.43
航続距離-26.05
車の大きさ19.995m³83.84
室内の広さ(仮) 3.626m³51.98
最小回転半径6.9m14.69
馬力単価33803円33.90
ユーティリティ部門の得点349.82

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した JT36型グラディエイター[3.7L-NA PT4WD/8AT] の総合得点は 693.21 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJT36型グラディエイター(PT4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての貨物車」、「4000ccの貨物車」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。