J438B XK 性能と維持費 FR/6AT 4人 1430万円 2011年式

このページでは、ジャガーの2ドア・4人乗りオープンカー、2代目のCBA-J438B型XK XK Portfolio-Convertible【2011/11モデル・385PS/52.5kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

J438B XK
販売期間:2006/07 - 2015/05

画像はジャガーより引用
http://www.jaguar.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4790mm×全幅1895mm×全高1330mm、排気量は4999ccであることから、大雑把に分類すると5.0リットルクラス(5000cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:350PS~400PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4790mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

J438B型 XK [4999cc/385PS FR/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目XKの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2011/12
J43YB型
[XKR-S Coupe]
5.0L-SC・FR/6AT・1750.0万円
550PS・69.3kgm・6.6km/L
550PS
69.3kgm
6.6km/L
2011/11
J438B型
[XK Luxury-Coupe]
5.0L-NA・FR/6AT・1200.0万円
385PS・52.5kgm・7.1km/L
385PS
52.5kgm
7.1km/L
2011/07
J43YB型
[XKR-Convertible]
5.0L-SC・FR/6AT・1650.0万円
510PS・63.7kgm・6.6km/L
510PS
63.7kgm
6.6km/L
2代目XKの車両型式・グレード一覧【全8車種】
XKの旧型モデル
初代 J413A型XK
J413A型XKは1996/08に登場した初代モデル。参考車両の「XKR-Convertible」は全長4795mm、全幅1850mm、全高1305mmの車体に、406PS/56.4kgmを発生する3B型4196ccエンジンを搭載。


J438B XKの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー ジャガー
車名&
グレード
XK
XK Portfolio-Convertible
その他 X150 ポートフォリオ コンバーチブル
お値段 14300000円
車両型式 CBA-J438B
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 2ドア・4名乗車
ホイールベース 2750mm
トレッド 1560mm/1600mm
WB/TR比 1.741
最小半径 5.3m
タイヤ 前輪:245/40R19
後輪:275/35R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1780kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

XKと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
XK
車体寸法
全長 4790mm -
全幅 1895mm -
全高 1330mm -
大きさ 12.07m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1390mm
全幅 1480mm以下 +415mm
全高平均 1640mm -310mm
大きさ平均 8.13m3 +3.94m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +90mm
全幅 1700mm以下 +195mm
全高平均 1496mm -166mm
大きさ平均 10.47m3 +1.60m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +147mm
全幅平均 1815mm +80mm
全高平均 1518mm -188mm
大きさ平均 12.84m3 -0.77m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



J438B XKの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税101100円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税22800円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2011/11モデルのXKを14年落ちの中古で550.5万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    XKの2011/11モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の35%である500.5万円に諸経費として50.0万円を足した550.5万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2011年式を14年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 6000cc以下 13年経過 101100円
自動車重量税
1年分
2.0トン以下 13年-17年経過 22800円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷6.6×195円/L 295450円
オイル交換
5000km毎
1回7500円×2回 15000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料
月額8500円
月額8500円×12ヶ月 102000円
ローン完済後の年間維持費 562000円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額91760円×12ヶ月 1101120円
ローン返済中の年間維持費 1663100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 66300円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は101100円、「2.0トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は22800円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした66300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ46900円(ローン完済前は138600円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をXKに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

XKの維持費は高い?安い?

「XKの年間維持費は562000円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてXKの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いセンチュリー391600円-170400円
IS446100円-115900円
LC コンバーチブル477600円-84400円
LX544400円-17600円
基準6000ccクラス平均561100円-900円
XKの維持費562000円
グランドチェロキー566800円+4800円
レンジローバー635400円+73400円
レンジローバー ヴォーグ667400円+105400円
高い7シリーズ719600円+157600円

XKの年間維持費を、6000ccクラスで最も維持費が安いセンチュリーと比較して170400円高く、最も高い7シリーズと比較して157600円安く、6000ccクラスの平均維持費との比較では900円高くなっています。

最低額のセンチュリーと最高額の7シリーズは極端な例としても、6000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、XKの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000ccクラスの車 ランキング

XKを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%730万円61万円47万円
15%490万円41万円32万円
20%370万円31万円24万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は730万円(総支給額61万円/月、手取り47万円/月)、ここから月額維持費4.7万円を支払うと残りは42.3万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は490万円(総支給額41万円/月、手取り32万円/月)、4.7万円を支払うと残りは27.3万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が370万円(総支給額31万円/月、手取り24万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.7万円を引くと残りは19.3万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代30万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
145円/L 219710円 -75740円
170円/L 257590円 -37860円
185円/L 280320円 -15130円
195円/L 295450円 -
205円/L 310620円 +15170円
220円/L 333350円 +37900円
245円/L 371230円 +75780円

燃費6.6km/LのJ438B型 XKで10000km走行するのに必要な燃料は1515.2L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は295450円になります。

参考までに、XKの燃料タンクは71リットルですので、1515.2Lの給油回数は22回、1回あたりの燃料代は約13430円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては15170円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると37900円、50円も違ってくると75780円にもなります。

これをJ438B型 XKの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を562000円としたとき、145円/Lに値下がりすれば486260円(86.5%)に、245円/Lに値上がりすれば637780円(113.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(101100円)なり重量税(22800円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 101100円
自動車重量税 1年分 22800円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 132725円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 88640円 147730円 206820円
オイル交換 7500円 7500円 10500円
タイヤ交換 11200円 11200円 11200円
任意保険料 81600円 86760円 91800円
税金 自賠責 一律 132725円
合計 321700円 386000円 453100円
1万km差額 -240300円 -176000円 -108900円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料102000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて240300円安い321700円に、5000km走行では176000円安い386000円に、7000km走行では108900円安い453100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 295450円 443180円 590900円
オイル交換 15000円 22500円 30000円
タイヤ交換 16800円 20160円 26880円
任意保険料 102000円 112200円 122400円
税金 自賠責 一律 132725円
合計 562000円 730800円 903000円
1万km差額 - +168800円 +341000円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

XKの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 7.1km/L
燃料タンク容量 71L
航続距離(カタログ燃費) 504.1km
航続距離(80%燃費) 404.7km
満タンプライス 13845円
1km走行コスト 27.46円/km
1万円でどこまで行ける? 364.1km
東京から504.1kmの範囲

JC08モード燃費が7.1km/L、燃料タンク容量71リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は504.1kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.4km/L)とすると航続距離は454.4km、80%(5.7km/L)だと404.7km、70%(5.0km/L)では355.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から71リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では13845円、上で計算した航続距離を踏まえると504.1km(80%燃費時404.7km)を走行するのに13845円かかる計算です。

燃費を6.6km/Lとしたときの1km走行コストは27.46円、10万km走行したときの燃料代は274.6万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら27.5万円/年、7年10万kmなら39.2万円/年、5年10万kmなら54.9万円/年、3年10万kmなら91.5万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば364.1km(往復なら片道182.1km)、カタログ値の80%なら291.3km(片道145.6km)離れたところまで行くことができます。

J438B XKのエンジン諸元とカタログデータ

508PN型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 508PN
気筒配列 V型8気筒
排気量4999cc
圧縮比 11.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 385PS[283kW]/6500rpm
最大トルク 52.5kgm[515Nm]/3500rpm
パワーバンド 3500-6500rpm, 帯域46.1%
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費7.1km/L(16.7mpg)
10・15燃費7.0km/L(16.5mpg)
100km燃費14.1L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
3500rpm 257PS/52.5kgm
6500rpm 385PS/42.4kgm
508PN型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載している508PN型4999cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは6500回転時に最高出力385馬力を、3500回転時に最大トルク52.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は46.1%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.623kg/PS(1780kg/385PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.623kg/PS
車体+1人4.766kg/PS
車体+4人5.195kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.779kg/PS
車体+70kg4.805kg/PS
車体+80kg4.831kg/PS
車体+90kg4.857kg/PS
車体+100kg4.883kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.766kg/PS(1835kg/385PS)となり、数値としては0.143kg、比率にすると3.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.195kg/PS(2000kg/385PS)となり、数値としては0.572kg、比率にすると12.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

J438B XKのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.766kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
XK
4.766kg/PS
385PS・5.0L-NA
車体のみPWR 4.623
1835kg
+3.1%

車種詳細
WRX STI
4.984kg/PS
308PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.805
1535kg
+3.7%

車種詳細
シビック タイプR
4.629kg/PS
310PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.452
1435kg
+4.0%

車種詳細
インプレッサ R205
4.766kg/PS
320PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.594
1525kg
+3.7%

車種詳細
インプレッサ WRX
4.951kg/PS
308PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.773
1525kg
+3.7%

車種詳細
GRヤリス
4.798kg/PS
272PS・1.7L-TB
車体のみPWR 4.596
1305kg
+4.4%


4.528kg/PSから5.004kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りセダン・VAB型 WRX STI、ホンダの4人乗りハッチバック・FK2型 シビック タイプR、スバルの5人乗りハッチバック・GRB型 インプレッサ R205、スバルの5人乗りセダン・GVB型 インプレッサ WRX、トヨタの4人乗りハッチバック・GXPA16型 GRヤリスという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

J438B型 XK [XK Portfolio-Convertible]のライバル車種|4.766kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は216.3PS/tとなっています。


XKがバイクと競争するなら…?


車種詳細
GSX400 インパルス|399cc
4.755kg/PS
252kg/53.0PS/3.80kgm
[車体のみPWR:3.717]
1速ギヤ速度:64.5km/h
最小TWR:0.807
2011/11

-
XK|4999cc
4.766kg/PS
1835kg/385PS/52.5kgm
[車体のみPWR:4.623]
1速ギヤ速度:60.0km/h
最小TWR:0.830

車種詳細
XJR400R|399cc
4.774kg/PS
253kg/53.0PS/3.60kgm
[車体のみPWR:3.736]
1速ギヤ速度:62.3km/h
最小TWR:0.826

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではXKとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

GK79A GSX400 インパルスと競争してみる

まずXKより少しPWRが低いバイクとして、スズキのGSX400 インパルスが挙げられます。PWRの4.755kg/PSは車両重量197kgにライダーの体重55kgを加えた252kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はGSX400 インパルスに4.5km/h劣り、1速TWRは0.023kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RH02J XJR400Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのXJR400Rが挙げられます。PWRの4.774kg/PSは車両重量198kg+55kgの253kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は2.3km/h劣り、1速TWRは0.004kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.741
平均ピストンスピード 20.15m/s
トルクウェイトレシオ 33.90kg/kgm
1馬力あたりのお値段 37143円
排気量1Lあたり馬力 77.02PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.50kgm/L
1気筒あたりの馬力 48.1PS
1気筒あたりのトルク 6.6kgm
パワーバンド比率 46.1%
燃費×馬力 2541.0pt
各種ランキング
オープンカーのPWR
4.5~5.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは33.90kg/kgm(1780kg/52.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が14300000円、最高出力が385馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は37143円、逆に1万円あたりでは0.27馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は272381円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は77.02PS/L、トルクは10.50kgm/L、1気筒あたりの馬力は48.1馬力、トルクは6.6kgmとなり、このエンジンが385馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.15m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が93.0mmである508PN型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6450回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.741になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が6.60km/L、最高出力が385PSであるこの車の獲得ポイントは2541.0ptになります。
戯れに車両重量1780kgを100kg単位にした17.8で割ってみたところ、その数値は142.75ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


J438B XKのギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 275/35R19|タイヤ直径 67.5cm|円周長 212.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.171 13.79 - - 65km/h 10840rpm 2145.7kgm
2速 2.340 7.74 0.561 1-2/
3930rpm
115km/h 6080rpm 1203.7kgm
3速 1.521 5.03 0.650 2-3/
4550rpm
177km/h 3950rpm 782.4kgm
4速 1.143 3.78 0.751 3-4/
5260rpm
236km/h 2970rpm 588.0kgm
5速 0.867 2.87 0.759 4-5/
5310rpm
311km/h 2250rpm 446.0kgm
6速 0.691 2.29 0.797 5-6/
5580rpm
390km/h 1800rpm 355.5kgm
Final3.307レシオカバレッジ(変速比幅)6.036
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.307)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(52.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.307)÷タイヤの有効半径(0.3375m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの390km(6500rpmでは362.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク52.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば33.90kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.623kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2145.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1780kg)を1速ギヤの最大駆動力(2145.7kgm)で割ってみると0.830kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(42.4kgm)からTWRを算出すると1.027kg/kgmとなり、3500-6500回転の回転域では0.830-1.027kg/kgmの間で推移することがわかります。


6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

J438B型XKに搭載された508PN型4999ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6500rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ60km/h-
2速ギヤ107km/h3650rpm
3速ギヤ164km/h4230rpm
4速ギヤ219km/h4880rpm
5速ギヤ289km/h4930rpm
6速ギヤ362km/h5180rpm

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると60km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから3650rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は107km/h(+47km/h)になります。

3速ギヤでは4230rpmまで落ちて6500rpmで164km/h(+57km/h)に、4速ギヤでは4880rpmまで落ちて6500rpmで219km/h(+55km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4930rpmまで落ちて6500rpmで289km/h(+70km/h)に、6速ギヤでは5180rpmまで落ちて6500rpmで362km/h(+73km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4340 6500 8670 10840 13010 15170 19510
2速 2430 3650 4860 6080 7300 8510 10950
3速 1580 2370 3160 3950 4740 5530 7110
4速 1190 1780 2380 2970 3560 4160 5350
5速 900 1350 1800 2250 2700 3150 4060
6速 720 1080 1440 1800 2150 2510 3230
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.691)を選択して時速100kmにて走行すると1800回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1080回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1260回転、一般的な高速道路の80km/hでは1440回転、100km/hでは1800回転、制限速度が120km/hになると2150回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3230回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 28 37 46 55 65 74
2速 16 33 49 66 82 99 115 132
3速 25 51 76 101 127 152 177 202
4速 34 67 101 135 168 202 236 269
5速 44 89 133 178 222 266 311 355
6速 56 111 167 223 278 334 390 446

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの275/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R19 | 直径 675mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
30 255/30R19
37.7km/h
径 636mm
差 -39mm
265/30R19
38.0km/h
径 642mm
差 -33mm
275/30R19
38.4km/h
径 648mm
差 -27mm
285/30R19
38.8km/h
径 654mm
差 -21mm
295/30R19
39.1km/h
径 660mm
差 -15mm
35 255/35R19
39.2km/h
径 662mm
差 -13mm
265/35R19
39.6km/h
径 669mm
差 -6mm
275/35R19
40.0km/h
675mm
0mm
285/35R19
40.5km/h
径 683mm
差 +8mm
295/35R19
40.9km/h
径 690mm
差 +15mm
40 255/40R19
40.7km/h
径 687mm
差 +12mm
265/40R19
41.2km/h
径 695mm
差 +20mm
275/40R19
41.7km/h
径 703mm
差 +28mm
285/40R19
42.1km/h
径 711mm
差 +36mm
295/40R19
42.6km/h
径 719mm
差 +44mm
45 255/45R19
42.3km/h
径 713mm
差 +38mm
265/45R19
42.8km/h
径 722mm
差 +47mm
275/45R19
43.3km/h
径 731mm
差 +56mm
285/45R19
43.9km/h
径 740mm
差 +65mm
295/45R19
44.4km/h
径 749mm
差 +74mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R19 、265/30R19、265/35R19 、275/30R19 、285/30R19 、295/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R19のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R19の適応サイズと性能の変化 [J438B型XK編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】275/35R19のタイヤ銘柄と通販価格

J438B型 XK 5.0L-NA FR/6ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS4.62㎏/PS64.0ptA
最高回転数5880rpm6500rpm57.6ptB
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m0.83㎏/㎏m63.5ptA
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h60.0㎞/h58.2ptB
1リットル
換算馬力
73.09PS/L77.02PS/L53.1ptC
1リットル
換算トルク
9.46㎏m/L10.50㎏m/L62.5ptA
WB/TR比1.7731.74153.3ptC
ワイド&
ロー指数
0.8940.70263.8ptA
前面の面積2.631m22.520m253.1ptC
最低地上高154.6mm-43.7ptD
スポーツ性能部門の得点556.6pt
総合評価A

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340601円562000円30.7ptE
JC08燃費17.7km/L7.1km/L33.4ptE
100km/h
回転数
2490rpm1800rpm59.1ptB
航続距離644.3km468.8km39.9ptD
車の大きさ11.468m312.072m347.6ptC
車内の広さ3429.9L-46.7ptC
乗車定員4.8人4人43.3ptD
1人あたり
車内広さ
692.0L-44.2ptD
車内床面積2.794m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.17m5.3m47.3ptC
ユーティリティ部門の得点438.2pt
総合評価E

※JC08燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10721車種中 RANK
運動性能 556.6pt 963位 A
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 438.2pt 9907位 E
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 994.8pt 5449位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は556.6点で全10721車種中の963位、ユーティリティ部門は438.2点で9907位、総合得点は994.8点で5449位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJ438B型 XK(FR/6AT) の各種スペックを、オープンカー4500cc-6000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

XKの歴代モデル

2代目 J439A型 XK
J439A XKは2006/07に登場した2代目モデル。参考車両の「XKR-Coupe」は全長4790mm、全幅1895mm、全高1320mmの車体に、426PS/57.1kgmを発生する9B型4196ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

初代 JFDA型 XK
JFDA XKは1996/08に登場した初代モデル。参考車両の「XK8-Convertible」は全長4770mm、全幅1830mm、全高1305mmの車体に、294PS/40.0kgmを発生するCJ型3996ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。


人気があるオープンカーの車種比較


S15 シルビア ヴァリエッタ 2000 vs S13 シルビア コンバーチブル 1988 新旧比較
7代目 シルビア ヴァリエッタ Varietta(2000年式 S15・FR/4AT・2.0L・160PS/19.2kgm・4人乗り)と、5代目 シルビア コンバーチブル Convertible(1988年式 S13・FR/4AT・1.9L+ターボ・175PS/23.0kgm・4人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs NCEC ロードスター RS 2009 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、3代目 ロードスター RS-RHT(2009年式 NCEC・FR/6MT・2.0L・170PS/19.3kgm・2人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs SW20 MR2 GT-S 1997 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、2代目 MR2 GT-S(1997年式 SW20・MR/5MT・2.0L+ターボ・245PS/31.0kgm・2人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs NB8C ロードスター RS-II 2004 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、2代目 ロードスター RS-II(2004年式 NB8C・FR/6MT・1.9L・160PS/17.3kgm・2人乗り)を比較。

JW5 S660 2015 vs L880K コペン 2010 性能比較
初代 S660 β(2015年式 JW5・MR/6MT・0.66L+ターボ・64PS/10.6kgm・2人乗り)と、初代 コペン ActiveTop(2010年式 L880K・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/11.2kgm・2人乗り)を比較。

S15 シルビア ヴァリエッタ 2000 vs NB8C ロードスター 2004 性能比較
7代目 シルビア ヴァリエッタ Varietta(2000年式 S15・FR/5MT・2.0L・165PS/19.6kgm・4人乗り)と、2代目 ロードスター RS-II(2004年式 NB8C・FR/6MT・1.9L・160PS/17.3kgm・2人乗り)を比較。

AP2 S2000 2007 vs AP1 S2000 2004 性能比較
初代 S2000 type-S(2007年式 AP2・FR/6MT・2.2L・242PS/22.5kgm・2人乗り)と、初代 S2000 type-V(2004年式 AP1・FR/6MT・2.0L・250PS/22.2kgm・2人乗り)を比較。

ST202C セリカ コンバーチブル vs ST183C セリカ コンバーチブル 新旧比較
6代目 セリカ コンバーチブル Convertible(1996年式 ST202C・FF/5MT・2.0L・180PS/19.5kgm・4人乗り)と、5代目 セリカ コンバーチブル Convertible 4WS(1991年式 ST183C・FF/5MT・2.0L・165PS/19.5kgm・4人乗り)を比較。