JA1 トゥデイ 性能と維持費 FF/3AT 4人 97万円 1988年式

このページでは、本田技研工業の3ドア・4人乗り軽ハッチバック、初代のE-JA1型トゥデイ XTi【1988/02モデル・42PS/4.7kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

JA1 トゥデイ
販売期間:1985/09 - 1993/01

画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長3195mm×全幅1395mm×全高1320mm、排気量は547ccであることから、大雑把に分類すると軽自動車クラス(軽四輪、軽自動車税を適用)に属した車です。走行性能や衝突安全性は普通車に敵わないものの、その圧倒的な経済性は他の追随を許さない大人気カテゴリです。
参考:軽自動車の人気車種

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3195mmであるこの車の場合は「ミニ」(Mini:3500mm以下・Aセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

JA1型 トゥデイ [547cc/42PS FF/3AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代トゥデイの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1991/09
JA2型
[XTi]
0.66L-NA・FF/5MT・91.8万円
52PS・5.6kgm・20.0km/L
52PS
5.6kgm
20.0km/L
1991/09
JA2型
[XTi]
0.66L-NA・FF/3AT・96.6万円
52PS・5.6kgm・17.0km/L
52PS
5.6kgm
17.0km/L
1988/02
JA1型
[XTi]
0.55L-NA・FF/5MT・91.8万円
42PS・4.6kgm・19.0km/L
42PS
4.6kgm
19.0km/L
初代トゥデイの車両型式・グレード一覧【全4車種】
トゥデイの新型モデル
2代目 JA4型トゥデイ
JA4型トゥデイは1993/01に登場した2代目モデル。参考車両の「Rs 3door」は全長3295mm、全幅1395mm、全高1350mmの車体に、58PS/6.1kgmを発生するE07A型656ccエンジンを搭載。


JA1 トゥデイの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー 本田技研工業
車名&
グレード
トゥデイ
XTi
その他 Ri-Z
お値段 963000円
車両型式 E-JA1
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
3速AT・3速オートマ車
ドア/定員 3ドア・4名乗車
ホイールベース 2330mm
トレッド 1225mm/1230mm
WB/TR比 1.897
最小半径 4.5m
タイヤ 前輪:145/70R12
後輪:145/70R12
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 640kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

トゥデイと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
トゥデイ
車体寸法
全長 3195mm -
全幅 1395mm -
全高 1320mm -
大きさ 5.88m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 -205mm
全幅 1480mm以下 -85mm
全高平均 1640mm -320mm
大きさ平均 8.13m3 -2.25m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -1505mm
全幅 1700mm以下 -305mm
全高平均 1496mm -176mm
大きさ平均 10.47m3 -4.59m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -1448mm
全幅平均 1815mm -420mm
全高平均 1518mm -198mm
大きさ平均 12.84m3 -6.96m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



トゥデイでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.118m
期待される荷室の幅 0.995m
対角線の長さ 1.497m
期待される荷室の面積 1.112m²

縦方向の長さが1.118m(対角線では1.497m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

軽自動車の場合、1BOXタイプ以外のものでは計算するまでもなく絶対的な長さが足りていません。前席を後に倒してフルフラット化できるとか、助手席だけでも前に倒せるなら後のスペースと連結して長さを確保できますが、そうでない場合は腰を痛める覚悟で車中泊に臨むことになります。

車中泊にあると嬉しいアイテム


JA1 トゥデイの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される軽自動車税12900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税4400円/年と自賠責保険料8770円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額4000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1988/02モデルのトゥデイを37年落ちの中古で21.2万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    トゥデイの1988/02モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である19.26万円に諸経費として1.9万円を足した21.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1988年式を37年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 軽自動車 13年経過 12900円
自動車重量税
1年分
軽自動車 18年経過 4400円
自賠責保険料
(1年換算)
軽自動車 8770円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷13.4㎞/L×185円/L 138060円
オイル交換
5000km毎
1回3000円×2回 6000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本4000円×4本÷5年 3200円
任意保険料
月額4000円
月額4000円×12ヶ月 48000円
ローン完済後の年間維持費 221400円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額17660円×12ヶ月 211920円
ローン返済中の年間維持費 433300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 29400円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「軽自動車で13年経過」クラスの自動車税は12900円、「軽自動車で18年経過」クラスの自動車重量税は4400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本4000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした29400円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

トゥデイ【XTi】の場合、維持費の月額は18500円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

トゥデイの維持費は高い?安い?

「トゥデイの年間維持費は221400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「軽自動車クラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてトゥデイの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いアルト135500円-85900円
タント カスタム162400円-59000円
ピクシス メガ168000円-53400円
S660181400円-40000円
基準軽自動車クラス平均190400円-31000円
アルト ラパン203100円-18300円
エブリイ ワゴン220300円-1100円
トゥデイの維持費221400円
コペン225100円+3700円
高いジムニー253030円+31630円

トゥデイの年間維持費を、軽自動車クラスで最も維持費が安いアルトと比較して85900円高く、最も高いジムニーと比較して31630円安く、軽自動車クラスの平均維持費との比較では31000円高くなっています。

最低額のアルトと最高額のジムニーは極端な例としても、軽自動車クラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、トゥデイの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 軽自動車 ランキング

トゥデイを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%290万円25万円20万円
15%190万円16万円13万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は290万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)、ここから月額維持費1.9万円を支払うと残りは18.1万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は190万円(総支給額16万円/月、手取り13万円/月)、1.9万円を支払うと残りは11.1万円になります。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費13.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
135円/L 100760円 -37300円
160円/L 119410円 -18650円
175円/L 130610円 -7450円
185円/L 138060円 -
195円/L 145530円 +7470円
210円/L 156730円 +18670円
235円/L 175390円 +37330円

燃費13.4km/LのJA1型 トゥデイで10000km走行するのに必要な燃料は746.3L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は138060円になります。

参考までに、トゥデイの燃料タンクは30リットルですので、746.3Lの給油回数は25回、1回あたりの燃料代は約5530円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7470円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると18670円、50円も違ってくると37330円にもなります。

これをJA1型 トゥデイの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり185円の場合を221400円としたとき、135円/Lに値下がりすれば184100円(83.2%)に、235円/Lに値上がりすれば258730円(116.9%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(12900円)なり重量税(4400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 12900円
自動車重量税 1年分 4400円
自賠責保険料 1年分 8770円
合計 26070円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 41420円 69030円 96640円
オイル交換 3000円 3000円 4200円
タイヤ交換 2130円 2130円 2130円
任意保険料 38400円 40800円 43200円
税金 自賠責 一律 26070円
合計 111100円 141100円 172300円
1万km差額 -110300円 -80300円 -49100円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料48000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて110300円安い111100円に、5000km走行では80300円安い141100円に、7000km走行では49100円安い172300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 138060円 207090円 276120円
オイル交換 6000円 9000円 12000円
タイヤ交換 3200円 3840円 5120円
任意保険料 48000円 52800円 57600円
税金 自賠責 一律 26070円
合計 221400円 298800円 377000円
1万km差額 - +77400円 +155600円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

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トゥデイの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 15.8km/L
燃料タンク容量 30L
航続距離(カタログ燃費) 474.0km
航続距離(80%燃費) 378.0km
満タンプライス 5550円
1km走行コスト 11.71円/km
1万円でどこまで行ける? 854.1km
東京から474.0kmの範囲

10・15モード燃費が15.8km/L、燃料タンク容量30リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は474.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(14.2km/L)とすると航続距離は426.0km、80%(12.6km/L)だと378.0km、70%(11.1km/L)では333.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から30リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり185円では5550円、上で計算した航続距離を踏まえると474.0km(80%燃費時378.0km)を走行するのに5550円かかる計算です。

燃費を13.4km/Lとしたときの1km走行コストは11.71円、10万km走行したときの燃料代は117.1万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら11.7万円/年、7年10万kmなら16.7万円/年、5年10万kmなら23.4万円/年、3年10万kmなら39.0万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば854.1km(往復なら片道427.0km)、カタログ値の80%なら683.2km(片道341.6km)離れたところまで行くことができます。

JA1 トゥデイのエンジン諸元とカタログデータ

E05A型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 E05A
気筒配列 直列3気筒
排気量547cc
圧縮比 9.8
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 42PS[31kW]/8000rpm
最大トルク 4.7kgm[46Nm]/4500rpm
パワーバンド 4500-8000rpm, 帯域43.8%
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費15.8km/L(37.2mpg)
100km燃費6.3L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
4500rpm 30PS/4.7kgm
8000rpm 42PS/3.8kgm
E05A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているE05A型547cc、直列3気筒の自然吸気エンジンは8000回転時に最高出力42馬力を、4500回転時に最大トルク4.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4500rpmから最高出力が発生する8000rpmまで」の3500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は43.8%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

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うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ15.238kg/PS(640kg/42PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ15.238kg/PS
車体+1人16.548kg/PS
車体+4人20.476kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg16.667kg/PS
車体+70kg16.905kg/PS
車体+80kg17.143kg/PS
車体+90kg17.381kg/PS
車体+100kg17.619kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは16.548kg/PS(695kg/42PS)となり、数値としては1.310kg、比率にすると8.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは20.476kg/PS(860kg/42PS)となり、数値としては5.238kg、比率にすると34.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

JA1 トゥデイのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ16.548kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
トゥデイ
16.548kg/PS
42PS・0.6L-NA
車体のみPWR 15.238
695kg
+8.6%

車種詳細
ピクシス メガ
16.641kg/PS
64PS・0.7L-TB
車体のみPWR 15.781
1065kg
+5.4%

車種詳細
フリード ハイブリッド
16.534kg/PS
88PS・1.5L-NA
車体のみPWR 15.909
1455kg
+3.9%

車種詳細
ウェイク
16.641kg/PS
64PS・0.7L-TB
車体のみPWR 15.781
1065kg
+5.4%

車種詳細
カローラ フィールダー
16.689kg/PS
74PS・1.5L-NA
車体のみPWR 15.946
1235kg
+4.7%

車種詳細
デイズ ルークス
16.484kg/PS
64PS・0.7L-TB
車体のみPWR 15.625
1055kg
+5.5%


16.383kg/PSから16.713kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの4人乗り軽ミニバン・LA700A型 ピクシス メガ、ホンダの7人乗りミニバン・GP3型 フリード ハイブリッド、ダイハツの4人乗り軽ミニバン・LA700S型 ウェイク、トヨタの5人乗りワゴン・NKE165G型 カローラ フィールダー、日産の4人乗り軽ミニバン・B21A型 デイズ ルークスという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

JA1型 トゥデイ [XTi]のライバル車種|16.548kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は65.6PS/tとなっています。


トゥデイがバイクと競争するなら…?


車種詳細
Dトラッカー125|124cc
16.471kg/PS
168kg/10.2PS/1.00kgm
[車体のみPWR:11.078]
1速ギヤ速度:31.3km/h
最小TWR:1.173
1988/02

-
トゥデイ|547cc
16.548kg/PS
695kg/42PS/4.7kgm
[車体のみPWR:15.238]
1速ギヤ速度:54.0km/h
最小TWR:2.439

車種詳細
リード90|89cc
16.667kg/PS
140kg/8.4PS/1.00kgm
[車体のみPWR:10.119]
1速ギヤ速度:24.5km/h
最小TWR:0.851

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではトゥデイとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

LX125D Dトラッカー125と競争してみる

まずトゥデイより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのDトラッカー125が挙げられます。PWRの16.471kg/PSは車両重量113kgにライダーの体重55kgを加えた168kgを、最高出力10.2PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はDトラッカー125に22.7km/h勝り、1速TWRは1.266kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

HF05 リード90と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのリード90が挙げられます。PWRの16.667kg/PSは車両重量85kg+55kgの140kgを、最高出力8.4PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は29.5km/h勝り、1速TWRは1.588kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.897
平均ピストンスピード 15.87m/s
トルクウェイトレシオ 136.17kg/kgm
1馬力あたりのお値段 22929円
排気量1Lあたり馬力 76.78PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.59kgm/L
1気筒あたりの馬力 14.0PS
1気筒あたりのトルク 1.6kgm
パワーバンド比率 43.8%
燃費×馬力 564.1pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
軽自動車のPWR(ターボ)

トルクウェイトレシオは136.17kg/kgm(640kg/4.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が963000円、最高出力が42馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は22929円、逆に1万円あたりでは0.44馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は204894円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
ホンダ編
軽自動車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は76.78PS/L、トルクは8.59kgm/L、1気筒あたりの馬力は14.0馬力、トルクは1.6kgmとなり、このエンジンが42馬力を8000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.87m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が59.5mmであるE05A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は10080回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.897になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が13.43km/L、最高出力が42PSであるこの車の獲得ポイントは564.1ptになります。
戯れに車両重量640kgを100kg単位にした6.4で割ってみたところ、その数値は88.13ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


JA1 トゥデイのギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合8000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした8500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 8500rpm|タイヤサイズ 145/70R12|タイヤ直径 50.8cm|円周長 159.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
8500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.647 14.18 - - 57km/h 14810rpm 262.4kgm
2速 1.515 8.12 0.572 1-2/
4860rpm
100km/h 8480rpm 150.2kgm
3速 0.930 4.98 0.614 2-3/
5220rpm
163km/h 5200rpm 92.2kgm
Final5.357レシオカバレッジ(変速比幅)2.846
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.357)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(4.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.357)÷タイヤの有効半径(0.254m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は3速ギヤの163km(8000rpmでは153.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4500回転で最大トルク4.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば136.17kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(15.238kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと262.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(640kg)を1速ギヤの最大駆動力(262.4kgm)で割ってみると2.439kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する8000回転でのトルク(3.8kgm)からTWRを算出すると3.017kg/kgmとなり、4500-8000回転の回転域では2.439-3.017kg/kgmの間で推移することがわかります。


8000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

JA1型トゥデイに搭載されたE05A型547ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する8000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

8000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ54km/h-
2速ギヤ94km/h4580rpm
3速ギヤ154km/h4910rpm

まず1速ギヤで8000rpmまで引っ張ると54km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は8000rpmから4580rpmまで落ち、そこから8000rpmまで加速を続けると速度は94km/h(+40km/h)になります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5920 8880 11850 14810 17770 20730 26650
2速 3390 5090 6780 8480 10170 11870 15260
3速 2080 3120 4160 5200 6240 7280 9360
※赤い数字は暫定レブリミット(8500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.930)を選択して時速100kmにて走行すると5200回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは3120回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは3640回転、一般的な高速道路の80km/hでは4160回転、100km/hでは5200回転、制限速度が120km/hになると6240回転、軽自動車の速度リミッターが働く140km/hでは7280回転になります。仮にリミッター解除で180km/hまで出たとすると9360回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が4000回転を超えてくるような車は、これはもう加速しか眼中にない純然たる競技車両であるとか、「とにもかくにもパワーがなくて高いギヤ比なんてとんでもない!」という貧相極まるエンジンを搭載しているとか、「時速60km出れば問題ない、だってバンだもの!」などという潔い割り切りをしている車以外にありえません。ここまで来ると「壊れるものなら壊れてみろ!」とエンジンに挑むくらいの覚悟がなければ愛せません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 14 20 27 34 41 47 54
2速 12 24 35 47 59 71 83 94
3速 19 38 58 77 96 115 135 154

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(8500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの145/70R12と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 145/70R12 | 直径 508mm

-20mm
幅125mm
-10mm
幅135mm
変更なし
幅145mm
+10mm
幅155mm
+20mm
幅165mm
65 125/65R12
36.9km/h
径 468mm
差 -40mm
135/65R12
37.9km/h
径 481mm
差 -27mm
145/65R12
38.9km/h
径 494mm
差 -14mm
155/65R12
39.9km/h
径 507mm
差 -1mm
165/65R12
40.9km/h
径 520mm
差 +12mm
70 125/70R12
37.8km/h
径 480mm
差 -28mm
135/70R12
38.9km/h
径 494mm
差 -14mm
145/70R12
40.0km/h
508mm
0mm
155/70R12
41.1km/h
径 522mm
差 +14mm
165/70R12
42.2km/h
径 536mm
差 +28mm
75 125/75R12
38.8km/h
径 493mm
差 -15mm
135/75R12
40.0km/h
径 508mm
差 0mm
145/75R12
41.2km/h
径 523mm
差 +15mm
155/75R12
42.4km/h
径 538mm
差 +30mm
165/75R12
43.5km/h
径 553mm
差 +45mm
80 125/80R12
39.8km/h
径 505mm
差 -3mm
135/80R12
41.0km/h
径 521mm
差 +13mm
145/80R12
42.3km/h
径 537mm
差 +29mm
155/80R12
43.5km/h
径 553mm
差 +45mm
165/80R12
44.8km/h
径 569mm
差 +61mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、125/75R12 、135/70R12、135/75R12 、145/65R12 、155/65R12 あたりのタイヤがおすすめです。

145/70R12のタイヤ幅を125mmから175mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、145/70R12の適応サイズと性能の変化 [JA1型トゥデイ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】145/70R12のタイヤ銘柄と通販価格

JA1型 トゥデイ 0.55L-NA FF/3ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS15.24㎏/PS35.2ptE
最高回転数5880rpm8000rpm76.1ptS
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m2.44㎏/㎏m31.9ptE
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h54.0㎞/h52.7ptC
1リットル
換算馬力
73.10PS/L76.78PS/L52.9ptC
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L8.59㎏m/L39.3ptD
WB/TR比1.7731.89737.3ptE
ワイド&
ロー指数
0.8940.94646.3ptC
前面の面積2.631m21.841m272.1ptS
最低地上高154.5mm-43.7ptD
スポーツ性能部門の得点513.3pt
総合評価C

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340674円221400円60.4ptB
10-15燃費13.0km/L15.8km/L56.1ptB
100km/h
回転数
2489rpm5200rpm14.2ptF
航続距離644.1km402.9km36.1ptE
車の大きさ11.468m35.883m372.1ptS
車内の広さ3431.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人4人43.3ptD
1人あたり
車内広さ
691.9L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.18m4.5m63.9ptA
ユーティリティ部門の得点482.9pt
総合評価C

※10-15燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10715車種中 RANK
運動性能 513.3pt 3520位 C
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 482.9pt 5948位 C
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 996.2pt 5330位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は513.3点で全10715車種中の3520位、ユーティリティ部門は482.9点で5948位、総合得点は996.2点で5330位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJA1型 トゥデイ(FF/3AT) の各種スペックを、ハッチバック軽自動車という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

トゥデイの歴代モデル

2代目 JA4型 トゥデイ アソシエ
JA4 トゥデイ アソシエは1993/05に登場した2代目モデル。参考車両の「Xi」は全長3295mm、全幅1395mm、全高1350mmの車体に、58PS/6.1kgmを発生するE07A型656ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

初代 JA1型 トゥデイ
JA1 トゥデイは1985/09に登場した初代モデル。参考車両の「XTi」は全長3195mm、全幅1395mm、全高1320mmの車体に、42PS/4.6kgmを発生するE05A型547ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。


トゥデイ vs ライバル車種対決


JA4 トゥデイ Rs 1996 vs JA2 トゥデイ XTi 1991 新旧比較
2代目 トゥデイ Rs 3door(1996年式 JA4・FF/5MT・0.66L・58PS/6.1kgm・4人乗り)と、初代 トゥデイ XTi(1991年式 JA2・FF/5MT・0.66L・52PS/5.6kgm・4人乗り)を比較。


H31A ミニカ ダンガン 1997 vs H22A ミニカ ダンガンZZ 1992 新旧比較
7代目 ミニカ ダンガン Dangan(1997年式 H31A・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.9kgm・4人乗り)と、6代目 ミニカ ダンガンZZ Dangan-ZZ(1992年式 H22A・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)を比較。

H22A ミニカ ダンガンZZ 1992 vs CR22S アルト ワークス RS/X 1994 性能比較
6代目 ミニカ ダンガンZZ Dangan-ZZ(1992年式 H22A・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)と、3代目 アルト ワークス WORKS RS/X(1994年式 CR22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/8.7kgm・4人乗り)を比較。

DJLFS デミオ 15MB 2015 vs ZC31S スイフト スポーツ 2009 性能比較
4代目 デミオ 15MB(2015年式 DJLFS・FF/6MT・1.5L・116PS/15.1kgm・5人乗り)と、2代目 スイフト スポーツ Sport 後期ギヤ比(2009年式 ZC31S・FF/5MT・1.6L・125PS/15.1kgm・5人乗り)を比較。

HN22S Kei ワークス 2008 vs HT81S スイフト スポーツ 2004 性能比較
初代 Kei ワークス WORKS(2008年式 HN22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)と、初代 スイフト スポーツ Sport(2004年式 HT81S・FF/5MT・1.5L・115PS/14.6kgm・5人乗り)を比較。

FL5 シビック タイプR 2022 vs ZC6 BRZ 2016 性能比較
11代目 シビック タイプR type-R(2022年式 FL5・FF/6MT・2.0L+ターボ・330PS/42.8kgm・4人乗り)と、初代 BRZ R Customize(2016年式 ZC6・FR/6MT・2.0L・207PS/21.6kgm・4人乗り)を比較。

GR1 フィット 2020 vs ZCDDS スイフト 2023 性能比較
4代目 フィット BASIC(2020年式 GR1・FF/CVT・1.4L・98PS/12.0kgm・5人乗り)と、5代目 スイフト XG(2023年式 ZCDDS・FF/CVT・1.2L・82PS/11.0kgm・5人乗り)を比較。

H36A ミニカ ダンガン4 1997 vs KK4 ヴィヴィオ RX-RA 1997 性能比較
7代目 ミニカ ダンガン4 Dangan4(1997年式 H36A・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.9kgm・4人乗り)と、初代 ヴィヴィオ RX-RA(1997年式 KK4・4WD/5MT・0.66L+SC・64PS/10.8kgm・4人乗り)を比較。