WF0SFJ フィエスタ 性能と維持費 FF/6AT 229万円 2014年式

このページでは、ヨーロッパフォードの5ドア・5人乗りハッチバック、4代目のABA-WF0SFJ型フィエスタ 1.0 EcoBoost【2014/02モデル・100PS/17.3kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

WF0SFJ フィエスタ
販売期間:2014/02 - 2016/12

画像はヨーロッパフォードより引用
http://www.ford.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長3995mm×全幅1720mm×全高1475mm、排気量は997ccであることから、大雑把に分類すると1.0リットルクラス(1000cc、自動車税は1.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3995mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

WF0SFJ型 フィエスタ [997cc/100PS FF/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート
フィエスタの旧型モデル
3代目 MK-5型フィエスタ
MK-5型フィエスタは2004/04に登場した3代目モデル。参考車両の「Fiesta-ST」は全長3920mm、全幅1680mm、全高1445mmの車体に、155PS/19.4kgmを発生する1998ccエンジンを搭載。


WF0SFJ フィエスタの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー ヨーロッパフォード
車名&
グレード
フィエスタ
1.0 EcoBoost
その他 4.105(1-2-5-6)/4.588(3-4-B) エコブースト
お値段 2290000円
車両型式 ABA-WF0SFJ
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア・5名乗車
ホイールベース 2490mm
トレッド 1470mm/1460mm
WB/TR比 1.700
最小半径 5.0m
最低高 165mm
タイヤ 前輪:195/45R16
後輪:195/45R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1160kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

フィエスタと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
フィエスタ
車体寸法
全長 3995mm -
全幅 1720mm -
全高 1475mm -
大きさ 10.13m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +595mm
全幅 1480mm以下 +240mm
全高平均 1640mm -165mm
大きさ平均 8.13m3 +2.00m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -705mm
全幅 1700mm以下 +20mm
全高平均 1496mm -21mm
大きさ平均 10.47m3 -0.34m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -648mm
全幅平均 1815mm -95mm
全高平均 1518mm -43mm
大きさ平均 12.84m3 -2.71m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



フィエスタでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.398m
期待される荷室の幅 1.320m
対角線の長さ 1.923m
期待される荷室の面積 1.845m²

縦方向の長さが1.398m(対角線では1.923m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


WF0SFJ フィエスタの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税29500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額4500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2014/02モデルのフィエスタを11年落ちの中古で125.9万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    フィエスタの2014/02モデルの場合、2025年現在では11年が経過しているため、新車価格の50%である114.5万円に諸経費として11.4万円を足した125.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2014年式を11年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 1000cc以下 13年未満 29500円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷16.5×195円/L 118180円
オイル交換
5000km毎
1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料
月額4500円
月額4500円×12ヶ月 54000円
ローン完済後の年間維持費 240500円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額34990円×12ヶ月 419880円
ローン返済中の年間維持費 660300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
  • 初度登録から11年経過車の場合、「1000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は29500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

フィエスタ【1.0 EcoBoost】の場合、維持費の月額は20100円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

フィエスタの維持費は高い?安い?

「フィエスタの年間維持費は240500円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてフィエスタの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いインサイト183200円-57300円
500S199600円-40900円
クロスビー214500円-26000円
バレーノ223000円-17500円
基準1000ccクラス平均230900円-9600円
フィエスタの維持費240500円
ストーリア X4259200円+18700円
ブーン X4281000円+40500円
高いミニ316500円+76000円

フィエスタの年間維持費を、1000ccクラスで最も維持費が安いインサイトと比較して57300円高く、最も高いミニと比較して76000円安く、1000ccクラスの平均維持費との比較では9600円高くなっています。

最低額のインサイトと最高額のミニは極端な例としても、1000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、フィエスタの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1000ccクラスの車 ランキング

フィエスタを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%310万円26万円20万円
15%210万円18万円14万円
20%160万円14万円11万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は310万円(総支給額26万円/月、手取り20万円/月)、ここから月額維持費2.0万円を支払うと残りは18.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は210万円(総支給額18万円/月、手取り14万円/月)、2.0万円を支払うと残りは12.0万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が160万円(総支給額14万円/月、手取り11万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.0万円を引くと残りは9.0万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代12万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費16.5km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
145円/L 87890円 -30290円
170円/L 103040円 -15140円
185円/L 112130円 -6050円
195円/L 118180円 -
205円/L 124260円 +6080円
220円/L 133350円 +15170円
245円/L 148500円 +30320円

燃費16.5km/LのWF0SFJ型 フィエスタで10000km走行するのに必要な燃料は606.1L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は118180円になります。

参考までに、フィエスタの燃料タンクは42リットルですので、606.1Lの給油回数は15回、1回あたりの燃料代は約7880円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6080円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると15170円、50円も違ってくると30320円にもなります。

これをWF0SFJ型 フィエスタの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を240500円としたとき、145円/Lに値下がりすれば210210円(87.4%)に、245円/Lに値上がりすれば270820円(112.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(29500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 29500円
自動車重量税 1年分 12300円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 50625円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 35450円 59090円 82730円
オイル交換 4000円 4000円 5600円
タイヤ交換 6400円 6400円 6400円
任意保険料 43200円 45960円 48600円
税金 自賠責 一律 50625円
合計 139700円 166100円 194000円
1万km差額 -100800円 -74400円 -46500円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料54000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて100800円安い139700円に、5000km走行では74400円安い166100円に、7000km走行では46500円安い194000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 118180円 177270円 236360円
オイル交換 8000円 12000円 16000円
タイヤ交換 9600円 11520円 15360円
任意保険料 54000円 59400円 64800円
税金 自賠責 一律 50625円
合計 240500円 310900円 383200円
1万km差額 - +70400円 +142700円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
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小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

フィエスタの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 17.7km/L
燃料タンク容量 42L
航続距離(カタログ燃費) 743.4km
航続距離(80%燃費) 596.4km
満タンプライス 8190円
1km走行コスト 11.02円/km
1万円でどこまで行ける? 907.7km
東京から743.4kmの範囲
Leaflet © OpenStreetMap contributors

JC08モード燃費が17.7km/L、燃料タンク容量42リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は743.4kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(15.9km/L)とすると航続距離は667.8km、80%(14.2km/L)だと596.4km、70%(12.4km/L)では520.8kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から42リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では8190円、上で計算した航続距離を踏まえると743.4km(80%燃費時596.4km)を走行するのに8190円かかる計算です。

燃費を16.5km/Lとしたときの1km走行コストは11.02円、10万km走行したときの燃料代は110.2万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら11.0万円/年、7年10万kmなら15.7万円/年、5年10万kmなら22.0万円/年、3年10万kmなら36.7万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば907.7km(往復なら片道453.8km)、カタログ値の80%なら726.2km(片道363.1km)離れたところまで行くことができます。

WF0SFJ フィエスタのエンジン諸元とカタログデータ

SFJ型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 SFJ
気筒配列 直列3気筒
排気量997cc
圧縮比 -
吸気方式 ターボ
最高出力 100PS[74kW]/6000rpm
最大トルク 17.3kgm[170Nm]/1400-4000rpm
パワーバンド 1400-6000rpm, 帯域76.7%
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費17.7km/L(41.6mpg)
100km燃費5.6L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
1400rpm 34PS/17.3kgm
4000rpm97PS/17.3kgm
6000rpm 100PS/11.9kgm
SFJ型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているSFJ型997cc、直列3気筒のターボエンジンは6000回転時に最高出力100馬力を、1400-4000回転時に最大トルク17.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1400rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の4600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は76.7%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.600kg/PS(1160kg/100PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.600kg/PS
車体+1人12.150kg/PS
車体+5人14.350kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.200kg/PS
車体+70kg12.300kg/PS
車体+80kg12.400kg/PS
車体+90kg12.500kg/PS
車体+100kg12.600kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.150kg/PS(1215kg/100PS)となり、数値としては0.550kg、比率にすると4.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.350kg/PS(1435kg/100PS)となり、数値としては2.750kg、比率にすると23.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

WF0SFJ フィエスタのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.150kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
フィエスタ
12.150kg/PS
100PS・1.0L-TB
車体のみPWR 11.600
1215kg
+4.7%

車種詳細
アルト ワークス
12.109kg/PS
64PS・0.7L-TB
車体のみPWR 11.250
775kg
+7.6%

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
12.167kg/PS
150PS・1.5L-TB
車体のみPWR 11.800
1825kg
+3.1%

車種詳細
キューブ キュービック
12.248kg/PS
109PS・1.5L-NA
車体のみPWR 11.743
1335kg
+4.3%

車種詳細
シェビー
12.179kg/PS
195PS・5.8L-NA
車体のみPWR 11.897
2375kg
+2.4%

車種詳細
パジェロ
12.184kg/PS
190PS・3.2L-TB
車体のみPWR 11.895
2315kg
+2.4%


12.029kg/PSから12.271kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽ハッチバック・HA36S型 アルト ワークス、ホンダの7人乗りミニバン・RP4型 ステップワゴン スパーダ、日産の7人乗りミニバン・YGNZ11型 キューブ キュービック、シボレーの7人乗りミニバン・謎型 シェビー、三菱の7人乗りSUV・V98W型 パジェロという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

WF0SFJ型 フィエスタ [1.0 EcoBoost]のライバル車種|12.150kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は86.2PS/tとなっています。


フィエスタがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バーグマン200|199cc
12.111kg/PS
218kg/18.0PS/1.60kgm
[車体のみPWR:9.056]
1速ギヤ速度:37.8km/h
最小TWR:1.275
2014/02

-
フィエスタ|997cc
12.150kg/PS
1215kg/100PS/17.3kgm
[車体のみPWR:11.600]
1速ギヤ速度:40.9km/h
最小TWR:1.214

車種詳細
NMAX155|155cc
12.200kg/PS
183kg/15.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:8.533]
1速ギヤ速度:33.6km/h
最小TWR:1.020

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではフィエスタとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CH41A バーグマン200と競争してみる

まずフィエスタより少しPWRが低いバイクとして、スズキのバーグマン200が挙げられます。PWRの12.111kg/PSは車両重量163kgにライダーの体重55kgを加えた218kgを、最高出力18.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はバーグマン200に3.1km/h勝り、1速TWRは0.061kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SG50J NMAX155と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのNMAX155が挙げられます。PWRの12.200kg/PSは車両重量128kg+55kgの183kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は7.3km/h勝り、1速TWRは0.194kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.700
平均ピストンスピード 16.38m/s
トルクウェイトレシオ 67.05kg/kgm
1馬力あたりのお値段 22900円
排気量1Lあたり馬力 100.30PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.35kgm/L
1気筒あたりの馬力 33.3PS
1気筒あたりのトルク 5.8kgm
パワーバンド比率 76.7%
燃費×馬力 1646.0pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは67.05kg/kgm(1160kg/17.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2290000円、最高出力が100馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は22900円、逆に1万円あたりでは0.44馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は132370円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
1000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は100.30PS/L、トルクは17.35kgm/L、1気筒あたりの馬力は33.3馬力、トルクは5.8kgmとなり、このエンジンが100馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.38m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が81.9mmであるSFJ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7330回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.700になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が16.46km/L、最高出力が100PSであるこの車の獲得ポイントは1646.0ptになります。
戯れに車両重量1160kgを100kg単位にした11.6で割ってみたところ、その数値は141.90ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


WF0SFJ フィエスタのギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 195/45R16|タイヤ直径 58.2cm|円周長 182.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.917 16.08 - - 44km/h 14660rpm 955.9kgm
2速 2.429 9.97 0.620 1-2/
4030rpm
71km/h 9090rpm 592.8kgm
3速 1.605 6.59 0.661 2-3/
4300rpm
108km/h 6010rpm 391.7kgm
4速 1.141 4.68 0.711 3-4/
4620rpm
152km/h 4270rpm 278.5kgm
5速 0.867 3.56 0.760 4-5/
4940rpm
200km/h 3240rpm 211.6kgm
6速 0.702 2.88 0.810 5-6/
5270rpm
247km/h 2630rpm 171.3kgm
Final4.105レシオカバレッジ(変速比幅)5.580
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1400-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.105)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(17.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.105)÷タイヤの有効半径(0.291m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの247km(6000rpmでは228.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1400-4000回転で最大トルク17.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば67.05kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(11.600kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと955.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1160kg)を1速ギヤの最大駆動力(955.9kgm)で割ってみると1.214kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(11.9kgm)からTWRを算出すると1.764kg/kgmとなり、1400-6000回転の回転域では1.214-1.764kg/kgmの間で推移することがわかります。


6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

WF0SFJ型フィエスタに搭載されたSFJ型997ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ41km/h-
2速ギヤ66km/h3720rpm
3速ギヤ100km/h3970rpm
4速ギヤ141km/h4270rpm
5速ギヤ185km/h4560rpm
6速ギヤ228km/h4860rpm

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると41km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3720rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は66km/h(+25km/h)になります。

3速ギヤでは3970rpmまで落ちて6000rpmで100km/h(+34km/h)に、4速ギヤでは4270rpmまで落ちて6000rpmで141km/h(+41km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4560rpmまで落ちて6000rpmで185km/h(+44km/h)に、6速ギヤでは4860rpmまで落ちて6000rpmで228km/h(+43km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5860 8800 11730 14660 17590 20520 26390
2速 3640 5450 7270 9090 10910 12730 16360
3速 2400 3600 4810 6010 7210 8410 10810
4速 1710 2560 3420 4270 5120 5980 7690
5速 1300 1950 2600 3240 3890 4540 5840
6速 1050 1580 2100 2630 3150 3680 4730
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.702)を選択して時速100kmにて走行すると2630回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1580回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1840回転、一般的な高速道路の80km/hでは2100回転、100km/hでは2630回転、制限速度が120km/hになると3150回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4730回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 14 20 27 34 41 48 55
2速 11 22 33 44 55 66 77 88
3速 17 33 50 67 83 100 117 133
4速 23 47 70 94 117 141 164 187
5速 31 62 92 123 154 185 216 247
6速 38 76 114 152 190 228 266 304

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの195/45R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 195/45R16 | 直径 582mm

-20mm
幅175mm
-10mm
幅185mm
変更なし
幅195mm
+10mm
幅205mm
+20mm
幅215mm
40 175/40R16
37.5km/h
径 546mm
差 -36mm
185/40R16
38.1km/h
径 554mm
差 -28mm
195/40R16
38.6km/h
径 562mm
差 -20mm
205/40R16
39.2km/h
径 570mm
差 -12mm
215/40R16
39.7km/h
径 578mm
差 -4mm
45 175/45R16
38.8km/h
径 564mm
差 -18mm
185/45R16
39.4km/h
径 573mm
差 -9mm
195/45R16
40.0km/h
582mm
0mm
205/45R16
40.6km/h
径 591mm
差 +9mm
215/45R16
41.2km/h
径 600mm
差 +18mm
50 175/50R16
39.9km/h
径 581mm
差 -1mm
185/50R16
40.6km/h
径 591mm
差 +9mm
195/50R16
41.3km/h
径 601mm
差 +19mm
205/50R16
42.0km/h
径 611mm
差 +29mm
215/50R16
42.7km/h
径 621mm
差 +39mm
55 175/55R16
41.2km/h
径 599mm
差 +17mm
185/55R16
41.9km/h
径 610mm
差 +28mm
195/55R16
42.7km/h
径 621mm
差 +39mm
205/55R16
43.4km/h
径 632mm
差 +50mm
215/55R16
44.2km/h
径 643mm
差 +61mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、175/45R16、175/50R16 、185/40R16、185/45R16 、195/40R16 、205/40R16 、215/40R16あたりのタイヤがおすすめです。

195/45R16のタイヤ幅を175mmから225mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、195/45R16の適応サイズと性能の変化 [WF0SFJ型フィエスタ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】195/45R16のタイヤ銘柄と通販価格

WF0SFJ型 フィエスタ 1.0Lターボ FF/6ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS11.60㎏/PS45.1ptD
最高回転数5880rpm6000rpm51.5ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m1.21㎏/㎏m56.6ptB
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h40.9㎞/h40.7ptD
1リットル
換算馬力
103.35PS/L100.30PS/L48.9ptC
1リットル
換算トルク
15.98㎏m/L17.35㎏m/L54.2ptB
WB/TR比1.7731.70057.4ptB
ワイド&
ロー指数
0.8940.85852.6ptC
前面の面積2.631m22.537m252.6ptC
最低地上高154.6mm165mm45.8ptD
スポーツ性能部門の得点508.1pt
総合評価C

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340619円240500円58.7ptB
JC08燃費17.7km/L17.7km/L50.0ptC
100km/h
回転数
2490rpm2630rpm48.1ptC
航続距離644.2km691.4km52.7ptC
車の大きさ11.468m310.135m355.3ptB
車内の広さ3429.9L-46.7ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
692.0L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.17m5.0m53.5ptC
ユーティリティ部門の得点506.9pt
総合評価C

※JC08燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10718車種中 RANK
運動性能 508.1pt 4022位 C
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 506.9pt 3391位 C
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 1015.0pt 3680位 B
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は508.1点で全10718車種中の4022位、ユーティリティ部門は506.9点で3391位、総合得点は1015.0点で3680位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したWF0SFJ型 フィエスタ(FF/6AT) の各種スペックを、ハッチバック1000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

フィエスタの歴代モデル

3代目 WF0FYJ型 フィエスタ
WF0FYJ フィエスタは2004/04に登場した3代目モデル。参考車両の「GHIA」は全長3925mm、全幅1685mm、全高1445mmの車体に、100PS/14.9kgmを発生する1595ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。


人気があるハッチバックの車種比較


H22A ミニカ ダンガンZZ 1992 vs CR22S アルト ワークス RS/X 1994 性能比較
6代目 ミニカ ダンガンZZ Dangan-ZZ(1992年式 H22A・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)と、3代目 アルト ワークス WORKS RS/X(1994年式 CR22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/8.7kgm・4人乗り)を比較。

AK12 マーチ 12SR 2008 vs M101S ストーリア Touring 2004 性能比較
3代目 マーチ 12SR(2008年式 AK12・FF/5MT・1.3L・110PS/13.7kgm・5人乗り)と、初代 ストーリア Touring(2004年式 M101S・FF/5MT・1.3L・110PS/12.8kgm・5人乗り)を比較。

H36A ミニカ ダンガン4 1997 vs KK4 ヴィヴィオ RX-RA 1997 性能比較
7代目 ミニカ ダンガン4 Dangan4(1997年式 H36A・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.9kgm・4人乗り)と、初代 ヴィヴィオ RX-RA(1997年式 KK4・4WD/5MT・0.66L+SC・64PS/10.8kgm・4人乗り)を比較。

L235S エッセ 2010 vs L700S ミラ TR 1999 性能比較
初代 エッセ D(2010年式 L235S・FF/5MT・0.66L・58PS/6.6kgm・4人乗り)と、5代目 ミラ TR(1999年式 L700S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.9kgm・4人乗り)を比較。

G201S シャレード デトマソ 1997 vs HT81S スイフト スポーツ 2004 性能比較
4代目 シャレード デトマソ(1997年式 G201S・FF/5MT・1.6L・125PS/14.7kgm・5人乗り)と、初代 スイフト スポーツ Sport(2004年式 HT81S・FF/5MT・1.5L・115PS/14.6kgm・5人乗り)を比較。

RJ2 R1 S 2008 vs RC2 R2 type-S 2008 性能比較
初代 R1 S(2008年式 RJ2・4WD/CVT・0.66L+SC・64PS/9.5kgm・4人乗り)と、初代 R2 type-S(2008年式 RC2・4WD/CVT・0.66L+SC・64PS/9.5kgm・4人乗り)を比較。

CJ4A ミラージュ サイボーグZR 1999 vs EK9 シビック タイプR 1998 性能比較
5代目 ミラージュ サイボーグZR Cyborg-ZR(1999年式 CJ4A・FF/5MT・1.6L・175PS/17.0kgm・5人乗り)と、6代目 シビック タイプR type-R(1998年式 EK9・FF/5MT・1.6L・185PS/16.3kgm・4人乗り)を比較。

AE86 スプリンター トレノ GTV 1983 vs EG6 シビック SiR-II 1993 性能比較
5代目 スプリンター トレノ GTV GTV Fin4.300(1983年式 AE86・FR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・5人乗り)と、5代目 シビック SiR-II(1993年式 EG6・FF/5MT・1.6L・170PS/16.0kgm・4人乗り)を比較。