このページでは、ダイハツ工業の5ドア・4人乗り軽ミニバン、初代のDBA-LA700S型ウェイク D【2014/11モデル・52PS/6.1kgm・FF/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。
LA700S ウェイク 販売期間:2014/11 - ![]() |
ボディサイズが全長3395mm×全幅1475mm×全高1835mm、排気量は658ccであることから、大雑把に分類すると軽自動車クラス(軽四輪、軽自動車税を適用)に属した車です。走行性能や衝突安全性は普通車に敵わないものの、その圧倒的な経済性は他の追随を許さない大人気カテゴリです。
参考:軽自動車の人気車種
駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。
ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3395mmであるこの車の場合は「ミニ」(Mini:3500mm以下・Aセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。
LA700S型 ウェイク [658cc/52PS FF/CVT] お品書き
![]() 維持費にまつわるエトセトラ | ![]() エンジンの最高出力・最大トルク | ![]() ギヤ比と加速・回転数と最高速 | ![]() タイヤサイズ変更とメーター誤差 | ![]() 各種スペックの相対評価と通知表 |
![]() | お金にまつわるエトセトラ 1年間のランニングコスト |
![]() | エンジン性能と特性 パワーウェイトレシオ |
![]() | ギヤ比と加速力& エンジン回転数と最高速 |
![]() | タイヤサイズ変更と スピードメーター誤差 |
![]() | 各種スペックの相対評価と レーダーチャート |
初代ウェイクの類型&他グレード 新着順
- 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
- 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
年式 画像 | 車両型式 グレード | 出力 燃費 | |
---|---|---|---|
2021/05![]() |
LA700S型 [G-Turbo SA-III]0.66L-TB | FF/CVT | 170.5万円 |
64PS 9.4kgm 16.9km/L |
|
2021/05![]() |
LA710S型 [G-Turbo SA-III]0.66L-TB | 4WD/CVT | 183.2万円 |
64PS 9.4kgm 16.1km/L |
|
2021/05![]() |
LA710S型 [L SA-III]0.66L-NA | 4WD/CVT | 171.1万円 |
52PS 6.1kgm 16.8km/L |
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初代ウェイクの車両型式・グレード一覧【全12車種】 |
主要諸元とエンジン諸元
主要諸元 | |
---|---|
メーカー | DAIHATSU |
車名& グレード |
ウェイク D |
その他 | D L SA デカデカ→ウェイク |
お値段 | 1350000円 |
車両型式 | DBA-LA700S |
駆動方式 変速機 |
FF・前輪駆動(FWD,2WD) (無段変速機) |
ドア/定員 | 5ドア/4人 |
車体寸法 | 長3395×幅1475×高1835mm |
軸距& 輪距 |
2455mm 前1305mm/後1295mm |
最小半径 | 4.4m |
タイヤ | 前輪:155/65R14 後輪:155/65R14 |
ブレーキ | 前:ベンチレーテッドディスク 後:ドラム |
車両重量 | 990kg |
エンジン諸元 | |
---|---|
原動機型式 | KF |
気筒配列 | 直列3気筒 |
排気量 | 658cc |
圧縮比 | 11.3 |
吸気方式 | 自然吸気(NA・ノンターボ) |
最高出力 | 52PS[38kW]/6800rpm |
最大トルク | 6.1kgm[60Nm]/5200rpm |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
JC08燃費 | 25.4km/L(59.7mpg) |
100km燃費 | 3.9L/100km |
※KF型NAエンジン諸元と性能 ※直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。 ※直列3気筒の最高出力ランキング |
税金と年間維持費のシミュレーション
ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される軽自動車税10800円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税3300円/年と自賠責保険料9865円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代、月額4000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。
さらに、ウェイクの新車を155.3万円(諸費用として20.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。
- ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
- 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
- 自動車保険は比較で安くなる!
新車で買った場合の年間維持費
名目 | 区分 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|
自動車税(1年分) | 軽自動車 | 13年未満 | 10800円 | |
自動車重量税(1年分) | 軽自動車 | 13年未満 | 3300円 | |
自賠責保険料(1年分) | 軽自動車 | 9865円 | ||
年間10000km走行燃料代 年間7000km走行の場合 年間5000km走行の場合 年間3000km走行の場合 |
10000km÷23.6×190円/L 7000km÷23.6km/L×190円/L 5000km÷23.6km/L×190円/L 3000km÷23.6km/L×190円/L |
80510円 (56360円) (40260円) (24150円) |
||
オイル交換(5000km毎) | 1回3000円×2回 | 6000円 | ||
タイヤ交換(5年5万km毎) | 1本8000円×4本÷5年 | 6400円 | ||
任意保険料(月額4000円) | 月額4000円×12ヶ月 | 48000円 | ||
ローン完済後の年間維持費 | 164900円 | |||
名目 | 区分 | 金額 | ||
車のローン額(1年分) | 月額43130円×12ヶ月 | 517560円 | ||
ローン返済中の年間維持費 | 682500円 | |||
次回車検費用の積み立て目安 | ||||
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 | 29400円 |
名目 | 金額 |
---|---|
自動車税(1年分) | 10800円 |
自動車重量税(1年分) | 3300円 |
自賠責保険料(1年分) | 9865円 |
年間10000km走行燃料代 年間7000km走行の場合 年間5000km走行の場合 年間3000km走行の場合 |
80510円 (56360円) (40260円) (24150円) |
オイル交換(5000km毎) | 6000円 |
タイヤ交換(4年4万km毎) | 6400円 |
任意保険料(月額4000円) | 48000円 |
ローン完済後の年間維持費 | 164900円 |
名目 | 金額 |
車のローン額(1年分) | 517560円 |
ローン返済中の年間維持費 | 682500円 |
次回車検費用の積み立て目安 | |
重量税2年分+自賠責24ヶ月分 +検査手数料等3000円程度 |
29400円 |
- 初度登録から9年経過車の場合、「軽自動車で13年未満」クラスの自動車税は10800円、「軽自動車で13年未満」クラスの自動車重量税は3300円(単年)です。
- エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
- タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
- 任意保険料の金額は、月額4000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
- 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
- 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
- 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
- 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。 - 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
- 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
- 車検費用の目安とした29400円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。
ウェイク【D】の場合、維持費の月額は13800円(ローン完済前は56900円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。
「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。
低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km
せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。
走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。
年間3000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 10800円 | 12% |
自動車重量税 1年分 | 3300円 | 4% |
自賠責保険料 1年分 | 9865円 | 11% |
燃料代 3000km分 | 24150円 | 26% |
オイル交換 年1回 | 3000円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 4270円 | 5% |
任意保険料 80% | 38400円 | 39% |
合計 [1万kmとの差額] |
93800円 -71100円 |
- |
年間5000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 10800円 | 10% |
自動車重量税 1年分 | 3300円 | 3% |
自賠責保険料 1年分 | 9865円 | 9% |
燃料代 5000km分 | 40260円 | 36% |
オイル交換 年1回 | 3000円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 4270円 | 4% |
任意保険料 85% | 40800円 | 35% |
合計 [1万kmとの差額] |
112300円 -52600円 |
- |
年間7000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 10800円 | 8% |
自動車重量税 1年分 | 3300円 | 3% |
自賠責保険料 1年分 | 9865円 | 7% |
燃料代 7000km分 | 56360円 | 43% |
オイル交換 年1回 | 4200円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 4270円 | 3% |
任意保険料 90% | 43200円 | 33% |
合計 [1万kmとの差額] |
132000円 -32900円 |
- |
自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。
タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料48000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。
年間3000km走行では、10000km走行に比べて71100円安い93800円に、5000km走行では52600円安い112300円に、7000km走行では32900円安い132000円という結果になりました。
多走行距離での年間維持費|15000km・20000km
続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。
年間15000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 10800円 | 5% |
自動車重量税 1年分 | 3300円 | 1% |
自賠責保険料 1年分 | 9865円 | 4% |
燃料代 15000km分 | 120770円 | 55% |
オイル交換 年3回 | 18000円 | 8% |
タイヤ交換 2.7年毎 | 9600円 | 4% |
任意保険料 100% | 48000円 | 23% |
合計 [1万kmとの差額] |
220400円 +55500円 |
- |
年間20000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 10800円 | 4% |
自動車重量税 1年分 | 3300円 | 1% |
自賠責保険料 1年分 | 9865円 | 4% |
燃料代 20000km分 | 161020円 | 60% |
オイル交換 年4回 | 24000円 | 9% |
タイヤ交換 2年毎 | 12800円 | 5% |
任意保険料 100% | 48000円 | 17% |
合計 [1万kmとの差額] |
269800円 +104900円 |
- |
自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。
「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。
1km走行コストと月間&年間交通費
距離/日 | 費用/日 | 月換算 | 年換算 |
---|---|---|---|
10km | 70円 | 1500円 | 1.8万円 |
20km | 150円 | 3300円 | 3.9万円 |
30km | 220円 | 4800円 | 5.7万円 |
50km | 370円 | 8100円 | 9.6万円 |
100km | 750円 | 16500円 | 19.5万円 |
さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を190円、燃費を25.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは7.48円になります。
たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は70円/日となり、20km走行なら150円/日、30km走行なら220円/日、50km走行なら370円/日、100km走行なら750円/日かかる計算です。
1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は4800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は5.7万円/年という塩梅です。
カタログデータから見えてくる要素
KF型エンジン簡易性能曲線図 | |
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各回転域での馬力 | |
5200回転時の馬力 | 44PS |
6800回転時の馬力 | 52PS |
6800回転時の馬力 | 52PS |
各回転域でのトルク | |
5200回転時のトルク | 6.1kgm |
6800回転時のトルク | 5.5kgm |
6800回転時のトルク | 5.5kgm |
KF型NAエンジンの性能 |
まずおさらいとして、搭載しているKF型658cc、直列3気筒の自然吸気エンジンは6800回転時に最高出力52馬力を、5200回転時に最大トルク6.1kgmを発生します。
馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。
トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。
※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。
ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5200rpmから最高出力が発生する6800rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は23.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域
最高出力ランキング リスト |
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軽自動車クラス編 |
ダイハツの軽自動車編 |
最大トルク ランキング リスト |
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軽自動車クラス編 |
ダイハツの軽自動車編 |
うわっ…私の体重、重すぎ…?
さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は19.038kg/PS(990kg/52PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。
車重と搭乗者とPWR | |
---|---|
車体のみ | 19.038kg/PS |
車体+1人 | 20.096kg/PS |
車体+4人 | 23.269kg/PS |
お腹と車重とPWR | |
車体+60kg | 20.192kg/PS |
車体+70kg | 20.385kg/PS |
車体+80kg | 20.577kg/PS |
車体+90kg | 20.769kg/PS |
車体+100kg | 20.962kg/PS |
というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは20.096kg/PS(1045kg/52PS)となり、数値としては1.058kg、比率にすると5.6%ほど悪化します。
次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは23.269kg/PS(1210kg/52PS)となり、数値としては4.231kg、比率にすると22.2%も悪化することになります。
もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。
LA700S ウェイクのライバル候補車たち
愛すべきライバル車種 | |
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2014/11![]() - |
ウェイク 20.096kg/PS 1045kg/52PS|0.7L-NA [車体のみPWR:19.038] |
2015/07![]() 車種詳細 |
ピクシス メガ 20.096kg/PS 1045kg/52PS|0.7L-NA 車体のみPWR:19.038 |
2014/02![]() 車種詳細 |
デイズ ルークス 19.898kg/PS 975kg/49PS|0.7L-NA 車体のみPWR:18.776 |
2008/04![]() 車種詳細 |
エブリイ ワゴン 20.102kg/PS 985kg/49PS|0.7L-NA 車体のみPWR:18.980 |
2013/10![]() 車種詳細 |
タント 20.096kg/PS 1045kg/52PS|0.7L-NA 車体のみPWR:19.038 |
2014/02![]() 車種詳細 |
eKスペース 19.898kg/PS 975kg/49PS|0.7L-NA 車体のみPWR:18.776 |
車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ20.096kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。
19.895kg/PSから20.297kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの4人乗り軽ミニバン「LA700A型 ピクシス メガ」、日産の4人乗り軽ミニバン「B21A型 デイズ ルークス」、スズキの4人乗り軽1BOX「DA64W型 エブリイ ワゴン」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA610S型 タント」、三菱の4人乗り軽ミニバン「B11A型 eKスペース」という顔ぶれが並びました。
「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。
●LA700S型 ウェイク [D]とパワーウェイトレシオが近い車種|20.096kg/PS
ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は52.5PS/tとなっています。
ウェイクがバイクと競争するなら…?
![]() 車種詳細 |
クロスカブ|109cc 20.000kg/PS 160kg/8.0PS/0.87kgm [車体のみPWR:13.125] 1速ギヤ速度:28.8km/h 最小TWR:1.231 |
2014/11![]() - |
ウェイク|658cc 20.096kg/PS 1045kg/52PS/6.1kgm [車体のみPWR:19.038] 1速ギヤ速度:42.0km/h 最小TWR:2.661 |
![]() 車種詳細 |
クロスカブ110|109cc 20.125kg/PS 161kg/8.0PS/0.87kgm [車体のみPWR:13.250] 1速ギヤ速度:29.0km/h 最小TWR:1.251 |
幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。
などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではウェイクとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。
JA10 クロスカブと競争してみる
まずウェイクより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのクロスカブが挙げられます。PWRの20.000kg/PSは車両重量105kgにライダーの体重55kgを加えた160kgを、最高出力8.0PSで割ったものです。
自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はクロスカブに13.2km/h勝り、1速TWRは1.430kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)
JA45 クロスカブ110と競争してみる
続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのクロスカブ110が挙げられます。PWRの20.125kg/PSは車両重量106kg+55kgの161kgを、最高出力8.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は13.0km/h勝り、1速TWRは1.410kg劣る、という結果になりました。
その他の諸元いろいろ
いろいろな数値 | |
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WB/TR比 | 1.888 |
平均ピストンスピード | 15.96m/s |
トルクウェイトレシオ | 162.30kg/kgm |
1馬力あたりのお値段 | 25962円 |
排気量1Lあたり馬力 | 79.03PS/L |
排気量1Lあたりトルク | 9.27kgm/L |
1気筒あたりの馬力 | 17.3PS |
1気筒あたりのトルク | 2.0kgm |
パワーバンド比率 | 23.5% |
燃費×馬力 | 1228.2pt |
各種ランキング | |
ミニバン・1BOXのPWR 軽自動車のPWR(ターボ) |
トルクウェイトレシオは162.30kg/kgm(990kg/6.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)
ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1350000円、最高出力が52馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は25962円、逆に1万円あたりでは0.39馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は221311円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。
1馬力あたりのお値段が安い車ランキング |
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総合ランキング |
ダイハツ編 |
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軽ミニバン編 |
●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は79.03PS/L、トルクは9.27kgm/L、1気筒あたりの馬力は17.3馬力、トルクは2.0kgmとなり、このエンジンが52馬力を6800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.96m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング
ちなみに、ストローク量が70.4mmであるKF型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング
●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.888になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング
●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が23.62km/L、最高出力が52PSであるこの車の獲得ポイントは1228.2ptになります。
戯れに車両重量990kgを100kg単位にした9.9で割ってみたところ、その数値は124.06ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)
- 低燃費で高出力な自動車ランキング
燃費×最高出力の数値順。燃費が良くて高出力なほど高得点。 - 低燃費で高出力で軽量な自動車ランキング
燃費×最高出力÷車両重量の数値順。燃費が良くて高出力で車両重量が軽いほど高得点。
人間様の占有スペース
人間様の占有スペース | |
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室内長×幅×高 | 4.33m³ |
1人あたりのスペース | 約1.08m³ |
室内長/全長 | 65.2% |
室内幅/全幅 | 91.2% |
室内高/全高 | 79.3% |
室内容積/車両体積 | 47.1% |
ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。
まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は4.33m³です。この車の乗車定員は4人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約1.08m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は65.2%、同じく室内幅と全幅の比率は91.2%、同じく室内高と全高の比率は79.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は47.1%でした。
室内の広さ・長さランキング | |||
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室内長が長い車 | 室内幅が広い車 | 室内高が高い車 | 車内の空間が広い車 |
室内長が長い車 | |||
室内幅が広い車 | |||
室内高が高い車 | |||
車内の空間が広い車 |
ウェイクでの車中泊
期待される客室寸法 | |
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期待される荷室の長さ | 1.19m |
期待される荷室の幅 | 1.25m |
対角線の長さ | 1.73m |
期待される荷室の面積 | 1.49m² |
ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。
縦方向の長さが1.19m(対角線では1.73m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。
俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。
軽自動車の場合、1BOXタイプ以外のものでは計算するまでもなく絶対的な長さが足りていません。前席を後に倒してフルフラット化できるとか、助手席だけでも前に倒せるなら後のスペースと連結して長さを確保できますが、そうでない場合は腰を痛める覚悟で車中泊に臨むことになります。
●車中泊にあると嬉しいアイテム
ウェイクの燃料タンクと燃費と航続距離と
燃料タンクと燃費と航続距離と | |
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JC08モード燃費 | 25.4km/L |
燃料タンク容量 | 36L |
航続距離(カタログ燃費) | 914.4km |
航続距離(80%燃費) | 730.8km |
満タンプライス | 6840円 |
1万円でどこまで行ける? | 1336.8km |
車両価格/航続距離 | 1476円/km |
JC08モード燃費が25.4km/Lですので、燃料タンクの容量が36リットルですと航続可能距離は914.4kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)
実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(22.9km/L)とすると824.4km、80%(20.3km/L)だと730.8km、70%(17.8km/L)では640.8kmという航続距離になります。
燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン36リットルの給油で6840円、上で計算した航続距離を踏まえると914.4km(80%燃費時730.8km)を走行するのに6840円かかる計算です。
ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1336.8km(往復なら片道668.4km)、カタログ値の80%なら1069.5km(片道534.7km)離れたところまで行くことができます。
ちなみに、1回の給油で914.4kmの距離を移動できるLA700S型 ウェイク [D]という乗り物を、135.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「1476円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。
ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係
続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。
しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。
ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。
暫定レブ 7300rpm|タイヤサイズ 155/65R14|タイヤ直径 55.7cm|円周長 175.0cm | |||||||
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ギヤ | ギヤ比 | 総減速比 | ステップ比 | シフトアップ 後の回転数 |
7300rpm の速度 |
100kmh の回転数 |
タイヤの 最大駆動力 |
1速 | 3.327 | 16.98 | - | - |
45km/h | 16180rpm | 372.0kgm |
2速 | 0.628 | 3.21 | 0.189 | 1-2/ 1380rpm |
239km/h | 3050rpm | 70.2kgm |
Final | 5.105 | レシオカバレッジ(変速比幅)5.298 |
ギヤの繋がりイメージ |
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- ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
- シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
- 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5200rpm)を下回るもの。
- 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.105)で算出。
- タイヤの最大駆動力は最大トルク(6.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.105)÷タイヤの有効半径(0.2785m)で算出。
ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの239km(6800rpmでは222.7km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の3.327から高速側の0.628の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。
タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが5200回転で最大トルク6.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。
この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば162.30kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(19.038kg/ps)に比べると霞んで見えます。
しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと372.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(990kg)を1速ギヤの最大駆動力(372.0kgm)で割ってみると2.661kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6800回転でのトルク(5.5kgm)からTWRを算出すると2.95kg/kgmとなり、5200-6800回転の回転域では2.661-2.95kg/kgmの間で推移することがわかります。
ある速度における各ギヤでの回転数
ギヤ | 40 km/h |
60 km/h |
80 km/h |
100 km/h |
120 km/h |
140 km/h |
180 km/h |
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1速 | 6470 | 9710 | 12940 | 16180 | 19410 | 22650 | 29120 |
2速 | 1220 | 1830 | 2440 | 3050 | 3660 | 4270 | 5500 |
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。
この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.628)を選択して時速100kmにて走行すると3050回転まで回ります。
ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1830回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2140回転、一般的な高速道路の80km/hでは2440回転、100km/hでは3050回転、制限速度が120km/hになると3660回転、軽自動車の速度リミッターが働く140km/hでは4270回転になります。仮にリミッター解除で180km/hまで出たとすると5500回転まで回ります。
時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。ある回転数における各ギヤでの速度
ギヤ | 1000 rpm |
2000 rpm |
3000 rpm |
4000 rpm |
5000 rpm |
6000 rpm |
7000 rpm |
8000 rpm |
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1速 | 6 | 12 | 19 | 25 | 31 | 37 | 43 | 49 |
2速 | 33 | 66 | 98 | 131 | 164 | 197 | 229 | 262 |
この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。
純正装着タイヤの155/65R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版
下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。
※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。
純正タイヤ 155/65R14 | 直径 557mm | |||||
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-20mm 幅135mm |
-10mm 幅145mm |
変更なし 幅155mm |
+10mm 幅165mm |
+20mm 幅175mm |
|
-5% 60 扁平 |
135/60R14 37.2km/h 直径518mm 径差-39mm |
145/60R14 38.1km/h 直径530mm 径差-27mm |
155/60R14 38.9km/h 直径542mm 径差-15mm |
165/60R14 39.8km/h 直径554mm 径差-3mm |
175/60R14 40.6km/h 直径566mm 径差+9mm |
0% 65 扁平 |
135/65R14 38.2km/h 直径532mm 径差-25mm |
145/65R14 39.1km/h 直径545mm 径差-12mm |
155/65R14 40.0km/h 557mm 0mm |
165/65R14 41.0km/h 直径571mm 径差+14mm |
175/65R14 41.9km/h 直径584mm 径差+27mm |
+5% 70 扁平 |
135/70R14 39.1km/h 直径545mm 径差-12mm |
145/70R14 40.1km/h 直径559mm 径差+2mm |
155/70R14 41.1km/h 直径573mm 径差+16mm |
165/70R14 42.2km/h 直径587mm 径差+30mm |
175/70R14 43.2km/h 直径601mm 径差+44mm |
+10% 75 扁平 |
135/75R14 40.1km/h 直径559mm 径差+2mm |
145/75R14 41.2km/h 直径574mm 径差+17mm |
155/75R14 42.3km/h 直径589mm 径差+32mm |
165/75R14 43.4km/h 直径604mm 径差+47mm |
175/75R14 44.5km/h 直径619mm 径差+62mm |
もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、135/65R14、135/70R14 、145/60R14、145/65R14 、155/60R14 、165/60R14 あたりのタイヤがおすすめです。
155/65R14のタイヤ幅を135mmから185mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、155/65R14の適応サイズと性能の変化 [LA700S型ウェイク編]のページをご覧ください。
純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。
LA700S型ウェイク[0.66L-NA FF/CVT]の通知表
ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。
スポーツ性能部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
パワーウェイト | 19.038kg/ps | 24.38 |
1速ギヤ加速性能 | 2.661kg/kgm | 26.67 |
1L換算馬力 | 79.03ps/L | 54.68 |
1L換算トルク | 9.27kgm/L | 47.56 |
WB/TR比 | 1.888 | 38.14 |
ワイド&ロー指数 | 1.244 | 23.92 |
前面の面積 | 2.707m² | 47.35 |
最低地上高 | - | 43.65 |
スポーツ性能部門の得点 | 306.35 |
※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。
ユーティリティ部門 | ||
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評価項目 | 数値 | 得点 |
JC08燃費 | 25.4km/L | 62.10 |
年間維持費 | 164900円 | 65.60 |
100kmh回転数 | 3050rpm | 42.65 |
航続距離 | 914.4km | 61.86 |
車の大きさ | 9.189m³ | 41.06 |
室内の広さ | 4.335m³ | 59.08 |
最小回転半径 | 4.4m | 66.04 |
馬力単価 | 25962円 | 43.81 |
ユーティリティ部門の得点 | 442.20 |
※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。
スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した LA700S型ウェイク[0.66L-NA FF/CVT] の総合得点は 748.55 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。
上記リンク先では、今回このページで紹介したLA700S型ウェイク(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのトールワゴン」、「軽自動車のトールワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。