シボレー カマロ クーペ 性能と維持費 FR/8AT 646万円 2017年式

このページでは、シボレーの2ドア・4人乗りクーペ、6代目のカマロ クーペ SS【2017/11モデル・453PS/62.9kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

カマロ クーペ
販売期間:2017/11 -

画像はシボレーより引用
http://www.chevrolet.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4780mm×全幅1900mm×全高1340mm、排気量は6153ccであることから、大雑把に分類すると6.2リットルクラス(6200cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:450PS~500PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4780mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

カマロ クーペ [6153cc/453PS FR/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

6代目カマロ クーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/12
A1XC型
[Coupe LT-RS]
2.0L-TB・FR/8AT・569.0万円
275PS・40.8kgm・-
275PS
40.8kgm
-
2021/12
A1XCE型
[Coupe-SS]
6.2L-NA・FR/10AT・729.0万円
453PS・62.9kgm・-
453PS
62.9kgm
-
2021/12
A1XC型
[Convertible]
2.0L-TB・FR/8AT・659.0万円
275PS・40.8kgm・-
275PS
40.8kgm
-
6代目カマロ クーペの車両型式・グレード一覧【全6車種】
カマロ クーペの旧型モデル
5代目 謎型カマロ クーペ
謎型カマロ クーペは2009/12に登場した5代目モデル。参考車両の「SS-RS」は全長4840mm、全幅1915mm、全高1380mmの車体に、405PS/56.7kgmを発生するL99型6153ccエンジンを搭載。


カマロ クーペの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー シボレー
車名&
グレード
カマロ クーペ
SS
その他 -
お値段 6458400円
車両型式
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 2ドア・4名乗車
ホイールベース 2810mm
タイヤ 前輪:245/40R20
後輪:275/35R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1710kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

カマロ クーペと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
カマロ クーペ
車体寸法
全長 4780mm -
全幅 1900mm -
全高 1340mm -
大きさ 12.17m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1380mm
全幅 1480mm以下 +420mm
全高平均 1640mm -300mm
大きさ平均 8.13m3 +4.04m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +80mm
全幅 1700mm以下 +200mm
全高平均 1496mm -156mm
大きさ平均 10.48m3 +1.69m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +137mm
全幅平均 1815mm +85mm
全高平均 1518mm -178mm
大きさ平均 12.84m3 -0.67m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



カマロ クーペでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.673m
期待される荷室の幅 1.500m
対角線の長さ 2.247m
期待される荷室の面積 2.510m²

縦方向の長さが1.673m(対角線では2.247m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


カマロ クーペの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税111000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、カマロ クーペの新車を742.7万円(諸費用として96.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 6000cc超 13年未満 111000円
自動車重量税
1年分
2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷6.9㎞/L×195円/L 282610円
オイル交換
5000km毎
1回10000円×2回 20000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料
月額10000円
月額10000円×12ヶ月 120000円
ローン完済後の年間維持費 578100円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額123790円×12ヶ月 1485480円
ローン返済中の年間維持費 2063600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
  • 初度登録から8年経過車の場合、「6000cc超で13年未満」クラスの自動車税は111000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ48200円(ローン完済前は172000円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をカマロ クーペに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

カマロ クーペの維持費は高い?安い?

「カマロ クーペの年間維持費は578100円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000cc超クラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてカマロ クーペの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いコルベット クーペ524400円-53700円
7シリーズ573200円-4900円
カマロ クーペの維持費578100円
Cクラス セダン AMG601600円+23500円
A8638400円+60300円
基準6000cc超クラス平均654800円+76700円
グランドチェロキー687300円+109200円
Eクラス709500円+131400円
Mクラス749600円+171500円
高いSLクラス791100円+213000円

カマロ クーペの年間維持費を、6000cc超クラスで最も維持費が安いコルベット クーペと比較して53700円高く、最も高いSLクラスと比較して213000円安く、6000cc超クラスの平均維持費との比較では76700円安くなっています。

最低額のコルベット クーペと最高額のSLクラスは極端な例としても、6000cc超クラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、カマロ クーペの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000cc超クラスの車 ランキング

カマロ クーペを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%750万円63万円49万円
15%500万円42万円33万円
20%380万円32万円25万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は750万円(総支給額63万円/月、手取り49万円/月)、ここから月額維持費4.8万円を支払うと残りは44.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は500万円(総支給額42万円/月、手取り33万円/月)、4.8万円を支払うと残りは28.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が380万円(総支給額32万円/月、手取り25万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.8万円を引くと残りは20.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代29万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
145円/L 210150円 -72460円
170円/L 246390円 -36220円
185円/L 268130円 -14480円
195円/L 282610円 -
205円/L 297110円 +14500円
220円/L 318850円 +36240円
245円/L 355080円 +72470円

燃費6.9km/Lのカマロ クーペで10000km走行するのに必要な燃料は1449.3L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は282610円になります。

参考までに、カマロ クーペの燃料タンクは72リットルですので、1449.3Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約13460円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては14500円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると36240円、50円も違ってくると72470円にもなります。

これをカマロ クーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を578100円としたとき、145円/Lに値下がりすれば505640円(87.5%)に、245円/Lに値上がりすれば650570円(112.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(111000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 111000円
自動車重量税 1年分 16400円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 136225円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 84780円 141310円 197830円
オイル交換 10000円 10000円 14000円
タイヤ交換 12800円 12800円 12800円
任意保険料 96000円 102000円 108000円
税金 自賠責 一律 136225円
合計 339900円 402400円 468900円
1万km差額 -238200円 -175700円 -109200円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて238200円安い339900円に、5000km走行では175700円安い402400円に、7000km走行では109200円安い468900円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 282610円 423920円 565220円
オイル交換 20000円 30000円 40000円
タイヤ交換 19200円 23040円 30720円
任意保険料 120000円 132000円 144000円
税金 自賠責 一律 136225円
合計 578100円 745200円 916200円
1万km差額 - +167100円 +338100円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc超クラス編
小型車&普通車の新車編
2ドア・クーペ編

カマロ クーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.9km/L
燃料タンク容量 72L
航続距離(カタログ燃費) 496.8km
航続距離(80%燃費) 396.0km
満タンプライス 14040円
1km走行コスト 28.26円/km
1万円でどこまで行ける?
東京から496.8kmの範囲

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.9km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量72リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は496.8kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.2km/L)とすると航続距離は446.4km、80%(5.5km/L)だと396.0km、70%(4.8km/L)では345.6kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から72リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では14040円、上で計算した航続距離を踏まえると496.8km(80%燃費時396.0km)を走行するのに14040円かかる計算です。

燃費を6.9km/Lとしたときの1km走行コストは28.26円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。

カマロ クーペのエンジン諸元とカタログデータ

簡易エンジン性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型8気筒
排気量6153cc
圧縮比 -
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 453PS[333kW]/5700rpm
最大トルク 62.9kgm[617Nm]/4600rpm
パワーバンド 4600-5700rpm, 帯域19.3%
使用燃料 ハイオクガソリン
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
4600rpm 404PS/62.9kgm
5700rpm 453PS/56.9kgm

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、6153ccの自然吸気エンジンは5700回転時に最高出力453馬力を、4600回転時に最大トルク62.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4600rpmから最高出力が発生する5700rpmまで」の1100rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は19.3%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.775kg/PS(1710kg/453PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.775kg/PS
車体+1人3.896kg/PS
車体+4人4.260kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.907kg/PS
車体+70kg3.929kg/PS
車体+80kg3.951kg/PS
車体+90kg3.974kg/PS
車体+100kg3.996kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.896kg/PS(1765kg/453PS)となり、数値としては0.121kg、比率にすると3.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.260kg/PS(1930kg/453PS)となり、数値としては0.485kg、比率にすると12.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

カマロ クーペのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.896kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
カマロ クーペ
3.896kg/PS
453PS・6.2L-NA
車体のみPWR 3.775
1765kg
+3.2%

車種詳細
Aクラス
4.239kg/PS
381PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.094
1615kg
+3.5%

車種詳細
RC-F
3.847kg/PS
477PS・5.0L-NA
車体のみPWR 3.732
1835kg
+3.1%

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
430PS・5.0L-NA
車体のみPWR 3.930
1745kg
+3.3%

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
477PS・5.0L-NA
車体のみPWR 3.836
1885kg
+3.0%

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
507PS・3.5L-TT
車体のみPWR 3.511
1835kg
+3.1%


3.506kg/PSから4.286kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック・176052型 Aクラス、レクサスの4人乗りクーペ・USC10型 RC-F、レクサスの4人乗りセダン・USE20型 IS-F、レクサスの5人乗りセダン・URL10型 GS-F、ホンダの2人乗りクーペ・NC1型 NSXという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

カマロ クーペ [SS]のライバル車種|3.896kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は264.9PS/tとなっています。


カマロ クーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
NR|747cc
3.883kg/PS
299kg/77.0PS/5.40kgm
[車体のみPWR:3.169]
1速ギヤ速度:105.8km/h
最小TWR:1.103
2017/11

-
カマロ クーペ|6153cc
3.896kg/PS
1765kg/453PS/62.9kgm
[車体のみPWR:3.775]
1速ギヤ速度:59.6km/h
最小TWR:0.754

車種詳細
VTX|1794cc
3.902kg/PS
398kg/102.0PS/16.21kgm
[車体のみPWR:3.363]
1速ギヤ速度:57.5km/h
最小TWR:0.646

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではカマロ クーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RC40 NRと競争してみる

まずカマロ クーペより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのNRが挙げられます。PWRの3.883kg/PSは車両重量244kgにライダーの体重55kgを加えた299kgを、最高出力77.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はNRに46.2km/h劣り、1速TWRは0.349kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SC46 VTXと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのVTXが挙げられます。PWRの3.902kg/PSは車両重量343kg+55kgの398kgを、最高出力102.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は2.1km/h勝り、1速TWRは0.108kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 No data
平均ピストンスピード 17.48m/s
トルクウェイトレシオ 27.19kg/kgm
1馬力あたりのお値段 14257円
排気量1Lあたり馬力 73.62PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.22kgm/L
1気筒あたりの馬力 56.6PS
1気筒あたりのトルク 7.9kgm
パワーバンド比率 19.3%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
クーペのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは27.19kg/kgm(1710kg/62.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6458400円、最高出力が453馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は14257円、逆に1万円あたりでは0.70馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は102677円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は73.62PS/L、トルクは10.22kgm/L、1気筒あたりの馬力は56.6馬力、トルクは7.9kgmとなり、このエンジンが453馬力を5700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.48m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

カマロ クーペのギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6200rpm|タイヤサイズ 275/35R20|タイヤ直径 70.1cm|円周長 220.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.560 12.63 - - 65km/h 9560rpm 2266.8kgm
2速 2.970 8.23 0.651 1-2/
4040rpm
100km/h 6230rpm 1476.4kgm
3速 2.080 5.76 0.700 2-3/
4340rpm
142km/h 4360rpm 1034.0kgm
4速 1.690 4.68 0.812 3-4/
5030rpm
175km/h 3540rpm 840.1kgm
5速 1.270 3.52 0.751 4-5/
4660rpm
233km/h 2660rpm 631.3kgm
6速 1.000 2.77 0.787 5-6/
4880rpm
296km/h 2100rpm 497.1kgm
7速 0.850 2.35 0.850 6-7/
5270rpm
348km/h 1780rpm 422.5kgm
8速 0.650 1.80 0.765 7-8/
4740rpm
455km/h 1360rpm 323.1kgm
Final2.770レシオカバレッジ(変速比幅)7.015
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.770)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(62.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.770)÷タイヤの有効半径(0.3505m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの455km(5700rpmでは418.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4600回転で最大トルク62.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば27.19kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.775kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2266.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1710kg)を1速ギヤの最大駆動力(2266.8kgm)で割ってみると0.754kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5700回転でのトルク(56.9kgm)からTWRを算出すると0.834kg/kgmとなり、4600-5700回転の回転域では0.754-0.834kg/kgmの間で推移することがわかります。


5700rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

謎型カマロ クーペに搭載された6153ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5700rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5700rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ60km/h-
2速ギヤ92km/h3710rpm
3速ギヤ131km/h3990rpm
4速ギヤ161km/h4630rpm
5速ギヤ214km/h4280rpm
6速ギヤ272km/h4490rpm
7速ギヤ320km/h4850rpm
8速ギヤ418km/h4360rpm

まず1速ギヤで5700rpmまで引っ張ると60km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5700rpmから3710rpmまで落ち、そこから5700rpmまで加速を続けると速度は92km/h(+32km/h)になります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3820 5740 7650 9560 11470 13380 17210
2速 2490 3740 4980 6230 7470 8720 11210
3速 1740 2620 3490 4360 5230 6110 7850
4速 1420 2130 2830 3540 4250 4960 6380
5速 1070 1600 2130 2660 3200 3730 4790
6速 840 1260 1680 2100 2520 2940 3770
7速 710 1070 1430 1780 2140 2490 3210
8速 550 820 1090 1360 1640 1910 2450
※赤い数字は暫定レブリミット(6200rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.650)を選択して時速100kmにて走行すると1360回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは820回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは950回転、一般的な高速道路の80km/hでは1090回転、100km/hでは1360回転、制限速度が120km/hになると1640回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2450回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 21 31 42 52 63 73 84
2速 16 32 48 64 80 96 112 128
3速 23 46 69 92 115 138 161 183
4速 28 56 85 113 141 169 198 226
5速 38 75 113 150 188 225 263 300
6速 48 95 143 191 238 286 334 382
7速 56 112 168 224 281 337 393 449
8速 73 147 220 294 367 440 514 587

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの275/35R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R20 | 直径 701mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
30 255/30R20
37.7km/h
径 661mm
差 -40mm
265/30R20
38.1km/h
径 667mm
差 -34mm
275/30R20
38.4km/h
径 673mm
差 -28mm
285/30R20
38.7km/h
径 679mm
差 -22mm
295/30R20
39.1km/h
径 685mm
差 -16mm
35 255/35R20
39.2km/h
径 687mm
差 -14mm
265/35R20
39.6km/h
径 694mm
差 -7mm
275/35R20
40.0km/h
701mm
0mm
285/35R20
40.4km/h
径 708mm
差 +7mm
295/35R20
40.8km/h
径 715mm
差 +14mm
40 255/40R20
40.6km/h
径 712mm
差 +11mm
265/40R20
41.1km/h
径 720mm
差 +19mm
275/40R20
41.5km/h
径 728mm
差 +27mm
285/40R20
42.0km/h
径 736mm
差 +35mm
295/40R20
42.5km/h
径 744mm
差 +43mm
45 255/45R20
42.1km/h
径 738mm
差 +37mm
265/45R20
42.6km/h
径 747mm
差 +46mm
275/45R20
43.1km/h
径 756mm
差 +55mm
285/45R20
43.7km/h
径 765mm
差 +64mm
295/45R20
44.2km/h
径 774mm
差 +73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R20 、265/30R20、265/35R20 、275/30R20 、285/30R20 、295/30R20あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R20のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R20の適応サイズと性能の変化 [カマロ クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】275/35R20のタイヤ銘柄と通販価格

カマロ クーペ 6.2L-NA FR/8ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS3.77㎏/PS66.3ptA
最高回転数5881rpm5700rpm47.8ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m0.75㎏/㎏m67.4ptA
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h59.6㎞/h57.8ptB
1リットル
換算馬力
73.10PS/L73.62PS/L50.4ptC
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L10.22㎏m/L59.1ptB
WB/TR比1.773-31.9ptE
ワイド&
ロー指数
0.8940.70563.5ptA
前面の面積2.631m22.546m252.4ptC
最低地上高154.5mm-43.7ptD
スポーツ性能部門の得点524.0pt
総合評価B

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費338761円578100円29.0ptF
燃費13.0km/L-44.2ptD
100km/h
回転数
2490rpm1360rpm64.9ptA
航続距離644.0km-46.3ptC
車の大きさ11.467m312.170m347.2ptC
車内の広さ3430.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人4人43.3ptD
1人あたり
車内広さ
691.8L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.17m-45.3ptD
ユーティリティ部門の得点457.0pt
総合評価D

※燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10705車種中 RANK
運動性能 524.0pt 2657位 B
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 457.0pt 8792位 D
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 981.0pt 6582位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は524.0点で全10705車種中の2657位、ユーティリティ部門は457.0点で8792位、総合得点は981.0点で6582位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したカマロ クーペ [SS] (FR/8AT) の各種スペックを、クーペ6000cc超という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

カマロ クーペの歴代モデル

6代目 謎型 カマロ クーペ
謎 カマロ クーペは2017/11に登場した6代目モデル。参考車両の「LT-RS」は全長4780mm、全幅1900mm、全高1340mmの車体に、275PS/40.8kgmを発生する1998ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

5代目 謎型 カマロ クーペ
謎 カマロ クーペは2009/12に登場した5代目モデル。参考車両の「SS-RS」は全長4840mm、全幅1915mm、全高1380mmの車体に、405PS/56.7kgmを発生するL99型6153ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

4代目 CF43FK型 カマロ コンバーチブル
CF43FK カマロ コンバーチブルは1993/07に登場した4代目モデル。参考車両の「Sport-Convertible」は全長4910mm、全幅1890mm、全高1330mmの車体に、160PS/27.6kgmを発生する3F型3350ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

3代目 CF25B型 カマロ クーペ
CF25B カマロ クーペは1982に登場した3代目モデル。参考車両の「Z28」は全長4885mm、全幅1860mm、全高1285mmの車体に、245PS/47.7kgmを発生する5B型5727ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。


人気があるクーペの車種比較


WGNC34 ステージア 260RS vs BCNR33 スカイライン GT-R 性能比較
初代 ステージア 260RS Autech version 260RS(1998年式 WGNC34・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・5人乗り)と、9代目 スカイライン GT-R(1997年式 BCNR33・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・4人乗り)を比較。

ZZT231 セリカ SS-II 2005 vs ZZT230 セリカ SS-I 2005 性能比較
7代目 セリカ SS-II(2005年式 ZZT231・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・4人乗り)と、7代目 セリカ SS-I(2005年式 ZZT230・FF/5MT・1.8L・145PS/17.4kgm・4人乗り)を比較。

AW11 MR2 1600G SC 1988 vs AW11 MR2 1600G 1984 性能比較
初代 MR2 1600G SC(1988年式 AW11・MR/5MT・1.6L+SC・145PS/19.0kgm・2人乗り)と、初代 MR2 1600G(1984年式 AW11・MR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・2人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs SW20 MR2 G 1997 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、2代目 MR2 G(1997年式 SW20・MR/5MT・2.0L・200PS/21.0kgm・2人乗り)を比較。

DB06 スープラ RZ 2023 vs JZA80 スープラ RZ 2001 新旧比較
5代目 スープラ RZ(2023年式 DB06・FR/6MT・3.0L+ターボ・387PS/51.0kgm・2人乗り)と、4代目 スープラ RZ 17inch(2001年式 JZA80・FR/6MT・3.0L+ツインターボ・280PS/46.0kgm・4人乗り)を比較。

AE86 スプリンター トレノ GTV 1983 vs AW11 MR2 1600G 1984 性能比較
5代目 スプリンター トレノ GTV GTV Fin4.300(1983年式 AE86・FR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・5人乗り)と、初代 MR2 1600G(1984年式 AW11・MR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・2人乗り)を比較。

SW20 MR2 G 1989 vs AW11 MR2 1600G 1984 新旧比較
2代目 MR2 G(1989年式 SW20・MR/5MT・2.0L・165PS/19.5kgm・2人乗り)と、初代 MR2 1600G(1984年式 AW11・MR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・2人乗り)を比較。

ZZE123 カローラ ランクス 2ZZ 2004 vs ZZT231 セリカ SS-II 2005 性能比較
9代目 カローラ ランクス Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)と、7代目 セリカ SS-II(2005年式 ZZT231・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・4人乗り)を比較。