T1UL エスカレードの性能と維持費 4WD/10AT 1490万円 2020年式

このページでは、キャデラックの5ドア・7人乗りSUV、6代目の7BA-T1UL型エスカレード Platinum【2020/11モデル・416PS/63.6kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

T1UL エスカレード
販売期間:2020/11 - 現行車

画像はキャデラックより引用
http://www.cadillacjapan.com/
投稿日:2022/01/28

ボディサイズが全長5400mm×全幅2065mm×全高1930mm、排気量は6156ccであることから、大雑把に分類すると6.2リットルクラス(6200cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5400mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


T1UL型 エスカレード [6156cc/416PS 4WD/10AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート
エスカレードの旧型モデル
4代目 謎型エスカレード
謎型エスカレードは2015/02に登場した4代目モデル。参考車両の「Premium」は全長5195mm、全幅2065mm、全高1910mmの車体に、425PS/63.5kgmを発生する6153ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー CADILLAC
車名&
グレード
エスカレード
Platinum
その他 プラチナム | スポーツ
お値段 14900000円
車両型式 7BA-T1UL
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
10速AT・10速オートマ車
ドア/定員 5ドア/7名乗車
車体寸法 長5400×幅2065×高1930mm
軸距&
輪距
3060mm
前1730mm/後1730mm
タイヤ 前輪:275/50R22
後輪:275/50R22
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2740kg
エンジン諸元
原動機型式 L87
気筒配列 V型8気筒
排気量6156cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 416PS[306kW]/5800rpm
最大トルク 63.6kgm[624Nm]/4000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
L87型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税110000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税24600円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、エスカレードの新車を1713.5万円(諸費用として223.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc超 13年未満 110000円
自動車重量税(1年分) 3.0トン以下 13年未満 24600円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷5.6km/L×180円/L
7000km÷5.6km/L×180円/L
5000km÷5.6km/L×180円/L
3000km÷5.6km/L×180円/L
321430円
(225000円)
(160720円)
(96430円)
オイル交換(5000km毎) 1回10000円×2回 20000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本32000円×4本÷5年 25600円
任意保険料(月額10000円) 月額10000円×12ヶ月 120000円
ローン完済後の年間維持費 630500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額285580円×12ヶ月 3426960円
ローン返済中の年間維持費 4057500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 69900円
名目 金額
自動車税(1年分) 110000円
自動車重量税(1年分) 24600円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
321430円
(225000円)
(160720円)
(96430円)
オイル交換(5000km毎) 20000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 25600円
任意保険料(月額10000円) 120000円
ローン完済後の年間維持費 630500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 3426960円
ローン返済中の年間維持費 4057500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
69900円
  • 初度登録から4年経過車の場合、「6000cc超で13年未満」クラスの自動車税は110000円、「3.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は24600円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本32000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした69900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ52600円(ローン完済前は338200円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をエスカレードに吸い取られ泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
232160円
[-89270円]
-25円
155円/L
276800円
[-44630円]
-10円
170円/L
303590円
[-17840円]
180円/L321430円
[0円]
+10円
190円/L
339310円
[+17880円]
+25円
205円/L
366090円
[+44660円]
+50円
230円/L
410740円
[+89310円]

燃費5.6km/LのT1UL型 エスカレードで10000km走行するのに必要な燃料は1785.8L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は321430円になります。

参考までに、エスカレードの燃料タンクは90リットルですので、1785.8Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約16080円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては17880円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると44660円、50円も違ってくると89310円にもなります。

これをT1UL型 エスカレードの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を630500円としたとき、130円/Lに値下がりすれば541230円(85.8%)に、230円/Lに値上がりすれば719810円(114.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(110000円)なり重量税(24600円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 30%
自動車重量税 1年分 24600円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 3000km分 96430円 27%
オイル交換 年1回 10000円 3%
タイヤ交換 6年毎 17070円 5%
任意保険料 80% 96000円 26%
合計
[1万kmとの差額]
363000円
-267500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 25%
自動車重量税 1年分 24600円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 160720円 37%
オイル交換 年1回 10000円 2%
タイヤ交換 6年毎 17070円 4%
任意保険料 85% 102000円 24%
合計
[1万kmとの差額]
433300円
-197200円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 22%
自動車重量税 1年分 24600円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 225000円 44%
オイル交換 年1回 14000円 3%
タイヤ交換 6年毎 17070円 3%
任意保険料 90% 108000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
507500円
-123000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて267500円安い363000円に、5000km走行では197200円安い433300円に、7000km走行では123000円安い507500円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 13%
自動車重量税 1年分 24600円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 482150円 57%
オイル交換 年3回 60000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 38400円 5%
任意保険料 100% 120000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
844000円
+213500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 11%
自動車重量税 1年分 24600円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 642860円 62%
オイル交換 年4回 80000円 8%
タイヤ交換 2年毎 51200円 5%
任意保険料 100% 120000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
1037500円
+407000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



エスカレードの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 5.6km/L
燃料タンク容量 90L
航続距離(カタログ燃費) 504.0km
航続距離(80%燃費) 405.0km
満タンプライス 16200円
1km走行コスト 32.14円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.6km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量90リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は504.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.0km/L)とすると450.0km、80%(4.5km/L)だと405.0km、70%(3.9km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で90リットルの給油をすると16200円、上で計算した航続距離を踏まえると504.0km(80%燃費時405.0km)を走行するのに16200円かかる計算です。

燃費を5.6km/Lとしたときの1km走行コストは32.14円、10万km走行したときの燃料代は321.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら32.1万円/年、7年10万kmなら45.9万円/年、5年10万kmなら64.3万円/年、3年10万kmなら107.1万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

L87型エンジン簡易性能曲線図
L87型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 355PS
5800回転時の馬力 416PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 63.6kgm
5800回転時のトルク 51.4kgm
L87型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているL87型6156cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは5800回転時に最高出力416馬力を、4000回転時に最大トルク63.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する5800rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は31.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.587kg/PS(2740kg/416PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.587kg/PS
車体+1人6.719kg/PS
車体+7人7.512kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.731kg/PS
車体+70kg6.755kg/PS
車体+80kg6.779kg/PS
車体+90kg6.803kg/PS
車体+100kg6.827kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.719kg/PS(2795kg/416PS)となり、数値としては0.132kg、比率にすると2.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.512kg/PS(3125kg/416PS)となり、数値としては0.925kg、比率にすると14.0%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


T1UL エスカレードのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2020/11

-
エスカレード
6.719kg/PS
2795kg/416PS|6.2L-NA
[車体のみPWR:6.587]
2006/10

車種詳細
アコード
6.568kg/PS
1445kg/220PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.318
2010/10

車種詳細
シビック タイプR
6.841kg/PS
1375kg/201PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.567
2004/04

車種詳細
アルテッツァ
6.690kg/PS
1405kg/210PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.429
2010/11

車種詳細
エリシオン プレステージ
6.717kg/PS
2015kg/300PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.533
2005/12

車種詳細
フォレスター
6.750kg/PS
1485kg/220PS|2.0L-TB
車体のみPWR:6.500

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.719kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.517kg/PSから6.921kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りセダン「CL7型 アコード」、ホンダの4人乗りハッチバック「FN2型 シビック タイプR」、トヨタの5人乗りセダン「SXE10型 アルテッツァ」、ホンダの7人乗りミニバン「RR5型 エリシオン プレステージ」、スバルの5人乗りSUV「SG5型 フォレスター」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

T1UL型 エスカレード [Platinum]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.719kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は151.8PS/tとなっています。


エスカレードがバイクと競争するなら…?


車種詳細
GB250 クラブマン|249cc
6.667kg/PS
200kg/29.9PS/2.40kgm
[車体のみPWR:4.833]
1速ギヤ速度:52.3km/h
最小TWR:0.883
2020/11

-
エスカレード|6156cc
6.719kg/PS
2795kg/416PS/63.6kgm
[車体のみPWR:6.587]
1速ギヤ速度:60.1km/h
最小TWR:1.184

車種詳細
VT1300CR|1312cc
6.741kg/PS
364kg/54.4PS/10.50kgm
[車体のみPWR:5.722]
1速ギヤ速度:58.9km/h
最小TWR:1.082

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではエスカレードとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MC10 GB250 クラブマンと競争してみる

まずエスカレードより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのGB250 クラブマンが挙げられます。PWRの6.667kg/PSは車両重量145kgにライダーの体重55kgを加えた200kgを、最高出力29.9PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はGB250 クラブマンに7.8km/h勝り、1速TWRは0.301kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SC66 VT1300CRと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのVT1300CRが挙げられます。PWRの6.741kg/PSは車両重量309kg+55kgの364kgを、最高出力54.4PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は1.2km/h勝り、1速TWRは0.102kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.769
平均ピストンスピード 17.79m/s
トルクウェイトレシオ 43.08kg/kgm
1馬力あたりのお値段 35817円
排気量1Lあたり馬力 67.60PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.33kgm/L
1気筒あたりの馬力 52.0PS
1気筒あたりのトルク 8.0kgm
パワーバンド比率 31.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは43.08kg/kgm(2740kg/63.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が14900000円、最高出力が416馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は35817円、逆に1万円あたりでは0.28馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は234277円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
7人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は67.60PS/L、トルクは10.33kgm/L、1気筒あたりの馬力は52.0馬力、トルクは8.0kgmとなり、このエンジンが416馬力を5800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.79m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるL87型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.769になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


エスカレードでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.89m
期待される荷室の幅 1.67m
対角線の長さ 2.52m
期待される荷室の面積 3.16m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.89m(対角線では2.52m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6300rpm|タイヤサイズ 275/50R22|タイヤ直径 83.4cm|円周長 262.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.696 15.17 -
-
65km/h 9650rpm 2313.4kgm
2速 2.985 9.64 0.636 1-2/
4010rpm
103km/h 6130rpm 1470.5kgm
3速 2.156 6.96 0.722 2-3/
4550rpm
142km/h 4430rpm 1062.1kgm
4速 1.779 5.75 0.825 3-4/
5200rpm
172km/h 3660rpm 876.4kgm
5速 1.526 4.93 0.858 4-5/
5410rpm
201km/h 3140rpm 751.8kgm
6速 1.278 4.13 0.837 5-6/
5270rpm
240km/h 2630rpm 629.6kgm
7速 1.000 3.23 0.782 6-7/
4930rpm
307km/h 2050rpm 492.6kgm
8速 0.854 2.76 0.854 7-8/
5380rpm
359km/h 1750rpm 420.7kgm
9速 0.689 2.23 0.807 8-9/
5080rpm
445km/h 1420rpm 339.4kgm
10速 0.636 2.05 0.923 9-10/
5810rpm
482km/h 1310rpm 313.3kgm
Final 3.230 レシオカバレッジ(変速比幅)7.384

ギヤの繋がりイメージ
T1UL型エスカレード10AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.230)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(63.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.230)÷タイヤの有効半径(0.417m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は10速ギヤの482km(5800rpmでは443.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5800rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ60km/h-
2速ギヤ95km/h3690rpm
3速ギヤ131km/h4190rpm
4速ギヤ159km/h4790rpm
5速ギヤ185km/h4980rpm
6速ギヤ221km/h4850rpm
7速ギヤ282km/h4540rpm
8速ギヤ331km/h4950rpm
9速ギヤ410km/h4680rpm
10速ギヤ444km/h5350rpm

T1UL型エスカレードに搭載されたL87型6156ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5800rpmまで引っ張ると60km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5800rpmから3690rpmまで落ち、そこから5800rpmまで加速を続けると速度は95km/h(+35km/h)になります。

3速ギヤでは4190rpmまで落ちて5800rpmで131km/h(+36km/h)に、4速ギヤでは4790rpmまで落ちて5800rpmで159km/h(+28km/h)に、5速ギヤでは4980rpmまで落ちて5800rpmで185km/h(+26km/h)になります。

6速ギヤでは4850rpmまで落ちて5800rpmで221km/h(+36km/h)に、7速ギヤでは4540rpmまで落ちて5800rpmで282km/h(+61km/h)に、8速ギヤでは4950rpmまで落ちて5800rpmで331km/h(+49km/h)と続きます。

さらに9速ギヤでは4680rpmまで落ちて5800rpmで410km/h(+79km/h)に、10速ギヤでは5350rpmまで落ちて5800rpmで444km/h(+34km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク63.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば43.08kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.587kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2313.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2740kg)を1速ギヤの最大駆動力(2313.4kgm)で割ってみると1.184kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5800回転でのトルク(51.4kgm)からTWRを算出すると1.47kg/kgmとなり、4000-5800回転の回転域では1.184-1.47kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3860 5790 7720 9650 11580 13510 17370
2速 2450 3680 4910 6130 7360 8590 11040
3速 1770 2660 3540 4430 5320 6200 7970
4速 1460 2190 2920 3660 4390 5120 6580
5速 1250 1880 2510 3140 3760 4390 5640
6速 1050 1580 2100 2630 3150 3680 4730
7速 820 1230 1640 2050 2470 2880 3700
8速 700 1050 1400 1750 2110 2460 3160
9速 570 850 1130 1420 1700 1980 2550
10速 520 780 1050 1310 1570 1830 2350
※赤い数字は暫定レブリミット(6300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.636)を選択して時速100kmにて走行すると1310回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは780回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは910回転、一般的な高速道路の80km/hでは1050回転、100km/hでは1310回転、制限速度が120km/hになると1570回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2350回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 21 31 41 52 62 73 83
2速 16 33 49 65 82 98 114 130
3速 23 45 68 90 113 135 158 181
4速 27 55 82 109 137 164 192 219
5速 32 64 96 128 159 191 223 255
6速 38 76 114 152 190 228 267 305
7速 49 97 146 195 243 292 341 389
8速 57 114 171 228 285 342 399 456
9速 71 141 212 283 353 424 494 565
10速 77 153 230 306 383 459 536 612

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの275/50R22と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/50R22 | 直径 834mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
45
扁平
255/45R22
37.8km/h
直径789mm
径差-45mm
265/45R22
38.3km/h
直径798mm
径差-36mm
275/45R22
38.7km/h
直径807mm
径差-27mm
285/45R22
39.1km/h
直径816mm
径差-18mm
295/45R22
39.6km/h
直径825mm
径差-9mm
0%
50
扁平
255/50R22
39.0km/h
直径814mm
径差-20mm
265/50R22
39.5km/h
直径824mm
径差-10mm
275/50R22
40.0km/h
834mm
0mm
285/50R22
40.5km/h
直径844mm
径差+10mm
295/50R22
41.0km/h
直径854mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
255/55R22
40.3km/h
直径840mm
径差+6mm
265/55R22
40.8km/h
直径851mm
径差+17mm
275/55R22
41.3km/h
直径862mm
径差+28mm
285/55R22
41.9km/h
直径873mm
径差+39mm
295/55R22
42.4km/h
直径884mm
径差+50mm
+10%
60
扁平
255/60R22
41.5km/h
直径865mm
径差+31mm
265/60R22
42.1km/h
直径877mm
径差+43mm
275/60R22
42.6km/h
直径889mm
径差+55mm
285/60R22
43.2km/h
直径901mm
径差+67mm
295/60R22
43.8km/h
直径913mm
径差+79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/50R22 、265/45R22、265/50R22 、275/45R22 、285/45R22 、295/45R22あたりのタイヤがおすすめです。

275/50R22のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/50R22の適応サイズと性能の変化 [T1UL型エスカレード編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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T1UL型エスカレード[6.2L-NA 4WD/10AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.587kg/ps58.70
1速ギヤ加速性能1.184kg/kgm58.36
1L換算馬力67.60ps/L45.69
1L換算トルク10.33kgm/L60.49
WB/TR比1.76950.41
ワイド&ロー指数0.93546.93
前面の面積3.985m²11.77
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点376.07

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費630500円22.25
100kmh回転数1310rpm65.66
航続距離-25.83
車の大きさ21.521m³90.10
室内の広さ(仮) 3.903m³54.63
最小回転半径-39.21
馬力単価35817円31.03
ユーティリティ部門の得点370.11

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した T1UL型エスカレード[6.2L-NA 4WD/10AT] の総合得点は 746.18 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したT1UL型エスカレード(4WD/10AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「5000cc超の7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

エスカレードの歴代モデル

6代目 T1UL型 エスカレード
T1UL エスカレードは2020/11に登場した6代目モデル。参考車両の「Platinum」は全長5400mm、全幅2065mm、全高1930mmの車体に、416PS/63.6kgmを発生するL87型6156ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

4代目 謎型 エスカレード
謎 エスカレードは2015/02に登場した4代目モデル。参考車両の「Premium」は全長5195mm、全幅2065mm、全高1910mmの車体に、425PS/63.5kgmを発生するL87型6153ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

3代目 謎型 エスカレード
謎 エスカレードは2007/11に登場した3代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長5155mm、全幅2040mm、全高1945mmの車体に、409PS/57.4kgmを発生するVortec6200型6162ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。