BMWアルピナ XD3 性能と維持費 4WD/8AT 5人 1234万円 2015年式

このページでは、BMWアルピナの5ドア・5人乗りSUV、初代のXD3 BiTurbo ALLRAD F25【2015/01モデル・350PS/71.4kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

XD3
販売期間:2014/11 - 2018/03

画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4650mm×全幅1900mm×全高1690mm、排気量は2992ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:300PS~350PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4650mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

XD3 [2992cc/350PS 4WD/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート
XD3の新型モデル
2代目 UU40型XD3
UU40型XD3は2018/06に登場した2代目モデル。参考車両の「ALLRAD G01」は全長4730mm、全幅1895mm、全高1675mmの車体に、355PS/74.4kgmを発生する2992ccエンジンを搭載。


XD3の主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー BMWアルピナ
車名&
グレード
XD3
BiTurbo ALLRAD F25
その他 ビターボ
お値段 12340000円
車両型式
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 5ドア・5名乗車
ホイールベース 2810mm
トレッド 1615mm/1610mm
WB/TR比 1.742
タイヤ 前輪:255/40R20
後輪:285/35R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1950kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

XD3と各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
XD3
車体寸法
全長 4650mm -
全幅 1900mm -
全高 1690mm -
大きさ 14.93m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1250mm
全幅 1480mm以下 +420mm
全高平均 1640mm +50mm
大きさ平均 8.13m3 +6.80m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -50mm
全幅 1700mm以下 +200mm
全高平均 1496mm +194mm
大きさ平均 10.47m3 +4.46m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +7mm
全幅平均 1815mm +85mm
全高平均 1518mm +172mm
大きさ平均 12.84m3 +2.09m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



XD3での車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.627m
期待される荷室の幅 1.500m
対角線の長さ 2.213m
期待される荷室の面積 2.441m²

縦方向の長さが1.627m(対角線では2.213m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


XD3の税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2015/01モデルのXD3を10年落ちの中古で746.6万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    XD3の2015/01モデルの場合、2025年現在では10年が経過しているため、新車価格の55%である678.7万円に諸経費として67.9万円を足した746.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2015年式を10年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 3000cc以下 11年未満 51000円
自動車重量税
1年分
2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷14.8×165円/L 111490円
オイル交換
5000km毎
1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料
月額6500円
月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 298000円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額124430円×12ヶ月 1493160円
ローン返済中の年間維持費 1791100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
  • 初度登録から10年経過車の場合、「3000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は51000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算24900円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

XD3の維持費は高い?安い?

「XD3の年間維持費は298000円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてXD3の維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いハイエース バン274670円-23330円
XD3の維持費298000円
スープラ343900円+45900円
スカイライン379100円+81100円
ハイエース ワゴン387600円+89600円
基準3000ccクラス平均414000円+116000円
アリスト453300円+155300円
スカイライン GT-R480700円+182700円
X5519600円+221600円
高いXM ワゴン623000円+325000円

XD3の年間維持費を、3000ccクラスで最も維持費が安いハイエース バンと比較して23330円高く、最も高いXM ワゴンと比較して325000円安く、3000ccクラスの平均維持費との比較では116000円安くなっています。

最低額のハイエース バンと最高額のXM ワゴンは極端な例としても、3000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、XD3の維持費は ものすごく安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 3000ccクラスの車 ランキング

XD3を維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%390万円33万円26万円
15%260万円22万円17万円
20%190万円16万円13万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は390万円(総支給額33万円/月、手取り26万円/月)、ここから月額維持費2.5万円を支払うと残りは23.5万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は260万円(総支給額22万円/月、手取り17万円/月)、2.5万円を支払うと残りは14.5万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が190万円(総支給額16万円/月、手取り13万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.5万円を引くと残りは10.5万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代12万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり165円を基準として、-50円となる115円から、+50円となる215円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費14.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
115円/L 77710円 -33780円
140円/L 94600円 -16890円
155円/L 104740円 -6750円
165円/L 111490円 -
175円/L 118250円 +6760円
190円/L 128390円 +16900円
215円/L 145280円 +33790円

燃費14.8km/LのXD3で10000km走行するのに必要な燃料は675.7L、1リットルあたり165円としたときの燃料代は111490円になります。

参考までに、XD3の燃料タンクは67リットルですので、675.7Lの給油回数は11回、1回あたりの燃料代は約10140円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6760円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると16900円、50円も違ってくると33790円にもなります。

これをXD3の年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり165円の場合を298000円としたとき、115円/Lに値下がりすれば264220円(88.7%)に、215円/Lに値上がりすれば331790円(111.3%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(51000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 51000円
自動車重量税 1年分 16400円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 76225円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 33450円 55750円 78040円
オイル交換 6500円 6500円 9100円
タイヤ交換 12800円 12800円 12800円
任意保険料 62400円 66360円 70200円
税金 自賠責 一律 76225円
合計 191400円 217700円 246400円
1万km差額 -106600円 -80300円 -51600円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて106600円安い191400円に、5000km走行では80300円安い217700円に、7000km走行では51600円安い246400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 111490円 167240円 222980円
オイル交換 13000円 19500円 26000円
タイヤ交換 19200円 23040円 30720円
任意保険料 78000円 85800円 93600円
税金 自賠責 一律 76225円
合計 298000円 371900円 449600円
1万km差額 - +73900円 +151600円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
3000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

XD3の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 15.9km/L
燃料タンク容量 67L
航続距離(カタログ燃費) 1065.3km
航続距離(80%燃費) 850.9km
満タンプライス 11055円
1km走行コスト 10.38円/km
1万円でどこまで行ける? 963.6km
東京から1065.3kmの範囲

JC08モード燃費が15.9km/L、燃料タンク容量67リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1065.3kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(14.3km/L)とすると航続距離は958.1km、80%(12.7km/L)だと850.9km、70%(11.1km/L)では743.7kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から67リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり165円では11055円、上で計算した航続距離を踏まえると1065.3km(80%燃費時850.9km)を走行するのに11055円かかる計算です。

燃費を14.8km/Lとしたときの1km走行コストは10.38円、10万km走行したときの燃料代は103.8万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら10.4万円/年、7年10万kmなら14.8万円/年、5年10万kmなら20.8万円/年、3年10万kmなら34.6万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば963.6km(往復なら片道481.8km)、カタログ値の80%なら770.9km(片道385.5km)離れたところまで行くことができます。

XD3のエンジン諸元とカタログデータ

簡易エンジン性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列6気筒
排気量2992cc
圧縮比 16.5
吸気方式 ツインターボ
最高出力 350PS[257kW]/4000rpm
最大トルク 71.4kgm[700Nm]/1500-3000rpm
パワーバンド 1500-4000rpm, 帯域62.5%
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費15.9km/L(37.4mpg)
100km燃費6.3L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
1500rpm 150PS/71.4kgm
3000rpm299PS/71.4kgm
4000rpm 350PS/62.7kgm

直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載している直列6気筒、2992ccのツインターボエンジンは4000回転時に最高出力350馬力を、1500-3000回転時に最大トルク71.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1500rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は62.5%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.571kg/PS(1950kg/350PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.571kg/PS
車体+1人5.729kg/PS
車体+5人6.357kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.743kg/PS
車体+70kg5.771kg/PS
車体+80kg5.800kg/PS
車体+90kg5.829kg/PS
車体+100kg5.857kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.729kg/PS(2005kg/350PS)となり、数値としては0.158kg、比率にすると2.8%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.357kg/PS(2225kg/350PS)となり、数値としては0.786kg、比率にすると14.1%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

XD3のライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.729kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
XD3
5.729kg/PS
350PS・3.0L-TT
車体のみPWR 5.571
2005kg
+2.8%

車種詳細
フォレスター
5.875kg/PS
280PS・2.0L-TB
車体のみPWR 5.679
1645kg
+3.5%

車種詳細
レガシィ ツーリングワゴン
5.517kg/PS
300PS・2.0L-TB
車体のみPWR 5.333
1655kg
+3.4%

車種詳細
インテグラ タイプR
5.659kg/PS
220PS・2.0L-NA
車体のみPWR 5.409
1245kg
+4.6%

車種詳細
マツダスピード アテンザ
5.938kg/PS
272PS・2.3L-TB
車体のみPWR 5.735
1615kg
+3.5%

車種詳細
インプレッサ
5.660kg/PS
250PS・2.0L-TB
車体のみPWR 5.440
1415kg
+4.0%


5.500kg/PSから5.958kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りSUV・SJG型 フォレスター、スバルの5人乗りワゴン・BRG型 レガシィ ツーリングワゴン、ホンダの4人乗りクーペ・DC5型 インテグラ タイプR、マツダの5人乗りセダン・GG3P型 マツダスピード アテンザ、スバルの5人乗りハッチバック・GH8型 インプレッサという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

XD3 [BiTurbo ALLRAD F25]のライバル車種|5.729kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は179.5PS/tとなっています。


XD3がバイクと競争するなら…?


車種詳細
ブルバード800|805cc
5.712kg/PS
297kg/52.0PS/6.90kgm
[車体のみPWR:4.654]
1速ギヤ速度:50.7km/h
最小TWR:0.786
2015/01

-
XD3|2992cc
5.729kg/PS
2005kg/350PS/71.4kgm
[車体のみPWR:5.571]
1速ギヤ速度:40.3km/h
最小TWR:0.730

車種詳細
NM4-02|745cc
5.741kg/PS
310kg/54.4PS/6.93kgm
[車体のみPWR:4.722]
1速ギヤ速度:63.4km/h
最小TWR:0.994

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではXD3とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VS56A ブルバード800と競争してみる

まずXD3より少しPWRが低いバイクとして、スズキのブルバード800が挙げられます。PWRの5.712kg/PSは車両重量242kgにライダーの体重55kgを加えた297kgを、最高出力52.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はブルバード800に10.4km/h劣り、1速TWRは0.056kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC82 NM4-02と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのNM4-02が挙げられます。PWRの5.741kg/PSは車両重量255kg+55kgの310kgを、最高出力54.4PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は23.1km/h劣り、1速TWRは0.264kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.742
平均ピストンスピード 12.00m/s
トルクウェイトレシオ 27.31kg/kgm
1馬力あたりのお値段 35257円
排気量1Lあたり馬力 116.98PS/L
排気量1Lあたりトルク 23.86kgm/L
1気筒あたりの馬力 58.3PS
1気筒あたりのトルク 11.9kgm
パワーバンド比率 62.5%
燃費×馬力 5176.5pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは27.31kg/kgm(1950kg/71.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12340000円、最高出力が350馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は35257円、逆に1万円あたりでは0.28馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は172829円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は116.98PS/L、トルクは23.86kgm/L、1気筒あたりの馬力は58.3馬力、トルクは11.9kgmとなり、このエンジンが350馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.00m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.742になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.79km/L、最高出力が350PSであるこの車の獲得ポイントは5176.5ptになります。
戯れに車両重量1950kgを100kg単位にした19.5で割ってみたところ、その数値は265.46ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


XD3のギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4500rpm|タイヤサイズ 285/35R20|タイヤ直径 70.8cm|円周長 222.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.710 13.24 - - 45km/h 9920rpm 2669.5kgm
2速 3.140 8.82 0.667 1-2/
3000rpm
68km/h 6610rpm 1779.6kgm
3速 2.110 5.93 0.672 2-3/
3020rpm
101km/h 4440rpm 1195.9kgm
4速 1.670 4.69 0.791 3-4/
3560rpm
128km/h 3520rpm 946.5kgm
5速 1.290 3.62 0.772 4-5/
3470rpm
166km/h 2720rpm 731.1kgm
6速 1.000 2.81 0.775 5-6/
3490rpm
214km/h 2110rpm 566.8kgm
7速 0.840 2.36 0.840 6-7/
3780rpm
254km/h 1770rpm 476.1kgm
8速 0.670 1.88 0.798 7-8/
3590rpm
319km/h 1410rpm 379.7kgm
Final2.810レシオカバレッジ(変速比幅)7.030
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1500-3000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(71.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)÷タイヤの有効半径(0.354m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの319km(4000rpmでは283.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1500-3000回転で最大トルク71.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば27.31kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.571kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2669.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1950kg)を1速ギヤの最大駆動力(2669.5kgm)で割ってみると0.730kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4000回転でのトルク(62.7kgm)からTWRを算出すると0.832kg/kgmとなり、1500-4000回転の回転域では0.730-0.832kg/kgmの間で推移することがわかります。


4000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

謎型XD3に搭載された2992ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

4000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ40km/h-
2速ギヤ60km/h2670rpm
3速ギヤ90km/h2690rpm
4速ギヤ114km/h3160rpm
5速ギヤ147km/h3090rpm
6速ギヤ190km/h3100rpm
7速ギヤ226km/h3360rpm
8速ギヤ284km/h3190rpm

まず1速ギヤで4000rpmまで引っ張ると40km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4000rpmから2670rpmまで落ち、そこから4000rpmまで加速を続けると速度は60km/h(+20km/h)になります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3970 5950 7930 9920 11900 13890 17850
2速 2640 3970 5290 6610 7930 9260 11900
3速 1780 2670 3550 4440 5330 6220 8000
4速 1410 2110 2810 3520 4220 4920 6330
5速 1090 1630 2170 2720 3260 3800 4890
6速 840 1260 1680 2110 2530 2950 3790
7速 710 1060 1420 1770 2120 2480 3180
8速 560 850 1130 1410 1690 1980 2540
※赤い数字は暫定レブリミット(4500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.670)を選択して時速100kmにて走行すると1410回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは850回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは990回転、一般的な高速道路の80km/hでは1130回転、100km/hでは1410回転、制限速度が120km/hになると1690回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2540回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 20 30 40 50 60 71 81
2速 15 30 45 60 76 91 106 121
3速 23 45 68 90 113 135 158 180
4速 28 57 85 114 142 171 199 227
5速 37 74 110 147 184 221 258 294
6速 47 95 142 190 237 285 332 380
7速 57 113 170 226 283 339 396 452
8速 71 142 213 284 354 425 496 567

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの285/35R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 285/35R20 | 直径 708mm

-20mm
幅265mm
-10mm
幅275mm
変更なし
幅285mm
+10mm
幅295mm
+20mm
幅305mm
30 265/30R20
37.7km/h
径 667mm
差 -41mm
275/30R20
38.0km/h
径 673mm
差 -35mm
285/30R20
38.4km/h
径 679mm
差 -29mm
295/30R20
38.7km/h
径 685mm
差 -23mm
305/30R20
39.0km/h
径 691mm
差 -17mm
35 265/35R20
39.2km/h
径 694mm
差 -14mm
275/35R20
39.6km/h
径 701mm
差 -7mm
285/35R20
40.0km/h
708mm
0mm
295/35R20
40.4km/h
径 715mm
差 +7mm
305/35R20
40.8km/h
径 722mm
差 +14mm
40 265/40R20
40.7km/h
径 720mm
差 +12mm
275/40R20
41.1km/h
径 728mm
差 +20mm
285/40R20
41.6km/h
径 736mm
差 +28mm
295/40R20
42.0km/h
径 744mm
差 +36mm
305/40R20
42.5km/h
径 752mm
差 +44mm
45 265/45R20
42.2km/h
径 747mm
差 +39mm
275/45R20
42.7km/h
径 756mm
差 +48mm
285/45R20
43.2km/h
径 765mm
差 +57mm
295/45R20
43.7km/h
径 774mm
差 +66mm
305/45R20
44.2km/h
径 783mm
差 +75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、265/35R20 、275/30R20、275/35R20 、285/30R20 、295/30R20 、305/30R20あたりのタイヤがおすすめです。

285/35R20のタイヤ幅を265mmから315mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、285/35R20の適応サイズと性能の変化 [XD3編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】285/35R20のタイヤ銘柄と通販価格

XD3 3.0L-TT 4WD/8ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS5.57㎏/PS61.4ptB
最高回転数5880rpm4000rpm26.8ptF
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m0.73㎏/㎏m67.8ptA
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h40.3㎞/h40.1ptD
1リットル
換算馬力
103.37PS/L116.98PS/L54.9ptB
1リットル
換算トルク
15.99㎏m/L23.86㎏m/L74.4ptS
WB/TR比1.7731.74253.2ptC
ワイド&
ロー指数
0.8940.88950.4ptC
前面の面積2.631m23.211m233.8ptE
最低地上高154.5mm-43.7ptD
スポーツ性能部門の得点492.4pt
総合評価C

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340674円298000円53.7ptC
JC08燃費17.7km/L15.9km/L47.2ptC
100km/h
回転数
2489rpm1410rpm64.3ptA
航続距離644.1km990.7km70.0ptS
車の大きさ11.468m314.931m336.3ptE
車内の広さ3431.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.9L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.18m-45.5ptD
ユーティリティ部門の得点505.5pt
総合評価C

※JC08燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10713車種中 RANK
運動性能 492.4pt 5755位 C
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 505.5pt 3518位 C
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 997.9pt 5178位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は492.4点で全10713車種中の5755位、ユーティリティ部門は505.5点で3518位、総合得点は997.9点で5178位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したXD3 [BiTurbo ALLRAD F25] (4WD/8AT) の各種スペックを、5人乗SUV3000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

XD3の歴代モデル

2代目 UU40型 XD3
UU40 XD3は2018/06に登場した2代目モデル。参考車両の「ALLRAD G01」は全長4730mm、全幅1895mm、全高1675mmの車体に、355PS/74.4kgmを発生する2992ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。


人気があるSUVの車種比較


AXUH85 ハリアー ハイブリッド 2020 vs RV6 ヴェゼル e:HEV 2021 性能比較
4代目 ハリアー ハイブリッド S-Hybrid(2020年式 AXUH85・4WD/CVT・2.5L・178PS/22.5kgm・5人乗り)と、2代目 ヴェゼル e:HEV Z(2021年式 RV6・4WD/CVT・1.5L・106PS/13.0kgm・5人乗り)を比較。

JC74W ジムニー ノマド 2025 vs J210E ラッシュ 2010 性能比較
4代目 ジムニー ノマド FC(2025年式 JC74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、初代 ラッシュ X(2010年式 J210E・4WD/5MT・1.5L・109PS/14.4kgm・5人乗り)を比較。

MR31S ハスラー 2013 vs JB64W ジムニー 2022 性能比較
初代 ハスラー G(2013年式 MR31S・4WD/5MT・0.66L・52PS/6.4kgm・4人乗り)と、4代目 ジムニー XL(2022年式 JB64W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)を比較。

V55W パジェロ Evolution 1997 vs V25W パジェロ 1996 性能比較
2代目 パジェロ Evolution(1997年式 V55W・4WD/5MT・3.5L・280PS/35.5kgm・5人乗り)と、2代目 パジェロ Metal-Top Wide ZR-I(1996年式 V25W・4WD/5MT・3.5L・230PS/33.0kgm・5人乗り)を比較。

A210A ライズ 2021 vs NGX50 C-HR GRスポーツ 2020 性能比較
初代 ライズ Z(2021年式 A210A・4WD/CVT・1.0L+ターボ・98PS/14.3kgm・5人乗り)と、初代 C-HR GRスポーツ S-T GR-Sport(2020年式 NGX50・4WD/CVT・1.2L+ターボ・116PS/18.9kgm・5人乗り)を比較。

RU1 ヴェゼル Touring 2019 vs RV4 ヴェゼル G 2021 新旧比較
初代 ヴェゼル Touring Honda-Sensing(2019年式 RU1・FF/CVT・1.5L+ターボ・173PS/22.4kgm・5人乗り)と、2代目 ヴェゼル G(2021年式 RV4・4WD/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)を比較。

H57A パジェロ ジュニア 1997 vs H56A パジェロ ミニ 1997 性能比較
初代 パジェロ ジュニア ZR-I(1997年式 H57A・4WD/5MT・1.1L・80PS/10.0kgm・4人乗り)と、初代 パジェロ ミニ Duke-V(1997年式 H56A・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.9kgm・4人乗り)を比較。

HN22S Kei ワークス 2008 vs HT81S スイフト スポーツ 2004 性能比較
初代 Kei ワークス WORKS(2008年式 HN22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)と、初代 スイフト スポーツ Sport(2004年式 HT81S・FF/5MT・1.5L・115PS/14.6kgm・5人乗り)を比較。